JP3875795B2 - メダル貸出機 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、たとえばスロットマシンのように、メダルを遊戯媒体とする遊戯機が多数台設置されるパチンコホールなどの遊戯場において、前記遊戯機に隣接して配備されるメダル貸出機に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年のパチンコホールには、パチンコ機の他に、多数台のスロットマシンが設置されている。
図18は、スロットマシン101が整列状態で配置された状況を示すもので、スロットマシン101毎に、遊戯媒体であるメダルを貸し出すためのメダル貸出機201が隣接して配備されている。
【0003】
前記メダル貸出機201は、一般に「台間機」と呼ばれており、その前面には、所定の紙幣(例えば千円紙幣)の投入を受け付ける貨幣受付部202の他、情報表示部203、操作ボタン204、メダル払出口205、メダル受け皿206などが設けてある。
【0004】
前記貨幣受付部202に千円紙幣が投入されると、機体内の紙幣処理機構(図示せず)が紙幣の真偽や金種を判別し、情報表示部203にメダルの貸出枚数を表示する。次に操作ボタン204が操作されると、所定枚数のメダルがメダル払出口205からメダル受け皿206へ放出される。
遊戯者は、メダル受け皿206よりメダルを取り出した後、これをスロットマシン101のメダル投入口102へ投入してゲームを行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来のメダル貸出機201では、メダル受け皿206にメダルが放出されるので、ゲームを開始するのに、遊戯者は、メダル受け皿206よりメダルを取り出す作業と、取り出したメダルをスロットマシン101のメダル投入口102へ一枚ずつ投入する作業とが必要であり、ゲーム開始のための準備に手数と時間とがかかる。また、この準備作業において、遊戯者は、メダルに直接手を触れる必要があるため、遊戯者によっては、不快感を抱くこともある。
【0006】
この発明は、上記問題に着目してなされたもので、遊戯者がメダルに直接手を触れることなく、メダルを遊戯機のメダル投入口へ投入できるよう構成することにより、ゲーム開始のための準備作業の手数を軽減し、かつ準備作業に要する時間の短縮を実現したメダル貸出機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、メダルを遊戯媒体とする遊戯機に隣接して配備されるメダル貸出機であって、機体の内部に、メダル放出機が組み込まれ、機体の前面には、前記メダル放出機に連通するメダル通路を備えたメダル搬送ガイドが突設されたものである。前記メダル搬送ガイドは、先端にメダル排出口を有し、伸長時にはメダル排出口が前記遊戯機のメダル投入口に達するよう、長さ調節が可能に形成されると共に、メダル搬送ガイドには、メダル排出口と遊戯機のメダル投入口との接続状態を検知する接続検知機構が設けられている。
【0010】
請求項2の発明は、メダルを遊戯媒体とする遊戯機に隣接して配備されるメダル貸出機であって、機体の内部に、メダル放出機と制御装置とが組み込まれ、機体の前面には、前記メダル放出機に連通するメダル通路を備えたメダル搬送ガイドが突設されている。前記メダル搬送ガイドは、先端にメダル排出口を有し、伸長時にはメダル排出口が前記遊戯機のメダル投入口に達するよう、長さ調節が可能に形成されると共に、メダル搬送ガイドには、メダル排出口と遊戯機のメダル投入口との接続状態を検知する接続検知機構が設けられている。前記制御装置は、前記接続検知機構がメダル排出口と遊戯機のメダル投入口との接続不良を検知したとき、警報動作を行うようにしている。
【0011】
請求項3の発明は、メダルを遊戯媒体とする遊戯機に隣接して配備されるメダル貸出機であって、機体の内部に、メダル放出機と制御装置とが組み込まれ、機体の前面には、前記メダル放出機に連通するメダル通路を備えたメダル搬送ガイドが突設されている。前記メダル搬送ガイドは、先端にメダル排出口を有し、伸長時にはメダル排出口が前記遊戯機のメダル投入口に達するよう、長さ調節が可能に形成されると共に、メダル搬送ガイドには、メダル排出口と遊戯機のメダル投入口との接続状態を検知する接続検知機構が設けられている。前記制御装置は、前記接続検知機構がメダル排出口と遊戯機のメダル投入口との接続不良を検知したとき、前記メダル放出機の作動を停止させるようにしている。
【0012】
請求項4の発明は、メダルを遊戯媒体とする遊戯機に隣接して配備されるメダル貸出機であって、機体の内部に、メダル放出機と制御装置とが組み込まれ、機体の前面には、前記メダル放出機に連通するメダル通路を備えたメダル搬送ガイドが突設されている。前記メダル搬送ガイドは、先端にメダル排出口を有し、伸長時にはメダル排出口が前記遊戯機のメダル投入口に達するよう、長さ調節が可能に形成されると共に、メダル搬送ガイドには、メダル排出口と遊戯機のメダル投入口との接続状態を検知する接続検知機構と前記メダル通路を遮断するためのシャッター機構とが設けられている。前記制御装置は、前記接続検知機構がメダル排出口と遊戯機のメダル投入口との接続不良を検知したとき、前記シャッター機構を作動させて、メダル搬送ガイドのメダル通路を遮断するようにしている。
【0013】
【作用】
メダル搬送ガイドを伸ばして先端のメダル排出口を遊戯機のメダル投入口に接続すると、メダル放出機より放出されたメダルはメダル搬送ガイドのメダル通路を通り、メダル排出口より遊戯機のメダル投入口へ投入される。
【0015】
請求項1のメダル貸出機では、メダル搬送ガイドのメダル排出口が遊戯機のメダル投入口に接続された場合において、メダル排出口と遊戯機のメダル投入口とが接続不良であれば、接続検知機構がこれを検知する。
【0016】
請求項2のメダル貸出機では、メダル搬送ガイドのメダル排出口が遊戯機のメダル投入口に接続された場合において、メダル排出口と遊戯機のメダル投入口とが接続不良であれば、接続検知機構がこれを検知して、警報動作を行い、接続不良を遊戯者に知らせる。
【0017】
請求項3のメダル貸出機では、メダル搬送ガイドのメダル排出口が遊戯機のメダル投入口に接続された場合において、メダル排出口と遊戯機のメダル投入口とが接続不良であれば、接続検知機構がこれを検知し、メダル放出機の作動が停止する。
【0018】
請求項4のメダル貸出機では、メダル搬送ガイドのメダル排出口が遊戯機のメダル投入口に接続された場合において、メダル排出口と遊戯機のメダル投入口とが接続不良であれば、接続検知機構がこれを検知し、シャッター機構が作動して、メダル搬送ガイドのメダル通路を遮断する。
【0019】
【実施例】
図1〜図3は、この発明の一実施例であるメダル貸出機11の外観を示すもので、このメダル貸出機11は、スロットマシン1の右側に隣接して配備されている。
前記スロットマシン1は、ボックス形状をなす本体部2Aの前面開口に扉3を取り付けて機体2が構成されている。前記扉3の前面には、リール表示部4,メダル投入口5,始動レバー6,3個の停止釦スイッチ7a,7b,7c、メダル貯留枚数表示器15,メダル投入釦スイッチ16,切換スイッチ17,メダル放出口9,メダル受け皿8などが設けられる。
前記リール表示部4には、上、中、下、斜めの合計5本の停止ラインL1 〜LL5 が表されており、メダルの投入枚数が1枚であれば、中央の1本の停止ラインL1 が、2枚であれば、上、中、下の3本の停止ラインL1 〜L3 が、3枚であれば、上、中、下、斜めの5本すべての停止ラインL1 〜L5 が、それぞれ有効化される。
【0020】
前記本体部2Aの内部には、リール表示部4に合わせて、3個のリール10a,10b,10cが組み込まれる。各リール10a,10b,10cの外周面には、複数のシンボルがそれぞれ描かれており、リール停止時には、各リール10a,10b,10cの3駒分のシンボルが5本の停止ラインL1 〜L5 上に整列して並ぶ。
【0021】
前記メダル投入口5よりメダルが投入されると、その投入枚数に応じた数の停止ラインが有効化される。ついで始動レバー6が操作されると、3個のリール10a,10b,10cが一斉に始動する。この後、停止釦スイッチ7a,7b,7cが操作される都度、対応するリール10a,10b,10cが個別に停止する。全リール10a,10b,10cの停止時、有効化された停止ライン上に、所定のシンボルの組み合わせが成立すると、本体部2A内のメダル払出装置(図示せず)が作動し、所定枚数のメダルをメダル放出口9よりメダル受け皿8へ放出する。
【0022】
また、図示例のスロットマシン1は、あらかじめ多数枚(例えば最大50枚)のメダルをメダル投入口5より受け付けて機械に貯留しておき、その貯留メダルを使って遊戯者がゲームを実行できるようになっている。
前記メダル貯留枚数表示器15は、貯留しているメダルの枚数を数字で表示するためのものであり、メダル貯留時に前記メダル投入釦スイッチ16が押操作されると、操作回数が1回であれば1枚の貯留メダルが、2回であれば2枚の貯留メダルが、3回であれば3枚の貯留メダルが、それぞれ投入されると共に、メダル貯留枚数表示器15の数値が投入枚数分だけ減算される。
なお、前記切換スイッチ17は、貯留メダルを使ってゲームを実行するか、実際に投入したメダルを使ってゲームを実行するかを切り換えるためのものである。
【0023】
前記メダル貸出機11は、ボックス形状をなす本体部12Aの前面開口に前面パネル13を取り付けて細幅の機体12が構成されている。
前記前面パネル13には、情報表示部26,3個の操作釦スイッチ27,貨幣受付口28などが設けられる。
【0024】
前記情報表示部26は、例えば7セグメントのLEDからなり、メダルの貸出可能枚数やエラーコードなどを表示する。たとえば1000円につき50枚のメダルが貸し出されると仮定すれば、貨幣受付口28に千円紙幣が投入された時点では貸出可能枚数は「50」であり、また、すでに20枚のメダル貸出があった時点では貸出可能枚数は「30」である。前記操作釦スイッチ27毎に「50枚」「20枚」「3枚」の如くメダル枚数が決められており、例えば50枚のメダルが貸出可能なとき、「50枚」の操作釦スイッチ27が押されると、50枚のメダルが一度に貸し出され、貸出可能枚数は「0」になる。また「3枚」の操作釦スイッチ27が押されると、3枚のメダルが貸し出され、貸出可能枚数は「47」になる。なお、貸出可能枚数が「40」のときに、「50枚」の操作釦スイッチ27が押された場合は、40枚のメダルが貸し出される。
前記貨幣受付口28は、貨幣(この実施例では、千円紙幣)を受け付ける部分であり、千円紙幣を挿入しやすいように横長のスリット状に形成してある。
【0025】
本体部12Aの内部には、上段位置にメダル放出機21、中段位置に電源部22や回路基板部23、下段位置に紙幣処理機構24がそれぞれ組み込まれる。
前記電源部22には、電源ユニットが、また回路基板部23には、動作制御や計数機能を有する制御装置などが実装されたプリント配線基板などが、それぞれ配備される。
前記紙幣処理機構24は、貨幣受付口28から内部に取り込んだ千円紙幣の真偽や金種を判別した後、その紙幣をストックする。
【0026】
前記メダル放出機21は、図4および図5に示すように、メダルMをメダル搬送ガイド25のメダル通路43へ連続して繰り出すためのメダル繰出機構34と、メダル補給パイプ31を介して外部からメダルMが補給されるホッパー32と、このホッパー32を収納保持する箱形のフレーム33とを備えたものであり、メダルホッパーユニットとして一体に構成されている。
このメダル放出機21は、フレーム33の前面部分を前記前面パネル13の開口12aより突出させた状態で、前記本体部12A内の支持壁12b上に前後方向(矢印a,b方向)へ進退可能に支持されている。従って、例えば図1の右隣のスロットマシン1Rの扉を開く際には、本体部12A内の後退位置までメダル放出機21を押し込むことができる。
【0027】
メダル放出機21の前記メダル繰出機構34は、ホッパー32の傾斜する前壁32aに開設されたメダル放出孔35と、前記前壁32aの内側に回転可能に支持された円形のメダル繰出板37と、このメダル繰出板37を減速機構38を介して回転駆動するモータ39とを備えて成る。
【0028】
前記メダル繰出板37の板面には、ホッパー32内のメダルMが1枚づつ取り込まれる複数のメダル取込孔36が周方向の等角度位置に開設されており、前記モータ39によりメダル繰出板37を回転させたとき、前記メダル取込孔36が前記メダル放出孔35を通過する毎に、メダル取込孔36内のメダルMがメダル放出孔35へ押し出される。
【0029】
前記メダル放出孔35は、スロットマシン1のメダル投入口5に対して十分に高い位置に設けられており、ホッパー32の前壁32aの外面には、メダル放出孔35の位置に筒壁35aが突設されている。この筒壁35aの外周面には、前記メダル搬送ガイド25の基端に設けられた口金部60を螺合するねじが形成してある。この螺合部分は、メダル搬送ガイド25を機体12の前面に沿う垂直面内で所定の角度(例えば90度)だけ回動可能とするためのものである。
【0030】
前記メダル搬送ガイド25は、図6に示すように、断面形状が矩形を成す一対の筒状アーム41A,41Bを連結して成り、先端側の筒状アーム41Bの先端にメダル排出ノズル42が取り付けてある。先端側の筒状アーム41Bは、基端側の筒状アーム41Aに対してスライド可能に嵌入されており、筒状アーム41Aに対する筒状アーム41Bの引出量を調節することにより、メダル搬送ガイド25の長さを調整することが可能である。
【0031】
各筒状アーム41A,41Bの内部には、図7に示すように、メダルMを縦向きの姿勢で転動させるメダル通路43が形成されており、幅方向の両内壁には、メダルMを縦向きの姿勢で安定して支持するためのガイド壁44A,44Bが上下2個所にそれぞれ突設してある。
この実施例のメダル搬送ガイド25は、伸長時に先端のメダル排出ノズル42がスロットマシン1のメダル投入口5に達するように2個の筒状アーム41A,41Bの連結長さが適宜設定されているが、例えば連結する筒状アームの段数を増せば、伸長時に先端のメダル排出ノズル42をスロットマシン1のメダル受け皿8の位置まで導くことも可能である。
【0032】
なお、メダル搬送ガイド25は、長さ調節が可能であれば、複数の筒状アーム41A,41Bを連結した構造である必要はない。
また、この実施例のメダル搬送ガイド25は、少なくとも下方およびスロットマシン1のメダル投入口5の方向へ向けることができるよう、機体12の前面に沿う垂直面内で所定の角度だけ回動可能に構成してあるが、必要に応じて、機体12の前面に対する前後方向にも適当な角度だけ回動可能に構成してもよい。
この実施例のメダル搬送ガイド25のように、回動により先端のメダル排出ノズル42を上下方向に変位させるようにすれば、スロットマシン1の機種の違いによりメダル投入口5の高さが違っても、メダル排出ノズル42をメダル投入口5に正確かつ容易に位置合わせできる。
【0033】
なお、メダル搬送ガイド25の傾斜角度は、メダルMの自重による転動を円滑に行わせるために、45度程度であるのが望ましい。従って、もし、メダル搬送ガイド25の傾斜角度が所定のしきい値(例えば40度)になったとき、これをリミットスイッチのような位置検出器で検出するようにすれば、メダルの払出を中止させることができる。
【0034】
前記メダル排出ノズル42は、図6および図8に示すように、先端側の筒状アーム41Bの先端に一対の側板45,45をピン44により揺動自由に枢支すると共に、両側板45,45の間にメダル飛出規制用の前板46を設けた構造のものであり、両側板45,45および前板46で囲まれる下部の開口をメダル排出口47となす。
なお図中、48は前記メダル投入口5に係入される位置決め用突起であり、各突起48の係入によりメダル排出口47がメダル投入口5に対向しかつ連通した状態に保持することにより、メダル排出口47からのメダルMの散逸が防止される。
【0035】
前記メダル搬送ガイド25の基端側の筒状アーム41Aには、図5および図6に示すように、間隔xを隔てて、第1,第2の各メダル検出センサ51,52が配備されている。これら両センサ51,52は、前記メダル放出機21から放出されたメダルMがメダル通路43を通過したのを検出するためのもので、メダルMの搬送速度Vの測定、メダルMの搬送間隔yの設定、さらにはメダル詰まりの防止などに用いられる。
【0036】
図9は、前記メダル検出センサ51,52の動作を示すタイミングチャートである。
図中、t1は、第1のメダル検出センサ51がメダルMの通過を検出した後、第2のメダル検出センサ52がそのメダルMの通過を検出するまでの時間を示し、この時間t1と両メダル検出センサ51,52間の距離xとからメダルMの搬送速度Vが求められる(V=x/t1)。
【0037】
このメダルMの搬送速度Vが速い程、メダル間隔yを広くとる必要があり、前記搬送速度Vに基づいてメダル間隔yを望ましい値に設定する。
図9において、t5はメダル放出時間間隔であり、このメダル放出時間間隔t5は、前記搬送速度Vとメダル搬送間隔yとから、t5=y/Vで求まる。
たとえば、メダル搬送速度Vが50cm/秒であり、メダル間隔yを10cmに設定したとすると、メダル放出時間間隔t5は、0.2秒となり、メダルMを50枚放出するのに10秒の時間を要する。
前記メダル放出時間間隔t5は、これが過大であると、メダルMの払出に時間がかかり、スロットマシン1の稼動率が低下する。逆に過小であると、メダルMの詰まりなどが発生しやすくなる。
【0038】
各メダル検出センサ51,52によるメダル検出時間t3,t4は、一定時間内であれば、メダルMが良好に通過したことになるが、一定時間を越えていると、メダルMがメダル通路43内で詰まっていると判断し、次のメダルMの放出が禁止される。
【0039】
なお、上記実施例は、メダル搬送ガイド25内をメダルMが自重で転動してメダル排出口47まで搬送する構成のものであるが、図11に示すように、メダル搬送ガイド25内に、一方が回転駆動装置に連結された一対のローラ71,72間に、複数のメダル支持部73を有する無端の搬送ベルト74を張設し、メダル放出動作に同期して搬送ベルト74を走行させてメダルMを搬送するようにしてもよい。この実施例によれば、メダル搬送ガイド25内でのメダルMの詰まりが防止されるうえ、スロットマシン1のメダル投入口5の高さに関係なく、メダルMをスムーズに搬送できる。
【0040】
図10は、上記したメダル貸出機11の電気的な構成例を示す。
図中、60は制御装置であり、制御・演算の主体であるCPU61、動作プログラムなどが格納されるROM62、データの読み書きに用いられるRAM63、およびRAM63のバックアップ用バッテリー64などを含む。
なお、前記バックアップ用バッテリー64は、停電時やメダル貸出機11の電源をオフした場合にも、必要なデータが消失しないようにするためのものである。
【0041】
前記制御装置60には、バス65を介してI/Oポート66が接続され、このI/Oポート66に、前記メダル放出機21、紙幣処理機構24、情報表示部26、操作釦スイッチ27、メダル検出センサ51,52などが接続される。なお、波線で示した検知スイッチ81、警報器91、およびシャッター機構92は、後述する他の実施例について、付加された機構である。
【0042】
前記CPU61は、操作釦スイッチ27からの操作信号に基づき、メダルMの放出枚数を決定してメダル放出機21の駆動を制御すると共に、情報表示部26にメダルの貸出可能枚数を表示する。また、CPU61は、前記メダル検出センサ51,52からの検出信号に基づき、メダルMの詰まりなどの判別を行い、エラー発生時には前記情報表示部26にエラーコードを表示させると共に、メダル放出機21の動作を停止させる。
【0043】
次に上記したメダル貸出機11の使用手順を説明する。
待機状態において、前記メダル放出機21は機体12の前面から前方へ引き出されており、遊戯者はまず、メダル搬送ガイド25の長さおよび向きを調節しつつ、メダル排出ノズル42をスロットマシン1のメダル投入口5まで伸長させる。ついで、位置決め用突起48を、図8に示すように、スロットマシン1のメダル投入口5に係入し、メダル排出口47をメダル投入口5に位置決め接続する。
【0044】
その後、貨幣受付部28に千円紙幣を差し込むと、この千円紙幣は紙幣処理機構24に取り込まれ、情報表示部26にメダルMの貸出可能枚数(例えば「50」)が表示される。
いずれかの操作釦スイッチ27を操作して貸出しを受けたいメダル枚数を入力すると、前記メダル放出機21から指定した枚数のメダルMが放出される。
なお、前記操作釦スイッチ27は必ずしも設ける必要はなく、千円紙幣を貨幣受付部28に差し込んだとき、それに対応する全枚数のメダルMを放出するようにしてもよい。
【0045】
メダル放出機21から放出されたメダルMは、メダル搬送ガイド25内のメダル通路43を転動し、前記メダル排出口47からスロットマシン1のメダル投入口5に自動供給される。したがって、遊戯者は、メダルMを手に取ってメダル投入口5に投入する煩わしさがなく、メダル投入時間も短縮され、スロットマシン1の稼動率が高められる。
【0046】
図12は、この発明の第2の実施例を示すもので、前記メダル搬送ガイド25に、メダル排出ノズル42のメダル排出口47とスロットマシン1のメダル投入口5との接続状態を検知する接続検知機構80が設けてある。
図示例の接続検知機構80は、メダル排出ノズル42の前板46の下端部に設けられた検知スイッチ81と、この検知スイッチ81と前記制御装置60とを電気接続するための導電機構82とから成る。
【0047】
前記検知スイッチ81は、図13に示すように、スイッチ本体83と操作片84とから成るもので、スイッチ本体83には、操作片84の往復動作によりオン、オフする接点機構(図示せず。)が内蔵される。操作片84の下面には、スロットマシンのメダル投入口5の口周囲縁と係合する凹溝84aが形成される。
【0048】
この検知スイッチ81は、操作片84を下方に向けてメダル排出ノズル42の前板46に取り付けられる。メダル排出ノズル42の前記位置決め突起48がメダル投入口5に正しく係入され、メダル排出口47がスロットマシンのメダル投入口5に対向しかつ連通した状態に保持された状態のとき、操作片84は所定のストロークだけ押されて前記接点機構が閉じ、これによりスイッチオンの導通状態となる。メダル排出ノズル42のメダル投入口5への接続が不完全のときは、操作片84は十分に押し込まれないため、前記接点機構は閉じず、スイッチオフの非導通状態のままである。なお、操作片84は、図示しないばねにより突き出る方向へ付勢されており、メダル排出ノズル42をメダル投入口5より外したとき、操作片84はばね力で自動復帰して接点機構が開く。
【0049】
前記導電機構82は、前記検知スイッチ81のオン、オフを検知信号として前記制御装置60のCPU61へ伝達するためのもので、図13に示すように、メダル排出ノズル42と先端側の筒状アーム41Bとの両側のピン止め部分にそれぞれ設けられた対をなす円板状の接触導板85a,85bと、図14に示すように、基端側の筒状アーム40Aの内面と先端側アーム40Bの外面との上下の対向面にそれぞれ設けられた対をなすレール状の接触導板86A,86Bとを備える。
両側の円板状の各接触導板85a,85bは、メダル排出ノズル42がピン44を中心として回動しても、回動角度を問わず、常に互いに接触して導通する。また、上下のレール状の各接触導板86A,86Bは、先端側の筒状アーム40Bを伸縮しても、突出長さを問わず、常に互いに接触して導通する。
【0050】
図15は、上記した導電機構82により形成される閉回路を示すもので、前記検知スイッチ81と一方の円板状の接触導板85b,85bとの間はリード線88,88により電気接続される。他方の円板状の接触導板85a,85aと先端側の筒状アーム41Bに設けられたレール状の接触導板86B,86Bとの間はリード線89,89により電気接続される。基端側の筒状アーム40Aに設けられたレール状の接触導板86A,86Aと制御装置60との間はリード線90,90により電気接続される。
【0051】
図16は、上記した第2の実施例についての制御装置60による制御の流れを示す。なお、第2の実施例の電気的な構成は、基本的には、図10に示したものと同じであるが、この第2実施例では、前記検知スイッチ81および警報器91がI/Oポート66に付加接続されている。
【0052】
同図のステップ1(図中、「ST1」で示す。)およびST2では、いずれかの操作釦スイッチ27の押操作と、貨幣受付口28への千円紙幣の投入とに、待機している。
いま、貨幣受付口28へ千円紙幣が投入されると、CPU61によるST1の判定が「NO」、次のST2の判定が「YES」となり、投入紙幣の計数などの紙幣受付処理が行われる(ST3)。
【0053】
次に、いずれかの操作釦スイッチ27が押操作されると、ST1が「YES」となってST4へ進み、CPU61は、接続検知機構80の検知スイッチ81がオンになっているかどうかにより、メダル排出ノズル42がスロットマシンのメダル投入口5に適正に接続されているかどうかを判定する。
メダル排出ノズル42がメダル投入口5に適正に接続されている場合には、ST4の判定が「YES」となり、CPU61はメダル放出機21にメダル貸出指令を発し、メダルの放出を実行させる(ST5)。
【0054】
次のST6では、メダル排出ノズル42がスロットマシンのメダル投入口5に適正に接続された状態に保持されているかどうかを監視しており、その判定が「YES」であり、かつメダル放出機21がメダルを1枚放出したとき、次のST7の判定も「YES」となり、CPU61はメダル払出枚数nを1加算する(ST8)。
同様の手順で所定枚数Nのメダルの放出が実行されると、ST9の判定が「YES」となり、CPU61はメダル放出機21へメダル貸出終了指令を発した後、前記メダル払出枚数nをゼロにクリヤする。
【0055】
前記のST1で操作釦スイッチ27が押されたときに、次のST4でメダル排出ノズル42がスロットマシンのメダル投入口5から外れていると判定されたときは、ST4からST12へ進み、CPU61は、警報器91を作動させて遊戯者にメダル排出ノズル42を適正に接続するように促す。
この実施例では、前記警報器91として警報ランプを用いているが、これに限らず、警報ブザーなどを用いてもよい。
なお、この実施例では、前記導電機構82が何らかの原因で非導通状態となっているときも、CPU61から見て、前記検知スイッチ81がオフ状態と同様の状態となるから、ST4の判定が「NO」となり、同様に警報処理が行われる。
【0056】
次のST13では、メダル排出ノズル42がスロットマシンのメダル投入口5に適正に接続されるのに待機している。
いま、遊戯者がメダル排出ノズル42をメダル投入口5に適正に接続すると、検知スイッチ81がオンとなって、ST13の判定が「YES」となる。遊戯者が、引き続き操作釦スイッチ27を押すと、ST1の判定が「YES」、次のST4の判定も「YES」であるから、CPU61はメダル放出機21に対してメダルの貸出指令を発する(ST5)。
【0057】
メダル放出時にメダル排出ノズル42がメダル投入口5から外れたときには、検知スイッチ27がオフとなるため、ST6の判定が「NO」となり、ST14へ進んで警報器91が警報動作し、メダル排出ノズル42がスロットマシンのメダル投入口5に適正に接続されるのに待機する(ST15)。
【0058】
遊戯者がメダル排出ノズル42をメダル投入口5に適正に接続すると、検知スイッチ81がオンとなって、ST15の判定が「YES」となり、引き続き、操作釦スイッチ27が押されると、ST16の判定が「YES」となり、ST7へ戻ってメダル放出機21によるメダルの放出が継続される。
メダル放出時に前記導電機構82が何らかの原因で非導通状態となったときも、CPU61から見て、前記検知スイッチ81がオフ状態と同様の状態となるから、ST6の判定が「NO」となり、同様に警報処理が行われる(ST14)。
【0059】
なお、上記の実施例では、メダル排出ノズル42がスロットマシンのメダル投入口5に適正に接続されていないときや、メダル放出時にメダル排出ノズル42がメダル投入口5から外れたときには、メダル放出機21のメダル放出動作を停止させているが、メダル放出機21の動作は継続させつつ、メダル搬送ガイド25のメダル通路43をシャッター機構で閉鎖するように構成してもよい。
【0060】
図17は、上記したシャッター機構92の具体例を示す。
図示例のシャッター機構92は、電磁シャッター93で構成され、基板94に電磁ソレノイド95と復帰ばね96と可動片97とが組み込まれて成る。
前記可動片97は、基板94に揺動自由に枢支され、先端にはシャッター部98が屈曲形成されている。シャッター部98は、可動片97の揺動によりメダル搬送ガイド25に開設された貫通孔99よりメダル通路43に対して出没動作して、メダル通路43を開放または閉鎖する。電磁ソレノイド95は、通電により可動片97を磁気的に吸着し、シャッター部98を開動作する。復帰ばね96は、電磁ソレノイド95への通電が遮断されたとき、前記可動片97をばね力で復帰動作させ、シャッター部98を閉動作させる。
なお、シャッター機構92は、メダル通路43を開閉するものであれば、上記した構成のものに限らないことはいうまでもない。
【0061】
【発明の効果】
この発明は上記の如く、メダル放出機が組み込まれた機体の前面に、前記メダル放出機に連通するメダル通路を備えたメダル搬送ガイドを長さ調節可能に設けたから、メダル搬送ガイドを伸ばしてその先端のメダル排出口を遊戯機のメダル投入口に連通させるだけで、前記メダル放出機より放出されたメダルをそのまま遊戯機に投入でき、ゲーム開始のための準備作業に手数と時間とがかからない。またメダルに直接手を触れる必要がないから、メダルで手が汚れることがなく、遊戯者に不快感を抱かせるおそれもない。
【0063】
請求項1の発明では、メダル搬送ガイドにメダル排出口と遊戯機のメダル投入口との接続状態を検知する接続検知機構を設けたから、メダル搬送ガイドが遊戯機のメダル投入口に適正に接続されているかどうかを監視できる。
【0064】
請求項2の発明では、メダル搬送ガイドにメダル排出口と遊戯機のメダル投入口との接続状態を検知する接続検知機構を設け、接続検知機構がメダル排出口と遊戯機のメダル投入口との接続不良を検知したとき、警報動作を行わせるから、遊戯者は、メダル搬送ガイドが遊戯機のメダル投入口に適正に接続されていないことを知ることができる。
【0065】
請求項3の発明では、メダル搬送ガイドにメダル排出口と遊戯機のメダル投入口との接続状態を検知する接続検知機構を設け、接続検知機構がメダル排出口と遊戯機のメダル投入口との接続不良を検知したとき、メダル放出機の作動を停止させるから、メダル搬送ガイドが遊戯機のメダル投入口に適正に接続されていないときは、メダルは放出されず、メダルの散乱を防止できる。
【0066】
請求項4の発明では、メダル搬送ガイドにメダル排出口と遊戯機のメダル投入口との接続状態を検知する接続検知機構とメダル通路を遮断するためのシャッター機構とを設け、接続検知機構がメダル排出口と遊戯機のメダル投入口との接続不良を検知したとき、前記シャッター機構を作動させて、メダル搬送ガイドのメダル通路を遮断するようにしたから、メダル搬送ガイドが遊戯機のメダル投入口に適正に接続されていないときは、メダルはメダル搬送ガイドのメダル排出口より排出されず、メダルの散乱を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のメダル貸出機の外観をスロットマシンと共に示す正面図である。
【図2】メダル貸出機の外観をスロットマシンと共に示す平面図である。
【図3】メダル貸出機の外観をスロットマシンと共に示す側面図である。
【図4】メダル放出機の一部を破断して示す側面図である。
【図5】図4のA−A線に沿う断面図である。
【図6】メダル搬送ガイドの外観を示す斜視図である。
【図7】図6のB−B線に沿う断面図である。
【図8】メダル搬送ガイドの先端のメダル排出口をスロットマシンのメダル投入口に連通させた状態を示す断面図である。
【図9】メダル検出センサの動作を示すタイミングチャートである。
【図10】メダル貸出機の電気的な構成を示すブロック図である。
【図11】メダル搬送ガイドに搬送ベルトを設けた実施例を示す断面図である。
【図12】接続検知機構が付加された第2の実施例にかかるメダル搬送ガイドの外観を示す斜視図である。
【図13】接続検知機構の構成を示す分解斜視図である。
【図14】図12のC−C線に沿う断面図である。
【図15】導電機構82の結線状態を示す説明図である。
【図16】第2の実施例についての制御装置による制御の流れを示すフローチャートである。
【図17】シャッター機構の具体例を示す断面図である。
【図18】従来のメダル貸出機の外観をスロットマシンと共に示す正面図である。
【符号の説明】
1 スロットマシン
5 メダル投入口
12 機体
21 メダル放出機
25 メダル搬送ガイド
43 メダル通路
47 メダル排出口
60 制御装置
80 接続検知機構
91 警報器
92 シャッター機構
Claims (4)
- メダルを遊戯媒体とする遊戯機に隣接して配備されるメダル貸出機であって、
機体の内部に、メダル放出機が組み込まれ、機体の前面には、前記メダル放出機に連通するメダル通路を備えたメダル搬送ガイドが突設されており、
前記メダル搬送ガイドは、先端にメダル排出口を有し、伸長時にはメダル排出口が前記遊戯機のメダル投入口に達するよう、長さ調節が可能に形成されると共に、メダル搬送ガイドには、メダル排出口と遊戯機のメダル投入口との接続状態を検知する接続検知機構が設けられて成るメダル貸出機。 - メダルを遊戯媒体とする遊戯機に隣接して配備されるメダル貸出機であって、
機体の内部に、メダル放出機と制御装置とが組み込まれ、機体の前面には、前記メダル放出機に連通するメダル通路を備えたメダル搬送ガイドが突設されており、
前記メダル搬送ガイドは、先端にメダル排出口を有し、伸長時にはメダル排出口が前記遊戯機のメダル投入口に達するよう、長さ調節が可能に形成されると共に、メダル搬送ガイドには、メダル排出口と遊戯機のメダル投入口との接続状態を検知する接続検知機構が設けられ、
前記制御装置は、前記接続検知機構がメダル排出口と遊戯機のメダル投入口との接続不良を検知したとき、警報動作を行うようにしたメダル貸出機。 - メダルを遊戯媒体とする遊戯機に隣接して配備されるメダル貸出機であって、
機体の内部に、メダル放出機と制御装置とが組み込まれ、機体の前面には、前記メダル放出機に連通するメダル通路を備えたメダル搬送ガイドが突設されており、
前記メダル搬送ガイドは、先端にメダル排出口を有し、伸長時にはメダル排出口が前記遊戯機のメダル投入口に達するよう、長さ調節が可能に形成されると共に、メダル搬送ガイドには、メダル排出口と遊戯機のメダル投入口との接続状態を検知する接続検知機構が設けられ、
前記制御装置は、前記接続検知機構がメダル排出口と遊戯機のメダル投入口との接続不良を検知したとき、前記メダル放出機の作動を停止させるようにしたメダル貸出機。 - メダルを遊戯媒体とする遊戯機に隣接して配備されるメダル貸出機であって、
機体の内部に、メダル放出機と制御装置とが組み込まれ、機体の前面には、前記メダル放出機に連通するメダル通路を備えたメダル搬送ガイドが突設されており、
前記メダル搬送ガイドは、先端にメダル排出口を有し、伸長時にはメダル排出口が前記遊戯機のメダル投入口に達するよう、長さ調節が可能に形成されると共に、メダル搬送ガイドには、メダル排出口と遊戯機のメダル投入口との接続状態を検知する接続検知機構と前記メダル通路を遮断するためのシャッター機構とが設けられ、
前記制御装置は、前記接続検知機構がメダル排出口と遊戯機のメダル投入口との接続不良を検知したとき、前記シャッター機構を作動させて、メダル搬送ガイドのメダル通路を遮断するようにしたメダル貸出機。
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