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JP3874573B2 - 吸収性物品 - Google Patents
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JP3874573B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、漏れ防止性に優れ、しかも構成材料の使用量が少なく、安価に製造可能な使い捨ておむつ等の吸収性物品に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
使い捨ておむつ等の吸収性物品は、その構成や使用材料の改良により、包装体がコンパクトになり、持ち運びが便利になった。
しかしながら、未だ複数枚の吸収性物品が収納された包装体の重量はかなり重く、3kgを超えるものもあり、母親や介護人がこのような包装体を持つにはかなり負担が大きい。
また、使い捨ておむつ等の吸収性物品において十分な漏れ防止性を得るために、特開平2−309940号公報に記載されている発明のように、吸収体の下部のモレ防止性を向上させる提案はあるが、吸収体側部からのモレ防止に対しては特に有効な提案が見当たらない。また、他の提案としては、吸収体や防漏シートとは別の部材を吸収体の側部に配するのが一般的であるため、従来の使い捨ておむつでは、漏れ防止性を向上させると使い捨ておむつの重量が増加するのが一般的であった。
【0003】
要するに、従来、使い捨ておむつの使用材料を少なくする使い捨ておむつの構成が種々考えられているが、構成材料を少なくして、十分な漏れ防止性を確保し、更には、良好な通気性と柔軟性を付与したものは、未だ提案されていないのが現状である。
【0004】
従って、本発明の目的は、十分な漏れ防止性を有し、吸収性物品の構成材料の使用量が低減されており、安価に製造可能であり、更には生産性が高い使い捨ておむつ等の吸収性物品を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、液透過性の表面シート、液不透過性の防漏シート、及び液保持性の吸収体を具備し、該吸収体の長手方向左右両側には、立体ガード形成用のシート材が配されて立体ガードが形成されている吸収性物品において、前記吸収体は、吸収本体と、該吸収本体の裏面側に配された台紙とを具備しており、前記台紙は、前記吸収本体の左右両側縁から外方に向けて延出され、延出された延出部が内方に向けて折り返されて、該台紙の左右両側縁がそれぞれ前記吸収体の表面側の左右両側縁部上に位置するように配されており、前記延出部において前記台紙が重合された重合部は、重ね合わされた該台紙が接着剤を介して接着されており、前記シート材は、該シート材を前記表面シートに固着して形成されている基端より吸収性物品外方においては、その全面が該表面シート及び前記裏面シートに固着されている吸収性物品を提供することにより、前記目的を達成したものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の吸収性物品の好ましい1実施形態について詳細に説明する。
本実施形態の吸収性物品としての使い捨ておむつ1は、図1及び2に示すように、液透過性の表面シート2、液不透過性の防漏シート3、及び液保持性の吸収体4を具備し、吸収体4の長手方向左右両側縁部上には、立体ガード形成用のシート材61が配されて立体ガード6が形成されている。
本実施形態の使い捨ておむつ1は、背側部Bの左右両側縁部B1,B2に使用時止着用のファスニングテープ11が配されている、いわゆる展開型の使い捨ておむつである。そして、使用時に着用者のウエスト回りに位置するウエスト部8及び脚回りに位置するレッグ部7には、それぞれウエスト弾性部材81及びレッグ弾性部材71が配されて、ウエストギャザー及びレッグギャザーを形成している。また、立体ガード6の自由端63には、立体ガード弾性部材64が配されている。
このような構成は従来の展開型の使い捨ておむつと同じである。
【0007】
而して、本実施形態の使い捨ておむつ1は、吸収体4が、吸収本体42と、吸収本体42の裏面側に配された台紙41とを具備しており、台紙41は、吸収本体42の左右両側縁から外方に向けて延出され、延出された延出部41bが内方に向けて折り返されて、台紙41の左右両側縁41aがそれぞれ吸収体4の表面側の左右両側縁部上に位置するように配されており、延出部41bにおいて台紙41が重合された重合部41cは、重ね合わされた台紙41が接着剤44を介して接着されている。
【0008】
更に詳述すると、吸収本体42は、長方形状の第1吸収材42aと第1吸収材42aの上に載置された第1吸収材42aよりも幅広の第2吸収材42bとからなり、台紙41は、第2吸収材42bの側縁よりも好ましくは2〜20mm、更に好ましくは5〜15mm延出されて延出部41bが形成されており、延出部41bのほぼ全域が重ね合わせられて、重合部41cとされている。延出部の長さを2mm以上とすることにより、漏れ防止性がされに向上され、20mm以下とすることにより、吸収体の幅を十分に確保し、又、レッグ部弾性部材71の伸縮性を阻害しないような寸法をとりやすい。
【0009】
重合部41cは、シート材61及び防漏シート3に接合・固定されている。即ち、重合部41cにおいて台紙41は防漏シート3とシート材61とにより狭持されており、ホットメルトを介すか又はヒートシールされて台紙41は防漏シート3及びシート材61とに固着されている。
【0010】
また、立体ガード6は、吸収体4上、更に望ましくは吸収性物品の長手方向全域に亘って設けられている。吸収体4の存在しない部分、即ち、おむつの腹側部A及び背側部Bのウエスト部8においては、シート材61は、全面が表面シート2に固着されている。
防漏シート3の側縁3aは、吸収体4の裏面側に位置するように且つその側縁3aが吸収体4の側縁4aよりも使い捨ておむつ外方に位置しないように、配されている。本実施形態においては、吸収体4の側縁4aとほぼ同じ位置になるように配されている。
防漏シート3の裏面側には、外層不織布5が配されており、外層不織布5とシート材61とは、共に、吸収体4の側縁4aよりも使い捨ておむつの外方側に向けて延出され、延出された外層不織布5とシート材61とが積層されてレッグ部7、ひいてはレッグギャザーを形成している。即ち、レッグ弾性部材71は、外層不織布5とシート材61とにより狭持固定されている。
また、外層不織布5は、中央部分が括れた砂時計状であり、おむつの外形を形成している。また、防漏シート3及び吸収体4は、長方形状であり、外層不織布5の中央部分に配されている。また、表面シート2も長方形状であり、吸収体4の長手方向両端縁からおむつ外方に延出されて、外層不織布5と積層されてウエスト部8を形成している。このため、ウエスト弾性部材81は、外層不織布5と表面シート2により狭持固定されている。
【0011】
表面シート2は、防漏シート3の表面側に位置するように且つその側縁2aが吸収体4の側縁4aよりも使い捨ておむつ外方に位置しないように、配されており、基端60は、シート材61を表面シート2に固着して形成されている。本実施形態においては、表面シート2の側縁2aは、吸収体4の側縁4aより内側に位置するように配されている。なお、図2においては、基端60を明瞭にするために、便宜上、基端60においてのみシート材61が表面シート2に固着されているように記載しているが、シート材は、基端60より外方においては、全面が表面シート2及び防漏シート3に固着させるのが好ましい。
【0012】
吸収体4は、吸収本体42の表面側に配された拡散シート43を具備しており、台紙41は、拡散シート43の上方にまで巻き上げられている。
図2において、台紙41の側縁41aは、基端60と同位置か又は基端60よりも使い捨ておむつ内方に位置するようになされている。台紙41の側縁41aと基端60との間の距離は、0〜30mmとするのが好ましい。
なお、上述の説明における位置や距離は、それぞれ、使い捨ておむつを平面視した場合の位置及び距離である。
【0013】
また、ファスニングテープ11は、その固定部において、外層不織布5に固定されているが、本実施形態においては、図1に示すように、補強のために補強用シート12を配している。補強用シート12は、外層不織布5とシート材61とにより、接着剤を介して狭持固定されている。
【0014】
本実施形態の使い捨ておむつの各構成部材の形成材料について説明すると、前記表面シート2、前記防漏シート3、及び前記ファスニングテープ11としては、通常使い捨ておむつに用いられるものを特に制限なく用いることができる。
【0015】
前記台紙41は、クレム吸水高さが好ましくは5mm/10min以下、更に好ましくは0mm/10minで、透気度が好ましくは2〜900sec/(300ml・32枚)、更に好ましくは30〜150sec/(300ml・32枚)で、坪量が好ましくは14〜60g/m2 、更に好ましくは16〜25g/m2 の撥水性台紙であるのが好ましい。
【0016】
前記クレム吸水高さを、5mm/10min以下とすることにより、特に体圧のかからない状態においても吸収体からのにじみを抑制することができる。
前記透気度を前記範囲内とすることにより、おむつ製造ラインにおいて、搬送性を良好にでき、生産性が向上する。
前記坪量を14g/m2 以上とすることにより、一般に台紙の強度が十分になり、加工上あるいは製品の実使用で破れが生じるなど不具合が生じなくなり、60g/m2 以下とすることにより、コスト的に十分なメリットが出、製品にゴワツキ感が出るといった欠点が生じない。
【0017】
ここで、前記クレム吸水高さは、JIS−P8141に準じて測定する。即ち、撥水性台紙を、幅20mm、長さ200mmの短冊状に裁断した後、長手方向にを鉛直方向にして、下端から15mmの部分までを水に浸した。水に浸してから10分後に水が何mm吸い上げられたかを測定し、これをクレム吸水高さとする。
また、前記透気度は、JIS−P8141に準じて測定する。即ち、撥水性台紙を70×70mmに裁断し、32枚重ね、透気度測定器〔熊谷理機工業(株)社製のGURLEY DENSOMETER(商品名)〕を用いて、300mlの空気が透過するのに要する時間を測定し、これを透気度とした。
【0018】
また、接着剤44としては、ホットメルト接着剤、フィルム材等、重ね合わせれた台紙を接着しうるものであれば接着強度を問わずに特に制限なく用いることができる。
接着剤44の塗布坪量は、ホットメルト接着剤を用いる場合には、1〜100g/m2 が好ましくは、5〜70g/m2 が更に好ましく、10〜30g/m2 が最も好ましい。
接着剤44の具体例としては、ベースポリマー、常温で固体の粘着付与成分、軟化剤成分及び酸化防止剤を構成成分して具備してなるホットメルト接着剤等が挙げられる。
ベースポリマーとしては、スチレンブタジエンゴム(SBR)、スチレン・ブタジエン・スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン・イソプレン・スチレンブロック共重合体(SIS)、スチレン・エチレン・ブチレン・スチレンブロック共重合体(SEBS)、スチレン・エチレン・プロピレン・スチレンブロック共重合体(SEPS)等が挙げられ、粘着付与成分及び軟化剤成分の合計量を100重量部とした時、10〜100重量部の範囲で用いられる。
粘着付与成分としては、C5 系石油樹脂、C9 系石油樹脂、ジシクロペンタジエン系石油樹脂、ロジン系石油樹脂、ポリテルペン樹脂、テルペンフェノール樹脂等が挙げられる。粘着付与成分及び軟化剤成分の合計量100重量部中、50〜90重量部の範囲で用いられる。
【0019】
軟化剤成分としては、軟化点が10℃以下で平均分子量が200〜700のプロセスオイル、鉱油、各種可塑剤、ポリブテン及び液状粘着付与樹脂などが挙げられ、粘着付与成分及び軟化剤成分の合計量100重量部中10〜50重量部の範囲で用いられる。
酸化防止剤としては、フェノール系酸化防止剤、アミン系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、ベンズイミダゾール系酸化防止剤等が用いられ、ベースポリマー、粘着付与成分及び軟化剤成分の合計量を100重量部とした時、0.5〜3重量部の範囲で用いられる。
また、これらの成分の他、通常粘着剤に用いられる成分を適宜添加することもできる。
【0020】
前記接着剤は、その溶融粘度が180℃で10000mPa・s以下であるのが好ましく、1000〜8000mPa・sであるのが更に好ましく、1000〜6000mPa・sであるのが最も好ましい。溶融粘度を10000cps以下とすることにより、粘着合いを非接触で霧状に塗工する時に塗工むらが生じたり、ボタ落ちが生じたりすることがなくなる。
【0021】
フィルム材としては、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂からなるフィルムが好ましく用いられ、特に融点の低いポリエチレン(低密度ポリエチレンや直鎖状低密度ポリエチレンが望ましく用いられ、また、密度の低いポリエチレン(密度<0.910g/m3 )は、自己接着性(ブロッキング性)があり、加熱工程を経なくても接着状態を形成することができるので好ましく用いられる。
フィルム材を用いる場合には、例えば、フィルムをTーダイ等からキャストし、熱溶融状態のうちに台紙を折り曲げる方法、又は熱エンボスロールを用いてフィルムを溶解させて接着する方法などを用いて使用することができる。
【0022】
また、前記シート材61及び/又は前記外層不織布5は、それぞれ、CD強度が1000cN/50mm以上であるのが好ましく、1200〜2000cN/50mmであるのが更に好ましい。CD強度を1000cN/50mm以上とすることにより、ファスニングテープが付け根から破れることがない。
【0023】
ここで、CD強度は、下記のようにして測定される。
<CD強度>
原反の流れ方向(MD)に幅50mm、流れ方向と直交する方向(CD)に長さ150mmの試験片を切り出した。この試験片について、テンシロン引張試験機〔(株)オリエンテック社製〕を用い、チャック間50mm、CD方向の引張速度300mm/minで引張試験を行い、破断時の強度を測定し、これをCD強度とした。
【0024】
また、 前記シート材61及び前記外層不織布5の耐水圧は、30mm以上であるのが好ましく、50mm以上であるのが更に好ましい。耐水圧を30mm以上とすることにより、万一立体ガード6を乗り越えた排泄物もシートににじんでモレることがない。
【0025】
このような条件を満足する、前記シート材61及び外層不織布5の形成材料としては、ヒートロール不織布、スパンボンド不織布、スパンボンド−メルトブローン−スパンボンド(SMS)、スパンボンド−メルトブローン−メルトブローン−スパンボンド(SMMS)等が好ましく用いられる。
このように、シート材61及び外層不織布5としては、共に通気性のある(通気性の高い)不織布材料等を用いるのが、ムレ防止性の点から好ましい。
また、前記シート材61及び前記外層不織布5の坪量は、それぞれ、10〜40g/m2 であるのが好ましく、18〜30g/m2 であるのが更に好ましい。坪量を10g/m2 以上とすることにより、必要な強度と耐水圧とを発現することができ、40g/m2 以下とすることにより、コストがかからない柔軟で軽量のおむつを提供することができる。
【0026】
また、前記補強用シートとしては、特に制限されないが、下記のシート等が好ましく用いられる。
例えば、上述のヒートロール不織布、スパンボンド不織布、SMS、SMMSに加え、エアースルー不織布あるいはウレタンフォーム等の発泡体、ポリオレフィンやウレタンフィルム、紙等、又はこれらと弾性部材との複合体などが挙げられる。
【0027】
また、前記吸収体4における吸収本体42を構成する第1吸収材42a及び第2吸収材42bは、通常のパルプに吸水性ポリマーを混合してなるものが用いられる。この際用いられる吸水性ポリマーとしては、特開平10−118117号公報の段落番号〔0010〕〔0011〕〔0012〕及び〔0013〕に記載されている吸水性ポリマーや、同号公報の段落番号〔0014〕〔0015〕〔0016〕及び〔0037〕に記載されている吸水性ポリマー等が好ましく挙げられ、これらは、漏れ防止性をより向上させるために併用しても良い。これらを併用する場合には、同号公報の段落番号〔0019〕に記載されている配合割合とすればよい。
また、吸収体には、吸収性能を阻害しないレベルであれば、吸収体の形状を安定化させるために、親水性の長繊維(レーヨン、コットン、ポリビニルアルコール繊維、羊毛等)や、熱可塑性繊維を適宜混合して用いても良い。
【0028】
前記台紙41として好ましく用いられる撥水性台紙の形成材料としては、上述の物性を満足すれば特に制限されないが、パルプ、紙力増強剤およびサイズ剤を含有し、該紙力増強剤が該パルプ重量に対して0.1〜10%含まれ、該サイズ剤が該パルプ重量に対して0.05〜10%含まれている撥水性台紙を用いることが好ましい。
【0029】
前記パルプとしては、針葉樹や広葉樹の化学パルプ(NBKP、LBKP)、半化学パルプ及び及び機械パルプ等の木材パルプ、これら木材パルプを化学処理したマーセル化パルプ及び架橋パルプ、麻や綿等の非木材系繊維並びにレーヨン繊維等の再生繊維のようなセルロース系繊維等が好ましい。これらの材料のうち、製品コスト、シート強度および抄紙適性等の観点から、木材パルプ、これら木材パルプを化学処理したマーセル化パルプ及び架橋パルプ等が更に一層好ましい。これらの材料は単独で、或いは得られる撥水性台紙の強度や透気度を適宜調整するために二種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0030】
得られる撥水性台紙の透気度と柔軟性をコントロールするために、前記パルプと合成パルプとを併用することもできる。この場合、合成パルプの配合量は撥水性台紙の前記パルプ100重量部に対して好ましくは100重量部以下、更に好ましくは5〜50重量部である。合成パルプとしては、ポリエチレン繊維やポリプロピレン繊維等のポリオレフィン樹脂からなる繊維を用いることができ、低密度ポリエチレンや線状低密度ポリエチレンからなる繊維等が特に好ましく用いられる。
【0031】
前記紙力増強剤としては、乾燥紙力剤や湿潤紙力剤等の一般的に使用されている薬剤を使用することができる。前記乾燥紙力剤の例としては、でん粉、変性でん粉、植物ガム、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、カイメン等が挙げられるが、これらに制限されるものではない。前記湿潤紙力剤の例としては、尿素−ホルマリン樹脂、メラミン−ホルマリン樹脂、ジアルデヒドデンプン、ポリエチレンイミン、エポキシ化ポリアミド、メチロール化ポリアミド等が挙げられるがこれらに制限されるものではない。
前記紙力増強剤は、上述の通りパルプ重量に対して好ましくは0.1〜10%含まれ、更に好ましくは0.2〜5%、一層好ましくは0.3〜3%含まれる。前記紙力増強剤の配合量が0.1%未満であると、配合の効果があまり期待できず、4%を超えて配合しても配合の効果が飽和したり、紙が硬くなり、製品の風合いを損なうので前記範囲内とすることが好ましい。
【0032】
前記サイズ剤は、使用法によって無添サイズ剤および表面サイズ剤に分類され、本発明においては一般的に使用されているサイズ剤を使用することができる。前記サイズ剤を原料別に区分すると、ロジンサイズ剤、ワックスサイズ剤、石油樹脂サイズ剤、合成サイズ剤等があり、成分としては、天然ロジン・無水マレイン酸共重合体、水素添加ロジン・無水マレイン酸共重合物、ロジン・無水マレイン酸共重合体ワックスエマルジョン、石油樹脂・無水マレイン酸共重合物、アルキル・ケテン・ダイマー、アルケニル無水こはく酸、無水ステアリン酸等が挙げられるが、これらに制限されるものではない。前記サイズ剤は、上述の通りパルプ重量に対して好ましくは0.05〜10%含まれ、更に好ましくは0.1〜5%、一層好ましくは0.1〜3%含まれる。前記サイズ剤の配合量が0.05%未満であると、配合の効果があまり期待できず、10%を超えて配合しても配合の効果が飽和したり、紙の製造ラインが薬品で汚れることがあるので前記範囲内とすることが好ましい。
【0033】
前記撥水性台紙には、前記サイズ剤の定着のためにサイズ剤定着剤が配合されていてもよい。該サイズ剤定着剤としては、硫酸バンド、アルミン酸ソーダ、ポリ塩化アルミニウム等が使用され、該サイズ剤の重量に対して50〜400%配合されることが望ましい。また、前記撥水性台紙には、必要に応じて染料や顔料等を配合してもよい。
【0034】
前記撥水性台紙は、一般に用いられている湿式抄紙法によって製造される。抄紙後の紙には、撥水性を一層高める目的で、パラフィンワックスやシリコーン等の油剤を用いて撥水処理を施してもよい。また、防漏性を向上させるために、所望の部位に通常のホットメルト接着剤を塗工しても良い。ホットメルト接着剤は、コーター方式により塗工するのが望ましく、その塗工坪量は3〜100g/m2 が望ましい。
【0035】
前記拡散シート43としては、通常使い捨ておむつに用いられるものを特に制限なく用いることができる。特に好ましい拡散シートの例としては、紙や不織布である。特に不織布を用いる場合は、構成繊維の繊度が1.5〜10d、坪量15〜60g/m2 のものが好ましいが、適宜選択可能である。合成繊維のみならず、レーヨンやコットンなどを混合したシートでも良い。
また、台紙41は、吸収本体42に接着剤を介して固着されている。
【0036】
本実施形態の使い捨ておむつ1は、上述の如く構成されたものであるため、従来の使い捨ておむつよりも構成材料の使用量を低減することができると共に、防漏シートを上述の如く配してあるので、側部からの漏れ防止性にも優れており、漏れ防止性に優れたものである。
また、装着時、激しい運動によって万一台紙に微小なクラックが生じた場合、あるいは又、抄紙工程で台紙の均一性がみだれた場合でも、構造の破綻を来すことがなく、その結果漏れ防止性に得に優れている。
【0037】
本実施形態の使い捨ておむつ1は、従来の使い捨ておむつを製造する際に用いられる手法を特に制限なく用いて、上述の構成の使い捨ておむつを製造することにより得られるが、接着剤の塗布は、以下のようにして行うのが好ましい。
即ち、ホットメルト接着剤の場合には、全面に均一に塗布するように、グラビア塗工またはスロットコーターにより塗布するのが好ましい。
【0038】
なお、上述の実施形態においては、展開型の使い捨ておむつを例示して説明したが、本発明は、パンツ型の使い捨ておむつ、生理用ナプキン、失禁パッド等にも適用可能である。
また、図示しないが、レッグ弾性部材は、吸収体の側縁部の裏面側(裏面シート側)に配して、防漏シートと外層不織布とで狭持固定するようにしてもよい。
上述の実施形態においては、レッグ弾性部材が配されたものを例示して説明したが、レッグ弾性部材は設けなくても良い。
また、撥水性台紙の裏面側(裏面シート側)には、液不透過性のフィルムを設けることもできる。該フィルムとしては、通常、使い捨ておむつに用いられる樹脂とフィラーの混合からなる、透湿防漏シートの他、一部のエステルやウレタンフィルムのように伸縮性で透湿性を有するフィルムなどを特に制限なく用いることができる
【0039】
【発明の効果】
本発明の吸収性物品は、十分な漏れ防止性を有し、吸収性物品の構成材料の使用量が低減されて安価に製造は可能なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の吸収性物品としての使い捨ておむつの1実施形態を示す斜視図である。
【図2】図2は、図1のX−X断面を模式的に示す断面図である。
【符号の説明】
1 使い捨ておむつ
11 ファスニングテープ
12 補強用シート
2 表面シート
3 防漏シート
4 吸収体
41 台紙
41a 側縁
41b 延出部
41c 重合部
42 吸収本体
43 拡散シート
5 外層不織布
6 立体ギャザー
60 基端
61 シート材
63 自由端
64 立体ギャザー弾性部材
7 レッグギャザー
71 レッグ弾性部材
8 ウエスト部
81 ウエスト弾性部材
A 腹側部
B 背側部

Claims (5)

  1. 液透過性の表面シート、液不透過性の防漏シート、及び液保持性の吸収体を具備し、該吸収体の長手方向左右両側には、立体ガード形成用のシート材が配されて立体ガードが形成されている吸収性物品において、
    前記吸収体は、吸収本体と、該吸収本体の裏面側に配された台紙とを具備しており、
    前記台紙は、前記吸収本体の左右両側縁から外方に向けて延出され、延出された延出部が内方に向けて折り返されて、該台紙の左右両側縁がそれぞれ前記吸収体の表面側の左右両側縁部上に位置するように配されており、
    前記延出部において前記台紙が重合された重合部は、重ね合わされた該台紙が接着剤を介して接着されており、
    前記シート材は、該シート材を前記表面シートに固着して形成されている基端より吸収性物品外方においては、その全面が該表面シート及び前記裏面シートに固着されている吸収性物品。
  2. 前記台紙は、クレム吸水高さが5mm/10min以下で、透気度が2〜900sec/(300ml・32枚)で、坪量が14〜60g/m2 の撥水性台紙である請求項1記載の吸収性物品。
  3. 前記重合部は、前記シート材及び前記防漏シートに接合・固定されている請求項1記載の吸収性物品。
  4. 前記吸収本体は、長方形状の第1吸収材と、該第1吸収材の上に載置された該第1吸収材よりも幅広の第2吸収材とからなる請求項1記載の吸収性物品。
  5. 前記吸収体は、前記吸収本体の表面側に配された拡散シートを具備しており、前記台紙は、該拡散シートの上方にまで巻き上げられている請求項1記載の吸収性物品。
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