JP3864304B2 - モジュールの着脱機構および車載用電子機器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、モジュール化されたホームオーディオやカーオーディオ等の電子機器部材等の着脱機構の改良および当該機構を有する車載用電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
ホームオーディオやカーオーディオ等の中には、収納枠体にモジュール化された部材を差し込んだり引き出したりする構造のものが知られている。例えば、車載用の場合、車両内のダッシュボードの下等の所定の位置に、カーナビゲーションやカーオーディオ等の車載用電子機器部材を着脱自在にはめ込む収納枠体内が設けられている。電子機器部材は、修理や取り替え等の際に、収納枠体から前方へ引き出され収納枠体から取り外される。従来より、この取り外し動作を考慮し、車載用電子機器部材の前面部分となる意匠面には、取り出し用の取っ手が形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、引き出し用の取っ手を前面の意匠面に取り付けることにより、デザイン上および機能上、設計面における制約が生じてしまうという問題が生じる。一方、引き出し用の取っ手が無いと、取り出しが非常に困難となる。
【0004】
加えて、車載用電子機器部材の最奥部にコネクタが設けられ、当該車載用電子機器部材を収納用枠体の最奥部に押し込むことによりコネクタが接続されるタイプのものの場合、手前に引き出して収納用枠体から外すにはさらに相当な力を要する。したがって、取っ手が無くてはほぼ取り出せない。さらに、取っ手および前面部分の取っ手を支持する部位にも、ある程度強度が必要となる。このため、デザイン上および機能上の制約がさらに厳しくなる。
【0005】
また、車両内の装備品が車両荒らしの被害に遭う可能性もあるが、従来のモジュール化された電子機器部材を差し込んた車載用電子機器では、電子機器部材の取っ手を手前に引っ張ることにより簡単に取り出すことが出来る。したがって、防犯上の問題も存在する。また、何らかの方法により、防犯機能(盗難防止機能)を備えた車載用電子機器も存在するが、カーナビゲーションやMD/CD再生装置等、複数種の電子機器部材を一括してロックするような装置は、現在のところ存在しない。したがって、盗難防止機能を収納部分に装着された車載用電子機器部材全てに備える必要があり、コストが高くなってしまう。
【0006】
そこで、本発明は、手前側の面となる意匠面に取っ手等の引き出し用部材を備える必要が無く、かつ収納枠体から容易に引き出して取り出すことが出来、さらに収納枠体内に取り付けた際には確実にロックがかかって盗難を防止することが可能なモジュールの着脱機構および当該機構を有する車載用電子機器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するため、本発明は、収納枠体の内側に着脱自在とされるモジュールの着脱機構において、モジュールの着脱方向に対して直交する方向にスライド移動可能な可動部材と、この可動部材のスライド移動に伴って一端が回動自在となるように他端が可動部材に係止されていると共に一端に上記モジュールを所定位置でロックするためのロック手段を有する揺動部材と、収納枠体に形成され揺動部材の一端側を案内するガイド溝とを有し、モジュールにロック手段によってロックされる被ロック部が設けられていると共に、可動部材を一側へスライド移動させることにより、モジュールのロック状態が解除され、かつモジュールが揺動部材の一端側によって前方へ押し出されることを特徴としている。
【0008】
また、他の発明は、上述のモジュールの着脱機構において、モジュールは、収納枠体側に設けられた接続用部位に電気的に接続されるコネクタを備え、このコネクタはモジュールがロック状態となる際に接続用部位に接続されると共に、ロック状態が解除されるとその接続が外れるように構成されたことを特徴としている。
【0010】
また、他の発明は、上述の各モジュールの着脱機構において、揺動部材が可動部材に複数取り付けられ、かつガイド溝が収納枠体に複数形成されると共に、複数のモジュールを収納枠体内に複数段に着脱自在な構成とし、可動部材をスライド移動させることにより複数の揺動部材が各モジュールのロックおよびロック解除を一括して切り換えることを特徴としている。
【0011】
また、他の発明は、車両内の所定位置に取り付けられる収納枠体と、その内側に着脱自在なモジュール化された電子機器部材とを備える車載用電子機器において、収納枠体に、電子機器部材の着脱方向に対して直交する方向にスライド移動可能な可動部材と、この可動部材のスライド移動に伴って一端が回動自在となるように他端が可動部材に係止されていると共に一端に電子機器部材を所定位置でロックするためのロック手段を有する揺動部材とを取り付けると共に、揺動部材の一端側を案内するガイド溝が形成し、ロック手段によってロックされる被ロック部を有し、可動部材を一側へスライド移動させることにより、ロック手段が被ロック部から外れてロック状態が解除され、かつ揺動部材の一端側によって前方へ押し出されることを特徴としている。
【0012】
また、他の発明は、上述の車載用電子機器において、収納枠体側に設けられた接続用部位に電気的に接続されるコネクタを備え、このコネクタはロック状態となる際に接続用部位に接続されると共に、ロック状態が解除されるとその接続が外れるように構成されている。
【0013】
また、他の発明は、上述の車載用電子機器において、可動部材は電動で構成され、車両の電源をOFFにする動作に連動して可動部材がスライド移動し、電子機器部材をロックすることを特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態のモジュールの着脱機構および車載用電子機器を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下では、車載用について説明するが、本発明は車載用のみならずホームオーディオ等のモジュール化された電子機器部材にも適用でき、さらには電子機器部材ではなくモジュール化された部材全てのものに適用することができる。
【0015】
図1は、本発明の実施の形態のモジュールの着脱機構を説明するための図で、モジュールとなる車載用の電子機器部材(以下、車載用電子機器部材という)および車載用電子機器部材を装着した収納枠体を示す斜視図である。図2は、図1の収納枠体における主要部となる、ロック手段および車載用電子機器における被ロック部を示した部分斜視図である。図3は、本実施の形態の着脱機構の主要部を正面側から見た縦断面図である。図4は、本実施の形態の着脱機構の主要部を側面から見た縦断面図で、(A)は車載用電子機器部材のロック状態を、(B)は(A)の状態から可動部材を上方にスライド移動させて車載用電子機器部材のロック状態を解除した状態を、(C)は(B)の状態から手で車載用電子機器部材を前方へ引き出した状態をそれぞれ示している。
【0016】
図1に示すように、収納枠体1は、外観が6面の直方体でかつ内部に空間を有し、さらに前面部分に開放部1aを有するものとなっている。そして、この収納枠体1の内側には、カーナビゲーションやカーオーディオ等の車載用電子機器部材2が複数、段重ねでそれぞれ着脱自在に取り付けられる。
【0017】
なお、本実施の形態では、収納枠体1の内部に4つの車載用電子機器部材2を装着することが可能となっているが、以下の説明では、1つの車載用電子機器部材2の着脱に関して説明する。しかし、本実施の形態は、車載用電子機器部材2を複数取り付ける場合、複数の車載用電子機器部材の着脱、すなわちロックおよびロックの解除を一括して同時に行えるものである。
【0018】
また、収納枠体1内に装着可能な車載用電子機器部材2の数は、4つに限定されるものではなく、1つでも2つでもあるいは3つでも5つ以上でも良い。また、図1では、収納枠体1内には4つの車載用電子機器部材2を取り付け可能であるが、内部構造を示すために、車載用電子機器部材2を1つのみ示している。
【0019】
収納枠体1内に着脱可能に装着される車載用電子機器部材2は、その内部構造は詳しく説明しないが、外観が6面の直方体の筐体で構成されている。そして、車載用電子機器部材2の両側面には、後述する可動部材6の下方へのスライド移動によりロックピン5が係合する共に、可動部材6の上方へのスライド移動によりその係合が外れるように構成された被ロック部21が設けられている(図2参照)。なお、図2では、車載用電子機器部材2の一方の側面2b側のみを示しているが、被ロック部21ならびに以下に説明する連結部22および被押圧部23は、車載用電子機器部材2の両側面2b,2cに形成されているものである。
【0020】
被ロック部21は、ロックピン5が可動部材6の下方へのスライド移動によって下降してきた際に、ロックピン5の後方側(収納枠体1の奥側)に当接する立ち上がり部で構成されている。ロックピン5が被ロック部21の前側にはまり込むと、車載用電子機器部材2を前方へ引き出そうとしても、ロックピン5が邪魔となって引き出すことができない。すなわち、車載用電子機器部材2が収納枠体1内でロックされることとなる(図2参照)。
【0021】
また、被ロック部21の下端からは、前方側(収納枠体1の開放部1a側)に連結部22が延設されている。そして、この連結部22の前端には、可動部材6の上方へのスライド移動によって前方へ突き出されるロックピン5に当接され前方へ押される被押圧部23が設けられている。この被押圧部23は、連結部22の上方の空間を挟んで被ロック部21と対向する位置に設けられているが、立ち上がり高さは被ロック部21に比べて大きく形成されている。
【0022】
なお、上述した被ロック部21、連結部22および被押圧部23は、車載用電子機器部材2の両側面2b,2cに直接設けるようにしても良いが、車載用電子機器部材2とは別体で設け、車載用電子機器部材2にその別体で設けたものを取り付け固定するように構成しても良い。
【0023】
収納枠体1の両側面1b,1cの内面には、車載用電子機器部材2を平行にスライド移動させるためのガイド(図示省略)が設けられている。また、収納枠体1の両側面1b,1cには、後述するロック手段となるロックピン5の移動をガイドする略円弧状のガイド溝11が4つずつ形成されている。各ガイド溝11は、内部の各所定位置に車載用電子機器部材2が装着された場合における、当該車載用電子機器部材2の被ロック部21の近傍から被押圧部23の近傍にかけて形成されたものとなっている。
【0024】
また、収納枠体1の両側面1b,1cの内側には、車載用電子機器部材2の着脱方向に対して直交する方向(図1における上下方向)にスライド移動可能な可動部材6がそれぞれ1つずつ配置されている。この可動部材6は、収納枠体1の上面1d側から見てL字状の断面を有し、一方の面は収納枠体1の側面1b,1cに、他方の面は収納枠体1の奥面1eに沿うように配置されている。すなわち、両可動部材6は、収納枠体1の奥側の両隅にそれぞれ配置されており、上述のガイド溝11より収納枠体1の奥側に配置されている。なお、収納枠体1の内側には、可動部材6の上下方向へのスライド移動を案内するガイド7が形成されており、可動部材6はこのガイド7に沿ってスライド移動するものとなっている。
【0025】
可動部材6の内側面には、一端が揺動可能な揺動部材となるアーム8の一端が取り付け部材8aによってそれぞれ回動自在に取り付けられている。これらのアーム8の一端(揺動する側)には、車載用電子機器部材2をロック位置でロックするためのロック手段となるロックピン5が、それぞれアーム8を貫通するように取り付けられている(図2および図3参照)。
【0026】
そして、各ロックピン5は、それぞれ一端(外側の端部)が、上述した収納枠体1に形成された略円弧状のガイド溝11内にはまり込んでいる。また、各ロックピン5の他端(内側の端部)は、車載用電子機器部材2の被ロック部21、連結部22および被押圧部23に囲まれた空間内に臨んでいる。このため、図3に示すように、各ロックピン5は、可動部材6から見て当該可動部材6の前方側で、収納枠体1の幅方向に延びるように配置される。
【0027】
アーム8は、可動部材6のスライド移動に伴って、可動部材6への取り付け部材8aの部分を中心に揺動する。この際、ロックピン5は、収納枠体1のガイド溝11内を移動する。同時に、ロックピン5は、車載用電子機器部材2の被ロック部21、連結部22および被押圧部23に囲まれた空間内を移動する。アーム8は、このロックピン5のガイド溝11内の移動に案内されて、当該移動範囲内で揺動することとなる。
【0028】
なお、図2に示すように、アーム8は、可動部材6が最下位置にある際に、当該可動部材6への取り付け位置(取り付け部材8aの位置)が、ロックピン5がはまり込むガイド溝11の最下位置より低い位置に配置されている。このため、可動部材6が最下位置にある状態時、アーム8は、奥側の可動部材6側が低く、手前側のガイド溝11が高くなるような斜めの状態となっている。
【0029】
この状態時を示したのが、図4(A)である。図4(A)に示した状態においては、アーム8に取り付けられたロックピン5は、一端がガイド溝11の最下端でかつ最奥側となる位置にはまっている。一方、ロックピン5の他端は、車載用電子機器部材2の被ロック部21の前方となる位置でかつ当該被ロック部21に当接している。この状態が、車載用電子機器部材2を前方へ引き出せないロック状態となる。
【0030】
そして、可動部材6がスライド移動により上昇すると、アーム8も上昇しようとするが、アーム8にはロックピン5が設けられており、このロックピン5に対して許容されるガイド溝11に沿った移動のみがアーム8に対して許される。このため、ロックピン5が取り付けられたアーム8の一端側は、ロックピン5がガイド溝11に案内されることにより上方へ移動する。この動作に伴い、ロックピン5は、車載用電子機器部材2の被ロック部21に当接して係合している位置から上方へ移動する。このため、ロックが外れる。
【0031】
そして、さらに可動部材6がスライド移動により上昇すると、ロックピン5が取り付けられたアーム8の一端側は、ガイド溝11に案内されて前方(図4において左方向)に突き出される。この動作に伴い、ロックピン5は、車載用電子機器部材2の被押圧部23に当接しながら被押圧部23を前方へ押し出す(図4(B)参照)。
【0032】
この結果、収納枠体1内にロック状態で装着されていた車載用電子機器部材2が、手で容易に前方へ引き出せる位置まで前方に送り出される。すなわち、車載用電子機器部材2は、前面部分2aの上端もしくは下端と、この部位に隣接する部位との間に、手指を入り込ませる隙間が生じる程度まで前方に送り出される。
【0033】
したがって、車載用電子機器部材2の前面部分2aに、従来のような引き出し用の取っ手を設けなくても、当該車載用電子機器部材2の収納枠体1への着脱が非常に容易となる。すなわち、図4(C)に示すように、車載用電子機器2を手で容易に引き出すことができる。
【0034】
上述したように構成された車載用電子機器部材2等のモジュール化された部材(以下、モジュールという)の着脱機構の動作手順について、図1および図4を用いて以下に説明する。
【0035】
なお、以下の説明では、1つの車載用電子機器部材2の着脱に関して説明するが、本実施の形態は、上述したように、車載用電子機器部材を複数取り付ける場合、複数の車載用電子機器部材のロックおよびロックの解除等を一括して同時に行えるものである。
【0036】
まず、図1に示す収納枠体1の開放部1aから、車載用電子機器部材2の奥面2dを挿入し、車載用電子機器2の前面部分2aを奥側方向に押す。これにより、車載用電子機器部材2は、収納枠体1内のガイド(図示省略)を利用して、収納枠体1内のロック位置までスライド移動する。
【0037】
なお、車載用電子機器部材2が収納枠体1内のロック位置まで挿入されると、車載用電子機器部材2の奥面2dに設けられたコネクタ3が、収納枠体1の奥面1e側に設けられたコネクタ4に差し込まれる。収納枠体1の奥面1eには、コネクタ4が取り付けられた突出部1f(図1〜図3では図示省略)が形成されており、図4にはこの突出部1fおよびコネクタ4が示されている。このコネクタ3,4の接続により、車載用電子機器部材2は、車両のバッテリーシステム(図示省略)に電気的に接続される。なお、ロック位置への挿入によって、ロックピン5は図4(B)の状態からわずかに押されるため、アーム8はわずかに回動し可動部材6をわずかに下方に移動させる。
【0038】
そして、この状態から、収納枠体1の内側に取り付けられた可動部材6をスライド下降させる。すると、図4(A)に示すように、ロックピン5は、車載用電子機器部材2の被ロック部21の前方(図4における左方)でこの被ロック部21に当接する位置へ配置される。これにより、車載用電子機器部材2は、収納枠体1のロック位置でロックされる。すなわち、車載用電子機器部材2は収納枠体1内に完全に装着され、当該車載用電子機器部材2の前面部分2aを手前に引き出そうとしても、車載用電子機器部材2を収納枠体1から引き出すことができなくなる。このロックは、収納枠体1に収納される車載用電子機器部材の全てに一括してかけられる。
【0039】
なお、可動部材6は、電動でも手動でも良い。なお、可動部材6を電動とし、車両の電源をOFFにする動作に連動して可動部材6をスライド移動させて、車載用電子機器部材2にロックをかけるようにすると、利用者がエンジンキーを回して電源をOFFにしかつエンジンキーを引き抜いて車両から離れた場合の車載用電子機器部材2の盗難を防止することができる。また、電動とした場合には、車載用電子機器部材2を完全に挿入した段階でスイッチをONにし、可動部材6を下方にスライドさせるようにするのが好ましい。人が指を挟んだりする危険が減少するためである。
【0040】
なお、上述のロック状態は、通常に使用される状態および車両の不使用時における常なる状態である。車載用電子機器部材2を他の機器に変える場合あるいは修理する場合等は、車載用電子機器部材2を収納枠体1から取り外す必要が生じる。その場合は、可動部材6を上方にスライド移動させ、可動部材6に取り付けられたアーム8の取り付け部材8aの位置を可動部材6と共に上昇させる。これにより、アーム8の先端部分に取り付けられたロックピン5は、収納枠体1のガイド溝11に案内されながら斜め上方へ上昇する。このため、ロックピン5は、図4(A)に示したロック位置から上方へ移動して、被ロック部21との係合が外れる。この結果、車載用電子機器部材2の収納枠体1内でのロックが解除となる。
【0041】
また、ロック状態解除後の一連の動作で、図4(B)に示すように、可動部材6がさらにスライド移動すると、アーム8の先端に取り付けられたロックピン5は前方へ略平行に移動する。すなわち、アーム8は、ロックピン5側が前方へ突き出る。このため、ロックピン5が、車載用電子機器部材2の被押圧部23に当接しながら被押圧部23を前方へ所定距離分押し出す。
【0042】
このとき、同時に、コネクタ3は、コネクタ4との接続が外れる。このため、図4(C)に示すように、ロックが解除されコネクタ3の接続が外れた状態の車載用電子機器部材2を、収納枠体1から容易に手で引き出すことができる。
【0043】
なお、このように、本実施の形態では、可動部材6をスライド移動させるだけの簡単な構造により車載用電子機器部材2のロック動作およびロック解除動作を切り換えることができる。また、車載用電子機器部材2のロック解除および前方への押し出しを一連の動作ででき、さらにこの一連の動作中に同時にコネクタ3の接続を外すこともできるようになっている。そのため、車載用電子機器部材2の着脱が容易であるだけでなく、コネクタ3を車載用電子機器部材2の引き出し方向に真っ直ぐに抜き出すことができ、コネクタ3やコネクタ4に接続された基板等に余分なストレスを生じさせないという効果も生じる。
【0044】
なお、上述の実施の形態は、本発明の好適な実施の形態の一例であるが、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば、上述の実施の形態では、モジュールを車載用電子機器部材2としたが、モジュールは他のものでも良い。収納枠体1内に配置しロックをかける必要性があるものには、種々適用可能である。
【0045】
また、上述の実施の形態においては、車載用電子機器部材2を収納枠体1内にロックさせた状態から、ロックを解除しかつ車載用電子機器部材2を前方へ押し出す動作を一連の動作としたが、これらの動作が別個となるように可動部材6の上方へのスライド移動を制御するようにしても良い。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、手前側の面となる意匠面に取っ手等の引き出し用部材を備えない構造であるにも関わらず、モジュールを収納枠体から容易に引き出して取り出すことが可能となる。また、さらに収納枠体内に取り付けた際、確実にロックをかけて盗難を防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のモジュールの着脱機構を説明するための図で、モジュールとなる車載用電子機器部材および車載用電子機器部材を装着した収納枠体を示す斜視図である。
【図2】図1の収納枠体における主要部となる、ロック手段および車載用電子機器における被ロック部を示した部分斜視図である。
【図3】図1に示された車載用電子機器に使用されている着脱機構の主要部を正面側から見た縦断面図である。
【図4】図1に示されている車載用電子機器に使用されている着脱機構の主要部を側面から見た縦断面図で、(A)は車載用電子機器部材のロック状態を、(B)は(A)の状態から可動部材を上方にスライド移動させて車載用電子機器部材のロック状態を解除した状態を、(C)は(B)の状態から手で車載用電子機器部材を前方へ引き出した状態をそれぞれ示したものである。
【符号の説明】
1 収納枠体
2 車載用電子機器部材(モジュール)
3 コネクタ
4 コネクタ
5 ロックピン(ロック手段)
6 可動部材
8 アーム(揺動部材)
11 ガイド溝
21 被ロック部
Claims (6)
- 収納枠体の内側に着脱自在とされるモジュールの着脱機構において、上記モジュールの着脱方向に対して直交する方向にスライド移動可能な可動部材と、この可動部材のスライド移動に伴って一端が回動自在となるように他端が上記可動部材に係止されていると共に上記一端に上記モジュールを所定位置でロックするためのロック手段を有する揺動部材と、上記収納枠体に形成され上記揺動部材の一端側を案内するガイド溝とを有し、上記モジュールに上記ロック手段によってロックされる被ロック部が設けられていると共に、上記可動部材を一側へスライド移動させることにより、上記ロック手段が上記被ロック部から外れて上記モジュールのロック状態が解除され、かつ上記モジュールが上記揺動部材の一端側によって前方へ押し出されることを特徴とするモジュールの着脱機構。
- 前記モジュールは、前記収納枠体側に設けられた接続用部位に電気的に接続されるコネクタを備え、このコネクタは前記モジュールがロック状態となる際に上記接続用部位に接続されると共に、ロック状態が解除されるとその接続が外れるように構成されたことを特徴とする請求項1記載のモジュールの着脱機構。
- 前記揺動部材が前記可動部材に複数取り付けられ、かつ前記ガイド溝が前記収納枠体に複数形成されると共に、複数の前記モジュールを前記収納枠体内に複数段に着脱自在な構成とし、前記可動部材をスライド移動させることにより前記複数の揺動部材が各モジュールのロックおよびロック解除を一括して切り換えることを特徴とする請求項1または2記載のモジュールの着脱機構。
- 車両内の所定位置に取り付けられる収納枠体と、その内側に着脱自在なモジュール化された電子機器部材とを備える車載用電子機器において、上記収納枠体に、上記電子機器部材の着脱方向に対して直交する方向にスライド移動可能な可動部材と、この可動部材のスライド移動に伴って一端が回動自在となるように他端が上記可動部材に係止されていると共に上記一端に上記モジュールを所定位置でロックするためのロック手段を有する揺動部材とを取り付けると共に、上記揺動部材の一端側を案内するガイド溝が形成し、上記ロック手段によってロックされる被ロック部を有し、上記可動部材を一側へスライド移動させることにより、上記ロック手段が上記被ロック部から外れてロック状態が解除され、かつ上記揺動部材の一端側によって前方へ押し出されることを特徴とする車載用電子機器。
- 前記収納枠体側に設けられた接続用部位に電気的に接続されるコネクタを備え、このコネクタは前記ロック状態となる際に上記接続用部位に接続されると共に、ロック状態が解除されるとその接続が外れるように構成されたことを特徴とする請求項4記載の車載用電子機器。
- 前記可動部材は電動で構成され、車両の電源をOFFにする動作に連動して前記可動部材がスライド移動し、前記電子機器部材をロックすることを特徴とする請求項4または5記載の車載用電子機器。
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