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JP3843019B2 - 光学的情報記録再生装置 - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レーザ光源からのレーザ光を用いて光ディスクに光学的に情報を記録し再生する光学的情報記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
光ディスクに光学的に情報を記録する場合、所定の記録パワーで記録することにより光ディスク上に記録マークを形成する。しかし、記録パワーが最適でないと記録マークの形状が乱れ所定の性能を得ることができない。また記録開始には記録パワーを最適にしても、記録中に記録条件が変化してずれることがある。このため、
記録する際の状況により記録パワーを切り換えて使用するとともに、記録パワーが記録中にずれないようにモニタして一定に保つことが必要である。記録パワーは、光ディスクの回転送度をあげて4倍速や20倍速で記録したい場合、倍速に応じて必要な記録パワーが異なり、選択する速度に応じて記録パワーを切り換えて使用する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、選択する速度に応じて記録パワーを切り換えても、同じ光学系で且つ入射光に対して同じ例えば10%の反射光を検出してモニタ光とする光学系を使用し、さらに検出したモニタ光を利得増幅してモニター信号処理するモニタ信号処理系も共通で使用する場合には、選択する回転速度が大きくなりそれに伴い記録パワーが大きくなると、モニタ光が大きくなるため、モニタ信号処理系のモニタ光を利得増幅するプリアンプが飽和してしまい、記録パワーを所定値に制御できないという課題が発生した。特に光ディスクがより高速回転になればなるほどその課題が顕著に現れる。
【0004】
本発明の目的は、光ディスクの高速回転等によるモニタ光の増大に対処した新しい光学的情報記録再生装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、レーザ光源からのレーザ光が分岐された分岐レーザ光を検出し利得増幅して前記レーザ光源からのレーザ光のレーザパワーを所定値に制御するレーザパワー制御手段を備えた光学的情報記録再生装置において、前記レーザパワー制御手段に、前記レーザ光のレーザパワー値が増大した際に前記利得増幅が減少するように制御する利得制御手段を設けたことを特徴とする光学的情報記録再生装置である。
【0006】
本発明において、前記利得制御手段は、前記レーザ光のレーザパワー値によって前記利得増幅が複数の所定レベル値に変わり且つ該レーザパワー値が大きいほど前記利得増幅が減少するように制御することを特徴とする光学的情報記録再生装置である。
【0007】
本発明において、前記利得制御手段は、前記レーザ光のレーザパワー値に従って前記利得増幅が連続して変わり且つ該レーザパワー値が大きいほど前記利得増幅が減少するように制御することを特徴とする光学的情報記録再生装置である。
【0008】
本発明において、前記レーザ光源からのレーザ光が分岐された他の分岐レーザ光により情報を記録再生する光媒体の回転速度がCAVの場合に、前記情報を記録再生する対物レンズが前記光媒体の内周から外周へ移動するに従って、前記レーザパワー値が大きいほど前記利得増幅が減少するように制御することを特徴とする光学的情報記録再生装置である。
【0009】
本発明において、前記利得制御手段は、前記レーザ光源からのレーザ光が分岐された他の分岐レーザ光により情報を記録再生する光媒体の種類を判別し、該判別した前記光媒体の種類により前記利得増幅を制御して前記レーザ光源からのレーザ光のレーザパワーを所定値に制御することを特徴とする光学的情報記録再生装置である。
【0010】
本発明は、レーザ光源からのレーザ光が分岐された分岐レーザ光を検出し、前記レーザ光源からのレーザ光のレーザパワーを所定値に制御するレーザパワー制御手段と、前記レーザ光源からのレーザ光が分岐された他の分岐レーザ光により情報を再生する信号再生手段を備え、前記レーザ光源からのレーザ光が分岐された分岐レーザ光を検出し利得増幅した信号で、前記信号再生手段の利得増幅を、前記レーザ光のレーザパワー値が増大した際に前記利得増幅が減少するように制御する制御手段を設けたことを特徴とする光学的情報記録再生装置である。
【0011】
本発明において、前記レーザ光源がレーザパワーの異なる複数のレーザ光源からなり、該複数のレーザ光源を切り換えて使用する際に前記利得制御手段で前記利得増幅を制御することを特徴とする光学的情報記録再生装置である。
【0012】
本発明において、前記利得制御手段は各々の前記レーザ光源が最大出力時に前記分岐レーザ光の出力がほぼ最大になるように利得を切り換えることを特徴とする光学的情報記録再生装置である。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明による実施の形態について図を用いて説明する。図1は本発明による光学的情報記録再生装置の第1の実施の形態の構成を示した図である。本実施の形態では、レーザダイオード10からのレーザ光11をディスク基板31上の記録膜32上に集光し情報を記録再生する。ここでディスク基板31はコンパクトディスク(CD)の大きさで且つ記録可能な光ディスクである。レーザダイオード10はレーザ駆動装置12により駆動され、所定の発光パワーを出射する。このパワー出力はコントローラ13により設定される。コントローラ13は、レーザダイオード10の駆動電流を制御し、レーザダイオード10の発光パワーを制御する。また記録信号に応じてレーザ駆動電流をスイッチングし、所定の記録パルス波形を作成する。
【0014】
レーザダイオード10からのレーザ光11はビームスプリッタ14により2つの光束に分岐され、一方はモニタ用光検出器15に入射する光束となり、もう一方はそのままビームスプリッタ14を透過し、立ち上げプリズム16により光路を変更し、対物レンズ17によりディスク基板31上の記録膜32上に集光して、情報を記録再生する。本実施の形態のビームスプリッタ14では、入射ビームに対して90%を対物レンズ17方向に透過させ、残りの10%をモニタ用光検出器15方向に反射させるものである。
【0015】
記録再生時、ディスク基板31上の記録膜32での反射光は、再び対物レンズ17,立ち上げプリズム16により戻り、再びビームスプリッタ14に入射する。このビームスプリッタ14により、反射光は、光路を変更し、集光レンズ18で集光され、信号検出器19で検出され、プリアンプ20で電気信号に変換され且つ利得増幅され、再生信号処理回路21により信号処理を行う。信号処理回路21ではディスク基板31上からの再生信号を2値化してデジタルデータに復調し、所定のデータを得るものである。
【0016】
また記録再生時、モニタ用光検出器15に入射されたモニタ光は、パワーモニタ回路22で電気信号に変換され且つ利得増幅され、パワー制御回路23よりレーザ駆動装置12に入力して、レーザダイオード10からのレーザ光11の発光パワーを所定値に保つように制御する。ここで、レーザダイオード10からのレーザ光11の発光パワーは、コントローラ13で設定制御され、同時にパワーモニタ回路22の利得が発光パワーによりコントローラ13で設定制御される。
【0017】
ここで、レーザダイオード10からのレーザ光11の発光パワーが、ディスク基板31がCLV回転(線速度一定)で4倍速の場合10mWであり、30倍速の場合40mWであり、10mWと40mWにコントローラ13により切り換えて使用する場合につき、例として説明する。
【0018】
ディスク基板31が4倍速の10mWの場合は、上記に従い、1mWのレーザ光がモニタ用光検出器15にモニタ光として検出され、パワーモニタ回路22では、コントローラ13により設定された図2に示す利得Aで、増幅されたモニタ用信号を得、レーザ駆動装置12に戻すことにより、安定した10mWを出射させることができる。
【0019】
次に、ディスク基板31が30倍速の場合40mWの場合には、上記に従い、4mWのレーザ光がモニタ用光検出器15にモニタ光として検出されるが、この際コントローラ13により、パワーモニタ回路22の利得が、図2に示す利得Dに切り換えられ、利得が1/4に低減されるので、パワーモニタ回路22の出力はディスク基板31が4倍速の場合と同じ増幅されたモニタ信号を得、レーザ駆動装置12に戻すことにより、安定した40mWを出射させることができる。
【0020】
次に、レーザダイオード10からのレーザ光11の発光パワーが、ディスク基板31が4倍速の場合の10mW、10倍速の場合の20mW、20倍速の場合の30mW、30倍速の場合40mWに、コントローラ13により切り換えて使用する場合につき、例として説明する。
【0021】
この場合、パワーモニタ回路22では、Aディスク基板31が4倍速の場合の10mWは、コントローラ13により図3に示す利得Aに設定され、増幅されたモニター用信号を得、10倍速の場合の20mWには、図3に示す利得Bに設定され、20倍速の場合の30mWは、図3に示す利得Cに設定され、30倍速の場合40mWには、図3に示す利得Dに設定される。したがって、各々の倍速における増幅されたモニタ信号は4倍速の場合と同じ出力を得ることができ、よって安定した10mW、20mW,30mWおよび40mWを各々出射させることができる。
【0022】
以上の説明では、ディスク基板31の回転がCLV回転(線速度一定)の場合であったが、次に、ディスク基板31の回転がCAV(各速度一定)の場合について、説明する。
【0023】
この場合、レーザダイオード10からのレーザ光11の発光パワーは、ディスク基板31の内周から外周へ、対物レンズ17(ピックアップ)が移動するに従い、コントローラ13により、漸次アップされたパワーを出射するが、その際、コントローラ13により、パワーモニタ回路22の利得が、図4に示す連続可変減少利得Eに切り換えられ、したがって常に内周時と同じ増幅されたモニタ信号を得、レーザ駆動装置12に戻すことにより、安定したパワー光を出射させることができる。
【0024】
本実施の形態では、利得がピックアップの位置に応じ漸次変化する構成としたが、回転数やディスク上の情報により可変する構成とすることも可能である。
【0025】
図5は、このときのパワーモニタ回路22の具体回路の例であり、パワーモニタ回路22はアンプ221と固定抵抗222と可変抵抗223から構成されている。図5の可変抵抗223は、図2に対応して二つの並列抵抗とスィッチが示されており、コントローラ13からの指示で二つの並列抵抗の一方から他方に切り換えられ、利得Aから利得Dに切り換えられる。図3の場合は、4つの並列抵抗とスィッチにして、並列抵抗を順次切り換えることにより、利得が利得Aから利得B,利得C,利得Dに順次切り換えられる。図4の場合は、可変抵抗にして、抵抗値を漸次減少させる。
【0026】
また本実施の形態では、ディスク基板31の種類により、パワーモニタ回路22での利得増幅を制御することもできる。ディスク基板31がCDの場合、記録する信号の最長ビット数が11Tであり、DVDの場合、記録する信号の最長ビット数が14Tであり、CDとDVDで記録最長ビット数が違うので、プリアンプ20Aに記録最長ビット数判別回路を設けてCDかDVDかを判別し、その結果を表す判別信号を再生信号処理回路21を経由してコントローラ13に供給し、コントローラ13により、レーザダイオード10からのレーザ光11の発光パワーをCDかDVDに見合った所定値に保つように制御する。
【0027】
図6は本発明による光学的情報記録再生装置の第2の実施の形態の構成を示した図である。本実施の形態では、パワー制御回路23の出力を信号検出器19に接続されたプリアンプ20Aに入力した構成であり、プリアンプ20Aを図1のパワーモニタ回路22と同様の構成とすることにより、図1と同じ利得制御をさせることで、再生信号が飽和しない即ちS/Nの良い再生信号出力を得ることができる。
【0028】
図7は本発明による光学的情報記録再生装置の第3の実施の形態の構成を示した図である。本実施の形態では、複数のレーザを使用する場合を示す。
レーザダイオードに、DVD用レーザダイオード10aとCD用レーザダイオード10bの2種類を用い、且つプリズム20により同一の光学系を使用する。DVD用レーザ光11a、CD用レーザ光11bはいずれも、ビームスプリッタ14によりそのレーザ光の一部が、モニタ用光検出器15に入力する。このモニタ用光検出器16の出力はパワーモニタ回路22で増幅され、パワー制御回路23により、レーザパワーが一定になるようにレーザ駆動装置12を制御する。
【0029】
ここで、DVD用レーザ10aは波長660nmでレーザ部分の最大出力が60mW、CD用レーザ10bは波長780nmで最大出力130mWのものを使用している。レーザの駆動電流と発光出力の関係を図8に示す。最大駆動電流において、発光強度は約2倍異なる。
【0030】
これを、同一のモニタ信号検出系で使用するとレーザパワー1mWあたりの出力が同じであるため、最大出力に対する割合で考えると、DVD用レーザ10aの方が検出感度が落ちることになる。このため本実施の形態では、レーザパワーに対するモニタ出力の感度を2倍変化させた。図9に示すように、それぞれのレーザの最大発光パワーで、フロントモニタ出力レベルを、ダイナミックレンジを決めるVFMーMAX値になるようにパワーモニタ回路22の利得を切り換える構成とした。本実施の形態ではDVDとCDにより利得を切り換えるため、ディスク判別後に得を切り換える。
【0031】
なお、上記各実施の形態におけるレーザパワーの値は単なる一例であり、この値に限定されるものでないことはいうまでもない。
【0032】
【発明の効果】
本発明によれば、光ディスクの高速回転等によるモニタ光の増大に対処した新しい光学的情報記録再生装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光学的情報記録再生装置の第1の実施の形態の構成を示した図である。
【図2】レーザダイオード発光パワーとパワーモニタ回路の利得との関係の第1の例を示す図である。
【図3】レーザダイオード発光パワーとパワーモニタ回路の利得との関係の第2の例を示す図である。
【図4】ピックアップ位置とパワーモニタ回路の利得との関係の第3の例を示す図である。
【図5】図1のパワーモニタ回路の具体回路の例を示す図である。
【図6】本発明による光学的情報記録再生装置の第2の実施の形態の構成を示した図である。
【図7】本発明による光学的情報記録再生装置の第3の実施の形態の構成を示した図である。
【図8】DVD用レーザダイオードとCD用レーザダイオードの電流に対するレーザパワーの関係を示す図である。
【図9】DVD用レーザダイオードとCD用レーザダイオードのレーザパワーに対するモニタ出力の関係を示す図である。
【符号の説明】
10…レーザダイオード、11…レーザ光、12…レーザ駆動装置、13…コントローラ、14…ビームスプリッタ、15…モニタ用光検出器、16…立ち上げプリズム、17…対物レンズ、18…集光レンズ、19…信号検出器、20,20A…プリアンプ、21…再生信号処理回路、22…プリアンプ、23…パワーモニタ回路、24…プリズム、31…ディスク基板、32…記録膜。

Claims (3)

  1. レーザ光源からのレーザ光が分岐された分岐レーザ光を検出し利得増幅して前記レーザ光源からのレーザ光のレーザパワーを所定値に制御するレーザパワー制御手段を備えた光学的情報記録再生装置において、前記レーザパワー制御手段に、前記レーザ光のレーザパワー値に従って前記利得増幅が連続して変わり且つ該レーザパワー値が大きいほど前記利得増幅が減少するように制御し、さらに、前記レーザ光源からのレーザ光が分岐された他の分岐レーザ光により情報を記録再生する光媒体の回転速度がCAVの場合に、前記情報を記録再生する対物レンズが前記光媒体の内周から外周へ移動するに従って、前記利得増幅が減少するように制御する利得制御手段を設けたことを特徴とする光学的情報記録再生装置。
  2. 請求項1記載の光学的情報記録再生装置において、前記レーザ光源がレーザパワーの異なる複数のレーザ光源からなり、該複数のレーザ光源を切り換えて使用する際に前記利得制御手段で前記利得増幅を制御することを特徴とする光学的情報記録再生装置。
  3. 請求項2記載の光学的情報記録再生装置において、前記利得制御手段は各々の前記レーザ光源が最大出力時に前記分岐レーザ光の出力がほぼ最大になるように利得を切り換えることを特徴とする光学的情報記録再生装置。
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