JP3854566B2 - 低騒音型室内送風機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は低騒音型室内送風機に関し、例えば住宅、病院、事務室等の特に静寂性を求められる場所にて最適に使用することができ、室内空気の還流をはかるために天井面等に備付けられ、低い運転騒音であり、天井高さが高く、到達距離が長い個所での充分な風圧を保証し、室内空気の還流を迅速かつ確実に、しかも万便なく行おうとするものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば暖房時において室内の天井面付近と床面付近における室内空気の温度むらを無くして室内空気の還流をはかるための送風機には、例えば、天井面の裏の空間部内に埋め込まれるように設置され、下方が開口された略筒状のハウジングと、該ハウジング内に設けられ、該ハウジング内において周囲から室内空気を吸気する吸気口を有し、モータの駆動力により回転可能に設けられる複数枚の羽根体と、該羽根体が回転されることにより吸気される室内空気を天井面に対して下方に送り出す送風筒とにより形成されるものがあった。
そして、モータを駆動し、送風機の羽根体が回転すると、天井面付近に滞留する例えば暖められた室内空気は、吸気口からハウジング内に吸気され、羽根体により送風筒を通じて下方へと吐出されて下降流になり送風が行われる。また、床面付近に停滞する冷たく比重が大きい室内空気は送風機により吸引されて上昇流になる。こうして、室内空気は、送風機により強制的に対流されて還流が行われ、室内の天井面付近と床面付近との温度むらを解消する送風機があった(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特許第3032886号公報(第1−4頁、図1、図2、図3、図4)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
送風機を天井面の裏の空間部に設ける等して、室内空気の還流をはかる場合に、送風筒から送り出される送風圧の到達距離を床面に近くまで長くして室内空気の充分な還流をはかる必要があるが、この時、送風機の羽根体を回転させるモータを、回転数が低く大容量のものを使用することにより達成されるが、このモータの使用時にはかなりな音圧レベルで騒音が発生されることになる。
例えば、定格電源電圧が直流12Vのモータmを使用した送風機の場合には、通常使用電圧は直流7.5Vに抑えられ、例えば天井高さが2.700mの室内では天井面から1m直下の位置において52(dBA)程度の騒音レベルになっていた。
そして、送風機での騒音の発生源は、送風機の羽根体(ファン)の風切り音のほか、送風機内の振動、および吸気口付近と吐出口付近の気流により発生する音に起因すると考えられる。
このうち騒音を低減するために、送風機の羽根体の形状を変更することにより騒音の発生を抑えて低減させようとする場合には限度がある。また、送風機内の振動を無くすために、送風機の支持部等にゴム等の弾性材を用いることにより振動を緩衝して騒音の発生を低減するのにも限度があった。
特許文献1に記載の上記従来の送風機のように、室内空気を還流するために比較的小型のモータにより回転される羽根体を有する送風機の天井面に位置する吐出口から吐出される床面までの送風の到達距離を充分に長くし、しかも床面付近まで到達する送風の風圧を充分に強く得るのには羽根体を回転するモータの回転数を増加して羽根体を高速回転する必要があるが、モータの回転数を増加していくことは大きな騒音を発生することになる。
しかも、室内空気の充分な還流をはかるためには、特許文献1のように天井の裏面の空間部内に埋め込まれた送風機のように、送風機を設置した天井面の直下における到達距離のみならず、直下から水平方向へ任意距離離れた室内の隅々までも充分な到達距離において強い風圧を得ないと、室内空気の充分な還流が行えない。このためには、羽根体を回転するためのモータの回転数を増加することによりファンを高速回転し、出力を大きくすれば良いが、モータの回転数を増加することは騒音を大きくする原因になる。
また、送風機のファンを回転するためのモータを大容量のものを使用した場合には、大出力により天井面から床面までの到達距離が長く、強い風圧になり、室内空気を充分に還流できる送風機が得られるが、騒音の発生が著しく、送風機自体が大形化するため、天井面の裏の空間部がかなりな設置スペースが必要になる。
【0005】
本発明は上記従来の不都合を解決し、ファンモータの小型化と小容量化がはかれ、使用時における騒音の発生を低減し、天井高さが高く到達距離が長い室内個所でも充分な風圧により室内空気の還流が迅速かつ確実に、しかも万遍なく行え、また送風機自体はコンパクトな外容積に形成されて薄形設計がはかれ、天井面の裏の空間部が狭い設置スペースでさえも容易かつ確実に取付が行え、さらには構造簡単にして製作および組付けが容易で製作コストが安価な低騒音型室内送風機を提供しようとする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題に鑑みなされ、請求項1に記載の発明は、
天井面の裏面の空間部に取付られる送風機ユニットであって、ファンと、該ファンの入口側に設けられ、天井面付近に滞留する空気を吸い込む吸気部と、前記ファンの出口側に設けられ、吸入した空気を室内に吐出する吐出部とを備え、前記吸気部をなす吸気チャンバーと前記出吐部をなす吐出チャンバーとの内面には吸音材が内貼りされている低騒音型室内送風機において、
前記ファンは、吸気チャンバーと吐出チャンバーとを内部に有するハウジングの外部に取付られ、高速回転可能に設けられた遠心ファンまたは軸流ファンであり、吸引口に連通して前記ファンの入口側に設けられた前記吸気チャンバーと、前記ファンの出口側に内部が連通され遠心方向に設けられた横断面略矩形の風道部と、該風道部を介して連通される筒状箱体の吐出チャンバーとは屈曲された連続する各小室として設けられたことにより、入室者が生活したり、行動したりするのに頻度が高い天井面の直下1mから床面付近まで、および天井面の直下1mから床面付近に対して水平方向にまで充分な風圧と得るとともに低騒音を適えたことを特徴とする。
【0007】
また、本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記ファンは、吸気チャンバーと吐出チャンバーとを内部に有するハウジングの外部に取付られたことを特徴とするという手段を採用した。
【0008】
また、本発明の請求項3に記載の発明は、請求項1において、前記ファンは、吸気チャンバーと吐出チャンバーとを内部に有するハウジング内に組込んで取付られたことを特徴とするという手段を採用した。
【0009】
請求項1においては、天井面の裏面の空間部に取付られる送風機ユニットのファンの入口側に設けられる吸気部をなす吸気チャンバーと、ファンの出口側に設けられた出吐部をなす吐出チャンバーとの内面に内貼りされている吸音材により、
送風機ユニットの内部に使用時に発生される例えば送風機ユニットの羽根体の風切音、送風機ユニット内の振動、および吸気チャンバー内と吐出チャンバー内の気流により発生する音を吸収して消音される。また、ファンには吸気チャンバーと吐出チャンバーとを内部に有するハウジングの外部に取付られ、高速回転可能に設けられた遠心ファンまたは軸流ファンが使用され、しかも、吸引口に連通してファンの入口側に設けられた吸気チャンバーと、ファンの出口側に内部が連通され遠心方向に設けられた横断面略矩形の風道部と、該風道部を介して連通される筒状箱体の吐出チャンバーとは屈曲された連続する各小室として設けられているので、吸入口から吸気チャンバー内に吸入される天井面付近に滞留される室内空気は、ファンの入口からファン内に吸入され、それから出口側からファンのモータケースによる振動の影響を受けたり、風路が狭めらて阻害されることなく横断面矩形の風道部を介して筒状箱体の吐出チャンバー等の気流接触面の表面性状に対する摩擦が低減され、吐出チャンバーの1つの出口から集中されて吐出される。しかも気流は吸引されてから吐出されるまで通路内に曲線的に遠心方向へ曲げられ、例えば送風機ユニットの羽根体の風切音、送風機ユニット内の振動、および吸気チャンバー内と吐出チャンバー内の気流により発生する音は低減される。
また、ファンは、吸気チャンバーと吐出チャンバーとを内部に有するハウジングの外部に取付られたことにより、製作時での組付操作が簡便になり、保守・点検時の分解操作、さらには掃除も容易である。
また、ファンは、吸気チャンバーと吐出チャンバーとを内部に有するハウジング内に組込んで取付られたことにより、天井面付近に滞留される室内空気は吸引口から吸気チャンバー内に吸引され、次いで吸気チャンバーから風道部を介して吐出チャンバーへと小型のファンであっても高圧送風され、到達距離を伸ばすことができる。
【0010】
また、本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1の何れかにおいて、前記吸気チャンバーは、略有天筒状に形成される径大のハウジングと、該ハウジング内に風道部を介して連設される小径の筒状箱体からなる吐出チャンバーとの間の外周空間に形成されることを特徴とする。
【0011】
また、本発明の請求項3に記載の発明は、請求項1または2において、吸気チャンバーは、開口部を下側の少なくとも一部に設けたハウジングと、該ハウジング内に隔壁を介して設けられた小室をなす吐出チャンバーとの間の空間に形成されたことを特徴とする。
【0012】
また、本発明の請求項4に記載の発明は、請求項1−3の何れかにおいて、吸気チャンバーは、全体形状が略箱状をなし下面外縁に保持鍔部が形成され且つ該保持鍔部内に開口部が形成されたハウジングと、前記開口部内に摺動側板部を抜差可能に取付けられ且つ小室をなす吐出チャンバーとの間の空間に形成されることを特徴とする。
【0013】
また、本発明の請求項5に記載の発明は、請求項1−4の何れかにおいて、前記吸音材は、ポリウレタン・フォーム、ポリスチレン・フォーム、スポンジ等の多孔質の軟質材、もしくはフェルト、ガラス繊維等の繊維状物により形成されたことを特徴とする。
【0014】
また、本発明の請求項6に記載の発明は、請求項1−5の何れかにおいて、吐出チャンバーの出口には、送風方向を指向する指向部を設けたことを特徴とする。
【0015】
また、本発明の請求項7に記載の発明は、請求項6において、前記指向部を指向方向可変のノズルで構成したことを特徴とする。
【0016】
また、本発明の請求項8に記載の発明は、請求項6または7において、前記指向部が吐出チャンバーに着脱自在に設けられたことを特徴とする。
【0017】
また、本発明の請求項9に記載の発明は、請求項7において前記ノズルは、前記外鍔部に着脱自在に取付られ、摺り合わせ曲面部を内側に有する抱持筒部を設けた取付板と、該抱持筒部内に前後、左右如何なる方向へも摺動自在に組込まれる略球状をなす取付基部の下方に設けた噴出口部と、前記取付基部を摺動自在に保持し前記取付板の下方に取付けられる抑え板とから成ることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面に従って本発明の実施の形態の具体例を説明する。
図1は本発明の低騒音型室内送風機の第1実施形態を示す断面図、図2は本実施形態で使用するハウジングの平面図、図3は図2のA−A矢視断面図、図4は本実施形態で使用する吐出チャンバーの平面図、図5は図4のB−B矢視断面図、図6は本実施形態で使用するノズルの平面図、図7は図6のC−C断面図、図8は本実施形態の低騒音型室内送風機の風速と騒音との測定時の使用状態を示す断面図、図9は同じくノズルの傾斜角度を変更した風速と騒音との測定時の使用状態を示す断面図である。
【0019】
1は天井面2の裏面の空間部3に取付けられた送風機ユニットであり、この送風機ユニット1は、ファンと、該ファンの入口側Iに設けられ、天井面2付近に滞留する室内空気Kを吸い込む吸気部と、前記ファンの出口側Oに設けられ、吸入した空気を室内に吐出する吐出部とを備えた点はかれこれ特許文献1に記載の送風機ユニットと同様の構成である。
【0020】
しかしながら、本実施形態では下方のファンの入口側Iから天井付近の空気を吸引し、ファンの遠心方向の出口側Oの後記吹出孔13から吹き出す遠心ファン4を用いたものが図示されている。
そして、吸引口Pに連通する前記吸気部を吸気チャンバー5となし、遠心ファン4を介して連通する前記吐出部を小径の筒状箱体からなる吐出チャンバー6となし、しかも、前記吸気チャンバー5と前記吐出チャンバー6との内面には吸音材7が内貼りされている。
【0021】
前記吸気チャンバー5は、本実施形態では例えば合成樹脂可塑物、またはアルミニウム等の入手が容易で加工し易い金属板により形成され、外側に配置される外形形状が略有天筒状に形成される径大のハウジング8と、該ハウジング8と同様材料により形成され、ハウジング8内に風道部9を介して連通して設ける小径の筒状箱体からなる吐出チャンバー6との間の外周および上部の空間10に形成される。
【0022】
6aは前記吐出チャンバー6の下面外周に形成される下面略円環状の外鍔部であり、この外鍔部6aの外周径φ1は前記ハウジング8の内周径φ2より僅かに大径に形成されることによりハウジング8の下方外周に設けた外鍔8aと共同して天井面2付近の室内空気Kを吸引する場合に抵抗を少なくして導入し易くしている。
【0023】
6bは前記吐出チャンバー6の外周に適宜個数、本実施形態では1個が半径方向に設けられた間隔保持片であり、この間隔保持片6bの外周上面に設けた載置段部6cにハウジング8の下縁が載置されることにより吐出チャンバー6の外鍔部6aに対して所定間隔Lの吸引口Pが臨まれるようにハウジング8を吐出チャンバー6に組付けられる。この時、吐出チャンバー6に対してハウジング8を組付けるのには、例えば間隔保持片6bの外周上面に設けた載置段部6cにハウジング8の下縁内周を嵌合させても良いし、間隔保持片6bの両側に起立した係合子6e,6eをハウジング8の内側に対向して突設した係合片8b,8bに係合させたり、図には示さないが止ねじをハウジング8の外周から間隔保持片6bに対して螺入することにより行うこともできる。
【0024】
前記遠心ファン4は、本実施形態では直流12Vの小型のモータMを駆動源として高速回転される多数の羽根体11をモータケース12に対して偏芯位置に設けた低騒音型のファンが使用される。
そして、この遠心ファン4は、前述のように吸気チャンバー5と吐出チャンバー6とを内部に有するハウジング8に対して外部、例えば図1に示すようにハウジング8の天面に取付られ、その吹出口13が横断面矩形の前記風道部9に接続されることにより遠心ファン4内に吸引される室内空気Kを遠心ファン4の吹出口13、風道部9を介して小径の筒状箱体よりなる吐出チャンバー6へと遠心方向へ内部が連通されて高圧送風するようになっているので、ファンのモータケースによる振動の影響を受けたり、風路が狭めらて阻害されることない。またこの遠心ファン4をハウジング8に対して取付るのには、例えば図示のようにビス14を用いてビス止めすることにより製作時での組付操作を簡便になしたり、保守・点検時の分解操作を容易に行えるようにするほか、図には示さないがモータケース12を回動操作することによりモータケース12の外周に周方向に突設した突片を、ハウジング8に同心的に設けた複数個の係止片に着脱自在に係止するというバイヨネット方式を採用するようにしてもよい。
【0025】
前記吸音材7は、例えばポリウレタン・フォーム、ポリスチレン・フォーム、スポンジ等の多孔質の軟質材、もしくはフェルト、ガラス繊維等の繊維状物により形成されるものが使用され、発生され送風機ユニット1の内部、例えば送風機ユニット1の羽根体11の風切り音、送風機ユニット1内の振動、および吸気チャンバー5内と吐出チャンバー6内の気流により発生する音を吸収して消音するようになっている。
【0026】
前記風道部9は、全体形状が例えば横断面略矩形に形成される(図2参照)が、本実施形態ではハウジング8の内周に形成される上部風道構成部9Aと、吐出チャンバー6の外周下部に形成される下部風道構成部9Bとに2分割され、この上部風道構成部9Aと下部風道構成部9Bとを上下に組み合わせることにより組付および分解を容易になしている。上部風道構成部9Aと下部風道構成部9Bとの組付は、例えば係止突起15aと該係止突起15aが係脱可能になる係止凹部15bとにより行われる。
【0027】
16は吐出チャンバー6の外側、例えば図1においては下方に設けられた送風方向を指向する指向部としてのノズルであり、このノズル16は吐出チャンバー6から吐出される室内空気Kの送風方向を所望方向に変更可能にするためのものである。このノズル16は、本実施形態では前記外鍔部6aに例えば係合手段17により着脱自在に取付られ、摺り合わせ曲面部18aを内側に有する抱持筒部18bを設けた取付板18Aと、該取付板18Aの抱持筒部18b内に前後、左右如何なる方向へも摺動自在に組込まれる略球状をなす取付基部19aと、該取付基部19aの下方に設けられた噴出口部19と、前記取付基部19aを摺動自在に保持し前記取付板18Aの下方にビス止めされるスタッドを有する抑え板18Bとにより形成される。噴出口部19の横断面形状、絞り具合、長さ等は、用途に応じて適宜変更が可能であり、用途に応じた多種類を用意して互換可能にすることもできる。
【0028】
20は本実施形態の送風機ユニット1を取付けるための取付手段であり、この取付手段20はハウジング8の外部に嵌合されるリング状のタイバンド21と、該タイバンド21に取付られた板ばね22とにより形成される。そして、ハウジング8の外鍔8aと弾性を有する板ばね22とにより天井パネル2Aに設けた取付用の開口2aを上下から弾性的に挟持することにより送風機ユニット1は天井面2の裏面の空間部3内に埋め込まれるように取付られる。
【0029】
本発明の第1実施形態は以上の構成からなり、天井面2の裏面の空間部3に送風機ユニット1が取付けられる。
送風機ユニット1の取付は、例えば図1に示すように、ハウジング8の外鍔8aとハウジング8の外部に嵌合されるリング状のタイバンド21に設けられた弾性を有する板ばね22とにより天井パネル2Aに設けた取付用の開口2aを上下から弾性的に挟持することにより送風機ユニット1は天井面2の下面に吸引口Pが臨まれるように天井面2の裏面の空間部3内に埋め込むように取付られる。
【0030】
そして、図には示さないスイッチをオンすることにより送風機ユニット1のモータMが駆動されると、羽根体11が回転されるので、天井面2付近に滞留している室内空気Kは、天井面の下面に臨まれる吸引口Pから吸気チャンバー5内に吸引され、次に吸気チャンバー5からハウジング8の天面に取付けられた遠心ファン4の下方の入口から遠心ファン4内に吸引され、遠心ファン4の遠心方向に設けた出口側Oの吹出口13から横断面矩形の風道部9を介して吐出チャンバー6へと遠心ファン4のモータケース12による振動の影響を受けたり、風路が狭めらて阻害されることなく高圧送風されるようになっている。
【0031】
また、送風機ユニット1は、本実施形態では、直流12VのモータMを駆動源として高速回転される多数の羽根体11をモータケース12に対して偏芯位置に設けた低騒音型の小型の遠心ファン4が使用されるので、室内空気Kの吸気チャンバー5での吸気と吐出チャンバー6での吐出における内圧は高くなり、羽根体11による風切り音の発生は抑えられるので、例えば特許文献1に示すように定格電源電圧が直流12Vの回転数が低く大容量のモータを使用している従来の送風機に較べて、使用時における騒音の発生が抑えられる。
【0032】
また、本実施形態の送風機ユニット1では、天井面付近に滞留している空気を吸引し、遠心方向の吹出口13から吹出す前記遠心ファン4に対して略有天筒状のハウジング8内は入口側Iまたは出口側Oに連設され、天井面2付近に滞留する室内空気Kを天井下面の吸引口Pから吸い込む吸気部をなす吸気チャンバー5と、ファンの下方の入口側から遠心ファン4内に吸入した室内空気Kを横断面矩形の風道部9を介して送風する吐出部をなす筒状箱形の吐出チャンバー6との数個の連続した小室が直線的ではなく曲線的に形成されているので、天井面2付近に滞留する室内空気Kを吸い込む吸気チャンバー5と、遠心ファン4内に吸入した室内空気Kをファンのモータケースによる振動の影響を受けたり、風路が狭めらて阻害されることなく風道部9を介して送風する吐出チャンバー6等の気流接触面の表面性状に対する摩擦が低減され、しかも気流は吸引されてから吐出されるまで通路内で曲線的に遠心方向へと曲げられるため、遠心ファン4の羽根体11が回転する時の風切り音、また遠心ファン4内の振動、および吸気チヤンバー5の吸引口P付近と吐出チャンバー6の吐出口6d付近の気流により使用時に騒音が発生した場合に、騒音レベルは低減される。しかも、遠心ファン4、それ自体も低騒音型の小型モータを使用しているので、遠心ファン4が高速回転された場合にも、騒音は低減される。
【0033】
しかも前記吸気チャンバー5と前記吐出チャンバー6との内面には例えばポリウレタン・フォーム、ポリスチレン・フォーム、スポンジ等の多孔質の軟質材、もしくはフェルト、ガラス繊維等の繊維状物により形成された吸音材7が内貼りされているので、遠心ファン4の羽根体11が回転する時の風切り音が発生したり、また遠心ファン4内の振動が発生したり、さらには吸気チヤンバー5の吸引口P付近と吐出チャンバー6の吐出口6d付近を流れる気流により使用時に騒音が発生した場合にも吸音材7により吸収されるため、騒音レベルは低減される。
【0034】
本実施形態の送風機ユニット1では、直流のモータMを駆動源として高速回転される多数の羽根体11をモータケース12に対して偏芯位置に設けた低騒音型の遠心ファン4を使用しているので、図8に示すように、天井面2から床面Yまでの天井高さHが2,980mm、送風機ユニット1の下面から床面Yまでの取付高さH′が2,910mmの室内において、空調機を30°Cの設定温度にて測定時間として11;30′〜15;30′までの間、運転して暖房を行い、暖気を天井面2付近に滞留させ、送風機ユニット1の吐出チャンバー6の吐出口6dから吐出される室内空気Kの到達個所毎の風速測定と、騒音測定を行った結果、[表1],[表2] ,[表3]を得た。
【0035】
[表1]は、モータMへの印加電圧を直流12V、10V、9.5V、8V、7.5V、6.5Vと変化して駆動される図1に示すような低騒音型の遠心ファン4について、送風機ユニット1の吐出チャンバー6からノズル16を介して吐出される室内空気Kの初速、および天井面2から直下1mの個所N1、また直下1.5m離れた個所N2、直下2m離れた個所N3、直下2.5m離れた個所N4、さらに床面Yの直上10cm離れた個所N5のそれぞれの風速測定したものをまとめたものである。
【0036】
また[表2]は、天井面2から直下1m離れ位置N1から床面Yに対し水平に10cm離れた個所、また、直下1.5m離れた位置N2から床面Yに対し水平に20cm離れた個所、直下2m離れた位置N3から床面Yに対し水平に30cm離れた個所、直下2.5m離れた位置N4から床面Yに対し水平に40cm離れた個所、床面Y上10cm離れた位置N5から床面Yに対し水平に10cm、20cm、30cm、40cm、50cm、60cm、70cm、80cm、90cm、100cmとそれぞれ10cmづつ離れた個所N5a,N5bN5c,N5d,N5e,N5f,N5g,N5h,N5i,N5jの風速を測定してまとめたものである。用いた風速測定機としては、例えば日本カノマックス社製の型式MODEL 6511の風速・温湿度計を用いて測定した。
【0037】
また[表3]は、モータMへの印加電圧を直流12V、10V、9.5V、8V、7.5V、7V、6.5Vに変化して駆動される低騒音型の遠心ファン4について、送風機ユニット1から発生する天井面2に対する直下1mの位置N1、床面Y上略1mの位置N3での騒音を2回、測定したものをまとめたものである。用いた騒音測定機器としては、日置電機株式会社製の型式3430のデジタル騒音計を用いた。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】
【表3】
【0041】
また、比較例として表4はモータへの定格電源電圧が直流12V、10V、8Vと変化させて駆動される特許文献1に示すような従来の送風機を天井面から床面までの天井高さが2,700mmの室内の天井面に取付た場合に、空調機を30°Cの設定温度にて運転して暖房を行い、暖気を天井面付近に滞留させてから、送風機の吐出口から吐出される室内空気の到達個所毎の風速測定と、騒音測定を行った結果、[表4],[表5] ,[表6]を得た。
【0042】
【表4】
【0043】
このうち、[表4]は、モータへの定格電源電圧が直流12V、10V、8Vに変化することにより駆動される特許文献1の送風機について、送風機の送風筒の吐出口から吐出される室内空気の初速、および天井面から直下1mの個所、また直下1.7m離れた個所、さらに床面の直上5cm離れた個所のそれぞれの風速測定したものをまとめたものである。
【0044】
【表5】
【0045】
また[表5]は、天井面から直下1m離れた位置において床面に対し水平に15cm離れた個所、また、直下1.7m離れた位置において床面に対し水平に30cm離れた個所、床面上5cmの位置での床面に対し水平に40cm離れた個所の風速を測定してまとめたものである。
用いた風速測定機としては、本実施形態と同様に例えば日本カノマックス社製の型式MODEL 6511の風速・温湿度計を用いて測定した。
【0046】
【表6】
また[表6]は、モータへの印加電圧を直流12V、10V、8Vに変化して駆動される特許文献1に示すような従来の送風機について直下1mの位置での騒音を測定したものをまとめたものである。
用いた騒音測定機器としては、本実施形態と同様に日置電機株式会社製の型式3430のデジタル騒音計を用いた。
【0047】
こうして、例えば高速回転のモータMにより羽根体11が回転駆動される低騒音型の遠心ファン4を使用した本実施形態の送風機ユニット1と、例えば特許文献1に示すようなモータを使用して羽根体を低速回転して大容量の風速を得ることを目指す従来の送風機とを比較すると、例えば送風機の送風筒の吐出口から吐出される風速については上記[表1]と[表4]からモータへの印加電圧が12Vである場合に、入室者が生活したり、行動したりするのに頻度が高い、例えば天井面2から直下1mの個所N1では、本実施形態の送風機ユニット1は、1.91(m/s)であるのに対して特許文献1に示すように従来の送風機では天井面から直下1mの位置では1.58(m/s)である。従って、本実施形態の方が従来よりも高い風速を得ることができ、騒音の発生を抑制するのに適うとともに室内空気Kを充分な風圧にて強い送風圧で到達距離が床面Yの近くまで伸び、効率良く還流が行えることがわかった。
【0048】
また、騒音については、本実施形態の送風機ユニット1は、上記[表3]と[表6]から同様に電圧が12Vの小型のモータ相互を使用した場合に、例えば図8に示すように天井面2から直下1mの個所N1では、騒音値の1回目の測定値が45.2(dBA)であり、2回目の測定値が44.2(dBA)であるのに対して特許文献1に示すような従来の送風機では測定値が52(dBA)である。従って、本実施形態の方が従来よりも騒音レベルが7〜8.2(dBA)も低減されることがわかった。
【0049】
また、本実施形態の送風機ユニット1では、前記外鍔部6aに例えば係合手段17により着脱自在に取付られ、摺り合わせ曲面部18aを内側に有する抱持筒部18bを設けた取付板18Aと、該取付板18Aの抱持筒部18b内に前後、左右如何なる方向へも摺動自在に組込まれる略球状をなす取付基部19aと、該取付基部19aの下方に設けられた噴出口部19と、前記取付基部19aを摺動自在に保持し、前記取付板18Aの下方にビス止めされるスタッドを有する抑え板18Bとにより形成される送風方向を指向する指向部としてのノズル16が、吐出チャンバー6の外側、図1においては下方に設けられているので、送風機ユニット1を天井面2に対して取付た後でも、摺り合わせ曲面部18を有する抱持筒部18b内において略球状をなす取付基部19aを摺動させることによりノズル16を前後、左右如何なる方向へも取付位置を変更できるため、吐出チャンバー6から吐出される室内空気Kの送風方向を所望方向に変更可能にすることができる。
【0050】
そして、遠心ファン4を使用した本実施形態の送風機ユニット1について前述のように天井面2から直下での測定と同様に、図9の如く天井面2から床面Yまでの天井高さHが2,980mm、送風機ユニット1の下面から床面Yまでの取付高さH′が2,910mmの室内において、空調機を30°Cの設定温度にて測定時間として18;00〜20;00までの間、運転して暖房を行い、暖気を天井面2付近に滞留させ、送風機ユニット1の送風方向の指向部としてのノズル16を取付板18Aに対して傾斜角αが例えば34°に傾けた場合に、吐出チャンバー6の吐出口6dから吐出される室内空気Kの到達個所毎の風速測定と、騒音測定を行った結果、[表7],[表8]を得た。
【0051】
[表7]は、モータMへの印加電圧を直流6V、7V、8V、9V、10V、11V、12Vと変化して駆動される図1に示すような低騒音型の遠心ファン4について、送風方向を指向する指向部としてのノズル16を抑え板18Bに対して傾斜角αを例えば34°に傾けた場合に、吐出チャンバー6からノズル16を介して吐出される室内空気Kの初速、および天井面2から1mの個所N′1、また2m離れた個所N′2、2.5m離れた個所N′3、3m離れた個所N′4、さらに床面Yの直上10cm離れた個所N′5のそれぞれの風速測定したものをまとめたものである。
【0052】
また[表8]は、モータMへの印加電圧を直流6V、7V、8V、9V、10V、11V、12Vに変化して駆動される低騒音型の遠心ファン4について、送風機ユニット1のノズル16の傾斜角αを例えば34°に設定した場合の天井面2に対する直下1mの位置N1にて測定したものをまとめたものである。
【0053】
【表7】
【0054】
【表8】
【0055】
こうして、例えば高速回転のモータMにより羽根体11が回転駆動される低騒音型の遠心ファン4を使用した本実施形態の送風機ユニット1では、送風方向を指向する指向部としてのノズル16を傾斜角αとして例えば34°に傾けた場合に、特許文献1に示すようなモータを使用して羽根体を低速回転して大容量の風速を得ることを目指す従来の送風機とを比較すると、例えば送風機の送風筒の吐出口から吐出される風速については上記[表7]と[表4]から、モータへの印加電圧が12Vである場合に、入室者が生活したり、行動したりするのに頻度が高い、例えば天井面2から1mの個所N′1では、本実施形態の送風機ユニット1は、1.34(m/s)であるのに対して特許文献1に示すように従来の送風機では天井面から直下1mの位置では1.58(m/s)である。
従って、送風方向の指向部としてのノズル16を傾けて送風方向を変更した本実施形態の送風機ユニット1と、送風機の直下1mの位置にて測定した従来の送風機と比較した場合に、本実施形態では僅かに弱いが充分に高い風速を得ることができ、しかも騒音は46.0dBであり、騒音は低減され、発生が抑制されるとともに室内空気Kを充分に強い送風圧で到達距離が床面Yの近くまで伸びるので、室内空気Kの還流が効率良く行えることがわかった。
【0056】
また、ノズル16の噴出口部19の横断面形状、絞り具合、長さ等は、用途に応じて適宜変更が可能である。従って、ノズル16は用途に応じた多種類を用意して互換可能にすれば便利である。
【0057】
また、本実施形態の送風機ユニット1では例えば合成樹脂可塑物、またはアルミニウム等の入手が容易で加工し易い金属板により形成され、外側に配置される外形形状が略有天筒状に形成される径大のハウジング8と、該ハウジング8と同様材料により形成され、ハウジング8内に風道部9を介して連通して設けられる小径な筒状箱体によりなる吐出チャンバー6とを組付ける場合に、吐出チャンバー6の外周に適宜個数、本実施形態では半径方向に設けた間隔保持片6bの外周上面に設けた載置段部6cにハウジング8の下縁を載置して吐出チャンバー6の下板に対して所定間隔Lの吸気口Pを望ませてハウジング8を吐出チャンバー6に嵌合させたり、間隔保持片の両側に起立した係合子6e,6eをハウジング8の内側に対向して突設した係合片8b,8bに係合させたり、図には示さないが止ねじをハウジング8の外周から間隔保持片6bに螺入する等して組付ける。このため、ハウジング8と吐出チャンバー6との組付が容易になり、室内空気Kを吸い込む吸気チャンバー5と、送風機ユニット1内に吸入した室内空気Kを吐出する吐出チャンバー6とをハウジング8内に備えた送風機ユニット1を形成することができる。
【0058】
また、本実施形態の送風機ユニット1では、遠心ファン4は、前述のように吸気チャンバー5と吐出チャンバー6とを内部に有するハウジング8に対して外部、例えば図1に示すようにハウジング8の天面にビス14を用いてビス止めしたり、または図には示さないがモータケース12を円周方向に回動操作し、モータケース12の外周に周方向に突設した突片を、ハウジング8に同心的に設けた複数個の係止片に着脱自在に係止するバイヨネット方式等を採用することにより遠心ファン4をハウジング8の外部に取付けることができる。従って、遠心ファン4の組付操作や分解操作が容易かつ確実に行え、保守・点検が容易になる。例えば遠心ファン4が故障したりした場合は、部品の交換や修繕も容易に行え、掃除も楽に行える。
【0059】
また、図10に示すものは本発明の低騒音型室内送風機の第2実施形態を示す。
この実施形態では、下方面の少なくとも一部に開口部30を設けたハウジング8の全体形状が略箱状をなし、吸気チャンバー5は、該ハウジング8内に隔壁31を介して設けられた小室をなす吐出チャンバー6との間の空間に形成される点が前記第1実施形態と異なる構成であるほかは、前記第1実施形態と同様の構成、作用である。
【0060】
また、図11および図12に示すものは本発明の低騒音型の室内送風機の第3実施形態を示す。
この実施形態では、ハウジング8の全体形状が略箱状をなす点は前記第2実施形態と同様の構成である。
しかしながら、この実施形態ではハウジング8の下面に保持鍔部40を外縁に形成して該保持鍔部40内に開口部41を形成し、幅方向略中央に設けた摺動側板部42を前記開口部41の内側に設けた案内溝43に沿って抜差可能に前記開口部41内に取付けることにより、吸気チャンバー5は、小室をなす吐出チャンバー6との間の空間に形成される構成を採用している。
こうして、小室をなす吐出チャンバー6を、全体形状が略箱状をなすハウジング8の保持鍔部40に設けた開口部41内に、案内溝43に沿って摺動側板部42を抜差可能に設けることによりハウジング8内に吸気チャンバー5と吐出チャンバー6とを備えた低騒音型の室内送風機の組付および分解を容易にしたほかは、前記第2実施形態と同様の構成、作用である。
【0061】
さらに、図13は本発明の第4実施形態である。
この第4実施形態では、遠心ファン4は、吸気チャンバー5と吐出チャンバー6とを内部に有するハウジング8内に組込んで取付られるようにしているほかは、前記第1実施形態と同様の構成、作用である。
【0062】
図示する上記各実施形態で示す室内送風機では、ファンとして遠心ファン4を用いた送風機ユニット1が示されているが、遠心ファン4を用いたのはファンに対して入口側に設けた吸気チャンバー5と、出口側に吐出チャンバー6とを設けたことにより内部損失が大きくなる場合でも天井面2からの到達距離を充分に伸ばすことができるとともに強い風圧を確保し、騒音が静かであるが、大きな出力を発揮するからであり、これは代表的な例示であり、これに制限されずに、例えばファンに対して入口側に設けた吸気部としての吸気チャンバー5と、吐出部をなす吐出チャンバー6とが軸方向に設けられる軸流ファンでも本発明の適用範囲である。
【0063】
【発明の効果】
本発明の請求項1に記載の発明は、天井面の裏面の空間部に取付られる送風機ユニットであって、ファンと、該ファンの入口側に設けられ、天井面付近に滞留する空気を吸い込む吸気部と、前記ファンの出口側に設けられ、吸入した空気を室内に吐出する吐出部とを備え、前記吸気部をなす吸気チャンバーと前記出吐部をなす吐出チャンバーとの内面には吸音材が内貼りされている低騒音型室内送風機において、前記ファンは、吸気チャンバーと吐出チャンバーとを内部に有するハウジングの外部に取付られ、高速回転可能に設けられた遠心ファンまたは軸流ファンであり、吸引口に連通して前記ファンの入口側に設けられた前記吸気チャンバーと、前記ファンの出口側に内部が連通され遠心方向に設けられた横断面略矩形の風道部と、該風道部を介して連通される筒状箱体の吐出チャンバーとは屈曲された連続する各小室として設けられたので、送風機ユニットに使用するモータの小型化と小容量化がはかることができる。
そして、天井高さが高く到達距離が長い室内個所でも入室者が生活したり、行動したりする頻度が高い天井面の直下1mから床面付近まで、および天井面の直下1mから床面付近に対して水平方向にまで充分な風圧により室内空気の還流を促し迅速かつ確実に、しかも万遍なく換気を行うことができ、また送風機自体はコンパクトな外容積に形成されるため、薄形設計がはかれ、天井面の裏の空間部が狭い設置スペースでさえも容易かつ確実に送風機の取付が行え、さらには構造簡単にして製作および組付けが容易で製作コストが安価になる。
また、前述のように、ファンは、遠心ファンまたは軸流ファンであり、吸引口に連通してファンの入口側に設けられた吸気チャンバーと、ファンの出口側に内部が連通されて遠心方向に設けられた横断面略矩形の風道部と、該風道部を介して連通される筒状箱体の吐出チャンバーとは屈曲された連続する各小室として設けられているので、天井面付近に滞留する室内空気を吸い込む吸気チャンバーと、ファン内に吸入した室内空気を風道部を介して送風する吐出チャンバー等の気流接触面の表面性状に対する摩擦が低減され、しかも気流は吸引されてから吐出されるまで通路内で曲線的に遠心ファン4の吹出方向となる遠心方向に曲げられるため、ファンの羽根体が回転する時の風切り音、ファン内の振動、および吸気チヤンバーの吸引口付近と吐出チャンバーの吐出口付近の気流により使用時に騒音が発生した場合に、使用時における騒音の発生を低減することができる。
また、ファンは、遠心ファンまたは軸流ファンであり、ハウジングの外部に取付けられるので、ファンの組付操作や分解操作が容易かつ確実に行え、保守・点検が容易になり、例えば、ファンが故障したりした場合は、部品の交換や修繕も容易に行え、掃除も楽に行える。
【0065】
また、本発明の請求項3に記載の発明は、請求項1において前記ファンは、吸気チャンバーと吐出チャンバーとを内部に有するハウジング内に組込んで取付られたことを特徴とするので、外容積がコンパクトな低騒音型の室内送風機が得られる。
【0066】
また、本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記吸気チャンバーは、略有天筒状に形成される径大のハウジングと、該ハウジング内に風道部を介して連設される小径の筒状箱体からなる吐出チャンバーとの間の外周空間に形成されることを特徴とし、また、本発明の請求項3に記載の発明は、請求項1または2において、吸気チャンバーは、開口部を下側の少なくとも一部に設けたハウジングと、該ハウジング内に隔壁を介して設けられた小室をなす吐出チャンバーとの間の空間に形成されたことを特徴とし、また、本発明の請求項4に記載の発明は、請求項1−3の何れかにおいて、吸気チャンバーは、全体形状が略箱状をなし下面外縁には保持鍔部が外縁に形成され且つ該保持鍔部内に開口部が形成されたハウジングと、前記開口部内に摺動側板部を介して抜差可能に取付けられ且つ小室をなす吐出チャンバーとの間の空間に形成されることを特徴とするので、室内空気を吸い込む吸気チャンバーと、ファンのモータケースの外面に接触せずに内部が風道部を介して送風機ユニット内に吸入した室内空気を吐出する吐出チャンバーとの数個の連続した小室が直線的ではなく曲線的に遠心ファン4の吹出口となる遠心方向に形成されるため、使用時における騒音の発生が低減される。
しかも、天井高さが高く到達距離が長い室内個所でも入室者が生活したり、行動したりするのに頻度が高い天井面の直下1mから床面付近まで、および天井面の直下1mから床面付近に対して水平方向にまで広範に充分な風圧により室内空気の還流が迅速かつ確実に、しかも万遍なく行える。また、送風機自体はコンパクトな外容積に形成されて薄形設計がはかれ、天井面の裏の空間部が狭い設置スペースでさえも容易かつ確実に取付が行え、さらには構造簡単にして製作および組付けが容易で製作コストが安価になる。
【0067】
また、本発明の請求項5に記載の発明は、請求項1−4の何れかにおいて前記吸音材は、ポリウレタン・フォーム、ポリスチレン・フォーム、スポンジ等の多孔質の軟質材、もしくはフェルト、ガラス繊維等の繊維状物により形成されたことを特徴とするので、容易にしかも廉価に資材の調達が行え、使用時における騒音の発生が低減される。
【0068】
また、本発明の請求項6に記載の発明は、請求項1−5の何れかにおいて、吐出チャンバーの出口には、送風方向を指向する指向部を設けたことを特徴とし、また、本発明の請求項7に記載の発明は、請求項6において、前記指向部を指向方向可変のノズルで構成したことを特徴とするので、天井面に対して送風機ユニットを取付後においても指向部を前後、左右如何なる方向へも変更できるため、吐出される室内空気の送風方向を所望方向に変更可能にすることができる。
【0069】
また、本発明の請求項8に記載の発明は、請求項6または7において、前記指向部が吐出チャンバーに、着脱自在に設けられたことを特徴とし、また、本発明の請求項9に記載の発明は、請求項7において前記ノズルは、前記外鍔部に着脱自在に取付られ、摺り合わせ曲面部を内側に有する抱持筒部を設けた取付板と、該抱持筒部内に前後、左右如何なる方向へも摺動自在に組込まれる略球状をなす取付基部の下方に設けた噴出口部と、前記取付基部を摺動自在に保持し前記取付板の下方に取付けられる抑え板とから成ることを特徴とするので、ノズルの組付と交換、保守は容易になり、また、ノズルの噴口部の横断面形状、絞り具合、長さ等は、用途に応じて適宜変更が可能であり、用途に応じた多種類を用意して互換可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の低騒音型室内送風機の第1実施形態を示す断面図である。
【図2】 図2は本実施形態で使用するハウジングの平面図である。
【図3】 図3は図2のA−A矢視断面図である。
【図4】 図4は本実施形態で使用する吐出チャンバ−の平面図である。
【図5】 図5は図4のB−B矢視断面図である。
【図6】 図6は本実施形態で使用するノズルの平面図である。
【図7】 図7はC−C断面図である。
【図8】 図8は本実施形態の低騒音型室内送風機の風速と騒音との測定時の使用状態を示す断面図である。
【図9】 同じく本実施形態において送風方向の指向部としてノズルを傾けた場合に、室内空気の到達個所毎の風速と騒音との測定を行う説明的な側面図である。
【図10】 図10は本発明の低騒音型室内送風機の第2実施形態を示す断面図である。
【図11】 図11は本発明の低騒音型室内送風機の第3実施形態を示し、背面側から見た斜視図である。
【図12】 図12は同じく本発明の低騒音型室内送風機の第3実施形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 送風機ユニット
2 天井面
2A 天井パネル
3 空間部
4 遠心ファン
5 吸気チャンバー
6 吐出チャンバー
7 吸音材
8 ハウジング
9 風道部
Claims (9)
- 天井面の裏面の空間部に取付られる送風機ユニットであって、ファンと、該ファンの入口側に設けられ、天井面付近に滞留する空気を吸い込む吸気部と、前記ファンの出口側に設けられ、吸入した空気を室内に吐出する吐出部とを備え、前記吸気部をなす吸気チャンバーと前記出吐部をなす吐出チャンバーとの内面には吸音材が内貼りされている低騒音型室内送風機において、
前記ファンは、吸気チャンバーと吐出チャンバーとを内部に有するハウジングの外部に取付られ、高速回転可能に設けられた遠心ファンまたは軸流ファンであり、吸引口に連通して前記ファンの入口側に設けられた前記吸気チャンバーと、前記ファンの出口側に連通され遠心方向に設けられた横断面略矩形の風道部と、該風道部を介して連通される筒状箱体の吐出チャンバーとは屈曲された連続する各小室として設けられたことにより、入室者が生活したり、行動したりするのに頻度が高い天井面の直下1mから床面付近まで、および天井面の直下1mから床面付近に対して水平方向にまで充分な風圧を得るとともに低騒音を適えたこと
を特徴とする低騒音型室内送風機。 - 前記吸気チャンバーは、略有天筒状に形成される径大のハウジングと、該ハウジング内に風道部を介して連設される小径の筒状箱体からなる吐出チャンバーとの間の外周空間に形成されることを特徴とする請求項1に記載の低騒音型室内送風機。
- 吸気チャンバーは、開口部を下側の少なくとも一部に設けたハウジングと、該ハウジング内に隔壁を介して設けられた小室をなす吐出チャンバーとの間の空間に形成されたことを特徴とする請求項1または2に記載の低騒音型室内送風機。
- 吸気チャンバーは、全体形状が略箱状をなし下面外縁に保持鍔部が形成され且つ該保持鍔部内に開口部が形成されたハウジングと、前記開口部内に摺動側板部を介して抜差可能に取付けられ且つ小室をなす吐出チャンバーとの間の空間に形成されることを特徴とする請求項1−3の何れか1の請求項に記載の低騒音型室内送風機。
- 前記吸音材は、ポリウレタン・フォーム、ポリスチレン・フォーム、スポンジ等の多孔質の軟質材、もしくはフェルト、ガラス繊維等の繊維状物により形成されたことを特徴とする請求項1−4の何れか1の請求項に記載の低騒音型室内送風機。
- 吐出チャンバーの出口には、送風方向を指向する指向部を設けたことを特徴とする請求項1−5の何れか1の請求項に記載の低騒音型室内送風機。
- 前記指向部を指向方向可変のノズルで構成したことを特徴とする請求項6記載の低騒音型室内送風機。
- 前記送風方向の指向部が吐出チャンバーに着脱自在に設けられたことを特徴とする請求項6または7に記載の低騒音型室内送風機。
- 前記ノズルは、前記外鍔部に着脱自在に取付られ、摺り合わせ曲面部を内側に有する抱持筒部を設けた取付板と、該抱持筒部内に前後、左右如何なる方向へも摺動自在に組込まれる略球状をなす取付基部の下方に設けた噴出口部と、前記取付基部を摺動自在に保持し前記取付板の下方に取付けられる抑え板とから成ることを特徴とする請求項7記載の低騒音型室内送風機。
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