JP3870263B2 - 直線運動型復元機能付き免震装置 - Google Patents
直線運動型復元機能付き免震装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3870263B2 JP3870263B2 JP2003016557A JP2003016557A JP3870263B2 JP 3870263 B2 JP3870263 B2 JP 3870263B2 JP 2003016557 A JP2003016557 A JP 2003016557A JP 2003016557 A JP2003016557 A JP 2003016557A JP 3870263 B2 JP3870263 B2 JP 3870263B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lower table
- base
- spring
- vertical
- upper table
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
- Bridges Or Land Bridges (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は土木・建築構造物全般において、免震装置で支持される橋梁の橋桁、免震建物、あるいは構造物内の一部の床に使用される免震床等のように橋脚、基礎、躯体床等の下部構造の振動遮断のために使用される免震装置であり、特に直線運動型の復元機能付き免震装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば建物自体、または建物内の精密機器等を地震時に保全するための免震建物や免震床は基礎やスラブ等の下部構造の上に設置される免震装置上に上部構造の基礎や床パネル等の上部構造を支持させることにより構成され、免震装置によって上部構造が下部構造から絶縁させられることにより下部構造の振動が遮断される。
【0003】
特にコロ(円柱状の回転体)を用いた転がり支承型の免震装置ではフレームを3段重ねにし、隣接する上下各2段のフレーム間に、複数個のコロを間隔保持材によって1方向に移動自在に保持したまま、フレームに直線状に形成される凹部等にコロの軸方向の移動を拘束した状態でコロを水平1方向に向けて配置し、3段重ねのフレーム全体でコロを水平の2方向に向けて配置することが行われる(特許文献1参照)。
【0004】
転がり支承型免震装置は単独では上下に隣接するフレーム間の水平方向の相対移動後の復元機能を持たないことから、上下に隣接するフレーム間に相対移動が生じたときにフレームに復元の機能を持たせるために、特許文献1のようにコロが入り込む凹部等を下に凸の曲線状に湾曲させる等の工夫を必要とする。
【0005】
上下に重なる2枚のフレームが相対移動した後に原位置に復元させる方法としてはコイルスプリングを用いる方法が一般的であるが(特許文献2〜5参照)、これらのように軸方向の伸縮のみが生ずるようにコイルスプリングを配置し、その復元力を利用する方法ではコイルスプリングの変形量と復元力の関係が線形になることから、コイルスプリングに変形が生じている間は常に変形と逆向きの復元力が発生するため、原位置に復帰させるまでの終息に長時間を要する難点がある。
【0006】
またコイルスプリングを軸方向に伸縮させる形でのみ使用する場合、コイルスプリングは固有振動数を有することから、コイルスプリングの固有振動数がフレームの振動数と一致した場合にフレームを原位置に復帰させるどころか、共振によりフレームの振動を増幅させる可能性がある。
【0007】
軸方向に伸縮させながら、その一端の回りに回転できるような形でコイルスプリングを使用すれば(特許文献6参照)、コイルスプリングの変形量と復元力の関係がサインカーブ的になり、固有振動数を持たない使用状態になるため、フレームとの共振を回避し、上下のフレームの相対移動を早期に終息させることができる利点がある。
【0008】
【特許文献1】
特開平11-173376号公報(図1、図2)
【特許文献2】
特開平6-136923号公報(図1)
【特許文献3】
特開平6-288073号公報(図2)
【特許文献4】
特開平7-71109号公報(図2)
【特許文献5】
特開平9-112011号公報(図3〜図5)
【特許文献6】
特開2000-337437号公報(図2、図3)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献6のように軸方向に伸縮させながら、その一端の回りに回転できるようにコイルスプリングを使用する場合には、コイルスプリングの固定端の反対側の端部が直線軌道上を移動できるようにガイド棒と、それに沿って走行できるスライダを設置することが必要である。
【0010】
その上、上下のフレーム間に平面上の任意の方向に相対移動が生じてもコイルスプリングの他端が直線軌道上を移動できるようにするためにスライダとフレームとの間に滑車を経由させてワイヤを張架することが必要になり、復元機能を持たせるための免震装置の構成要素が多くなる。
【0011】
この発明は上記背景より、特許文献6のコイルスプリングの特性を生かしながら、その特性を発揮させるための周辺部材を不要にする形態の直線運動型免震装置を提案するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明では3段重ねに配置される3枚のフレームにおいて、各隣接する上下2枚のフレームの内、相対的に上に位置するフレームを下に位置するフレームに、水平の1方向に相対移動自在に支持させ、各隣接する上下のフレームの相対移動の方向を水平のいずれか1方向に規制した上で、上下に隣接するフレーム間にばねを架設することにより、ガイド棒とスライダ及び滑車とワイヤを用いることなく、特許文献6のコイルスプリングの特性を発揮させ、固有振動数を持たない機能を引き出しながら、免震装置全体としての構成を単純化させ、合理的な復元機能付き免震装置を完成させる。
【0013】
免震装置は上記3段重ねに配置される3枚のフレームの内、最も下に位置するフレームであるベースと、ベース上に、ベースに対して水平の1方向に相対移動自在に支持される下部テーブルと、下部テーブル上に、下部テーブルに対し、前記1方向に交差する水平方向に相対移動自在に支持される上部テーブルを基本の要素とし、地震等の振動の発生時には下部テーブルはベースに対して水平の1方向に直線運動し、上部テーブルは下部テーブルに対して前記1方向に交差する水平の1方向に直線運動する。上部テーブルはベースに対しては任意の水平方向に相対移動する。
【0014】
ベースと下部テーブル間、及び下部テーブルと上部テーブル間には両者間に相対移動が生じたときに独立して伸長し、復元力を発揮するばねがそれぞれの相対移動方向に直交する方向に架設され、各ばねの両端がベースと下部テーブル、下部テーブルと上部テーブルに接続される。ベースと下部テーブル及び上部テーブルは3段重ねに配置される。
ベースと下部テーブル間には下部テーブルを前記した水平の1方向に相対移動自在に支持する下部支承体が介在し、下部テーブルと上部テーブル間には上部テーブルを前記1方向に交差する水平方向に相対移動自在に支持する上部支承体が介在する。
ベースは前記水平の1方向に下部支承体を配置するための少なくとも2本の平行な軌道枠を有し、下部テーブルは前記水平の1方向に下部支承体を配置するための少なくとも2本の平行な軌道枠と、前記1方向に交差する水平方向に上部支承体を配置するための少なくとも2本の平行な軌道枠を有し、上部テーブルは前記1方向に交差する水平方向に上部支承体を配置するための少なくとも2本の平行な軌道枠を有する。
前記したベースと下部テーブル間のばねはベースの軌道枠とそれに対向する下部テーブルの軌道枠との間に、平面上、前記ベースと下部テーブルの相対移動方向に直交する方向に、且つ水平面に対し、傾斜して架設され、下部テーブルと上部テーブル間のばねは下部テーブルの軌道枠とそれに対向する上部テーブルの軌道枠との間に、平面上、前記下部テーブルと上部テーブルの相対移動方向に直交する方向に、且つ水平面に対し、傾斜して架設される。
【0015】
下部テーブルはベースに対しては水平1方向にのみ相対移動自在であるため、両者間に架設されたばねの下部テーブル側の端部は下部テーブルの相対移動時にその移動方向である直線軌道上を移動する。同様に上部テーブルは下部テーブルに対し、前記水平1方向に交差する水平方向にのみ相対移動自在であるため、ばねの上部テーブル側の端部も上部テーブルの相対移動時にその移動方向である直線軌道上を移動する。
【0016】
上部テーブルがベースに対して任意の水平方向に相対移動自在でありながら、下部テーブルとベース間に架設されるばねの下部テーブル側の端部の移動が直線運動に規制され、上部テーブルと下部テーブル間に架設されるばねの上部テーブル側の端部の移動も直線運動に規制されているため、それぞれのばねの一端を直線運動させる目的で、ガイド棒とスライダ及び滑車とワイヤを設置することは必要でない。
【0017】
ばねの一端が直線軌道上を移動することで、ばねの変形量と復元力の関係がサインカーブ的になるため、上下のフレームの相対移動を早期に終息させることが可能になり、併せてばねが固有振動数を持たない使用状態にあるため、下部テーブルや上部テーブルの振動を増幅させることもない。
【0018】
下 部テーブルと上部テーブルがベースに対して相対移動を生じていない平常状態では下側のばねは下部テーブルのベースに対する相対移動方向のいずれの向きの移動にも追従できるよう、軸が下部テーブルの相対移動方向に直交する方向を向き、上側のばねも同様に上部テーブルの下部テーブルに対する相対移動方向のいずれの向きの移動にも追従できるよう、軸が上部テーブルの相対移動方向に直交する方向を向く。
【0019】
ベースと下部テーブル間のばねと、下部テーブルと上部テーブル間のばねは共に伸長量に応じた復元力を発揮し、それぞれ相対移動した下部テーブルと上部テーブルを原位置に復帰させようとするが、軸の方向を一定にしたまま伸長するのではなく、軸が一端の回りに回転しながら伸長することで、後述のように下部テーブルと上部テーブルの原位置への復帰時に下部テーブルと上部テーブルが原位置に近づく程、ばねの復元力はサインカーブに従って小さくなる。
【0020】
この結果、原位置に復帰しようとする下部テーブルと上部テーブルがばねの復元力によって原位置を超え、更に相対移動時と反対の向きに移動しようとするときの下部テーブルと上部テーブルの加速度は低減されるため、下部テーブルと上部テーブルは原位置付近でベースに対して小さい振幅で振動を繰り返した後、静止する。
【0021】
ここで、図28に基づいてベース2と下部テーブル3間に架設されたばね5の挙動と機能を説明する。下部テーブル3と上部テーブル4間に架設されるばね6の挙動と機能はばね5と同じである。
【0022】
下部テーブル3(上部テーブル4)のベース2(下部テーブル3)に対する相対移動方向は例えば請求項2に記載の下部回転体7(上部回転体8)が納まる溝2a(3b)等の直線軌道によって1方向に規制されており、下部テーブル3(上部テーブル4)がベース2(下部テーブル3)に対して相対移動するとき、ばね5(ばね6)はベース2(下部テーブル3)に対する下部テーブル3(上部テーブル4)の移動量に応じて伸長する。図1以下に示す例では円柱状の回転体7(8)が入り込む溝2a,3a、3b,4bが上記直線軌道に相当する。
【0023】
図28に実線で示すように下部テーブル3がベース2に対して相対移動せず、ばね5の軸が下部テーブル3の相対移動方向に直交している状態から、二点鎖線で示すようにばね5が回転しながら伸長したときの、ばね5の原位置とのなす回転角度をθ(0≦θ≦π/2)、ばね5の自然長をL、ばね5の伸び量をxとしたとき、下部テーブル3の移動量XはX=(L+x)・sinθ(▲1▼)となる。下部テーブル3が相対移動を生じていない状態ではばね5は必ずしも自然長である必要はない。
【0024】
ばね5はその伸び量xに応じた復元力F(=k・x(k:ばね定数))を発揮し、ばね5の復元力Fの、下部テーブル3の移動方向に平行な成分が下部テーブル3を原位置に復帰させるための復元力F1(=Fsinθ(=k・xsinθ))(▲2▼)として下部テーブル3に作用する。
【0025】
図28より(L+x)cosθ=Lであるから、x=(1−cosθ)/cosθ・L(▲3▼)となり、xはθの関数で表され、結局、▲2▼、▲3▼より、F1=kL(tanθ−sinθ)(▲4▼)となる。▲4▼においてθ=π/2のとき、F1=∞、θ=π/4のとき、F1=0.29kL、θ=0のとき、F1=0となり、θが90°に近いときにF1が極端に大きく、θが0に近づく程、F1は急激に減少し、0に近づくことから、下部テーブル3の相対移動量が大きいとき程、下部テーブル3は原位置に復帰しようとする復元力F1を大きく受け、早期に原位置に復帰しようとすることが分かる。図29に下部テーブル3の復元力F1と下部テーブル3の移動量Xとの関係を示す。
【0026】
また原位置に接近する程、下部テーブル3が受ける復元力F1が小さくなるため、原位置付近においては下部テーブル3が復元力F1によって更に相対移動と反対の向きに移動しようとする力を受けることがない。θが小さいとき程、復元力F1が小さくなることで、F1=m・a(m:下部テーブル3の質量)より、下部テーブル3の加速度aもF1と同様の曲線を描いて小さくなる。図30に下部テーブル3の加速度aと下部テーブル3の移動量Xとの関係を示す。
【0027】
ここで、下部テーブル3をばねと見なしたときの下部テーブル3の見かけ上のばね定数をk1とすると(F1=k1・X)、▲1▼と▲2▼より、k1=(1−cosθ)kとなり、下部テーブル3のばね定数k1はcosθの関数になる。理論上はθ=π/2であるとき、k1は最大値(k)を取り、θ=0のときに最小(0)となる。図31に下部テーブル7のばね定数k1と下部テーブル7の移動量Xとの関係を示す。
【0028】
また下部テーブル3の振動数fはf=1/2π(k1/m)1/2 で表され、下部テーブル3のばね定数k1はθが小さいとき、すなわち原位置付近で0に近づき、振動周期(1/f)が長くなるため、下部テーブル3は原位置付近では長周期で振動する。図32に下部テーブル3の振動数fと下部テーブル3の移動量Xとの関係を示す。
【0029】
このようにばね5の回転角度θが大きいとき(π/2に近いとき)に下部テーブル3と上部テーブル4に働く復元力F1が極端に大きく、θが0に近づく程、復元力F1が急激に小さくなることで、下部テーブル3と上部テーブル4は原位置から離れる程、急速に原位置に復帰しようとし、原位置付近に近づく程、減速させられ、ゆっくりとした動きになるため、下部テーブル3と上部テーブル4は振動を繰り返すことなく、早期に原位置に収束しようとする。
【0030】
また復元力F1は下部テーブル3と上部テーブル4に直接作用することから、特許文献6のようにガイド棒にスライダを外接させる場合や、スライダに接続されるワイヤを、滑車を経由させて張架する場合のような摩擦力による力の損失が少ないため、復元力F1を有効に発揮させ、損失させることなく下部テーブル3と上部テーブル4に伝達させることが可能になっている。
【0031】
ばね5の回転角度θが大きいとき(π/2に近いとき)に下部テーブル3と上部テーブル4に働く復元力F1が極端に大きく、θが0に近づく程、復元力F1が急激に小さくなることは、ばね5が回転しながら伸長したときの、ばね5の原位置とのなす回転角度をθによって決まる。
【0032】
以上のように相対移動した下部テーブル3と上部テーブル4を原位置に復帰させるように下部テーブル3と上部テーブル4に作用する復元力F1が原位置付近で急激に0に近づき、下部テーブル3と上部テーブル4を制動させるように働くことから、免震装置1に下部テーブル3と上部テーブル4の振動抑制のための格別なダンパを併用する必要性がない。
【0033】
ベースと下部テーブル間で下部テーブルを水平の1方向に相対移動自在に支持する支承体、及び下部テーブルと上部テーブル間で上部テーブルを水平の1方向に相対移動自在に支持する支承体は滑り支承であるか、転がり支承であるかを問わないが、一定規模以上の振動の発生時に摩擦による抵抗を受けることなく、即座に相対移動を生じさせる上では、転がり支承がよく、また1個当たりの支承体が負担する荷重を低減し、必要な支承体の数を節減する上では、支承体として点接触の球体より線接触の円柱状の回転体(コロ)を使用することが合理的である。
【0034】
このことから、請求項2ではベースと下部テーブル間に、下部テーブルを水平の1方向に相対移動自在に支持する円柱状の下部回転体を、軸を水平に向けて介在させると共に、下部テーブルと上部テーブル間に、上部テーブルを前記1方向に交差する水平方向に相対移動自在に支持する円柱状の上部回転体を、軸を水平に向けて介在させることにより、合理的な数の支承体を用いて振動の発生時に下部テーブルと上部テーブルをそれぞれベースと下部テーブルに対して円滑な相対移動を生じさせる。上部回転体の軸は下部回転体の軸に交差する方向を向く。
【0035】
免震装置に作用する鉛直方向の振動に対しては請求項3に記載のようにベースと下部テーブルの対向する面間に、両者間の鉛直方向の相対移動を許容し、ベースに生ずる鉛直振動を遮断する鉛直振動遮断装置を介在させることにより、または請求項7に記載のように下部テーブルと上部テーブル間に、上部テーブルの下部テーブルに対する鉛直上向きの相対移動を許容しながら、相対移動時の衝撃を緩和する緩衝装置を設置することにより遮断することが可能である。
【0036】
鉛直振動遮断装置は具体的には請求項4に記載のようにベースと下部テーブルのいずれか一方に接続され、下部テーブルの鉛直荷重を負担しながら、鉛直方向に復元力を発揮する鉛直ばねと、ベースと下部テーブルの双方に水平軸回りに回転自在に連結され、ベースと下部テーブルを常に平行に保つ保持部材から構成される。
【0037】
または請求項5に記載のようにベースに接続され、下部テーブルの鉛直荷重を負担しながら、水平方向に復元力を発揮する水平ばねと、ベースに水平軸回りに回転自在に支持されながら、下部テーブルと水平ばねに水平軸回りに回転自在に連結され、ベースと下部テーブルを常に平行に保つ保持部材から構成される。水平ばねの復元力の水平成分が鉛直成分より卓越すればよいため、水平ばねは必ずしも軸が水平方向を向いて配置される必要はない。
【0038】
請求項4と請求項5のいずれの場合も、保持部材がベースと下部テーブル間の距離に関係なく、ベースと下部テーブルを常に平行に保ちながら、鉛直ばね、または水平ばねがベースと下部テーブル間距離の変化に追従することによりベースに生ずる鉛直方向の振動の下部テーブルへの伝達を遮断する。保持部材は少なくとも2個で対になることで、ベースと下部テーブルと共にパンタグラフを構成し、下部テーブルとベースを常に平行に保つ。
【0039】
請求項7に記載の緩衝装置は具体的には請求項8に記載のように鉛直方向に復元力を発揮する鉛直ばねと、下部テーブルと上部テーブルに固定され、鉛直ばねを保持する保持材から構成され、鉛直ばねが伸長、もしくは収縮することにより上部テーブルの下部テーブルに対する鉛直上向きの相対移動を許容しながら、相対移動時(浮き上がり時)の衝撃を緩和する。
【0040】
上部テーブルの鉛直上向きの相対移動(浮き上がり)後、復帰するときの下部テーブル(上部回転体)との接触による衝撃を緩和する場合には、請求項9に記載のように上部テーブルに浮き上がりが生じていない平常状態で、鉛直ばねの復元力が上部テーブルに鉛直上向きに作用した状態に保たれる。
【0041】
平常状態で鉛直ばねの復元力が上部テーブルに鉛直上向きに作用することで、上部テーブルが浮き上がりを生じた後、降下するときの速度と加速度を上向きの復元力が低減するため、上部テーブルの下部テーブルとの接触(衝突)による衝撃が緩和される。この場合、上部テーブルの浮き上がり時と浮き上がり後の衝撃が緩和されることで、請求項4、請求項5の鉛直振動遮断装置と同様に鉛直方向の振動を遮断することが可能になる。
【0042】
請求項8、請求項9の場合、鉛直ばねを保持する保持材が存在することで、緩衝装置は下部テーブルと上部テーブル間の鉛直上向きの一定量の相対移動を許容しながら、その一定量を超える相対移動量を制限する機能も有する。
【0043】
請求項1乃至請求項5において、上部テーブルの下部テーブルに対する鉛直上向きの一定量を超える相対移動量を制限する場合は請求項6に記載のように下部テーブルと上部テーブル間に、その鉛直上向きの相対移動量を制限する制限装置が設置される。この場合、上部テーブルの一定量を超える相対移動量が制限されることで、上部テーブルの下部テーブルからの離脱が防止される。
【0044】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の発明の免震装置1は図1、図2に示すように構造物等における水平面上に固定されるベース2と、ベース2上に、ベース2に対して水平の1方向に相対移動自在に支持される下部テーブル3と、下部テーブル3上に、下部テーブル3に対し、前記1方向に交差する水平方向に相対移動自在に支持される上部テーブル4と、ベース2と下部テーブル3間、及び下部テーブル3と上部テーブル4間に、それぞれの相対移動方向に直交する方向に架設され、両者間に相対移動が生じたときに伸長して復元力を発揮するばね5、6から構成される。
【0045】
図面では水平面が構造物のスラブ等の躯体床で、免震装置1が免震床を構成している場合を想定しているが、免震装置1は免震建物の上部構造と基礎との間、橋梁の橋桁と橋脚との間、免震床と躯体床との間等、構造物全般において上下に区分される上部構造と下部構造との間に設置される。水平面は基礎、橋脚、躯体床その他の下部構造の上面を含む。
【0046】
ベース2と下部テーブル3間で下部テーブル3を水平の1方向に相対移動自在に支持する支承体、及び下部テーブル3と上部テーブル4間で上部テーブル4を水平の1方向に相対移動自在に支持する支承体には四フッ化エチレンシート等の低摩擦材を用いた滑り支承、または球体や円柱体等の回転体を用いた転がり支承が使用されるが、図面ではより少ない数の支承体で下部テーブル3と上部テーブル4の円滑な相対移動を生じさせるために、支承体として円柱状の複数個の回転体(コロ)を使用している(請求項2)。
【0047】
この場合、図3に示すようにベース2と下部テーブル3間に、下部テーブル3を水平の1方向に相対移動自在に支持する円柱状の複数個の下部回転体7が軸を水平に向けて介在し、図4に示すように下部テーブル3と上部テーブル4間に、上部テーブル4を前記1方向に交差する水平方向に相対移動自在に支持する円柱状の複数個の上部回転体8が軸を水平に向けて介在する。図3は図2のx−x線矢視図、図4はy−y線矢視図である。下部回転体7と上部回転体8は複数個毎に1単位として設置される。
【0048】
下部回転体7は図3に示すように軸が水平を向いて配置されることにより下部テーブル3を軸に直交する水平の1方向に相対移動自在に支持し、上部回転体8は図4に示すように軸が下部回転体7の軸と交差する方向の水平方向を向いて配置されることにより上部テーブル4を前記1方向に交差する水平方向に相対移動自在に支持する。下部回転体7の軸は下部テーブル3のベース2に対する相対移動方向に直交する方向を向き、上部回転体8の軸は上部テーブル4の下部テーブル3に対する相対移動方向に直交する方向を向く。
【0049】
複数個の下部回転体7は図5−(a)、(b)に示すようにその数分の開口9aを有するプレート9の開口9aに入り込むことで、鉛直軸回りの揺動を拘束されると同時に、隣接する下部回転体7,7間の間隔が保持された状態で、ベース2の上面と下部テーブル3の下面に形成された、もしくは取り付けられた直線状のレールとなる溝2a、3aに嵌合する形で配置され、振動の発生時にはプレート9と共に複数個の下部回転体7が同時に転動する。
【0050】
下部回転体7の両端面は溝2a、3aの内周面に密着しない程度に接触することにより鉛直軸回りの揺動に対して拘束される。溝2aはベース2の上面に、溝3aは下部テーブル3の下面にそれぞれ形成されるか、取り付けられる。溝2a、3aは少なくとも想定される、ベース2に対する下部テーブル3の相対移動量に応じた長さを持つ。
【0051】
プレート9は図5−(b)に示すように溝2a、3aを除いたベース2の上面と下部テーブル3の下面との間に挟まれ、ベース2上に下部テーブル3が載置され、下部テーブル3が下部回転体7に支持されたときにできる空隙に位置することにより上下動に対して拘束され、振動の発生時にはベース2の上面に、またはベース2の上面と下部テーブル3の下面に接触しながら平行移動する。プレート9が平行移動することで、複数個の下部回転体7は一定間隔を保ったまま転動する。
【0052】
プレート9によって複数個で一組となった下部回転体7は下部テーブル3を支持したときに、下部テーブル3に部分的な沈み込みが生じないよう、図1、図2に示すように平面上、均等に配置される。図面では下部テーブル3のベース2に対する相対移動方向に直交する方向の両側と中央部に3列配置している。
【0053】
複数個の上部回転体8も図5−(a)、(b)に示すようにその数分の開口10aを有するプレート10の開口10aに入り込むことで、鉛直軸回りの揺動を拘束されると同時に、隣接する上部回転体8,8間の間隔が保持された状態で、下部テーブル3の上面と上部テーブル4の下面に形成された、もしくは取り付けられた直線状のレールとなる溝3b、4bに嵌合する形で配置され、振動の発生時にはプレート10と共に複数個の上部回転体8が同時に転動する。
【0054】
上部回転体8の両端面も溝3b、4bの内周面に密着しない程度に接触することにより鉛直軸回りの揺動に対して拘束される。溝3bは下部テーブル3の上面に、溝4bは上部テーブル4の下面にそれぞれ形成されるか、取り付けられる。溝3b、4bは想定される、下部テーブル3に対する上部テーブル4の相対移動量に応じた長さを持つ。
【0055】
プレート10も溝3b、4bを除いた下部テーブル3の上面と上部テーブル4の下面との間に、下部テーブル3上に上部テーブル4が載置され、上部テーブル4が上部回転体8に支持されたときにできる空隙に位置することにより上下動が拘束され、振動の発生時には下部テーブル3の上面に、または下部テーブル3の上面と上部テーブル4の下面に接触しながら平行移動する。プレート10が平行移動することで、複数個の上部回転体8は一定間隔を保ったまま転動する。
【0056】
複数個の上部回転体8も上部テーブル4を支持したときに、上部テーブル4に部分的な沈み込みが生じないよう、平面上、均等に配置される。図面では上部テーブル4の下部テーブル3に対する相対移動方向に直交する方向の両側と中央部に3列配置している。
【0057】
ベース2と下部テーブル3間に架設されるばね5の軸は振動が生じていない平常状態では下部テーブル3がベース2に対していずれの向きに相対移動しても下部テーブル3に同じ復元力を与えるために、平面上、ベース2と下部テーブル3の相対移動方向に直交する方向を向き、ばね5はベース2と下部テーブル3間に相対移動が生じたときにベース2への接続点回りに回転しながら伸長して復元力を発揮する。
【0058】
下部テーブル3と上部テーブル4間に架設されるばね6の軸も平常状態で平面上、下部テーブル3と上部テーブル4の相対移動方向に直交する方向を向き、下部テーブル3と上部テーブル4間に相対移動が生じたときに下部テーブル3への接続点回りに回転しながら伸長して復元力を発揮する。
【0059】
ばね5、6には主に変形能力の高いコイルスプリングが使用されるが、ばね5、6の一部に皿ばねや輪ばね等、収縮時に摩擦力による減衰力を発生する形態のばねを直列に、もしくは並列に組み合わせることで、皿ばねや輪ばね等が有する減衰力をばね5、6に付与し、ダンパの機能を付加することもできる。
【0060】
ベース2は図6、図7に示すように上面側に複数個の下部回転体7を複数列配置するための溝2aを形成等できる軌道枠201を有すると同時に、下部テーブル3との間にばね5を架設でき、下部テーブル3の相対移動に伴ってばね5がベース2への接続点回りに回転する上で障害とならない形状をし、1方向に3本の軌道枠201が配列し、その3本の軌道枠201の端部を連結する直交枠202から例えば平面上、日の字形をする。図7中の矢印はベース2に対する下部テーブル3の相対移動方向を示す。
【0061】
下部テーブル3は図7、図8に示すように下面側に複数個の下部回転体7を複数列配置するための溝3aを形成等できる軌道枠31と、上面側に複数個の上部回転体8を複数列配置するための溝3bを形成できる軌道枠32を有すると同時に、ベース2との間にばね5を架設でき、ベース2に対する相対移動に伴ってばね5がベース2への接続点回りに回転する上で障害とならない形状をし、例えば平面上、2方向の軌道枠31、32が交差した田の字形をする。図8中の矢印は下部テーブル3に対する上部テーブル4の相対移動方向を示す。
【0062】
上部テーブル4も図8に示すように下面側に複数個の上部回転体8を複数列配置するための溝4bを形成等できる軌道枠41を有する形をし、ベース2と同様に1方向に3本の軌道枠41が配列し、その3本の軌道枠41の端部を連結する直交枠42から例えば日の字形をする。軌道枠41はベース2の軌道枠201とは直交する。
【0063】
下部テーブル3とベース2との間には図4、図7に示すように振動が生じていない平常状態で平面上、ベース2と下部テーブル3の相対移動方向に直交する方向を向いてばね5が架設されることから、下部テーブル3の中央の軌道枠31にばね5の端部を接続できるよう、例えば中央の軌道枠32の底面と軌道枠31の底面との間には段差が付き、ベース2側(下側)に位置する中央の軌道枠31の側面にばね5の一方側の端部が接続される。ばね5の他方側の端部はベース2の両側に位置する軌道枠201の内周面に接続される。
【0064】
図4、図7ではばね5の復元力が下部テーブル3の中心の両側に均等に作用するよう、中央の軌道枠31の両側に、その中心で会するようにばね5,5を配置しているが、必ずしも2個のばね5,5を中央の軌道枠31の両側に配置する必要はなく、片側にのみ1個のばね5を配置すれば足りる場合もある。2本のばね5,5を配置した場合は中央の軌道枠31の中心を外した位置でばね5,5の端部が会するように架設する場合もある。
【0065】
また下部テーブル3と上部テーブル4との間には図3、図8に示すように平常状態で平面上、下部テーブル3と上部テーブル4の相対移動方向に直交する方向を向いてばね6が架設されることから、下部テーブル3の両側に位置する軌道枠32の内周面と上部テーブル4の中央の軌道枠41にばね6の端部を接続できるよう、図7に示すように例えば下部テーブル3の軌道枠31の上面と軌道枠32の上面との間にも段差が付けられる。ばね6の一方の端部は両側の軌道枠32の内周面に、他方側の端部は中央の軌道枠41の側面に接続される。
【0066】
図3、図8でもばね6の復元力が上部テーブル4の中心の両側に均等に作用するよう、中央の軌道枠41の両側に、その中心で会するようにばね6,6を配置しているが、必ずしも2個のばね6,6を中央の軌道枠41の両側に配置する必要はなく、片側にのみ1個のばね6を配置すれば足りる場合もある。2本のばね6,6を配置した場合は中央の軌道枠41の中心を外した位置でばね6,6の端部が会するように架設する場合もある。
【0067】
図9、図10はベース2が2本の軌道枠201と2本の直交枠202からなり、下部テーブル3が2本の軌道枠31と2本の軌道枠32からなり、上部テーブル4が2本の軌道枠41と2本の直交枠42からなる場合において、ばね5をベース2の一方の軌道枠201とそれに対向する下部テーブル3の一方の軌道枠31との間に架設し、ばね6を下部テーブル3の一方の軌道枠32とそれに対向する上部テーブル4の一方の軌道枠41との間に架設した場合に、下部テーブル3がベース2に対して相対移動すると同時に、上部テーブル4が下部テーブル3に対して相対移動したときの様子を示す。図11、図12はそれぞれ図9、図10の上部テーブル4を省略した状態を示す。図13、図14はそれぞれ図11、図12を拡大して示す。
【0068】
この場合は、ばね5が回転しながら伸長したときにベース2の直交枠202や下部テーブル3の軌道枠32と干渉せず、ばね6が回転しながら伸長したときに下部テーブル3の軌道枠31や上部テーブル4の直交枠42と干渉しないよう、例えば図10に示すように直交枠202の上面側の一部と軌道枠32の下面側の一部、及び軌道枠31の上面側の一部と直交枠42の下面側の一部が切り欠かれる。
【0069】
図9〜図14ではまた、下部テーブル3と上部テーブル4間に、上部テーブル4の下部テーブル3に対する鉛直上向きの一定量を超える鉛直方向の相対移動を制限する制限装置11を設置した場合(請求項6)を示している。
【0070】
制限装置11は図15−(a)に示すように例えば下部テーブル3の軌道枠32の外側の側面から立ち上がる包囲部11aと、包囲部11aに連続し、上部テーブル4の軌道枠41の上面側に回り込む押さえ部11bからなり、押さえ部11bが上部テーブル4の軌道枠41に下向きに係止することにより、上部テーブル4の下部テーブル3に対する浮き上がりを拘束する。包囲部11aは図3に示すように上部テーブル4の軌道枠41の外側の側面から垂下し、押さえ部11bは下部テーブル3の軌道枠32の下面側に回り込む場合もある。図15−(a)は図9のz−z線の断面を示す。
【0071】
図面ではまた、下部テーブル3と上部テーブル4間の周囲(外側)に制限装置11を配置しているが、ばね5、6との干渉が生じない範囲で下部テーブル3と上部テーブル4間の周囲以外の内側に配置する場合もある。
【0072】
軌道枠41、もしくは軌道枠32と押さえ部11bの互いに対向する面間には下部テーブル3に対する上部テーブル4の相対移動を阻害しないための、複数個の円柱状の回転体12が軸を水平に向けて配置される。軌道枠41や軌道枠32と押さえ部11bの互いに対向する面には複数個の回転体12が配置されるための溝41a、11cが形成されるか、取り付けられる。
【0073】
複数個の回転体12は下部回転体7や上部回転体8と同様に複数個の開口13aを有するプレート13の開口13aに入り込み、鉛直軸回りの揺動を拘束されると同時に、隣接する回転体12,12間の間隔が保持された状態で、溝41a、11cに嵌合する形で配置され、振動の発生時にはプレート13と共に複数個の回転体12が同時に転動する。
【0074】
図14、図15では溝41a、11c内の、回転体12の上下が接触する部分に回転体12との間の摩擦力を低減し、回転体12の円滑な回転を可能にするために硬度の高い金属板14,14を配置し、下部テーブル3の軌道枠32の溝3bと、上部テーブル4の軌道枠41の溝4bにも同様に回転体8の上下が接触する板ばね15,15を配置している。
【0075】
制限装置11と複数個の回転体12は図1、図3に示すようにベース2の軌道枠201と下部テーブル3の軌道枠31との間に設置される場合もある。
【0076】
図16〜図23はベース2と下部テーブル3の対向する面間に、両者間の鉛直方向の相対移動を許容し、ベース2に生ずる鉛直振動を遮断する鉛直振動遮断装置16を介在させた場合(請求項3)の様子を示す。
【0077】
図16、図17は特に鉛直振動遮断装置16がベース2と下部テーブル3のいずれか一方に接続され、下部テーブル3の鉛直荷重を負担しながら、鉛直方向に復元力を発揮する鉛直ばね17と、ベース2と下部テーブル3の双方に水平軸回りに回転自在に連結され、両者を常に平行に保つ保持部材18,18から構成される場合(請求項4)の例を示す。この場合は、ベース2と下部テーブル3間には制限装置11は設置されない。
【0078】
保持部材18は例えば捩じり剛性の高い棒材18aと、その両端に一体化し、常に棒材18aと共に回転するブラケット18bからなり、棒材18aの両端とブラケット18bの一端がベース2と下部テーブル3のいずれか一方に固定されたプレート19,19に軸支され、ブラケット18bの他端が他方に固定されたプレート20,20に軸支される。
【0079】
保持部材18,18は少なくとも2個で対になることにより両保持部材18,18のブラケット18b,18bが平行な状態を維持したまま回転し、ブラケット18b,18bに連結される下部テーブル3がパンタグラフ式にブラケット18aの一方の軸支位置の回りに回転しながら、ベース2に対して平行移動し、両者間の距離に形状なく、両者を平行に維持する。
【0080】
鉛直ばね17はベース2と下部テーブル3のいずれか一方の平面上の中心に1箇所、または平面上、均等に複数箇所配置され、一端がベース2と下部テーブル3のいずれか一方に接続され、他端は単に接触する。図16に示すように鉛直ばね17の下端がベース2に固定された場合、鉛直ばね17は上端において下部テーブル3の下面に沿って摺動することにより下部テーブル3を昇降自在に支持する。鉛直ばね17にはコイルスプリングの他、皿ばねや輪ばね、板ばねが使用される。
【0081】
図18〜図23は鉛直振動遮断装置16がベース2に接続され、下部テーブル3の鉛直荷重を負担しながら、水平方向に復元力を発揮する水平ばね171と、ベース2に水平軸回りに回転自在に支持されながら、下部テーブル3と水平ばね171に水平軸回りに回転自在に連結され、ベース2と下部テーブル3を常に平行に保つ保持部材181からなる場合(請求項5)の例を示す。図18〜図21は水平ばね171としてコイルスプリングを使用した場合、図22、図23は輪ばねを使用した場合である。
【0082】
請求項5の場合、図19に示すように保持部材181はベース2の上面に、水平に間隔を隔てて固定された支持材181a,181aに軸支される複数個の保持材181bと、複数個の保持材181bを連結し、下部テーブル3のベース2に対する相対移動時に複数個の保持材181bを同時に回転させる連結部材181cからなり、保持材181bは支持材181a,181a間に架設された支持軸181dに軸支されると共に、下部テーブル3の下面に固定されたプレート181eにピン181g等によって軸支される一方、水平ばね171に連結された連結材181fにピン181h等によって軸支される。
【0083】
図20に示すように保持材181bの、支持材181aへの軸支位置である支持軸181dと、プレート181eへの軸支位置であるピン181gは同一鉛直線上にはなく、水平方向にeだけ偏心しており、保持材181bは一保持部材181が分担する下部テーブル3の鉛直荷重Wによって常にモーメントM1(=W・e)を受けた状態にあり、そのモーメントM1に対して図21に示すように保持材181bに連結された水平ばね171が抵抗し、下部テーブル3の鉛直荷重Wを負担している。
【0084】
支持軸181d回りのモーメントM1はピン181hを通じて連結材181fにモーメントM2として伝達されるが、支持軸181dとピン181hとの間の距離をL、連結材181f に作用する軸方向力、すなわち水平ばね171に作用する軸方向力をHとすると、M2=H・Lであり、M2=M1であるから、軸方向力HはH=W・e/Lとなり、水平ばね171は鉛直荷重Wのe/L倍の荷重を負担すればよい。図示するように連結材181fの両側に水平ばね171,171が接続された場合には各水平ばね171の負担はH/2の荷重で済む。
【0085】
ここで、水平ばね171のばね定数をkとし、水平ばね171の伸び、または縮みをxとすると、H=k・xであるから、水平ばね171は平常時、鉛直荷重Wによって引張力、または圧縮力Hを負担し、x=e/kL・Wだけ伸長、もしくは収縮した状態で平衡し、下部テーブル3の上下動に伴って更なる引張力、または圧縮力を負担する。図示する場合は連結材181fを挟んだ一方の水平ばね171が引張力を負担すると同時に、他方の水平ばね171が圧縮力を負担する。
【0086】
図22、図23に示すように水平ばね171に輪ばねを使用した場合には、輪ばね自身の特性により、下部テーブル3のベース2に対する上下動時にその振動を早期に減衰させる効果を得ることができる。
【0087】
輪バネは図24に示すように径の異なる内輪Aと外輪Bを軸方向に交互に重ね合わせた形をし、隣接する内輪A,A間と外輪B,B間にクリアランスが確保されながら、互いに隣接する内輪Aと外輪Bが鉛直面、もしくは水平面に対して傾斜した接触面で互いに接触する。
【0088】
輪ばねは図22、図23に示すように軸を水平にした状態で使用され、平常時には内輪Aと外輪Bの双方の接触面間に生ずる摩擦力によって下部テーブル3の鉛直荷重Wを圧縮力として負担し、内輪Aが周方向に収縮し、外輪Bが周方向に伸長し、内輪Aと外輪Bがそれぞれ一定の縮み変形と伸び変形を生じた状態で平衡状態となる。
【0089】
平衡状態からは、輪バネ全体では隣接する内輪A,A間のクリアランスと外輪B,B間のクリアランスがなくなるまで更に圧縮力を負担し、軸方向に収縮することが可能である一方、内輪Aと外輪Bの双方の接触面が離脱するまで引張力を負担し、軸方向に伸長することが可能であるため、収縮しきる状態から伸長しきる状態までの範囲で下部テーブル3の鉛直方向の振動を遮断する。
【0090】
輪バネの履歴特性図である図25に示すように輪バネは全体が収縮しきるまで圧縮力を負担した状態から、荷重が除去されたときに内輪Aと外輪Bに一定の歪みを残したまま荷重のみが低下し、その後に内輪Aと外輪Bが原形に復帰する性質を持ち、履歴曲線がループを描くため、上記の振動遮断の機能に加え、下部テーブル3の鉛直方向の振動時に振動エネルギを吸収し、ベース2に対する下部テーブル3の鉛直方向の揺れを抑制する機能を併せ持つ。
【0091】
図22、図23では連結材181fに1個の水平ばね171を接続しているが、この場合、水平ばね171は平常時にH=W・e/Lの軸方向力を負担した状態で平衡し、下部テーブル3の上下動に伴って更なる引張力、または圧縮力を負担しながら、振動を抑制する。
【0092】
輪ばねの各内輪と外輪は互いに分離していることから、水平ばね171に輪ばねを用いる場合には輪ばねはその全体を包囲し、一端が開放したシリンダ171a内に挿入され、輪ばねの一端がシリンダ171aの閉塞した端面に接続される。
【0093】
シリンダ171aの開放面側にはシリンダ171aを包囲し、一端が開放したケーシング171bが軸方向に相対移動自在に装着され、ケーシング171bの内部に固定された軸171cが輪ばねの他端に接続される。ケーシング171bの他端には連結材181fが水平軸回りに回転自在に連結され、ケーシング171bは図23に示すように連結材181fから圧縮力を受けたときに輪ばねを収縮させる。
【0094】
図22、図23ではまた、下部テーブル3がベース2に対して大きく沈み込んだ場合の下部テーブル3と保持部材181との衝突を回避するために、プレート181eの下にプレート181eの下端部が接触し得る支柱181jをベース2に固定している。支柱181jの上端にはプレート181eの接触時の衝撃を緩和するための緩衝材181kが取り付けられる。
【0095】
輪ばねは平衡状態から内輪と外輪の双方の接触面が離脱するまでの引張力しか負担できず、引張力の負担に限界があることから、図22では下部テーブル3が降下するときに水平ばね171が圧縮力を負担するように、保持材181bのピン181hが水平ばね171に接近する側に水平ばね171を配置している。
【0096】
また図23に示すようにプレート181eが支柱181j上の緩衝材181kに接触し、水平ばね171が最も収縮したときに、その復元力が保持材181bに図22の状態に復帰する向きのモーメントとして作用するよう、支持軸181dとピン181h、及び水平ばね171と連結材181fを連結するピン181iが実質的に同一線上に配列する直前の状態となるように水平ばね171を設置している。
【0097】
図22の場合、水平ばね171は下部テーブル3の鉛直荷重による圧縮力を負担して平衡するが、この状態から下部テーブル3が沈み込んだときには更なる圧縮力を負担しながら減衰力を発生し、下部テーブル3の降下時の加速度を低減し、衝撃を緩和する。
【0098】
図26、図27は下部テーブル3と上部テーブル4との間に、上部テーブル4の下部テーブル3に対する鉛直上向きの相対移動を許容しながら、相対移動時の衝撃を緩和する緩衝装置21を設置した場合(請求項7)の様子を示す。緩衝装置21は上部テーブル4の上向きの移動を許容する働きをするため、請求項6における制限装置11は併用されない。
【0099】
緩衝装置21は鉛直方向に復元力を発揮する鉛直ばね22と、下部テーブル3と上部テーブル4に固定され、鉛直ばね22の両端を保持する保持材23,23からなり(請求項8)、鉛直ばね22にはいずれか一方の保持材23に固定された心棒24が挿通する。
【0100】
心棒24は鉛直ばね22がコイルスプリングの場合に、上部テーブル4の下部テーブル3に対する浮き上がりによる圧縮変形時の座屈を防止する働きをし、図示するように輪ばねを使用した場合には上部テーブル4の浮き上がり時にも輪ばねに圧縮力を加えるための後述の係止材24aを配置するために用いられる。
【0101】
平常状態では上部テーブル4は下部テーブル3上に上部回転体8を挟んで載置されているため、緩衝装置21は上部テーブル4が下部テーブル3に対して浮き上がりを生じたときの浮き上がりの抑制と、浮き上がり時の、または浮き上がり時と浮き上がり後の衝撃緩和のために機能する。鉛直ばね22にもコイルスプリングの他、皿ばねや図示するような輪ばねが使用される。輪ばねを使用する場合、輪ばねはシリンダ22a内に配置される。
【0102】
図26は下部テーブル3と上部テーブル4に保持材23,23を固定し、両保持材23,23間に鉛直ばね22としての輪ばねを配置した場合、図27は上部テーブル4に固定された保持材23の上に鉛直ばね22としての輪ばねを配置した場合である。
【0103】
図26の場合、心棒24は上部テーブル4に固定された上側の保持材23を貫通し、上端において上側の保持材23に下向きに係止し、上側の保持材23は心棒24と共に下側の保持材23、及び下側の保持材23に固定されたシリンダ22aに対して自由に上昇できる状態にある。
【0104】
図27の場合は、上側の保持材23から上方へ突出した心棒24の上端に、上部テーブル4の浮き上がり時に鉛直ばね22の上端が係止する係止材24aが接続される。シリンダ22aは上側の保持材23に固定される。
【0105】
鉛直ばね22として輪ばねを使用した場合、輪ばねは平衡状態から内輪と外輪の双方の接触面が離脱するまでの引張力しか負担できず、引張力の負担に限界があることから、図26では上部テーブル4が鉛直上向きの相対移動(浮き上がり)を生じたときにも鉛直ばね22に圧縮力が作用するよう、心棒24の下端には上部テーブル4の浮き上がり時に鉛直ばね22の下端に上向きに係止する係止材24aが接続される。この係止材24aは下側の保持材23から分離している。
【0106】
心棒24の回りの、鉛直ばね22の上端位置には上部テーブル4の浮き上がり時に鉛直ばね22の上端に下向きに係止する係止材24aが配置され、下側の保持材23に固定されたシリンダ22aの上端の下面に接続される。
【0107】
図26の場合、上部テーブル4が浮き上がりを生じたとき、下側の係止材24aが鉛直ばね22の下端に上向きに係止することで、鉛直ばね22が圧縮力を負担しながら減衰力を発生する。上部テーブル4の浮き上がりと共に、上部テーブル4には収縮した鉛直ばね22の復元力が下側の係止材24aを通じて下向きに作用し、下部テーブル3には上側の係止材24aを通じて上向きに作用するため、上部テーブル4の浮き上がりは抑制され、併せて鉛直ばね22の発生する減衰力によって浮き上がり時の衝撃も緩和される。
【0108】
図示しないが、鉛直ばね22にコイルスプリングを使用した場合において、上部テーブル4の浮き上がり後、復帰するときの下部テーブル3(上部回転体8)との接触による衝撃を緩和する上では(請求項9)、鉛直ばね22は平常時に軸方向に収縮し、圧縮による復元力が上部テーブル4に鉛直上向きに作用した状態に置かれる。
【0109】
輪ばねを用いた場合には平常時に上端と下端において係止材24aに係止することで、既に収縮した状態にあるため、鉛直ばね22として輪ばねを使用することのみで上部テーブル4の浮き上がり後、降下するときの衝撃を緩和することができる。
【0110】
請求項9において、鉛直ばね22にコイルスプリングを使用した場合、上部テーブル4の浮き上がり後、鉛直ばね22は収縮しようとするが、上部テーブル4の下面(溝4b)が上部回転体8に接触する前に鉛直ばね22が上向きの復元力を発揮するため、上部テーブル4の上部回転体8への接触時の上部回転体8との衝突による衝撃が緩和される。上部テーブル4の浮き上がり時と浮き上がり後の衝撃が緩和されることで、下部テーブル3に生ずる鉛直方向の振動が遮断される。
【0111】
図27の場合も上部テーブル4に固定された上部の保持材23を心棒24が貫通し、この上部の保持材23は心棒24に対して自由に昇降できる状態にあり、上部テーブル4が浮き上がりを生じたとき、鉛直ばね22は収縮し、収縮後、伸長しようとするときの復元力が上部の保持材23を通じて上部テーブル4に下向きに作用することにより、上部テーブル4の浮き上がりを抑制しながら、浮き上がり時の衝撃を緩和する。
【0112】
図示しないが、図27のように上部の保持材23の上に鉛直ばね22としてのコイルスプリングを配置した場合において、上部テーブル4の鉛直上向きの相対移動(浮き上がり)後、復帰するときの下部テーブル3(上部回転体8)との接触による衝撃を緩和する上では(請求項9)、鉛直ばね22は平常時に軸方向に伸長し、引張による復元力が上部の保持材23を通じて上部テーブル4に鉛直上向きに作用した状態に置かれる。
【0113】
輪ばねを用いた場合には平常時に上端おいて係止材24aに係止し、下端において下部の保持材23に係止することで、既に収縮した状態にあるため、鉛直ばね22として輪ばねを使用することのみで上部テーブル4の浮き上がり後、降下するときの衝撃を緩和することができる。
【0114】
図27において上部テーブル4の浮き上がり後、復帰するときの下部テーブル3上部回転体8との接触による衝撃を緩和する場合(請求項9)、上部テーブル4の浮き上がり後、鉛直ばね22は伸長しようとするが、上部テーブル4の下面(溝4b)が上部回転体8に接触する前に鉛直ばね22が上向きの復元力を発揮するため、上部テーブル4の上部回転体8への接触時の上部回転体8との衝突による衝撃が緩和される。上部テーブル4の浮き上がり時と浮き上がり後の衝撃が緩和されることで、下部テーブル3に生ずる鉛直方向の振動が遮断される。
【0115】
図26、図27でも下部テーブル3と上部テーブル4間の周囲(外側)に緩衝装置21を配置しているが、ばね5、6との干渉が生じない範囲で下部テーブル3と上部テーブル4間の周囲以外の内側に配置する場合もある。
【0116】
ベース2と下部テーブル3のいずれか一方と、下部テーブル3と上部テーブル4のいずれか一方には図33に示すように微小振動等、設定された水平力(加速度)がベース2に作用しないときに下部テーブル3がベース2に対して、上部テーブル4が下部テーブル3に対してそれぞれ無秩序に相対移動せず、設定された水平力が作用したときに下部テーブル3と上部テーブル4が自由に相対移動できるよう、他方に係合するストッパ25が突設される。
【0117】
ストッパ25は例えばベース2(下部テーブル3)と下部テーブル3(上部テーブル4)のいずれか一方から、ばね26で他方側へ付勢され、他方に形成された溝28に嵌合した状態で突設される。
【0118】
図33ではストッパ25とばね26を部品化するために、筒状のケース27内にばね26とストッパ25を内蔵させ、ケース27をベース2(下部テーブル3)に埋め込む形で設置している。図33ではまた、下部テーブル3(上部テーブル4)の相対移動時にストッパ25が抵抗なく溝28から離脱できるよう、ストッパ25に球体を使用し、溝28を円錐形状に形成している。
【0119】
構造物に作用する水平力によってストッパ25が溝28から離脱したとき、下部テーブル3と上部テーブル4は免震装置1によって原位置に留まろうとし、それぞれ構造物の変形と共に移動するベース2と下部テーブル3に対して相対移動する。下部テーブル3と上部テーブル4の、ベース2と下部テーブル3に対する相対移動量に応じてばね5、6が回転しながら、伸長する。
【0120】
振動が繰り返される間、下部テーブル3と上部テーブル4はベース2と下部テーブル3に対する原位置に関して正負の向きに往復動し、ばね5、6が伸長と収縮を繰り返す。
【0121】
ベース2と下部テーブル3の静止後、下部テーブル3と上部テーブル4はばね5、6の復元力によってベース2と下部テーブル3に対する相対的な変位がなくなる向きに復帰しようとし、ばね5、6自体の減衰効果によって振幅は早期に減少し、停止する。
【0122】
【発明の効果】
ベースと、ベース上に、ベースに対して水平の1方向に相対移動自在に支持される下部テーブルと、下部テーブル上に、下部テーブルに対し、前記1方向に交差する水平方向に相対移動自在に支持される上部テーブルを基本要素とし、地震等の振動の発生時に下部テーブルをベースに対して水平の1方向に直線運動させ、上部テーブルを下部テーブルに対して前記1方向に交差する水平方向に直線運動させた上で、ベースと下部テーブル間、及び下部テーブルと上部テーブル間に両者間に相対移動が生じたときに伸長して復元力を発揮するばねを架設するため、ガイド棒とスライダ及び滑車とワイヤを用いることなく、変形量と復元力の関係がサインカーブ的になるコイルスプリングの特性を発揮させ、ばねの固有振動数を持たない機能を引き出しながら、免震装置全体としての構成を単純化させることができる。
【0123】
上部テーブルがベースに対して任意の方向に相対移動自在でありながら、上部テーブルと下部テーブルとの間に架設されるばねの上部テーブル側の端部の移動が直線運動に規制され、下部テーブルとベースとの間に架設されるばねの下部テーブル側の端部の移動も直線運動に規制されているため、ばねの変形量と復元力の関係がサインカーブ的になり、下部テーブルとベース、及び上部テーブルと下部テーブルの相対移動を早期に終息させることが可能になる。
【0124】
併せてばねの一端の移動が直線運動に規制されることで、ばねが固有振動数を持たない使用状態にあるため、下部テーブルや上部テーブルの振動を増幅させることもない。
【0125】
ばねは伸長量に応じた復元力を発揮し、相対移動した下部テーブルと上部テーブルを原位置に復帰させようとするが、軸の方向を一定にしたまま伸長するのではなく、軸が一端の回りに回転しながら伸長することで、下部テーブルと上部テーブルの復帰時に下部テーブルと上部テーブルが原位置に近づく程、ばねの復元力がサインカーブに従って小さくなる。
【0126】
この結果、原位置に復帰しようとする下部テーブルと上部テーブルがばねの復元力によって原位置を超え、更に相対移動時と反対の向きに移動しようとするときの下部テーブルと上部テーブルの加速度は低減されるため、下部テーブルと上部テーブルは原位置付近でベースに対して小さい振幅で振動を繰り返した後、静止することができる。
【0127】
またばねの復元力は下部テーブルと上部テーブルに直接作用することから、ガイド棒にスライダを外接させる場合や、スライダに接続されるワイヤを滑車を経由させて張架する場合のような摩擦力による力の損失が少ないため、ばねの復元力を有効に発揮させ、損失させることなく下部テーブルと上部テーブルに伝達させることが可能である。
【0128】
以上のように相対移動した下部テーブルと上部テーブルを原位置に復帰させるように下部テーブルと上部テーブルに作用する復元力が原位置付近で急激に0に近づき、下部テーブルと上部テーブルを制動させるように働くことから、免震装置に振動抑制のための格別なダンパを併用する必要性がない。
【0129】
請求項2ではベースと下部テーブル間に、下部テーブルを水平の1方向に相対移動自在に支持する円柱状の下部回転体を軸を水平に向けて介在させ、下部テーブルと上部テーブル間に、上部テーブルを前記1方向に交差する水平方向に相対移動自在に支持する円柱状の上部回転体を軸を水平に向けて介在させるため、振動の発生時に摩擦による抵抗なく相対移動を生じさせることができ、1個当たりの支承体が負担する荷重を低減し、支承体の数を節減することができる。
【0130】
請求項3〜請求項5ではベースと下部テーブルの対向する面間に、両者間の鉛直方向の相対移動を許容し、ベースに生ずる鉛直振動を遮断する鉛直振動遮断装置を介在させるため、免震装置に作用する鉛直方向の振動を遮断することができる。
【0131】
請求項6では下部テーブルと上部テーブル間の周囲に、上部テーブルの下部テーブルに対する鉛直上向きの相対移動量を制限する制限装置を設置するため、下部テーブルと上部テーブル間の鉛直方向の一定量を超える相対移動量を制限し、上部テーブルの下部テーブルからの離脱を防止することができる。
【0132】
請求項7、請求項8では下部テーブルと上部テーブル間に、上部テーブルの下部テーブルに対する鉛直上向きの相対移動を許容しながら、相対移動時の衝撃を緩和する緩衝装置を設置するため、鉛直上向きの相対移動が生じたときの衝撃を緩和することができる。
【0133】
請求項9では上部テーブルに浮き上がりが生じていない平常状態で、鉛直ばねの復元力が上部テーブルに鉛直上向きに作用した状態に保つことで、上部テーブルの浮き上がり時と浮き上がり後の衝撃が緩和されるため、鉛直方向の振動を遮断することができる。
【0134】
請求項8、請求項9ではまた、鉛直ばねを保持する保持材が存在することで、下部テーブルと上部テーブル間の鉛直上向きの一定量の相対移動を許容しながら、その一定量を超える相対移動量を制限することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】免震装置の構成例を示した斜視図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図2のx−x線の立面図である。
【図4】図2のy−y線の立面図である。
【図5】 (a)は下部回転体(上部回転体)とプレートの関係を示した縦断面図、(b)は(a)に直交する方向の縦断面図である。
【図6】ベースの形状例を示した斜視図である。
【図7】図6のベースに対応した下部テーブルの形状例を示した斜視図である。
【図8】図7の下部テーブルに対応した上部テーブルの形状例を示した斜視図である。
【図9】下部テーブルと上部テーブルがそれぞれベースと下部テーブルに対して相対移動したときの様子を示した平面図である。
【図10】図9の斜視図である。
【図11】図9の上部テーブルを省略した様子を示した平面図である。
【図12】図11の平面図である。
【図13】図11の拡大図である。
【図14】図12の拡大図である。
【図15】 (a)は図9のz−z線断面図、(b)は(a)の破線円部分の拡大図である。
【図16】ベースと下部テーブル間に鉛直ばねを用いた鉛直振動遮断装置を設置した様子を示した斜視図である。
【図17】図16のベースと下部テーブルを組み合わせた様子を示した立面図である。
【図18】ベースと下部テーブル間に水平ばねを用いた鉛直振動遮断装置を設置した様子を示した斜視図である。
【図19】図18の一部拡大図である。
【図20】図19の立面図である。
【図21】図18の鉛直振動遮断装置が下部テーブルの鉛直荷重を負担したときの様子を示した立面図である。
【図22】ベースと下部テーブル間に他の水平ばねを用いた鉛直振動遮断装置を設置した様子を示した立面図である。
【図23】図22の鉛直振動遮断装置の水平ばねが収縮した状態を示した立面図である。
【図24】輪ばねを示した縦断面図である。
【図25】輪ばねの圧縮力−縮み関係を示した復元力特性図である。
【図26】緩衝装置の構成例と取付例を示した立面図である。
【図27】緩衝装置の他の構成例と取付例を示した立面図である。
【図28】ばねの回転を伴う伸長と下部テーブルとの関係を示した平面図である。
【図29】下部テーブルをばねと見なしたときの下部テーブルの復元力と水平変位との関係を示したグラフである。
【図30】下部テーブルの加速度と水平変位との関係を示したグラフである。
【図31】下部テーブルのばね定数と水平変位との関係を示したグラフである。
【図32】下部テーブルの固有振動数と水平変位との関係を示したグラフである。
【図33】ストッパの具体例とストッパのベースや下部テーブルへの取付状態を示した縦断面図である。
【符号の説明】
1……免震装置、2……ベース、2a……溝、201……軌道枠、202……直交枠、3……下部テーブル、3a……溝、31……軌道枠、3b……溝、32……軌道枠、4……上部テーブル、4b……溝、41……軌道枠、41a……溝、42……直交枠、5,6……ばね、7……下部回転体、8……上部回転体、9……プレート、9a……開口、10……プレート、10a……開口、11……制限装置、11a……包囲部、11b……押さえ部、11c……溝、12……回転体、13……プレート、13a……開口、14……金属板、15……板ばね、16……鉛直振動遮断装置、17……鉛直ばね、171……水平ばね、171a……シリンダ、171b……ケーシング、171c……軸、18……保持部材、18a……棒材、18b……ブラケット、181……保持部材、181a……支持材、181b……保持材、181c……連結部材、181d……支持軸、181e……プレート、181f……連結材、181g……ピン、181h……ピン、181i……ピン、181j……支柱、181k……緩衝材、19……プレート、20……プレート、21……緩衝装置、22……鉛直ばね、22a……シリンダ、23……保持材、24……心棒、25……ストッパ、26……ばね、27……ケース、28……溝。
Claims (9)
- ベースと、ベース上に、ベースに対して水平の1方向に相対移動自在に支持される下部テーブルと、下部テーブル上に、下部テーブルに対し、前記1方向に交差する水平方向に相対移動自在に支持される上部テーブルと、ベースと下部テーブル間、及び下部テーブルと上部テーブル間に、それぞれの相対移動方向に交差する方向に架設され、両者間に相対移動が生じたときに伸長して復元力を発揮するばねから構成され、
前記ベースと下部テーブル及び上部テーブルは3段重ねに配置され、
前記ベースと前記下部テーブル間に下部テーブルを前記水平の1方向に相対移動自在に支持する下部支承体が介在し、
前記下部テーブルと前記上部テーブル間に上部テーブルを前記1方向に交差する水平方向に相対移動自在に支持する上部支承体が介在し、
前記ベースは前記水平の1方向に前記下部支承体を配置するための少なくとも2本の平行な軌道枠を有し、
前記下部テーブルは前記水平の1方向に前記下部支承体を配置するための少なくとも2本の平行な軌道枠と、前記1方向に交差する水平方向に前記上部支承体を配置するための少なくとも2本の平行な軌道枠を有し、
前記上部テーブルは前記1方向に交差する水平方向に前記上部支承体を配置するための少なくとも2本の平行な軌道枠を有し、
前記ベースと下部テーブル間のばねはベースの前記軌道枠とそれに対向する下部テーブルの前記軌道枠との間に、平面上、前記ベースと下部テーブルの相対移動方向に直交する方向に、且つ水平面に対し、傾斜して架設され、
前記下部テーブルと上部テーブル間のばねは下部テーブルの前記軌道枠とそれに対向する上部テーブルの前記軌道枠との間に、平面上、前記下部テーブルと上部テーブルの相対移動方向に直交する方向に、且つ水平面に対し、傾斜して架設されていることを特徴とする直線運動型復元機能付き免震装置。 - ベースと下部テーブル間に前記下部支承体として、下部テーブルを水平の1方向に相対移動自在に支持する円柱状の下部回転体が軸を水平に向けて介在し、下部テーブルと上部テーブル間に前記上部支承体として、上部テーブルを前記1方向に交差する水平方向に相対移動自在に支持する円柱状の上部回転体が軸を水平に向けて介在している請求項1記載の直線運動型復元機能付き免震装置。
- ベースと下部テーブルの対向する面間に、両者間の鉛直方向の相対移動を許容し、ベースに生ずる鉛直振動を遮断する鉛直振動遮断装置が介在している請求項1、もしくは請求項2記載の直線運動型復元機能付き免震装置。
- 鉛直振動遮断装置はベースと下部テーブルのいずれか一方に接続され、下部テーブルの鉛直荷重を負担しながら、鉛直方向に復元力を発揮する鉛直ばねと、ベースと下部テーブルの双方に水平軸回りに回転自在に連結され、ベースと下部テーブルを常に平行に保つ保持部材からなる請求項3記載の直線運動型復元機能付き免震装置。
- 鉛直振動遮断装置はベースに接続され、下部テーブルの鉛直荷重を負担しながら、水平方向に復元力を発揮する水平ばねと、ベースに水平軸回りに回転自在に支持されながら、下部テーブルと水平ばねに水平軸回りに回転自在に連結され、ベースと下部テーブルを常に平行に保つ保持部材からなる請求項3記載の直線運動型復元機能付き免震装置。
- 下部テーブルと上部テーブル間に、上部テーブルの下部テーブルに対する鉛直上向きの相対移動量を制限する制限装置が設置されている請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の直線運動型復元機能付き免震装置。
- 下部テーブルと上部テーブル間に、上部テーブルの下部テーブルに対する鉛直上向きの相対移動を許容しながら、相対移動時の衝撃を緩和する緩衝装置が設置されている請求項1、もしくは請求項2記載の直線運動型復元機能付き免震装置。
- 緩衝装置は鉛直方向に復元力を発揮する鉛直ばねと、下部テーブルと上部テーブルに固定され、鉛直ばねを保持する保持材からなる請求項7記載の直線運動型復元機能付き免震装置。
- 上部テーブルに鉛直上向きの相対移動が生じていない平常状態で、鉛直ばねの復元力が上部テーブルに鉛直上向きに作用した状態にある請求項8記載の直線運動型復元機能付き免震装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2003016557A JP3870263B2 (ja) | 2003-01-24 | 2003-01-24 | 直線運動型復元機能付き免震装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2003016557A JP3870263B2 (ja) | 2003-01-24 | 2003-01-24 | 直線運動型復元機能付き免震装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004225848A JP2004225848A (ja) | 2004-08-12 |
| JP3870263B2 true JP3870263B2 (ja) | 2007-01-17 |
Family
ID=32903975
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2003016557A Expired - Fee Related JP3870263B2 (ja) | 2003-01-24 | 2003-01-24 | 直線運動型復元機能付き免震装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3870263B2 (ja) |
Families Citing this family (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008057749A (ja) * | 2006-09-04 | 2008-03-13 | Nachi Fujikoshi Corp | 水平移動装置又は免震装置 |
| JP2008075828A (ja) * | 2006-09-25 | 2008-04-03 | Nachi Fujikoshi Corp | 水平移動装置又は免震装置 |
| JP5058931B2 (ja) * | 2008-09-30 | 2012-10-24 | Thk株式会社 | 免震装置 |
| ITRN20100052A1 (it) * | 2010-08-25 | 2010-11-24 | Antonio Casalini | Pattino orbitale per il disaccoppiamento dalle oscillazioni dinamiche di parti di una costruzione edile |
| KR101879354B1 (ko) * | 2018-01-02 | 2018-07-18 | (주)와이제이산업 | 지진 완충장치 |
| CN113512936B (zh) * | 2021-03-04 | 2024-06-14 | 浙江理工大学 | 一种调节式桥梁支撑装置 |
| CN113089459B (zh) * | 2021-03-04 | 2024-06-14 | 浙江理工大学 | 一种具有减震防倾倒的组合式桥梁支撑装置 |
| CN113982344B (zh) * | 2021-10-11 | 2023-03-14 | 东南大学 | 一种二维磁力型非线性能量阱装置及吸振、耗能方法 |
| WO2025127811A1 (ko) * | 2023-12-13 | 2025-06-19 | 주식회사 에스앤와이시스템 | 면진장치 |
-
2003
- 2003-01-24 JP JP2003016557A patent/JP3870263B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2004225848A (ja) | 2004-08-12 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP3870263B2 (ja) | 直線運動型復元機能付き免震装置 | |
| JP4545920B2 (ja) | 橋梁における免震構造系 | |
| JP2013047433A (ja) | 構造物制震および免震方法 | |
| JP5967440B2 (ja) | 滑り免震機構 | |
| JP7090006B2 (ja) | 免震装置 | |
| JPH08240033A (ja) | 免震構造物 | |
| JP5469019B2 (ja) | 鉛直免震支持装置 | |
| JP4943940B2 (ja) | 直線運動型免震装置 | |
| JP2006037992A (ja) | 直線運動型復元機能付き免震装置 | |
| JP2000054506A (ja) | 免震構造物の浮き上がり防止装置及びこの装置が設けられてなる軽重量構造物の免震構造 | |
| JP4483151B2 (ja) | 上下免震装置 | |
| JPH10169710A (ja) | 構造物用免震装置 | |
| JP3011487B2 (ja) | 動吸振装置 | |
| JP3747282B2 (ja) | ハイブリッド型免震装置 | |
| JP2004052992A (ja) | 免震装置 | |
| JP2927357B2 (ja) | 免震支持装置 | |
| JPH03272343A (ja) | 二重型マスダンパー | |
| JP3753264B2 (ja) | 建物の免震装置 | |
| KR101975572B1 (ko) | 공동 주택의 횡진동을 저감하기 위한 내진 보강 제어 장치 | |
| JP2001288930A (ja) | 免震構造物 | |
| JP3663563B2 (ja) | 免震装置 | |
| JP6405733B2 (ja) | 制振構造 | |
| JP2000104420A (ja) | 免震構造物 | |
| JP6501645B2 (ja) | 免震装置 | |
| JP6065219B2 (ja) | 振動低減装置 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20030224 |
|
| A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20050720 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050826 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050927 |
|
| RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20051012 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051124 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060509 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060706 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060719 |
|
| A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20060724 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060822 |
|
| A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20060921 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060921 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20060921 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3870263 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101027 Year of fee payment: 4 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101027 Year of fee payment: 4 |
|
| S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101027 Year of fee payment: 4 |
|
| R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360 |
|
| R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360 |
|
| R371 | Transfer withdrawn |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101027 Year of fee payment: 4 |
|
| S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101027 Year of fee payment: 4 |
|
| R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101027 Year of fee payment: 4 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111027 Year of fee payment: 5 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111027 Year of fee payment: 5 |
|
| S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111027 Year of fee payment: 5 |
|
| R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111027 Year of fee payment: 5 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121027 Year of fee payment: 6 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121027 Year of fee payment: 6 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131027 Year of fee payment: 7 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
| R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 |
|
| R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
| R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 |
|
| R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
| S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 |
|
| R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 |
|
| R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |