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JP3857782B2 - 運搬用台車 - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、運搬用台車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
平面視長方形状をした台車本体の下面側にキャスタ(前輪側に自在キャスタ及び後輪側に固定キャスタまたは前後両輪共に自在キャスタ乃至固定キャスタを設ける場合がある)を設けて構成される運搬用台車を収納する際、運搬用台車を単に横に並べておくだけでは広い面積が必要となる。そこで、狭い面積で多くの台車を収納するには運搬用台車を上下に積み重ねることが考えられるが、下段の台車本体の上面に上段の台車本体の下面側に設けたキャスタを載せるようにして積み重ねなければならず、積み重ねが不安定となる。
【0003】
このため、従来にあっては、例えば特開平8ー91224号公報に示されるように、台車本体の上面の四隅寄りの部位にキャスタ支持凹部を設け、上下に積み重ねる際に、該下端の台車本体の上面の四隅寄りの部位に設けたキャスタ支持凹部に上段の台車本体の下面の四隅寄りの部位に設けたキャスタをはめ込んで、上下に積み重ね収納した際に、上の台車本体のキャスタが下の台車本体の上面部から滑り落ちないようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した特開平8ー91224号公報に示された従来例にあっても、上段の台車本体の下面側に設けたキャスタが直接下段の台車本体に載置されるた状態で上下に積み重ね収納されることに変わりはなく、依然として上下積み重ね収納が不安定で、横方向からの力を受けると上の台車本体が下の台車本体の上面部から滑り落ちてしまうという問題が残り、また、上下に積み重ね収納するとしても不安定であるためせいぜい数段(例えば2、3段)しか積み上げることができないという問題があった。また、上記従来例にあっては、キャスタが直接下段の台車本体に載置された状態で上下に積み重ね収納されるので、積み重ねた際の嵩も高くなるという問題があった。
【0005】
本発明は上記の従来例の問題点に鑑みて発明したものであって、下面にキャスタを有しているにもかかわらず、安定して上下に多段に積み重ね収納でき、また、上下の積み重ね収納の嵩を低くすることが可能となる運搬用台車を提供することを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の運搬用台車は、下面側にキャスタ1を有する平面視長方形状をした台車本体2の対向する両短辺に上方に向けて突台部7を突設し、下段の台車本体2の突台部7の上面部に上段の台車本体2の短辺部を載置し且つ上段の台車本体2のキャスタ1を下段の台車本体2の上面に対向するように台車本体2を上下に棒積みした状態で、互いに上下方向において係合するための棒積み用係合部3と棒積み用被係合部4とのうち一方を突台部7の上面部に設けると共に他方を台車本体2の短辺部の下面部に設け、下段の台車本体2の上面部に上段の台車本体2を平面視90°回転した状態で載置すると共に上段の台車本体2の下面のキャスタ1を下段の台車本体2の長辺側より外に位置させる十字積み状態で、互いに上下方向において係合するための十字積み用係合部6と十字積み用被係合部5とのうち一方を台車本体2の上面部に設けると共に他方を台車本体2の下面部に設けて成ることを特徴とするものである。このような構成とすることで、台車本体2を上下方向に棒積みした状態で上下に積み重ね収納したり、あるいは、台車本体2を十字積み状態で上下に積み重ね収納したりできる。そして、棒積み状態では上下の台車本体2同士は、突台部7の上面部に上段の台車本体2の下面部が載置されて棒積み用係合部3と棒積み用被係合部4とが係合し、また十字積み状態では台車本体2の上面部に上段の台車本体2の下面部が載置されて十字積み用被係合部5と十字積み用係合部6とが係合するものであって、棒積み、十字積みいずれの場合であっても安定した積み重ねができることになる。
【0007】
また、台車本体2を棒積みした状態で上下の台車本体2間の長さが台車本体2の厚み以上となっていることが好ましい。このように台車本体2を棒積みした状態で上下の台車本体2間の長さが台車本体2の厚み以上とすることで、1段目の台車本体2の上面部に2段目の台車本体2の下面部を十字積みし、更に、1段目の台車本体2の突台部7の上に3段目の台車本体2を棒積みするということが可能となり、上下方向に十字積み、棒積みを交互に繰り返しながら積み重ねていくことで、積み重ねた場合における嵩高さを棒積みだけの場合に比べて略1/2にできることになる。
【0008】
また、十字積み用被係合部5が手を入れて掴むことができる持ち手用孔26を兼用していることが好ましく、このような構成とすることで、台車本体2を手で掴んで持つ際の持ち手用孔26を利用して台車本体2を十字積みする際の横ずれ防止を行うことができるものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
図1乃至図4に示すように、台車本体2は平面視長方形状をしている。この台車本体2の下面には図4に示すようにキャスタ1が回転自在に設けてある。台車本体2の対向する両短辺には該短辺に沿って上方に向けて突台部7を一体に突設してあり、この突台部7を一体に突設した台車本体2は合成樹脂により形成してある。図1、図2、図5、図7に示すように、突台部7の上面部には棒積み用被係合部4が設けてあり、添付図面に示す実施形態においては突台部7の上面部の両端部にそれぞれ孔部を形成して棒積み用被係合部4aを設け、更に突台部7の上面部の中央部に凹部を形成して棒積み用被係合部4bを設けてある。また、突台部7の両端部の棒積み用被係合部4aよりもやや内側にはそれぞれ図6に示すように上下に貫通する孔27が形成してある。
【0010】
図中8は補強用ベース金具であって、図15(a)に示すように、金属製の梁材8aの両端部に金属製の角筒状をしたフレーム差込み金具8bを固着して構成してあり、梁材8aを図4のように台車本体2の下面部に長辺に平行に形成した凹溝条9にはめ込むと共に角筒状をしたフレーム差込み金具8bを上記突台部7に設けた孔27に嵌め込み、任意の固着手段により補強用ベース金具8を台車本体2に固着してある。このように補強用ベース金具8を台車本体2に取付けることで合成樹脂製の台車本体2の補強をおこなうものであり、また、角筒状をしたフレーム差込み金具8bには後述のフレーム10が差込まれてフレーム10を支持するためのフレーム差込み部となっており、このフレーム差込み部を構成するフレーム差込み金具8bにおいてフレーム10の支持を支持することでフレーム10の支持が確実且つ強固におこなえることになる。勿論、フレーム10が丸筒状であればフレーム差込み金具8bは図15(b)のような丸筒状になることはいうまでもない。また、台車本体2の外側面部のコーナ部分にはゴム製のコーナ保護部29が設けてある。
【0011】
台車本体2の両長辺側にはそれぞれ細長孔状をした持ち手用孔26が形成してあり、本実施形態においてはこの持ち手用孔26が十字積み用被係合部5を構成している。この持ち手用孔26は手を入れることができる大きさに形成してあり、持ち手用孔26に手を入れて掴むことで台車本体2を手で持って移動できるようになっている。
【0012】
台車本体2は、図12に示すように、下段の台車本体2の突台部7の上面部に上段の台車本体2の下面部の短辺部を載置する棒積みができるようになっており、この棒積み状態においては、上段の台車本体2のキャスタ1が下段の台車本体2の上面に対向するようになっている。つまり、キャスタ1は台車本体2の突台部7の真下の下面部よりもやや内側にずれた位置において台車本体2の下面部の略四隅部分に取付けてあるので、上記のように台車本体2を棒積みした状態で上段のキャスタ1が下段の台車本体2の突台部7間に位置するようになっており(添付図面に示す実施形態においてはキャスタ1を回転させてキャスタ1の回転軸が台車本体2の長辺と略平行な方向とすることでキャスタ1を下段の台車本体2の突台部7間に位置するようにしてある)、しかも、この場合、突台部7の突出長さを棒積みした状態で上下の台車本体2間にキャスタ1が収まる程度の突出長さとしてあり(つまり、キャスタ1の下方への突出長さが、台車本体2を棒積みした状態で上段のキャスタ1が下段の台車本体2の上面に接するか又は上段のキャスタ1が下段の台車本体2の上面から少し浮いた状態となるようにしてある)。特に、突台部7の突出長さを棒積みした状態で上下の台車本体2間にキャスタ1が収まって下の台車本体2から少し浮くような状態とすると、上段のキャスタ1を収納するキャスタ支持凹所が不要であり、また、台車本体2を上下方向に多段積みして保管/移動した時、突台部7部分で上下に載置されるので、地面の不陸/傾斜地でのキャスタ1のころがりによる台車本体2の荷崩れがないものである。また、台車本体2の長辺と平行な方向において対向するキャスタ1同士は台車本体2の短辺の長さよりも長い距離隔てるような位置に取付けてある。
【0013】
台車本体2の下面部の両短辺部にはそれぞれ棒積み用係合部3が設けてあり、添付図面に示す実施形態においては図3、図4に示すように、下面部の短辺部の両端部にそれぞれ棒積み用係合部3aを設け、更に突台部7の下面部の短辺部の中央部に棒積み用係合部3bを設けてある。したがって、下段の台車本体2の突台部7の上面部に上段の台車本体2の短辺部を載置した棒積み状態では、棒積み用係合部3aが棒積み用被係合部4aに係合し、棒積み用係合部3bが棒積み用被係合部4bに係合するようになっていて、上段の台車本体2が下段の台車本体2に対して横ずれしないように上下方向に確実に接合され、安定した積み重ねができるようになっている。
【0014】
ところで、すでに述べたように、台車本体2の長辺と平行な方向において対向するキャスタ1同士は台車本体2の短辺の長さよりも長い距離を隔てるような位置に取付けてあるので、図13に示すように、下段の台車本体2の上面部に上段の台車本体2を平面視90°回転した状態で載置すると共に上段の台車本体2の下面のキャスタ1を下段の台車本体2の長辺側より外に位置させる十字積みができるものである。そして、この十字積み状態において、下段の台車本体2に設けた持ち手用孔26を構成する十字積み用被係合部5に係合するための下向き突部よりなる十字積み用係合部6が台車本体2の下面部に設けてある。このため、下段の台車本体2の上面部に上段の台車本体2の下面部を載置して十字積みした場合、下段の台車本体2の持ち手用孔26に上段の台車本体2の十字積み用係合部6が係合して、上段の台車本体2が下段の台車本体2に対して横ずれしないように上下方向に確実に接合され、安定した積み重ねができるようになっている。また、この十字積みをすると2個の台車を嵩低く積み重ねることができるものである。そして、台車本体2を手で持つ際に使用する持ち手用孔26をそのまま十字積みの際のずれ防止のための手段として兼用しているので、構成が簡略化されることになる。
【0015】
ここで、台車本体2を棒積みした状態で上下の台車本体2間の長さが台車本体2の厚み以上となるように設定してある。そして、このように設定することで、図14に示すように、1段目の台車本体2の上面部に2段目の台車本体2の下面部を十字積みし、更に、1段目の台車本体2の突台部7の上に3段目の台車本体2を棒積みするということが可能となるものである。このように上下方向に十字積み、棒積みを交互に繰り返しながら図14のように積み重ねていくことで、積み重ねた場合における嵩高さを棒積みだけの場合に比べて略1/2にできるものである。
【0016】
図14に示す実施形態においては台車本体2の厚みよりも台車本体2の上面部から突台部7の上面部までの突出長さを長くすることにより、台車本体2を棒積みした状態で上下の台車本体2間の長さが台車本体2の厚み以上となるようにしてあるが、これのみに限定されるものではなく、図16に示すように、台車本体2の上面部から突台部7の上面部までの突出長さが台車本体2の厚み以下であっても、台車本体2の下面部の両短辺部に下突部7aを設け、台車本体2を棒積みした状態で、下段の台車本体2の突台部7の上面部に上段の台車本体2の下突部7aの下面部が載置されるようにし、突台部7の上方への突出長さと下突部7aの下方への突出長さとの合計が台車本体2の厚みよりも長くなるようにしてもよいものである。
【0017】
本発明の運搬用台車の使用に当たっては台車本体2のフレーム差込み金具8bにフレーム10をはめ込んで取付けることで使用されるものである。フレーム10は下端部両側に脚部10aを突設してあり、この両側の脚部10aを突台部7に設けた一対のフレーム差込み金具8bにはめ込むと共にフレーム10の下部の当たり部13を突台部7上に載置することでフレーム10を突台部7に突設する。このようにしてフレーム10を両側の突台部7上に立設するものである。台車本体2の上面部には載置物16が載置される。ここでフレーム10を建て込むことで、載置物16を上下に多段に積み重ねて載置して載置高さが高くなってもフレーム10により横ずれを防止できるようになっている。なお、一方のフレーム10には連結棒14の一端部が回動自在に取付けてあり、連結棒14の他端部を他方のフレーム10の引っ掛け部15に着脱自在に引っ掛けて両フレーム10を連結するものである。
【0018】
また、台車本体2の突台部7に設ける棒積み用被係合部4aを凹部により構成すると、台車本体2同士は図10に示すように隣合う台車本体2の長辺同士が当接するように並設した場合、あるいは、図11に示すように隣合う台車本体2の短辺同士が当接するように並設した場合、逆U字状をした連結部材17を用いて台車本体2同士を連結することができるものである。すなわち、逆U字状をした連結部材17の両側の嵌め込み脚部18がそれぞれ隣合う台車本体2の凹部よりなる棒積み用被係合部4aに嵌め込まれることで連結部材17を介して隣合う台車本体2が連結されるものである。このように台車本体2を横に並べた状態で連結することで、載置物16を載置した状態の台車本体2を複数個並べて連結した状態でキャスター1を転動させながら同時に移動させることができ、また、連結した複数個の台車本体2にわたる大きい載置物16を載置して移動することもできるものである。
【0019】
【発明の効果】
本発明の請求項1記載の発明にあっては、上述のように、下段の台車本体の突台部の上面部に上段の台車本体の短辺部を載置し且つ上段の台車本体のキャスタを下段の台車本体の上面に対向するように台車本体を上下に棒積みした状態で、互いに上下方向において係合するための棒積み用係合部と棒積み用被係合部とのうち一方を突台部の上面部に設けると共に他方を台車本体の短辺部の下面部に設け、下段の台車本体の上面部に上段の台車本体を平面視90°回転した状態で載置すると共に上段の台車本体の下面のキャスタを下段の台車本体の長辺側より外に位置させる十字積み状態で、互いに上下方向において係合するための十字積み用係合部と十字積み用被係合部とのうち一方を台車本体の上面部に設けると共に他方を台車本体の下面部に設けてあるので、台車本体を上下方向に棒積みした状態で上下に積み重ね収納したり、あるいは、台車本体を十字積み状態で上下に積み重ね収納したりできるものであり、しかも、棒積み状態では上下の台車本体同士は、突台部の上面部に上段の台車本体の下面部が載置されて棒積み用係合部と棒積み用被係合部とが係合し、また十字積み状態では台車本体の上面部に上段の台車本体の下面部が載置されて十字積み用被係合部と十字積み用係合部とで係合するものであって、いずれの場合でも上段の台車本体が横ずれするのを確実に防止でき、安定した積み重ねができるものである。
【0020】
また、請求項2記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、十字積み用被係合部が手を入れて掴むことができる持ち手用孔を兼用しているので、台車本体を手で掴んで持つ際の持ち手用孔を利用して台車本体を十字積みする際の横ずれ防止を行うことができるものであって、構成を簡略化できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の運搬用台車の斜視図である。
【図2】同上の平面図である。
【図3】同上の下面図である。
【図4】同上の上下逆にした状態の斜視図である。
【図5】同上の長辺と平行な方向での断面図である。
【図6】同上の長辺と平行な方向での他の箇所の断面図である。
【図7】同上の短辺と平行な方向での断面図である。
【図8】同上のフレームを取付けている状態の斜視図である。
【図9】同上の載置物を載せた状態の斜視図である。
【図10】同上の運搬用台車を長辺を隣接させて接続した状態の斜視図である。
【図11】同上の運搬用台車を短辺を隣接させて接続した状態の斜視図である。
【図12】同上の棒積み状態の正面図である。
【図13】同上の十字積み状態を示し、(a)は正面図であり、(b)は平面図である。
【図14】同上の十字積みと棒積みとを上下方向に交互に繰り返しながら積み重ねた状態を示し、(a)は正面図であり、(b)は平面図である。
【図15】(a)は本発明に用いて補強用ベース金具の斜視図であり、(b)は他の例の斜視図である。
【図16】本発明の台車本体を棒積みした状態で上下の台車本体間の長さを台車本体の厚み以上とする他の例を示す正面図である。
【符号の説明】
1 キャスタ
2 台車本体
3 棒積み用係合部
4 棒積み用被係合部
5 十字積み用被係合部
6 十字積み用係合部
7 突台部
26 持ち手用孔

Claims (2)

  1. 下面側にキャスタを有する平面視長方形状をした台車本体の対向する両短辺に上方に向けて突台部を突設し、下段の台車本体の突台部の上面部に上段の台車本体の短辺部を載置し且つ上段の台車本体のキャスタを下段の台車本体の上面に対向するように台車本体を上下に棒積みした状態で、互いに上下方向において係合するための棒積み用係合部と棒積み用被係合部とのうち一方を突台部の上面部に設けると共に他方を台車本体の短辺部の下面部に設け、下段の台車本体の上面部に上段の台車本体を平面視90°回転した状態で載置すると共に上段の台車本体の下面のキャスタを下段の台車本体の長辺側より外に位置させる十字積み状態で、互いに上下方向において係合するための十字積み用係合部と十字積み用被係合部とのうち一方を台車本体の上面部に設けると共に他方を台車本体の下面部に設けて成ることを特徴とする運搬用台車。
  2. 十字積み用被係合部が手を入れて掴むことができる持ち手用孔を兼用していることを特徴とする請求項1記載の運搬用台車。
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