JP3835161B2 - 車両用視界補助装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の前端部及び後端部の少なくとも一方における左右の画像情報を運転者から視認可能な位置に表示することにより、見通しの悪い交差点での運転者の視覚範囲を補助する車両用視界補助装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の車両用視界補助装置としては、例えば特開平9−58343号公報(以下、第1従来例と称す)及び特開平9−71180号公報(以下、第2従来例と称す)に記載されたものが知られている。
第1従来例には、車両の前部中央部に取付けたノーズビューカメラユニットで左右の画像情報を撮像し、推測航法でもとめた車両の走行軌跡と道路地図情報とから道路地図上での車両の相対位置及びGPS衛星からの電波を受信して求めた車両の絶対位置に基づき道路上での現在位置を検出すようにしたカーナビゲーションからの情報及び車速に基づいて一旦停止交差点を判定し、ローギヤに入っており、且つ車速が所定車速以下であるときに車両がその交差点に進入し始めると判断したときのみ、モニタにノーズビュー画像を表示させるようにした車両のノーズビュー装置が記載されている。
【0003】
第2従来例には、ウインカースイッチがONになっているときに、乗員の視界と同等位置になる車両上に取付けた距離測定装置を用いて、車両の左右の距離を測定することで道路両脇の構造物があると判断した場合に乗員が視界を遮られていると判定し、車両前部に取付けた撮像装置からの画像をモニタに表示するようにした車両用視界補助装置が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記第1従来例にあっては、カーナビゲーション等の外部の道路情報供給手段から供給される情報に基づいて一旦停止交差点を判定するようにしているので、道路情報供給手段からの情報が供給されない道路やGPS衛星電波を受信できない場合には、モニタにノーズビュー画像を表示させる位置の精度が低下し、交差点のかなり手前からモニタにノーズビュー画像を表示せざるを得なくなるという未解決の課題がある。
【0005】
また、第2従来例にあっては、ウインカースイッチがONであって、道路両脇の構造物があるときに、車両前部に取付けた撮像装置からの画像をモニタに表示するようにしているので、交差点で車両が直進する場合には、視界補助装置が自動で作動しないと共に、右左折するためウインカーを出す場合には、ウインカー出しが交差点のかなり手前でも視界補助装置がONになってしまい、まだ交差道路の情報が必要でない運転者に交差道路の手前の道路脇の構造物の表示が開始されることになり、運転者にとって煩わしいという未解決の課題がある。
【0006】
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、見通しの悪い交差道路にさしかかったときに、タイミングよく表示装置で交差道路画像情報を表示することができる車両用視界補助装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に係る車両用視界補助装置は、車両における前後方向端部の少なくとも一方に配設されて車両の左右方向を撮像する撮像手段と、該撮像手段で撮像した画像情報を車両の運転者に表示する画像表示手段とを備えた車両用視界補助装置において、前記撮像手段の車両前後方向の近傍で撮像方向の対象物との距離を測定する測距手段と、見通しの悪い交差点への接近を検出する交差点接近検出手段と、該交差点接近検出手段で見通しの悪い交差点への接近を検出したときに前記測距手段で測定した距離情報の増大に基づき車両の交差点への進入を検出する交差点進入検出手段と、該交差点進入検出手段で車両の交差点への進入を検出したときに、前記画像表示手段での画像情報の表示を可能とする画像情報表示制御手段とを備えたことを特徴としている。
【0008】
また、請求項2に係る車両用視界補助装置は、請求項1に係る発明において、前記交差点接近検出手段は、車両の現在位置を測定する全地球測位システム(GPS)等で構成される車両位置測定手段と、道路地図情報を供給する道路地図情報供給手段とを備え、前記車両位置測定手段で測定した現在位置情報に基づいて前記道路地図情報供給手段の道路地図情報を参照して車両の交差点への接近を検出するように構成されていると共に、交差点への接近を検出したときに前記測距手段を作動状態とする測距作動制御手段を備え、作動状態となった前記測距手段の測定距離が設定値以下であるときに見通しの悪い交差点であると判断するように構成されていることを特徴としている。
【0009】
さらに、請求項3に係る車両用視界補助装置は、請求項2に係る発明において、前記交差点接近検出手段が、現在の車両位置から交差点までの走行距離が所定値以下であるときに、交差点に接近したことを検出するように構成されている。
さらにまた、請求項4に係る車両用視界補助装置は、請求項2に係る発明において、車両の車速を検出する車速検出手段を備え、前記交差点接近検出手段が、現在の車両位置から交差点までの走行距離を前記車速検出手段で検出した車速で除した走行時間が所定値以下であるときに、交差点に接近したことを検出するように構成されている。
【0010】
なおさらに、請求項5に係る車両用視界補助装置は、請求項2乃至4の何れかの発明において、車両の車速を検出する車速検出手段を備え、前記測距作動制御手段は、前記車速検出手段で検出した車速が例えば停止近傍の所定値以下であるときに、測距手段を作動状態とするように構成されている。
また、請求項6に係る車両用視界補助装置は、請求項1乃至5の何れかの発明において、前記測距手段で検出した距離情報に基づいて交差道路における移動体が自車両に接近していることを検出する移動体検出手段と、該移動体検出手段で、自車両に接近する移動体が存在を検出した場合に、運転者に警報を出力する報知手段とを備えている。
【0011】
さらに、請求項7に係る車両用視界補助装置は、請求項6に係る発明において、前記移動体検出手段が、前記測距手段で測定した距離情報が所定値以下であるときに、交差道路における移動体が自車両に対して接近していると判断するように構成されている。
さらにまた、請求項8に係る車両用視界補助装置は、請求項6に係る発明において、前記移動体検出手段が、前記測距手段で測定した距離情報から求めた前記移動体の相対車速が所定位置以上で且つ自車両に接近する方向であるときに、交差道路における移動体が自車両に対して接近していると判断するように構成されている。
【0012】
なおさらに、請求項9に係る車両用視界補助装置は、請求項6乃至8の何れかの発明において、前記画像表示手段が、前記撮像手段の画像のうち、左側の画像情報と右側の画像情報とを、夫々個別に表示可能であると共に、前記移動体検出手段により自車に接近する移動体の方向の画像情報のみを表示するように構成されている。
【0013】
また、請求項10に係る車両用視界補助装置は、請求項2乃至9の何れかの発明において、前記画像表示手段が、前記撮像手段の画像のうち、左側の画像情報と右側の画像情報とを、夫々個別に表示可能であると共に、前記移動体検出手段により自車に接近する移動体の方向の画像情報のみを表示するように構成されている。
【0014】
さらに、請求項11に係る車両用視界補助装置は、請求項2乃至9の何れかの発明において、前記道路地図情報供給手段は、交差点の交差角度情報を含むと共に、前記撮像手段は、撮像部を車両の略上下方向の軸周りに回動する撮像部回動駆動手段と、前記交差角情報に基づいて前記撮像部回動駆動手段を制御する撮像部回動制御手段とを有する。
【0015】
さらにまた、請求項12に係る車両用視界補助装置は、請求項1乃至10の何れかの発明において、前記測距手段が、前記撮像手段より車両前後方向端部側に設けられている。
【0016】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、車両の左右方向を撮像する撮像手段の車両前後方向の近傍に配設した測距手段で左右方向の対象物との距離を測定し、交差点接近検出手段で見通しの悪い交差点に接近したことを検出したときに、交差点進入検出手段で、測距手段の測定距離が増大するときに、見通しの悪い交差点に入ったことを検出し、画像情報表示制御手段でこの交差点への進入時に撮像手段で撮像した画像情報を画像表示手段に表示するようにしたので、車両の前部又は後部が交差点内に入ったタイミングで左右の画像情報を表示することができ、交差点の手前の不必要な画像や見通しの良い交差点の画像を表示しないことにより、運転者が必要とする交差道路の画像情報をタイムリーに表示することができるという効果が得られる。
【0017】
また、請求項2に係る発明によれば、交差点接近検出手段で、車両現在位置と道路地図情報とに基づいて交差点への接近を検出したときに、測距作動制御手段で測距手段を作動状態とするので、測距手段を交差点接近時のみ作動状態として、測距手段の不必要な作動を防止することができるという効果が得られる。
さらに、請求項3に係る発明によれば、交差点接近検出手段で、現在の車両位置から交差点までの距離が所定位置以下であるときに交差点に接近したことを検出するので、交差点手前で測距手段を確実に作動させて、交差点進入を確実に判断することができるという効果が得られる。
【0018】
さらにまた、請求項4に係る発明によれは、交差点接近検出手段で、現在の車両位置から交差点までの距離を車速で除した現在の車両位置から交差点までの走行時間が所定値以下であるときに交差点に接近したことを検出するので、車両の車速にかかわらず、常に交差点手前の同一タイミングで測距手段をより確実に作動させて、交差点進入を確実に判断することができるという効果が得られる。
【0019】
さらにまた、請求項5に係る発明によれば、車両が交差点に接近し、且つ車速が所定値以下になって初めて測距手段が作動状態となるので、信号のある交差点で青信号の場合のように一時停止を必要としない状況下において、測距手段の不必要な作動を防止し、ひいては視界補助装置全体の不必要な動作を防止することができるという効果が得られる。
【0020】
なおさらに、請求項6に係る発明によれば、移動体検出手段で、移動体が自車両に接近していることを検出したときに、報知手段で運転者に警報を出力するので、自動車、二輪車、自転車等の移動体の接近に対して運転者に注意を喚起させることができるという効果が得られる。
また、請求項7に係る発明によれば、移動体検出手段で、測距手段で測定される距離が所定値以下であるときに交差道路における移動体が自車両に対して接近していると判断するので、遠方の移動体については移動体として判断することがなく、運転者が当面注意を必要とする情報のみを報知手段で報知することができるという効果が得られる。
【0021】
さらに、請求項8に係る発明によれば、測距手段で測定した距離情報から求める移動体の相対速度が、所定値以上で且つ自車両に接近する方向であるときに、自車両に対して移動体が接近していると判断するので、交差道路における移動体のうち、自車両に対し所定値以上の相対車速で接近する移動体を報知手段で報知することができ、運転者が当面注意を必要とする情報のみを報知することが可能となるという効果が得られる。
【0022】
さらにまた、請求項9に係る発明によれば、左右の画像情報を個別に表示可能であり、自車両に接近する移動体が存在する方向のみの撮像手段の画像情報を表示するようにしたので、運転者が当面注意を必要とする画像情報のみを表示することができ、運転者が注意を要する方向を確実に把握することができるという効果が得られる。
【0023】
なおさらに、請求項10に係る発明によれば、測距手段の測距部が交差点の交差角に応じて回動されるので、交差点の交差角が90度でない場合でも、交差道路の移動体を測距部で確実に捉えることができるという効果が得られる。
また、請求項11に係る発明によれば、撮像手段の撮像部が交差点の交差角に応じて回動されるので、交差点の交差角が90度でない場合にでも、交差道路の画像情報を正確に撮像することができるという効果が得られる。
【0024】
さらに、請求項12に係る発明によれば、測距手段が撮像手段より車両の前後方向で端部側に配設されているので、測距手段で運転者より前方又は後方の距離情報をより早く検出することができるという効果が得られる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を伴って説明する。
図1は本発明の第1の実施形態を示す概略構成図であり、図中、1は車両であって、そのフード1aの前端部フード左右位置に夫々車両左右方向を撮像して撮像情報を出力するCCDカメラで構成される撮像手段としての撮像装置2L及び2Rが取付けられていると共に、これら撮像装置2L及び2Rの前端側位置におけるバンパー1bの左右位置に車両左右方向(車幅方向)の対象物との距離を測定して距離検出値を出力するミリ波レーダ、レーザレーダ等で構成される測距手段としての測距センサ3L及び3Rが取付けられている。
【0026】
また、車室内には、運転者から視認可能な位置に画像表示手段としての画像表示装置4が配設されている。
そして、撮像装置2L,2Rから出力される画像情報、測距センサ3L,3Rから出力される距離検出値が図2に示すように情報演算処理装置5に入力されている。この情報演算処理装置5には、撮像装置2L,2R及び測距センサ3L,3Rの他、全地球測位システム(GPS)を備えてGPS衛星からの電波を受信することにより、自車両の現在位置を検出する現在位置検出装置6からの現在位置情報が入力されると共に、カーナビゲーションシステム等の道路地図情報を供給する地図情報供給手段としての地図情報供給装置7からの道路地図情報が入力され、さらに車両1の車速を検出する車速検出手段としての車速センサ8から出力される車速検出値が入力され、これらに基づいて所定の演算処理を行って交差点進入を検出して、撮像装置2L,2Rの画像情報を画像表示装置4に供給して、交差道路の状況を視認可能とすると共に、交差道路に警報すべき移動体が存在するときに画像表示装置4で警報表示を行い、且つ演算処理装置5に接続された警報音装置9で警報音を発する。
【0027】
ここで、画像表示装置4は、図3に示すように、表示画面4aが中央部で左右2つの左側画面4L及び右側画面4Rに分割され、左側画面4Lに左側の撮像装置2Lの画像情報を表示し、右側画面4Rに右側の撮像装置2Rの画像情報を表示するように構成され、両左右側画面4L及び4Rの上下部に警報表示部4b及び4cが形成されている。
【0028】
そして、演算処理装置4では、図4に示す視界補助処理を実行する。
この視界補助処理は、先ず、ステップS1で、現在位置検出装置6から入力される現在位置情報と地図情報供給装置7から入力される道路地図情報とに基づいて現在の車両位置を把握し、次いでステップS2に移行して、交差点までの距離が所定距離以下であるか否かによって交差点付近を走行しているか否かを判定し、交差点までの距離が所定距離を超えているときには交差点付近を走行していないものと判断してステップS3に移行し、後述する交差点接近フラグFを“0”にリセットしてから前記ステップS1に戻り、交差点までの距離が所定距離以下であるときには交差点付近を走行しているものと判断してステップS4に移行する。
【0029】
このステップS4では、車速センサ8から入力される車速検出値Vを読込み、次いでステップS5に移行して、読込んだ車速検出値Vが予め設定した停止近傍の低車速設定値VL以下であるか否かを判定し、車速検出値Vが低車速設定値VLを超えているときには、信号がある交差点で青信号で通過するか優先道路を走行しているもの等であると判断して前記ステップS3に移行し、車速検出値Vが低車速設定値VL以下であるときには交差点にゆっくりと進入するものと判断してステップS6に移行する。
【0030】
このステップS6では、測距センサ3L,3Rを作動状態として距離検出値DL,DRを読込み、次いでステップS7に移行して、後述する交差点接近フラグFが“1”にセットされているか否かを判定し、交差点接近フラグFが“0”にリセットされているときには、ステップS8に移行して、両距離検出値DL,DRが共に所定値DSL,DSR以上であるか否かを判定し、左右の距離検出値DL,DRが共に設定値DSL,DSR以上であるときには、見通しの良い交差点に近付いているものと判断して前記ステップS1に戻り、左右の距離検出値DL,DRの何れかが所定値DSL,DSR以下であるときには見通しの悪い交差点に近付いたものと判断してステップS9に移行し、交差点接近フラグを見通しの悪い交差点接近中であることを表す“1”にセットしてからステップS1に戻る。ここで、指定値DSL及びDSRは、例えば片側一車線道路を左側通行することを標準として設定した場合に、DSLを1m、DSRを3mに設定することが好ましいが、これに限定されるものではなく、左右で任意の距離を設定することができ、左右を同一値に設定するようにしてもよい。
【0031】
また、ステップS7の判定結果がフラグFが“1”にセットされているときには直接ステップS10に移行し、左右の距離検出値DL,DRが共に設定値DS以上であるか否かを判定し、左右の距離検出値DL,DRの何れかが設定値DSL,DSR以下であるときには交差点に進入していないものと判断して前記ステップS1に戻り、左右の距離検出値DL,DRが共に設定値DSL,DSR以上であるときには交差点内に進入したものと判断してステップS11に移行する。
【0032】
このステップS11では、左右の撮像装置2L,2Rを作動状態とし、次いでステップS12に移行して、左右の距離検出値DL,DRを微分することにより、移動体の相対車速ΔVL,ΔVRを演算し、次いでステップS13に移行して、左側の交差道路から接近車両が有るか否かを判定する。この判定は、移動体が自車両に接近する方向の相対速度を負としたときに、相対車速ΔVLが所定値ΔVS(例えば−3km/h)以下であるか否かを判定することにより行い、相対車速ΔVLが所定値ΔVS以下であるときには接近車両が有るものと判断してステップS14に移行し、画像表示装置4を作動状態とすると共に、その左側画面4Lに左側の撮像装置2Lの画像情報を表示してからステップS15に移行し、相対車速ΔVLが所定値ΔVSを超えているときには直接ステップS18に移行する。
【0033】
ステップS15では、警報を必要とする車両であるか否かを判定する。この判定は、相対車速ΔVLが所定値ΔVT(例えば−15km/h)以下であるか又は距離検出値DLが所定値DT(例えば30m)以下であるかを判定し、相対車速ΔVLが所定値ΔVT以下であるとき又は距離検出値DLが所定値DT以下であるときには左側の交差道路に警報すべき移動体が存在するものと判断してステップS16に移行し、画像表示装置4の左側表示画面4Lの警報表示部4bを例えば赤色表示することにより警報表示を行い、次いでステップS17に移行して、警報音装置9で警報音を発してからステップS18に移行し、前記ステップS15の判定結果が交差道路の左側に警報すべき移動体が存在しないときには直接ステップS18に移行する。
【0034】
ステップS18では、右側の交差道路から接近車両が有るか否かを判定する。この判定は、相対車速ΔVRが所定値ΔVS(例えば−3km/h)以下であるか否かを判定することにより行い、相対車速ΔVRが所定値ΔVS以下であるときには接近車両が有るものと判断してステップS19に移行し、画像表示装置4の右側画面4Rに右側の撮像装置2Rの画像情報を表示してからステップS20に移行し、相対車速ΔVRが所定値ΔVSを超えているときには直接ステップS23に移行する。
【0035】
ステップS20では、警報を必要とする車両であるか否かを判定する。この判定は、相対車速ΔVRが所定値ΔVT(例えば−15km/h)以下であるか又は距離検出値DRが所定値DT(例えば30m)以下であるかを判定し、相対車速ΔVRが所定値ΔVT以下であるとき又は距離検出値DRが所定値DT以下であるときには右側の交差道路に警報すべき移動体が存在するものと判断してステップS21に移行し、画像表示装置4の右側表示画面4Rの警報表示部4cを例えば赤色表示することにより警報表示を行い、次いでステップS22に移行して、警報音装置9で警報音を発してからステップS23に移行し、前記ステップS20の判定結果が交差道路の左側に警報すべき移動体が存在しないときには直接ステップS23に移行する。
【0036】
このステップS23では、車速検出値Vが設定車速VLを超えたか否かを判定し、車速検出値Vが設定車速VL以下であるときには交差点内を走行しているものと判断して前記ステップS12に戻り、車速検出値Vが設定車速VLを超えているときには交差点を通過しているものと判断してステップS24に移行して、撮像装置2L,2R及び測距センサ3L,3Rを非作動状態とし、次いでステップS25に移行してフラグFを“0”にリセットしてから前記ステップS1に戻る。
【0037】
次に、上記実施形態の動作を説明する。今、自車両が道路の交差点付近ではない所を走行している場合には、現在位置情報と道路地図情報とに基づいて把握される車両位置が交差点付近ではないことにより、図3の視界補助処理において、ステップS1,S2を繰り返すことにより、撮像装置2L,2R及び測距センサ3L,3Rが非作動状態であると共に、画像表示装置4も非作動状態であり、左右表示画面4L,4Rに画像情報が表示されていない状態にある。
【0038】
この状態で、青信号の交差点、優先道路で交差点を通過する場合には、交差点付近を走行する状態となるとステップS2からステップS4に移行するが、車速検出値Vが所定値VLより速い状態で走行するので、このステップS5からステップS1に戻り、撮像装置2L,2R、測距センサ3L,3R及び画像表示装置4が非作動状態を継続する。
【0039】
その後、左右の見通しの良い一時停止交差点付近を走行する状態となると、一時停止交差点の手前で停止近傍の車速まで減速することにより、ステップS5からステップS6に移行し、測距センサ3L,3Rが作動状態とされて、これらで検出した距離検出値DL,DRを読込む。このとき、フラグFが“0”にリセットされているので、ステップS8に移行し、見通しのよい一時交差点であるので、測距センサ3L,3Rの距離検出値DL,DRが共に所定値DSL,DSRより大きな値となることから、ステップS8から前記ステップS1に戻り、撮像装置2L,2R、測距センサ3L,3R及び画像表示装置4が非作動状態を継続する。
【0040】
ところが、左右の見通しが悪い一時停止交差点付近を走行する状態となると、一時停止交差点の手前で、車速検出値Vが所定車速VL以下となり、これによって測距センサ3L,3Rが作動状態となって、これら測距センサ3L,3Rで検出される距離検出値DL,DRが所定値DSL,DSR未満となることにより、ステップS8からステップS9に移行し、フラグFが“1”にセットされる。
【0041】
このため、次に、ステップS7に達したときに、フラグFが“1”にセットされていることにより、ステップS10に移行し、交差点内に進入していないときには、DL<DSL且つDR<DSRの状態を継続するので、ステップS10からステップS1に戻る。
その後、自車両が一時停止交差点に進入する状態となると、測距センサ3L,3Rが交差道路に対向することになり、これら測距センサ3L,3Rの距離検出値DL,DRが夫々DL≧DSL,DR≧DSRとなることにより、ステップS10からステップS11に移行し、撮像装置2L,2Rが共に作動状態となることにより、これら撮像装置2L,2Rで左右の交差道路の画像情報が撮像開始される。
【0042】
そして、ステップS12に移行して、測距センサ3L,3Rの距離検出値DL,DRを微分することにより、相対速度ΔVL,ΔVRを算出してからステップS13に移行する。
このとき、左側の交差道路から接近する車両、自転車、歩行者等の移動体が存在しない場合には、相対速度ΔVLが零であり、遠ざかる移動体があるときには相対速度ΔVLが正となるので、共にステップS18に移行して、右側の交差道路から接近する移動体も存在しない場合には、ステップS18からステップS23に移行し、車速検出値Vが所定値VL1を超えているか否かを判定し、V<VL1であるときには自車両が交差点内にゆっくりと進入しているか、停止しているものと判断して前記ステップS12に戻る。
【0043】
一方、見通しの悪い一時停止交差点内に進入したときに、左側及び/又は右側の交差道路から自車両に向かって接近する移動体が存在するときには、相対速度ΔVL及び/又はΔVRが負値となり、この相対速度ΔVL及び/又はΔVRが負値の所定値ΔVS以下であるときには、接近車両有りと判断して、画像表示装置4の左側画面4L及び/又は右側画面4Rに左側撮像装置2L及び/又は右側撮像装置2Rで撮像した画像情報を表示する。このため、運転者が画像表示装置4の表示画面4aを視認することにより、左右何れの側から車両又は歩行者が接近しているかを容易に判断することができる。
【0044】
そして、交差道路の左右何れかの方向から車両、歩行者等の移動体が接近している場合に、その相対速度ΔVL及び/又はΔVRが負値の所定値ΔVT以下であるか又は距離検出値DL及び/又はDRが所定値DT以下であるときには、ステップS16及び/又はステップS21に移行して、画像表示装置4の左側警報表示部4b及び/又は右側警報表示部4cに赤色表示が表示されて警報表示が行われるとと共に、ステップS17及び/又はステップS22に移行して、警報音装置9で警報音が発せられることにより、運転者に移動体の接近を報知することができる。
【0045】
その後、交差道路の移動体が交差点を通過して、交差道路で自車両に接近する移動体が存在しない状態となると、ステップS13からステップS18を経てステップS23に移行することになり、今まで画像表示装置4における左側画面4L及び/又は右側画面4Rに左側撮像装置2L及び/又は右側撮像装置2Rで撮像した画像情報の表示状態を継続するが、これら画面4L及び/又は4Rに移動体が表示されない状態となる。
【0046】
この状態で、自車両を緩発進させて、運転者自身が交差道路の状況を確認してから加速して交差点を通過すると、車速検出値Vが所定値VL1を超える状態となると、ステップS22からステップS23に移行して、撮像装置2L,2R、測距センサ3L,3R及び画像表示装置4が共に非作動状態となり、次いでステップS24に移行してフラグFが“0”にリセットされてステップS1に戻る。
【0047】
一方、車線数が多い道路を走行している状態で、赤信号の交差点で停止し、自車両の左右に停止車両がいる場合には、図4の処理において、ステップS2,S4〜S6を経てステップS8に移行し、DL<DSL,DR<DSRとなるので、フラグFが“1”にセットされるが、ステップS7からステップS10に移行したときにDL≧DSL且つDR≧DSRとなることはないので、ステップS1に戻ることを繰り返す。その後、信号が青信号となることにより、各車両が一斉に発進すると、DL<DSL,DR<DSRの状態を継続したままとなり、この状態で交差点を通過するか又は車速検出値Vが所定値VLを超える状態となると、ステップS2又はステップS5からステップS3に移行して、フラグFが“0”にリセットされてステップS1に戻ることになり、撮像装置2L,2R、測距センサ3L,3R及び画像表示装置4が非作動状態を継続し、運転者にとって不必要な画像情報の表示を確実に防止することができる。
【0048】
このように、上記第1の実施形態によると、一時停止交差点で一時停止するために、車速検出値Vが所定値VL以下となると測距センサ3L,3Rが作動状態となり、これら測距センサ3L,3Rで測定される距離検出値DL,DRが所定値DSL,DSR以下であるときに、見通しの悪い交差点であると判断して、撮像装置2L,2Rを作動状態として左右の交差道路の画像情報を撮像開始し、自車両に接近する移動体が存在しない場合には、画像情報を画像表示手段に表示しないが、自車両に接近する移動体が存在する場合には、画像表示装置4の移動体が接近方向の表示画面4L及び/又は4Rに移動体の画像情報が表示されることにより、運転者が移動体の存在を確実に認識することができる。しかも、移動体の速度が速い場合や移動体との距離が短い場合には、表示画面4L及び/又は4Rにおける警報表示部4b及び/又は4cに例えば赤色の警報表示が行われると共に、警報音装置9で警報音が発せられるので、運転者に注意を要する移動体の接近を確実に報知することができる。さらに、測距センサ3L,3Rが撮像装置2L,2Rより前端側に設けられているので、交差点の進入をより速く確実に検出することができ、この状態で撮像装置2L,2Rを作動状態とすることができるので、画像表示装置4での画像表示が遅れることがない。
【0049】
なお、上記第1の実施形態においては、見通しの悪い交差点に進入した時点で、撮像装置2L,2Rが作動状態となり、自車両に接近する移動体がある場合に画像表示装置4が作動状態となって、接近する移動体の画像情報を表示し、この移動体が自車両を通過した後も車速検出値Vが所定値VL1を超える状態となるまで、画像表示装置4での画像表示を継続する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、自車両に接近する移動体が存在しない状態となったときに撮像装置2L,2R及び画像表示装置4を非作動状態に復帰させるようにしてもよい。
【0050】
また、上記第1の実施形態においては、見通しの悪い交差点に進入した後、車速検出値Vが所定値VL1を超えたときに撮像装置2L,2R、測距センサ3L,3R及び画像表示装置4を非作動状態に復帰させる場合について説明したが、これに限定されるものではなく、車両位置から交差点の通過を検出したときや、自車両に接近する移動体を所定時間以上継続して検出しないとき等に、撮像装置2L,2R、測距センサ3L,3R及び画像表示装置4を非作動状態に復帰させるようにしてもよい。
【0051】
さらに、上記第1の実施形態においては、交差点の手前で左右何れかの距離検出値DL,DRが所定値DSL,DSR未満となってから両距離検出値DL,DRが共に指定値DSL,DSR以上となったときに交差点に進入したものと判断するようにした場合について説明したが、これに限定されるものではなく、所定値未満の距離検出値が所定値以上となったときに交差点に進入したものと判断するようにしてもよい。
【0052】
さらにまた、上記第1の実施形態では、測距センサ3L,3Rを撮像装置2L,2Rより前端側に配設した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、測距センサ3L,3Rを撮像装置2L,2Rと同等位置に設けるようにしてもよい。
次に、本発明の第2の実施形態を図5を伴って説明する。
【0053】
この第2の実施形態では、自車両の車速にかかわらず、交差点への接近を正確に検出するようにしたものである。
すなわち、第2の実施形態では、図5に示すように、前述した第1の実施形態における図4の視界補助処理において、ステップS4の処理をステップS1及びS2間に移動すると共に、ステップS4の次にステップS1で把握した自車両位置と交差点との間の距離DCを車速検出値Vで除して交差点までの走行時間Tを算出するステップS30を設け、さらにステップS2の処理を、ステップS30で算出した走行時間が予め設定した走行時間TS以下であるか否かを判定することにより、交差点付近を走行しているか否かを判定するように変更したことを除いては、図4と同様の処理を実行し、図4との対応処理には同一ステップ番号を付し、その詳細説明はこれを省略する。
【0054】
この第2の実施形態によると、自車両が交差点に接近した場合に、自車両位置と交差点迄の距離を車速検出値Vで除して交差点迄の走行時間Tを算出するので、交差点に接近する際の車速検出値Vの大小にかかわらず、交差点迄の走行時間が所定時間TS以下となったときに、交差点接近状態であると判断することができ、測距センサ3L,3Rの作動開始タイミングを交差点に到達する所定時間TS前に正確に設定することができる。
【0055】
次に、本発明の第3の実施形態を図6〜図8を伴って説明する。
この第3の実施形態では、自車両が走行している道路に対する交差道路の交差角が直角でない場合に交差道路の移動体を正確に検出するようにしたものである。
すなわち、第3の実施形態では、図6に示すように、車両1の前端部に配設した撮像装置2L,2Rの例えば上端に測距センサ3L,3Rを一体に配設し、撮像装置2L,2Rを車両に取付けた電動モータ等で構成される上下方向軸廻りに回動する回動軸を有するアクチュエータ20L,20Rで上下方向軸廻りに回動自在に支持するように構成すると共に、演算処理装置5で実行する視界補助処理が図7に示すように変更されている。
【0056】
図7の視界補助処理では、前述した第1の実施形態における図4の処理において、ステップS2の判定結果が交差点に接近しているものであるときに、ステップS40に移行して、道路地図情報から交差点における交差道路の交差角θL,θRを算出し、次いでステップS41に移行して、算出した交差角θL,θRに応じて撮像装置2L,2Rを支持するアクチュエータ20を夫々回動させて、各撮像装置2L,2R及び測距センサ3L,3Rを夫々左右の交差道路に対向させてから前記ステップS4に移行し、さらにステップS10の処理が所定値DSL及び/又はDSR以下となった距離検出値DL及び/又はDRの何れかが所定値DSL,DSRを超えたか否かを判定するように変更されていることを除いては図4と同様の処理を行い、図4との対応処理には同一ステップ番号を付し、その詳細説明はこれを省略する。
【0057】
ここで、ステップS40での交差道路の交差角θの算出処理は、道路地図情報提供装置7に格納されている道路地図情報に基づいて交差道路の交差角θを算出する。
道路地図情報提供装置7に格納されている道路地図情報は、例えば特開平8−22596号公報に記載されているように、XY平面を基準として表現された地図データ及びこの地図データにおける交差点・経路点情報からなる地図情報が記憶されている。地図データは、図8に示すように、交差点または端点を示すノードデータN1,N2,N3……Nnと、ノードデータNi(i=1,2……n)とこれに隣接するノードデータNj(j=1,2……n)との繋がりを示すリンクデータ(経路)L1,L2,L3……Lmとによって構成されている。
【0058】
また、各々のデータには属性を示す種々の情報が付帯されている。ここでは、ノードデータにはその交差点名称、位置座標(Nix,Niy) 、接続リンク数と、各接続リンクによりノードと接続される隣接ノードの情報が付帯されている。また、リンクデータにはリンク内に持つ経路点の数と、その位置座標Q(qij)、国道県道一般道等の道路レベルを示す属性、路線名、接続するノードの情報が付帯されている。
【0059】
そして、今、自車両が、図8に示すように、走行リンクL7の経路点q71に居るものとし、最至近交差点がN3であるものとすると、この最至近交差点N3での交差道路のリンクデータL2、L3との交差角θL及びθRを求めるには、最至近交差点の隣接情報から次の交差点であるノードデータN2及びN4を得て、これらノードデータN2及びN4の位置座標(N2x,N2y)及び(N4x,N4y)を調べ、これらと自車両が走行している最至近交差点N3の位置座標(N3x,N3y)及び交差点N7の位置座標(N7x,N7y)とから交差角θ2及びθ3を例えば現在位置方向の角度を0度とし、時計廻りの角度として算出する。したがって、図8の場合、リンクデータL3に対する交差角θLとして135°が、リンクデータL2に対する交差角θRとして315°が夫々算出される。
【0060】
一方、アクチュエータ20では、撮像装置2L,2Rが後方を向いている状態を0度として設定されている。
したがって、今、自車両が図8に示すようにリンクデータL7における交差点N3の2つ手前の経路点q71に居る状態で、左右の見通しの悪い一時停止点N3に接近する状態となると、ステップS40に移行して、上述したように、交差点N3、N7、N2及びN4の各位置座標(N3x,N3y)、(N7x,N7y)、(N2x,N2y)及び(N4x,N4y)に基づいて交差角θ2(=135°)及びθ3(=315°)を算出する。
【0061】
次いで、ステップS41に移行して、前左側のアクチュエータ20Lに対して135°の回動指令値を出力すると共に、前右側のアクチュエータ20Rに対して315°の回動指令値を出力することにより、これらアクチュエータ20L及び20Rが夫々左側の撮像装置2L及び測距センサ3Lが交差道路L3に対向し、右側の撮像装置2R及び測距センサ3Rが交差道路L2に対向する状態に設定される。
【0062】
したがって、この状態で、一時停止後に車両を緩発進させることにより、車両前端部を交差点内に進入させると、先ず、測距センサ3Rが交差道路L2に対向することにより、この測距センサ3Rで測定される距離検出値DRが所定値DSRを超える状態となり、撮像装置2L,2Rが作動状態に設定される。
このとき、右側交差道路L2に自車両に向かって移動する移動体が存在しない場合には、画像表示装置4が非作動状態を継続することにより、画像表示装置4で交差道路L2の画像情報は表示されることはなく、この状態では左側測距センサ3Lが左側交差道路L3に対向していないので、自車両に向かって接近する移動体を検出することはないので、画像表示装置4は非作動状態を継続する。
【0063】
ところが、右側交差道路L3に移動体が存在する場合には、画像表示装置4が作動状態となり、その右側画面4Rに右側撮像装置2Rで撮像した移動体の画像情報が表示され、この移動体の相対速度が速いか、移動体までの距離が所定値DT以下であるときには第1の実施形態と同様に警報が発せられる。
その後、移動体の通過をまって自車両をさらに前進させると、左側の測距センサ3Lが左側交差道路L3と対向する状態となり、自車両に向かって接近する移動体が存在する場合に画像表示装置4が作動状態となって、左側表示画面4Lに左側撮像装置2Lで撮像された移動体の画像情報が表示され、この移動体の相対速度が速いか、移動体までの距離が所定値DT以下であるときには第1の実施形態と同様に警報が発せられる。
【0064】
このように、上記第3実施形態によると、交差点での交差角θL及びθRに応じて撮像装置2L,2R及び測距センサ3L,3Rが自動的に回動されて、交差道路の画像情報を画像表示装置4に表示させることができ、任意の交差点で交差道路で自車両に接近する移動体の有無を正確に検出することができると共に、移動体が存在する場合に移動体の画像情報を正確に撮像することができる。
【0065】
なお、上記第3実施形態においては、撮像装置2L,2Rと測距センサ3L,3Rとを共通のアクチュエータ20L,20Rで回動させる場合について説明したが、これに限定されるものではなく、撮像装置2L,2Rと測距センサ3L,3Rとを個別のアクチュエータで回動制御するようにしてもよい。
また、上記第1〜第3実施形態においては、車両1の前端部左右位置に撮像装置2L,2R及び測距センサ3L,3Rを設けた場合について説明したが、これに限定されるものではなく、車両1の後端部左右位置に撮像装置2L,2R及び測距センサ3L,3Rを設けて、例えば交差点を右折又は左折して路地に入った場合にすれ違えない対向車が存在する場合後進して交差点に進入する場合のように、後進することにより交差点に入る場合に交差道路の移動体を正確に検出することができる。
【0066】
さらに、上記第1〜第3実施形態においては、左右2の撮像装置2L,2Rを設ける場合について説明したが、これに限定されるものではなく、車両の前後端の中央位置に前方を撮像する1つの撮像装置を設け、この撮像装置の撮像方向にV字状のミラー、プリズム等の光路変更手段を配置することにより、1つの撮像装置で左右の画像情報を同時に撮像するようにしてもよい。
【0067】
さらにまた、上記第1〜第3実施形態においては、現在位置検出装置6と地図情報提供装置8を使用して交差点接近を検出する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、交差点近傍に設置した交差点迄の距離、交差角度等の交差点情報を発信する無線情報送信手段からの交差点情報を受信して、交差点への接近や交差角θL,θRを取得するようにしてもよい。
【0068】
なおさらに、上記第1〜第3の実施形態においては、交差道路が左右に存在する場合について説明したが、左右の測距センサ3L,3Rの一方のみについて距離検出値DL又はDRが所定値DSL又はDSRを超えるような左右の一方にのみ交差道路が存在する場合には、交差道路が存在する側のみについて画像情報の表示を行い、他方については画像情報の表示を禁止するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す概略構成図である。
【図2】図1の制御系を示すブロック図である。
【図3】画像表示装置の表示画面の一例を示す説明図である。
【図4】図2の演算処理装置で実行する視界補助処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第2実施形態を示す演算処理装置で実行する視界補助処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第3実施形態を示す撮像装置及び測距センサの回動機構部を拡大して示す概略構成図である。
【図7】第3実施形態における演算処理装置出実行する視界補助処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図8】第3実施形態の地図情報の具体例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 車両
2L,2R 撮像装置
3L,3R 測距センサ
4 画像表示装置
4L 左側表示画面
4R 右側表示画面
5 演算処理装置
6 現在位置検出装置
7 地図情報提供装置
8 車速センサ
9 警報音装置
20L,20R アクチュエータ
Claims (12)
- 車両における前後方向端部の少なくとも一方に配設されて車両の左右方向を撮像する撮像手段と、該撮像手段で撮像した画像情報を車両の運転者に表示する画像表示手段とを備えた車両用視界補助装置において、前記撮像手段の車両前後方向の近傍で撮像方向の対象物との距離を測定する測距手段と、見通しの悪い交差点への接近を検出する交差点接近検出手段と、該交差点接近検出手段で見通しの悪い交差点への接近を検出したときに前記測距手段で測定した距離情報の増大に基づき車両の交差点への進入を検出する交差点進入検出手段と、該交差点進入検出手段で車両の交差点への進入を検出したときに、前記画像表示手段での画像情報の表示を可能とする画像情報表示制御手段とを備えたことを特徴とする車両用視界補助装置。
- 前記交差点接近検出手段は、車両の現在位置を測定する車両位置測定手段と、道路地図情報を供給する道路地図情報供給手段とを備え、前記車両位置測定手段で測定した現在位置情報に基づいて前記道路地図情報供給手段の道路地図情報を参照して車両の交差点への接近を検出するように構成されていると共に、交差点への接近を検出したときに前記測距手段を作動状態とする測距作動制御手段を備え、作動状態となった前記測距手段の測定距離が設定値以下であるときに見通しの悪い交差点であると判断するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の車両用視界補助装置。
- 前記交差点接近検出手段は、現在の車両位置から交差点までの走行距離が所定値以下であるときに、交差点に接近したことを検出するように構成されていることを特徴とする請求項2記載の車両用視界補助装置。
- 車両の車速を検出する車速検出手段を備え、前記交差点接近検出手段は、現在の車両位置から交差点までの走行距離を前記車速検出手段で検出した車速で除した走行時間が所定値以下であるときに、交差点に接近したことを検出するように構成されていることを特徴とする請求項2記載の車両用視界補助装置。
- 車両の車速を検出する車速検出手段を備え、前記測距作動制御手段は、前記車速検出手段で検出した車速が所定値以下であるときに、測距手段を作動状態とするように構成されていることを特徴とする請求項2乃至4の何れかに記載の車両用視界補助装置。
- 前記測距手段で検出した距離情報に基づいて交差道路における移動体が自車両に接近していることを検出する移動体検出手段と、該移動体検出手段で、自車両に接近する移動体が存在を検出した場合に、運転者に警報を出力する報知手段とを備えていることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の車両用視界補助装置。
- 前記移動体検出手段は、前記測距手段で測定した距離情報が所定値以下であるときに、交差道路における移動体が自車両に対して接近していると判断するように構成されていることを特徴とする請求項6記載の車両用視界補助装置。
- 前記移動体検出手段は、前記測距手段で測定した距離情報から求めた前記移動体の相対車速が所定値以上で且つ自車両に接近する方向であるときに、交差道路における移動体が自車両に対して接近していると判断するように構成されていることを特徴とする請求項6記載の車両用視界補助装置。
- 前記画像表示手段は、前記撮像手段の画像のうち、左側の画像情報と右側の画像情報とを、夫々個別に表示可能であると共に、前記移動体検出手段により自車に接近する移動体の方向の画像情報のみを表示するように構成されていることを特徴とする請求項6乃至8の何れかに記載の車両用視界補助装置。
- 前記道路地図情報供給手段は、交差点の交差角度情報を含むと共に、前記測距手段は、測距部を車両の略上下方向の軸周りに回動する測距部回動駆動手段と、前記交差角情報に基づいて前記測距部回動駆動手段を制御する測距部回動制御手段とを有することを特徴とする請求項2乃至9の何れかに記載の車両用視界補助装置。
- 前記道路地図情報供給手段は、交差点の交差角度情報を含むと共に、前記撮像手段は、撮像部を車両の略上下方向の軸周りに回動する撮像部回動駆動手段と、前記交差角情報に基づいて前記撮像部回動駆動手段を制御する撮像部回動制御手段とを有することを特徴とする請求項2乃至10の何れかに記載の車両用視界補助装置。
- 前記測距手段は、前記撮像手段より車両前後方向端部側に設けられていることを特徴とする請求項1乃至11の何れかに記載の車両用視界補助装置。
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