JP3848281B2 - 無線通信システムと、この無線通信システムで使用される無線端末装置、アクセスポイント装置および管理装置と、プログラムと、無線通信方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信網が無線を用いて端末に通信を行わせる無線LAN(Local Area Network)などのような無線通信システムと、この無線通信システムで使用される無線端末装置、アクセスポイント装置および管理装置と、プログラムと、無線通信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
パーソナル通信の流れとして、無線LAN(Local Area Network)を利用したネットワークアクセスが普及してきている。無線LANには、端末同士で直接通信を行うアドホックモードと、端末がアクセスポイントを介して他の端末やサーバとの間で通信を行うインフラストラクチャーモードがある。
【0003】
インフラストラクチャーモードの場合、アクセスポイントはビーコンとして定期的に情報を報知する。端末はその情報を確認した上で、アクセスポイントへの接続を試みることになる。
【0004】
無線LANの規格である「INTERNATIONAL STANDARD ISO/IEC 8022-11」には、以下の通りの手順が規定されている。
【0005】
(1) アクセスポイントは、定期的にビーコンフレームを送信する。ビーコンフレームには、SSID(Service Set IDentity)またはESS-ID(Extended Service Set IDentity)という情報要素が含まれており、ここにはそのアクセスポイントが所属するグループの名称が書かれる。以下では簡単のためにESS-IDが使用される例を示す。
【0006】
(2) 端末は、上記のビーコンフレームを受信した上で、そのビーコンフレームを送信したアクセスポイントに接続したい場合に、アソシエーション要求フレームを送信する。このフレームには、上記ESS-IDが含まれている。
【0007】
(3) アソシエーション要求フレームを受け取ったアクセスポイントは、その要求内容を審査して、接続を許可するか否かを決定する。この時の条件の中には、アソシエーション要求フレーム内のESS-IDがアクセスポイントの保有するESS-IDと一致することが含まれる。審査の結果、端末のアソシエーションを許可することを決定した場合には、アクセスポイントはアソシエーション応答フレームを端末へ返し、その他の通信条件に関するネゴシエーションを行う。
【0008】
(4) 上記のESS-IDの審査において、端末がアソシエーション要求フレーム内でESS-ID="ANY"なる値を入れた場合、例外としてアクセスポイントがアクセスを許可することが一般的である。
【0009】
さて、近年普及しはじめている公衆エリアにおける無線LAN提供サービスでは、インフラストラクチャーモードを利用して、パーソナルコンピュータ等の端末に対して無線LANを介したインターネット接続を提供している。このうち、無料で誰でもアクセスできるようなサービス形態の場合には、ESS-ID="ANY"を許容しており、一方、会員制によって接続できるサービス形態の場合には、ESS-IDは決められた値(あるいは記号)となっている。
【0010】
このような無線LAN提供サービスを行うにあたっては、以下のような2つの不具合がある。
【0011】
第1は、無線周波数の制限の問題である。スポットサービスは人の多く集まるところにおいて展開されるため、混雑する場所では、複数のサービス提供者が集中し、いくつもの周波数が同時に使用されていることがあり得る。また1社のサービス提供会社が独占している場合でも、できるだけ多くの顧客にサービスを行うために、複数の無線チャネルを利用してサービスを展開している場合もある。具体的には2.4ギガヘルツ帯では例えば3〜4種類のチャネル、5.2ギガヘルツ帯においても4種類のチャネルが最大で利用できる。5.2ギガヘルツ帯の場合の無線レベルの最大伝送レートは毎秒54メガビットとかなり高速であるが、アプリケーションから見た実効スループットは約半分であり、100ユーザ端末を収容して各ユーザに毎秒1メガビット程度のスループットを提供しようとすれば、やはり4チャネル全てが必要になる。
【0012】
このような状況において、あるユーザ端末がそのスポットでサービスを受けたいとしよう。ユーザ端末は、自分の入りたいサービス提供会社がどの周波数のどのチャネルでサービスを行っているか、についての情報は事前に知ることができない。従って、仮に2.4ギガヘルツ帯のチャネルを全て調べ、また5.2ギガヘルツ帯のチャネルを全て調べて、それらの中で接続を希望するサービス提供会社を示すESS-IDの含まれるチャネルを確認した上で接続しなければならない。無線LANの利用周波数は今後4.9ギガヘルツ等に拡張もされて行くため、調べるべき無線チャネル数は増加する一方である。この手続きは非常に面倒である。
【0013】
また、スポットサービスでは一般に、特定のサービス提供に使用されるのは同じESS-IDである。しかし、事業者間ローミング等を行う場合には、複数のESS-IDにより特定のサービス提供が行われることがある。ところが、現状のスポットサービスの場合、ESS-IDはユーザの手入力により端末に設定される。上記のローミングのためにESS-IDの値が変更になる場合のことはまったく考慮されておらず、ローミングサービスを受けるためにはユーザが適宜ESS-IDの変更を行わなければならなかった。
【0014】
第2は、上記においてあるスポットサービス提供者が複数のチャネルを所有してサービスを行っていた場合の不具合である。端末からは、複数あるチャネルのうちのいずれを使用するのが良いのかは不明である。従って、端末では、端末なりの勝手な規則に従って複数チャネルの中から1つを選択することになる。最も簡単には、チャネルを調べた順番、例えば周波数の小さい方のチャネルから選択することが考えられる。そしてこのような選択の方法は、同じ無線LANのモジュールを有する端末では同一となる。このように複数の端末が、同じ方法を用いてチャネル選択をする結果として、あるスポットサービス提供者の無線チャネルがたとえ複数あったとしても、そのうち特定のチャネルだけにサービスを受ける端末が集中してしまい、本来目的とすべき効率的なサービス提供ができないおそれがあった。
【0015】
なお、端末がどのアクセスポイントの下に現在所属しているかを集中管理させるようなシステムが知られている(例えば、特許文献1を参照)。しかしながら、この特許文献1に開示されたシステムでは、全てのアクセスポイントは同じIDを持っており、ユーザはどのアクセスポイントのどのチャネルにアクセスしても確実に接続サービスが受けられるという特別なモデルにのみ適用されるものである。
【0016】
【特許文献1】
特開2000−232455公報
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
従来の標準的な無線LANの仕様では、スポットサービスを行う場合には上述のように効率的なサービスを提供できなかった。
【0018】
本発明はこのような事情を考慮してなされたものであり、その目的とするところは、重複するエリアで複数の無線チャネルを使用した通信サービスを効率的に提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するために本発明は、無線端末装置と、それぞれが複数のサービスグループのいずれかに属するとともにそれぞれ識別子が割り当てられた複数の無線チャネルを用いて前記無線端末装置に通信を行わせる通信網とを含んだ無線通信システムにおいて、前記無線端末装置にて、前記複数のサービスグループのうちの1つを示した問い合わせ情報を前記無線チャネルを利用して送信することとした。前記通信網にて、前記問い合わせ情報を受信し、受信された前記問い合わせ情報に示される前記サービスグループに属した前記無線チャネルを選択し、選択された前記無線チャネルおよびこの選択された前記無線チャネルに割り当てられている前記識別子の少なくともいずれか一方を示した回答情報を生成し、前記問い合わせ情報の伝送に使用された前記無線チャネルを用いて前記回答情報を前記無線端末装置へ送信することとした。そして前記無線端末装置にて、前記通信網から送信された前記回答情報を受信することとした。
【0020】
無線端末装置にとって識別子が不明のままの無線チャネルを介して送受信する方法を用いて、無線端末装置が問い合わせ情報と回答情報とを送受するようにする。そして回答情報には、無線端末装置側にて問い合わせ情報に示したサービスグループに属した無線チャネルおよびこの選択された前記無線チャネルに割り当てられている前記識別子の少なくともいずれか一方が示される。このような手段を講じたことにより、無線端末装置は、回答情報にて通知される情報に基づいて、通信網へ正規のアクセスを行うことが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態につき説明する。
【0022】
図1は本実施形態に係る無線通信システムの全体構成図である。
この図1に示すように第1の実施形態の無線通信システムは、アクセスポイント装置1、管理サーバ2、無線端末装置3およびネットワーク4を含む。アクセスポイント装置1は、ネットワーク4を介して管理サーバ2と通信可能である。またアクセスポイント装置1は、無線チャネルを介して無線端末装置3と通信可能である。
【0023】
図1に示すようにアクセスポイント装置1は複数の有線ポート11、複数の無線インタフェース(無線IF)12、複数の無線アンテナ13、制御部14およびスイッチ部15を含む。なお、有線ポート11の数は1つ以上の任意数であって良いが、ここでは2つが設けられていることとする。また無線アンテナ13および無線インタフェース12の数は2つ以上の任意数であって良いが、ここでは4つずつが設けられていることとする。
【0024】
有線ポート11は、ネットワーク4を介して伝送されるパケットの送受信を行う。
【0025】
無線インタフェース12は、無線アンテナ13を使用して無線端末装置3と無線通信を行う。4つの無線インタフェース12は、それぞれ異なる無線チャネルを用いる。無線インタフェース12が用いる4つの無線チャネルは一般には同じ周波数帯が想定される。すなわち、例えば5.2ギガヘルツ帯の4つのチャネルを用いることが想定される。しかし、周波数の完全な重複さえなければ必ずしも同じ周波数帯である必要はない。異なる周波数帯のチャネルを混在して用いてもよく、例えば2つの無線チャネルは2.4ギガヘルツ帯を使用し、他の2つの無線チャネルは5.2ギガヘルツ帯を使用するような構成をとっても構わない。
【0026】
これら複数の無線インタフェース12によってカバーされるエリアは重複する。従って無線端末装置3は、上記エリア内では4つの無線チャネルのいずれも受信することが可能である。
【0027】
制御部14は、無線端末装置3をこのアクセスポイント装置1を介してネットワーク4へ接続するための処理を行う。
【0028】
スイッチ部15は、有線ポート11および無線インタフェース12を制御部14に接続する。
【0029】
図2はアクセスポイント装置1の詳細な構成を示すブロック図である。なお、図2において図1と同一部分には同一符号を付している。また図2においては、有線ポート11および無線インタフェース12は、1つずつのみを示している。
【0030】
図2に示すように、有線ポート11は、パケットルーティング部111を含んでいる。無線インタフェース12は、アンテナ共用器121、無線受信部122、無線送信部123および周波数/チャネル設定部124を含む。制御部14は、フレーム受信部141、ESS-ID確認部142、管理サーバ向けパケット作成部143、回答パケット解釈部144、端末向けメッセージ作成部145およびフレーム生成部146を含む。
【0031】
無線端末装置3から放射された無線信号は無線アンテナ13により電気信号に変換され、アンテナ共用器121を介して無線受信部122へ入力される。無線受信部122は、入力された信号から所要無線チャネルの信号を取り出す。無線受信部122で取り出された信号は、スイッチ部15を介して制御部14のフレーム受信部141へ入力される。
【0032】
フレーム受信部141は、無線受信部122が出力する信号のフレームを合成処理した上で、パケットを取り出す。フレーム受信部141は取り出したパケットの種類を確認する。フレーム受信部141は、通常のデータ通信用のパケットは、スイッチ部15を介してパケットルーティング部111へ与える。パケットが第1段のアソシエーション要求メッセージであり、かつESS-IDの値が"ANY"である場合には、フレーム受信部141はこのメッセージの中身をESS-ID確認部142に送る。ESS-ID確認部142は、送られたメッセージの中で後述する問い合わせメッセージと、そうでないメッセージとに分類し、前者のみについてメッセージの中身を解析する。そして解析した内容を管理サーバ向けパケット作成部143に渡す。管理サーバ向けパケット作成部143は、ESS-ID確認部142から与えられる情報を管理サーバ2へ送るための問い合わせパケットを作成する。ESS-ID確認部142は、作成した問い合わせパケットをスイッチ部15を介してパケットルーティング部111に渡す。
【0033】
パケットルーティング部111は、制御部14から渡されるパケットの宛先を確認し、宛先がネットワーク4の側であるならばこのパケットをネットワーク4へと送出する。パケットルーティング部111は、パケットの宛先が送信元と同じ無線エリアの無線端末装置3であれば、このパケットをスイッチ部15を介してフレーム生成部146に折り返す。従ってパケットルーティング部111は、管理サーバ向けパケット作成部143から渡される問い合わせパケットはネットワーク4へ送出する。パケットルーティング部111は、問い合わせパケットを、フレーム受信部141から渡されるパケットよりも優先させてルーティングすることが望ましい。
【0034】
管理サーバ向けパケット作成部143は、上記の問い合わせパケットのみでなく、無線インタフェース12における定期的なトラフィック情報や、無線アンテナ13の位置関係に関する情報を管理サーバ2へ通知するためのパケットを送信する機能を有する。すなわち管理サーバ向けパケット作成部143は、フレーム受信部141においてモニタリングしているトラフィック情報を取得し、このトラフィック情報を示したパケットを作成して管理サーバ2向けに送信する。
【0035】
ところで、無線アンテナ13の位置関係に関する情報は、物理的な設置情報を伝達することが一般的には非常に困難であるため、アクセスポイント装置1の無線アンテナ13相互で行うキャリアセンスの結果として判明するある特定フレーム(ビーコンなど)の受信電界強度を各アクセスポイント装置1から管理サーバ2に報告通知することで、この電界強度が強いほどエリア相互の距離が近接していると解釈するという方法がある。この方法を採用する場合に管理サーバ向けパケット作成部143は、上記の受信電界強度を示したパケットを作成して管理サーバ2向けに送信する。
【0036】
パケットルーティング部111は、ネットワーク4を介して到来したパケットを受信する。パケットルーティング部111は、上記の問い合わせパケットに応じて管理サーバ2から送信される回答パケットとそれ以外のパケットとの分類を行い、前者のパケットを回答パケット解釈部144に渡し、後者のパケットをフレーム生成部146に渡す。回答パケット解釈部144は、上記の回答パケットの内容を解釈し、この解釈の結果を端末向けメッセージ作成部145に渡す。端末向けメッセージ作成部145は、回答パケット解釈部144から渡された情報を示した回答メッセージを作成して、この回答メッセージをフレーム生成部146に渡す。フレーム生成部146は、パケットルーティング部111から渡されるパケットや端末向けメッセージ作成部145から渡される回答メッセージをフレーム化した信号を生成し、この信号をスイッチ部15を介して無線インタフェース12の無線送信部123へ渡す。
【0037】
無線送信部123は、フレーム生成部146から出力された信号を所定の無線チャネルで伝送するための信号に変換した上で、この信号をアンテナ共用器121を介して無線アンテナ13に供給する。これによりフレーム生成部146から出力された信号は、無線アンテナ13から無線送信される。
【0038】
周波数/チャネル設定部124は、無線受信部122および無線送信部123が送受信する無線チャネルを設定する。なお周波数/チャネル設定部124は、運用中に頻繁に無線チャネルを変更するのではなく、例えば初期化時に設定を行う等のために使用される。
【0039】
図3は管理サーバ2の構成を示すブロック図である。
この図3に示すように管理サーバ2は、有線ポート21、パケット受信部22、受信パケット解釈部23、対応表24、送信パケット作成部25およびパケット送信部26を含む。
【0040】
管理サーバ2としては、例えば汎用のサーバ装置が利用できる。そしてパケット受信部22、受信パケット解釈部23、送信パケット作成部25およびパケット送信部26は、上記のサーバ装置に搭載されたプロセッサにプログラムを実行させることにより実現することができる。管理サーバ2は、上記のプログラムが予めインストールされていても良いし、CD-ROMなどのようなリムーバブルな記録媒体に記録して、あるいはネットワーク4を介して上記のプログラムを配布し、このプログラムを適宜インストールすることとしても良い。
【0041】
ネットワーク4を介して管理サーバ2に宛てて伝送されてきたパケットは、有線ポート21により取り込まれてパケット受信部22に渡される。パケット受信部22は、有線ポート21から渡されたパケットを受信する。パケット受信部22は、受信したパケットが正当なパケットであるか否かを確認し、正当なパケットを受信パケット解釈部23に渡す。受信パケット解釈部23は、渡されたパケットについて、その中身を解釈する。受信パケット解釈部23は、渡されたパケットが問い合わせパケットである場合に、この問い合わせパケットに示されたサービスグループに属する無線チャネルや、その無線チャネルに割り当てられたESS-IDといった情報を対応表24から取得する。受信パケット解釈部23は、対応表24から取得した情報を送信パケット作成部25に渡す。
【0042】
送信パケット作成部25は、受信パケット解釈部23から渡される情報を示した回答パケットを作成し、この回答パケットをパケット送信部26に渡す。パケット送信部26は、渡された回答パケットをアクセスポイント装置1に宛てて送信する。
【0043】
対応表24は、アクセスポイント装置1に関する情報を記述したデータベースである。具体的には、例えば図4に示すように、各無線インタフェース12のID番号と、各無線インタフェース12で使用される無線チャネルと、各無線インタフェース12で使用される無線チャネルに割り当てられたESS-IDとが対応付けて記述されている。
【0044】
図5は無線端末装置3の構成を示すブロック図である。
この図5に示すように無線端末装置3は、無線アンテナ31、アンテナ共用器32、無線受信部33、フレーム受信部34、アプリケーション受信部35、画面表示部36、アプリケーション送信部37、加入キャリアID・加入ISP ID管理部38、社内グループID管理部39、選択部40、ESS-ID設定部41、フレーム生成部42、無線送信部43および周波数/チャネル設定部44を含む。
【0045】
アクセスポイント装置1から放射された電波は無線アンテナ31により電気信号に変換され、アンテナ共用器32を介して無線受信部33へ入力される。無線受信部33は、入力された信号から所要無線チャネルの信号を取り出す。無線受信部33で取り出された信号は、フレーム受信部34へ入力される。
【0046】
フレーム受信部34は、無線受信部33が出力する信号のフレームを合成処理した上で、パケットを取り出す。フレーム受信部34は取り出したパケットの種類を確認し、通常のデータパケットはアプリケーション受信部35に渡す。アプリケーション受信部35は、渡されるデータパケットに対してアプリケーションレベルの処理を行い、その結果得られる情報のうちの必要なものについては画面表示部36に渡す。画面表示部36は、渡される情報に基づいて画面上に表示を行う。
【0047】
画面表示部36は、ユーザによるアプリケーション操作を受け付け、その操作の内容を示したコマンド等をアプリケーション送信部37に渡す。アプリケーション送信部37は、渡されたコマンド等に基づいて送信データを作成し、この送信データをフレーム生成部42に渡す。
【0048】
加入キャリアID・加入ISP ID管理部38は、この無線端末装置3のユーザが加入している通信キャリアの名称や、ISPに関する識別子を保持管理している。社内グループID管理部39は、“研究開発部”といったような所属部署の識別子を保持管理している。なお、これら加入キャリアID・加入ISP ID管理部38および社内グループID管理部39が保持管理する情報は、無線端末装置3が複数のユーザにより共有される場合などでは、ユーザ毎に変化する。そこで加入キャリアID・加入ISP ID管理部38および社内グループID管理部39は、このような場合には、情報をユーザ毎に個別管理することとしても良い。
【0049】
選択部40は、加入キャリアID・加入ISP ID管理部38および社内グループID管理部39により保持管理されている情報のうちから現状のアクセスに使用すべき情報を選択する。すなわち選択部40は、現状のアクセスに使用すべき識別子が、職場内のグループ名称および一般のISP等の識別子のいずれであるのか、さらには職場内のグループ名称またはISP等の識別子に複数の候補がある場合にはそれのいずれを使用するべきであるのか、といった判断を行って、該当する情報を選択する。上記の判断は、予め定められたルールに従って自動的に行っても良いが、これは容易ではないため、必要に応じてユーザに問い合わせるようにしても良い。選択部40は、選択した情報をESS-ID設定部41およびフレーム生成部42にそれぞれ渡す。
【0050】
ESS-ID設定部41は、使用するべきESS-IDの値をフレーム生成部42に渡す。ESS-ID設定部41は、使用するべきESS-IDの値が不明であるときには、ESS-IDの値として"ANY"をフレーム生成部42に渡す。ところでフレーム受信部34は、ESS-IDを示した応答メッセージが受信された場合、この応答メッセージに示されるESS-IDの値をESS-ID設定部41に渡す。ESS-ID設定部41は、このように渡された値を使用するべきESS-IDの値として設定し、フレーム生成部42に渡す。回答メッセージ内にESS-IDの値が複数示されている場合に、この複数の値のいずれかの選択もESS-ID設定部41がつかさどる。またESS-ID設定部41は、新たに設定した値のESS-IDが割り当てられた無線チャネルが不明である場合には、ESS-IDの値を持つ無線チャネルのキャリアセンスを無線受信部33に依頼する。
【0051】
無線受信部33は、上記の依頼を受けると、キャリアセンスを実行する。無線受信部33は、キャリアセンスの結果を、フレーム受信部34を介して周波数/チャネル設定部44に渡す。ところでフレーム受信部34は、無線チャネルを指定する応答メッセージが受信された場合、この応答メッセージで指定される無線チャネルを周波数/チャネル設定部44に通知する。周波数/チャネル設定部44は、キャリアセンスの結果に基づいて使用可能であると判定した無線チャネルや応答メッセージで指定される無線チャネルを送受信の対象とするように無線受信部33および無線送信部43を制御する。
【0052】
フレーム生成部42は、アプリケーション送信部37から渡された送信データを無線チャネルに出すべきフレームの形にして無線送信部43に渡す。またフレーム生成部42は、各種のアソシエーション要求メッセージを作成し、このアソシエーション要求メッセージを無線送信部43に渡す。無線送信部43は、フレーム生成部42から渡された信号を所定の無線チャネルで伝送するための信号に変換した上で、この信号をアンテナ共用器32を介して無線アンテナ31に供給する。これによりフレーム生成部42から出力された信号は、無線アンテナ31から無線送信される。
【0053】
(第1の実施形態)
以下に、上述のように構成された無線通信システムの第1の実施形態における動作につき説明する。
図6は第1の実施形態における無線アクセスのシーケンス図である。また図7は管理サーバ2の第1の実施形態におけるフローチャートである。
【0054】
第1の実施形態は、無線端末装置3のユーザが既に加入済みのISP等が提供するサービスを受けようとするが、当該サービスのために利用されている無線チャネルのESS-IDを上記ユーザが知らないという状況を前提とする。
【0055】
無線端末装置3には、ユーザがアクセスの権利を持つISPや、使用可能な通信キャリア等の情報を持っており、それらは例えば端末上の接続用アイコン等の形に明示的に示されていたり、無線LANカードの周辺に情報として既にあるので、ユーザがスポットサービスを意識してそれらのプロバイダ等の情報を改めて設定する必要はない。
【0056】
ユーザが無線端末装置3へ、ISP等としてA社を指定した上でアクセスを指示したとする。これに応じて無線端末装置3は、最初のアソシエーション要求メッセージを作成する。このアソシエーション要求メッセージには、サービスグループとして、上記の指定されたISPや通信キャリアの情報(名称など)を記述する。すなわちここでは、アソシエーション要求メッセージには“A社”が記述される。ところでこの時には、ESS-IDの値は不明である。そこで上記のアソシエーション要求メッセージのESS-IDを"ANY"とする。このような形態のアソシエーション要求メッセージを、この第1の実施形態では問い合わせメッセージとして使用する。そして無線端末装置3は、このように作成した問い合わせメッセージを、アクセスポイント装置1に向けて無線送信する(図6中のE1)。
【0057】
問い合わせメッセージの送信に使用する無線チャネルは、4つの無線チャネルのいずれであっても良い。例えば、ビーコンフレームを最初に受信できた無線チャネルを選択して使用すれば、サービス開始までの時間を短縮できる。図6の例では無線チャネルCh1を使用している。
【0058】
問い合わせメッセージは、アクセスポイント装置1の複数の無線インタフェース12のうちで無線チャネルCh1に対応したものにより受信され、スイッチ部15を介して制御部14に渡される。
【0059】
制御部14ではESS-IDの値が"ANY"になっていることを確認すると、メッセージの中身を解析する。そして制御部14は、ISPの名前として“A社”が記述されていることを確認すると、その名前情報“A社”と、無線端末装置3がアクセスしてきた無線インタフェース12または無線アンテナ13の識別子と、無線端末装置3の識別子とを含む問い合わせパケットを作成する。制御部14は、作成した問い合わせパケットをスイッチ部15および有線ポート11を介してネットワーク4へ送出し、管理サーバ2に送る(図6中のE2)。
【0060】
管理サーバ2は問い合わせパケットがネットワーク4を介して到来すると、図7に示す処理を実行する。
管理サーバ2はまずステップST1において、ネットワーク4を介して到来した問い合わせパケットを受信する。次に管理サーバ2はステップST2において、その問い合わせパケットが正当であるか否かをチェックする。もし、問い合わせパケットが正当でなければ、管理サーバ2はこの問い合わせパケットを無視し、この処理を終了する。
【0061】
問い合わせパケットが正当であるならば、管理サーバ2はステップST3において、問い合わせパケットの内容を解釈する。そして管理サーバ2はステップST4において、問い合わせパケットに記述されているISP等の名称に対応したESS-IDを対応表24から取得する。
【0062】
続いて管理サーバ2はステップST5において、ESS-IDの取得に成功したか否かを確認し、成功したならばステップST6において、上記の取得したESS-IDを示した回答パケットを作成する。ESS-IDの取得に失敗したならば、管理サーバ2はステップST7において、不成功の旨を通知するための通知情報を示した回答パケットを作成する。なお管理サーバ2はステップST6およびステップST7のいずれにおいても、問い合わせパケットに含まれていた無線インタフェース12または無線アンテナ13の識別子と、無線端末装置3の識別子とを回答パケットに含める。
【0063】
そして管理サーバ2はステップST8において、ステップST6またはステップST7にて作成した回答パケットをアクセスポイント装置1に向けてネットワーク4へ送出する(図6中のE3)。
【0064】
アクセスポイント装置1では、ネットワーク4を介して上記の回答パケットが到来したならば、この回答パケットを有線ポート11により取り込んで、スイッチ部15を介して制御部14に渡す。制御部14は、回答パケットの内容を解釈し、回答パケットに示されたESS-IDまたは通知情報を取り出す。そして制御部14は、この取り出したESS-IDまたは通知情報を含めた回答メッセージを作成し、この回答メッセージを無線端末装置3に向けて送信する。このとき、回答パケットに示された無線インタフェース12または無線アンテナ13の識別子に対応した無線チャネルを使用し、また回答メッセージの宛先は回答パケットに含まれた無線端末装置3の識別子とする。従って、問い合わせメッセージが伝送されたのと同一の無線チャネルCh1を用いて、問い合わせメッセージを送信した無線端末装置3へと回答メッセージが送られる(図6中のE4)。
【0065】
かくして無線端末装置3では、問い合わせメッセージを送信するのに用いた無線チャネルで待ち受けていることにより、アクセスポイント装置1から送信された回答メッセージを受信することができる。
【0066】
無線端末装置3は回答メッセージを受信すると、ESS-IDおよび不成功の旨の通知情報のいずれが含まれているかを確認する。もし、不成功の旨の通知情報が含まれているのだとすると、無線端末装置3は所望のサービスを受けるために必要なESS-IDを取得することができなかったので、その旨をユーザに通知するなどする。
【0067】
回答メッセージにESS-IDが含まれていたならば、無線端末装置3はこのESS-IDを持つ無線チャネルをキャリアセンスにより探す(図6中のE5)。そしてこれにより該当する無線チャネルが見つかったならば、無線端末装置3はその無線チャネルに、上記の回答メッセージに含まれていたESS-IDを適切に設定したアソシエーション要求メッセージを送る(図6中のE6)。図6の例では、無線チャネルCh4が該当する無線チャネルとして見つかったので、この無線チャネルCh4を用いてアソシエーション要求メッセージが送られている。
【0068】
このアソシエーション要求メッセージは正当なメッセージとなるため、アクセスポイント装置1は、ISP等との接続処理(図6中のE7)を周知の手順で行って、無線端末装置3とISP等との通信(図6中のE8)を開始させる。
【0069】
なお、キャリアセンスの結果として見つかった無線チャネルが、問い合わせメッセージの送信に用いた無線チャネルと同一であったとしても、無線端末装置3は上述のようにアソシエーション要求メッセージを送信する。このとき、アクセスポイント装置1には繰り返してアソシエーション要求が到達することになるが、ESS-IDが特定の値(例えばA社用の値)であるか、それとも"ANY"であるかによってその後の処理を変えるために何ら不都合はない。
【0070】
以上のように第1の実施形態によれば、無線端末装置3の側では適切なESS-IDを知っていなくとも、加入しているISPや通信キャリアの名称などのように1つのサービスグループを指す情報に基づいて無線端末装置3に適切なESS-IDの値を教えることができ、これにより適切にアソシエーションを行うことが可能となる。このとき、無線端末装置3は、キャッチできた無線チャネルに適当にアクセスして問い合わせメッセージを送信することと、回答メッセージで通知されたESS-IDを持つ無線チャネルを見つけるためのキャリアセンスを行うという簡易な機能だけを既存の無線端末装置の構成に付加するだけで簡易に実現できる。
【0071】
ところで、以上のように適宜にESS-IDを無線端末装置3に通知して、このESS-IDによるアソシエーションを行わせることができることから、この第1実施形態は以下のような形態で運用することによりローミングサービスを効率的に提供することが可能となる。
【0072】
ここでは、A社が無線チャネルCh4でESS-ID#Aを使用してサービスし、A社と提携関係にあるE社が無線チャネルCh2でESS-ID#Eを使用してサービスしている場合を例にとって説明する。
【0073】
さて、無線端末装置3は、回答メッセージにて指定されたESS-IDと合致する無線チャネルを見つけることができなかった場合には、無線アクセスが不可能である。
【0074】
このような状況が生じる原因としては、以下の2つの原因が考えられる。
第1の原因としては、指定されたESS-IDを持つ無線チャネルが属している無線周波数帯に無線端末装置3が適応していないことが挙げられる。例えば無線端末装置3は5.2ギガヘルツ帯しかアクセスできないにも関わらず、2.4ギガヘルツ帯の無線チャネルに関するESS-IDを指定された場合がこれにあたる。
【0075】
第2の原因としては、指定されたESS-IDを持つ無線チャネルについて、無線端末装置3における電波強度が弱いためにアクセスが不可能なことが挙げられる。たとえエリアが近くであっても、障害物などの影響により、いわゆる「隠れ端末」となってしまっている場合がこれにあたる。
【0076】
ここでの具体例のように同一エリアで複数の無線チャネルで同一のサービスを提供している状況においては、上述のような不具合に以下の2つの処置により対処することが可能である。
【0077】
まず、本実施形態における第1の処置について説明する。
無線端末装置3は、A社のサービスを受けるべくESS-ID#Aの通知を受けて、このESS-ID#Aに関するキャリアセンスを行ったが、該当する無線チャネルCh4を見つけることができなかったとする。この場合に無線端末装置3は、問い合わせメッセージを再度送信することとする。この時、無線端末装置3が移動している可能性があるため、問い合わせメッセージの送信に用いる無線チャネルおよびアクセスポイント装置1は変更されていても構わない。また、このときに問い合わせメッセージのESS-IDのフィールドには"ANY"という値を記述することとする。また最近アクセスに失敗したESS-IDの値として"ESS-ID#A"という値も一緒に記述しておく。
【0078】
アクセスポイント装置1では、上記の問い合わせメッセージに基づいて作成する問い合わせパケットには、失敗したESS-IDの値も含ませる。
【0079】
管理サーバ2では、過去にアクセスを試みた無線端末装置3の識別子と失敗したESS-ID、あるいは現在の無線端末装置3の位置を総合的に考えて、適切なESS-IDを取得することとする。
【0080】
上記の具体例の場合、無線端末装置3が移動していないのであれば、例えばA社と提携しているE社のESS-ID#Eを取得し、これを示した回答パケットを送信する。
【0081】
上記の回答パケットに基づいてアクセスポイント装置1から送信される回答メッセージを受信することで無線端末装置3は、E社のESS-ID#Eを得ることができる。そしてこのESS-ID#Eを持つ無線チャネルCh2を見つけることができれば、この無線チャネルCh2を用いて、A社と同一のサービスのE社による提供を受けることが可能となる。
【0082】
次に本実施形態における第2の処置について説明する。
管理サーバ2は、問い合わせパケットを受けた際にESS-ID#AとESS-ID#Eとの2つの値を取得することができたのならば、これらの値をいずれも回答パケットに含ませることとする。アクセスポイント装置1は回答パケットにESS-IDの値が複数含まれていたならば、これらの値の全てを回答メッセージに示すこととする。
【0083】
かくしてこのような回答メッセージを受信することで無線端末装置3は、ESS-ID#AとESS-ID#Eとの2つの値をまとめて知ることができる。無線端末装置3では、これらの値をESS-IDとして順次選択し、キャリアセンスを行うことで、ESS-ID#Aを持つ無線チャネルCh4を見つけることができなくても、ESS-ID#Eを持つ無線チャネルCh2を見つけて、この無線チャネルCh2によってアクセス可能となることがありえる。
【0084】
ただし上記の実施例1および実施例2において管理サーバ2では、ESS-IDの値を複数取得できる場合には、これらの値に推奨順を指定することが望ましい。
例えば推奨順は、以下の順とすることが考えられる。
(1)無線端末装置3が指定した会社が使用する無線チャネルのESS-ID。
(2)提携会社が使用する無線チャネルのESS-ID。
しかし、同一の会社が使用する無線チャネルが複数あるような場合には、さらに細かく推奨順を定めることが必要となる。以下に、その方法を3つ例示する。
【0085】
本実施形態における第1の方法では、管理サーバ2は、アクセスポイント装置1と定期的に情報の交換を行い、無線トラフィックの混雑度に関する情報を得ておく。そして管理サーバ2は、混雑していない無線チャネルから順に選択していく。ただし、混雑度といっても、無線周波数や方式により無線そのものの最大通信容量が異なるため、その点も勘案した選択を行う。
【0086】
本実施形態における第2の方法では、ごく単純に乱数計算を行い、その乱数の値の結果で選択された無線チャネルを指定する。例えば2つの無線チャネルでの選択であれば、0から1までの間の値をとる乱数を動かし、出力値が0.5以上であるか否かで判定する、という方法が可能である。
【0087】
本実施形態における第3の方法では、管理サーバ2が、アクセスポイント装置1の無線アンテナ13の相互の位置関係についての情報をあらかじめ得ておく。そして無線端末装置3がアクセスに利用した無線チャネル、無線アンテナ13、あるいは無線インタフェース12の識別情報を、アクセスポイント装置1が問い合わせパケットに含ませて管理サーバ2に送る。管理サーバ2ではその情報に基づいて、サービス可能な複数の無線チャネルの中から、無線端末装置3がアクセスを行っている無線チャネルのサービスエリアに近いサービスエリアを持つ無線チャネルから優先的に選択する。
【0088】
(第2の実施形態)
以下に、前述のように構成された無線通信システムの第2の実施形態における動作につき説明する。
図8は第2の実施形態における無線アクセスのシーケンス図である。また図9は管理サーバ2の第2の実施形態におけるフローチャートである。なお、図8において図6と同一のイベントには、また図9において図7と同一のステップには、それぞれ同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0089】
第2の実施形態は、無線端末装置3のユーザが既に加入済みのISP等が使用する無線チャネルのESS-IDを既に知っている状況を前提とする。
この場合には、無線端末装置3がキャリアセンスを行えば無線チャネルを見つけることができるのであるが、全ての無線チャネルを一通りキャリアセンスすると、アクセスポイント装置1が遠いところにあるような場合はかなり長時間探さないと見つからない場合もあり、実際にサービスの提供を受けられるようになるまでに長時間を要してしまうおそれがある。
【0090】
そこで、複雑なキャリアセンスを不要とするのがこの第2の実施形態である。
問い合わせパケットが管理サーバ2へと送られるまでの動作は第1の実施形態と同様である。そして管理サーバ2は問い合わせパケットがネットワーク4を介して到来したことに応じて図9に示す処理を実行する。
【0091】
図9の処理において管理サーバ2は、ステップST3までは第1実施形態における図7の処理と同様に行う。そしてステップST3にて問い合わせパケットの内容を解釈したのに続いて、管理サーバ2はステップST11において、無線チャネル情報を対応表24から取得する。ここで取得する無線チャネル情報は、無線端末装置3が問い合わせメッセージの送信のためにアクセスしてきた無線インタフェース12の近傍のエリアにおいて、問い合わせパケットに記述されているISP等により使用されている無線周波数帯とその無線チャネルの情報である。
【0092】
続いて管理サーバ2はステップST12において、無線チャネル情報の取得に成功したか否かを確認し、成功したならばステップST13において、取得した無線チャネル情報を示した回答パケットを作成する。無線チャネル情報の取得に失敗したならば、管理サーバ2はステップST7において、不成功の旨を通知するための通知情報を示した回答パケットを作成する。なお管理サーバ2はステップST13においても、問い合わせパケットに含まれていた無線インタフェース12または無線アンテナ13の識別子と、無線端末装置3の識別子とを回答パケットに含める。
【0093】
そして管理サーバ2はステップST8において、ステップST13またはステップST7にて作成した回答パケットをアクセスポイント装置1に向けてネットワーク4へ送出する(図8中のE11)。
【0094】
アクセスポイント装置1では、ネットワーク4を介して上記の回答パケットが到来したならば、この回答パケットを有線ポート11により取り込んで、スイッチ部15を介して制御部14に渡す。制御部14は、回答パケットの内容を解釈し、回答パケットに示された無線チャネル情報または通知情報を取り出す。そして制御部14は、この取り出した無線チャネル情報または通知情報を含めた回答メッセージを作成し、この回答メッセージを無線端末装置3に向けて送信する。このとき、回答パケットに示された無線インタフェース12または無線アンテナ13の識別子に対応した無線チャネルを使用し、また回答メッセージの宛先は回答パケットに含まれた無線端末装置3の識別子とする。従って、問い合わせメッセージが伝送されたのと同一の無線チャネルCh1を用いて、問い合わせメッセージを送信した無線端末装置3へと回答メッセージが送られる(図8中のE12)。
【0095】
かくして無線端末装置3では、問い合わせメッセージを送信するのに用いた無線チャネルで待ち受けていることにより、アクセスポイント装置1から送信された回答メッセージを受信することができる。
【0096】
無線端末装置3は回答メッセージを受信すると、無線チャネル情報および不成功の旨の通知情報のいずれが含まれているかを確認する。もし、不成功の旨の通知情報が含まれているのだとすると、無線端末装置3は所望のサービスを受けるために必要な無線チャネル情報を取得することができなかったので、その旨をユーザに通知するなどする。あるいは、キャリアセンスを実行して無線チャネルを見つけるようにしても良い。
【0097】
回答メッセージに無線チャネル情報が含まれていたならば、無線端末装置3はこの無線チャネル情報を解析することで、アソシエーションすべき無線周波数とその無線チャネルの値を取得できる。そこで無線端末装置3は、この値により定まる無線チャネルに限定してキャリアセンスを実施し、該無線チャネルにおいて放送されているESS-IDの値を聞いて端末の所定の場所に設定し、その後に適切なESS-IDの値を含んだアソシエーション要求メッセージをアクセスポイント装置1に送る。(図8中のE13)。
【0098】
このように第2の実施形態によれば、無線端末装置3の側では既知のESS-IDが割り当てられている無線チャネルを知っていなくとも、加入しているISPや通信キャリアの名称などのように1つのサービスグループを指す情報に基づいて無線端末装置3に使用するべき無線チャネルを教えることができる。これにより、無線端末装置3はいくつもの無線チャネルを対象としてキャリアセンスを行う必要がなく、迅速にアソシエーションを行うことが可能となる。
【0099】
ところで、以上のように適宜に無線チャネルを無線端末装置3に指定して、この無線チャネルを用いてアソシエーションを行わせることができることから、この第2実施形態は以下のような形態で運用することにより新たな便利なサービスを提供することが可能となる。
【0100】
ここでは、B社が無線チャネルCh2と無線チャネルCh4との両方でサービスしている場合を例にとって説明する。
【0101】
さて、管理サーバ2は、アクセスポイント装置1から問い合わせパケットが到着したとき、複数存在する無線チャネルから、ある一つを選び出す。以下に、その方法を4つ例示する。
【0102】
本実施形態における第1の方法では、管理サーバ2は、アクセスポイント装置1と定期的に情報の交換を行い、無線トラフィックの混雑度に関する情報を得ておく。そして管理サーバ2は、混雑していない無線チャネルから順に選択していく。ただし、混雑度といっても、無線周波数や方式により無線そのものの最大通信容量が異なるため、その点も勘案した選択を行う。
【0103】
本実施形態における第2の方法では、ごく単純に乱数計算を行い、その乱数の値の結果で選択された無線チャネルを指定する。例えば2つの無線チャネルでの選択であれば、0から1までの間の値をとる乱数を動かし、出力値が0.5以上であるか否かで判定する、という方法が可能である。
【0104】
本実施形態における第3の方法では、問い合わせメッセージの送信のために無線端末装置3がアクセスしてきた無線周波数帯の情報を、アクセスポイント装置1が問い合わせパケットに含ませる。そして、管理サーバ2では、上記の情報に基づき、可能な限り無線端末装置3がアクセスしてきた無線周波数帯の中から無線チャネルを選択する。
【0105】
以下、無線端末装置3が5.2ギガヘルツ帯でアクセスしてきた場合に、無線チャネルCh2,Ch4から選択する例を具体的に解説する。
(1) 無線チャネルCh2が2.4ギガヘルツ帯、無線チャネルCh4が5.2ギガヘルツ帯の場合には、無線チャネルCh4を選択する。
(2) 無線チャネルCh2および無線チャネルCh4のどちらも5.2ギガヘルツ帯であった場合には、上記方法4または方法5の手順に従ってどちらかの無線チャネルを選択する。
(3) 無線チャネルCh2および無線チャネルCh4のどちらも2.4ギガヘルツ帯であった場合にも、上記方法4または方法5の手順に従ってどちらかの無線チャネルを選択する。
【0106】
本実施形態における第4の方法では、管理サーバ2は、アクセスポイント装置1の無線アンテナ13の相互の位置関係についての情報をあらかじめ得ておく。そして無線端末装置3がアクセスに利用した無線チャネル、無線アンテナ13、あるいは無線インタフェース12の識別情報を、アクセスポイント装置1が問い合わせパケットに含ませて管理サーバ2に送る。管理サーバ2ではその情報に基づいて、サービス可能な複数の無線チャネルの中から、無線端末装置3がアクセスを行っている無線チャネルのサービスエリアに近いサービスエリアを持つ無線チャネルを優先的に選択する。
【0107】
ただしこの第4の方法では、逆にトラフィックの偏りを生じさせるおそれがあるため、上記第1の方法と併用して、トラフィックの偏りがある閾値を超えてあまりに大きい場合にはエリアに依存しない無線チャネルを割り当てる、といった方法によりトラフィックの偏りを減らすことも有効である。
【0108】
管理サーバ2は、上記第1の方法から第4の方法までのいずれかの方法によって無線チャネルを選択する。
【0109】
ところがここで1つの不具合が発生する。すなわち、以上のように選択された無線チャネルを使っても、無線端末装置3がキャリアセンスを行えないか、あるいはアクセスすることが不可能である場合があり得る。
【0110】
このような状況が生じる原因としては、以下の2つの原因が考えられる。
第1の原因としては、指定された無線周波数帯に無線端末装置3が適応していないことが挙げられる。例えば無線端末装置3は5.2ギガヘルツ帯しかアクセスできないにも関わらず、2.4ギガヘルツ帯の無線チャネルが指定された場合がこれにあたる。
【0111】
第2の原因としては、指定された無線チャネルについて、無線端末装置3における電波強度が弱いためにアクセスが不可能なことが挙げられる。たとえエリアが近くであっても、障害物などの影響により、いわゆる「隠れ端末」となってしまっている場合がこれにあたる。
【0112】
ここでの具体例のように同一エリアで複数の無線チャネルで同一のサービスを提供している状況においては、上述のような不具合に以下の2つの処置により対処することが可能である。
【0113】
まず、本実施形態における第1の処置について説明する。
【0114】
無線端末装置3は、通知された無線チャネル(具体例として例えば無線チャネルCh4)でのアクセスが不可能と判断したとする。この場合に無線端末装置3は、問い合わせメッセージを再度送信することとする。この時、無線端末装置3が移動している可能性があるため、アクセスする無線チャネルおよびアクセスポイント装置1は変更されていても構わない。
【0115】
このとき問い合わせメッセージのESS-IDのフィールドには"ANY"という値を記述することとする。また最近アクセスに失敗した無線チャネルの識別子も含める。
【0116】
アクセスポイント装置1では、既に述べた方法により管理サーバ2に対して問い合わせパケットを送る。ただし、過去の失敗情報としての無線チャネル識別子も入れておく。管理サーバ2では、過去にアクセスを試みた無線端末装置3の識別子と失敗情報、現在の無線端末装置3の位置を総合的に考えて、適切な無線チャネル識別子を新たに取得する。無線チャネルCh4のエリアと同じ場所に現在もいるという判断であれば、例えば同じエリアの無線チャネルCh2という情報を無線端末装置3向けに返す。もし他に該当する無線チャネルが存在しなければ、その旨を通知する。
【0117】
次に、本実施形態における第2の処置について説明する。
【0118】
管理サーバ2は、問い合わせパケットを受けた際に、可能性のある全ての無線チャネル(本具体例では無線チャネルCh2および無線チャネルCh4)に関する無線チャネル情報をいずれも回答パケットに含ませることとする。無線端末装置3では、これら複数の無線チャネルの中から自由に選んでアクセスを試みることが可能なため、無線チャネルCh4がたとえ不成功であっても無線チャネルCh2によって接続可能となることがありえる。
【0119】
ただし管理サーバ2としては、これら複数の情報を送る場合には、接続の推奨順を指定したい。推奨の順番としては、上述の4つの方法のいずれかによって優先度をつけることが好ましい。
【0120】
(第3の実施形態)
以下に、前述のように構成された無線通信システムの第3の実施形態における動作につき説明する。
図10は第3の実施形態における無線アクセスのシーケンス図である。また図11は管理サーバ2の第3の実施形態におけるフローチャートである。なお、図10において図6と同一のイベントには、また図11において図7と同一のステップには、それぞれ同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0121】
第3の実施形態は、無線端末装置3のユーザが既に加入済みのISP等が提供するサービスを受けようとするが、当該サービスのために利用されている無線チャネルのESS-IDを上記ユーザが知らないという、第1の実施形態と同様の状況を前提とする。そして第3の実施形態は、第2の実施形態と同様に複雑なキャリアセンスを不要とする。
【0122】
問い合わせパケットが管理サーバ2へと送られるまでの動作は第1の実施形態と同様である。そして管理サーバ2は問い合わせパケットがネットワーク4を介して到来したことに応じて図11に示す処理を実行する。
【0123】
図11の処理において管理サーバ2は、ステップST3までは第1実施形態における図7の処理と同様に行う。そしてステップST3にて問い合わせパケットの内容を解釈したのに続いて、管理サーバ2はステップST21において、無線チャネル情報およびESS-IDを対応表24から取得する。無線チャネル情報の取得は第2の実施形態と同様にして、またESS-IDの取得は第1の実施形態と同様にして行える。
【0124】
続いて管理サーバ2はステップST22において、無線チャネル情報およびESS-IDの取得に成功したか否かを確認し、成功したならばステップST23において、取得した無線チャネル情報およびESS-IDを示した回答パケットを作成する。無線チャネル情報およびESS-IDの取得に失敗したならば、管理サーバ2はステップST7において、不成功の旨を通知するための通知情報を示した回答パケットを作成する。なお管理サーバ2はステップST23においても、問い合わせパケットに含まれていた無線インタフェース12または無線アンテナ13の識別子と、無線端末装置3の識別子とを回答パケットに含める。
【0125】
そして管理サーバ2はステップST8において、ステップST23またはステップST7にて作成した回答パケットをアクセスポイント装置1に向けてネットワーク4へ送出する(図10中のE21)。
【0126】
アクセスポイント装置1では、ネットワーク4を介して上記の回答パケットが到来したならば、この回答パケットを有線ポート11により取り込んで、スイッチ部15を介して制御部14に渡す。制御部14は、回答パケットの内容を解釈し、回答パケットに示された無線チャネル情報およびESS-IDまたは通知情報を取り出す。そして制御部14は、この取り出した無線チャネル情報およびESS-IDまたは通知情報を含めた回答メッセージを作成し、この回答メッセージを無線端末装置3に向けて送信する。このとき、回答パケットに示された無線インタフェース12または無線アンテナ13の識別子に対応した無線チャネルを使用し、また回答メッセージの宛先は回答パケットに含まれた無線端末装置3の識別子とする。従って、問い合わせメッセージが伝送されたのと同一の無線チャネルCh1を用いて、問い合わせメッセージを送信した無線端末装置3へと回答メッセージが送られる(図10中のE22)。
【0127】
かくして無線端末装置3では、問い合わせメッセージを送信するのに用いた無線チャネルで待ち受けていることにより、アクセスポイント装置1から送信された回答メッセージを受信することができる。
【0128】
無線端末装置3は回答メッセージを受信すると、無線チャネル情報およびESS-IDと不成功の旨の通知情報とのいずれが含まれているかを確認する。もし、不成功の旨の通知情報が含まれているのだとすると、無線端末装置3は所望のサービスを受けるために必要な無線チャネル情報およびESS-IDを取得することができなかったので、その旨をユーザに通知するなどする。
【0129】
回答メッセージに無線チャネル情報およびESS-IDが含まれていたならば、無線端末装置3はこの無線チャネル情報を解析することで、アソシエーションすべき無線周波数とその無線チャネルの値を取得できる。また、この値により定まる無線チャネルにアクセスするためのESS-IDの値が取得できる。そこで無線端末装置3は、上記の無線チャネルに限定してキャリアセンスを実施し、該無線チャネルにおいて放送されているESS-IDの値を聞いて端末の所定の場所に設定し、その後に上記の取得したESS-IDの値を含んだアソシエーション要求メッセージをアクセスポイント装置1に送る。(図10中のE23)。
【0130】
このように第3の実施形態によれば、無線端末装置3の側では適切なESS-IDを知っていなくとも、加入しているISPや通信キャリアの名称などのように1つのサービスグループを指す情報に基づいて無線端末装置3に適切なESS-IDの値を教えることができ、これにより適切にアソシエーションを行うことが可能となる。しかも上記のESS-IDが割り当てられている無線チャネル、すなわち使用するべき無線チャネルを無線端末装置3に教えることができるので、これにより、無線端末装置3はいくつもの無線チャネルを対象としてキャリアセンスを行う必要がなく、迅速にアソシエーションを行うことが可能となる。
【0131】
ところで、以上のように適宜に無線周波数、無線チャネルおよびESS-IDの組を無線端末装置3に指定して、その条件でのアソシエーションを行わせることができることから、この第3の実施形態は以下のような形態で運用することにより新たな便利なサービスを提供することが可能となる。
【0132】
ここでは、C社が無線チャネルCh2ではESS-ID#CCを使用して、また無線チャネルCh4ではESS-ID#Cを使用してそれぞれサービスしており、またC社と提携しているF社が無線チャネルCh3でESS-ID#Fを使用してサービスしている場合を例にとって説明する。
【0133】
さて、無線端末装置3は、以上のように指定された無線チャネルに指定されたESS-IDを使用してアクセスしようとしても、無線端末装置3がキャリアセンスを行えないか、あるいはアクセスすることが不可能である場合があり得る。
【0134】
このような状況が生じる原因としては、以下の2つの原因が考えられる。
第1の原因としては、指定された無線周波数帯に無線端末装置3が適応していないことが挙げられる。例えば無線端末装置3は5.2ギガヘルツ帯しかアクセスできないにも関わらず、2.4ギガヘルツ帯の無線チャネルが指定された場合がこれにあたる。
【0135】
第2の原因としては、指定された無線チャネルについて、無線端末装置3における電波強度が弱いためにアクセスが不可能なことが挙げられる。たとえエリアが近くであっても、障害物などの影響により、いわゆる「隠れ端末」となってしまっている場合がこれにあたる。
【0136】
ここでの具体例のように同一エリアで複数の無線チャネルで同一のサービスを提供している状況においては、上述のような不具合に以下の2つの処置により対処することが可能である。
【0137】
まず、本実施形態における第1の処置について説明する。
【0138】
無線端末装置3は、指定された無線チャネルCh4でのアクセスが不可能であると判断したとする。この場合に無線端末装置3は、問い合わせメッセージを再度送信することとする。この時、無線端末装置3が移動している可能性があるため、問い合わせメッセージの送信に用いる無線チャネルおよびアクセスポイント装置1は変更されていても構わない。また、このときに問い合わせメッセージのESS-IDのフィールドには"ANY"という値を記述することとする。また上記の問い合わせメッセージには、最近のアクセス失敗に関する情報として、ESS-IDの値として"ESS-ID#C"および無線チャネルCh4の識別情報も一緒に記述しておく。
【0139】
アクセスポイント装置1では、上記の問い合わせメッセージに基づいて作成する問い合わせパケットには、上記のアクセス失敗に関する情報も含ませる。
【0140】
管理サーバ2では、過去にアクセスを試みた無線端末装置3の識別子とアクセス失敗に関する情報、現在の無線端末装置3の位置を総合的に考えて、適切なESS-IDを取得することとする。
【0141】
上記の具体例の場合、無線端末装置3が移動していないのであれば、C社のESS-ID#CCと無線チャネルCh2との組合わせ、もしくはF社のESS-ID#Fおよび無線チャネルCh3との組合わせのいずれかを取得することになる。なお、上記の2つの組合わせでは、一般には無線端末装置3のユーザが契約しているC社に関する組合わせを優先して取得するのが好ましい。
【0142】
上記の回答パケットに基づいてアクセスポイント装置1から送信される回答メッセージを受信することで無線端末装置3は、C社のESS-ID#CCと無線チャネルCh2との組合わせ、もしくはF社のESS-ID#Fおよび無線チャネルCh3との組合わせを知ることができる。そしてESS-ID#CCを持つ無線チャネルCh2もしくはESS-ID#Fを持つ無線チャネルCh3を見つけることができれば、この無線チャネルCh2もしくは無線チャネルCh3を用いて、サービスC社もしくはF社による提供を受けることが可能となる。
【0143】
次に本実施形態における第2の処置について説明する。
【0144】
管理サーバ2は、問い合わせパケットを受けた際に、可能性のある全ての組合わせを取得する。ここでの具体例の場合には、ESS-ID#CCと無線チャネルCh2との組合わせ、ESS-ID#Fと無線チャネルCh2との組合わせ、ならびにESS-ID#Cと無線チャネルCh4との組合わせをそれぞれ取得する。そしてこれらの組合わせの全てを回答パケットに含ませることとする。アクセスポイント装置1は回答パケットに複数の組合わせが含まれていたならば、これらの組合わせの全てを回答メッセージに示すこととする。
【0145】
かくしてこのような回答メッセージを受信することで無線端末装置3は、使用可能なESS-IDと無線チャネルとの複数の組合わせをまとめて知ることができる。無線端末装置3では、これらの複数の組合わせの中の1つを自由に選んでキャリアセンスをすることが可能なため、ESS-ID#Cが不成功であっても他の2種類のESS-IDと無線チャネルの組み合わせによって接続可能となることがありえる。
【0146】
ただし上記の実施例5および実施例6において管理サーバ2では、ESS-IDと無線チャネルとの組合わせを複数取得できる場合には、これらの組合わせに推奨順を指定することが望ましい。
【0147】
このような推奨順を決定する方法は以下の4つが考えられる。
本実施形態における第1の方法では、管理サーバ2は、アクセスポイント装置1と定期的に情報の交換を行い、無線トラフィックの混雑度に関する情報を得ておく。そして管理サーバ2は、混雑していない無線チャネルを含む組合わせから順に選択していく。ただし、混雑度といっても、無線周波数や方式により無線そのものの最大通信容量が異なるため、その点も勘案した選択を行う。
【0148】
本実施形態における第2の方法では、管理サーバ2は、ごく単純に乱数計算を行い、その乱数の値の結果で選択された無線チャネルを含む組合わせを指定する。例えば2つの組合わせからの選択であれば、0から1までの間の値をとる乱数を動かし、出力値が0.5以上であるか否かで判定する。
【0149】
本実施形態における第3の方法では、問い合わせメッセージの送信のために無線端末装置3がアクセスしてきた無線周波数帯の情報を、アクセスポイント装置1が問い合わせパケットに含ませる。そして、管理サーバ2では、上記の情報に基づき、無線端末装置3がアクセスしてきた無線周波数帯の中の無線チャネルを優先して選択する。
【0150】
以下、無線端末装置3が5.2ギガヘルツ帯でアクセスしてきた場合に、無線チャネルCh2,Ch4から選択する例を具体的に解説する。
(1) 無線チャネルCh2が2.4ギガヘルツ帯、無線チャネルCh4が5.2ギガヘルツ帯の場合には、無線チャネルCh4を優先する。
(2) 無線チャネルCh2および無線チャネルCh4のどちらも5.2ギガヘルツ帯であった場合には、上記第1の方法または第2の方法の手順に従ってどちらかの無線チャネルを優先する。
(3) 無線チャネルCh2および無線チャネルCh4のどちらも2.4ギガヘルツ帯であった場合にも、上記第1の方法または第2の方法の手順に従ってどちらかの無線チャネルを優先する。
【0151】
本実施形態における第4の方法では、管理サーバ2は、アクセスポイント装置1の無線アンテナ13の相互の位置関係についての情報をあらかじめ得ておく。そして無線端末装置3がアクセスに利用した無線チャネル、無線アンテナ13、あるいは無線インタフェース12の識別情報を、アクセスポイント装置1が問い合わせパケットに含ませて管理サーバ2に送る。管理サーバ2ではその情報に基づいて、サービス可能な複数の組合わせの中から、無線端末装置3がアクセスを行っている無線チャネルのサービスエリアに近いサービスエリアを持つ組合わせを優先的に選択する。ただし、この方法11は、逆にトラフィックの偏りを生じさせる原因となるおそれが有るため、方法8と併用して、トラフィックの偏りがあるしきい値を越えてあまりに大きい場合にはエリアに依存しない無線チャネルを割り当てる、といった方法によりトラフィックの偏りを減らすことが望ましい。
【0152】
ところで、このように優先度付けを行う場合には、管理サーバ2には対応表24の他に、優先度付けのためのサブの表を設けておくと便利である。
例えば上記の第1の方法の場合、サブの表として無線トラフィックの混雑度情報の表を用意することが考えられる。一番簡単でかつ比較的効果のある混雑度情報としては、例えば一定時間の平均トラフィック(ビットレート)をその無線の最大トラフィック容量から引いて求まる値が使用できる。このとき、混雑度情報の値が多いほど、「混んでいない」判断できる。
上記の第2の方法の場合、乱数計算であるので、サブの表としては単なる乱数表のようなものがあれば良い。
上記の第3の方法の場合、上記の第1の方法または第2の方法のために用意されるサブの表となる。またこの第3の方法の場合には、無線端末装置3が現状アクセスを試みようとしている周波数帯の情報が優先度付けに効力を発揮するが、この情報は改めて表にするような情報ではない。
上記の第4の方法の場合、アクセスポイント装置1の無線アンテナ13と無線チャネルと、その隣接程度に関する表をサブの表として用いることができる。
【0153】
以上の各実施形態は、次のような種々の変形実施が可能である。
(第1の変形例)
例えば、上記の各実施形態における管理サーバ2の機能をアクセスポイント装置に備えることも可能である。
図12は管理サーバ2の機能を兼ね備えたアクセスポイント装置の構成例を示すブロック図である。なお、図12において図2と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0154】
図12に示すアクセスポイント装置5は、有線ポート11、無線インタフェース12、無線アンテナ13、スイッチ部15および制御部51を含む。すなわちアクセスポイント装置5は、アクセスポイント装置1における制御部14に代えて制御部51を備えたものである。
【0155】
制御部51は、フレーム受信部511、ESS-ID確認部512、受信フレーム解釈部513、対応表514、端末向けメッセージ作成部515およびフレーム生成部516を含む。
【0156】
無線インタフェース12の無線受信部122で取り出された信号は、スイッチ部15を介して制御部51のフレーム受信部511へ入力される。
【0157】
フレーム受信部511は、無線受信部122が出力する信号のフレームを合成処理した上で、パケットを取り出す。フレーム受信部511は取り出したパケットの種類を確認する。フレーム受信部511は、通常のデータ通信用のパケットは、スイッチ部15を介してパケットルーティング部111へ与える。パケットが第1段のアソシエーション要求メッセージであり、かつESS-IDの値が"ANY"である場合には、フレーム受信部511はこのメッセージの中身をESS-ID確認部512に送る。ESS-ID確認部512は、送られたメッセージの中で後述する問い合わせメッセージと、そうでないメッセージとに分類し、前者のみについてメッセージの中身を解析する。そしてESS-ID確認部512は、解析した内容を受信フレーム解釈部513に渡す。
【0158】
受信フレーム解釈部513は、渡された情報を解析し、問い合わせパケットに示されたサービスグループに属する無線チャネルや、その無線チャネルに割り当てられたESS-IDといった情報を対応表514から取得する。なお、対応表514は、前記の実施形態における対応表24に準じるものである。
【0159】
受信フレーム解釈部513は、対応表514から取得した情報を端末向けメッセージ作成部515に渡す。端末向けメッセージ作成部515は、受信フレーム解釈部513から渡される情報を示した回答メッセージを作成し、この回答メッセージをフレーム生成部516に渡す。フレーム生成部516は、パケットルーティング部111から渡されるパケットや端末向けメッセージ作成部515から渡される回答メッセージをフレーム化した信号を生成し、この信号をスイッチ部15を介して無線インタフェース12の無線送信部123へ渡す。
【0160】
かくしてこのようなアクセスポイント装置5を用いることにより、管理サーバ2を用いることなく本発明の無線通信システムを実現することが可能となる。
【0161】
なお、アクセスポイント装置5にさらに、管理サーバ2が有している前記実施形態における問い合わせパケットを受信する機能と、この問い合わせパケットに応じた回答パケットを作成する機能と、回答パケットを他のアクセスポイント装置に送る機能とを備えることにより、このアクセスポイント装置5と前記の実施形態におけるアクセスポイント装置1とを組み合わせて無線通信システムを構築することが可能となる。
【0162】
(第2の変形例)
図13は前記各実施形態の第2の変形例に係る無線通信システムの全体構成図である。図13において図1と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0163】
この図13に示すように、アクセスポイント装置6を複数備えて、複数の無線インタフェース12および複数の無線アンテナ13を上記の複数のアクセスポイント装置6に分散して配置するようにしても良い。この場合、制御部14も複数を備え、各アクセスポイント装置6に分散して配置する。有線ポート11も、各アクセスポイント装置6に1つずつを備える。
このような構成によっても、前記の実施形態と同様な無線通信サービスを提供することができる。
【0164】
(その他の変形例)
前記の第1の変形例と第2の変形例とを組み合わせて実施することも可能である。
前記各実施形態のアクセスポイント装置1のように複数の無線インタフェース12を搭載する場合でも、前記の第2の実施形態のように無線インタフェース12のそれぞれに専用の制御部14を設ける構成とすることも可能である。
【0165】
本発明の無線通信システムは、スポットエリアだけでなく、オフィスや家庭といった環境でも適用できる。例えばあるオフィスに複数の部署があり、部署毎にサーバが設置され、かつ無線チャネルも部署毎に割り振られている環境においては、無線端末装置3が問い合わせメッセージにサービスグループとして、上記の部署の名前(例えば"研究開発部"など)を記述することで、各ユーザにより利用される無線チャネルをユーザの所属部署に応じて振り分けることが可能となる。これは、オフィスにおいて隣の部署との情報の隔離を行うためにも使用できるし、また不要な他の3種の部署のトラフィックを無線端末装置3が受信しなくて済む利点も得られる。
【0166】
上記の変形例からも分かるように、サービスグループを判定するための情報としては、任意の情報を使用することが可能である。例えば複数のISPが互いに提携してローミンググループを形成している場合には、そのローミンググループを識別する名称や識別子などをサービスグループとして利用することもできる。あるいは、「インターネット接続」といったサービスの性質を表わす形態のサービスグループを利用することもできる。
【0167】
無線チャネルにアクセスするための識別子としては、SSIDなどのような企画化された他の情報を適用することもできるし、あるいは規格外で独自に定めた識別子を適用することもできる。
【0168】
対応表24においては、ID番号の組み合わせによって、ローミング提携関係のあるものについてその表示が行えるようにID番号のエントリーの記述を工夫するようにしても良い。
【0169】
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【0170】
【発明の効果】
重複するエリアで複数の無線チャネルを使用した通信サービスを効率的に提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る無線通信システムの全体構成図。
【図2】 図1中のアクセスポイント装置1の詳細な構成を示すブロック図。
【図3】 図1中の管理サーバ2の構成を示すブロック図。
【図4】 対応表24に記述される情報の一例を示す図。
【図5】 図1中の無線端末装置3の構成を示すブロック図。
【図6】 第1の実施形態における無線アクセスのシーケンス図。
【図7】 図1中の管理サーバ2の第1の実施形態におけるフローチャート。
【図8】 第2の実施形態における無線アクセスのシーケンス図。
【図9】 図1中の管理サーバ2の第2の実施形態におけるフローチャート。
【図10】 第3の実施形態における無線アクセスのシーケンス図。
【図11】 図1中の管理サーバ2の第3の実施形態におけるフローチャート。
【図12】 管理サーバ2の機能を兼ね備えたアクセスポイント装置の構成例を示すブロック図。
【図13】 第1乃至第3の各実施形態に関する第2の変形例に係る無線通信システムの全体構成図。
【符号の説明】
1,5,6…アクセスポイント装置、2…管理サーバ、3…無線端末装置、4…ネットワーク、11…有線ポート、12…無線インタフェース、13,31…無線アンテナ、14,51…制御部、15…スイッチ部、21…有線ポート、22…パケット受信部、23…受信パケット解釈部、24,514…対応表、25…送信パケット作成部、26…パケット送信部、32,121…アンテナ共用器、33,122…無線受信部、34,141,511…フレーム受信部、35…アプリケーション受信部、36…画面表示部、37…アプリケーション送信部、38…加入キャリアID・加入ISP ID管理部、39…社内グループID管理部、40…選択部、41…ESS-ID設定部、42,146,516…フレーム生成部、43,123…無線送信部、44,124…周波数/チャネル設定部、111…パケットルーティング部、142,512…ESS-ID確認部、143…管理サーバ向けパケット作成部、144…回答パケット解釈部、145,515…端末向けメッセージ作成部、513…受信フレーム解釈部。
Claims (10)
- 無線端末装置と、それぞれが複数のサービスグループのいずれかに属するとともにそれぞれ識別子が割り当てられた複数の無線チャネルを用いて前記無線端末装置に通信を行わせる通信網とを含んだ無線通信システムにおいて、
前記無線端末装置に設けられ、前記複数のサービスグループのうちの1つを示した問い合わせ情報を前記無線チャネルを利用して送信する第1送信手段と、
前記通信網に設けられ、前記問い合わせ情報を受信する第1受信手段と、
前記通信網に設けられ、受信された前記問い合わせ情報に示される前記サービスグループに属した前記無線チャネルを選択する選択手段と、
前記通信網に設けられ、選択された前記無線チャネルおよびこの選択された前記無線チャネルに割り当てられている前記識別子の少なくともいずれか一方を示した回答情報を生成する生成手段と、
前記通信網に設けられ、前記問い合わせ情報の伝送に使用された前記無線チャネルを用いて前記回答情報を前記無線端末装置へ送信する第2送信手段と、
前記無線端末装置に設けられ、前記第2送信手段により送信された前記回答情報を受信する第2受信手段とを具備したことを特徴とする無線通信システム。 - 前記通信網は、前記第1受信手段および前記第2送信手段を備えたアクセスポイント装置と、前記選択手段および前記生成手段を備えた管理装置とを含み、
前記アクセスポイント装置に備えられ、前記第1受信手段により受信された前記問い合わせ情報を前記管理装置へ送信する第3送信手段と、
前記管理装置に備えられ、前記第3送信手段により送信された前記問い合わせ情報を受信する第3受信手段と、
前記管理装置に備えられ、前記生成手段により生成された前記回答情報を前記アクセスポイント装置へ送信する第4送信手段と、
前記アクセスポイント装置に備えられ、前記第4送信手段により送信された前記回答情報を受信する第4受信手段とをさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。 - 無線端末装置と、それぞれが複数のサービスグループのいずれかに属するとともにそれぞれ識別子が割り当てられた複数の無線チャネルを用いて前記無線端末装置に通信を行わせる通信網とを含んだ無線通信システムの前記通信網に、前記サービスグループと前記無線チャネルとの対応および前記無線チャネルと前記識別子との対応の少なくともいずれか一方を管理する管理装置とともに設けられ、前記無線端末装置と無線通信を行うアクセスポイント装置において、
前記複数のサービスグループのうちの1つを示しており前記無線端末装置から送信される問い合わせ情報を受信する第1受信手段と、
受信された前記問い合わせ情報を前記管理装置へ送信する第1送信手段と、
送信した前記問い合わせ情報に基づいて前記管理装置から送信される回答情報を受信する第2受信手段と、
前記問い合わせ情報の伝送に使用された前記無線チャネルを用いて前記第2受信手段により受信された前記回答情報を前記無線端末装置へ送信する第2送信手段とを具備したことを特徴とするアクセスポイント装置。 - 無線端末装置と、それぞれが複数のサービスグループのいずれかに属するとともにそれぞれ識別子が割り当てられた複数の無線チャネルを用いて前記無線端末装置に通信を行わせる通信網とを含んだ無線通信システムの前記通信網に前記無線端末装置と無線通信を行うアクセスポイント装置とともに設けられ、前記サービスグループと前記無線チャネルとの対応および前記無線チャネルと前記識別子との対応の少なくともいずれか一方を管理する管理装置において、
前記複数のサービスグループのうちの1つを示しており前記アクセスポイント装置から送信された問い合わせ情報を受信する受信手段と、
受信された前記問い合わせ情報に示される前記サービスグループに属した前記無線チャネルを選択する選択手段と、
選択された前記無線チャネルおよびこの選択された前記無線チャネルに割り当てられている前記識別子の少なくともいずれか一方を示した回答情報を生成する生成手段と、
前記回答情報を前記アクセスポイント装置へ送信する送信手段とを具備したことを特徴とする管理装置。 - 無線端末装置と、それぞれが複数のサービスグループのいずれかに属するとともにそれぞれ識別子が割り当てられた複数の無線チャネルを用いて前記無線端末装置に通信を行わせる通信網とを含んだ無線通信システムの前記通信網に前記無線端末装置と無線通信を行うアクセスポイント装置とともに設けられ、前記サービスグループと前記無線チャネルとの対応および前記無線チャネルと前記識別子との対応の少なくともいずれか一方を管理する管理装置が備えるコンピュータを、
前記複数のサービスグループのうちの1つを示しており前記アクセスポイント装置から送信された問い合わせ情報を受信する受信手段と、
受信された前記問い合わせ情報に示される前記サービスグループに属した前記無線チャネルを選択する選択手段と、
選択された前記無線チャネルおよびこの選択された前記無線チャネルに割り当てられている前記識別子の少なくともいずれか一方を示した回答情報を生成する生成手段と、
前記回答情報を前記アクセスポイント装置へ送信する送信手段として機能させることを特徴とするプログラム。 - 前記通信網はアクセスポイント装置を含み、
前記アクセスポイント装置は、
前記複数のサービスグループのうちの1つを示しており前記無線端末装置から送信される問い合わせ情報を受信する受信手段と、
受信された前記問い合わせ情報に示される前記サービスグループに属した前記無線チャネルを選択する選択手段と、
選択された前記無線チャネルおよびこの選択された前記無線チャネルに割り当てられている前記識別子の少なくともいずれか一方を示した回答情報を生成する生成手段と、
前記問い合わせ情報の伝送に使用された前記無線チャネルを用いて前記回答情報を前記無線端末装置へ送信する送信手段とを具備することを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。 - 無線端末装置と、それぞれが複数のサービスグループのいずれかに属するとともにそれぞれ識別子が割り当てられた複数の無線チャネルを用いて前記無線端末装置に通信を行わせる通信網とを含んだ無線通信システムにて使用されるアクセスポイント装置において、
前記複数のサービスグループのうちの1つを示しており前記無線端末装置から送信される問い合わせ情報を受信する受信手段と、
受信された前記問い合わせ情報に示される前記サービスグループに属した前記無線チャネルを選択する選択手段と、
選択された前記無線チャネルおよびこの選択された前記無線チャネルに割り当てられている前記識別子の少なくともいずれか一方を示した回答情報を生成する生成手段と、
前記問い合わせ情報の伝送に使用された前記無線チャネルを用いて前記回答情報を前記無線端末装置へ送信する送信手段とを具備したことを特徴とするアクセスポイント装置。 - それぞれが複数のサービスグループのいずれかに属するとともにそれぞれ識別子が割り当てられた複数の無線チャネルを用いて無線端末装置に通信を行わせる通信網を含んだ無線通信システムにて使用される前記無線端末装置において、
前記複数のサービスグループのうちの1つを示した問い合わせ情報を前記無線チャネルを利用して送信する第1送信手段と、
前記問い合わせ情報に示した前記サービスグループに属する前記無線チャネルおよび当該無線チャネルに割り当てられている前記識別子の少なくともいずれか一方を示した回答情報を、前記通信網から前記問い合わせ情報を送信するために利用した無線チャネルを介して受信する受信手段とを具備したことを特徴とする無線端末装置。 - 前記回答情報は前記無線チャネルおよび前記識別子のうちの前記識別子のみが示され、
受信された前記回答情報に示される前記識別子が割り当てられた無線チャネルを探索する探索手段をさらに備えたことを特徴とする請求項8に記載の無線端末装置。 - 無線端末装置と、それぞれが複数のサービスグループのいずれかに属するとともにそれぞれ識別子が割り当てられた複数の無線チャネルを用いて前記無線端末装置に通信を行わせる通信網とを含んだ無線通信システムにおける無線通信方法において、
前記無線端末装置にて、前記複数のサービスグループのうちの1つを示した問い合わせ情報を前記無線チャネルを利用して送信し、
前記通信網にて、前記問い合わせ情報を受信し、
前記通信網にて、受信された前記問い合わせ情報に示される前記サービスグループに属した前記無線チャネルを選択し、
前記通信網にて、選択された前記無線チャネルおよびこの選択された前記無線チャネルに割り当てられている前記識別子の少なくともいずれか一方を示した回答情報を生成し、
前記通信網にて、前記問い合わせ情報の伝送に使用された前記無線チャネルを用いて前記回答情報を前記無線端末装置へ送信し、
前記無線端末装置にて、前記第2送信手段により送信された前記回答情報を受信することを特徴とする無線通信方法。
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