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JP3853577B2 - 消臭剤 - Google Patents
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JP3853577B2 - 消臭剤 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、消臭剤に関する。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】
消臭剤は、芳香剤とともに、不快な匂いを和らげるものであり、快適な生活を送る上で重要な部分を担っている。体臭、タバコ臭、ペット臭をはじめとする家庭における生活臭の匂いは空間だけでなく、繊維製品に吸着しやすく、特にセーター、スーツなどの洗濯し難い衣類に対しての消臭が望まれている。消臭剤は、特開昭61−193665号公報、特開平4−257514号公報に開示されているように消臭剤に植物エキス等の消臭成分を配合したり、組成物に緩衝能を持たせることが行われている。また香料によるマスキング方法も一般的である。
【0003】
本発明の課題は、空間及び繊維製品の消臭ないし芳香化に適した液体消臭剤を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、25℃における第1番目の酸解離指数(以下第1酸解離指数と略する)と第2番目の酸解離指数(以下第2酸解離指数と略する)の差が1.7以上であり、第2番目の酸解離指数が6〜8である有機二塩基酸及び/又はそのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩もしくはアンモニウム塩を含有する消臭剤を提供する。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明において有効成分として用いる有機二塩基酸は、25℃における第1酸解離指数と第2酸解離指数の差が1.7以上であり、第2番目の酸解離指数が6〜8である有機二塩基酸及び/又はそのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩もしくはアンモニウム塩から選ばれる(以下消臭性有機二塩基酸と表記する)。酸解離指数は、例えばThe Journal of Physical Chemistry vol.68, number6,page1560(1964)記載の方法(イ)で測定できる。また、より簡便には、京都電子工業株式会社製の電位差自動滴定装置(例えばAT310J等)を用いて測定する方法(ロ)を用いることができる。
【0006】
また、従来からあるデータを活用してもよい。また、コンピュドラッグ(Compudrug)社製のピーケーエーベース(pKaBASE)等のデータベース(ニ)により、消臭性有機二塩基酸を選択することができる。消臭性有機二塩基酸の第1酸解離指数と第2酸解離指数は、方法(イ)〜(ニ)のいずれかの方法により求めればよい。方法(ニ)によれば、トランス−1,2−シクロヘキサンジカルボン酸(第1酸解離指数4.3、第2酸解離指数6.06)、トランス−1,2−シクロオクタンジカルボン酸(第1酸解離指数4.37、第2酸解離指数6.24)、トランス−1,2−シクロヘプタンジカルボン酸(第1酸解離指数4.3、第2酸解離指数6.18)、シス−1,2−シクロブタンジカルボン酸(第1酸解離指数4.16、第2酸解離指数6.23)、2,3−ジメチルコハク酸(第1酸解離指数3.92、第2酸解離指数6.0)、シス−1,2−シクロペンタンジカルボン酸(第1酸解離指数4.42、第2酸解離指数6.57)、シス−1,2−シクロヘキサンジカルボン酸(第1酸解離指数4.25、第2酸解離指数6.74)、2,3−ジエチルコハク酸(第1酸解離指数3.63、第2酸解離指数6.46)、2−エチル−3−メチルコハク酸(第1酸解離指数3.2、第2酸解離指数6.1)、シス−1,2−シクロブタンジカルボン酸(第1酸解離指数3.56、第2酸解離指数6.65)、シス−1,2−シクロオクタンジカルボン酸(第1酸解離指数3.99、第2酸解離指数7.34)、シス−1,2−シクロヘプタンジカルボン酸(第1酸解離指数3.87、第2酸解離指数7.6)、テトラメチルコハク酸(第1酸解離指数3.56、第2酸解離指数7.41)、3,3−ジメチルグルタル酸(第1酸解離指数3.85、第2酸解離指数6.45)、3,3−ジエチルグルタル酸(第1酸解離指数3.67、第2酸解離指数7.42)、3−イソプロピル−3−メチルグルタル酸(第1酸解離指数3.78、第2酸解離指数6.92)、3−t−ブチル−3−メチルグルタル酸(第1酸解離指数3.61、第2酸解離指数7.49)、3,3−ジイソプロピルグルタル酸(第1酸解離指数3.63、第2酸解離指数7.68)、3−メチル−3−エチルグルタル酸(第1酸解離指数3.62、第2酸解離指数6.70)、3,3−ジプロピルグルタル酸(第1酸解離指数3.65、第2酸解離指数7.48)、2−エチル−2−(1−エチルプロピル)グルタル酸(第1酸解離指数2.15、第2酸解離指数7.31)、シクロヘキシル−1,1−ジ酢酸(第1酸解離指数3.49、第2酸解離指数7.08)、2−メチルシクロヘキシル−1,1−ジ酢酸(第1酸解離指数3.53、第2酸解離指数6.89)、3−メチルシクロヘキシル−1,1−ジ酢酸(第1酸解離指数3.49、第2酸解離指数6.08)、4−メチルシクロヘキシル−1,1−ジ酢酸(第1酸解離指数3.49、第2酸解離指数6.10)、シクロペンチル−1,1−ジ酢酸(第1酸解離指数3.80、第2酸解離指数6.77)、3−メチルシクロペンチル−1,1−ジ酢酸(第1酸解離指数3.79、第2酸解離指数6.74)、3−メチル−3−フェニルグルタル酸(第1酸解離指数4.12、第2酸解離指数6.17)、3−エチル−3−フェニルグルタル酸(第1酸解離指数3.89、第2酸解離指数6.95)、3,3−ジフェニルグルタル酸(第1酸解離指数4.02、第2酸解離指数6.81)、3−フェニル−3−プロピルグルタル酸(第1酸解離指数3.88、第2酸解離指数6.94)、2−t−ブチルマロン酸(第1酸解離指数2.92、第2酸解離指数7.04)、2−エチル−2−メチルマロン酸(第1酸解離指数2.20、第2酸解離指数6.55)、2,2−ジエチルマロン酸(第1酸解離指数2.15、第2酸解離指数7.42)、2,2−ジプロピルマロン酸(第1酸解離指数1.86、第2酸解離指数7.18)が選ばれる。
【0007】
また、界面活性剤能を有する化合物として、アルキル鎖又はアルケニル鎖の炭素数が8〜18のアルキル又はアルケニルコハク酸等が挙げらる。これらの第1酸解離指数は4.1付近、第2解離指数は6.1付近である。
【0008】
消臭性有機二塩基酸で容易に合成できるものとしてイソプレン、シクロペンタジエン、ミルセン等のジエン化合物とマレイン酸やシトラコン酸等のジエノフィル化合物のディールスアルダー反応物が挙げられる。例えば、5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸が挙げられる。これらの反応物は反応で新たに生成した二重結合を水素添加したものも使用することができる。その他合成できるものとしてメソ−酒石酸をアルデヒドやケトンでアセタールやケタールに変換したものが挙げられる。
【0009】
これらの内で、第2酸解離指数が6〜8のものが使用され、具体的には1,2−シクロオクタンジカルボン酸、1,2−シクロヘプタンジカルボン酸、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸、1,2−シクロペンタンジカルボン酸、アルキル鎖又はアルケニル鎖の炭素数が8〜18のアルキル又はアルケニルコハク酸等が選ばれる。
【0010】
上記消臭性有機二塩基酸は塩でもよく、対塩としてはアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩から選ばれ、好ましくはカリウムやナトリウムのアルカリ金属塩が選ばれる。これらの塩は一塩、二塩又はそれらの混合物でもよい。
【0011】
本発明の消臭剤において、有効成分となる消臭性有機二塩基酸の含有量は、消臭剤中に0.005重量%以上、好ましくは0.01〜20重量%であり、特に、スプレー式の消臭剤として使用する場合は、好ましくは0.01〜10重量%、最も好ましくは0.01〜5.0重量%配合される。消臭性有機二塩基酸は使用に際しては単独もしくは混合物として用いることができる。すなわち、酸型の化合物と塩とを併用することができる。
【0012】
本発明の消臭剤は、消臭性有機二塩基酸を含有するものであるが、他の消臭剤と組み合わせて用いることもでき、更に酸化防止剤、pH調整剤、防腐剤、香料、界面活性剤、色素、紫外線吸収剤等の通常の添加剤を加えることもできる。
【0013】
消臭剤の形態は、使用に応じて液状、粉状、ゲル状、粒状等とすることができるが、特に液状が最も好ましい。本発明の消臭剤は、タバコ臭、汗臭、ペット臭、調理臭等に効果的であるため、特にスプレー式の容器に充填し、空間ないし繊維製品のような消臭対象に対して噴霧することにより消臭する方法が最も好ましい。
【0014】
十分な消臭効果を得るため、また繊維製品のスプレー式の消臭剤として使用する場合は、繊維をいためないために、消臭剤中の水分量は80〜99重量%、好ましくは85〜96重量%である。また、本発明では、殺菌や抗菌のために、また繊維消臭用としては処理後の繊維製品からの液体消臭剤の揮発を容易にして乾燥させやすくするため、エタノールを配合することが好ましく、配合量は1〜15重量%、より好ましくは2〜12重量%である。なお、エタノールは変性エタノールを使用することができ、特に8−アセチル化蔗糖変性エタノール又はポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム変性エタノールを用いることが好ましい。最も好ましくは、水分量とエタノール量の合計が消臭剤の90重量%〜99.5重量%占めることである。
【0015】
本発明の消臭剤には、炭素数が8〜22のアルキル又はアルケニル基を1又は2つ有する陰イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤又は両性界面活性剤等の界面活性剤を含有することが好ましく、陰イオン界面活性剤又は非イオン界面活性剤がより好ましい。陰イオン界面活性剤としては、アルキル又はアルケニル基の炭素数が8〜18の陰イオン界面活性剤であって、具体的にはアルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、エチレンオキサイド平均付加モル数(以下EOp)が1.0〜20.0のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、EOpが1.0〜20.0のポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩もしくはEOpが0〜8.0のポリオキシエチレンアルキルスルホコハク酸塩、非イオン界面活性剤としては、アルキル又はアルケニル基の炭素数が8〜18の非イオン界面活性剤であって、具体的には、平均糖縮合度が1.0〜2.0のアルキルグリコシド、EOpが1.0〜40.0のポリオキシエチレンアルキルエーテル、EOpが1.0〜40.0のポリオキシエチレングリセリド、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル及びモノ長鎖アルキルタイプのアミンオキサイドが挙げられる。これら界面活性剤の中でも、空間用スプレー式の消臭剤として使用する場合は、炭素数が8〜18のアルキル基又はアルケニル基がグルコースの1位の場所に1つ付加した、グルコース残基の重合が1.2〜1.8アルキルグリコシドを使用することが、後述する香料による効果が向上され好ましい。また、繊維製品用の消臭剤として使用する場合は、炭素数が8〜18のアルキル基を有するモノアルキルジメチルアミンオキサイドや脂肪酸アミドプロピルジメチルアミンオキサイドを用いることが好ましい。
【0016】
これら界面活性剤の消臭剤中の配合量は、0.005〜10重量%が好ましく、特に、5重量%未満が好ましく、更には陰イオン界面活性剤と非イオン界面活性剤の合計量として0.05〜3重量%の濃度で配合することがより好ましい。
【0017】
本発明には、香料を0.001〜2重量%、より好ましくは0.005〜1重量%、最も好ましくは0.01〜1重量%配合することで、より好適な消臭効果を得ることができる。香料は単体香料を使用するものでもよいが、調合香料を使用することが好ましい。香料を構成する具体的な香料成分としては、ミント系香気をもつ香料成分として、1−カルボン、1−メントン、1−メントール等の他に、天然精油としては、ハッカオイル、ペパーミントオイル、スペアミントオイル等が挙げられ、柑橘系香気をもつ香料成分として、リモネン、シトラール、ジハイドロミセノール等の他に、天然精油としては、レモンオイル、オレンジオイル、ライムオイル、グレープフルーツオイル、ベルガモットオイル、レモングラスオイル等が挙げられる。またハーブ系香気をもつ香料成分として、メチルサリシレート、チモール、1,8−シネオール、リナロール、シトネロール、ゲラニオール、テルピネオール、カンファー等の他に、天然精油としては、ユーカリプタスオイル、ゼラニウムオイル、シトロネラオイル等が挙げられ、ウッディー系香気をもつ香料成分として、a,b−ピネンの他に、天然精油としては、ヒノキオイル、セダーオイル、パインオイル、ヒバオイル等が挙げられる。
【0018】
これらの香料成分のうち、1−カルボン、ゲラニオール、シトラール、チモール、1,8−シネオール、ペパーミントオイル、スペアミントオイル、レモングラス、ヒバオイルは、抗菌作用を有するため、例えば繊維製品の消臭に使用する場合、繊維に付着した皮脂・汗成分からの細菌等の繁殖による悪臭の発生を抑制するため特に好ましい香料である。本発明では、前記抗菌作用を有する香料成分が全香料成分中の3〜100重量%、特に10〜100重量%を占めることが好ましい。
【0019】
なお、香料は、2−メチル−2,4−ジヒドロキシブタン、2−メチル−2,4−ジヒドロキシペンタン、2,4−ジヒドロキシブタン、ジプロピレングリコール及びトリプロピレングリコールから選ばれる一種以上の化合物に希釈したものを配合することが好ましい。
【0020】
本発明の液体消臭剤には、更に可溶化剤として、イソプロパノール等の低級(炭素数3〜4)アルコール類、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ソルビトール等の多価アルコール類(炭素数2〜12)、p−トルエンスルホン酸塩、m−キシレンスルホン酸塩等の芳香族スルホン酸塩類を配合することができる。また、食用の色素、増粘剤等を所望により配合してもよく、メチルパラベン、安息香酸ナトリウム塩、プロキセルBDN等の防腐・防黴剤を配合することが好ましい。
【0021】
本発明の消臭剤のpHは、5.0〜9.0、特に6.0〜8.0とするのが好ましい。
【0022】
本発明の液体消臭剤は、液体消臭剤をスプレー容器に充填したものが好ましく、例えば、例えば、特開昭50−78909号公報の第1図、第3図又は第4図に示されているような、一回の噴霧量が0.2ml〜0.5ml程度のミストタイプのスプレー付き容器から実開平4−37554号公報の第1図に示されているような液垂れ防止性や噴霧の均一性に優れる蓄圧式トリガーを用いることが良好である。
【0023】
【発明の効果】
本発明の消臭剤は、アミン類、メルカプタン類及び低級脂肪酸類等の臭気を有効に除去でき、特に空間や繊維製品の消臭に対して優れた消臭効果を示す。
【0024】
【実施例】
・参考例1
市販のシス−シクロヘキサン−1,2−ジカルボン酸(和光純薬製、ヘキサヒドロフタル酸)20g(0.116モル)に5.3重量%の水酸化カリウム水溶液を123g加え、pH7.2に調整し消臭基剤1として評価した(第1酸解離指数4.25、第2酸解離指数6.74)。
【0025】
・参考例2
無水マレイン酸12.5gとシクロペンタジエン8gを100mlのトルエンに溶解し、オートクレーブ中で120℃で2時間加熱攪拌した。トルエンを留去し5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸無水物を18g(0.116モル)得た。この物に3.7重量%の水酸化ナトリウム水溶液を125g加え、pH7.1に調整し消臭基剤2として評価した(第1酸解離指数4.16、第2酸解離指数6.23)。
【0026】
実施例1
・アンモニア臭に対する消臭効果
直径4cmのシャーレに参考例1、2で得られた消臭基剤を250mg添加し、その上に1%アンモニア水溶液50mgを滴下する。上記シャーレを2.5リットルデシケーターの中に20分静置後、北川式ガス検知管にてアンモニア濃度(S)を測定した。また、ブランク1として消臭基剤のないシャーレとブランク2として消臭基剤の代わりに水250mgを添加したシャーレを用い、同様にアンモニア濃度を測定した。そのブランク1のアンモニア濃度をCとし、下記の式により消臭率を算出した。また比較例1として、公知の消臭基剤であるラウリルメタクリレート28g(0.116モル)をジエチレングリコールモノエチルエーテル115gに溶かした溶液を250mg用いて実施例1と同様にアンモニア臭に対する消臭効果を測定した。比較例2として、酸解離定数の差が1.7に満たないコハク酸(第1酸解離指数4.00、第2酸解離指数5.25)13.7g(0.116モル)に5.3重量%の水酸化ナトリウム水溶液を127g加え、pH7.0に調整した溶液250mgを用いて、実施例1と同様にアンモニア臭に対する消臭効果を測定した。結果を表1に示した。
(消臭率の測定方法)
消臭率(%)=〔(C−S)/C〕×100
S:20分後のアンモニアガス濃度(ppm)
C:ブランク1のアンモニアガス濃度(ppm)
【0027】
【表1】
Figure 0003853577
【0028】
実施例2
・メチルメルカプタンに対する消臭効果
長さ7cm幅0.5cmのろ紙に150mgの消臭基剤を含浸させ、続いて同じろ紙に0.0002%のメチルメルカプタンのプロピレングリコール溶液を50mg含浸させる。3リットルのビーカーにろ紙を立てラップをかけて20分放置後にビーカーに充満した匂いを官能評価する。初期のメチルメルカプタンの臭気の強さを3とし、20分後の匂いをパネラー3人がそれぞれ0〜3の4段階で評価し、その平均値を求め、小数点第1位を四捨五入して消臭効果とした。なお、用いた消臭基剤は実施例1と同じである。結果を表2に示した。
【0029】
【表2】
Figure 0003853577
【0030】
実施例3
・低級脂肪酸に対する消臭効果
イソ吉草酸と酢酸と3−メチル−2−ヘキセン酸を20/60/20の比率で混ぜた低級脂肪酸混合物を1%の水溶液にして150mg用いた他は実施例2と同様に匂いの評価を行った。結果を表3に示した。
【0031】
【表3】
Figure 0003853577
【0032】
実施例4
・繊維製品用消臭剤の調製とその消臭効果
表4に示す液体消臭剤1〜7を調製した。なお、液体消臭剤はN/10NaOHでpH7に調整した。これら液体消臭剤の消臭性能を下記の方法によって調べた。結果を表4に示す。
【0033】
<消臭剤に用いた成分の詳細>
・a−1:シス−シクロヘキサン−1,2−ジカルボン酸(和光純薬製、ヘキサヒドロフタル酸)
・a−2:参考例2の消臭基剤2
・a−3:アルケニル基の炭素数が12であるアルケニルコハク酸(第1酸解離指数が4.06、第2解離指数が6.01のもの)
・防腐・防黴剤1:プロキセルBDN(商品名、ゼネカ社性)
・エタノール:8−アセチル化蔗糖変性エタノール
・香料A:ペパーミントオイル40重量部〔Pepper Madras RECT(I.P.CALLISON & SONS INC.製)〕とリモネン20重量部と2−メチル−2,4−ジヒドロキシブタン40重量部との混合物。
【0034】
<消臭対象物の調製>
・タバコ臭繊維製品の調製
5m×5mの密閉された喫煙室の1方の壁に、1m×1mの木綿金布2003#を床から布の上辺までの高さが3mになるように床に対して垂直に吊るした。この喫煙室で、2時間の間、10人の男性が各人3本づつのタバコを喫煙した。その後、上記布を20cm×20cmの試験片として実験に供した。
・汗臭繊維製品の調製
10人の男性が24時間着用した肌着(グンゼ製半袖アンダーシャツ、グンゼYG)をビニール袋に入れて密封した後、室内で3日間放置した。その後、20cm×20cmに切断し、試験片として実験に供した。
【0035】
<消臭方法>
花王(株)製アイロン用スムーザー400mlの中身を抜いた手動式スプレー容器を匂いが無くなるまで洗浄し、自然乾燥させたもの(一回のストロークで0.3g噴出、15cm離れた場所から水平方向に噴射させたときの付着面積420cm2)に、表1の液体消臭剤を400ml入れた。上記消臭対象物に全体に液がいきわたるように二回吹き付け、自然乾燥させた。
【0036】
<消臭性能評価>
30歳代の男性及び女性10人(各5人ずつ)のパネラーに消臭対象物の臭いを嗅いでもらい、下記の六段階臭気強度表示法で評価し、平均点を求めた。平均点0以上1未満を◎、平均点1以上2未満を○、2以上3未満を△、3以上5以下を×とした。◎又は○が好ましい。
0:無臭
1:何の臭いか分からないが、ややかすかに何かを感じる強さ(検知閾値のレベル)
2:何の臭いか分かる、容易に感じる弱い臭い(認知閾値のレベル)
3:明らかに感じる臭い
4:強い臭い
5:耐えられないほど強い臭い
【0037】
【表4】
Figure 0003853577
【0038】
<結果>
本発明品である液体消臭剤1〜4は優れた消臭効果を示し、処理後放置することによる臭いの変化も少ない傾向を示した。
【0039】
実施例5
・空間用消臭剤の調製とその消臭効果
表5に示す液体消臭剤を調製した。なお、液体消臭剤はN/10NaOHでpH7に調整した。得られた液体消臭剤20mlを噴霧能が0.2ml/回のミスト式のスプレー容器に充填したものを下記に示す消臭空間に対して、下記に示す消臭実験方法にて噴霧した後の消臭性能を調べた。これらの結果を表5に示す。
【0040】
<消臭剤に用いた成分の詳細>
・a−1:実施例4と同じ
・a−3:実施例4と同じ
・a−4:アルケニル基の炭素数が14であるアルケニルコハク酸(第1酸解離指数4.01、第2解離指数6.12)
・AG1:ヤシ油由来の炭素数を有するアルキル基を糖の一位の部位に付加させた、重合度が1.5のアルキルグルコシド
・AG2:炭素数9の分岐鎖アルキル基を糖の一位の部位に付加させた、重合度が1.3のアルキルグルコシド
・AES:ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステルナトリウム塩(アルキル基が直鎖の炭素数12であって、EOpが2.5のもの)
・防腐・防黴剤1:実施例4と同じ
・防腐・防黴剤2:メチルパラベン
・エタノール:実施例4と同じ
・香料B:ペパーミントオイル〔Pepper Madras RECT(I.P.CALLISON & SONS INC.製)〕/1−メントン/ユーカリプタスオイル〔Eucalyputus Oil Citriodora(CHARABOT & DARGEVILLE製)〕/シス3ヘキセノールを重量比率で60/30/8/2で混合したもの80重量部と20重量部のジプロピレングリコールとの混合物。
【0041】
・香料C:シス3ヘキセノール/オレンジオイル/レモンオイル/ゼラニウムオイルを重量比率で2/60/30/8で混合したもの80重量部と20重量部のジプロピレングリコールとの混合物。
【0042】
<消臭実験方法>
排気が可能であり、且つ充分空調設備が整った、横3.5m、縦4.5m、高さ2.5mの空間において、タバコ臭評価は5本のタバコの喫煙直後の空間にて評価し、調理臭評価は肉のいため料理を行った直後の空間にて評価した。温度は25℃に設定した。タバコ臭、又は調理臭のある部屋の中心に立ち、部屋の4角に向かって、目の高さにスプレーを持ち、各2回ずつ、合計8回噴霧し、噴霧直後の匂いを下記の消臭性能評価に従って評価した。
【0043】
<消臭性能評価>
臭気に対して高感度の30代の女性1名により、実施例4の六段階臭気強度表示法で評価した。
【0044】
【表5】
Figure 0003853577
【0045】
<結果>
本発明品である液体消臭剤8〜12は優れた消臭作用を示す。

Claims (7)

  1. 25℃における第1番目の酸解離指数と第2番目の酸解離指数の差が1.7以上であり、第2番目の酸解離指数が6〜8である有機二塩基酸及び/又はそのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩もしくはアンモニウム塩を含有する消臭剤。
  2. 水分量が80〜99重量%である請求項1記載の消臭剤。
  3. 界面活性剤0.01〜10重量%を更に含有する請求項1又は2記載の消臭剤。
  4. 香料0.001〜2.0重量%を更に含有する請求項1〜何れか1項記載の消臭剤。
  5. 前記有機二塩基酸及び/又はそのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩もしくはアンモニウム塩が、トランス−1,2−シクロヘキサンジカルボン酸、トランス−1,2−シクロオクタンジカルボン酸、トランス−1,2−シクロヘプタンジカルボン酸、シス−1,2−シクロブタンジカルボン酸、2,3−ジメチルコハク酸、シス−1,2−シクロペンタンジカルボン酸、シス−1,2−シクロヘキサンジカルボン酸、2,3−ジエチルコハク酸、2−エチル−3−メチルコハク酸、シス−1,2−シクロブタンジカルボン酸、シス−1,2−シクロオクタンジカルボン酸、シス−1,2−シクロヘプタンジカルボン酸、テトラメチルコハク酸、3,3−ジメチルグルタル酸、3,3−ジエチルグルタル酸、3−イソプロピル−3−メチルグルタル酸、3−t−ブチル−3−メチルグルタル酸、3,3−ジイソプロピルグルタル酸、3−メチル−3−エチルグルタル酸、3,3−ジプロピルグルタル酸、2−エチル−2−(1−エチルプロピル)グルタル酸、シクロヘキシル−1,1−ジ酢酸、2−メチルシクロヘキシル−1,1−ジ酢酸、3−メチルシクロヘキシル−1,1−ジ酢酸、4−メチルシクロヘキシル−1,1−ジ酢酸、シクロペンチル−1,1−ジ酢酸、3−メチルシクロペンチル−1,1−ジ酢酸、3−メチル−3−フェニルグルタル酸、3−エチル−3−フェニルグルタル酸、3,3−ジフェニルグルタル酸、3−フェニル−3−プロピルグルタル酸、2−t−ブチルマロン酸、2−エチル−2−メチルマロン酸、2,2−ジエチルマロン酸、2,2−ジプロピルマロン酸、アルキル鎖又はアルケニル鎖の炭素数が8〜18のアルキル又はアルケニルコハク酸、ジエン化合物とジエノフィル化合物のディールスアルダー反応物から選ばれる有機二塩基酸及び/又はそのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩もしくはアンモニウム塩である請求項1〜の何れか1項記載の消臭剤。
  6. 前記有機二塩基酸及び/又はそのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩もしくはアンモニウム塩を0.01〜20重量%含有する請求項1〜の何れか1項記載の消臭剤。
  7. 請求項1〜項何れか1項記載の消臭剤をスプレー式容器に充填してなるスプレー式消臭物品。
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