JP3842190B2 - Component mounting equipment - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、部品実装装置及びその装置に適したエアベアリングシリンダに関する。
【0002】
【従来の技術】
被実装部品、例えば半導体チップを相手部品たるプリント基板にチップ実装するためのチップボンディング装置61が一般に知られている。このチップボンディング装置61は、図9に示すように、チップ62を実装・圧着する際の駆動源となるエアベアリングシリンダ63と、チップ62の実装状況を確認する確認カメラ64とを備えている。チップ62の状況確認はチップ62の上方から行われるため、従来、エアベアリングシリンダ63は状況確認の邪魔にならないようプリント基板65の上方を避け、オフセット状態で配置されている。そして、同シリンダ63のロッド66の先端にはチップ62を保持するとともに基板上へ押圧するチップ治具67が設けられている。このチップ治具67はエアベアリングシリンダ63の配置状態に合わせて、ロッド66の先端からプリント基板65の上方へ向けてほぼ水平に延びるように形成され、その先端にはチップ保持・押圧部68が設けられている。
【0003】
かかる構成において、エアベアリングシリンダ63が駆動され、同シリンダ63のロッド66がプリント基板側65へ移動すると、チップ62を保持したチップ治具67により基板65上の所定位置へチップ62が配置される。それとともに、シリンダ63がさらに駆動され、チップ治具67によってチップ62が押圧されプリント基板65に圧着される。このチップ治具67による作業の間、チップ62の実装状況が真上に配置された確認カメラ64によって確認されている。これにより、チップ実装が完了する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来のチップボンディング装置61では、エアベアリングシリンダ63がチップ62の実装状況確認の邪魔にならないようオフセット状態で配置されているため、確認カメラ64によるチップ62の実装状況を確認するための領域、エアベアリングシリンダ63を配置するための領域をそれぞれ別々に設けなければならない。このため、装置61が大型化してしまうという問題があった。
【0005】
また、これとは別の問題もある。即ち、前述したエアベアリングシリンダ63の配置に伴い、チップ治具67がロッド66の先端からプリント基板65の上方へ向けほぼ水平に長く延びるように形成されている。このため、シリンダロッド66とチップ保持・押圧部68との間が大きく離されている。これはチップ治具67によりチップ62を押圧する際に生じるチップ62の位置ずれ(プリント基板65上に当初配置された位置からのずれ)の原因となるという問題がある。なお、このチップ62の位置ずれは、シリンダロッド66にモーメント荷重が作用することにより生じるもので、ロッド66とチップ保持・押圧部68と間の距離(オフセット距離L)が長くなるほど比例的に大きくなる。
【0006】
以上の各問題は、チップボンディング装置61以外の部品実装装置、例えば光デバイス等の光学部品を実装するための装置においても、同一箇所で2つの作業を行おうとする場合において同様に存在し得る。
【0007】
そこで、本発明は、以上の問題を解消し得る部品実装装置及びその装置に最適なエアベアリングシリンダを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
以下に、上記課題を解決し得る手段等について項を分けて列挙する。なお、必要に応じてその作用、効果、具体的手段等についても付記する。
【0009】
手段1.シリンダ本体に対しロッドを加圧エアによって非接触支持するとともに当該ロッドをその軸線方向にスライドし得るように構成したエアベアリングシリンダと、前記ロッドに設けられて被実装部品を相手部品に実装する作業を行う作業部材とを備え、
前記エアベアリングシリンダには前記ロッドの軸線方向に沿って貫通する空間領域を設け、その空間領域の前記軸線方向延長上に前記作業部材を配置した部品実装装置。
【0010】
手段1によれば、エアベアリングシリンダのロッドが駆動されると、作業部材により空間領域の延長上で被実装部品を相手部品に実装する作業が行われる。この作業を行っている間、空間領域を介して当該作業を観察する等の処置が可能となる。このため、エアベアリングシリンダを上記処置のためにオフセット配置する必要がない。従って、部品実装装置では作業部材による作業領域と他の処置手段との間にエアベアリングシリンダを配置することができる。
【0011】
その結果、部品実装装置を小型化することができる。また、エアベアリングシリンダによる作業中に他の処置手段を用いた処置の邪魔にならないようシリンダをオフセット配置するという設計上の負荷がなくなり、装置を設計する際の自由度を広げることができる。また、エアベアリングシリンダを作業部材の作業位置からオフセット配置する必要がないことから被実装部品を相手部品に実装する作業上の精度を向上させることができる。
【0012】
手段2.シリンダ本体に対しロッドを加圧エアによって非接触支持するとともに当該ロッドをその軸線方向にスライドし得るように構成したエアベアリングシリンダと、前記ロッドに設けられて被実装部品を相手部品に実装する作業を行う作業部材とを備え、
前記エアベアリングシリンダには前記ロッドの軸線方向に沿って貫通する空間領域を設け、その空間領域の前記軸線方向延長上に前記作業部材を配置し、その作業部材による作業状況を撮像する撮像手段を設け、その撮像手段を前記エアベアリングシリンダを挟んで前記作業部材とは反対側となる前記軸線方向延長上に配置した部品実装装置。
【0013】
手段2によれば、エアベアリングシリンダのロッドが駆動されると、作業部材により空間領域の延長上で被実装部品を相手部品に実装する作業が行われる。この作業を行っている間、空間領域を介して当該作業状況が撮像手段によって撮像される。このため、エアベアリングシリンダを上記撮像処理のためにオフセット配置する必要がない。従って、部品実装装置では作業部材による作業領域と撮像手段との間にエアベアリングシリンダを配置することができる。すなわち、作業領域、エアベアリング及び撮像手段を、空間領域の貫通方向に一列に配置することができる。
【0014】
その結果、部品実装装置を小型化することができる。また、エアベアリングシリンダによる作業中に撮像手段による撮像処理の邪魔にならないようシリンダをオフセット配置するという設計上の負荷がなくなり、装置を設計する際の自由度を広げることができる。また、エアベアリングシリンダを作業部材の作業位置からオフセット配置する必要がないことから被実装部品を相手部品に実装する作業上の精度を向上させることができる。
【0015】
手段3.前記空間領域を、前記エアベアリングシリンダのほぼ中央位置に形成した上記手段1又は2記載の部品実装装置。
【0016】
手段3によれば、空間領域がエアベアリングシリンダのほぼ中央に形成されることから、装置全体のコンパクトさを一層高めることができる。
【0017】
手段4.前記作業部材は、被実装部品を保持する治具であり、前記ロッドの駆動により相手部品上に前記被実装部品が押圧されて当該被実装部品を相手部品上に実装する作業を行うものである上記手段1乃至3のいずれかに記載の部品実装装置。
【0018】
手段4によれば、チップボンディング等の実装作業を行う部品実装装置においては被実装部品の実装状況をカメラ等の撮像手段によって撮像して観察する必要があるが、本装置によれば、その観察を確実に行いつつ上記手段1又は2に示した効果が得られる。
【0019】
手段5.前記エアベアリングシリンダは、加圧エアが供給されて前記ロッドに駆動力を発生させる一対の推力室を有し、その両推力室を、前記シリンダを平面視した場合において、前記治具による荷重作用点を中心として対称に配置した手段4に記載の部品実装装置。
【0020】
手段5によれば、ロッドの駆動によりチップ治具で被実装部品を押圧する際にそのロッドの駆動力を発生させる一対の推力室が、治具の荷重作用点を中心として対称に配置されている。これにより、一対の駆動力発生源を有していながら、治具の荷重作用点において被実装部品に対して偏荷重がかかることはほとんどないため、被実装部品を相手部品に実装する作業上の精度を低下させることなく適切な荷重を加えることができる。
【0021】
手段6.シリンダ本体に対しロッドを加圧エアによって非接触支持するとともに当該ロッドをその軸線方向にスライドし得るように構成し、さらに、前記ロッドの軸線方向に沿って貫通する空間領域を、少なくともシリンダ本体またはロッドのいずれか一方に形成したエアベアリングシリンダ。
【0022】
手段6によれば、エアベアリングシリンダにおいてロッド軸線方向に沿って貫通する空間領域が形成されることで、当該空間領域を通してエアベアリングシリンダの軸線方向一端側から他端側を観察する等の作業が可能となる。これにより、上記手段1ないし5に記載された部品実装装置に適したエアベアリングシリンダとなり得る。
【0023】
手段7.シリンダ本体には同本体を貫通するロッド挿通孔を形成し、そのロッド挿通孔にはロッドを挿通し、そのロッドを加圧エアによって非接触支持するとともに当該ロッドをその軸線方向にスライドし得るように構成し、さらに、前記ロッドにはその軸線方向に貫通する中空孔からなる空間領域を形成したエアベアリングシリンダ。
【0024】
手段7によれば、エアベアリングシリンダにおいてロッドがシリンダ本体を貫通しておりかつロッドに中空孔からなる空間領域が形成されることで、当該空間領域を通してエアベアリングシリンダの軸線方向一端側から他端側を観察する等の作業が可能となる。これにより、上記手段1ないし4に記載された部品実装装置に適したエアベアリングシリンダとなり得る。
【0025】
手段8.前記ロッドを断面非円形状に形成した上記手段7記載のエアベアリングシリンダ。
【0026】
手段8によれば、ロッドが断面非円形状、例えば断面が四角形状とか扁平状等に形成されることで、ロッド自身が回り止め機能を有することとなる。
【0027】
手段9.シリンダ本体に対しロッドを加圧エアによって非接触支持するとともに当該ロッドをその軸線方向にスライドし得るように構成し、さらに、前記シリンダ本体をロッドの軸線方向端部からみて略コ字状となるように前記軸線方向に貫通する凹溝を設け、その凹溝によって空間領域を形成したエアベアリングシリンダ。
【0028】
手段9によれば、エアベアリングシリンダにおいてシリンダ本体がロッド軸線方向に貫通する凹溝を有していてこれにより空間領域が形成されることで、当該空間領域を通してエアベアリングシリンダの軸線方向一端側から他端側を観察する等の作業が可能となる。これにより、上記手段1ないし5に記載された部品実装装置に適したエアベアリングシリンダとなり得る。さらに、凹溝によって空間領域が形成されることで凹溝の開放側を上記観察等に利用できることから、空間領域を拡大して利用することができ、エアベアリングシリンダの小型化及び軽量化を一層促進し得る。
【0029】
手段10.シリンダ本体に対しロッドを加圧エアによって非接触支持するとともに当該ロッドをその軸線方向にスライドし得るように構成したエアベアリングシリンダ部を一対備え、それら両エアベアリングシリンダ部を前記ロッドの軸線方向が平行となるように所定の間隔をおいて一体的に連結することによって、両エアベアリングシリンダ部間には前記軸線方向に貫通する空間領域を形成し、前記両ロッドの先端部同士を連結部材によって連結したエアベアリングシリンダ。
【0030】
手段10によれば、一対のエアベアリングシリンダ部の間にロッド軸線方向に沿って貫通するように空間領域が形成されることで、当該空間領域を通してエアベアリングシリンダの軸線方向一端側から他端側を観察する等の作業が可能となる。これにより、上記手段1ないし5に記載された部品実装装置に適したエアベアリングシリンダとなり得る。さらに、一対のエアベアリングシリンダ部を利用することで、それぞれのエアベアリングシリンダ部を小さくしても大きな推力を得ることができる。また、両ロッドを連結部材によって連結していることから、円形ロッドを利用してもロッドの回り止め効果があり、その連結部材も所定の作業を行う場合の作業部材又はその取付部材として機能させることができる。
【0031】
手段11.前記空間領域をほぼ中央位置に形成した上記手段6乃至10のいずれかに記載のエアベアリングシリンダ。
【0032】
手段11によれば、空間領域がエアベアリングシリンダのほぼ中央に形成されることから、シリンダ全体のコンパクトさを一層高めることができる。
【0033】
なお、以上の各手段において、ロッドを非接触支持するためには、エアベアリングシリンダの本体に、前記ロッドに対向する多孔質体を設けるとともに、その多孔質体に加圧エアを供給するベアリングポートを設け、ベアリングポートから加圧エアを多孔質体に供給することによって当該多孔質体からロッドに向けて加圧エアを噴出させることが好ましい。
【0034】
【発明の実施の形態】
[第1の実施形態]
以下に、第1の実施形態について図1乃至図4を参照しつつ説明する。なお、図1はエアベアリングシリンダの斜視図であり、図2は同シリンダの底面図であり、図3は同シリンダの断面図、具体的には図2のA−A断面図であり、図4は部品実装装置の正面図である。
【0035】
図4に示すように、部品実装装置としてのチップボンディング装置1は、相手部品としてのプリント基板2の上方に配置され、被実装部品としての半導体チップ3の保持・押圧を行うエアベアリングシリンダ4と、チップ3の実装状況、本実施形態では特に位置確認を行うための撮像手段としての位置確認カメラCとを備えている。なお、被実装部品としては半導体チップ3に限らず、例えば光デバイス等の光学部品を用いることもできる。この場合、相手部品もプリント基板2に限られないことはいうまでもない。
【0036】
そこで、最初にエアベアリングシリンダ4の構成について説明する。
【0037】
図1に示すように、エアベアリングシリンダ4の本体5は例えば四角柱状をなしている。なお、この本体5の形状は四角柱状に限られず、その他の多角柱状、円柱状などの形状を選択することができる。また、本体5は通常は複数の部品によって構成されるがここではその説明を省略する。
【0038】
図1乃至図3に示すように、本体5には同本体5を貫通する横断面四角形状のロッド挿通孔6が形成されている。そして、このロッド挿通孔6には同孔6の断面形状に対応した横断面四角形状のロッド7が挿通され、本体5の両端からロッド7の軸線方向の両端部がそれぞれ突出した状態をなしている。なお、このロッド挿通孔6及びロッド7の断面形状は四角形状に限られず、その他の形状を選択することができるが、ロッド7の回り止めのためには非円形状であることが望ましい。
【0039】
図3に示すように、ロッド7の軸線方向中間部における外周面には、同外周面から突出されかつ環状に形成された圧力作用部8が設けられている。この圧力作用部8に対応して、前記本体5のロッド挿通孔6を形成する内周面には環状のシリンダ溝9が形成されている。シリンダ溝9は圧力作用部8によって同圧力作用部8を挟んだ2部屋に区画され、一方が推力室10、もう一方がキャンセル室11となっている。そして、圧力作用部8のロッド外周面と交差する一対の面、すなわち前記両室10,11側に向けられた面は、圧力作用面8a,8bをなしている。なお、この両圧力作用面8a,8bの受圧面積はそれぞれ同じとしてもよいし、異なるようにしてもよい。
【0040】
本体5の外周面には推力ポート12が形成されている。この推力ポート12は、本体5内に形成された圧力通路13を介して推力室10に連通されている。推力ポート12には図示しない圧力制御弁及び排気弁等からの配管が接続される。なお、推力ポート12は例えば配管が接続されるための雌ネジが形成された雌ネジ孔として形成したり、ワンタッチ継手を設けたりする等、各種形態が考えられる。本明細書においてこれ以降説明する各ポートについても同様である。
【0041】
本体5の外周面には、前記推力ポート12とは異なる位置にキャンセル力ポート14が形成されている。このキャンセル力ポート14は、本体5内に形成された圧力通路15を介してキャンセル室11に連通されている。キャンセル力ポート14には図示しない圧力制御弁及び排気弁等からの配管が接続される。
【0042】
このため、推力ポート12又はキャンセル力ポート14に加圧エアが供給されると、加圧エアが各ポート12,14、圧力通路13,15を介して推力室10又はキャンセル室11に供給される。これにより推力室10又はキャンセル室11が加圧雰囲気となる。
【0043】
また、推力ポート12又はキャンセル力ポート14が排気弁とつながると、推力室10又はキャンセル室11は大気中への開放状態となり、推力室10又はキャンセル室11内のエアは圧力通路13,15、対応するポート12,14を介して大気中へ排出される。
【0044】
なお、推力室10とキャンセル室11のうち、一方が加圧雰囲気となり他方が大気への開放状態となるように、図示しない制御装置により圧力制御弁や排気弁の接続状態が制御される。
【0045】
前記シリンダ溝9の周壁面には、環状の収容溝16が形成されている。収容溝16には、環状のシール用多孔質体17が同収容溝16から若干突出して収納された状態で固定されている。また、本体5のロッド挿通孔6内周面における前記シリンダ溝9を挟んだ両端部には、それぞれ環状の収容溝18,19が形成されている。各収容溝18,19には環状の軸受け用多孔質体20,21が各収容溝18,19から若干突出して収納された状態で固定されている。これら3つの各多孔質体17,20,21の固定は、例えば接着によって行われるが、多孔質体17,20,21の通気性を確保できれば、他の固定手段を用いてもよい。
【0046】
多孔質体17,20,21は、例えば焼結アルミニウム、焼結銅、焼結ステンレス等の金属材料によって構成することができるが、それ以外にも、焼結三フッ化樹脂、焼結四フッ化樹脂、焼結ナイロン樹脂、焼結ポリアセタール樹脂等の合成樹脂材料や、焼結カーボン、焼結セラミックスなどによって構成することもできる。なお、ここに説明した多孔質体の固定方法や構成は、本明細書において以降説明する他の多孔質体についても同様である。
【0047】
各収容溝16,18,19の奥には環状の流通溝16a,18a,19aが形成されている。そして、前記本体5の外周面には、前記推力ポート12及びキャンセル力ポート14とは異なる位置にベアリングポート22が形成されている。ベアリングポート22は各流通溝16a,18a,19aと本体5内に形成された通路23を介して連通されている。ベアリングポート22には図示しない圧力供給源からの配管が接続される。
【0048】
そして、ベアリングポート22に図示しない圧力供給源から加圧エアが供給されると、かかる加圧エアがポート22、通路23、各流通溝16a,18a,19aを介して各多孔質体17,20,21の外周面に供給され、さらに同多孔質体17,20,21内部を流通した後、その内周面全体から噴出される。
【0049】
エアベアリングシリンダ本体5の外周面には、前記各ポート12,14,22とは異なる位置に真空引き用のポート24が形成されている。同ポート24には図示しない吸引ポンプからの配管が接続される。本体5の一端部において、前記収容溝19よりも端部側内周面には、当該収容溝19とは別に環状の吸引用溝25が形成されている。なお、かかる吸引用溝25は本体5の他端にも設けることとしてもよいし、省略することも可能である。
【0050】
前記ポート24と吸引用溝25の周壁とは、本体5内部に形成された通路26を介して連通されている。そして、図示しない吸引ポンプのエア吸引により吸引用溝25、通路26、ポート24を介してエアが吸引され、吸引用溝25に沿って本体5の一端側にエア吸引力が作用する。
【0051】
以上のように構成されたエアベアリングシリンダ4では、圧力供給源が作動すると、加圧エアがベアリングポート22、通路23、各流通溝16a,18a,19aを介して各多孔質体17,20,21の外周面に供給され、さらにそれら多孔質体17,20,21の内部を介して各多孔質体17,20,21の内周面全体から噴出される。すると、軸受け用多孔質体20,21の内周面とロッド7の外周面との間に環状の圧力エア層が形成され、静圧がもたらされる。これにより、ロッド7が本体5の両端部で非接触支持される。
【0052】
一方、シール用多孔質体17の内周面と圧力作用部8の外周面との間にも環状の圧力エア層が形成される。この圧力エア層の存在により、圧力作用部8によって区画された推力室10とキャンセル室11との間がエアシールされる。
【0053】
このとき、各多孔質体17,20,21の内周面から噴出し、本体5におけるロッド挿通孔6の一端側に至ったエアが吸引用溝25、通路26、真空引き用ポート24を介して吸引される。これにより、本体5の一端側においてロッド挿通孔6からのエア噴出が防止される。
【0054】
以上の状態で、制御装置の制御により、圧力供給源と推力ポート12が連通されるとともに、排気弁とキャンセル力ポート14とが連通されると、推力室10が加圧雰囲気となり、キャンセル室11が大気開放状態となる。これにより、加圧エアが推力室10側の圧力作用面8aに作用する。その結果、圧力エア層によって非接触支持されたロッド7が一端側に移動する。
【0055】
他方、制御装置の制御により、圧力供給源とキャンセル力ポート14とが連通されるとともに、排気弁と推力ポート12とが連通されると、推力室10が大気開放状態となり、キャンセル室11が加圧雰囲気となる。これにより、加圧エアがキャンセル室11側の圧力作用面8bに作用する。その結果、圧力エア層によって非接触支持されたロッド7が他端側に移動する。
【0056】
ここで、このエアベアリングシリンダ4のロッド7には、その略中心部において中心軸線方向に貫通する中空孔27が形成され、これにより空間領域が構成されている。中空孔27はその横断面形状が略円形状で、前記軸線方向に沿って同一形状及び同一大きさとなるよう形成されている。なお、中空孔27の横断面形状は多角形状などその他の形状に形成することができる。そして、中空孔27の存在により、ロッド7の一方の端部側からもう一方の端部側を観察することができる。
【0057】
かかる構成のエアベアリングシリンダ4を用いたチップボンディング装置1は以下のように構成される。
【0058】
図2及び図3に示すように、エアベアリングシリンダ4のロッド7には、その一端面、即ち前記吸引用溝25が形成されている側の一端面において、作業部材としてのチップ治具31が取り付けられている。チップ治具31は、その被固定部32においてロッド7に対して2箇所でネジ止めされている。なお、ネジ止めの数は1箇所でも、3箇所以上でも構わないし、他の固定手段を用いてもよい。被固定部32には、ロッド7の中心軸線側に向かって延び、かつ半導体チップ3よりも幅が細く形成された突起状の作業部33が設けられている。チップ治具31には図示しないチップ保持装置が設けられており、作業部33の先端側でチップ3が保持されるよう構成されている。この保持装置によってチップ治具31は、チップ3をその略中心がロッド7の中心軸線上に位置するよう保持する。
【0059】
エアベアリングシリンダ4はその本体5がチップボンディング装置1の所定位置に固定されている。このとき、前記推力室10が加圧雰囲気とされた場合にロッド7が下方へ移動するように配置されている。すなわち、ロッド7の中心軸線が上下方向に指向されるように配置されている。そして、図4に示すように、チップ3の実装時には、プリント基板2の上方に、チップ治具31の作業部33にチップ3を保持したエアベアリングシリンダ4が配置される。また、ロッド7の中空孔27に対応してエアベアリングシリンダ4の上方に位置確認カメラCが配置される。即ち、チップ3の実装時において、ロッド冶具31に保持されたチップ3の状態を位置確認カメラCが中空孔27を介して観察することが可能な位置に、位置確認カメラCが配置される。
【0060】
以上のように構成されたチップボンディング装置1では、まず、制御装置の制御により、エアベアリングシリンダ4において推力室10が加圧雰囲気、キャンセル室11が大気開放状態とされると、同シリンダ4のロッド7が圧力エア層によって非接触支持されながら下方、即ちプリント基板2側へ移動する。すると、チップ3を保持した作業部33により基板2上の所定位置へチップ3が配置される。そして、ロッド7の移動がさらに進められ、作業部33によってチップ3が押圧されてプリント基板2に圧着される。かかるボンディング作業領域では、吸引用溝25からのエア吸引作用によってエアの急激な流れが抑えられている。
【0061】
このとき、図4に示すように、チップ3周囲の作業領域はその上方(真上)がロッド7の中空孔27によって開放されている。即ち、チップ3の上方に位置確認カメラCが配置され、チップ3の上方から作業部33によるチップ3の配置・押圧という作業状況について観察可能となっている。このため、位置確認カメラCによりチップ3が所定位置に配置されているか、ボンディング時に大幅な位置ずれが生じていないか等の作業状況が確認される。
【0062】
次に、制御装置の制御により、推力室10が大気開放状態、キャンセル室11が加圧雰囲気とされると、ロッド7は非接触支持されながらチップ3から離れて上方へ移動する。これによりチップ実装の一連の作業が終了する。その後、再び別のチップ3がチップ治具31に保持され、これまでの動作が繰り返される。
【0063】
従って、本実施形態のチップボンディング装置1では、エアベアリングシリンダ4によるチップ3の実装作業中においても、チップ3の上方(真上)から中空孔27を介してチップ3の位置確認を行うことが可能なため、シリンダ4を位置確認カメラCとプリント基板2との間に配置することが可能となる。このため、チップ位置確認の邪魔にならないようエアベアリングシリンダ4をオフセット状態で配置する必要がない。その結果、チップボンディング装置1を小型化することができる。
【0064】
また、ロッド7とチップ治具31の作業部33との間を大きく離す必要がなくなる。その結果、従来技術において問題となっていたロッド7とチップ治具31のチップ押圧部分との間が大きく離れていたことに起因するチップ3の位置ずれを大幅に低減することができる。その結果、位置精度の高いチップ実装を行うことができる。
【0065】
なお、本実施形態では、推力室10及びキャンセル室11のいずれも加圧雰囲気とし、図示しない制御装置により圧力制御弁を制御してそれぞれの室の圧力を個々に調整し、これによりロッド7を駆動することも可能である。
【0066】
[第2の実施形態]
以下に第2の実施形態について図5及び図6を参照しつつ説明する。なお、図5はエアベアリングシリンダの平面図であり、図6は図5のB−B断面図である。
【0067】
図5に示すように、エアベアリングシリンダ34の本体35は略コ字状に形成され、それにより生じた凹溝たる第1凹部36aが形成されている。第1凹部36aには、ロッド37がその一部側面が第1凹部36aの開放部に露出し、かつ両端部が第1凹部36aから突出するようにして挿通されている。そして、ロッド37にはその露出面37aに溝38が軸線方向に沿って形成され、その溝38と第1凹部36aの開放部とにより、ロッド37の軸線方向に貫通する空間領域が形成されている。この溝38及び本体35の第1凹部36aを介して位置確認カメラCによりチップ3の位置が確認可能となっている。
【0068】
また、本体35の前記第1凹部36aを形成する壁面には、第1凹部36aの延びる方向全体にわたって一対の第2凹部36bが形成されている。そして、両第2凹部36bはエアベアリングシリンダ34を平面視した場合において同一基準線R1上に設けられている。他方、ロッド37にもロッド37の長手方向全体にわたって形成された一対の突出部37bが前記基準線R1上に設けられており、両突出部37bは前記第2凹部36bに挿通されている。
【0069】
ロッド37の両突出部37bには、それぞれ圧力作用部39が基準線R1上に設けられている。そして、基準線R1上で両圧力作用部39間の中央はチップ治具31上の荷重作用点P1、即ちロッド37の下方への移動によりチップ3を押圧する際に同チップ3への荷重が作用する点となる。この荷重作用点P1を中心にみれば、一対の第2凹部36b、ロッド37の両突出部37b及び両圧力作用部39は荷重作用点P1を中心として対称に配置されている。そして、チップ3はその中心が荷重作用点P1に合うようにしてチップ治具31に保持される。
【0070】
図6に示すように、本体35の第2凹部36bを形成する内壁面には、両圧力作用部39をそれぞれ収容するシリンダ溝40が形成されている。シリンダ溝40は圧力作用部39によって同圧力作用部39を挟んで一方が推力室10、もう一方がキャンセル室11に区画されている。前述したように、一対の圧力作用部39はチップ治具31の荷重作用点P1を中心に対称に配置されていることから、ロッド37に駆動力を発生させる推力室10も同様に荷重作用点P1を中心として対称に配置されている。
【0071】
推力室とキャンセル室との間は、第1実施形態と同様、シリンダ溝40を形成する壁面に設けられたシール用多孔質体17によりエアシールされている。また、本体35の第2凹部36bを形成する内壁面には、シリンダ溝40を挟んだ両端部において横断面略コ字状の軸受け用多孔質体20,21が本体35の端面及びシリンダ溝40内に露出するように設けられている。第1実施形態と同様、この軸受け多孔質体20,21により、ロッド37が本体35に対して非接触支持される。そして、推力室10又はキャンセル室11に加圧エアを供給する、あるいは推力室10及びキャンセル室11に加圧エアを供給するとロッド37が駆動する構成も前述した第1実施形態の構成と同じである。
【0072】
かかる構成によれば、エアベアリングシリンダ34を本実施形態のものよりも小型化及び軽量化することができる利点がある。また、このように本体35を略コ字状に形成したりロッド37の軸線方向の一部を露出させたりすることができるのも、供給する加圧エアを気密に保持する必要のないエアベアリングシリンダ34を利用したことによる特徴ということができる。
【0073】
また、ロッド37の下方への移動によりチップ3を押圧する際にそのロッド37の推進力を発生させる推力室が荷重作用点P1に対して対称に配置されている。このため、一対の駆動力発生源を有していながら、荷重作用点P1においてチップ3に対して偏荷重がかかることはほとんどなく、押圧によるチップ3の位置ずれを大幅に低減することができる。
【0074】
[第3の実施形態]
以下に、第3の実施形態について図7及び図8を参照しつつ説明する。なお、図7はエアベアリングシリンダの正面図であり、図8は同エアベアリングシリンダの平面図である。
【0075】
図7及び図8に示すように、このエアベアリングシリンダ41の本体42は、同一の構成をなすシリンダ部43,44を一対備えている。まず、このシリンダ部43,44の構成について説明すると、同シリンダ部43,44は本体42内の一端側に形成されたシリンダ室45を備えている。また、そのシリンダ室45から他端側に延び、シリンダ室45と本体42外部(図の下方)とを連通させるロッド挿通孔46を備えている。ロッド挿通孔46はシリンダ室45よりも横断面積が小さくなるよう形成されている。
【0076】
シリンダ室45及びロッド挿通孔46にはロッド47が挿通されている。このロッド47はその径が軸線方向の中間部位で一段小さくなるように形成されている。すなわち、ロッド47は第1ロッド部48と、同第1ロッド部48よりも小径の第2ロッド部49とから構成され、両ロッド48,49の径の違いにより形成される段部50を有している。そして、第1ロッド部48はシリンダ室45内に収容され、第2ロッド部49はロッド挿通孔46に挿通されてその先端部が本体42から下方に突出されている。シリンダ室45は第1ロッド部48により2部屋に区画され、第1ロッド部48の基端側が推力室51、前記段部50側がキャンセル室52とされる。そして、第1ロッド部48の基端面及び前記段部50は圧力作用面とされる。
【0077】
本体42の外周面には図示しない推力ポートとキャンセル力ポートがそれぞれ異なる位置に形成されている。推力ポートは推力室51と、キャンセル力ポートはキャンセル室52と、本体42内に形成された図示しない圧力通路によってそれぞれ連通されている。そして、推力ポート及びキャンセル力ポートはそれぞれ図示しない圧力制御弁及び排気弁等からの配管が接続される。
【0078】
このため、推力ポート又はキャンセル力ポートに加圧エアが供給されると、加圧エアが各ポート、圧力通路を介して推力室51又はキャンセル室52に供給される。これにより推力室51又はキャンセル室52が加圧雰囲気となる。
【0079】
また、推力ポート又はキャンセル力ポートが排気弁とつながると、推力室51又はキャンセル室52は大気中への開放状態となり、室内のエアは圧力通路、対応するポートを介して大気中へ排出される。そして、推力室51とキャンセル室52は、一方が加圧雰囲気となり他方が大気への開放状態となるよう図示しない制御装置により制御される。
【0080】
前記シリンダ室45の内周面及びロッド挿通孔46を形成する内周面には、環状の軸受け用多孔質体53,54が設けられている。前記本体42の外周面には、前記推力ポート及びキャンセル力ポートとは異なる位置に図示しないベアリングポートが形成されている。このベアリングポートに図示しない圧力供給源から加圧エアが供給されると、かかる加圧エアが多孔質体53,54の内周面全体から噴出される。この構成は、前述した第1の実施形態のおける軸受け用多孔質体20,21に関連する構成と同様である。なお、多孔質体53は軸受け用のみならず、推力室51とキャンセル室52との間をエアシールする機能も兼用している。
【0081】
本体42の外周面には、前記各ポートとは異なる位置に真空引き用のポートが形成されている。同ポートには図示しない吸引ポンプからの配管が接続される。ロッド挿通孔46を形成する内周面のうち前記多孔質体54よりもロッド47先端側となる位置に図示しない吸引用溝が形成され、この吸引用溝とポートとが通路によって連通されている。そして、吸引ポンプのエア吸引により、吸引用溝にはエア吸引力が作用する。
【0082】
以上のように構成された一対のシリンダ部43,44が、各ロッド47の軸線が略平行となりかつ平面視した場合に左右対称となるように一定の間隔を隔てて本体42に設けられている。すなわち、本体42はシリンダ部43,44と、両シリンダ部43,44を一側面で片持ち状態で連結する連結部42aとにより構成される。このため、本体42には両シリンダ部43,44の間に溝部55がロッド47の軸線方向に沿って形成される。溝部55の横断面は径がシリンダ部43,44の横幅と同程度の略円弧状をなし、前記軸線方向に沿って同一形状及び同一大きさをなしている。なお、この横断面形状は角形状など他の形状に形成することもできる。
【0083】
シリンダ部43,44のロッド47先端部同士は、連結部材56によって連結されている。連結部材56には前記溝部55に対応する個所、即ち溝部55によって形成された空間の延長上に切欠部57が形成されている。従って、本体42の溝部55と連結部材56の凹部57により、エアベアリングシリンダ41全体として、ロッド47の軸線方向に沿いかつエアベアリングシリンダ41の中心軸線を含む空間領域が形成されている。
【0084】
以上のように構成されたエアベアリングシリンダ41は、圧力供給源の作動により、加圧エアが各軸受け用多孔質体53,54の外周面に供給され、さらにそれら多孔質体53,54の内部を介して各多孔質体53,54の内周面全体から噴出される。すると、軸受け用多孔質体53,54の内周面と第1ロッド部47及び第2ロッド部48の外周面との間に環状の圧力エア層が形成され、静圧がもたらされる。これにより、ロッド47が本体42の両端部で同本体42に対し非接触支持される。
【0085】
このとき、各多孔質体53,54の内周面から噴出し、本体42におけるロッド挿通孔46の開口部側に至ったエアが吸引用溝、真空引き用ポートを介して吸引される。これにより、ロッド挿通孔46からのエア噴出が防止される。
【0086】
以上の状態で、両シリンダ部43,44において推力室51が加圧雰囲気となり、キャンセル室52が大気開放状態となるよう同時制御されると、圧力供給源から加圧エアが両シリンダ部43,44の推力室51に供給される。これにより、加圧エアが推力室51側の圧力作用面に作用する。その結果、圧力エア層によって非接触支持された両シリンダ部43,44のロッド47及び連結部材56がその先端側に移動する。このとき、キャンセル室52内のエアは大気中へ排出される。
【0087】
また、両シリンダ部43,44において推力室51が大気開放状態となり、キャンセル室52が加圧雰囲気となるよう同時制御されると、圧力供給源からの加圧エアが両シリンダ部43,44のキャンセル室52に供給される。これにより、加圧エアがキャンセル室52側の圧力作用面に作用する。その結果、圧力エア層によって非接触支持された両シリンダ部43,44のロッド47及び連結部材56がその基端側に移動する。このとき、推力室51内のエアは大気中へ排出される。
【0088】
かかる構成のエアベアリングシリンダ41をチップボンディング装置に用いた場合、前記連結部材56には、その切欠部57及び前記本体42の溝部55に対応し、かつ両ロッド47の中央に位置するよう作業部材としてのチップ治具58が設けられる。すなわち、チップ治具58は、溝部55及び連結部材56の切欠部57によって形成された空間領域の延長上に設けられている。チップ治具58は、その先端が溝部55を介して観察した場合に溝部55の開放部から突出しないよう設けられている。
【0089】
エアベアリングシリンダ41を平面視した場合において、シリンダ部43,44の各中心点P3,P4(この中心点P3,P4はロッド47の中心点と一致する)を結ぶ基準線R2上で、両中心点P3,P4間の中央はチップ治具58の荷重作用点P2となる。この荷重作用点P2を中心にみれば、シリンダ部43,44は、荷重作用点P2を中心として対称に配置されている。そして、チップ3はその中心が荷重作用点P2に合うようにしてチップ治具58に保持される。
【0090】
チップ治具58は上下方向において肉厚に形成され、同方向への押圧力に対し剛性が高められている。さらに、このチップ治具58には、その先端部下面でチップ3を保持するよう図示しない保持装置が設けられている。図8に示すように、この保持装置によってチップ治具58がチップ3を保持した場合、チップ3の中心が溝部55及び連結部材56の切欠部57によって形成された空間領域内に配置されるようになっている。
【0091】
以上説明したチップボンディング装置においても、エアベアリングシリンダ41によるチップ3の実装作業中に、溝部55及び切欠部57を介してチップ3の上方(真上)からチップ3の位置確認を行うことが可能なため、エアベアリングシリンダ41を位置確認カメラCとプリント基板2との間に配置することが可能となる。このため、前述した第1の実施形態と同様、チップボンディング装置を小型化することができるし、チップ3の位置ずれを大幅に低減して位置精度の高いチップ実装を行うことができる。
【0092】
また、本実施形態では、円形軸形状のロッド47を用いたシリンダ部43,44でありながら、一対のシリンダ部43,44を設けて両ロッド47を連結部材56により連結しその連結部材56にチップ治具58を設ける構成としたため、ロッド47の回転を防止できる。しかも、一対のロッド47を有しているため、その分大きな推力を得ることもできる利点がある。
【0093】
さらに、本実施形態では、チップ治具58を上下方向において肉厚に形成しているため、同方向における剛性を高めることができ、この点でもチップ3の位置ずれを少なくすることができる。
【0094】
加えて、本実施形態でも、シリンダ部43,44がチップ治具58の荷重作用点P2を中心として対称に配置されている。このため、ロッド47の下方への移動によりチップ3を押圧する際にそのロッド47の推進力を発生させる推力室51が荷重作用点P2に対して対称に配置されている。その結果、一対の駆動力発生源を有していながら、荷重作用点P2においてチップ3に対して偏荷重がかかることはほとんどなく、押圧によるチップ3の位置ずれを大幅に低減することができる。
【0095】
なお、第1乃至第3の実施形態において、チップ3の位置確認を行う位置確認カメラCの代わりに、チップ3等の被実装部品に対してレーザー照射を行う装置を配置し、エアベアリングシリンダ4,34,41の中心付近に貫通形成された空間領域を介してチップ3にレーザー照射するように構成してもよい。このように、位置確認カメラC以外でも、エアベアリングシリンダ4,34,41の一端側における作業場所(以上の実施形態ではチップ3の実装場所)に対して他端側から各種作業を行うための装置を配置することができる。
【0096】
また、第1の実施形態における中空孔27、第2の実施形態における溝38及び第3の実施形態における溝部55は、その横断面積が連続して変化するテーパ状に形成してもよい。要は、エアベアリングシリンダ4,34,41の一端側における作業場所に対して他端側から行われる各種作業の邪魔にならない形状であればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態におけるエアベアリングシリンダの斜視図。
【図2】同エアベアリングシリンダの底面図。
【図3】図2のA−A断面図。
【図4】部品実装装置の正面図。
【図5】第2実施形態におけるエアベアリングシリンダの平面図。
【図6】図5のB−B断面図。
【図7】第3実施形態におけるエアベアリングシリンダの正面図。
【図8】同エアベアリングシリンダの平面図。
【図9】従来の部品実装装置の正面図。
【符号の説明】
1…部品実装装置としてのチップボンディング装置、4…エアベアリングシリンダ、5…本体、7…ロッド、27…空間領域としての中空孔、31…作業部材としてのチップ治具、C…撮像手段としての位置確認カメラ。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a component mounting apparatus and an air bearing cylinder suitable for the apparatus.
[0002]
[Prior art]
A
[0003]
In this configuration, when the air bearing
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional
[0005]
There is another problem. That is, with the arrangement of the air bearing
[0006]
Each of the above problems may be present in the same manner in the case where two operations are performed at the same location in a component mounting apparatus other than the
[0007]
Therefore, an object of the present invention is to provide a component mounting apparatus that can solve the above problems and an air bearing cylinder that is optimal for the apparatus.
[0008]
[Means for Solving the Problems and Effects of the Invention]
In the following, means and the like that can solve the above problems are listed separately. In addition, the action, effect, specific means, etc. will be added as necessary.
[0009]
A component mounting apparatus in which the air bearing cylinder is provided with a space region penetrating along the axial direction of the rod, and the working member is disposed on the axial extension of the space region.
[0010]
According to the
[0011]
As a result, the component mounting apparatus can be reduced in size. In addition, the design load of offsetting the cylinder so as not to obstruct the treatment using other treatment means during the operation with the air bearing cylinder is eliminated, and the degree of freedom in designing the apparatus can be increased. Moreover, since it is not necessary to offset the air bearing cylinder from the working position of the working member, it is possible to improve the work accuracy of mounting the mounted component on the counterpart component.
[0012]
Mean 2. An air bearing cylinder configured to support the rod in a non-contact manner with pressurized air against the cylinder body and to slide the rod in the axial direction thereof, and an operation of mounting the mounted component on the counterpart component on the rod A working member for performing
The air bearing cylinder is provided with a space region penetrating along the axial direction of the rod, the working member is disposed on the axial extension of the space region, and imaging means for imaging the work situation by the working member. A component mounting apparatus in which the imaging means is provided on the extension in the axial direction on the opposite side of the work member with the air bearing cylinder interposed therebetween.
[0013]
According to the
[0014]
As a result, the component mounting apparatus can be reduced in size. Further, the design load of offsetting the cylinder so as not to obstruct the imaging process by the imaging means during the operation with the air bearing cylinder is eliminated, and the degree of freedom in designing the apparatus can be increased. Moreover, since it is not necessary to offset the air bearing cylinder from the working position of the working member, it is possible to improve the work accuracy of mounting the mounted component on the counterpart component.
[0015]
[0016]
According to the
[0017]
[0018]
According to the
[0019]
[0020]
According to the
[0021]
[0022]
According to the
[0023]
Mean 7 A rod insertion hole that penetrates the cylinder body is formed in the cylinder body, and a rod is inserted into the rod insertion hole so that the rod can be supported in a non-contact manner by pressurized air and the rod can slide in the axial direction. And an air bearing cylinder in which the rod is formed with a space region formed of a hollow hole penetrating in the axial direction thereof.
[0024]
According to the
[0025]
[0026]
According to the
[0027]
[0028]
According to the
[0029]
[0030]
According to the
[0031]
[0032]
According to the
[0033]
In each of the above means, in order to support the rod in a non-contact manner, the air bearing cylinder main body is provided with a porous body facing the rod and a bearing port for supplying pressurized air to the porous body. The pressurized air is preferably ejected from the porous body toward the rod by supplying pressurized air from the bearing port to the porous body.
[0034]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
[First Embodiment]
Hereinafter, a first embodiment will be described with reference to FIGS. 1 to 4. 1 is a perspective view of the air bearing cylinder, FIG. 2 is a bottom view of the cylinder, FIG. 3 is a cross-sectional view of the cylinder, specifically, a cross-sectional view along AA in FIG. 4 is a front view of the component mounting apparatus.
[0035]
As shown in FIG. 4, a
[0036]
First, the configuration of the
[0037]
As shown in FIG. 1, the
[0038]
As shown in FIGS. 1 to 3, the
[0039]
As shown in FIG. 3, a
[0040]
A
[0041]
A canceling
[0042]
For this reason, when pressurized air is supplied to the
[0043]
When the
[0044]
In addition, the connection state of the pressure control valve and the exhaust valve is controlled by a control device (not shown) so that one of the
[0045]
An
[0046]
The
[0047]
[0048]
When pressurized air is supplied to the bearing
[0049]
On the outer peripheral surface of the air bearing cylinder
[0050]
The
[0051]
In the
[0052]
On the other hand, an annular pressure air layer is also formed between the inner peripheral surface of the sealing
[0053]
At this time, the air that is ejected from the inner peripheral surface of each
[0054]
In the above state, when the pressure supply source and the
[0055]
On the other hand, when the pressure supply source communicates with the
[0056]
Here, the
[0057]
The
[0058]
As shown in FIGS. 2 and 3, the
[0059]
The
[0060]
In the
[0061]
At this time, as shown in FIG. 4, the work area around the
[0062]
Next, when the
[0063]
Therefore, in the
[0064]
Further, there is no need to greatly separate the
[0065]
In this embodiment, the
[0066]
[Second Embodiment]
Hereinafter, a second embodiment will be described with reference to FIGS. 5 and 6. 5 is a plan view of the air bearing cylinder, and FIG. 6 is a cross-sectional view taken along the line BB of FIG.
[0067]
As shown in FIG. 5, the
[0068]
A pair of
[0069]
The
[0070]
As shown in FIG. 6, a
[0071]
As in the first embodiment, the thrust chamber and the cancel chamber are air-sealed by the sealing
[0072]
According to such a configuration, there is an advantage that the
[0073]
Further, the thrust chamber for generating the propulsive force of the
[0074]
[Third embodiment]
The third embodiment will be described below with reference to FIGS. FIG. 7 is a front view of the air bearing cylinder, and FIG. 8 is a plan view of the air bearing cylinder.
[0075]
As shown in FIGS. 7 and 8, the
[0076]
A
[0077]
A thrust port and a cancellation force port (not shown) are formed at different positions on the outer peripheral surface of the
[0078]
For this reason, when pressurized air is supplied to the thrust port or the cancellation force port, the pressurized air is supplied to the
[0079]
Further, when the thrust port or the cancellation force port is connected to the exhaust valve, the
[0080]
On the inner peripheral surface of the
[0081]
On the outer peripheral surface of the
[0082]
The pair of
[0083]
The
[0084]
In the
[0085]
At this time, air that is ejected from the inner peripheral surfaces of the
[0086]
In the above state, when the
[0087]
Further, when the
[0088]
When the
[0089]
When the
[0090]
The
[0091]
Even in the chip bonding apparatus described above, the position of the
[0092]
In this embodiment, the
[0093]
Furthermore, in this embodiment, since the
[0094]
In addition, also in the present embodiment, the
[0095]
In the first to third embodiments, instead of the position confirmation camera C for confirming the position of the
[0096]
Further, the
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of an air bearing cylinder according to a first embodiment.
FIG. 2 is a bottom view of the air bearing cylinder.
3 is a cross-sectional view taken along line AA in FIG.
FIG. 4 is a front view of the component mounting apparatus.
FIG. 5 is a plan view of an air bearing cylinder in a second embodiment.
6 is a cross-sectional view taken along the line BB in FIG.
FIG. 7 is a front view of an air bearing cylinder according to a third embodiment.
FIG. 8 is a plan view of the air bearing cylinder.
FIG. 9 is a front view of a conventional component mounting apparatus.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (10)
前記エアベアリングシリンダには前記ロッドの軸線方向に沿って貫通する空間領域を設け、その空間領域の前記軸線方向延長上に前記作業部材を配置した部品実装装置。An air bearing cylinder configured to support the rod in a non-contact manner with pressurized air against the cylinder body and to slide the rod in the axial direction thereof, and an operation of mounting the mounted component on the counterpart component on the rod A working member for performing
A component mounting apparatus in which the air bearing cylinder is provided with a space region penetrating along the axial direction of the rod, and the working member is disposed on the axial extension of the space region.
前記エアベアリングシリンダには前記ロッドの軸線方向に沿って貫通する空間領域を設け、その空間領域の前記軸線方向延長上に前記作業部材を配置し、その作業部材による作業状況を撮像する撮像手段を設け、その撮像手段を前記エアベアリングシリンダを挟んで前記作業部材とは反対側となる前記軸線方向延長上に配置した部品実装装置。An air bearing cylinder configured to support the rod in a non-contact manner with pressurized air against the cylinder body and to slide the rod in the axial direction thereof, and an operation of mounting the mounted component on the counterpart component on the rod A working member for performing
The air bearing cylinder is provided with a space region penetrating along the axial direction of the rod, the working member is disposed on the axial extension of the space region, and imaging means for imaging the work situation by the working member. A component mounting apparatus in which the imaging means is provided on the extension in the axial direction on the opposite side of the work member with the air bearing cylinder interposed therebetween.
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