JP3850141B2 - 吸収性物品 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、側部からの漏れ防止性能が高い、生理用ナプキンや失禁パッドなどの吸収性物品に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明の解決しようとする課題】
従来より、吸収性物品は、漏れを防止すること、特に側部からの漏れを効果的に防止することが要求されており、種々提案がなされている。
【0003】
例えば、特開平5−337152号公報、特開平5−137750号公報、特開平7−112007号公報及び特開平7−136212号公報において、吸収性物品の幅方向左右両側縁部に疎水性の防漏壁を設けて、側部からの漏れを防止することが提案されている。
しかし、これらの提案にかかる吸収性物品においても、防漏壁を超えて体液が流出する場合があり、未だ漏れ防止は十分でなかった。
【0004】
従って、本発明の目的は、側部からの漏れ防止性に優れた吸収性物品を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、液透過性の表面層、液不透過性の防漏層及び両層の間に介在する液保持性の吸収層を具備し、実質的に縦長に形成されてなる吸収性物品において、左右両側縁部における上記表面層上には、それぞれ、シート材から形成された防漏壁部が固着されており、上記防漏壁部の固着部は、上記シート材の幅方向ほぼ中央部を上記表面層に固着して線状に形成されており、上記防漏壁部の壁部は、該固着部の左右両側それぞれに設けられていると共に、上記固着部には、多数の開孔が設けられていることを特徴とする吸収性物品を提供することにより、上記目的を達成したものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の吸収性物品について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の吸収性物品の第1の実施形態としての生理用ナプキンを示す斜視図であり、図2は、図1のII-II 拡大断面図である。
【0007】
図1及び2に示す本実施形態の吸収性物品としての生理用ナプキン1は、液透過性の表面層2、液不透過性の防漏層4及び両層2,4の間に介在する液保持性の吸収層3を具備し、実質的に縦長に形成されてなる。
【0008】
図2に示すように、表面層2は、液透過性の表面シート21により形成されており、防漏層4は液不透過性の裏面シート41により形成されている。吸収層3は、液保持性の下部吸収体31と、該下部吸収体31の中央部(長手方向及び幅方向の中央部分)において該下部吸収体31上に載置された液保持性の上部吸収体32とにより形成されている。
表面シート21は、上部吸収体32及び下部吸収体31の表面、下部吸収体31の側面及び下部吸収体31の裏面側左右両側部を覆って配されている。また、裏面シート41は、下部吸収体31の裏面側において、表面シート21に接着されて配されている。
裏面シート41の表面には、粘着剤が塗布されてずれ止め部7が形成されている。
【0009】
而して、本実施形態の生理用ナプキン1においては、図1及び2に示すように、左右両側縁部における表面層2としての表面シート21上には、それぞれ、シート材50から形成され、自由端部52cを有する防漏壁部5が固着されており、防漏壁部5の固着部51には、多数の開孔53が設けられている。
【0010】
更に詳述すると、固着部51は、シート材50の幅方向ほぼ中央部を表面層2に固着して線状に形成されており、防漏壁部5の壁部52は、固着部51の左右両側それぞれに連設されている。即ち、図2に示すように、防漏壁部5は、その断面形状が、固着部51の左右両側に壁部52(52a、52b)が形成されて、V字になされている。また、シート材50の長手方向両端部50bは、図1に示すように、表面シート21及び裏面シート41にヒートシールされて接着されている。また、壁部52の自由端部52cには、弾性部材54が配されて、壁部52が起立するようになされている。また、固着部51よりも吸収性物品の幅方向内方に位置する内方壁部52aは、内方に向けて傾斜して、起立しており、固着部よりも吸収性物品の幅方向外方に位置する外方壁部52bは、外方に向けて傾斜して、起立している。ここで、起立とは、各壁部が表面層から隔離された状態で、その基端よりも自由端部の方が上方に位置する状態を意味する。
開孔53は、本形態においては一列に形成されている。尚、開孔53は、多列に設けても良い。開孔53は、シート材50のみならず表面シート21にも形成されており、更に下部吸収体31の上層部にも孔部31aが形成されている。このように、表面シート21にも開孔が形成されているのが、液の吸収性の点からは好ましい。
【0011】
固着部51の幅Wは、1〜10mmとするのが好ましく、2〜7mmとするのが更に好ましい。固着部51の幅Wが、1mm未満であると、防漏壁を形成するシート材と表面シートとの接着力が弱くなってしまったり、開孔の面積が小さくなり吸収性に乏しくなったりし、、10mmを超えると、吸収性物品側縁部が固くなり、使用時の違和感を生じやすいので、好ましくない。
壁部52の長さLは、3〜30mmとするのが好ましく、5〜20mmとするのが更に好ましい。壁部52の長さLが、3mm未満であると、側部の防漏効果が乏しく、30mmを超えると、壁部が装着注に倒れやすく防漏性がなくなってしまうので、好ましくない。
【0012】
開孔53の大きさは、0.1〜10mm2 とするのが好ましく、0.3〜5mm2 とするのが更に好ましい。開孔53の大きさが0.1mm2 未満であると、吸収性が乏しく開孔に体液が留まるおそれがあり、10mm2 を超えると、吸収層からの液戻りが大きくなってしまうので、好ましくない。
開孔53の密度は、固着部1cm2 あたり、0.5〜10個とするのが好ましく、1〜5個とするのが更に好ましい。
【0013】
次いで、生理用ナプキンを構成する各部材の材料等について説明する。
表面シート21、裏面シート41、下部吸収体31及び上部吸収体32の材料としては、通常、生理用ナプキンなどの吸収性物品に用いられるものであれば特に制限なく用いることができる。
【0014】
シート材50としては、下記する材料などが用いられる。
フィルム、不織布、発泡シートやそれらの複合体等シート状の材料であれば特に限定されないが、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのフィルム;ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレンやそれらの複合繊維からなる不織布;ポリエチレン、ポリブタジエン、ポリウレタンなどの発泡シートや上記不織布とフィルムを複合した複合シートなどが挙げられる。
これらの材料は、良好な防漏性を得るためには、撥水性、又は液不透過性を有していることが好ましい。
また、別体の弾性部材を必要としない材料として、伸縮性を有する不織布、フィルム、発泡シートなどのシート状弾性材料、例えば、ポリウレタン、ポリブタジエン、イソプレンやスチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプレン共重合体、エチレン−アクリル酸エチル等からなるフィルム、不織布、発泡シートなどを用いることもできる。
また、肌触りを良くするために、上記シート状弾性材料と、他のポリプロピレン、ポリエステル、ポリエチレン−ポリエステルなどからなる不織布材料とを貼り合わせてなる複合弾性シートを用いても良い。
また、弾性部材は、通常、吸収性物品に用いられるゴム材料などを特に制限なく用いることができる。
【0015】
本形態の生理用ナプキン1は、その使用時においてずれ止め部7を介してショーツなどの下着に装着して使用される。
そして、上述の如く、構成されているので、防漏壁部5における内方壁部52aが漏れを効果的に防止する。また、万一内方壁部52aを超えて漏れ出た体液も外方壁部52bにより堰き止めることができ、更に、開孔53を介して体液を吸収層3に吸収させることができるので、吸収性物品のの横方向からの漏れを効果的に防止することができる。
【0016】
本形態の生理用ナプキン1は、図1及び2に示す形態で、表面層2、防漏層4及び吸収層3を形成し、次いで、弾性部材54を配したシート材50を左右両側に配して、その前後両端部50bをヒートシールして表面シート21及び裏面シート41に接着する。そして、最終に開孔53を形成して、得ることができる。
【0017】
開孔53の形成方法としては、本形態においては、シート材50の表面層2への固定と同時に開孔を行う手法を採用している。即ち、針状の突起を有するヒートシールロールを用いて、該針状の突起を加熱し、この加熱された突起により、ヒートシールすると同時に開孔する。
また、固定と開孔とを別個に行うこともできる。この場合、開孔は、上記の突起を有するヒートシールロールを用いるなどして行うことができ、また、固定は、ホットメルト、ヒートシール、圧着溝を形成する方法、超音波エンボスなどにより行うことができる。
また、開孔は、上述したシート状弾性材料等をシート材として用い、これに予め開孔形成用スリットを設けておき、このスリットを設けたシート材を伸張させることにより形成してもよい。
【0022】
尚、本発明の吸収性物品は、上述の形態に制限されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能である。
例えば、シート材でループを形成して、防漏壁部をループ状としてもよい。
【0023】
【発明の効果】
本発明の吸収性物品は、横漏れを効果的に防止することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の吸収性物品の一形態を示す斜視図である。
【図2】 図2は、図1のII-II 断面図である。
【符号の説明】
1 生理用ナプキン
2 表面層
21 表面シート
3 吸収層
31 下部吸収体
32 上部吸収体
4 防漏層
41 裏面シート
5 防漏壁部
50 シート材
51 固着部
52 壁部
53 開孔
54 弾性部材
7 ずれ止め部
Claims (3)
- 液透過性の表面層、液不透過性の防漏層及び両層の間に介在する液保持性の吸収層を具備し、実質的に縦長に形成されてなる吸収性物品において、
左右両側縁部における上記表面層上には、それぞれ、シート材から形成された防漏壁部が固着されており、
上記防漏壁部の固着部は、上記シート材の幅方向ほぼ中央部を上記表面層に固着して線状に形成されており、上記防漏壁部の壁部は、該固着部の左右両側それぞれに設けられていると共に、
上記固着部には、多数の開孔が設けられていることを特徴とする吸収性物品。 - 上記防漏壁部は、自由縁部を有することを特徴とする請求項1記載の吸収性物品。
- 上記防漏壁部が、シート材でループを形成してループ状とされていることを特徴とする請求項1記載の吸収性物品。
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1998
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