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JP3875111B2 - 事故音検出装置、方法およびプログラム - Google Patents
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JP3875111B2 - 事故音検出装置、方法およびプログラム - Google Patents

事故音検出装置、方法およびプログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、交通事故等によって生じる事故音を検出するための事故音検出装置、方法、およびプログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図11は、特開平10−142042号公報に開示された従来の事故音検出装置1100のブロック構成を示す図である。事故音検出装置1100は、音響信号入力端子1101に入力された音響信号が波形整形される波形整形回路1102、波形整形後の音響信号をデジタル信号に変換するためのAD変換器1103、変換されたデジタル信号を平滑化処理するための信号平滑化手段1104、信号レベルの時間方向差分を算出するための差分演算手段1105、差分処理後のデジタル信号と所定の基準値とを比較するための比較回路1106、および上記の基準値を比較するためのメモリ1107によって構成される。
【0003】
次に、従来の事故音検出装置1100の動作について説明する。道路近傍等で収録された音響信号は、音響信号入力端子1101を介して波形整形回路1102に入力され、不要な信号成分が除去される。波形整形回路1102からの出力は、AD変換器1103によってアナログ信号からデジタル信号に変される。AD変換器1103から出力されるデジタル信号は、信号平滑化手段1104に入力され、信号平滑化手段1104によって、不要な外来信号に起因する急激なレベル変動を防ぐ目的で移動平均回路やローパスフィルタにより平滑化される。
【0004】
信号平滑化手段1104の出力は、差分演算手段1105に入力され、現在の信号のレベルと一定時間だけ過去の信号のレベルとの差分値を算出する。比較回路1106は、上記差分値がメモリ1107に記憶された固定値である基準値よりも大きい場合には事故音検出信号を事故音検出出力端子1108から出力する。
これらにより、急激な音圧変化の伴う事故音を検出することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の事故音検出装置においては、事故音の時間応答が事故音の種類によって大きく異なるため、事故音の種類によっては検出精度が低下するという問題があった。
また、事故音の種類のうち、急ブレーキ音やクラクション音は必ずしも急激なレベル変動を伴わないため、検出精度が低下するという問題があった。
また、緊急車両のサイレン音による誤検出が発生するという問題があった。
また、検出された事故音の種類がわからないという問題があった。
さらに、所望の方向以外の方向から到来する音により誤検出が発生するという問題があった。
【0006】
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、事故音検出装置において事故音の検出精度を向上し、緊急車両のサイレン音等による誤検出を低減し、検出された事故音の種類を判定し、さらに、所望の方向以外の方向から到来する音により発生する誤検出を低減することが可能な事故音検出装置、方法、およびプログラムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の事故音検出装置は、マイクロホンによって検出されたアナログ音響信号をフレームによって構成されるデジタル信号に変換する変換手段と、前記デジタル信号に基づいて、前記フレーム毎に、前記アナログ音響信号の所定帯域を占める信号成分の信号レベルである広帯域パワーに関する情報を生成する広帯域パワーデータ生成手段と、事故音算出対象のフレームから所定フレーム数過去のフレームまでの各フレームについて得られた前記広帯域パワーの平均値を算出する平均値算出手段と、前記広帯域パワーの情報と前記広帯域パワーの平均値の情報とに基づいて前記事故音算出対象のフレームの信号が事故音に対応する信号か否かの判定をする判定手段とを備えた構成を有している。この構成により、事故音の検出を単なるサンプル間のパワーの差分値に基づいて行うのではなく、複数のフレームを用いて事故音パワーを推定し、その直前の平均パワーと比較することにより、立ち上がり時間の異なる事故音についても精度良く検出することが可能な、事故音検出装置を実現することができる。
【0008】
また、本発明の事故音検出装置は、前記事故音算出対象のフレームから所定フレーム数過去のフレームまでの各フレームについて得られた前記広帯域パワーのうちの最大値を算出する最大値算出手段と、前記広帯域パワーの最大値と前記広帯域パワーの平均値との差分値を算出する差分値算出手段とを備え、前記判定手段は、前記差分値の情報に基づいて前記事故音算出対象のフレームの信号が事故音に対応する信号か否かの判定をする構成を有している。この構成により、事故音の検出を単なるサンプル間のパワーの差分値に基づいて行うのではなく、複数のフレームを用いて事故音パワーを推定し、その直前の平均パワーと比較することにより、立ち上がり時間の異なる事故音についても精度良く検出することが可能な、事故音検出装置を実現することができる。
【0009】
また、本発明の事故音検出装置は、前記事故音算出対象のフレームから所定フレーム数過去のフレームまでの各フレームについて得られた前記広帯域パワーの合計値を算出する合計値算出手段と、前記広帯域パワーの合計値と前記広帯域パワーの平均値との差分値を算出する差分値算出手段とを備え、前記判定手段は、前記差分値の情報に基づいて前記事故音算出対象のフレームの信号が事故音に対応する信号か否かの判定をする構成を有している。この構成により、事故音の検出を単なるサンプル間のパワーの差分値に基づいて行うのではなく、複数のフレームを用いて事故音パワーを推定し、その直前の平均パワーと比較することにより、立ち上がり時間の異なる事故音についても精度良く検出することが可能な、事故音検出装置を実現することができる。
【0010】
また、本発明の事故音検出装置は、前記マイクロホンによって検出されたアナログ音響信号における可聴周波数帯におけるいずれかの周波数帯を占める信号成分の信号レベルである狭帯域パワーを算出する狭帯域パワーデータ生成手段と、前記広帯域パワーの情報および前記狭帯域パワーの情報に基づいて狭帯域性を検出する狭帯域性検出手段と、前記判定手段によって前記事故音算出対象のフレームの信号が事故音に対応する信号と判定された場合に、前記狭帯域性検出手段によって前記狭帯域性が検出されたか否かの情報に基づいて前記事故音を分類する分類手段とを備えた構成を有している。この構成により、事故音の検出を単なるサンプル間のパワーの差分値に基づいて行うのではなく、複数のフレームを用いて事故音パワーを推定し、その直前の平均パワーと比較することにより、立ち上がり時間の異なる事故音についても精度良く検出することができ、広帯域の音響信号と狭帯域の音響信号に基づいて事故音を検出し、所定の狭帯域音響信号が継続する時間を評価するため、立ち上がり時間の異なる事故音についても精度良く検出することが可能な、事故音検出装置を実現することができる。
【0011】
また、本発明の事故音検出装置は、前記狭帯域性検出手段は、前記広帯域パワーと前記狭帯域パワーとの差分値を算出し、前記広帯域パワーと前記狭帯域パワーとの差分値に基づいて狭帯域性を検出する構成を有している。この構成により、事故音の検出を単なるサンプル間のパワーの差分値に基づいて行うのではなく、複数のフレームを用いて事故音パワーを推定し、その直前の平均パワーと比較することにより、立ち上がり時間の異なる事故音についても精度良く検出することができ、広帯域の音響信号と狭帯域の音響信号に基づいて事故音を検出し、所定の狭帯域音響信号が継続する時間を評価するため、立ち上がり時間の異なる事故音についても精度良く検出することが可能な、事故音検出装置を実現することができる。
【0012】
また、本発明の事故音検出装置は、前記狭帯域パワーデータ生成手段が前記狭帯域パワーの算出の対象とする前記可聴周波数帯におけるいずれかの周波数帯は、800Hz以上2kHz以下の周波数範囲におけるいずれかの範囲の周波数帯である構成を有している。この構成により、事故音の検出を単なるサンプル間のパワーの差分値に基づいて行うのではなく、複数のフレームを用いて事故音パワーを推定し、その直前の平均パワーと比較することにより、立ち上がり時間の異なる事故音についても精度良く検出することができ、広帯域の音響信号と狭帯域の音響信号に基づいて事故音を検出し、所定の狭帯域音響信号が継続する時間を評価するため、立ち上がり時間の異なる事故音についても精度良く検出することが可能な、事故音検出装置を実現することができる。
【0013】
また、本発明の事故音検出装置は、前記狭帯域パワーの時間変化の周期を算出する周期性算出手段を備え、前記分類手段は、前記判定手段によって前記事故音算出対象のフレームの信号が事故音に対応する信号と判定され、前記狭帯域性検出手段によって狭帯域性が検出されたときに、前記周期性算出手段によって周期が算出されない場合は事故音として分類し、周期性が算出された場合は事故音として分類しない構成を有している。この構成により、事故音の検出を単なるサンプル間のパワーの差分値に基づいて行うのではなく、複数のフレームを用いて事故音パワーを推定し、その直前の平均パワーと比較することにより、立ち上がり時間の異なる事故音についても精度良く検出することができ、広帯域の音響信号と狭帯域の音響信号に基づいて事故音を検出し、所定の狭帯域音響信号が継続する時間を評価するため、立ち上がり時間の異なる事故音についても精度良く検出することができ、広帯域の音響信号と狭帯域の音響信号に基づいて事故音を検出し、狭帯域の音響信号の周期性を評価するため、緊急車両のサイレン音等を検出することができると共に、急ブレーキ音やクラクション音等と区別することが可能な、事故音検出装置を実現することができる。
【0014】
また、本発明の事故音検出装置は、前記マイクロホンによって検出されたアナログ音響信号における可聴周波数帯におけるいずれかの周波数帯を占める信号成分の信号レベルである狭帯域パワーを算出するための狭帯域パワーデータ生成手段と、前記狭帯域パワーの時間変化の周期を算出するための周期性算出手段と、前記判定手段によって前記事故音算出対象のフレームの信号が事故音に対応する信号と判定された場合に、前記周期性算出手段によって周期が算出されない場合は事故音とし、周期性が算出された場合は事故音としないように分類するための分類手段とを備えた構成を有している。この構成により、事故音の検出を単なるサンプル間のパワーの差分値に基づいて行うのではなく、複数のフレームを用いて事故音パワーを推定し、その直前の平均パワーと比較することにより、立ち上がり時間の異なる事故音についても精度良く検出することができ、広帯域の音響信号と狭帯域の音響信号に基づいて事故音を検出し、所定の狭帯域音響信号が継続する時間を評価するため、立ち上がり時間の異なる事故音についても精度良く検出することができ、広帯域の音響信号と狭帯域の音響信号に基づいて事故音を検出し、狭帯域の音響信号の周期性を評価するため、緊急車両のサイレン音等を検出することができると共に、急ブレーキ音やクラクション音等と区別することが可能な、事故音検出装置を実現することができる。
【0015】
また、本発明の事故音検出装置は、前記狭帯域パワーの時間変化の情報に基づいて前記狭帯域パワーの時間変化の自己相関を算出する手段を備え、前記周期性算出手段は、前記自己相関に関する情報に基づいて前記狭帯域パワーの時間変化の周期を算出する構成を有している。この構成により、事故音の検出を単なるサンプル間のパワーの差分値に基づいて行うのではなく、複数のフレームを用いて事故音パワーを推定し、その直前の平均パワーと比較することにより、立ち上がり時間の異なる事故音についても精度良く検出することができ、広帯域の音響信号と狭帯域の音響信号に基づいて事故音を検出し、所定の狭帯域音響信号が継続する時間を評価するため、立ち上がり時間の異なる事故音についても精度良く検出することができ、広帯域の音響信号と狭帯域の音響信号に基づいて事故音を検出し、狭帯域の音響信号の周期性を評価するため、緊急車両のサイレン音等を検出することができると共に、急ブレーキ音やクラクション音等と区別することが可能な、事故音検出装置を実現することができる。
【0016】
また、本発明の事故音検出装置は、前記周期性算出手段が算出対象とする周期の時間範囲は、0.3s以上10s以下の範囲のいずれかの時間範囲である構成を有している。この構成により、事故音の検出を単なるサンプル間のパワーの差分値に基づいて行うのではなく、複数のフレームを用いて事故音パワーを推定し、その直前の平均パワーと比較することにより、立ち上がり時間の異なる事故音についても精度良く検出することができ、広帯域の音響信号と狭帯域の音響信号に基づいて事故音を検出し、所定の狭帯域音響信号が継続する時間を評価するため、立ち上がり時間の異なる事故音についても精度良く検出することができ、広帯域の音響信号と狭帯域の音響信号に基づいて事故音を検出し、狭帯域の音響信号の周期性を評価するため、緊急車両のサイレン音等を検出することができると共に、急ブレーキ音やクラクション音等と区別することが可能な、事故音検出装置を実現することができる。
【0017】
また、本発明の事故音検出装置は、事故種別毎の事故音に応じた所定の特徴量に基づいて前記事故音の判別を行う判別分析手段を備えた構成を有している。この構成により、事故音の検出を単なるサンプル間のパワーの差分値に基づいて行うのではなく、複数のフレームを用いて事故音パワーを推定し、その直前の平均パワーと比較することにより、立ち上がり時間の異なる事故音についても精度良く検出することができ、広帯域の音響信号と狭帯域の音響信号に基づいて事故音を検出し、所定の狭帯域音響信号が継続する時間を評価するため、立ち上がり時間の異なる事故音についても精度良く検出することができ、広帯域の音響信号と狭帯域の音響信号に基づいて事故音を検出し、狭帯域の音響信号の周期性を評価するため、緊急車両のサイレン音等を検出することができると共に、急ブレーキ音やクラクション音等と区別することができ、事故音を検出した際に事故音について判別分析を行うため、事故音の種類を判定することが可能な、事故音検出装置を実現することができる。
【0018】
また、本発明の事故音検出装置は、前記判別分析手段は、所定の判別関数を用いて事故音の判別を行い、前記判別関数形成に必要な判別係数を記憶しておく手段を有する構成を有している。この構成により、事故音の検出を単なるサンプル間のパワーの差分値に基づいて行うのではなく、複数のフレームを用いて事故音パワーを推定し、その直前の平均パワーと比較することにより、立ち上がり時間の異なる事故音についても精度良く検出することができ、広帯域の音響信号と狭帯域の音響信号に基づいて事故音を検出し、所定の狭帯域音響信号が継続する時間を評価するため、立ち上がり時間の異なる事故音についても精度良く検出することができ、広帯域の音響信号と狭帯域の音響信号に基づいて事故音を検出し、狭帯域の音響信号の周期性を評価するため、緊急車両のサイレン音等を検出することができると共に、急ブレーキ音やクラクション音等と区別することができ、事故音を検出した際に事故音について判別分析を行うため、事故音の種類を判定することが可能な、事故音検出装置を実現することができる。
【0019】
また、本発明の事故音検出装置は、前記判別分析手段による判別において基礎とされる特徴量として、入力された前記アナログ音響信号の帯域を複数帯域に分割して得られる各帯域の信号成分のレベルである帯域パワーを用いる構成を有している。この構成により、事故音の検出を単なるサンプル間のパワーの差分値に基づいて行うのではなく、複数のフレームを用いて事故音パワーを推定し、その直前の平均パワーと比較することにより、立ち上がり時間の異なる事故音についても精度良く検出することができ、広帯域の音響信号と狭帯域の音響信号に基づいて事故音を検出し、所定の狭帯域音響信号が継続する時間を評価するため、立ち上がり時間の異なる事故音についても精度良く検出することができ、広帯域の音響信号と狭帯域の音響信号に基づいて事故音を検出し、狭帯域の音響信号の周期性を評価するため、緊急車両のサイレン音等を検出することができると共に、急ブレーキ音やクラクション音等と区別することができ、事故音を検出した際に事故音について判別分析を行うため、事故音の種類を判定することが可能な、事故音検出装置を実現することができる。
【0020】
また、本発明の事故音検出装置は、さらに前記マイクロホンである第1のマイクロホンと指向特性の異なる前記第1のマイクロホン以外の複数のマイクロホンからのアナログ音響信号を入力とし、前記第1のマイクロホン以外のマイクロホン毎に、対応する前記アナログ音響信号をフレームによって構成されるデジタル信号に変換する変換手段と、前記デジタル信号に基づいて、前記フレーム毎に、前記広帯域パワーに関する情報を生成する広帯域パワーデータ生成手段とをさらに備え、前記判別手段は、前記各広帯域パワーデータ生成手段によって生成された前記広帯域パワーに関する各情報に基づいて前記事故音の到来方向を算出する音源方向算出手段をさらに有する構成を有している。この構成により、事故音の検出を単なるサンプル間のパワーの差分値に基づいて行うのではなく、複数のフレームを用いて事故音パワーを推定し、その直前の平均パワーと比較することにより、立ち上がり時間の異なる事故音についても精度良く検出することができ、指向性マイクと無指向性マイクを用いて同時に検出された音響信号相互の差分から事故音が検出される範囲を制限できるため、所望の範囲以外から到来する音による後検出を抑制することが可能な、事故音検出装置を実現することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態の事故音検出装置の構成を示すブロック図である。なお、本発明において事故音とは、車両相互の衝突音、車両以外の物体と車両との衝突音、急ブレーキ音、クラクション音等を含む音をいう。
【0022】
図1において、事故音検出装置100は、音響信号入力端子110に入力された音響信号に所定の信号処理を施した後に、デジタル信号に変換するための変換手段120、変換手段120から出力されるデジタル信号に基づいて音響信号の広帯域パワーを算出するための広帯域パワーデータ生成手段130、広帯域パワーデータ生成手段130から出力されるデジタル信号に基づいて音圧変動を検出し、出力端子150に出力するための音圧変動検出手段140とによって構成される。
【0023】
変換手段120は、さらに帯域制限手段121とアナログ/デジタル変換(以下、AD(Analog to Digital)変換という。)手段122によって構成される。
帯域制限手段121は、道路近傍等に設置したマイクロホンを介して音響信号入力端子110に入力されるアナログ信号である音響信号に対して帯域制限を行い、AD変換手段122に出力するための手段である。ここで、「音響信号」は電気信号であり、「帯域制限」とは、入力された音響信号に対して帯域通過フィルタ処理を施すことをいう。
【0024】
このように帯域制限を施すことにより、以下に記載される効果が得られる。第1に、低域阻止フィルタ処理することによって風や振動による低周波数の雑音を除去することができる。この場合の低域とは、例えば、200Hz以上400Hz以下の範囲のいずれかの周波数以下の周波数帯域をいう。第2に、高域阻止フィルタ処理することによってAD変換に伴うエイリアスを防止することができる。
【0025】
ここで、上記高域阻止フィルタ処理には、公知のアンチエイリアスフィルタが使用できる。さらに、上記フィルタ処理以外に、騒音計等において用いられる公知のA特性を持つフィルタを用いてA特性をかけることも誤検出を防止するために有効である。
AD変換手段122は、帯域制限手段121から出力されたアナログの音響信号を入力とし、アナログ信号をデジタル信号に変換し、音圧変動検出手段140に出力するための手段である。
【0026】
次に、広帯域パワーデータ生成手段130は、さらに広帯域パワー算出手段131とバッファ132によって構成される。
広帯域パワー算出手段131は、AD変換手段122から出力されたデジタル信号を入力とし、入力されたデジタル信号に対して複数のフレームに分割するフレーム分割処理を施し、フレーム毎に広帯域パワーの算出を行い、バッファ132に出力するための手段である。ここで広帯域とは、例えば、200Hz以上サンプル周波数の半分の周波数以下の周波数範囲におけるいずれかの周波数帯域をいう。その際のサンプル周波数は、400Hzより高いものであることは当然である。
【0027】
DSP(Digital Signal Processor)等による実時間動作を考慮すると、フレーム長は長いほど単位時間当たりの演算量が削減できるため有利であるが、一方、突発的に発生する短時間の事故音を検出するためには短くする必要があることから、これらを考慮してフレーム長を設定するものとする。
【0028】
具体的には、事故音の発生の時から事故音レベルがピーク値に達するまでに必要な時間は最も短い場合で5から10msであるため、フレーム長は5ms〜50msの範囲が適当であり、中でも10ms程度が好適である。また、先行フレームと後続フレームの間隔は上記フレーム長と一致させるのも良い。
【0029】
広帯域パワーの算出は、各サンプル点における入力信号の振幅値の二乗値をフレーム内において加算することによって行うことができる。ここで、「フレーム内」とは、フレーム内の一部または全部の信号を指すものとする。
バッファ132は、広帯域パワー算出手段131から出力される広帯域パワーの算出値(データ)を順次、所定時間蓄積し、蓄積された広帯域パワーの情報を一定時間間隔で音圧変動検出手段140に出力するための手段であり、蓄積できるデータの大きさは0.5s以上の時間長に相当する大きさが適当である。
【0030】
次に、音圧変動検出手段140は、さらに事故音パワー算出手段141、差分算出手段142、トレンド算出手段143、判定手段144、分散算出手段145、および基準差分値発生手段146によって構成される。
トレンド算出手段143は、バッファ132から出力された広帯域パワーの蓄積データを入力とし、広帯域パワーの蓄積データに基づいて後述するトレンドを算出し、差分算出手段142に出力するための手段である。トレンド算出は、事故音等の突発事象の発生する直前の平均音圧を算出するために行う。
【0031】
トレンドの算出は、事故音パワー算出対象のフレームより前(事故音パワー算出対象のフレームは含まない)の複数フレームにわたり、広帯域パワーの平均値を算出する方法により行う。その際のフレーム数は10〜100フレームが好適であり、中でも20フレーム程度が特に適している。
【0032】
事故音パワー算出手段141は、バッファ132に蓄積された広帯域パワーの情報を入力とし、事故音パワーを算出して差分算出手段142に出力するための手段である。事故音の発生から事故音レベルがピーク値に達するまでの時間(以後、立ち上がり時間という。)は、事故音によって大きく異なり、少なくとも5ms〜100msの範囲でばらつきがある。
【0033】
従来、事故音パワーとしてサンプル間の差分値が用いられていたが、立ち上がり時間の短い事故音の場合は、差分値に基づくのでも事故音を検出することができるが、立ち上がり時間が長い事故音の場合には、サンプル間の差分値は小さいため、良好に検出できなかった。
【0034】
事故音の立ち上がり時間が事故音の種類によって異なることから、特定のフレーム以降の複数フレームを用いて事故音パワーの推定を行う。事故音パワーの算出方法を2種類あげておく。第1の方法は、事故音パワー算出フレーム以後(事故音パワー算出対象フレームを含む)の複数フレーム中における広帯域パワーの最大値を事故音レベルとする方法である。第2の方法は、事故音パワー算出フレーム以後(事故音パワー算出対象フレームを含む)の単一または複数のフレーム中における広帯域パワーの合計値を事故音パワーとする方法である。いずれの方法においても、算出に用いるフレーム数は1〜10程度が適当である。
【0035】
差分算出手段142は、事故音パワー算出手段141から出力された事故音パワーと、トレンド算出手段143から出力されたトレンドとを入力とし、事故音パワーとトレンドとの差分値を算出して判定手段144および分散算出手段145に出力するための手段である。
【0036】
上記の差分値を、事故音パワーとトレンドとの比とし、以下の式(1)に示すようにデシベル(dB)値で表現する。
【数1】
Figure 0003875111
【0037】
分散算出手段145は、差分算出手段142から出力された事故音パワーとトレンドとの差分値の情報を入力とし、上記差分値の平均値と分散を算出し、基準差分値発生手段146に出力するための手段である。平均値と分散の算出のために用いるフレーム数は30分から1時間の時間長に相当する程度の数が適当である。なお、平均値と分散は、公知の統計手法で計算される統計量である。
【0038】
基準差分値発生手段146は、分散算出手段145から出力された事故音パワーとトレンドとの差分値の平均値に関する情報と分散に関する情報とを入力とし、上記平均値に関する情報と分散に関する情報に基づいて基準差分値を生成し、判定手段144に出力するための手段である。
【0039】
基準差分値の設定方法として2つの方法を挙げておく。第1の方法は固定値を採用する方法であり、基準差分値の範囲は、実用上6dB〜18dBの範囲が好適である。第2の方法は、分散算出手段145によって算出された分散の情報に基づいて基準差分値を設定する方法であり、基準差分値として分散の4倍程度が好適である。
【0040】
判定手段144は、差分算出手段142から出力された事故音パワーとトレンドとの差分値の情報および基準差分値発生手段146から出力された基準差分値の情報とを入力とし、事故音パワーとトレンドとの差分値が基準差分値以上か否かを判断し、上記差分値が基準差分値以上のときは事故音である旨の信号を、基準差分値未満の時は事故音でない旨の信号を出力端子150に出力するための手段である。
【0041】
基準差分値は小さくするほど事故音の検出ミスは少なくなるが、事故音以外の音による誤検出が多くなる。また、基準差分値は大きいほど事故音の検出ミスは多くなるが、事故音以外の音による誤検出は少なくなる。したがって、用途に応じて適切に基準差分値を設定しておくこととする。
【0042】
図2は、本発明の第1の実施の形態に係る事故音検出方法における処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS221で、帯域制限手段121は、道路近傍等に設置したマイクロホンを介して音響信号入力端子110に入力されるアナログ信号である音響信号に対して帯域制限を行う。
【0043】
ステップS222で、AD変換手段122は、帯域制限手段121から出力されたアナログの音響信号をデジタル信号に変換する。
ステップS231で、広帯域パワー算出手段131は、AD変換手段122から出力されたデジタル信号に対して複数のフレームに分割するフレーム分割処理を施し、フレーム毎に広帯域パワーの算出を行う。
【0044】
ステップS232で、バッファ132は、広帯域パワー算出手段131から出力される広帯域パワーの算出値(データ)を順次、所定時間蓄積し、蓄積された広帯域パワーの情報を一定時間間隔で音圧変動検出手段140に出力する。
ステップS241で、トレンド算出手段143は、バッファ132から出力された広帯域パワーの蓄積データに基づいてトレンドを算出する。
【0045】
ステップS242で、事故音パワー算出手段141は、バッファ132に蓄積された広帯域パワーの情報に基づいて事故音パワーを算出する。
ステップS243で、差分算出手段142は、事故音パワー算出手段141から出力された事故音パワーと、トレンド算出手段143から出力されたトレンドとの差分値を算出する。
【0046】
ステップS244で、分散算出手段145は、差分算出手段142から出力された事故音パワーとトレンドとの差分値について、差分値の平均値と分散を算出する。
ステップS245で、基準差分値発生手段146は、分散算出手段145から出力された事故音パワーとトレンドとの差分値の平均値に関する情報と分散に関する情報とを入力とし、上記平均値に関する情報と分散に関する情報に基づいて基準差分値を生成する。
【0047】
ステップS246で、判定手段144は、差分算出手段142から出力された事故音パワーとトレンドとの差分値の情報および基準差分値発生手段146から出力された基準差分値の情報とに基づき、事故音パワーとトレンドとの差分値が基準差分値以上か否かを判断する。
【0048】
判定手段144は、ステップS246で事故音パワーとトレンドとの差分値が基準差分値以上と判断した場合は、ステップS251で、事故音である旨の信号を出力し、基準差分値未満と判断した場合は、ステップS252で、事故音でない旨の信号を出力端子150に出力する。
以上のフレーム処理の動作を繰り返して事故音の検出を行う。
【0049】
以上説明したように、本発明の第1の実施の形態に係る事故音検出装置および方法は、事故音の検出を単なるサンプル間のパワーの差分値に基づいて行うのではなく、複数のフレームを用いて事故音パワーを推定し、その直前の平均パワーと比較することにより、立ち上がり時間の異なる事故音についても精度良く検出することができる。
【0050】
なお、本発明の第1の実施の形態では、上記のステップS221〜S252の各ステップでの処理を行う事故音検出方法について説明したが、これらの各ステップを含む事故音検出動作を実行させるための事故音検出用プログラムを生成し、そのプログラムに基づいて、コンピュータに、これらのステップS221〜S252を含む事故音検出動作を実行させることも可能であり、上記と同様の効果を得ることができる。
【0051】
図3は、本発明の第2の実施の形態の事故音検出装置の構成を示すブロック図である。なお、本発明において事故音とは、車両相互の衝突音、車両以外の物体と車両との衝突音、急ブレーキ音、クラクション音等を含む音をいう。また、事故音検出装置300を構成する構成手段のうち、上記本発明の第1の実施の形態に係る事故音検出装置100における構成手段と同様の処理を行うものには同一の引用番号を付し、その説明を省略する。
【0052】
図3において、事故音検出装置300は、本発明の第1の実施の形態の事故音検出装置100に、変換手段120から出力されるデジタル信号に基づいて音響信号の狭帯域パワーを算出するための狭帯域パワーデータ生成手段330、狭帯域パワーデータ生成手段330から出力される情報に基づいて音響信号の狭帯域性を検出するための狭帯域性検出手段340、および、音圧変動検出手段140および狭帯域性検出手段340から出力された情報に基づいて事故音の分類を行うための分類手段360を設けた点が相違する。
【0053】
狭帯域パワーデータ生成手段330は、さらに帯域制限手段331、狭帯域パワー算出手段332、およびバッファ333によって構成される。
帯域制限手段331は、変換手段120から出力されたデジタル信号を入力とし、入力されたデジタル信号に対して帯域制限を行い、狭帯域パワー算出手段332に出力するための手段である。
【0054】
帯域制限の目的は狭帯域成分の卓越するクラクションや急ブレーキの信号成分のみを抽出するためである。これらの事故音は立ち上がり時間が1sを超えるような長い場合があり、そのような場合には上記本発明の第1の実施の形態において説明した方法では検出できない場合があるが、本発明の第2の実施の形態において説明するように帯域制限を行うことにより検出が可能となる。帯域通過フィルタの通過周波数として、800Hz以上2kHz以下と設定するのが好適である。帯域通過フィルタとして、公知のIIRフィルタを用いるのが好適であるが、その他のデジタルの帯域通過フィルタでも良い。
【0055】
狭帯域パワー算出手段332は、帯域制限手段331から出力されたデジタル信号を入力とし、入力されたデジタル信号に対して複数のフレームに分割するフレーム分割処理を施し、フレーム毎に狭帯域パワーの算出を行い、バッファ333に出力するための手段である。
【0056】
なお、フレーム分割処理におけるフレーム長とフレーム間隔は、上記本発明の第1の実施の形態で述べた広帯域パワー算出における値と同一とする。また、狭帯域パワーの算出は、各サンプルにおける入力信号の振幅値の二乗値をフレーム内において加算することによって行うことができる。
【0057】
バッファ333は、狭帯域パワー算出手段332から出力される狭帯域パワーの算出値(データ)を順次、所定時間蓄積し、蓄積された広帯域パワーの情報を一定時間間隔で狭帯域性検出手段340に出力するための手段であり、蓄積できるデータの大きさは0.5s以上の時間長に相当する大きさが適当である。
【0058】
次に、狭帯域性検出手段340は、さらに差分算出手段341と継続時間算出手段342によって構成される。
差分算出手段341は、広帯域パワーデータ生成手段130から出力された事故音パワーと、バッファ333に蓄積された狭帯域パワーの情報とを入力とし、広帯域事故音パワーと狭帯域事故音パワーとの差分値を算出して継続時間算出手段342に出力するための手段である。
【0059】
上記の差分値を、広帯域事故音パワーと狭帯域事故音パワーとの比とし、以下の式(2)に示すようにデシベル(dB)値で表現する。
【数2】
Figure 0003875111
【0060】
継続時間算出手段342は、差分算出手段341から出力される差分値の情報を入力とし、狭帯域事故音信号が継続する時間を算出し、分類手段360に出力するための手段である。狭帯域事故音信号が継続する時間は、入力された差分値が予め決められた値以上となる時間長のことをいうものとする。ここで、予め決められた値としては、例えば、−3〜−10dB程度の範囲が好適である。
なお、上記差分算出手段341および継続時間算出手段342によって行われる処理を、狭帯域性を検出するための処理という。
【0061】
分類手段360は、音圧変動検出手段140から出力される事故音か否かを示す信号と継続時間算出手段342から出力される狭帯域事故音信号とに基づいて事故音の分類を行い、事故音の種類に応じた信号を出力端子150に出力するための手段である。
【0062】
なお、分類手段360によって行われる分類は、音圧変動検出手段140によって事故音と判断された場合において、判断の対象となったフレームを含む連続するフレーム中に含まれる狭帯域事故音信号の継続時間が、あらかじめ定められた基準時間を超えて検出された場合は、急ブレーキまたはクラクションによる事故音と分類し、それ以外の場合は、他のカテゴリーの事故音とするのでも良い。また、狭帯域事故音信号の継続時間と比較される基準時間としては、0.2s〜2s程度が好適である。
【0063】
図4は、本発明の第2の実施の形態に係る事故音検出方法における処理の流れを示すフローチャートである。なお、事故音検出方法を構成するステップのうち、上記本発明の第1の実施の形態に係る事故音検出方法を構成するステップと同様の処理を行うものには同一の引用番号を付し、その説明を省略する。
【0064】
ステップS431で、帯域制限手段331は、変換手段120から出力されたデジタル信号に対して帯域制限を行う。
ステップS432で、狭帯域パワー算出手段332は、帯域制限手段331から出力されたデジタル信号に対して複数のフレームに分割するフレーム分割処理を施し、フレーム毎に狭帯域パワーの算出を行う。
【0065】
ステップS433で、バッファ333は、狭帯域パワー算出手段332から出力される狭帯域パワーの算出値(データ)を順次、所定時間蓄積し、蓄積された広帯域パワーの情報を一定時間間隔で狭帯域性検出手段340に出力する。
ステップS441で、差分算出手段341は、ステップS232で出力された事故音パワーと、バッファ333に蓄積された狭帯域パワーの情報との差分値を算出する。
【0066】
ステップS442で、継続時間算出手段342は、差分算出手段341から出力される差分値の情報に基づいて、狭帯域事故音信号が継続する時間を算出する。
ステップS460で、分類手段360は、音圧変動検出手段140から出力される事故音か否かを示す信号と継続時間算出手段342から出力される狭帯域事故音信号とに基づいて事故音の分類を行い、事故音の種類に応じた信号を出力端子150に出力する。
以上のフレーム処理の動作を繰り返して事故音の検出を行う。
【0067】
以上説明したように、本発明の第2の実施の形態に係る事故音検出装置および方法は、広帯域の音響信号と狭帯域の音響信号に基づいて事故音を検出し、所定の狭帯域音響信号が継続する時間を評価するため、立ち上がり時間の異なる事故音についても精度良く検出することができる。
【0068】
なお、本発明の第2の実施の形態では、上記のステップS220〜S460の各ステップでの処理を行う事故音検出方法について説明したが、これらの各ステップを含む事故音検出動作を実行させるための事故音検出用プログラムを生成し、そのプログラムに基づいて、コンピュータに、これらのステップS220〜S460を含む事故音検出動作を実行させることも可能であり、上記と同様の効果を得ることができる。
【0069】
図5は、本発明の第3の実施の形態の事故音検出装置の構成を示すブロック図である。なお、本発明において事故音とは、車両相互の衝突音、車両以外の物体と車両との衝突音、急ブレーキ音、クラクション音等を含む音をいう。また、事故音検出装置500を構成する構成手段のうち、上記本発明の第2の実施の形態に係る事故音検出装置300における構成手段と同様の処理を行うものには同一の引用番号を付し、その説明を省略する。
【0070】
図5において、事故音検出装置500は、本発明の第2の実施の形態の事故音検出装置300に、狭帯域パワーデータ生成手段330から出力される狭帯域パワーの情報に基づいて狭帯域音響が発生する周期性を算出するための周期性検出手段540、および音圧変動検出手段140と狭帯域性検出手段340と自己相関算出手段541とからの出力信号に基づいて事故音を分類するための分類手段560を設けた点が相違する。
【0071】
周期性検出手段540は、本発明の第2の実施の形態における狭帯域性の評価のみでは、緊急車両のサイレン音等を誤検出する可能性があり、それらの誤検出するのを回避するために設けられた。緊急車両サイレン音は、急ブレーキ音やクラクション音と同様に狭帯域の音響信号であるため誤検出の可能性があるが、周期性を持つという点で急ブレーキ音等とは異なる。そこで、本発明の第3の実施の形態に係る事故音検出装置500は、狭帯域信号の周期性に着目して緊急車両サイレン音等を検出するものである。
【0072】
周期性検出手段540は、さらに自己相関算出手段541および周期算出手段542によって構成される。
自己相関算出手段541は、狭帯域パワーデータ生成手段330から出力された狭帯域パワーの信号を入力とし、入力された狭帯域パワー信号について自己相関を算出し、算出された自己相関の情報を周期算出手段542に出力するための手段である。
【0073】
自己相関関数の算出方法として、時間領域で直接算出する公知の方法でも良いが、周波数領域でクロススペクトルを一旦算出して時間領域に変換する公知の方法の方が少ない演算量で済むことから望ましい。いずれの方法においても、自己相関関数算出のためのラグ長として10s以上を確保することが望ましい。
【0074】
周期算出手段542は、自己相関算出手段541から出力された自己相関の情報を入力とし、自己相関信号の周期性を算出して560に出力するための手段である。
周期の算出方法として、所定の時間範囲で自己相関のラグを変え、自己相関が所定以上の値でありかつ極大となるラグを周期とする方法を用いることができる。その際、その時間範囲内に自己相関が所定以上の値でありかつ極大となるラグが存在しない場合には、周期は検出されないとする。なお、サイレン音等の周期は、例えば、救急車やパトカー等の緊急車両の種類よって異なることを考慮して、ラグを変える時間範囲を0.3s〜10s程度にするのが好適である。
【0075】
分類手段560は、音圧変動検出手段140から出力される事故音か否かを示す信号と、継続時間算出手段342から出力される狭帯域事故音信号と、周期性検出手段540から出力される周期性に関する情報とに基づいて事故音の分類を行い、事故音の種類に応じた信号を出力端子150に出力するための手段である。
【0076】
なお、分類手段560によって行われる分類は、音圧変動検出手段140によって事故音と判断された場合において、周期算出手段542によって周期性が検出されたとする信号が出力された場合はサイレン音等と分類し、それ以外の場合であって狭帯域信号が検出された場合は、急ブレーキ音やクラクション音等の事故音とするのでも良い。さらに、以上2つのカテゴリーの事故音に分類されない場合には、その他の事故音のカテゴリーに分類するのでも良い。
【0077】
図6は、本発明の第3の実施の形態に係る事故音検出方法における処理の流れを示すフローチャートである。なお、事故音検出方法を構成するステップのうち、上記本発明の第2の実施の形態に係る事故音検出方法を構成するステップと同様の処理を行うものには同一の引用番号を付し、その説明を省略する。
【0078】
ステップS641で、自己相関算出手段541は、狭帯域パワーデータ生成手段330から出力された狭帯域パワーの信号を入力とし、入力された狭帯域パワー信号について自己相関を算出する。
ステップS642で、周期算出手段542は、自己相関算出手段541から出力された自己相関信号の周期性を算出する。
【0079】
ステップS660で、分類手段560は、音圧変動検出手段140から出力される事故音か否かを示す信号と、継続時間算出手段342から出力される狭帯域事故音信号と、周期性検出手段540から出力される周期性に関する情報とに基づいて事故音の分類を行う。ここで、事故音の分類方法は、上記で説明した方法とするのでも良い。
以上のフレーム処理の動作を繰り返して事故音の検出を行う。
【0080】
以上説明したように、本発明の第3の実施の形態に係る事故音検出装置および方法は、広帯域の音響信号と狭帯域の音響信号に基づいて事故音を検出し、狭帯域の音響信号の周期性を評価するため、緊急車両のサイレン音等を検出することができると共に、急ブレーキ音やクラクション音等と区別することができる。
【0081】
なお、本発明の第3の実施の形態では、上記のステップS220〜S660の各ステップでの処理を行う事故音検出方法について説明したが、これらの各ステップを含む事故音検出動作を実行させるための事故音検出用プログラムを生成し、そのプログラムに基づいて、コンピュータに、これらのステップS220〜S660を含む事故音検出動作を実行させることも可能であり、上記と同様の効果を得ることができる。
【0082】
図7は、本発明の第4の実施の形態の事故音検出装置の構成を示すブロック図である。なお、本発明において事故音とは、車両相互の衝突音、車両以外の物体と車両との衝突音、急ブレーキ音、クラクション音等を含む音をいう。また、事故音検出装置700を構成する構成手段のうち、上記本発明の第1の実施の形態に係る事故音検出装置100における構成手段と同様の処理を行うものには同一の引用番号を付し、その説明を省略する。
【0083】
図7において、事故音検出装置700は、本発明の第1の実施の形態の事故音検出装置100に、変換手段120から出力されるデジタル信号に基づいて音響信号の帯域パワーを算出するための帯域パワーデータ生成手段730、および音圧変動検出手段140と帯域パワーデータ生成手段730とからの出力信号に基づいて事故音を分析し、判別するための分析判別手段740を設けた点が相違する。
【0084】
帯域パワーデータ生成手段730は、さらにFFT演算手段731、帯域パワー算出手段732、およびバッファ733によって構成される。
FFT演算手段731は、変換手段120から出力されたデジタル信号を入力とし、入力されたデジタル信号に対して複数のフレームに分割するフレーム分割処理を施し、フレーム毎に公知のFFTを行い、帯域パワー算出手段732に出力するための手段である。
【0085】
なお、フレーム分割処理におけるフレーム長とフレーム間隔は、上記本発明の第1の実施の形態で述べた広帯域パワー算出処理における値と同一とする。また、狭帯域パワーの算出は、各サンプルにおける入力信号の振幅値の二乗値をフレーム内において加算することによって行うことができる。なお、FFT長は1フレームを構成するサンプル数以上必要である。
【0086】
帯域パワー算出手段732は、FFT演算手段731から出力されたFFT処理後の信号を入力とし、入力された信号に対してフレーム毎に帯域パワーの算出を行い、バッファ333に出力するための手段である。帯域パワー算出の目的は、事故音の種類判別を行うために後述する分析判別手段740において用いる判別の手がかりとなる情報を算出するためである。
【0087】
帯域幅は、音響測定で通常用いられる1/3オクターブバンド幅が好適である。それぞれの帯域について、その帯域内に含まれる周波数のパワーの合計を算出して帯域パワーとする。なお、ここで算出する帯域パワーをLi(i=1〜N;Nは帯域数)と表す。
バッファ333は、帯域パワー算出手段732から出力される帯域パワーの算出値(データ)を順次、所定時間蓄積し、蓄積された帯域パワーの情報を一定時間間隔で分析判別手段740に出力するための手段である。
【0088】
分析判別手段740は、さらにトリガ検出手段741、入力変数設定手段742、判別関数座標算出手段743、判別係数保持手段744、距離算出手段745、重心座標保持手段746、および判別手段747によって構成される。
トリガ検出手段741は、音圧変動検出手段140から出力された事故音か否かを示す信号を入力とし、事故音の信号か否かを判断し、事故音と判断した場合は、所定の信号を入力変数設定手段742に出力するための手段である。
【0089】
入力変数設定手段742は、バッファ733から出力された帯域パワーの算出値(データ)Li(i=1〜N)およびトリガ検出手段741から出力された所定の信号を入力とし、以下の式(3)に示す全帯域レベルLを算出し、全帯域レベルLの情報を判別関数座標算出手段743に出力するための手段である。
【数3】
Figure 0003875111
【0090】
判別関数座標算出手段743は、入力変数設定手段742から出力された全帯域レベルLの情報を入力とし、以下の式(4)に示す判別関数座標Xj(j=1〜M)を算出し、判別関数座標Xj(j=1〜M)の情報を距離算出手段745に出力するための手段である。
【数4】
Figure 0003875111
【0091】
ここで、αijは判別係数であり、予め事故音の種類別に複数のサンプルデータを分析して得られた係数であり、分析方法は、例えば、公知の「マハラノビスの距離に基づく判別係数の生成方法」を用いるのでも良い。また、Mは、次元数であり、(判別グループの数−1)と表される。
判別係数保持手段744は、上記の判別係数αijを保持するための手段であり、メモリ等によって構成される。
【0092】
距離算出手段745は、判別関数座標算出手段743から出力された判別関数座標Xjを入力とし、以下の式(5)に示す二乗距離Dkを算出し、二乗距離Dkの情報を判別手段747に出力するための手段である。
【数5】
Figure 0003875111
【0093】
ここで、Ykは、中心座標であり、予め事故音の種類別に複数のサンプルデータを分析して得られた係数であり、分析方法は、例えば、公知の「マハラノビスの距離に基づく判別係数の生成方法」を用いるのでも良い。
重心座標保持手段746は、上記の中心座標Ykを保持するための手段であり、メモリ等によって構成される。
【0094】
判別手段747は、距離算出手段745から出力された二乗距離Dkの情報を入力とし、二乗距離Dkが最小となるkを判別グループとして判定し、判定結果に応じた信号を出力端子150に出力するための手段である。
【0095】
図8は、本発明の第2の実施の形態に係る事故音検出方法における処理の流れを示すフローチャートである。なお、事故音検出方法を構成するステップのうち、上記本発明の第1の実施の形態に係る事故音検出方法を構成するステップと同様の処理を行うものには同一の引用番号を付し、その説明を省略する。
【0096】
ステップS831で、FFT演算手段731は、ステップS220でのAD変換によって得られたデジタル信号に対して、複数のフレームに分割するフレーム分割処理を施し、フレーム毎に公知のFFT処理を施す。
ステップS832で、帯域パワー算出手段732は、FFT処理後の信号に対してフレーム毎に帯域パワーの算出を行う。
【0097】
ステップS833で、バッファ333は、ステップS832で算出された帯域パワーの算出値(データ)を順次、所定時間蓄積し、蓄積された帯域パワーの情報を一定時間間隔で分析判別手段740に出力する。
ステップS841で、トリガ検出手段741は、ステップS240で生成された事故音か否かを示す信号に基づいて、この信号が事故音を意味する信号か否かを判断し、事故音と判断した場合は、所定の信号を入力変数設定手段742に出力する。
【0098】
ステップS842で、入力変数設定手段742は、ステップS841で所定の信号が入力された場合、上記の式(3)に示す全帯域レベルLを算出する。
ステップS843で、判別関数座標算出手段743は、ステップS842で算出された全帯域レベルLの情報に基づいて、上記の式(4)に示す判別関数座標Xj(j=1〜M)を算出する。
【0099】
ステップS845で、距離算出手段745は、ステップS843で算出された判別関数座標Xjに基づいて、上記の式(5)に示す二乗距離Dkを算出する。
ステップS847で、判別手段747は、ステップS845で算出された二乗距離Dkの情報に基づいて、二乗距離Dkが最小となるkを判別グループとして判定する。
以上のフレーム処理の動作を繰り返して事故音の検出を行う。
【0100】
以上説明したように、本発明の第4の実施の形態に係る事故音検出装置および方法は、事故音を検出した際に事故音について判別分析を行うため、事故音の種類を判定することができる。
【0101】
なお、本発明の第4の実施の形態では、上記のステップS220〜S847の各ステップでの処理を行う事故音検出方法について説明したが、これらの各ステップを含む事故音検出動作を実行させるための事故音検出用プログラムを生成し、そのプログラムに基づいて、コンピュータに、これらのステップS220〜S847を含む事故音検出動作を実行させることも可能であり、上記と同様の効果を得ることができる。
【0102】
図9は、本発明の第5の実施の形態の事故音検出装置の構成を示すブロック図である。なお、本発明において事故音とは、車両相互の衝突音、車両以外の物体と車両との衝突音、急ブレーキ音、クラクション音等を含む音をいう。また、事故音検出装置900を構成する構成手段のうち、上記本発明の第1の実施の形態に係る事故音検出装置100における構成手段と同様の処理を行うものには同一の引用番号を付し、その説明を省略する。
【0103】
図9において、事故音検出装置900は、交差点901付近に配置された第1、第2のマイク902、903、第1、第2のマイク902、903が検出した音響信号がそれぞれ入力される第1、第2の変換手段120、第1、第2の変換手段120からの出力信号がそれぞれ入力される第1、第2の広帯域パワーデータ生成手段130、第1、第2の広帯域パワーデータ生成手段130からの出力信号に基づいて音源方向を算出するための音源方向算出手段940、広帯域パワーデータ生成手段130の出力信号が入力される音圧変動検出手段140、音圧変動検出手段140と音源方向算出手段940とからの出力信号が入され、事故発生に関する所定の判別情報を生成するための判別手段960、交差点901を映し出す監視カメラ904、監視カメラ904からの映像信号が入力されるAD変換手段920、AD変換手段920からのデジタル画像信号が入力されるバッファ930、バッファ930からのデジタル画像信号と判別手段960からの判別情報が入力される画像切出手段970、および記憶手段980によって構成される。ここで、第1のマイク902は指向性マイクであり、その指向範囲を図9に引用記号「905」によって示す範囲とする。また、第2のマイクは無指向性マイクとする。
【0104】
音源方向算出手段940は、さらに差分算出手段941、音源方向判定手段942、および判定基準発生手段943によって構成される。
差分算出手段941は、第1、第2の広帯域パワーデータ生成手段130から出力された広帯域パワーのデータを入力とし、単一指向性マイク902の広帯域パワーと無指向性マイク903の広帯域パワーとの差分を算出し、音源方向判定手段942に出力するための手段である。
【0105】
ここで、各フレームにおいて、上記両者の差分を以下の式(6)に示すようにデシベル値(dB)で算出する。
【数6】
Figure 0003875111
なお、上記の式(6)における補正値は、単一指向性マイクS902の感度と無指向性マイクS903の感度を調整するための補正値であり、1つの音源が単一指向性マイクの指向方向の主軸上にある場合に、上記の式(6)に示した差分値が0になるように設定する。
【0106】
音源方向判定手段942は、差分算出手段941から出力された単一指向性マイク902の広帯域パワーと無指向性マイク903の広帯域パワーとの差分を入力とし、判定基準発生手段943に予め設定されている値と上記差分とを比較し、事故音が指向範囲905の範囲内で発生したものか否かを判定し、判定結果を判別手段960に出力するための手段である。
【0107】
ここで、単一指向性マイク902の指向範囲は交差点内等の事故音の発生する方向に向けられているため、単一指向性マイク902は指向範囲より到来する事故音に対しては高い感度を持つが、それ以外の方向から到来する工事現場の騒音や飛行機騒音等の事故音以外の音には低い感度を持つ。一方、無指向性マイク903はいずれの方向にも高い感度を持つ。そこで、両者の差分をとることにより、両者の差が小さい場合には音の発生方向は単一指向性マイクの指向範囲であり、両者の差が大きい場合には音の発生方向はそれ以外の方向であると推定できる。
【0108】
音源方向の推定方法は、例えば、判定基準発生手段943に予め設定しておいた判定基準値よりも上記の式(6)で算出した差分が大きい場合に音源方向が単一指向性マイクS902の指向範囲905内にあると判定し、そうでない場合は指向範囲905以外と判定するのでも良い。なお、上記判定基準値は−3dB〜−12dBの範囲におけるいずれかの値が好適である。
【0109】
判別手段960は、音圧変動検出手段140からの事故音か否かを示す信号と音源方向算出手段940からの音源方向に関する情報とを入力とし、事故音か否かを示す信号と音源方向の判定結果に基づいて指向範囲905内で発生した事故音か否かを判別し、指向範囲905内で発生した事故音と判別した場合は、所定の信号を画像切出手段970に出力するための手段である。その際、指向範囲905内で発生した事故音と判別されない場合は、指向範囲905には信号は出力されない。
【0110】
監視カメラ904は、交差点の撮影を継続して行い、撮影で得られたデータをAD変換手段920に出力するための手段である。
AD変換手段920は、監視カメラ904から出力されたデータをAD変換して画像データを生成し、バッファ930に出力するための手段である。
バッファ930は、AD変換して得られた画像データを所定時間蓄積し、蓄積した広帯域パワーの情報を後述する画像切出手段970からの出力信号に応じて蓄積した画像データを画像切出手段970に出力するための手段である。
【0111】
画像切出手段970は、判別手段960による判別の結果が指向範囲905内の事故音であるときに出力される信号を入力とし、判別手段960からの信号を受けたとき、バッファ930に所定の信号を出力し、出力信号に応じてバッファ930から出力される画像データのうちの所定の画像データを切り出す。
【0112】
なお、切り出しは、指向範囲905内で事故音が検出された時刻の前後10s程度の間にわたり切り出すのでも良い。また、切り出した画像は、記憶手段980に記憶しておくのでも良い。ここで、記憶手段980は、ハードディスク等とするのが好適である。
【0113】
図10は、本発明の第5の実施の形態に係る事故音検出方法における処理の流れを示すフローチャートである。なお、事故音検出方法を構成するステップのうち、上記本発明の第1の実施の形態に係る事故音検出方法を構成するステップと同様の処理を行うものには同一の引用番号を付し、その説明を省略する。
【0114】
ステップS220で行われる変換処理は、単一指向性マイク902および無指向性マイク903から出力される音響信号に対して施される。
ステップS1020で、AD変換手段920は、監視カメラ904から出力されたアナログの画像データに対してAD変換処理を施し、デジタルの画像データを生成する。
【0115】
ステップS230で行われる広帯域パワーデータ生成処理は、第1、第2の変換手段120両方から出力されるデジタル信号に対して施される。
ステップS1030で、バッファ930は、AD変換して得られた画像データを所定時間蓄積する。
【0116】
ステップS240での処理は、広帯域パワーデータ生成手段130から出力された信号を対象に施される。
ステップS1041で、差分算出手段941は、第1、第2の広帯域パワーデータ生成手段130から出力された広帯域パワーのデータに基づき、上記の式(6)に示す、単一指向性マイク902の広帯域パワーと無指向性マイク903の広帯域パワーとの差分を算出する。
【0117】
ステップS1042で、音源方向判定手段942は、ステップS1041で算出された単一指向性マイク902の広帯域パワーと無指向性マイク903の広帯域パワーとの差分を予め設定されている値と比較し、事故音が指向範囲905の範囲内で発生したものか否かを判定する。
【0118】
ステップS1060で、判別手段960は、ステップS240で生成された事故音か否かを示す信号とステップS1042での判定で生成された音源方向に関する情報とに基づいて指向範囲905内で発生した事故音か否かを判別し、指向範囲905内で発生した事故音と判別した場合は、所定の信号を画像切出手段970に出力するための手段である。その際、指向範囲905内で発生した事故音と判別されない場合は、指向範囲905には信号は出力されない。
【0119】
ステップS1070で、画像切出手段970は、1060での判別の結果が指向範囲905内の事故音であるときに、バッファ930から出力される画像データのうちの所定の画像データを切り出す。
ステップS1080で、記憶手段980は、ステップS1070で切り出された画像データを記憶する。
【0120】
以上説明したように、本発明の第5の実施の形態に係る事故音検出装置および方法は、指向性マイクと無指向性マイクを用いて同時に検出された音響信号相互の差分から事故音が検出される範囲を制限できるため、所望の範囲以外から到来する音による後検出を抑制できる。
【0121】
なお、本発明の第5の実施の形態では、上記のステップS220〜S1080の各ステップでの処理を行う事故音検出方法について説明したが、これらの各ステップを含む事故音検出動作を実行させるための事故音検出用プログラムを生成し、そのプログラムに基づいて、コンピュータに、これらのステップS220〜S1080を含む事故音検出動作を実行させることも可能であり、上記と同様の効果を得ることができる。
【0122】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、事故音検出装置において事故音の検出精度を向上し、緊急車両のサイレン音等による誤検出を低減し、検出された事故音の種類を判定し、さらに、所望の方向以外の方向から到来する音により発生する誤検出を低減することが可能な事故音検出装置、方法、およびプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の事故音検出装置の構成を示すブロック図
【図2】本発明の第1の実施の形態の事故音検出方法における処理の流れを示すフローチャート
【図3】本発明の第2の実施の形態の事故音検出装置の構成を示すブロック図
【図4】本発明の第2の実施の形態の事故音検出方法における処理の流れを示すフローチャート
【図5】本発明の第3の実施の形態の事故音検出装置の構成を示すブロック図
【図6】本発明の第3の実施の形態の事故音検出方法における処理の流れを示すフローチャート
【図7】本発明の第4の実施の形態の事故音検出装置の構成を示すブロック図
【図8】本発明の第4の実施の形態の事故音検出方法における処理の流れを示すフローチャート
【図9】本発明の第5の実施の形態の事故音検出装置の構成を示すブロック図
【図10】本発明の第5の実施の形態の事故音検出方法における処理の流れを示すフローチャート
【図11】従来の事故音検出装置の構成を示すブロック図
【符号の説明】
100、300、500、700、900、1100 事故音検出装置
110 音響信号入力端子
120 変換手段
121 帯域制限手段
122 アナログ/デジタル変換手段(AD変換手段)
130 広帯域パワーデータ生成手段
131 広帯域パワー算出手段
132 バッファ
140 音圧変動検出手段
141 事故音パワー算出手段
142 差分算出手段
143 トレンド算出手段
144 判定手段
145 分散算出手段
146 基準差分値発生手段
150 出力端子
330 狭帯域パワーデータ生成手段
331 帯域制限手段
332 狭帯域パワー算出手段
333 バッファ
340 狭帯域性検出手段
341 差分算出手段
342 継続時間算出手段
360 分類手段
540 周期性検出手段
541 自己相関算出手段
542 周期算出手段
730 帯域パワーデータ生成手段
731 FFT演算手段
732 帯域パワー算出手段
733 バッファ
740 分析判別手段
741 トリガ検出手段
742 入力変数設定手段
743 判別関数座標算出手段
744 判別係数保持手段
745 距離算出手段
746 重心座標保持手段
747 判別手段
901 交差点
902、903 マイク
904 監視カメラ
905 指向範囲
920 AD変換手段
930 バッファ
940 音源方向算出手段
941 差分算出手段
942 音源方向判定手段
943 判定基準発生手段
960 判別手段
970 画像切出手段
980 記憶手段
1102 波形整形回路
1103 AD変換器
1104 信号平滑化手段
1105 差分算出手段
1106 比較回路
1107 基準差分値

Claims (42)

  1. マイクロホンによって検出されたアナログ音響信号をフレームによって構成されるデジタル信号に変換する変換手段と、前記デジタル信号に基づいて、前記フレーム毎に、前記アナログ音響信号の所定帯域を占める信号成分の信号レベルである広帯域パワーに関する情報を生成する広帯域パワーデータ生成手段と、事故音算出対象のフレームから所定フレーム数過去のフレームまでの各フレームについて得られた前記広帯域パワーの平均値を算出する平均値算出手段と、前記広帯域パワーの情報と前記広帯域パワーの平均値の情報とに基づいて前記事故音算出対象のフレームの信号が事故音に対応する信号か否かの判定をする判定手段とを備えたことを特徴とする事故音検出装置。
  2. 前記事故音検出装置は、前記事故音算出対象のフレームから所定フレーム数過去のフレームまでの各フレームについて得られた前記広帯域パワーのうちの最大値を算出する最大値算出手段と、前記広帯域パワーの最大値と前記広帯域パワーの平均値との差分値を算出する差分値算出手段とを備え、前記判定手段は、前記差分値の情報に基づいて前記事故音算出対象のフレームの信号が事故音に対応する信号か否かの判定をすることを特徴とする請求項1記載の事故音検出装置。
  3. 前記事故音検出装置は、前記事故音算出対象のフレームから所定フレーム数過去のフレームまでの各フレームについて得られた前記広帯域パワーの合計値を算出する合計値算出手段と、前記広帯域パワーの合計値と前記広帯域パワーの平均値との差分値を算出する差分値算出手段とを備え、前記判定手段は、前記差分値の情報に基づいて前記事故音算出対象のフレームの信号が事故音に対応する信号か否かの判定をすることを特徴とする請求項1記載の事故音検出装置。
  4. 前記事故音検出装置は、前記マイクロホンによって検出されたアナログ音響信号における可聴周波数帯におけるいずれかの周波数帯を占める信号成分の信号レベルである狭帯域パワーを算出する狭帯域パワーデータ生成手段と、前記広帯域パワーの情報および前記狭帯域パワーの情報に基づいて狭帯域性を検出する狭帯域性検出手段と、前記判定手段によって前記事故音算出対象のフレームの信号が事故音に対応する信号と判定された場合に、前記狭帯域性検出手段によって前記狭帯域性が検出されたか否かの情報に基づいて前記事故音を分類する分類手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の事故音検出装置。
  5. 前記狭帯域性検出手段は、前記広帯域パワーと前記狭帯域パワーとの差分値を算出し、前記広帯域パワーと前記狭帯域パワーとの差分値に基づいて狭帯域性を検出することを特徴とする請求項4記載の事故音検出装置。
  6. 前記狭帯域パワーデータ生成手段が前記狭帯域パワーの算出の対象とする前記可聴周波数帯におけるいずれかの周波数帯は、800Hz以上2kHz以下の周波数範囲におけるいずれかの範囲の周波数帯であることを特徴とする請求項5記載の事故音検出装置。
  7. 前記事故音検出装置は、前記狭帯域パワーの時間変化の周期を算出する周期性算出手段を備え、前記分類手段は、前記判定手段によって前記事故音算出対象のフレームの信号が事故音に対応する信号と判定され、前記狭帯域性検出手段によって狭帯域性が検出されたときに、前記周期性算出手段によって周期が算出されない場合は事故音として分類し、周期性が算出された場合は事故音として分類しないことを特徴とする請求項4記載の事故音検出装置。
  8. 前記事故音検出装置は、前記マイクロホンによって検出されたアナログ音響信号における可聴周波数帯におけるいずれかの周波数帯を占める信号成分の信号レベルである狭帯域パワーを算出する狭帯域パワーデータ生成手段と、前記狭帯域パワーの時間変化の周期を算出する周期性算出手段と、前記判定手段によって前記事故音算出対象のフレームの信号が事故音に対応する信号と判定された場合に、前記周期性算出手段によって周期が算出されない場合は事故音とし、周期性が算出された場合は事故音としないように分類する分類手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の事故音検出装置。
  9. 前記事故音検出装置は、前記狭帯域パワーの時間変化の情報に基づいて前記狭帯域パワーの時間変化の自己相関を算出する手段を備え、前記周期性算出手段は、前記自己相関に関する情報に基づいて前記狭帯域パワーの時間変化の周期を算出することを特徴とする請求項7または8記載の事故音検出装置。
  10. 前記周期性算出手段が算出対象とする周期の時間範囲は、0.3s以上10s以下の範囲のいずれかの時間範囲であることを特徴とする請求項7ないし9のいずれかに記載の事故音検出装置。
  11. 前記事故音検出装置は、事故種別毎の事故音に応じた所定の特徴量に基づいて前記事故音の判別を行う判別分析手段を備えたことを特徴とする請求項10記載の事故音検出装置。
  12. 前記判別分析手段は、所定の判別関数を用いて事故音の判別を行い、前記判別関数形成に必要な判別係数を記憶しておく手段を有することを特徴とする請求項11記載の事故音検出装置。
  13. 前記判別分析手段による判別において基礎とされる特徴量として、入力された前記アナログ音響信号の帯域を複数帯域に分割して得られる各帯域の信号成分のレベルである帯域パワーを用いることを特徴とする請求項12記載の事故音検出装置。
  14. 前記事故音検出装置は、さらに前記マイクロホンである第1のマイクロホンと指向特性の異なる前記第1のマイクロホン以外の複数のマイクロホンからのアナログ音響信号を入力とし、前記第1のマイクロホン以外のマイクロホン毎に、対応する前記アナログ音響信号をフレームによって構成されるデジタル信号に変換する変換手段と、前記デジタル信号に基づいて、前記フレーム毎に、前記広帯域パワーに関する情報を生成する広帯域パワーデータ生成手段とをさらに備え、前記判別手段は、前記各広帯域パワーデータ生成手段によって生成された前記広帯域パワーに関する各情報に基づいて前記事故音の到来方向を算出する音源方向算出手段をさらに有することを特徴とする請求項1記載の事故音検出装置。
  15. マイクロホンによって検出されたアナログ音響信号をフレームによって構成されるデジタル信号に変換する変換ステップと、前記デジタル信号に基づいて、前記フレーム毎に、前記アナログ音響信号の所定帯域を占める信号成分の信号レベルである広帯域パワーに関する情報を生成する広帯域パワーデータ生成ステップと、事故音算出対象のフレームから所定フレーム数過去のフレームまでの各フレームについて得られた前記広帯域パワーの平均値を算出する平均値算出ステップと、前記広帯域パワーの情報と前記広帯域パワーの平均値の情報とに基づいて前記事故音算出対象のフレームの信号が事故音に対応する信号か否かの判定をする判定ステップとを備えたことを特徴とする事故音検出方法。
  16. 前記事故音検出方法は、前記事故音算出対象のフレームから所定フレーム数過去のフレームまでの各フレームについて得られた前記広帯域パワーのうちの最大値を算出する最大値算出ステップと、前記広帯域パワーの最大値と前記広帯域パワーの平均値との差分値を算出する差分値算出ステップとを備え、前記判定ステップでは、前記差分値の情報に基づいて前記事故音算出対象のフレームの信号が事故音に対応する信号か否かの判定をすることを特徴とする請求項15記載の事故音検出方法。
  17. 前記事故音検出方法は、前記事故音算出対象のフレームから所定フレーム数過去のフレームまでの各フレームについて得られた前記広帯域パワーの合計値を算出する合計値算出ステップと、前記広帯域パワーの合計値と前記広帯域パワーの平均値との差分値を算出する差分値算出ステップとを備え、前記判定ステップでは、前記差分値の情報に基づいて前記事故音算出対象のフレームの信号が事故音に対応する信号か否かの判定をすることを特徴とする請求項15記載の事故音検出方法。
  18. 前記事故音検出方法は、前記マイクロホンによって検出されたアナログ音響信号における可聴周波数帯におけるいずれかの周波数帯を占める信号成分の信号レベルである狭帯域パワーを算出する狭帯域パワーデータ生成ステップと、前記広帯域パワーの情報および前記狭帯域パワーの情報に基づいて狭帯域性を検出する狭帯域性検出ステップと、前記判定ステップで前記事故音算出対象のフレームの信号が事故音に対応する信号と判定された場合に、前記狭帯域性検出ステップで前記狭帯域性が検出されたか否かの情報に基づいて前記事故音を分類する分類ステップとを備えたことを特徴とする請求項15記載の事故音検出方法。
  19. 前記狭帯域性検出ステップでは、前記広帯域パワーと前記狭帯域パワーとの差分値を算出し、前記広帯域パワーと前記狭帯域パワーとの差分値に基づいて狭帯域性を検出することを特徴とする請求項18記載の事故音検出方法。
  20. 前記狭帯域パワーデータ生成ステップで前記狭帯域パワーの算出の対象とする前記可聴周波数帯におけるいずれかの周波数帯は、800Hz以上2kHz以下の周波数範囲におけるいずれかの範囲の周波数帯であることを特徴とする請求項19記載の事故音検出方法。
  21. 前記事故音検出方法は、前記狭帯域パワーの時間変化の周期を算出する周期性算出ステップを備え、前記分類ステップでは、前記判定ステップで前記事故音算出対象のフレームの信号が事故音に対応する信号と判定され、前記狭帯域性検出ステップで狭帯域性が検出されたときに、前記周期性算出ステップで周期が算出されない場合は事故音として分類し、周期性が算出された場合は事故音として分類しないことを特徴とする請求項18記載の事故音検出方法。
  22. 前記事故音検出方法は、前記マイクロホンによって検出されたアナログ音響信号における可聴周波数帯におけるいずれかの周波数帯を占める信号成分の信号レベルである狭帯域パワーを算出する狭帯域パワーデータ生成ステップと、前記狭帯域パワーの時間変化の周期を算出する周期性算出ステップと、前記判定ステップで前記事故音算出対象のフレームの信号が事故音に対応する信号と判定された場合に、前記周期性算出ステップで周期が算出されない場合は事故音とし、周期性が算出された場合は事故音としないように分類する分類ステップとを備えたことを特徴とする請求項15記載の事故音検出方法。
  23. 前記事故音検出方法は、前記狭帯域パワーの時間変化の情報に基づいて前記狭帯域パワーの時間変化の自己相関を算出するステップを備え、前記周期性算出ステップでは、前記自己相関に関する情報に基づいて前記狭帯域パワーの時間変化の周期を算出することを特徴とする請求項21または22記載の事故音検出方法。
  24. 前記周期性算出ステップで算出対象とする周期の時間範囲は、0.3s以上10s以下の範囲のいずれかの時間範囲であることを特徴とする請求項21ないし23のいずれかに記載の事故音検出方法。
  25. 前記事故音検出方法は、事故種別毎の事故音に応じた所定の特徴量に基づいて前記事故音の判別を行う判別分析ステップを備えたことを特徴とする請求項24記載の事故音検出方法。
  26. 前記判別分析ステップは、所定の判別関数を用いて事故音の判別を行い、前記判別関数形成に必要な判別係数を記憶しておくステップを有することを特徴とする請求項25記載の事故音検出方法。
  27. 前記判別分析ステップでの判別において基礎とされる特徴量として、入力された前記アナログ音響信号の帯域を複数帯域に分割して得られる各帯域の信号成分のレベルである帯域パワーを用いることを特徴とする請求項24記載の事故音検出方法。
  28. 前記事故音検出方法は、さらに前記マイクロホンである第1のマイクロホンと指向特性の異なる前記第1のマイクロホン以外の複数のマイクロホンからのアナログ音響信号を入力とし、前記第1のマイクロホン以外のマイクロホン毎に、対応する前記アナログ音響信号をフレームによって構成されるデジタル信号に変換する変換ステップと、前記デジタル信号に基づいて、前記フレーム毎に、前記広帯域パワーに関する情報を生成する広帯域パワーデータ生成ステップとをさらに備え、前記判別ステップは、前記各広帯域パワーデータ生成ステップで生成された前記広帯域パワーに関する各情報に基づいて前記事故音の到来方向を算出する音源方向算出ステップをさらに有することを特徴とする請求項15記載の事故音検出方法。
  29. コンピュータに、マイクロホンによって検出されたアナログ音響信号をフレームによって構成されるデジタル信号に変換する変換ステップと、前記デジタル信号に基づいて、前記フレーム毎に、前記アナログ音響信号の所定帯域を占める信号成分の信号レベルである広帯域パワーに関する情報を生成する広帯域パワーデータ生成ステップと、事故音算出対象のフレームから所定フレーム数過去のフレームまでの各フレームについて得られた前記広帯域パワーの平均値を算出する平均値算出ステップと、前記広帯域パワーの情報と前記広帯域パワーの平均値の情報とに基づいて前記事故音算出対象のフレームの信号が事故音に対応する信号か否かの判定をする判定ステップとを実行させることを特徴とする事故音検出プログラム。
  30. 前記事故音検出プログラムは、さらに、前記事故音算出対象のフレームから所定フレーム数過去のフレームまでの各フレームについて得られた前記広帯域パワーのうちの最大値を算出する最大値算出ステップと、前記広帯域パワーの最大値と前記広帯域パワーの平均値との差分値を算出する差分値算出ステップとをコンピュータに実行させ、前記判定ステップでは、前記差分値の情報に基づいて前記事故音算出対象のフレームの信号が事故音に対応する信号か否かの判定をすることを特徴とする請求項29記載の事故音検出プログラム。
  31. 前記事故音検出プログラムは、前記事故音算出対象のフレームから所定フレーム数過去のフレームまでの各フレームについて得られた前記広帯域パワーの合計値を算出する合計値算出ステップと、前記広帯域パワーの合計値と前記広帯域パワーの平均値との差分値を算出する差分値算出ステップとをコンピュータに実行させ、前記判定ステップでは、前記差分値の情報に基づいて前記事故音算出対象のフレームの信号が事故音に対応する信号か否かの判定をすることを特徴とする請求項29記載の事故音検出プログラム。
  32. 前記事故音検出プログラムは、前記マイクロホンによって検出されたアナログ音響信号における可聴周波数帯におけるいずれかの周波数帯を占める信号成分の信号レベルである狭帯域パワーを算出する狭帯域パワーデータ生成ステップと、前記広帯域パワーの情報および前記狭帯域パワーの情報に基づいて狭帯域性を検出する狭帯域性検出ステップと、前記判定ステップで前記事故音算出対象のフレームの信号が事故音に対応する信号と判定された場合に、前記狭帯域性検出ステップで前記狭帯域性が検出されたか否かの情報に基づいて前記事故音を分類する分類ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする請求項29記載の事故音検出プログラム。
  33. 前記狭帯域性検出ステップでは、前記広帯域パワーと前記狭帯域パワーとの差分値を算出し、前記広帯域パワーと前記狭帯域パワーとの差分値に基づいて狭帯域性を検出することを特徴とする請求項32記載の事故音検出プログラム。
  34. 前記狭帯域パワーデータ生成ステップで前記狭帯域パワーの算出の対象とする前記可聴周波数帯におけるいずれかの周波数帯は、800Hz以上2kHz以下の周波数範囲におけるいずれかの範囲の周波数帯であることを特徴とする請求項33記載の事故音検出プログラム。
  35. 前記事故音検出プログラムは、前記狭帯域パワーの時間変化の周期を算出する周期性算出ステップをコンピュータに実行させ、前記分類ステップでは、前記判定ステップで前記事故音算出対象のフレームの信号が事故音に対応する信号と判定され、前記狭帯域性検出ステップで狭帯域性が検出されたときに、前記周期性算出ステップで周期が算出されない場合は事故音として分類し、周期性が算出された場合は事故音として分類しないことを特徴とする請求項32記載の事故音検出プログラム。
  36. 前記事故音検出プログラムは、前記マイクロホンによって検出されたアナログ音響信号における可聴周波数帯におけるいずれかの周波数帯を占める信号成分の信号レベルである狭帯域パワーを算出する狭帯域パワーデータ生成ステップと、前記狭帯域パワーの時間変化の周期を算出する周期性算出ステップと、前記判定ステップで前記事故音算出対象のフレームの信号が事故音に対応する信号と判定された場合に、前記周期性算出ステップで周期が算出されない場合は事故音とし、周期性が算出された場合は事故音としないように分類する分類ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする請求項29記載の事故音検出プログラム。
  37. 前記事故音検出プログラムは、前記狭帯域パワーの時間変化の情報に基づいて前記狭帯域パワーの時間変化の自己相関を算出するステップをコンピュータに実行させ、前記周期性算出ステップでは、前記自己相関に関する情報に基づいて前記狭帯域パワーの時間変化の周期を算出することを特徴とする請求項35または36記載の事故音検出プログラム。
  38. 前記周期性算出ステップで算出対象とする周期の時間範囲は、0.3s以上10s以下の範囲のいずれかの時間範囲であることを特徴とする請求項35ないし37のいずれかに記載の事故音検出プログラム。
  39. 前記事故音検出プログラムは、さらに事故種別毎の事故音に応じた所定の特徴量に基づいて前記事故音の判別を行う判別分析ステップをコンピュータに実行させることを特徴とする請求項38記載の事故音検出プログラム。
  40. 前記判別分析ステップは、所定の判別関数を用いて事故音の判別を行い、前記判別関数形成に必要な判別係数を記憶しておくステップを有することを特徴とする請求項39記載の事故音検出プログラム。
  41. 前記判別分析ステップでの判別において基礎とされる特徴量として、入力された前記アナログ音響信号の帯域を複数帯域に分割して得られる各帯域の信号成分のレベルである帯域パワーを用いることを特徴とする請求項40記載の事故音検出プログラム。
  42. 前記事故音検出プログラムは、さらに前記マイクロホンである第1のマイクロホンと指向特性の異なる前記第1のマイクロホン以外の複数のマイクロホンからのアナログ音響信号を入力とし、前記第1のマイクロホン以外のマイクロホン毎に、対応する前記アナログ音響信号をフレームによって構成されるデジタル信号に変換する変換ステップと、前記デジタル信号に基づいて、前記フレーム毎に、前記広帯域パワーに関する情報を生成する広帯域パワーデータ生成ステップとをさらにコンピュータに実行させ、前記判別ステップは、前記各広帯域パワーデータ生成ステップで生成された前記広帯域パワーに関する各情報に基づいて前記事故音の到来方向を算出する音源方向算出ステップをさらに有することを特徴とする請求項29記載の事故音検出プログラム。
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