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JP3853141B2 - フラッシュ定着装置とそれを用いた画像記録装置 - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は画像記録装置の改良に関し、特に電子写真方式の画像記録装置に用いられるフラッシュ定着装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子写真方式の定着方式としては、熱ロ−ラ−により記録媒体(以後、用紙と略称)上のトナ−を定着する熱ロ−ラ−定着方式や、フラッシュランプの瞬間的な閃光による熱エネルギ−を利用して用紙上のトナ−を定着するフラッシュ定着方式が採用されている。
【0003】
このうち、フラッシュ定着方式は熱ロ−ラ−定着方式に比べ、用紙と非接触で短時間に定着が行えるため、高速で用紙を搬送する電子写真方式の装置に多用されている。
【0004】
しかし、フラッシュ定着方式は短時間に定着するため、熱ロ−ラ−定着方式に比べ高温で行う必要から、高温定着時トナ−の溶融による煙やガスが発生しやすい。また、定着前の用紙上の一部トナ−の飛散も発生する。
【0005】
この煙やガス及び飛散トナ−(以後、汚染物質と総称)はフラッシュランプや反射板に付着しフラッシュランプ光量や反射板の反射率を低下させ用紙面での熱エネルギ−の減少をまねき、定着温度を下げ定着能力を低下させる。
【0006】
従って、汚染物質からフラッシュランプや反射板を保護するため、用紙とフラッシュランプの間に透明な遮蔽部材を設けたフラッシュ定着装置が採用されている。
【0007】
しかし、この構成においても汚染物質が遮蔽部材を汚すことに代わりなく遮蔽部材の透過率が下がり用紙面での熱エネルギ−の減少をまねき定着温度を下げ定着能力を低下させるため、定期的に遮蔽部材を清掃する等の予防処置が必要である。
また、連続動作時にはフラッシュランプや遮蔽部材の温度上昇をまねき、用紙のジャム発生時に、高温になった遮蔽部材に触れて用紙が焦げる問題がある。
【0008】
このため、例えば公開特許公報昭57-23985においては前記清掃や温度上昇の問題を解決する手段として、図4に示すように定着装置の窓となるガラス製の透明遮蔽部材42の裏面に空気の流れを作り飛散トナ−とガスの回収を行うと共にガラス42の冷却を行い、記録紙47をガラス42から離す方法が提案されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のような従来の構成においては、空気の流れを作る吹き出しダクト50側と吸込みダクト51側との間の空気流路での流量バランスが記録紙の全域にわたって必ずしも均一に成らず、記録紙47とガラス42の間での飛散トナ−とガスの回収が不均一となり時間経過と共に流量の低い部分から先にガラス42が汚染されガラス42面の透過率のバラツキによる定着不良や、ガラス42の冷却バラツキが発生する。また、記録紙47がガラス42に触れて焦げる問題においても、吹き出しダクト50側では記録紙47に向かって空気が吹き出しており、記録紙47をガラス42から離す効果はあるが、吸い込みダクト51側においては記録紙47をガラス42から離す効果については不充分である。
本発明は、かかる従来の問題を解決し遮蔽部材の用紙面側への空気の均一な供給による汚染物質の均一な排除と、遮蔽部材の均一な冷却能力の向上と、遮蔽部材裏面への用紙の接触防止機能を備えたフラッシュ定着装置の提供を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、実施の形態として、反射板の内部に収納されたフラッシュランプと、
前記反射板の記録媒体との対向面に設けられた透明な遮蔽部材であって厚さ方向に貫通孔を有する遮蔽部材と、 用紙搬送方向に対して反射板の用紙供給側に設けられた空気吹き出し手段であって遮蔽部材の表面に沿って気流を形成する空気吹き出し手段を備えたことを特徴とするフラッシュ定着装置を提供する。
前記遮蔽部材は高耐熱樹脂で構成され、かつ前記貫通孔は、千鳥状に配列されても良い。
また、前記遮蔽部材に設けられた前記貫通孔は、前記記録媒体幅方向の中心を境に前記遮蔽部材の前記フラッシュランプ側の表面から前記記録媒体側の裏面に前記記録媒体幅左右外側方向であって、前記記録媒体進行方向に向かって斜めに明けられても良い。
本発明は、また、実施の形態として、上記に記載のフラッシュ定着装置を備え、かつ前記記録媒体側の遮蔽部材裏面に沿って気体を排気する手段を設けても良い。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図1乃至図3に関連して本発明の実施例を説明する。
【0012】
図1は本発明が適用される画像記録装置の構成図で、画像デ−タ受信装置2に用紙1頁分の画像デ−タがたまると記録サイクルを開始する。記録に際しては、感光ドラム3を時計方向に回転させ、その表面に前帯電装置4により一様に帯電後、露光装置5内のレ−ザ−(不図示)により感光ドラム3表面に画像デ−タに基づき露光を行い静電潜像を形成する。この静電潜像は現像装置6により現像され感光ドラム3表面のトナ−像となる。
【0013】
一方、用紙7は用紙供給装置8から繰り出され、用紙の搬送機構9a及び9bにより、感光ドラム3表面のトナ−像と同期をとって転写帯電装置10へ搬送され、ここで転写帯電装置10により用紙7へトナ−像転写が行われる。その後用紙7はフラッシュ定着装置20へ搬送され用紙7上の転写トナ−像はフラッシュランプ21の瞬間的な閃光による熱エネルギ−で用紙7上に溶融し定着される。定着を終えた用紙7は用紙収容装置11へ収容される。
【0014】
また、転写を終了した感光ドラム3の表面はクリ−ナ装置12により清掃される。以上で1頁分の画像デ−タの1サイクル分の動作を終了する。
【0015】
以下に本発明に係わるフラッシュ定着装置ならびに画像記録装置の実施例を説明する。
【0016】
図2は、本発明のフラッシュ定着装置20及び空気吹き出し手段30,排気手段31の側面図、図3は本発明の透明遮蔽部材22の貫通孔23の孔明け例を示す。
【0017】
図2のフラッシュ定着装置20において、21のフラッシュランプは図示されていない駆動電源により用紙7がフラッシュ定着装置20の下を通過するタイミングで用紙7が通過中、複数回瞬間的に閃光を繰り返し熱エネルギ−を発生させる、この時、用紙上のトナ−像は高温下にさらされトナ−は溶融され用紙7に定着される。この定着時発生する汚染物質からフラッシュランプ21や反射板24を保護するため、多数の貫通孔23を明けた遮蔽部材22が設けられている。
【0018】
図3はこの遮蔽部材22の一例構成を具体的に示す斜視図であり、貫通孔23は全域にわたってほぼ均等な分布で千鳥状に配置され、かつ用紙幅A方向の中心を境に遮蔽部材22の表面から遮蔽部材22の裏面にそれぞれ用紙幅左右外側方向であって、用紙7の搬送方向Aに向かって斜めに明けられた斜め貫通孔群23a,23bを有する。また、用紙幅A方向の中心と、前述した用紙幅左右外側方向に向かう斜め貫通孔群23a,23bの左右の最外側には遮蔽部材22の表面から遮蔽部材22の裏面に向かって用紙搬送方向Aと平行に向かって斜めに明けられた貫通孔群23a’,23b’,23c’とを設けてある。
このような多数の貫通孔を形成するには遮蔽部材の素材を従来のガラス板に代えて耐熱性の樹脂、たとえばポリイミド系の樹脂を用いるのが成型作業の点から好ましい。
【0019】
再度図2を参照してこの貫通孔23に向かって、遮蔽部材22の表面で用紙搬送方向Aに対して用紙供給側(以後、上流と記載)に設けられた空気吹き出し手段30から遮蔽部材22表面に沿って吹き出された空気は、遮蔽部材22表面に沿って気流Aを形成する。
【0020】
遮蔽部材22表面に沿って流れる気流Aは貫通孔23の箇所においては、貫通孔23を通って遮蔽部材22裏面側で用紙収納側(以後、下流と記載)へ向かって気流Bとして吹き出す。
【0021】
吹き出した気流Bは、用紙7を遮蔽部材22の裏面から引き離す方向に作用すると共に、定着時発生し用紙7と遮蔽部材22裏面の間を漂う汚染物質を下流側へ押し流し、遮蔽部材22裏面で下流側端部に設けられた空気排気手段31により吸い込まれ、図示しない画像記録装置外へ排出される。
【0022】
また、貫通孔23を前述した図3の様に明けることにより、斜め貫通孔群23a,23bより吹き出す気流Bは用紙中心を境に用紙左右外側方向であって、用紙進行方向に用紙を押し広げる様に作用し用紙のジャム発生を抑制し、最外列の貫通孔群23a’と23b’より吹き出す気流Bは用紙進行方向に向かって吹き出すため、斜め貫通孔群23aと23bより用紙外側方向に向かって吹き出し拡散しようとする空気の流れを、用紙進行方向に矯正する様に作用し汚染物質の拡散を防止し回収効率を向上させる。
【0023】
また、この空気の一連の流れによって遮蔽部材22の冷却がおこなわれる。
なお、遮蔽部材22に明ける貫通孔23は、前述の図3以外に図5や図6の配置であっても良いし、それ以外の配置や方向であってもよい。
【0024】
なお、遮蔽部材22に吹き付ける空気の流れを下流側より上流側に向かう方向とすることも考えられる、この場合遮蔽部材22を冷却した熱風が感光ドラム3等、本願画像記録装置の印字プロセス側へ向かい高温による印字品質への悪影響が避けれない。
【0025】
このとき、遮蔽部材22表面に沿って吹き出す空気を図2の吹き出し口部に風向ガイド25を設け、空気の流れを2分割し気流Cとしてフラッシュランプ21に向かわせフラッシュランプ21を冷却しても良い。
【0026】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明によれば、遮蔽部材に複数の貫通孔を設け、遮蔽部材表面の上流側から貫通孔を通り遮蔽部材裏面の下流側に空気の流れを作ることにより以下の効果がある。
【0027】
1.遮蔽部材全面に明けられた貫通孔を通して用紙側に狭い範囲毎に均一な空気が吹き出すため遮蔽部材裏面への汚染物質の付着が回避され、遮蔽部材での透過率の低下を防止し、定着能力の低下を防止できる。
【0028】
2.貫通孔を通して用紙に向かって遮蔽部材全面にわたって空気が吹き出すため、用紙と遮蔽部材の接触による焦げを防止する。
【0029】
3.空気が遮蔽部材表裏面および,貫通孔内部を流れるので冷却面積が増え、冷却効率が良くなり遮蔽部材の温度上昇を抑えるため、高耐熱樹脂材料例えばポリイミド樹脂等が使用でき加工性が改善されコストの低減が可能となる。
【0030】
4.遮蔽部材に吹き付ける空気を空気ガイドにより2分割し、フラッシュランプに吹き付けることにより、従来フラッシュランプ専用の冷却部材が必要であったが、専用部材が不要となり部品点数を減らすことによりコストの低減が可能となる。
【0031】
つまり、本発明はフラッシュ定着装置における、定着能力の改善や用紙の焦げ防止ばかりでなく、画像記録装置のコスト低減にも良い結果がえられるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 画像記録装置の構成図
【図2】 フラッシュ定着装置及び空気供給・排気手段
【図3】 遮蔽部材貫通孔の孔明け例1
【図4】 フラッシュ定着装置従来例
【図5】 遮蔽部材貫通孔の孔明け例2
【図6】 遮蔽部材貫通孔の孔明け例3
【符号の説明】
1 画像記録装置
2 画像デ−タ受信装置
3 感光ドラム
4 前帯電装置
5 露光装置
6 現像装置
7 用紙
8 用紙供給装置
9a 搬送機構
9b 搬送機構
10 転写帯電装置
11 用紙収納装置
12 クリ−ナ装置
20 フラッシュ定着装置
21 フラッシュランプ
22 遮蔽部材
23 貫通孔
23a 斜め貫通孔群
23b 斜め貫通孔群
23a’貫通孔群
23b’貫通孔群
23c’貫通孔群
24 反射板
25 風向ガイド
30 吹き出し手段
31 排気手段

Claims (4)

  1. 反射板(24)の内部に収納されたフラッシュランプ(21)と、
    前記反射板(24)の記録媒体(7)との対向面に設けられた透明な遮蔽部材(22)であって厚さ方向に貫通孔(23)を有する遮蔽部材(22)と、 用紙搬送方向(A)に対して反射板(24)の用紙供給側に設けられた空気吹き出し手段(30)であって遮蔽部材(22)の表面に沿って気流(A)を形成する空気吹き出し手段(30)を備えたことを特徴とするフラッシュ定着装置。
  2. 前記遮蔽部材(22)は高耐熱樹脂で構成され、かつ前記貫通孔(23)は、千鳥状に配列されたことを特徴とする請求項1記載のフラッシュ定着装置。
  3. 前記遮蔽部材(22)に設けられた前記貫通孔(23)は、前記記録媒体(7)幅方向の中心を境に前記遮蔽部材(22)の前記フラッシュランプ(21)側の表面から前記記録媒体(7)側の裏面に前記記録媒体(7)幅左右外側方向であって、前記記録媒体(7)進行方向に向かって斜めに明けられたことを特徴とする請求項1または2記載のフラッシュ定着装置。
  4. 請求項1,2,3のいずれか1つに記載のフラッシュ定着装置を備え、かつ前記記録媒体(7)側の遮蔽部材(22)裏面に沿って気体を排気する手段(31)を設けたことを特徴とする画像記録装置。
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