JP3846682B2 - 弾球遊技機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は弾球遊技機に関し、特に図柄表示手段に変動表示中の複数の図柄の全てを、遊技者が希望する任意の時点で同時に変動停止できるようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、パチンコ機等の弾球遊技機においては、遊技盤に、3つの図柄を表示する図柄表示手段と、遊技球の入球又は通過を検出する始動手段とを設け、始動手段が遊技球を検出したとき、図柄表示手段の各図柄を所定時間変動させ、その後に図柄を変動停止させたときに、3つの図柄の組合せが特定の大当たりとなった場合には、大入賞手段を所定回数開閉するか、又は他の入賞手段に入賞した遊技球がその内部の特別作動領域を通過した後、特定始動手段に遊技球が入賞する毎に大入賞手段を所定回数開閉する等、遊技者に有利な大当たり権利を発生させて、遊技者に利益を還元するようにしたものが実用に供されている。
【0003】
この種の弾球遊技機は、図柄表示手段の変動動作後の3つの停止図柄が大当たり図柄となる利益状態が発生すれば、その後に大入賞手段が開閉動作を繰り返す間に、その大入賞手段に多数の遊技球が入賞して遊技者に多大な利益が還元されるため、遊技者は多くの還元利益を期待しながらゲームを行える等の利点があり、遊技者の人気が高く、現在では多くのパチンコホールに普及している。しかし、この種の弾球遊技機においては、始動手段が遊技球を検出したときに図柄表示手段の3つの図柄が変動を開始し、始動手段に遊技球が入賞したときのタイミングで抽選した抽選結果に基づいて当たり又は外れが決定される。
【0004】
当たりの場合には大当たり図柄やその変動パターンが抽選で決定され、外れの場合には外れ図柄やその変動パターンが抽選で決定される。ところで、この変動パターンには、3つの図柄に関するスクロール表示速度や変動時間等が含まれており、遊技性を高めるために、これらスクロール速度や変動時間を異ならせた複数種類が設けられている。例えば、大当たりであって変動パターン「1」の場合には、変動時間が20秒に設定されたり、変動パターン「5」の場合には、変動時間が「90秒」に設定されている。
【0005】
それ故、大当たりの変動パターン「1」が決定されたときには、3つの図柄が、例えば、左図柄「7」→右図柄「7」→中図柄「7」の順序で約20秒間だけ変動した後自動的に順々に停止する。しかし、大当たりの変動パターン「5」が決定されたときには、3つの図柄が、同様に左図柄「7」→右図柄「7」→中図柄「7」の順序で約90秒間も変動した後自動的に順々に停止する。この場合、図柄の変動時間が長い程、大当たりへの期待感を継続的に醸し出すことができるが、70秒〜90秒もの変動時間が長い図柄変動が続くような場合、遊技者は期待感よりも苛立ちを感じるようになる場合もある。
【0006】
そこで、図柄変動を任意の時点で停止させるように指令できる変動時間短縮ボタンを設け、変動時間が長い場合に遊技者がその変動時間短縮ボタンを1回だけ操作すれば、図柄表示手段に変動表示中の3つの図柄を、左図柄→右図柄→中図柄の順序で順々に停止できるようにしたパチンコ機も実用に供されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
前述したように、変動時間短縮ボタンを設けたパチンコ機においては、図柄変動が長い場合に、その変動時間短縮ボタンを所望の時点で1回操作するだけで、変動時間を短縮して、左図柄→右図柄→中図柄の順序で順々に図柄変動を停止させることができるが、変動時間短縮ボタンを操作してから、3つの図柄が順々に変動停止するまでに余分な変動時間を要するため、停止図柄の組合せ結果が直ぐに分からないという問題がある。
本発明の目的は、図柄変動を停止させたいときに直ぐに変動停止できるようにすること、停止図柄の組合せ結果が直ぐに分かるようにすること、等である。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の弾球遊技機は、遊技者に有利な利益状態を発生するか否かを抽選により決定する抽選手段を備えた主制御手段と、図柄表示手段に複数の図柄を変動表示させる図柄制御手段と、抽選手段からの抽選結果に基づいて図柄制御手段に図柄変動を実行させる図柄変動信号を出力する図柄変動指令手段を備えた弾球遊技機において、図柄制御手段により変動表示中の複数の図柄を同時に変動停止させるための停止操作手段と、停止操作手段が操作されたときに変動停止信号を発生する停止信号発生手段と、停止操作手段の操作が有効となる状態であることを遊技者に報知する報知手段とを備え、停止信号発生手段は、図柄変動信号で指定される変動時間が所定時間よりも長い場合に、停止操作手段の操作を有効化し、停止操作手段の操作を有効とする期間は、図柄変動信号の送信開始時点から設定時間が経過した有効開始時点から、図柄変動信号で指定される変動終了時点までであるように構成したものである。ここで、前記変動停止信号は、制御動作を指令する制御コマンドに相当するものであるが、制御コマンド以外の種々の制御信号でもよい。
【0009】
図柄変動指令手段は、主制御手段に設けられた抽選手段で抽選された抽選結果に基づいて、図柄変動を実行させる図柄変動信号を図柄制御手段に出力するので、図柄制御手段は図柄表示手段に複数の図柄を変動表示させる。ところで、遊技者により停止操作手段が操作された場合、停止信号発生手段が変動停止信号を発生するため、図柄制御手段はその変動停止信号を受けて、変動表示中の複数の図柄を同時に変動停止させる。それ故、遊技者が図柄変動を停止させたいときに直ぐに変動停止でき、停止図柄の組合せ結果が直ぐに分かるため、遊技者は苛立つことがなく、遊技性や興趣を高揚させることができる。
前記停止信号発生手段は、図柄変動信号で指定される変動時間が所定時間よりも長い場合に、停止操作手段の操作を有効化するものである。それ故、変動時間が、例えば30秒〜90秒等の非常に長い場合に限って、停止操作手段の操作を有効化でき、変動時間を効果的に短縮することができる。
前記停止操作手段の操作を有効とする期間が、図柄変動信号の送信開始時点から設定時間が経過した有効開始時点から、図柄変動信号で指定される変動終了時点までである。即ち、停止操作手段の操作を有効とする期間の開始は、図柄変動信号の送信開始時点から設定時間が経過した有効開始時点であるため、その設定時間の間に、変動制御に関する種々の制御信号を含む図柄変動信号を図柄制御手段に送信することができる。また、少なくともその設定時間の間だけでも、複数の図柄を変動させることができる。
前記停止操作手段の操作が有効となる状態であることを遊技者に報知する報知手段を設けたものである。この場合、遊技者はその報知手段による報知により、停止操作手段の操作が有効となる状態であることを容易に分かる。
【0010】
請求項2の弾球遊技機は、請求項1の発明において、前記主制御手段が設けられた主制御基板と図柄制御手段が設けられた図柄制御基板とを別基板構成として設け、停止信号発生手段を主制御基板に設けたものである。それ故、主制御基板と図柄制御基板の小型化が図れ、これら制御基板を配置する自由度を高めることができ、しかも停止信号発生手段を主制御基板に設けたため、主制御基板への外部からの信号入力を防止することができる。
【0014】
請求項3の弾球遊技機は、請求項1又は2の発明において、前記停止操作手段が操作されたときに利益状態が発生する大当たりが抽選手段により決定している場合には、図柄制御手段はリーチ状態で変動中の図柄とは異なる遊技図柄で変動停止するものである。この場合、大当たりの遊技図柄で変動停止する前段階のリーチ状態で図柄変動中に、停止操作手段が操作された場合には、そのリーチ状態を中止して直ぐに大当たりの遊技図柄で変動停止されるため、大当たりの結果が早期に分かる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面に基いて説明する。
本実施形態は、パチンコホールの島構造体に設置される所謂カード式弾球遊技機と呼ばれる第1種パチンコ機に本発明を適用した場合の一例であり、パチンコホールに設けられた島構造体には、その長さ方向に複数のカード式球貸し機1と複数のパチンコ機2とが交互に配設され、カード式球貸し機1はパチンコ機2に電気的に接続されている。
【0016】
図1〜図5に示すように、カード式弾球遊技機であるパチンコ機2は、矩形枠状の外枠3と、この外枠3に開閉自在に枢着された前枠4とを有し、カード式球貸し機1をサンドイッチ状に挟持する状態で、外枠3が島構造体(図示略)に着脱自在に装着されている。前枠4には、遊技盤5が裏側から着脱自在に装着され、遊技盤5の前側に対応させて、2重のガラスを有するとともに窓部6aを形成したガラス扉6と球受け皿(上皿)8の前面板(図示略)とが夫々開閉自在に枢着されている。前枠4の下部には、球受け皿8から溢流し又は抜き取った遊技球を貯留する下皿9と、発射手段10の発射ハンドル11とが設けられている。
【0017】
発射手段10は、回動操作可能な発射ハンドル11と、この発射ハンドル11の回動角度に応じた打撃力で打撃槌12により遊技球を発射させる発射モータ13(図6参照)などを備えている。下皿9の直ぐ左側の前枠4には、図2に示すように、後述する図柄表示手段22に変動表示中の複数の図柄を同時に変動停止させるための小型の停止操作スイッチ76が設けられるとともに、その停止操作スイッチ76のほぼ外周を囲むように赤色を発光可能な報知ランプ77が設けられている。
【0018】
球受け皿8の右部には、カード式球貸し機1に対する球貸し操作用の操作パネル14が設けられ、この操作パネル14には、カード残額を3桁の数字で表示するカード残額表示部14aと、所定金額分の遊技球の球貸しを指示する球貸しスイッチ14bと、遊技終了時にカードの返却を指令する返却スイッチ14cとが設けられている。
【0019】
図3に示すように、遊技盤5には、金属製の外レールと内レールとからなるガイドレール15がほぼ環状に設けられ、このガイドレール15の内側の遊技領域5aには、カラーの液晶ディスプレイ16、図柄始動手段(図柄始動兼入賞手段)17、開閉式入賞手段(大入賞手段)18、複数の普通入賞手段19(この場合、上段の普通入賞手段19以外に、開閉式入賞手段18の左右両側部に、例えば6つの普通入賞手段19)、2つの作動口(ゲート又は通過口)20等が夫々所定の位置に配設されている。
【0020】
液晶ディスプレイ16は、背景画像や各種のキャラクタの動画などを表示する表示機能を有し、この液晶ディスプレイ16には数字等の図柄を変動表示する図柄表示手段22が設けられている。図柄表示手段22は、基本的には横1列に並べた3個の図柄を変動表示可能になっている。この場合、図柄始動手段17に遊技球が入賞することを条件に各図柄が変動表示(スクロール表示)される。そして、図柄始動手段17への遊技球の入賞タイミングに応じた抽選結果に基づいて決定される停止図柄で停止する。ここで、液晶ディスプレイ16には、更に、2つの図柄を変動表示する小型の図柄表示部が設けられているが、ここではその説明を省略する。
【0021】
図柄始動手段17は、開閉自在な左右1対の開閉爪17aを備えた電動式チューリップであり、普通図柄表示手段22の変動後に停止した普通図柄が当たり図柄となった当たり発生時に、開閉爪17aが所定時間だけ開放されて入賞し易くなる。開閉式入賞手段18は前方に開放可能な開閉板18aを備え、図柄表示手段22の変動後に停止した図柄が「777」等の特別態様のとき、所謂「大当たり」と称する特別遊技が開始され、開閉板18aが前方傾斜状に開放される。この開閉式入賞手段18の内部に特定領域18bがあり、この特定領域18bを入賞球が通過したとき、特別遊技が継続される。
【0022】
開閉式入賞手段18の開閉板18aが開放された後、所定時間が経過し、又は所定数(例えば、10個)の遊技球が入賞して開閉板18aが閉じるときに、遊技球が特定領域18bを通過していないときに特別遊技が終了するが、特定領域18bを通過していれば最大所定回数(例えば、16回)まで特別遊技が継続され、遊技者に有利な利益状態に制御される。
【0023】
図4、図5に示すように、前枠4の裏側には、遊技盤5を裏側から押さえる裏機構板30が着脱自在に装着され、この裏機構板30には開口部30aが形成され、その上側に球タンク33と、これから延びるタンクレール34とが設けられ、このタンクレール34に接続された払出し手段35が裏機構板30の側部に設けられ、裏機構板30の下側には払出し手段35に接続された通路ユニット36が設けられている。払出し手段35から払出された遊技球は通路ユニット36の賞球払出し通路を経由して球受け皿8に払出される。
【0024】
裏機構板30の開口部30aには、遊技盤5の裏側に装着された裏カバー37と、入賞手段17〜19に入賞した遊技球を排出する入賞球排出樋(図示略)とが夫々嵌合されている。この裏カバー37に装着された基板ケース38の内部に主制御基板39が配設され、その前側に図柄制御基板40が配設されている。主制御基板39の下側で、裏カバー37に装着された基板ケース41aの内部にランプ制御基板42が設けられ、この基板ケース41aに隣接する基板ケース41bの内部にサウンド制御基板43が設けられている。
【0025】
これら基板ケース41a,41bの下側で裏機構板30に装着された基板ケース44の内部には、電源基板45と払出し制御基板46が夫々設けられている。発射手段10の発射モータ13の後側に装着された基板ケース47の内部には、発射制御基板48が設けられている。即ち、これら制御基板39〜40,42〜43,45〜46,48は夫々独立の基板で構成されており、電源基板45と発射制御基板48を除く制御基板39,40,42,43,46には、CPUとROMやRAM等を有する1チップ集積回路からなるマイクロコンピュータが夫々設けられている。
【0026】
主制御基板39とその他の制御基板40,42,43,46とは、複数本の信号線でコネクタを介して電気的に接続され、主制御基板39から各制御基板40,42,43,46に、所定の遊技動作を実行させる種々の制御コマンドを一方向通信にて送信可能になっている。制御コマンドの一方向通信を採用することで、図柄停止に関する不正を確実に防止できるとともに、主制御手段50の制御負荷を格段に軽減でき、送信制御を格段に簡単化することができる。
【0027】
次に、パチンコ機2の制御装置に予め格納した複数の制御プログラムを介して達成される種々の機能について、図6の機能ブロック図により説明する。但し、これら種々の機能は前述したマイクロコンピュータ等で達成される。主制御基板39上に構成された主制御手段50は、遊技盤5に設けられた種々の遊技部品や遊技球検出スイッチ等に対する信号の入出力に関わる遊技制御を主として司るとともに、後述する図柄制御手段60、払出し制御手段70、ランプ制御手段71、サウンド制御手段73等に必要に応じて制御コマンドを送信出力する。
【0028】
図柄制御基板40上に構成された図柄制御手段60は、主制御手段50から送信されてくる図柄変動コマンドに基づいて、液晶ディスプレイ16に種々の動画や背景画を表示させる表示制御を実行したり、各図柄表示部22a〜22cの図柄を指定された変動パターンで変動制御し、指定された図柄で停止するように停止制御する。払出し制御基板46上には払出し制御手段70が構成され、払出し制御手段70は主制御手段50から払出し制御コマンドを受信し、払出し手段35による遊技球の払出し制御を司る。
【0029】
ランプ制御基板42上に構成されたランプ制御手段71は、主制御手段50からランプ制御コマンドを受信し、遊技盤5やガラス扉6等に設けられた多数の装飾ランプや演出用ランプを含むランプ群72の点灯制御又は点滅制御を司るとともに、報知ランプ77の点灯制御を行う。サウンド制御基板43上に構成されたサウンド制御手段73は、主制御手段50からサウンド制御コマンドを受信し、スピーカ74に対する各種の音響効果音の為のサウンド出力制御を司る。発射制御基板48上に構成された発射制御手段75は、発射モータ13を駆動して遊技球の発射制御を司る。
【0030】
主制御手段50は、抽選手段51と、判定手段52と、利益状態発生手段53と、確率変動手段54と、図柄決定手段55と、停止信号発生手段56と、コマンド送信手段57等を備えている。抽選手段51は、抽選用カウンタを用いて微小な更新周期(例えば、約2msec周期)で数値を所定の範囲(例えば、0〜315)で更新し、図柄始動手段17に遊技球が入賞したときの数値を抽出することにより、当たり外れに関する抽選を行なう。判定手段52は、抽選手段51から供給される抽選された数値に基づいて、「大当り」又は「外れ(外れリーチを含む)」の何れであるかを判定する。
【0031】
利益状態発生手段53は、判定手段52から大当たりの判定結果を受ける、若しくは、図柄表示手段22の変動後の停止図柄が大当たり図柄となることを条件に、遊技制御に含まれる所定の利益状態発生ルーチンにより開閉式入賞手段18の開閉板18aを前述したように開閉させて、遊技者に利益状態を与える。確率変動手段54は、判定手段52から「大当たり」の判定結果を受けた場合に、その大当たりが確率変動型大当たりのときに確率変動モードを設定し、次回或いは次々回の大当たり迄、或いは所定回数図柄が変動する迄、抽選手段51による抽選に際して大当たりとする特定数値の数を通常のときよりも多くし、大当たり確率を高くする。
【0032】
図柄決定手段55は、判定手段52からの判定結果に応じて、所定の抽選プログラムにより、複数の変動パターンのうちから、抽選用数値が「大当たり」のときには大当たり変動パターンの何れかを、「外れ」のときには外れ変動パターンの何れかを、夫々抽選により決定する。但し、「外れ」のうちのリーチを行うと判定した場合には、そのリーチ変動を行った後に外れ図柄の何れかで停止する変動パターンを決定する。ここで、図柄決定手段55により決定される変動パターン及び指定図柄に関する動作内容を予め設定した動作設定テーブルについて簡単に説明する。
【0033】
図7に示すように、変動パターンとして、「1」番、「2」番、「3」番、「4」番・・・・のように複数種類が設けられており、各変動パターンには、変動に要する時間と、各図柄表示部22a〜22cに変動表示する図柄の変動速度などの変動情報が含まれている。また、左図柄と中図柄と右図柄との各々について複数種類のうちから択一的に図柄指定される。停止信号発生手段56は、停止操作スイッチ76が操作されたときに、変動停止信号を発生する。このように、停止信号発生手段56が主制御基板39に設けられている。
【0034】
コマンド送信手段57は、図柄決定手段55で決定された変動パターンと停止指定図柄(左図柄、中図柄、右図柄)と変動停止とを指定する種々の制御コマンドからなる図柄変動コマンド(これが図柄変動信号に相当する)を図柄制御手段60に送信するとともに、確率変動手段54からの確率変動状態、停止信号発生手段56からの変動停止信号等に基づいて、払出し制御手段70と、ランプ制御手段71と、サウンド制御手段73等に、必要に応じて1つ又は複数の制御コマンドを送信する。ここで、図柄決定手段55やコマンド送信手段57等で図柄変動指令手段が構成されている。
【0035】
図柄制御手段60は、図柄表示手段22において図柄表示部22a〜22cの3つの図柄を変動表示制御する図柄表示制御手段61を有するとともに、図7に示した動作設定テーブルを記憶し、コマンド送信手段57から送信される一連の図柄変動コマンドを受信して解析し、解析により得られた変動コマンドに基づいて図柄を変動制御する。
次に、主制御手段50により実行される図柄変動制御について、図8のフローチャートに基づいて説明する。この図柄変動制御は遊技制御に含まれるサブルーチンである。図中の符号Si(i=1、2、3・・・)は各ステップである。
【0036】
図柄始動手段17に遊技球が入賞する毎に(S1:Yes )、抽選手段51により当たり/外れに関する抽選が行われ(S2)、その抽選された数値に基づいて判定手段52により当たり又は外れの判定が行われる(S3)。その判定の結果に基づいて、大当たり又は外れに関して、前述したように変動パターンと3つの停止図柄が夫々抽選で決定される(S4)。次に、変動開始コマンドが図柄制御手段60に送信され、図示外のタイマにより経過時間を計時する計時作動が開始される(S6)。
【0037】
次に、抽選により決定された変動パターンのデータが図柄制御手段60に送信され(S7)、続けて左図柄と中図柄と右図柄の各図柄指定コマンドが図柄制御手段60に順次送信される(S8)。図柄制御手段60においては、受信した変動開始コマンドに基づいて図柄表示部22a〜22cの3つの図柄について変動開始されるとともに、変動パターンと図柄指定コマンドとを記憶しておく。
【0038】
ところで、動作設定テーブルに示す変動パターンのうち、変動パターン「1」,「2」等が抽選で決定され、その決定された変動パターンに含まれる変動時間が「30秒」よりも短い場合には(S9:No)、図柄制御手段60において、指定された変動パターンの指定番号に基づいて図柄変動が実行されているので、変動時間が経過する変動終了時点になったとき(S17:Yes )、変動停止コマンドが図柄制御手段60に送信され(S14)、この制御を終了してメインルーチンにリターンする。ここで、S9で用いた「30秒」が、所定時間に相当する。
【0039】
しかし、動作設定テーブルに示す変動パターン「3」,「4」等が抽選で決定され、変動パターンに含まれる変動時間が「30秒」よりも長い場合には(S9:Yes )、変動開始コマンドを送信してから、つまり図柄変動コマンドの送信開始時点から所定の設定時間(例えば、約10秒)が経過するまで、報知ランプ77の点灯を行わないで待機する(S10:No)。そして、その設定時間が経過したときには(S10:Yes )、図2に示すように、報知ランプ77が点灯される(S11)。このとき、遊技者は報知ランプ77の点灯により、停止操作スイッチ76の操作が有効となる状態であることを容易に分かる。
【0040】
次に、遊技者により停止操作スイッチ76が操作されていないときで(S12:No)、しかも変動時間が経過する変動終了時点になっていないときには(S13:No)、S12とS13が繰り返して実行される。そして、変動終了時点になるまでに停止操作スイッチ76が操作されたときには(S12:Yes )、強制変動停止コマンドが図柄制御手段60に送信され(S15)、報知ランプ77が消灯され(S16)、変動終了時点になったときには(S17:Yes )、S14を経てこの制御を終了する。
【0041】
ここで、停止操作スイッチ76が操作されたときに、利益状態が発生する大当たりが抽選手段51により決定している場合には、図柄制御手段60は、例えリーチ状態で図柄を変動中であっても、そのリーチ状態の図柄とは異なる「777」等の遊技図柄で変動停止する。それ故、そのリーチ状態を中止して直ぐに大当たりの遊技図柄で変動停止されるため、大当たりの結果が早期に分かる。
【0042】
この場合、図柄表示部22a〜22cに変動表示中の3つの図柄が、停止図柄として指定された図柄で同時に変動停止する。このように、遊技者が図柄変動を停止させたいときには、報知ランプ77が点灯状態のときに、停止操作スイッチ76を操作した場合、変動時間を短縮するようにして、図柄表示部22a〜22cに変動表示中の3つの図柄を直ぐに同時に変動停止でき、停止図柄の組合せ結果が直ぐに分かるため、遊技者は苛立つことがなく、遊技性や興趣を高揚させることができる。
【0043】
また、変動パターンで指定される変動時間が「30〜90秒」よりも長い場合に、停止操作スイッチ76の操作を有効化するので、変動時間が「30秒〜90秒」等の非常に長い場合に限って、停止操作スイッチ76操作により、変動時間を効果的に短縮でき、変動停止図柄の組合せ結果が早期に分かる。更に、停止操作スイッチ76の操作が有効となる状態であることを遊技者に報知する報知ランプ77を設けたので、遊技者はその報知ランプ77の点灯により、停止操作スイッチ76の操作が有効となる状態であることを容易に分かる。
【0044】
前記実施形態の変更形態について説明する。
1〕停止操作スイッチ76の操作が有効となる状態であることを遊技者に報知する報知ランプは、図1に示すように、ガラス扉6の上部に設けた表示ランプ77Aであってもよい。
2〕停止操作スイッチ76の操作が有効となる状態であることを、図柄表示手段22の一部に、「停止操作が有効」のように、メッセージにより表示することで報知するようにしてもよい。
【0045】
3〕文字列で「停止操作が有効」と印した報知ランプケースを図柄表示手段21の近傍部に設け、停止操作スイッチ76の操作が有効となる状態であることをその文字列で報知するようにしてもよい。
4〕報知ランプ77,77Aを点灯させる変動時間のしきい値として、「30秒」よりも短い「20秒」等でもよく、変更可能に構成するようにしてもよい。
5〕報知ランプ77,77Aを点灯させる設定時間として、「10秒」よりも短い「5秒」等でもよく、変更可能に構成するようにしてもよい。
【0046】
6〕停止操作スイッチ76を透明なタッチ型のスイッチで構成し、そのタッチ型のスイッチをガラス扉6の窓部6aの下端部に臨むガラス表面に、操作可能に貼着するようにしてもよい。
7〕図柄制御制御において、S15で強制変動停止コマンドを送信して図柄変動を停止させてから、変動終了時点になるまでの間に、「ヤッタネ!! おめでとう」等のメッセージを図柄表示手段22に表示するようにしてもよい。
8〕「ヤッタネ!! おめでとう」等の表示と音声とにより報知するようにしてもよい。
【0047】
9〕停止操作スイッチ76が操作されて強制変動停止コマンドを受信した後に、正規の変動停止コマンドを受信するまで、図柄表示手段22に所定の表示を行うようにしてもよい。
10〕図柄制御制御において、停止操作スイッチ76が操作されて強制変動停止コマンドが送信されたときには、S14において出力される変動コマンドを省略し、しかも今回の図柄変動処理を短縮して図柄変動制御を終了し、次の図柄変動を実行するようにしてもよい。
11〕本発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更を付加し、更に、確率変動モードに代えて時間短縮モードを設定可能なパチンコ機に本発明を適用してもよい。
12〕パチンコ機に限らず、各種の遊技媒体を用いるアレンジボール機、雀球機等の種々の弾球遊技機に本発明を適用することが可能である。
【0048】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、抽選手段を備えた主制御手段と図柄制御手段と図柄変動指令手段を備え、図柄制御手段により変動表示中の複数の図柄を同時に変動停止させるための停止操作手段と、停止操作手段が操作されたときに変動停止信号を発生する停止信号発生手段とを設けたので、遊技者がその停止操作手段を操作するだけで、停止信号発生手段が発生する変動停止信号により、図柄制御手段が変動表示中の複数の図柄を同時に変動停止させることができるので、遊技者が図柄変動を停止させたいときに直ぐに変動停止でき、停止図柄の組合せ結果が直ぐに分かるため、遊技者は苛立つことがなく、遊技性や興趣を高揚させることができる。
前記停止信号発生手段は、図柄変動信号で指定される変動時間が所定時間よりも長い場合に、停止操作手段の操作を有効化するので、変動時間が、例えば30秒〜90秒等の非常に長い場合に限って、停止操作手段の操作を有効化でき、変動時間を効果的に短縮することができる。
前記停止操作手段の操作を有効とする期間が、図柄変動信号の送信開始時点から設定時間が経過した有効開始時点から、図柄変動信号で指定される変動終了時点までであるので、停止操作手段の操作を有効とする期間の開始は、図柄変動信号の送信開始時点から設定時間が経過した有効開始時点であるため、その設定時間の間に、変動制御に関する種々の制御信号を含む図柄変動信号を図柄制御手段に送信することができる。また、少なくともその設定時間の間だけでも、複数の図柄を変動させることができる。
前記停止操作手段の操作が有効となる状態であることを遊技者に報知する報知手段を設けたので、遊技者はその報知手段による報知により、停止操作手段の操作が有効となる状態であることを容易に分かる。
【0049】
請求項2の発明によれば、前記主制御手段が設けられた主制御基板と図柄制御手段が設けられた図柄制御基板とを別基板構成として設け、停止信号発生手段を主制御基板に設けたので、主制御基板と図柄制御基板の小型化が図れ、これら制御基板を配置する自由度を高めることができ、しかも停止信号発生手段を主制御基板に設けたため、主制御基板への外部からの信号入力を防止することができる。その他請求項1と同様の効果が得られる。
【0053】
請求項3の発明によれば、前記停止操作手段が操作されたときに利益状態が発生する大当たりが抽選手段により決定している場合には、図柄制御手段はリーチ状態で変動中の図柄とは異なる遊技図柄で変動停止するものである。この場合、大当たりの遊技図柄で変動停止する前段階のリーチ状態で図柄変動中に、停止操作手段が操作された場合には、そのリーチ状態を中止して直ぐに大当たりの遊技図柄で変動停止されるため、大当たりの結果が早期に分かる。その他請求項1又は2と同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るパチンコ機(弾球遊技機)の斜視図である。
【図2】パチンコ機の左下部の部分拡大正面図である。
【図3】パチンコ機の遊技盤の正面図である。
【図4】パチンコ機の背面図である。
【図5】パチンコ機の側面図である。
【図6】パチンコ機の制御系の機能ブロック図である。
【図7】動作設定テーブルの設定データを示す図表である。
【図8】図柄変動制御のフローチャートである。
【符号の説明】
2 パチンコ機(弾球遊技機)
16 液晶ディスプレイ
22 図柄表示手段
39 主制御基板
40 図柄制御基板
50 主制御手段
51 抽選手段
56 停止信号発生手段
60 図柄制御手段
76 停止操作スイッチ
77,77A 報知ランプ
Claims (3)
- 遊技者に有利な利益状態を発生するか否かを抽選により決定する抽選手段(51)を備えた主制御手段(50)と、図柄表示手段(22)に複数の図柄を変動表示させる図柄制御手段(60)と、前記抽選手段(51)からの抽選結果に基づいて図柄制御手段(60)に図柄変動を実行させる図柄変動信号を出力する図柄変動指令手段(55,57) を備えた弾球遊技機において、
前記図柄制御手段(60)により変動表示中の複数の図柄を同時に変動停止させるための停止操作手段(76)と、
前記停止操作手段(76)が操作されたときに変動停止信号を発生する停止信号発生手段(56)と、
前記停止操作手段 (76) の操作が有効となる状態であることを遊技者に報知する報知手段 (77) とを備え、
前記停止信号発生手段 (56) は、前記図柄変動信号で指定される変動時間が所定時間よりも長い場合に、停止操作手段 (76) の操作を有効化し、
前記停止操作手段 (76) の操作を有効とする期間は、前記図柄変動信号の送信開始時点から設定時間が経過した有効開始時点から、前記図柄変動信号で指定される変動終了時点までであるように構成した、
ことを特徴とする弾球遊技機。 - 前記主制御手段(50)が設けられた主制御基板(39)と前記図柄制御手段(60)が設けられた図柄制御基板(40)とを別基板構成として設け、前記停止信号発生手段(56)を主制御基板(39)に設けたことを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
- 前記停止操作手段(76)が操作されたときに利益状態が発生する大当たりが抽選手段(51)により決定している場合には、図柄制御手段(60)はリーチ状態で変動中の図柄とは異なる遊技図柄で変動停止することを特徴とする請求項1又は2に記載の弾球遊技機。
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