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JP3857658B2 - 磁気ランダムアクセスメモリ - Google Patents
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JP3857658B2 - 磁気ランダムアクセスメモリ - Google Patents

磁気ランダムアクセスメモリ

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    • HELECTRICITY
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  • Mram Or Spin Memory Techniques (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)
  • Hall/Mr Elements (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トンネル磁気抵抗効果を利用する磁性素子を利用して“1”/“0”情報を記憶するメモリセルを構成した磁気ランダムアクセスメモリ(Magnetic Random Access Memory )に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、新たな原理により情報を記憶するメモリが数多く提案されているが、そのうちの一つに、Roy Scheuerlein et.al.によって提案されたトンネル磁気抵抗(Tunneling Magneto Resistive: 以後、TMRと表記する。) 効果を利用したメモリが知られている。このようなメモリは、例えば、非特許文献1や特許文献1に開示されている。
【0003】
TMR効果を利用した磁性素子(TMR素子)は、2つの磁性層(強磁性層)で絶縁層(トンネルバリア)を挟んだ構造を有し、2つの磁性層の磁化の向きが平行/反平行のどちらであるかによって“1”/“0”情報を記憶する。ここで、平行とは、2つの磁性層の磁化の向きが同じであることを意味し、反平行とは、2つの磁性層の磁化の向きが逆向きであることを意味する。
【0004】
通常、TMR素子を構成する2つの磁性層のうちの一つは、磁化の向きが固定される固定層とされ、他の一つは磁化の向きが可変の自由層とされ、“1”/“0”情報をTMR素子に記憶させる場合には、書き込み情報に応じて自由層の磁化の向きを変える。
【0005】
MRAMのデバイス構造または回路構造は、近年、種々の提案がなされており、そのうちの一つに、一つのスイッチング素子(選択トランジスタ)に複数のTMR素子を接続したデバイス構造が知られている。この構造は、セルの高密度化や読み出しマージンの向上を図るうえで有利である。
【0006】
本願出願人は、例えば、特願2000−296082(特開2002−110933)により、上部配線と下部配線の間に複数のTMR素子を並列に接続したセルアレイを提案した。
【0007】
図7は、上記提案に係るセルアレイを複数段に積み重ねた積層セルアレイの一例(従来例)について平面レイアウトを概略的に示している。図8は、図7中のX−X線に沿う断面構造の一部を概略的に示している。
【0008】
図7および図8において、半導体基板上には、大容量化のために複数のTMR素子10が複数段(本例では3段)に積み重ねられている。また、各段において、TMR素子10は、X−Y平面内においてアレイを構成している。
【0009】
上部配線11は、TMR素子10の自由層に接続され、下部配線12は、TMR素子10の固定層に接続されており、両配線11、12はそれぞれX方向に延びている。両配線11,12の間には、X方向に配置される複数のTMR素子10が配置され、並列に接続されている。下部配線12の一端には選択トランジスタ14が接続され、他端には選択トランジスタ14を介してセンスアンプ(S/A)などの周辺回路が接続される。
【0010】
書き込み配線13は、TMR素子10のアレイの各段において、TMR素子10上でTMR素子10の自由層に近接して配置され、Y方向に延びている。
【0011】
ところで、TMR素子に対するデータ書き込み/読み出し動作においては、TMR素子の特性に起因し、大電流が必要になることが知られている。特に、TMR素子が微細化すると、磁性層の磁化の向きを反転させるための書き込み電流が大きくなる。また、隣接するメモリセル間の干渉を防ぐ観点から、書き込み電流の値を制御性よく管理する必要がある。
【0012】
しかし、TMR素子を積み重ねたセルアレイ構造における書き込み配線は、上段になるほど書き込み駆動電流源からの配線距離が長くなり、また、上段になるほど積層されるコンタクト数が増加し、寄生配線抵抗が大きくなる。したがって、TMR素子の積み重ね段数が多くなると、上段になるほど寄生配線抵抗の影響でTMR素子の書き込み電流が減少し、書き込み電流の値を制御性よく管理することが困難になるという問題がある。例えば上段の書き込み配線を含む配線経路の抵抗値が下段の書き込み配線を含む配線経路の抵抗値の3倍になると、上段の書き込み配線の書き込み電流は下段の書き込み配線の書き込み電流の1/3に低下する。
【0013】
このように上層に行くほど書き込み電流の値が減少すると、書き込みに大電流が必要で、且つ、微細化により書き込みマージンが小さくなるTMR素子にとって大きな問題となる。
【0014】
【非特許文献1】
ISSCC2000 Technical Digest p.128 “A 10ns Read and Write Non-Volatile Memory Array Using a Magnetic Tunnel Junction and FET Switch in each Cell”
【0015】
【特許文献1】
米国特許公開USPAP2001/0023992A1
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の問題点を解決すべくなされたもので、TMR素子を積み重ねた構造の積層セルアレイの各段アレイに形成された書き込み配線に流れる書き込み電流が寄生配線抵抗の影響を受けて上段の書き込み配線で書き込み電流が減少することを防止し、書き込み電流の値を制御性よく管理でき、書き込みマージンの少ないTMR素子の誤書き込みを防止し得る磁気ランダムアクセスメモリを提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の磁気ランダムアクセスメモリは、2つの磁性層により絶縁層を挟んだ構造を有するTMR素子のアレイが複数段に積み重ねられた積層セルアレイと、前記積層セルアレイの各段の前記アレイ内に配置され、前記TMR素子に書き込みを行うための書き込み電流が供給され、書き込み線駆動電流源からの配線距離が長いものほど寄生抵抗の値が小さくなるように形成されている書き込み配線と、前記積層セルアレイの各段の書き込み配線に共通に接続されて各段の書き込み配線を並列に接続するように各段のアレイの両端部において上下方向に形成され、前記書き込み線駆動電流源からの書き込み電流を前記書き込み配線に供給するためのコンタクトプラグとを具備することを特徴とする。
【0018】
具体的には、前記書き込み配線は、最上段に近いものほど膜厚が厚い、配線幅が広い、材料の比抵抗が小さいのいずれか、またはその任意の組み合わせである。また、前記コンタクトプラグは、その形成位置に属する配線層が最上段に近いものほどサイズが大きい、材料の比抵抗が小さいのいずれか、またはその組み合わせである。
【0019】
本発明の第2の磁気ランダムアクセスメモリは、2つの磁性層により絶縁層を挟んだ構造を有するTMR素子のアレイが複数段に積み重ねられた積層セルアレイと、前記積層セルアレイの各段の前記アレイ内に配置され、前記TMR素子に書き込みを行うための書き込み電流が供給され、書き込み線駆動電流源からの配線距離が長いものほど寄生抵抗の値が小さくなるように形成されている書き込み配線と、前記積層セルアレイの各段の書き込み配線に個別に接続されるように上下方向に形成され、前記書き込み線駆動電流源からの書き込み電流を前記書き込み配線に供給するためのコンタクトプラグとを具備することを特徴とする。
【0020】
具体的には、前記書き込み配線は、最上段に近いものほど膜厚が厚い、配線幅が広い、材料の比抵抗が小さいのいずれか、またはその任意の組み合わせである。また、前記コンタクトプラグは、それに対応して形成されいる書き込み配線が最上段に近いものほどサイズが大きい、個数が多い、材料の比抵抗が小さいのいずれか、またはその組み合わせである。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明の磁気ランダムアクセスメモリについて詳細に説明する。
【0022】
本発明は、複数の2つの磁性層により絶縁層を挟んだ構造を有するTMR素子のアレイが複数段に積み重ねられた構造の積層セルアレイを有する磁気ランダムアクセスメモリに適用される。
【0023】
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1実施の形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの積層セルアレイセルの平面レイアウトの一例を概略的に示している。ここでは、図示の簡単化のために、複数のTMR素子10が3段に積み重ねられている例を示している。
【0024】
なお、図1において、積み重ねられたTMR素子10とX、Y方向に延びる配線は、図示の簡単化のために各段において互いにずれているように示されているが、実際は、互いにずれていても、または、完全にオーバーラップしていても、どちらでもよい。
【0025】
また、図1に示す積層セルアレイは、本願出願人の出願に係る特願2001−367755により提案されているように、1ロウ内の各段に配置される書き込み配線(書き込み専用配線)を並列接続するように、セルアレイの両端部で共通接続し、書き込み駆動用のトランジスタを共有した構造を採用している。
【0026】
図2は、図1中のY−Y線に沿う積層セルアレイのY方向に沿った断面構造の一例を概略的に示している。ここでは、複数のTMR素子10が4段に積み重ねられている例を示している。また、簡略化のため、TMR素子の上部配線や下部配線の図示を省略しており、その他の下層トランジスタ用の配線および上層のグローバル配線が配線が配置される場合も、その図示を省略している。
【0027】
図1および図2において、半導体基板上には、複数のTMR素子10が複数段に積み重ねられている。また、各段において、TMR素子10は、X−Y平面内においてアレイを構成している。
【0028】
上部配線11は、TMR素子10の自由層に接続され、下部配線12は、TMR素子10の固定層に接続されており、両配線11、12はそれぞれX方向に延びている。両配線11、12の間には、X方向に配置される複数のTMR素子10が配置され、並列に接続されている。上部配線11の一端には、選択トランジスタ14が接続される。また、下部配線12の一端には、選択トランジスタ14を介してセンスアンプ(S/A)などの周辺回路が接続される。
【0029】
書き込み配線13は、TMR素子10のアレイの各段において、TMR素子10上でTMR素子10の自由層に近接して配置され、Y方向に延びている。
【0030】
なお、前述したように、上記構造の積層セルアレイは、1ロウ内の各段に配置される書き込み配線を並列接続するように、各段の書き込み配線をセルアレイの端部で共通接続し、書き込み駆動用のトランジスタを共有した構造を採用している。即ち、TMR素子10のアレイの互いに対向する両端部で積層セルアレイの各段の段間に設けられるコンタクトプラグ16を介して、上段の書き込み配線13と下段の書き込み配線13を互いに電気的に接続する。
【0031】
これにより、各段の書き込み配線13は全体としてX−Z平面内において梯子状となり、アレイの端部に配置されるトランジスタの数を減らすことができる。また、書き込み時に各段の書き込み配線13に流れる電流の向きは、互いに同じ向きとなり、書き込み動作を容易に制御することができる。
【0032】
さらに、本発明では、各段の書き込み配線13は、書き込み用の選択トランジスタ15を介して書き込み線駆動電流源(図示せず)に接続されており、書き込み線駆動電流源からの配線距離が長いものほど寄生抵抗の値が小さくなるように形成されている。本例では、セルアレイ構造の最上層に近いほど書き込み線駆動電流源からの配線距離が長いので、最上層に近いほど書き込み配線13の膜厚が厚く形成されており、各層の書き込み配線13で電流値が等しくなるように設計されている。
【0033】
次に、X方向に配置される複数のTMR素子からなるグループを1カラム、Y方向に配置される複数のTMR素子からなるグループを1ロウとし、1ロウ、1カラム分のTMR素子を選択して読み出し/書き込みを行う方法を説明する。
【0034】
上部配線11および下部配線12は、読み出し配線として機能する。また、下部配線12は、読み出し時には読み出し配線として機能し、書き込み時には書き込み配線として機能する。
【0035】
読み出しを行うには、まず、読み出し配線として機能する選択された1カラム内の上部配線11と下部配線12に読み出し電流を流す。この時、読み出し電流は、上部配線11、TMR素子10、下部配線12という経路に沿って流れ、下部配線12の電位を選択トランジスタ14を介してセンスアンプ(図示せず)により検出する。次に、選択されたTMR素子に所定データ(“0”または“1”)を書き込む。この後、再び、選択された1カラム内の上部配線11と下部配線12に読み出し電流を流し、この時の下部配線12の電位を選択トランジスタ14を介してセンスアンプにより検出する。
【0036】
センスアンプにより検出された電位が、1回目と2回目の読み出しで同じならば、選択されたTMR素子のデータは所定データと同じと判断され、1回目と2回目の読み出しで異なれば、選択されたTMR素子のデータは所定データと異なると判断される。最後に、選択されたTMR素子に、正しいデータを再書き込みする。
【0037】
書き込みを行うには、選択された1カラム内の下部配線12に書き込みデータの値に応じて一方向または他方向に向かう書き込み電流を流す。同時に、選択された1ロウ内の書き込み配線13に一方向に向かう書き込み電流を流す。これにより、選択された下部配線12と書き込み配線13の間に配置されている選択されたTMR素子10に所定データが書き込まれる。
【0038】
上記したように書き込み配線13の膜厚が上層ほど厚く形成された構造の積層セルアレイによれば、上層ほど書き込み配線13の寄生抵抗を抑制し、各層で書き込み電流値を等しくすることが可能になる。
【0039】
したがって、各層のTMR素子を同じ材料、膜厚、サイズで形成した場合でも、各層で書き込み配線の電流値が等しくなるので、どのTMR素子にも均等に電流磁場が発生することになり、大容量の磁気ランダムアクセスメモリの実現が容易になる。
【0040】
<第2の実施形態>
図3は、本発明の第2の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの積層セルアレイのY方向(ロウ方向)に沿った断面構造の一例を概略的に示す。
【0041】
この積層セルアレイの構造は、第1の実施形態の積層セルアレイの構造と同様に、書き込み配線13の膜厚が上層ほど厚くなっているだけでなく、積層中で上下方向に書き込み配線同士を接続するためのコンタクトプラグ16のサイズ(コンタクトサイズ)は、その形成位置に属する配線層が最上段に近いものほど大きくなっている。
【0042】
したがって、配線膜厚とコンタクトサイズの組み合わせにより、上層になるほど書き込み配線の寄生抵抗をより抑制し、各層で書き込み電流値を等しくすることが可能になるので、大容量メモリの書き込みマージンを増加させることが可能になる。
【0043】
<第3の実施形態>
図4は、本発明の第3の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの積層セルアレイのY方向(ロウ方向)に沿った構造の一例を概略的に示している。
【0044】
この積層セルアレイの構造は、最上層に近いほど書き込み配線13の配線幅(書き込み配線13の延長方向と交差する方向における配線13の寸法)が太く形成されている。
【0045】
こような構造によれば、前述したように書き込み配線13の配線膜厚を変化させるのと同様に、書き込み配線13の寄生抵抗を上層になるほど抑制し、各層で書き込み電流値を等しくすることが可能になるので、大容量メモリの書き込みマージンを増加させることが可能になる。
【0046】
<第1〜第3の実施形態の変形例>
第3の実施形態のように上層に行くほど書き込み配線幅を太くする構造と第2の実施形態のように上層ほどコンタクトサイズを大きくする構造を組み合わせてもよい。また、第3の実施形態のように上層ほど書き込み配線幅を太くする構造と第1の実施形態のように上層ほど配線膜厚を厚くする構造を組み合わせてもよい。また、第1乃至第3の実施形態において、コンタクトプラグ16の材料として、上層ほど比抵抗が小さくなるものを使用してもよい。このような組み合わせにより、各層の書き込み配線13の寄生抵抗をより精密に制御し、各層で書き込み電流値を等しくすることが可能になる。
【0047】
なお、第1乃至第3の実施形態に示した積層セルアレイの構造は、各段に配置される書き込み配線13を並列接続しているが、各段に対応する書き込み配線を並列接続することなく独立に使用する(各書き込み配線に対応して書き込みドライバ用のトランジスタを接続するなど)ようにした例を以下に示す。
【0048】
<第4の実施形態>
図5は、本発明の第4の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの積層セルアレイのY方向(ロウ方向)に沿った断面構造の一例を概略的に示す。
【0049】
この積層セルアレイの構造は、積層されたTMR素子の各段に対応して設けられている書き込み配線13に対応して書き込み選択用のトランジスタ15が接続されている。
【0050】
そして、第2の実施形態の積層セルアレイの構造と同様に、積層中で書き込み配線13に接続するために上下方向に形成されているコンタクトプラグ16は、その形成位置に属する配線層が最上段に近いものほど(つまり、上層に対応するものほど)個数が多くなっている。このコンタクトプラグ16は、図中では1度のプロセスで形成されているように見えるが、通常は各層の段間毎に形成される。
【0051】
このような構造によれば、コンタクト抵抗を単独で設定することにより、上層になるほど書き込み配線13の寄生抵抗をより抑制し、各層で書き込み電流値を等しくすることが可能になるので、大容量メモリの書き込みマージンを増加させることが可能になる。
【0052】
<第4の実施形態の変形例>
前記第4の実施形態におけるコンタクトプラグ16の個数を各層の配線で同じにし、図3に示したように、上層に対応するものほどコンタクトプラグ16のサイズを大きくするようにしてもよい。また、コンタクトプラグ16の個数とサイズの両方を各層の配線に対応して変え、上層に対応するものほど個数を増やすとともにサイズを大きくするようにしてもよい。
【0053】
さらに、コンタクトプラグ16の形成位置に属する配線層が最上段に近いものほど、それに対応するコンタクトプラグ16のコンタクト抵抗が小さくなるように形成してもよい。具体的には、配線層が最上段に近いものほど、それに対応するコンタクトプラグ16のサイズを大きくし、あるいは、コンタクトプラグ16の材料として比抵抗が小さいものを使用し、あるいは、それらを組み合わせるように形成してもよい。
【0054】
さらに、積層されたTMR素子10の各段に対応して形成されている書き込み配線13およびそれに対応するコンタクトプラグ16の材料を、上層に対応するものほど比抵抗が小さいものを使用するようにしてもよい。
【0055】
このような構造によれば、上層ほど書き込み配線13およびコンタクトプラグ16の寄生抵抗を抑制し、書き込み電流値を積層で等しくすることが可能になるので、大容量メモリの書き込みマージンを増加させることが可能になる。
【0056】
なお、前記各実施形態において、本願出願人の出願に係る特願2001−367753により提案されているように、複数段に積み重ねられたTMR素子のアレイに関して、下段から上段に向かうにつれてTMR素子の数を増やすように変更してもよい。
【0057】
さらに、前述した特願2000−296082(特開2002−110933)により開示されているように、書き込み配線をTMR素子の下部配線あるいは上部配線と一体(共通)化した場合に本発明を適用することも可能である。
【0058】
<第5の実施形態>
図6は、本発明の第5の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの積層セルアレイの一部の断面構造の一例を概略的に示している。
【0059】
この積層セルアレイの構造は、TMR素子10の上部配線11を第1の書き込み配線および第1の読み取り配線として共通に使用し、TMR素子10の下部配線12を第2の書き込み配線および第2の読み取り配線として共通に使用し、この2つの配線のクロスポイントにTMR素子10を配置したクロスポイント型と呼ばれる構造である。
【0060】
このようなクロスポイント型の構造を有する積層セルアレイにも、前記各実施形態に準じて本発明を適用可能である。
【0061】
なお、前記各実施形態において、本願出願人の出願に係る特願2001−367753により提案されているような積層セルアレイの構造を採用してもよい。即ち、TMR素子10のアレイ内に配置される同一機能を有する配線、例えばY方向に延びる書き込み配線に関して、下段に位置する配線はTMR素子のアレイの近くに存在するトランジスタに接続し、上段に位置する配線はTMR素子のアレイから遠く離れたトランジスタに接続する。
【0062】
このようにすれば、TMR素子のアレイ内に配置される同一機能を有する配線に関しては、上段の配線は、下段の配線に比べて、TMR素子のアレイから遠く離れたトランジスタに接続される。
【0063】
この場合、1ロウ内の配線に接続されるトランジスタは、アレイの近傍から遠くへ向かって一列に配置されることになるので、トランジスタのピッチに影響されずに、TMR素子のピッチを決定することができ、TMR素子の微細化や、高集積化などを図ることができる。
【0064】
また、前記各実施形態は、その組み合わせによる実施が可能な場合に組み合わせることにより、デバイス設計をより容易化できるなどの利点が得られる可能性がある。
【0065】
さらに、前記各実施形態では、複数段に積み重ねられたTMR素子の各段に配置された配線を例に説明したが、例えば上下段のTMR素子で配線を共有化する場合などがある。この場合、同一機能を有する配線は、各段に配置されずに1段おきに配置されるが、1段おきに配置された配線に関して本発明を適用することが可能きある。
【0066】
さらに、前記各実施形態において、TMR素子のアレイ内の配線に接続されるトランジスタは、MOSトランジスタが一般的であるが、バイポーラトランジスタやダイオードなどであってもよい。
【0067】
以上、要するに、本発明は、TMR素子が複数段に積み重ねられたセルアレイ構造を有する磁気ランダムアクセスメモリであれば、如何なる構造のものにも適用可能である。
【0068】
【発明の効果】
上述したように本発明の磁気ランダムアクセスメモリによれば、TMR素子を積み重ねた構造の積層セルアレイの各段アレイに形成された書き込み配線に流れる書き込み電流が寄生配線抵抗の影響を受けて上段の書き込み配線で書き込み電流が減少することを防止し、書き込み電流の値を制御性よく管理でき、書き込みマージンの少ないTMR素子の誤書き込みを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施の形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの積層セルアレイセルのレイアウトの一例を概略的に示す平面図。
【図2】 図1中のY−Y線に沿う積層セルアレイのY方向に沿った構造の一例を概略的に示す断面図。
【図3】 本発明の第2の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの積層セルアレイのY方向に沿った構造の一例を概略的に示す断面図。
【図4】 本発明の第3の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの積層セルアレイのY方向に沿った構造の一例を概略的に示す断面図。
【図5】 本発明の第4の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの積層セルアレイのY方向に沿った構造の一例を概略的に示す断面図。
【図6】 本発明の第5の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの積層セルアレイの一部の構造の一例を概略的に示す断面図。
【図7】 セルアレイを複数段に積み重ねた積層セルアレイの従来例についてレイアウトを概略的に示す平面図。
【図8】 図7中のX−X線に沿う構造の一部を概略的に示す断面図。
【符号の説明】
10…TMR素子、11…上部配線、12…下部配線、13…書き込み配線、15…書き込み用の選択トランジスタ、16…コンタクトプラグ。

Claims (12)

  1. 2つの磁性層により絶縁層を挟んだ構造を有するTMR素子のアレイが複数段に積み重ねられた積層セルアレイと、
    前記積層セルアレイの各段の前記アレイ内に配置され、前記TMR素子に書き込みを行うための書き込み電流が供給され、書き込み線駆動電流源からの配線距離が長いものほど寄生抵抗の値が小さくなるように形成されている書き込み配線と、
    前記積層セルアレイの各段の書き込み配線に共通に接続されて各段の書き込み配線を並列に接続するように各段のアレイの両端部において上下方向に形成され、前記書き込み線駆動電流源からの書き込み電流を前記書き込み配線に供給するためのコンタクトプラグ
    とを具備することを特徴とする磁気ランダムアクセスメモリ。
  2. 2つの磁性層により絶縁層を挟んだ構造を有するTMR素子のアレイが複数段に積み重ねられた積層セルアレイと、
    前記積層セルアレイの各段の前記アレイ内に配置され、前記TMR素子に書き込みを行うための書き込み電流が供給され、書き込み線駆動電流源からの配線距離が長いものほど寄生抵抗の値が小さくなるように形成されている書き込み配線と、
    前記積層セルアレイの各段の書き込み配線に個別に接続されるように上下方向に形成され、前記書き込み線駆動電流源からの書き込み電流を前記書き込み配線に供給するためのコンタクトプラグ
    とを具備することを特徴とする磁気ランダムアクセスメモリ。
  3. 前記書き込み配線は、最上段に近いものほど膜厚が厚いことを特徴とする請求項1または2記載の磁気ランダムアクセスメモリ。
  4. 前記書き込み配線は、最上段に近いものほど配線幅が広いことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の磁気ランダムアクセスメモリ。
  5. 前記書き込み配線は、最上段に近いものほど比抵抗が小さい材料で形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の磁気ランダムアクセスメモリ。
  6. 前記コンタクトプラグは、前記積層セルアレイの各段の段間に形成され、その形成位置に属する配線層が最上段に近いものほど抵抗値が小さくなるように形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の磁気ランダムアクセスメモリ。
  7. 前記コンタクトプラグは、最上段に近いものほどサイズが大きいことを特徴とする請求項6記載の磁気ランダムアクセスメモリ。
  8. 前記コンタクトプラグは、最上段に近いものほど比抵抗が小さい材料で形成されていることを特徴とする請求項6または7記載の磁気ランダムアクセスメモリ。
  9. 前記コンタクトプラグは、対応して形成されている書き込み配線が最上段に近いものほど抵抗値が小さくなるように形成されていることを特徴とする請求項2記載の磁気ランダムアクセスメモリ。
  10. 前記コンタクトプラグは、対応して形成されている書き込み配線が最上段に近いものほど個数が多いことを特徴とする請求項9記載の磁気ランダムアクセスメモリ。
  11. 前記コンタクトプラグは、対応して形成されている書き込み配線が最上段に近いものほどサイズが大きいことを特徴とする請求項9または10記載の磁気ランダムアクセスメモリ。
  12. 前記コンタクトプラグは、対応して形成されている書き込み配線が最上段に近いものほど比抵抗が小さい材料で形成されていることを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1つに記載の磁気ランダムアクセスメモリ。
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