JP3866565B2 - Door open / close delay mechanism - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、扉を開閉する扉開閉機構のうち、特に扉を付勢力に抗して開位置方向へ回動操作する態様において、開位置から閉方向への回動切り換え作動を遅延するようにした扉開閉遅延機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
図10は自動販売機を模式的に示している。同図の自動販売機30は、例えば、硬貨投入口31にコインを入れ、好みの飲料液に対応した選択釦32を押すと、取出部33内にカップCが落ち、指定飲料液が該カップCに注がれる。購入者は、飲料液がカップ内に注入されたことを目視又は表示部等を介し認識した後、取出部33を閉じている扉34を開位置へ回動してカップCを取り出す。なお、符号35は硬貨返却口、符号36はリセット釦である。
【0003】
ところで、この種の扉34は、取出部33の内部にホコリなどが入り込まないように保護するものである。構造的には、扉34が取出部33を構成している枠部36に枢軸を支点として回動可能に支持され、不図示の付勢手段の付勢力により枠部36の開口を閉じる閉位置方向へ回動されている。従って、扉34は、閉位置から付勢力に抗して開位置方向へ回動操作され、扉34から手を離すと前記付勢手段により再び閉位置へ回動される。なお、扉34は、前記付勢手段により急激に閉位置方向へ回動されると、手に当たったり違和感を与え易いことから、各種の制動機構(例えば、特開平8−296685号の変速回転ダンパー)により回動速度が緩やかになるよう制動されることもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
以上のような扉34は、前記した制動機構により回動速度を制動しても次のような点で使い勝手が悪い。即ち、上記した自動販売機30の例では、取出部33内からカップC等を取り出すとき、扉34を一方の手で開位置へ押し、他方の手でカップCを取り出さなくてはならない。このため、購入者は両手を使うことを余儀なくされ、幼児などを引き連れていたり、荷物を持っているようなとき、両手を確保してから購入しなくてはならず不便である。なお、このような不具合に対し、扉開閉機構としては、扉34の開閉を駆動モータ等の電動制御式に構成し、扉34がカップC等の準備完了(飲料液が注がれて提供できる)状態で自動的に開位置へ駆動され、手でカップC等を取り出した取出完了時を検出して自動的に閉位置に駆動することも可能であるが、製造費が増大したり本体が大型になったり、故障時に手が挟まれる等の要因になり易い。
【0005】
本発明は以上のような背景から開発されたものである。その目的は、上記した様な扉に適用して、扉が開位置で機械的に所定時間保たれるようにすることにより、前記した電動制御式に対し安価で汎用性及び安全性に優れ、用途に応じた展開も容易な扉開閉遅延機構を実現することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明は、図1〜図9に例示される如く、本体側の枠部1に対し扉2を枢軸3を支点として回動可能に支持すると共に、該扉2を付勢手段4の付勢力に抗して前記枠部1の開口を閉じる閉位置から開位置方向へ回動する場合に用いられるものであって、前記枠部1側に設けられてカム溝13を形成しているカム体5と、前記カム体5と対応して前記枠部に付設される回転ギア9と、前記カム溝13をトレースするピン18a及び前記回転ギア9に噛み合う歯部15を有して、前記扉2と連動して回動可能かつ前記カム体5に対し前記カム溝13及びピン18aの嵌合を介し軸方向へ摺動可能に設けられる可動体6と、前記可動体を前記カム体5から離れる方向へ付勢するばね部材7とを備え、前記扉2が前記閉位置から開位置方向へ回動操作されると、以後は前記歯部15と前記回転ギア9との噛み合いを形成して該回転ギアを回転しつつ前記可動体の軸方向への摺動を伴って該噛み合いを開放するまで前記開位置を保った後、前記付勢手段4の付勢力により閉位置方向へ回動されることを特徴としている。
【0007】
以上の扉開閉遅延機構は、可動体6が枠部側のカム体5に対しピン18aのカム溝13への嵌合により付設され、ばね部材7の付勢力によりカム体5から離れる方向へ付勢摺動され、それに伴ってピン18aがカム溝13の定位置(扉の閉位置に対応した溝位置)に移動している。そして、図6の例の如く扉2を閉位置から開位置方向へ回動操作すると、可動体6が扉と連動して回動可能になっているためピン18aもカム溝13を移動し、この移動により可動体6がばね部材7の付勢に抗してカム体5に対し(上方向へ)摺動される。すると、図7の例の如く可動体6が歯部15を枠部側の回転ギア9と噛み合い、該噛み合い状態でばね部材の付勢力により回転ギア9の回転を伴って軸方向(下方向)へ摺動される。扉は、この歯部15が回転ギア9と噛み合っている間は開位置に維持されている。なお、この過程では、扉2が付勢手段4により閉位置方向へ回動しようとするが、その回動はピン18aとカム溝13との関係等により阻止されている。そして、扉2は、可動体6が軸方向へ摺動されて、歯部15が回転ギア9との噛み合いを開放すると、図9の如く付勢手段4の付勢力により閉位置方向へ回動される。換言すると、この機構特徴は、扉2を付勢手段4の付勢力に抗して閉位置から開位置方向へ回動操作するだけで、歯部15と回転ギア9との噛み合いを介し扉の開位置(開状態)を自動的に保ち、以後は付勢手段4の付勢力により扉を閉位置方向へ回動する点にある。このため、本発明は、構成部材が少なく、しかも機械的な動きだけで、閉方向へ付勢されている扉について、開位置から閉位置への回動切り換え作動を遅延できる。この遅延度合、つまり扉を開位置に保つ時間は、歯部と回転ギアとのギア関係、請求項3の制動ダンパー等の利用により任意に設定できる。
【0008】
以上の本発明は請求項2〜5のように具体化されることがより好ましい。
・第1に、前記扉2は、前記閉位置から開位置に達する途中の半開位置まで回動操作されると、該半開位置から前記カム溝13とピン18a及び前記ばね部材7の作動により開位置まで回動される構成である。これは、形態例の如く扉2を開位置に達する前、つまり扉を開位置方向へ適当な角度(半開位置)だけ回動操作することにより、以後は自動的に開位置、開位置で保持、閉位置へ回動する動き実現して、使い勝手及び性能をより向上できるようにする。
・第2に、前記回転ギア9が、制動用ダンパー8の出力軸に装着されている構成である。このダンパー8は、回転ギア9の回動を制動することにより、扉2を開位置に保つ時間を長く設定し易くする。要は、本発明の遅延作動の自由度を拡大可能にする一例である。
・第3に、前記カム体5は筒状の周囲に前記カム溝13を形成し、該カム溝13は前記扉の閉位置から半開位置に対応した第1溝部13aと、前記扉の前記半開位置から開位置に対応した第2溝部13bと、前記扉の開位置を保つ第3溝部13cと、前記扉の開位置から閉位置に対応した第4溝部13dとからなる構成である。これは、形態例のカム体5及び請求項2の遅延作動を得るカム溝構成を特定したものである。但し、本発明は、例えば、扉2を開位置まで回動操作し、以後は開位置で保持、閉位置へ回動するようにしてもよい。この場合は、カム溝として、前記扉の閉位置から開位置に対応した第1溝部と、前記扉の開位置を保つ第2溝部と、前記扉の開位置から閉位置に対応した第3溝部とでほぼ構成される。
・第4は、前記可動体6は、前記カム体5を挿入可能な略筒形の周囲に前記歯部15と、前記扉の一部と摺動可能に嵌合している溝部19とを形成していると共に、前記ピン18aを筒外から筒内へ突設している構成である。これは、可動体6を形態例のものに特定したものである。但し、可動体は、例えば、横断面がC形の筒であってもよく、又、カム体形状や扉形状等に応じて色々変形される。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態を図1〜図9に基づいて説明する。図1は扉開閉遅延機構を適用した使用状態を示し、同(a)は枠部開口を閉じた扉の閉位置での概略外観図、同(b)は扉の開位置での概略外観図である。図2は扉開閉遅延機構の各部材関係を示す模式分解構成図である。図3は図2のカム体を示し、同(a)は正面図、同(b)は右側面図、同(c)は上面図、同(d)は下面図である。図4は図2の可動体を示し、(a)は扉の閉位置での正面図、同(b)はその右側面図、同(c)は上面図、同(d)は下面図である。図5は前記カム体及び可動体の要部断面を拡大して示し、同(a)は図3(b)のA−A線矢視断面図、同(b)はB−B線矢視断面図、同(c)はC−C線矢視断面図、同(d)は図4(a)のD−D線矢視断面図である。図6〜図9は扉開閉遅延機構の作動を示している。
【0010】
(全体の概要)本発明の扉開閉遅延機構は、図1と図2の例の如く本体側の枠部1に対し扉2が枢軸3を支点として回動可能に組み付けられ、又、扉2が付勢手段であるコイルばね4により枠部1の開口を閉じる閉位置(閉状態と同じ)の方向へ付勢されていて、該コイルばね4の付勢力に抗して開位置(開状態)の方向へ回動操作されるような態様において、扉2が開位置で所定時間(例えば、数秒〜数十秒)保たれるようにしたいときに好適なものである。ここで、枠部1は、例えば、図10に挙げた自動販売機30の物品取出口33を区画形成している様な態様を想定している。従って、枠部1は、本体側の用途に応じて設計され、例えば、図1(a)中、想像線で示した様な切欠部1f等が必要に応じ設けられる。形態の枠部1は、片側を一段高くした上面1aと、両側面1b,1cと、下面1dと、背面1eとで内部を区画している。上面1aには枢軸3に対応した係止穴等が設けられている。側面1bには、前から奥へ窪んだ凹部1gが設けられている。側面1cには、扉2を掴むための切欠部1hが設けられている。下面1dには枢軸3に対応した係止穴及び扉2を閉位置に係止するストッパー用凸部1jが設けられている。これに対し、扉2は、枠部1の前開口に対応した形状であり、基端側となる側縁に設けられた筒部2aと、筒部2aの上側を含めた部分を欠如した上角部2bとを形成している。そして、扉2は、筒部2aに枢軸(シャフトと同じ)3を通し、該枢軸3の上下端3a,3bを上面1aの前記係止穴と下面1dの前記係止穴とに固定することで、枢軸3を支点として回動可能に支持される。この場合、コイルばね4が筒部2aの下側にあって下スリット2cで区画された筒部分に嵌合された状態で、一端4aを扉2側に係止し、他端4bを下面1dに突設されたリブ又は穴(不図示)に係止することにより、扉2を閉位置つまり形態では逆時計回りに回動付勢している。但し、扉2の回動支持及び付勢構造は、他の公知の枢支構造や付勢構造であっても何ら差し支えない。以下、扉開閉遅延機構を構成している各部材を詳述した後、その作動に言及する。
【0011】
(扉開閉遅延機構)この形態では、枠部1側に設けられるカム体5と、カム体5に摺動可能に付設される可動体6と、可動体6をカム体5から離れる方向へ付勢するばね部材7と、枠部2の凹部1gに付設される制動用ダンパー8とから構成されている。なお、カム体5及び可動体6は樹脂成形品であるが、他の材質であってもよい。ばね部材7はコイルスプリングの例であるが、板ばねやトーションばねでも差し支えない。
【0012】
カム体5は、取付板部11及び筒部12からなり、筒部12の周囲にカム溝13を形成している。取付板部11は、複数の取付孔11aと貫通孔11bを有し、上面1aに位置決め配置されて取付孔11aを利用してねじ等により固定される。筒部12内は、図5(c)の如く下側を開口し、上側に設けられて貫通孔11bと連通する小筒部12aを有している。小筒部12aは、筒部12内に入れられるばね部材7の上側部分を外周で支持可能となっている。カム溝13は、図3及び図6等の如く筒部12の外周に概略4角形の凸部14を設け、該凸部14の各片部に沿って形成される第1溝部13aと、第2溝部13bと、第3溝部13cと、第4溝部13dとから構成されている。第1溝部13aは、下から上まで比較的鋭角に傾斜されていて、扉2の閉位置から開位置に至る途中、つまり半開位置に対応している。第2溝部13bは、第1溝部13aの上から下向きで第1溝部13aより緩い角度にて傾斜されていて、扉2の前記半開位置から開位置に対応している。第3溝部13cは、第2溝部13bの先端から下へ垂直に延びていて、扉2の開位置を保つ部分に対応している。第4溝部13dは、図5(b)の如く略180度の円弧状をなし、第1溝部13aと第3溝部13cとの各下部分を繋いでいて、扉2の開位置から閉位置に対応している。細部的には、図7(b)において、第4溝部13dの深さ(溝底面の高さ)は第3溝部13c側に位置する半溝部分13eを平坦溝面に形成しているのに対し、第1溝部13a側に位置する半溝部分13fを傾斜溝面に形成していると共に、半溝部分13fと第1溝部13aとの間は段差(ピン18aが第1溝部13aから半溝部分13f側へ不用意に逆戻りしないようにする段差)に形成している。なお、以上のカム体5は上面1aに後付けされる構成であるが、枠部1の対応部に一体に形成してもよい。その場合は、取付板部11が省略される。
【0013】
可動体6は、筒部12が遊嵌される内径で下端面6aを有した略筒形をなし、外周に突設した歯部15及びピン用支持部16と、下端面6aに突設された扉用連結部17とを一体に形成している。下端面6aの内側には、図5(d)の如く筒内に小筒部6bが設けられ、枢軸3を該小筒部6bの内径を通って串差し状態に貫通可能にしている。この小筒部6bは、内部に入れられるばね部材7の下側部分を外周で支持可能にする。歯部15は、筒上側にあって、上下に突出したリブ15aの一部に設けられている。この歯部15は複数の歯から構成されたラックであり、後述するダンパー8の回転ギア9と噛み合う。支持部16は、筒内外を貫通した装着孔16aを形成している。装着孔16aにはピン18aが筒内に突出した状態に配置される。このピン18aは、金属製であり、先端で前記したカム溝13に沿ってトレースする。この構造では、ピン18aが装着孔16aに摺動可能に配置され、装着孔16aの入口側に装着される調整ねじ18bとの間に配設されたばね部材18cに連携されている。ばね部材18cは、一端側がピン18aの後端に係止され、該付勢力によりピン18aを図5(d)の通常位置に押圧し、又、ピン18aを付勢力に抗して退避方向へ摺動可能にする。調整ねじ18bは、ピン18aの筒内への突出量をばね部材18cを介し可変調整するものである。一方、連結部17は下端面6aに結合された対の挟持片17aから構成されている。可動体6には両挟持片17a,17aの間の隙間に連続した縦スリット19が設けられている。
【0014】
ダンパー8は、上記した枠部1の凹部1gにねじ等により取り付けられている。構造は、公知のロータリー式のオイルダンパーが用いられ、作動油の抵抗を受けている出力軸に装着された回転ギア9を有している。カム体5との関係では、回転ギア9がカム溝13の所定の溝部分と対応するよう凹部1gに位置決め固定される。可動体6との関係では、回転ギア9が歯部15の歯に対応したピッチであることが必須となる。なお、本発明は制動用ダンパー8を用いず、制動機能部を省略した回転ギア(歯部15に対応したピニオンと同じ)だけで構成することも可能である。その場合は、回転ギアが支持軸等を介し凹部1gに付設される。
【0015】
以上のカム体5、可動体6及びばね部材7は、枠部1に対する扉2の取り付けと同時に組み込まれるが、ダンパー8については扉2を枠部1に取り付ける前又は後でもよい。組立要領は、例えば、ばね部材7を可動体6内とカム体5の筒部12内とに収まるようにして、可動体6内に筒部12を押し入れ、前記ピン18aを装着孔16aに固定する。すると、可動体6は、ピン18aとカム溝13との嵌合を介し分離不能に連携される。この状態では、可動体6がばね部材7の付勢力で筒部12の下側へ摺動されているが、ピン18aとカム溝13の関係つまりピン18aが第4溝部13dに嵌合しているため筒部12から外れない。次に、可動体6が扉2に配置される。この場合、可動体6は、扉2に対し扉2の上角部2bのうち段差になった下側部分を両挟持片17aの間に挟み、又、前記上角部2bの垂直縁部分を縦スリット19に嵌合した状態に配置される。この状態では、可動体6が扉2と一体に回動されると共に、扉2に対し軸方向へ摺動可能になっている。続いて、扉2が上述した如く枢軸3を介し枠部1に組み付けられる。即ち、枢軸3は、例えば、上端3aが扉2の筒部2a、可動体6の下端面6aの孔から小筒部6b、カム体5の小筒部12a及び貫通孔11bに通され上記した上面1aの係止穴に係止され、又、下端3bが上記した下面1dの係止穴に係止される。この場合、コイルばね4が上記した様に筒部2aの下回りに配置され、一端4aが扉2側に係止され、他端4bが下面1dのリブ等に係止される。扉2は、以上のようにして枠部1に組み付けられると、図1(a)の如くコイルばね4の付勢力により枠部1の開口を塞いだ閉位置に回動付勢されている。
【0016】
(作動)次に、以上の扉開閉遅延機構の細部作動を図6〜図9の模式図を参照しながら詳述する。各図において、(a)は枠部1上から見た扉2の位置を示し、(b)は(a)状態におけるカム溝13とピン18aとの関係を示し、(c)は(a)状態における可動体6とカム体5(筒部12)及びダンパー8の回転ギア9との関係を示している。また、(b)のカム溝13は上記した第1〜第4溝部13a〜13dを展開した慨図である。
【0017】
図6は扉2が前記した閉位置からコイルばね4の付勢力に抗して開方向へ回動操作された状態を示している。この回動過程では、扉2の回動に連動して、ピン18aが第1溝部13aをトレースし、そのとき可動体6が扉2と連動して回動し、ばね部材7を圧縮しながらカム体5の筒部12を摺動して上昇する。そして、扉2が開位置に達する前、つまり半開位置まで回動操作されると、ピン18aが第1溝部13aから第2溝部13bに入り込み、以後は自動的に開位置へ回動される。即ち、この形態では、扉2が閉位置から図6の角度L1だけ手動で回動操作される。この角度L1は扉2が閉位置から開位置まで回動される図9の角度L3に対し2/3程度となっている。
【0018】
図7は扉2が図6の半開位置から開位置まで回動された直前の状態を示している。この回動過程では、ピン18aが第2溝部13bに入ると、可動体6が図6の状態からばね部材7の付勢力により若干下側へ摺動され、そのときに受ける反力によりピン18aが斜め下向きの第2溝部13bに沿ってトレースする。可動体6は第2溝部13bに沿って開位置方向へ回動されて、歯部15の下側の歯がダンパー8の回転ギア9と噛み合う。扉2は、可動体6と連動して図7の開位置(扉2が全開した状態)まで回動される。図7の角度L2は、図6の半開位置から図7の開位置までの角度であり、扉2が自動的に開位置方向へ回動される範囲である。
【0019】
図7の状態からは、可動体6がばね部材7の付勢力により軸方向つまり下側へ摺動され、ピン18aが図8の如く第3溝部13cを下向きにトレースする。そのときには、歯部15が回転ギア9を回転しつつ下移動し、可動体6及び扉2が非回動つまり開位置に保たれる。扉2の開位置での保持は、歯部15が回転ギア9を回転しながら該回転ギア9との噛み合いを開放するまでであり、これはピン18aが第3溝部13cを図7の位置から図8の位置まで動くことと一致する。また、扉2の保持又は遅延度合は、歯部15と噛み合う回転ギア9に作用しているダンパー8の制動力にも比例する。
【0020】
図8は歯部15が回転ギア9との噛み合いを開放する直前の状態を示している。この状態では、ピン18aが第3溝部13cと第4溝部13dとの境に位置し、可動体6がカム体5の筒部12下側まで摺動されて、上記した縦スリット19内に扉2の上角部2bの対応部が大きく入り込んでいる。そして、扉2は、ピン18aが第4溝部13dに入る込むと、今度はコイルばね4の付勢力により開位置から閉位置方向へ回動される。この回動時には、可動体6も連動して同方向へ回動される。図9は扉2が図8の開位置から閉位置に回動された後の状態を示している。ピン18aは、扉2(及び可動体6)の閉位置方向への回動に連動して第4溝部13dをトレースし、扉2が閉位置つまり上記したストッパー用凸部1jに当たると同時に第4溝部13dの終点に達する。
【0021】
本発明の扉開閉遅延機構は、以上の様にして、主部材がカム体5と可動体6の2点であり、機械的な動きによって、扉2の開位置から閉位置への回動切り換え時の動きを遅延できる。このため、上記課題に述べた問題を一掃して、自動販売機等をより使い易くする上で大きく寄与できる。しかも、扉開閉遅延機構は、扉2を開位置に保つ時間、つまり開位置から閉位置への回動切り換え時の遅延度合を容易かつ任意に設定できる。これは、例えば、扉2をより長く開位置に保ちたい場合に歯部15を長くしたり歯部15と回転ギア9の噛み合いピッチを変更したり、更に制動力の大きなダンパー8を用いればよいからである。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の扉開閉遅延機構は、例えば、自動販売機の扉に採用することにより、購入者は片手で扉を開位置方向へ回動操作して取出口からカップ等の購入物を取り出すことができることから、使い勝手と機器自体の信頼性を向上できる。また、上述した電動制御式に対し、安価で汎用性つまり本体側の設計変更を伴わずに採用でき、安全性にも優れている。しかも、本発明は請求項2の如く扉を開位置に達する途中まで回動することにより以後は自動的に開位置へ回動、開位置で保持、閉位置へ回動する動き得ることも容易であり、開位置方向への回動操作角度を少なくして使い勝手をより向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 発明形態の扉開閉遅延機構を使用状態で示す概略外観図である。
【図2】 上記扉開閉遅延機構の各部材関係を示す模式分解構成図である。
【図3】 上記扉開閉遅延機構を構成しているカム体の細部構成図である。
【図4】 上記扉開閉遅延機構を構成している可動体の細部構成図である。
【図5】 図3及び図4の各矢視線に沿った拡大断面図である。
【図6】 上記扉を開位置方向へ回動操作した状態を示す作動図である。
【図7】 上記扉が開位置に至った初期状態を示す模式作動図である。
【図8】 上記扉が開位置に維持される最終状態を示す模式作動図である。
【図9】 上記扉が閉位置まで戻された後の状態を示す模式作動図である。
【図10】 従来の扉開閉機構の問題を説明するための模式図である。
【符号の説明】
1…本体側の枠部
2…扉
3…枢軸
4…コイルばね(付勢手段に相当し、4aは一端、4bは他端)
5…カム体(11は取付板部、12は筒部、13はカム溝)
6…可動体(15は歯部、18aはピン、19は溝部に相当する縦スリット)
7…ばね部材
8…制動用ダンパー
9…回転ギア
13a〜13d…第1溝部〜第4溝部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention delays the rotation switching operation from the open position to the close direction in the door opening / closing mechanism that opens and closes the door, particularly in the aspect of rotating the door in the open position direction against the biasing force. The door opening / closing delay mechanism.
[0002]
[Prior art]
FIG. 10 schematically shows a vending machine. In the
[0003]
By the way, this type of
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
The
[0005]
The present invention has been developed from the above background. Its purpose is to be applied to the door as described above, so that the door is mechanically kept at the open position for a predetermined time, so that it is inexpensive, versatile and safe with respect to the electric control type described above, The object is to realize a door opening / closing delay mechanism that can be easily deployed according to the application.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention, as illustrated in FIGS. 1 to 9, supports the
[0007]
In the door opening / closing delay mechanism described above, the
[0008]
The present invention as described above is more preferably embodied as in claims 2-5.
First, when the
Second, the
Third, the
Fourth, the
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
An embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. FIG. 1 shows a use state where a door opening / closing delay mechanism is applied, wherein FIG. 1 (a) is a schematic external view at the closed position of the door with the frame opening closed, and FIG. 1 (b) is a schematic external view at the open position of the door. It is. FIG. 2 is a schematic exploded view showing the relationship of each member of the door opening / closing delay mechanism. 3A and 3B show the cam body of FIG. 2, wherein FIG. 3A is a front view, FIG. 3B is a right side view, FIG. 3C is a top view, and FIG. 3D is a bottom view. FIG. 4 shows the movable body of FIG. 2, (a) is a front view of the door in the closed position, (b) is a right side view thereof, (c) is a top view, and (d) is a bottom view. is there. 5 is an enlarged cross-sectional view of the main part of the cam body and the movable body. FIG. 5A is a cross-sectional view taken along line AA in FIG. 3B, and FIG. FIG. 4C is a cross-sectional view taken along the line CC, and FIG. 4D is a cross-sectional view taken along the line DD in FIG. 6 to 9 show the operation of the door opening / closing delay mechanism.
[0010]
(Overall Outline) In the door opening / closing delay mechanism of the present invention, as shown in FIGS. 1 and 2, the
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(Door Open / Close Delay Mechanism) In this embodiment, the
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The
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The
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The
[0015]
The
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(Operation) Next, detailed operation of the above door opening / closing delay mechanism will be described in detail with reference to the schematic diagrams of FIGS. In each figure, (a) shows the position of the
[0017]
FIG. 6 shows a state in which the
[0018]
FIG. 7 shows a state immediately before the
[0019]
From the state of FIG. 7, the
[0020]
FIG. 8 shows a state immediately before the
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In the door opening / closing delay mechanism of the present invention, the main member is the two points of the
[0022]
【The invention's effect】
As described above, the door opening / closing delay mechanism of the present invention is employed in, for example, a vending machine door, so that the purchaser can rotate the door in the open position direction with one hand to remove a cup or the like from the outlet. Since the purchased item can be taken out, the usability and the reliability of the device itself can be improved. In addition, the above-described electric control type is inexpensive and versatile, that is, it can be adopted without a design change on the main body side, and is excellent in safety. Moreover, according to the present invention, by rotating the door halfway to reach the open position as in
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic external view showing a door opening / closing delay mechanism according to an embodiment of the present invention in use.
FIG. 2 is a schematic exploded view showing the relationship of each member of the door opening / closing delay mechanism.
FIG. 3 is a detailed configuration diagram of a cam body constituting the door opening / closing delay mechanism.
FIG. 4 is a detailed configuration diagram of a movable body constituting the door opening / closing delay mechanism.
FIG. 5 is an enlarged cross-sectional view taken along each arrow line in FIGS. 3 and 4;
FIG. 6 is an operation diagram showing a state in which the door is rotated in the opening position direction.
FIG. 7 is a schematic operation diagram showing an initial state in which the door reaches an open position.
FIG. 8 is a schematic operation diagram showing a final state in which the door is maintained in the open position.
FIG. 9 is a schematic operation diagram showing a state after the door is returned to the closed position.
FIG. 10 is a schematic diagram for explaining a problem of a conventional door opening / closing mechanism.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
5 ... Cam body (11 is a mounting plate part, 12 is a cylindrical part, 13 is a cam groove)
6 ... movable body (15 is a tooth part, 18a is a pin, 19 is a vertical slit corresponding to a groove part)
7 ...
Claims (5)
前記枠部側に設けられてカム溝を形成しているカム体と、前記カム体と対応して前記枠部に付設される回転ギアと、前記カム溝をトレースするピン及び前記回転ギアに噛み合う歯部を有して、前記扉と連動して回動可能かつ前記カム体に対し前記カム溝及びピンの嵌合を介し軸方向へ摺動可能に設けられる可動体と、前記可動体を前記カム体から離れる方向へ付勢するばね部材とを備え、
前記扉が前記閉位置から開位置方向へ回動操作されると、以後は前記歯部と前記回転ギアとの噛み合いを形成して該回転ギアを回転しつつ前記可動体の軸方向への摺動を伴って該噛み合いを開放するまで前記開位置を保った後、前記付勢手段の付勢力により閉位置方向へ回動されることを特徴とする扉開閉遅延機構。The door is pivotally supported with respect to the frame portion on the main body side with the pivot as a fulcrum, and the door is rotated from the closed position to close the opening of the frame portion against the urging force of the urging means from the closed position to the open position direction. It is used when
A cam body provided on the frame portion side to form a cam groove, a rotating gear attached to the frame portion corresponding to the cam body, a pin that traces the cam groove, and the rotating gear mesh with each other. A movable body provided with a tooth portion, capable of rotating in conjunction with the door and slidable in the axial direction with respect to the cam body through fitting of the cam groove and a pin; and A spring member that biases in a direction away from the cam body,
When the door is rotated from the closed position to the open position, the sliding portion of the movable body in the axial direction is formed while rotating the rotation gear by forming an engagement between the tooth portion and the rotation gear. The door opening / closing delay mechanism is characterized in that the open position is maintained until the engagement is released with movement, and then the door is rotated in the direction of the closed position by the urging force of the urging means.
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