JP3859957B2 - 縁巻係合構造及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は縁巻係合構造に関し、特にレンジフード用フィルタカバー等のアルミニウム箔をプレス成形して形成される金属箔成形体の縁巻係合構造及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図8は従来のレンジフード用フィルタカバー概略構造を示す斜視図である。
【0003】
図を参照して、レンジフード用フィルタカバー70は第1の分割体71と第2の分割体72とから構成され、各々アルミニウム箔のシートを成形加工することによって形成されている。その各々の中央には不織布等からなるフィルタ73及びフィルタ74が取付けられている。又、第1の分割体71の外周には縁巻75a〜縁巻75cが形成され、第2の分割体72の外周には縁巻76a〜縁巻76cが形成されている。
【0004】
第1の分割体71の縁巻75bには取付具77が、第2の分割体72の縁巻76bには取付具78が各々取付けられている。
【0005】
図9は図8の“Y”部分の拡大斜視図である。
【0006】
図を参照して、取付具78は断面がコの字状のヨーク80と、ヨーク80の内部に取付けられた磁石81と、ヨーク80に一体的に接続された折曲げ部82とから構成される。尚、折曲げ部82は、取付具78を第2の分割体72に取付ける前には曲げられておらず、又折曲げ位置に対応した部分に開口84が形成されている。
【0007】
取付具78を第2の分割体72に取付ける際には、折曲げ部82を第2の分割体72の縁巻76bの近傍に形成される開口83に通し、開口84の部分でヨーク80の背面の方向に折り曲げる。このようにして取付具78は第2の分割体72の縁巻76bの周りに回動自在に取付けられる。
【0008】
一方、取付具77も同様の構造を有しており、同様にレンジフード用フィルタカバー70の縁巻75bに回動自在に取付けられている。
【0009】
図10は図8のレンジフード用フィルタカバー70を被取付体に取付けた状態を示した側面図である。
【0010】
図を参照して、レンジフード用フィルタカバー70は、取付具77の吸着力によってレンジフード等の被取付体31に取付けられている。
【0011】
図11は図8の“Z”部分の拡大斜視図である。
【0012】
図を参照して、第1の分割体71の縁巻75aに第2の分割体72の縁巻76aが摺動自在に挿入されている。このようにしてレンジフード用フィルタカバー70においては、第1の分割体71の縁巻75a及び縁巻75cと第2の分割体72の縁巻76a及び縁巻76cの各々とが摺動自在に係合し、図8の状態からレンジフード用フィルタカバー70の全体長さを、取付ける対象のレンジフード等の被取付体31の幅に合わせるように伸縮させて任意の長さに調整することができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の金属箔成形体たるレンジフード用フィルタカバーのような2つの分割体よりなる縁巻係合構造では、図11に示すように縁巻75a及び縁巻76aはいずれも一定径の直管状に形成されている。したがって、レンジフード用フィルタカバー70の全体長さを長くしようとして縁巻76aを縁巻75aから引き抜く方向に力を加えると、縁巻76aが脱落してしまい、これらの係合状態が外れてしまう虞れがある。
【0014】
又、逆にレンジフード用フィルタカバー70の全体長さを小さくしようとして、縁巻76aを縁巻75aに対して押し込む方向に力を加えると必要以上にこれらの係合状態が深くなってしまう場合もあり、いずれも使い勝手の良い縁巻係合構造とはいえなかった。
【0015】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、係合状態を調整する際のストッパー機能を有する縁巻係合構造及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、金属箔成形体よりなる第1の分割体の側縁に形成された第1の縁巻に、金属箔成形体よりなる第2の分割体の側縁に形成された第2の縁巻を摺動自在に挿入する縁巻係合構造であって、第1の縁巻は大径の第1ストレート部と、第1ストレート部にその一端が接続され、その径が徐々に減少する第1テーパ部と、第1テーパ部の他端に接続された小径の第2ストレート部とからなり、第2の縁巻は、第1テーパ部の内部に収納され、その全体形状が第1テーパ部に類似の第2テーパ部と、第2テーパ部の一端に接続され、第2ストレート部の内部にその一部が収納され、かつ摺動自在な径の第3ストレート部とからなり、第2ストレート部の端部には、内方に折り曲げられた内層縁巻が形成され、第2テーパ部の端部には、外方に折り曲げられた外層縁巻が形成され、内層縁巻は、第3ストレート部の外面に摺動自在に当接し、外層縁巻は、第1テーパ部の内面に当接するものである。
【0017】
このように構成すると、第1の縁巻から第2の縁巻を引き抜こうとすると、第2の縁巻の第2のテーパ部が第1の縁巻の第1テーパ部に当接する。又、第3ストレート部は第2ストレート部の内面に直接接して摺動することはない。
【0020】
請求項2記載の発明は、金属箔成形体よりなる第1の分割体の側縁に形成された第1の縁巻に、金属箔成形体よりなる第2の分割体の側縁に形成された第2の縁巻を摺動自在に挿入する縁巻係合構造であって、第1の縁巻は、小径の第1ストレート部と、第1ストレート部にその一端が接続され、その径が徐々に増加する第1テーパ部と、第1テーパ部の他端に接続された大径の第2ストレート部とからなり、第2の縁巻は、第1テーパ部の内部に収納され、その全体形状が第1テーパ部に類似の第2テーパ部と、第2テーパの一端に接続され、第2ストレート部の内部にその一部が収納され、かつ摺動自在な径の第3ストレート部とからなり、第2ストレート部の端部には、内方に折り曲げられた内層縁巻が形成され、第2テーパ部の端部には、外方に折り曲げられた外層縁巻が形成され、内層縁巻は、第3ストレート部の外面に摺動自在に当接し、外層縁巻は、第1テーパ部の内面に当接するものである。
【0021】
このように構成すると、第2の縁巻を第1の縁巻に対して押し込もうとすると、第2の縁巻の第2テーパ部が第1の縁巻の第1テーパ部に当接する。又、第3ストレート部は第2ストレート部の内面に直接接して摺動することはない。
【0024】
請求項3記載の発明は、第1の分割体の側縁に形成された第1の縁巻に、第2の分割体の側縁に形成された第2の縁巻を摺動自在に挿入する縁巻係合構造の製造方法であって、第2の分割体を形成するための金属箔よりなる第1の平板の一部と、第1の分割体を形成するための金属箔よりなる第2の平板の一部とを重ね合わせて各々の端縁を揃える第1工程と、重ね合わされた状態で、端縁から所定範囲を巻込むようにして、一定径の第1ストレート部と第1ストレート部の径とは異なる一定径の第2ストレート部と、第1ストレート部と第2ストレート部とにその両端が接続され、径が徐々に変化するテーパ部とからなる縁巻を、第1ストレート部は第2の平板のみに対して、テーパ部及び第2ストレート部の一部は第1の平板と第2の平板の重なり部に対して、第2ストレート部の他の一部は、第1の平板のみに対して形成する第2工程とを備えたものである。
【0025】
このように構成すると、第1の平板及び第2の平板ともにテーパ部を有した縁巻が係合状態で一体的に形成される。
【0026】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明の構成において、第1工程は、第1の平板の長手方向の端部を折返して折返し片を形成する工程と、第2の平板の長手方向の端部を折返して折返し片を形成する工程とを更に備え、折返し片の各々が形成された状態で、これらの折返し片が向かい合うように第1の平板及び第2の平板を重ね合わすものである。
【0027】
このように構成すると、第1の分割体及び第2の分割体ともに各々折返し片の一部を巻込んだ縁巻が形成される。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明は、第1の縁巻から第2の縁巻を引き抜こうとすると第2のテーパ部が第1テーパ部に当接するので、それ以上の第2の縁巻の移動が阻止され、第2の縁巻の第1の縁巻からの脱落が防止される。又、第3ストレート部の移動による抵抗が軽減され、スムーズな移動が可能となる。
【0030】
請求項2記載の発明は、第2の縁巻を第1の縁巻に対して押し込もうとすると第2テーパ部が第1テーパ部に当接するので、それ以上の第2の縁巻の移動が防止されるため係合状態が安定する。又、第3ストレート部の移動による抵抗が軽減され、スムーズな移動が可能となる。
【0032】
請求項3記載の発明は、ストッパー機能を有した縁巻係合構造が一度の成形によって形成されるため、効率的かつ安定した状態での製造方法となる。
【0033】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明の効果に加えて、縁巻の開放端部が丸みを帯びた状態となり、より安全性が高まるものである。
【0034】
【発明の実施の形態】
図1はこの発明の第1の実施の形態によるレンジフード用フィルタカバーの外観形状を示した斜視図である。
【0035】
図を参照して、レンジフード用フィルタカバー15は第1の分割体16と第2の分割体17とから構成される。第1の分割体16は例えばアルミニウム箔シートを成形加工することによって形成されており、その中央部の開口部分には不織布等からなるフィルタ20が接着されている。又、第1の分割体71の両側縁と分割体第2の分割体17に係合する側と反対側の側縁とには、縁巻23a〜縁巻23cが形成されている。更に、第1の分割体16の縁巻23bの部分には、レンジフードの壁面等の被取付体に取付けるための磁石が埋め込まれた取付具26が回動自在に取付けられている。
【0036】
一方、第2の分割体17も同様にアルミニウム箔シートの成形加工により形成されており、その中央部の開口には同様にフィルタ21が取付けられている。又、第1の分割体16と同様に第2の分割体17の側縁には縁巻24a〜縁巻24cが形成されている。更に、縁巻24bには取付具78が回動自在に取付けられている。
【0037】
図2は図1のII−IIラインから見た図であって、レンジフード等の被取付体に取付ける前の状態と取付けた後の状態とを示した図である。
【0038】
図2の(1)はレンジフード用フィルタカバー15の取付前の状態を示しており、第1の分割体16の縁巻23bの中心線は、取付具26が取付けられた部分が上方に湾曲するいわゆる円弧状に形成されている。すなわち、縁巻23bの下端とほぼ同一面となる取付前の取付具26の取付面の位置が、縁巻23bの両端部の各々を結ぶ直線29に対して被取付体31に向かって反対方向に距離S分だけ離れている。又、取付具26の取付面は、縁巻23bの下側の稜線にほぼ整列した位置となっている。尚、この実施の形態においては、取付具26は縁巻23bのほぼ中央に位置しており、その位置と縁巻23bの端部との距離Lと距離Sの比は、160:2となっている。同様に図1で示した第2の分割体17の縁巻24bの中心線も同様の円弧状に形成されている。
【0039】
図2の(2)は、図2の(1)の状態のレンジフード用フィルタカバー15を被取付体31に取付けた状態を示した図である。
【0040】
図を参照して、取付具26が被取付体31に固着されると、縁巻23bの湾曲状態が図のような直線状態に変形する。そのため、縁巻23bの両端部には矢印で示すような力が被取付体31に対して加わることになる。これによって図10で示した従来例のように縁巻23bの両端部と被取付体31との間に隙間が生じる虞れがなく、完全に密着した状態で取付けられることになる。そのため、取付状態が安定するとともに、縁巻23bの直線状への変形によって被取付体31との隙間がより少なくなり、その部分から進入する空気の量を低減することが可能となる。
【0041】
尚、上記の実施の形態においては、矩形形状の対向辺を構成する縁巻23b及び縁巻24bの各々の中心軸を円弧状に形成したが、他の対向辺を構成する縁巻23a及び縁巻24aと縁巻23c及び縁巻24cとをいずれも同様にそれらの中心線が円弧状になるように形成してもよい。
【0042】
図3は図1の“X”部分の拡大斜視図であり、図4は図3のIV−IVラインの端面図である。
【0043】
これらの図を参照して、縁巻23aは大径の第1ストレート部33と、第1ストレート部33の径より小さい小径の第2ストレート部35と、第1ストレート部33と第2ストレート部35との間に接続され、それらに連続的に接続されるようにその径が徐々に変化する(第1)テーパ部34とから構成されている。
【0044】
一方、縁巻24aは、縁巻23aのテーパ部34の内部に収納され、かつその全体形状がテーパ部34に類似の(第2)テーパ部38と、縁巻23aの第2ストレート部35の内部にその一部が収納され、かつ摺動自在な(第3)ストレート部37とから構成されている。尚、図4に示されているように、縁巻23aの第2ストレート部35の先端部は内方に折り曲げられ内層縁巻40が形成されている。そのため、ストレート部37は第2ストレート部35の内面に直接接して摺動することはないので、ストレート部37の移動による抵抗が軽減され、スムーズな移動が可能になる。一方、縁巻24aのテーパ部38の先端は外方に折り曲げられて外層縁巻41が形成されており、テーパ部34の内面に当接する。
【0045】
縁巻23a及び縁巻24aはこのように構成されているため、図4の二点鎖線で示している方向には縁巻24aは移動自在であるが、矢印方向への移動は実線で示した位置において縁巻23aのテーパ部34と縁巻24aのテーパ部38とが接触して、それ以上の移動が停止する。すなわち、テーパ部34とテーパ部38とによってストッパー機能を発揮することになる。
【0046】
この係合状態は、図1で示された第1の分割体16と第2の分割体17とが引き伸ばされた状態においてさらなる伸びが防止され、一方これらの係合を深くする、いわゆるレンジフード用フィルタカバー15を縮める方向に対してはスムーズなスライド動作を可能とすることを意味する。これによって、不用意なレンジフード用フィルタカバー15の引き伸ばしがされても、第1の分割体16と第2の分割体17との係合が外れてしまうことを確実に防止することができる。
【0047】
図5は図3及び図4で示した縁巻の係合構造をプレス成形するための工程を示した図である。
【0048】
まず図5の(1)に示すように、第1の分割体16に対応する矩形平板状の第2の平板44と第2の分割体17に対応する矩形平板状の第1の平板43とを準備する。そして、第2の平板44の端部46を第1の平板43側に内方に折り曲げて折返し片48とし、同様に第1の平板43の端部45の部分を第2の平板44側に折返して折返し片47とする。
【0049】
この状態で図5の(2)に示すように第2の平板44の一部と第1の平板43の一部とを重ね合わせて、二点鎖線で示す部分より上方の部分を矢印で示す方向に一体的に折り曲げて縁巻きを形成する。
【0050】
このとき図5の(3)に示されているように領域Aの部分の縁巻径を大きくし、領域Cの縁巻径の大きさを領域Aの部分のものに比べて小さくする。そして領域Bの部分においては領域Aと領域Cの縁巻径に連続するようにその縁巻径を徐々に変化するように設定する。すなわち、領域Aの縁巻は第2の平板44のみに対して、領域Bの縁巻及び領域Cの縁巻の一部は第1の平板43と第2の平板44の重なり部に対して、領域Cの縁巻の他の一部は第1の平板43のみに対して形成するものである。尚、このような縁巻径の設定はプレス成形する際の金型の寸法設定によって行なう。
【0051】
このようにして第2の平板44と第1の平板43とが重ね合わされた状態で一体的に縁巻が形成されると、図3及び図4で示した縁巻23a及び縁巻24aの形状の縁巻が係合した状態で形成されることになる。すなわち、レンジフード用フィルタカバー15は成形後に図1で示されたような伸ばされた状態となるように、第1の分割体16及び第2の分割体17が同時に一体的にプレス成形されることになる。
【0052】
図6はこの発明の第2の実施の形態によるレンジフード用フィルタカバーの第1の分割体と第2の分割体との縁巻係合構造を示した端面図である。
【0053】
図を参照して、第1の分割体の縁巻23aは小径の第1ストレート部50と、第1ストレート部50の径より大きな径を有する大径の第2ストレート部52と、第1ストレート部50と第2ストレート部52との間に接続され、それらに連続的に接続されるようにその径が徐々に変化するテーパ部51とから構成される。
【0054】
一方、第2の分割体の縁巻24aは、第2ストレート部52の内部に収納されかつ摺動自在な径を有するストレート部53と、縁巻23aのテーパ部51の内部に収納され、かつ全体形状がテーパ部51と類似のテーパ部54とから構成される。尚、縁巻23aの第2ストレート部52の先端は内方に折り曲げられ内層縁巻55が形成されている。そのため、ストレート部53は第2ストレート部52の内面に直接接して摺動することはないので、ストレート部53の移動による抵抗が軽減され、スムーズな移動が可能になる。一方、縁巻24aのテーパ部54の先端は外方に折り曲げられて外層縁巻56が形成されており、テーパ部51の内面に当接する。
【0055】
縁巻23a及び縁巻24aは、先の第1の実施の形態による図5で示したように一体的なプレス成形によって同時に形成されるものである。このような縁巻係合構造を採用すると、縁巻24aは二点鎖線で示されている方向には移動自在であるが、矢印で示す方向に移動すると、縁巻24aのテーパ部54と縁巻23aのテーパ部51とが、互いに当接してそれ以上の移動が阻止されるストッパー機能を発揮する。
【0056】
したがってこのような縁巻係合構造によって、図1でいえばレンジフード用フィルタカバー15を構成する第1の分割体16と第2の分割体17との係合状態をより深くしてレンジフード用フィルタカバー15の全体長さを小さくする場合に、これらの係合の最終的な停止位置を設定することができる。
【0057】
尚、図6の構造であれば、二点鎖線で示す方向に縁巻24aを移動させた場合、最終的には縁巻24aの外層縁巻56と縁巻23aの内層縁巻55とが当接することになり、縁巻24aが縁巻23aから分離して脱落するような虞れもない。すなわち図6の縁巻係合構造であれば、矢印の方向のみならずその反対方向の移動に対してもどちらもストッパー機能を有する構造といえる。したがって用途に応じてこの縁巻係合構造を採用すれば、縁巻を介してスライドさせる構造体に対してはより有益な機能を提供することが可能となる。
【0058】
図7はこの発明の第3の実施の形態による換気扇カバーの取付状態を示した斜視図である。
【0059】
図を参照して、換気扇カバー58は、その中央部に形成されその開口にフィルタ63が取付けられた膨出部64と、膨出部64の外周から外方に向かって平面状に伸びるフランジ部59と、フランジ部59の外周端全周に形成された縁巻62a〜縁巻62dによって構成されている。フランジ部59の両側部分には、取付けるべき換気扇枠57に固定された取付金具61に係合する取付部60が形成されている。これによって換気扇カバー58はフランジ部59が換気扇枠57の取付け面に押付けられた状態で取付けられることになる。
【0060】
図に示す二点鎖線は換気扇カバー58の取付前の状態であって、取付部60が形成されている側の縁巻62a及び縁巻62bの位置を示したものである。このように縁巻62a及び縁巻62bともに、その中央部がその両端部を結ぶ直線から換気扇枠57とは反対方向に湾曲するような円弧状に形成されている。したがって取付時には、取付部60に係合した取付金具61によって縁巻62a及び縁巻62bは直線状に変形する。そのため縁巻62c及び縁巻62dもより強く換気扇枠57の取付面に抑えられることになり、換気扇カバー58の取付状態が安定する。
【0061】
尚、上記の実施の形態のいずれにおいても被取付体の表面形状は平面としているが、曲面形状等の被取付体にも適用できる。この場合、取付具が取付けられる辺の両端部の各々と被取付体との距離の和の二分の一の長さより、取付け具の取付面と被取付体との距離を大きくするように金属箔成形体の形状を設定すれば良い。このようにすると、取付具が取付けられた辺が被取付体の表面形状に沿うように変形するので、取付具の両端部が被取付体に押付けられて取付状態が安定する。
【0062】
又、上記の各実施の形態では、取付具26,27は取付辺のほぼ中央に取付けているが、取付辺の両端部を除いた位置に取付ければ同様に取付状態が安定する。
【0063】
更に、上記の実施の形態では磁石を用いた取付具や、取付金具と係合する取付部を金属箔成形体の固定手段としているが、これら以外の例えば粘着テープ、両面ファスナ、クリップ等の固定手段も同様に使用することができる。
【0064】
更に、上記の各実施の形態では、取付具は対向する辺に一対に取付けられているが、いずれか一方の辺にのみ取付具を取付けるようにしても同様の効果を奏する。
【0065】
更に、上記の実施の形態では、金属箔成形体の外周の辺には縁巻が形成されているが、取付状態の安定化という観点からは縁巻が形成されていない辺に直接取付具を取付けても良い。
【0066】
更に、上記の実施の形態として示したレンジフード用フィルタカバー以外の金属箔成形体であっても、2以上の分割体の縁巻係合を用いた伸縮機能を有するものであれば同様に適用できることはいうまでもない。
【0067】
更に、上記の各実施の形態では、金属箔成形体の外形は矩形形状を有しているが、他の多角形形状を外形とする金属箔成形体にも同様に適用できることはいうまでも無い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態によるレンジフード用フィルタカバーの外観形状を示した斜視図である。
【図2】図1のII−IIラインから見た図であって、レンジフード用フィルタカバー15の取付前の状態と取付後の状態とを示した図である。
【図3】図1の“X”部分の拡大斜視図である。
【図4】図3のIV−IVラインの端面図である。
【図5】図4で示した縁巻係合構造の製造手順を示した図である。
【図6】この発明の第2の実施の形態によるレンジフード用フィルタカバーの縁巻係合構造の構成を示した端面図である。
【図7】この発明の第3の実施の形態による換気扇カバーの取付状態を示した斜視図である。
【図8】従来のレンジフード用フィルタカバーの外観形状を示した斜視図である。
【図9】図8の“Y”部分の拡大斜視図である。
【図10】図8のX−Xラインから見たレンジフード用フィルタカバー70の取付状態を示した図である。
【図11】図8の“Z”部分の拡大斜視図である。
【符号の説明】
15…レンジフード用フィルタカバー
16…第1の分割体
17…第2の分割体
23,24…縁巻
33,50…第1ストレート部
34,38,51,54…テーパ部
35,52…第2ストレート部
37,53…ストレート部
40,55…内層縁巻
41,56…外層縁巻
43…第1の平板
44…第2の平板
45,45…端部
47,48…折返し片
尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。
Claims (4)
- 金属箔成形体よりなる第1の分割体の側縁に形成された第1の縁巻に、金属箔成形体よりなる第2の分割体の側縁に形成された第2の縁巻を摺動自在に挿入する縁巻係合構造であって、
前記第1の縁巻は大径の第1ストレート部と、前記第1ストレート部にその一端が接続され、その径が徐々に減少する第1テーパ部と、前記第1テーパ部の他端に接続された小径の第2ストレート部とからなり、
前記第2の縁巻は、前記第1テーパ部の内部に収納され、その全体形状が前記第1テーパ部に類似の第2テーパ部と、前記第2テーパ部の一端に接続され、前記第2ストレート部の内部にその一部が収納され、かつ摺動自在な径の第3ストレート部とからなり、
前記第2ストレート部の端部には、内方に折り曲げられた内層縁巻が形成され、
前記第2テーパ部の端部には、外方に折り曲げられた外層縁巻が形成され、
前記内層縁巻は、前記第3ストレート部の外面に摺動自在に当接し、
前記外層縁巻は、前記第1テーパ部の内面に当接する、縁巻係合構造。 - 金属箔成形体よりなる第1の分割体の側縁に形成された第1の縁巻に、金属箔成形体よりなる第2の分割体の側縁に形成された第2の縁巻を摺動自在に挿入する縁巻係合構造であって、
前記第1の縁巻は、小径の第1ストレート部と、前記第1ストレート部にその一端が接続され、その径が徐々に増加する第1テーパ部と、前記第1テーパ部の他端に接続された大径の第2ストレート部とからなり、
前記第2の縁巻は、前記第1テーパ部の内部に収納され、その全体形状が前記第1テーパ部に類似の第2テーパ部と、前記第2テーパ部の一端に接続され、前記第2ストレート部の内部にその一部が収納され、かつ摺動自在な径の第3ストレート部とからなり、
前記第2ストレート部の端部には、内方に折り曲げられた内層縁巻が形成され、
前記第2テーパ部の端部には、外方に折り曲げられた外層縁巻が形成され、
前記内層縁巻は、前記第3ストレート部の外面に摺動自在に当接し、
前記外層縁巻は、前記第1テーパ部の内面に当接する、縁巻係合構造。 - 第1の分割体の側縁に形成された第1の縁巻に、第2の分割体の側縁に形成された第2の縁巻を摺動自在に挿入する縁巻係合構造の製造方法であって、
前記第2の分割体を形成するための金属箔よりなる第1の平板の一部と、前記第1の分割体を形成するための金属箔よりなる第2の平板の一部とを重ね合わせて各々の端縁を揃える第1工程と、
前記重ね合わされた状態で、前記端縁から所定範囲を巻込むようにして、一定径の第1ストレート部と前記第1ストレート部の径とは異なる一定径の第2ストレート部と、前記第1ストレート部と前記第2ストレート部とにその両端が接続され、径が徐々に変化するテーパ部とからなる縁巻を、前記第1ストレート部は前記第2の平板のみに対して、前記テーパ部及び前記第2ストレート部の一部は前記第1の平板と前記第2の平板の重なり部に対して、前記第2ストレート部の他の一部は、前記第1の平板のみに対して形成する第2工程とを備えた、縁巻係合構造の製造方法。 - 前記第1工程は、
前記第1の平板の長手方向の端部を折返して折返し片を形成する工程と、
前記第2の平板の長手方向の端部を折返して折返し片を形成する工程とを更に備え、
前記折返し片の各々が形成された状態で、これらの折返し片が向かい合うように前記第1の平板及び前記第2の平板を重ね合わす、請求項3記載の縁巻係合構造の製造方法。
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