JP3876199B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機、アレンジボール機、雀球遊技機、回胴遊技機などの遊技機に関し、特に、払出動作に関するハード構成及びソフト構成を遊技機の種別に係わらず共通化できる遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
弾球遊技機は、所定の入賞口に遊技球が入賞すると5〜15個程度の遊技球が払出される遊技機であり、払出された遊技球が多いほど高価値の景品と交換できるようになっている。この弾球遊技機にも、ゲーム性の違いに応じて各種のものが存在し、第1種弾球遊技機、第2種弾球遊技機、第3種弾球遊技機などに分類されている。その他、遊技球を使用する遊技機としては、遊技球の発射動作に中断時間の存在するアレンジボール機なども存在する。
【0003】
これらの遊技機は、一般に、遊技動作を中心的に制御する主制御基板と、主制御基板からの制御コマンドに基づいて動作するサブ制御基板とで構成されている。サブ制御基板としては、例えば、液晶ディスプレイを制御する図柄制御基板と、音声的な遊技演出を実現する音声制御基板と、ランプ類を点滅動作させるランプ制御基板と、遊技球を払出す払出制御基板などが考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のサブ制御基板のうち、特に、払出制御基板は、指定された個数の遊技球を払出す動作が中心となるので、遊技機の種別に係わらず、回路構成や制御プログラムを共通化させることが考えられる。
【0005】
しかしながら、遊技機は、一般にノイズ環境下で動作しているので、ノイズなどの影響を受けても支障が生じないような充分の配慮が必要となる。すなわち、16個の遊技球を一単位として払い出されるアレンジボール機において、制御コマンドのビット化けなどで5個単位の賞球しかなかったのでは、遊技客とのトラブルが生じかねない。
【0006】
また、例えば、15個の遊技球を払出すことが本来あり得ない第2種弾球遊技機において、不正行為によって、6個の賞球タイミングに15個の賞球を要求する制御コマンドが発せられるおそれもあり、このような場合にも適切な対応が必要となる。
【0007】
本発明は、上記の問題点に着目してなされたものであって、払出動作に関するハード構成及びソフト構成を遊技機の種別に係わらず共通化しても、弊害が発生しないよう適切な対策を施した遊技機を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明は、遊技動作を中心的に制御する主制御部と、前記主制御部から受けた制御コマンドに基づいて遊技媒体を払出す払出制御部とを備える遊技機において、前記払出制御部が受ける制御コマンドには、前記遊技媒体の払出個数を特定する払出数指定コマンドと、遊技機の種別を特定する情報設定コマンドとが含まれ、前記払出制御部には、前記情報設定コマンドを受けると自己の設定情報を登録する登録手段と、制御コマンドを受ける毎にその合理性を前記設定情報に基づいて判定する判定手段とを設けている。
【0009】
本発明では、前記判定手段が制御コマンドの合理性を否定したことに対応して、その旨を前記主制御部に通知する通知手段を備えているのが好ましい。また、前記判定手段が制御コマンドの合理性を否定したことに対応して、その旨を前記主制御部に通知すると共に、受けた払出数指定コマンドに応じた個数の遊技媒体を払出す例外手段を備えているのも好ましい。更にまた、前記通知手段又は例外手段が機能すると、情報設定コマンドを再送する再送手段を前記主制御部に設けると好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、実施例に基づいて本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は、実施例に係るパチンコ機の全体構成を図示したブロック図である。ここでは第1種弾球遊技機について説明するが、第2種弾球遊技機、第3種弾球遊技機、アレンジボール機でも、回路構成は全く同一である。特に、払出制御基板については、制御プログラムも含めて全く同一である。
【0013】
図示の弾球遊技機は、遊技動作を中心的に制御する主制御基板1と、表示装置8の動作を制御する図柄制御基板2と、音声的な遊技演出を実現する音声制御基板3と、ランプ類を点滅動作させるランプ制御基板4と、払出モータM1を駆動して遊技球を払出す払出制御基板5と、発射モータM2を駆動して遊技球を発射する発射制御基板6と、カードによる球貸し処理を可能にするプリペイドカードユニット7とを中心に構成されている。
【0014】
主制御基板1、図柄制御基板2、音声制御基板3、ランプ制御基板4、及び払出制御基板5は、それぞれワンチップマイコンを備えるコンピュータ回路で構成されており、サブ制御基板2〜5は、主制御基板1からの制御コマンドCMDに基づいて個別的な制御動作を実現している。この実施例の場合、制御コマンドCMDは、コマンドの種別を示すMODEデータと、具体的な処理内容を特定するEVENTデータとが、それぞれ8ビット長で構成されている。
【0015】
主制御基板1から払出制御基板5に伝送される制御コマンドは、具体的には、遊技機の種別(1〜3種、アレンジボール)に応じて異なるものの、いずれの場合にも、払出すべき遊技球の数を指示する賞球数指定コマンド(MODEデータが8AH)と、動作指定コマンド(MODEデータが9AH)とに大別され、賞球数指定コマンド(=8A××H)では、EVENTデータ(=××H)によって賞球数を指定している(図6参照)。
【0016】
一方、動作指定コマンド(MODEデータが9AH)には、払出制御基板5に対して遊技機の種別を通知する情報設定コマンド(9A02H〜9A06H)と、発射動作の停止を指示する発射停止コマンド(=9A01H)とが設けられている(図6参照)。情報設定コマンドは、遊技機の種別を特定するため、動作開始時に主制御基板1から払出制御基板5に伝送される制御コマンドであり、第1種弾球遊技機の場合には、自らを特定するべく9A02Hか又は9A03Hの制御コマンドが伝送される。また、第2種弾球遊技機の場合には制御コマンド9A04H、第3種弾球遊技機の場合には制御コマンド9A05H、アレンジボール機の場合には制御コマンド9A06Hが、それぞれ自らの種別を特定するべく最初に伝送される。なお、アレンジボール機に伝送される制御コマンド9A06Hは、発射動作の再開を指定する発射再開指定コマンドの機能を兼ねている。
【0017】
図6は、1〜3種弾球遊技機とアレンジボール機の払出制御基板5に伝送される制御コマンドを一覧表にしたものであり、縦軸方向に示す制御コマンドを受けた遊技機が、その後、横軸方向に示す制御コマンドを受ける可能性がある場合には○印、受けない場合は×印を付している。
【0018】
例えば、図6の第1行目に示す制御コマンド8A01Hは、実施例のような第1種弾球遊技機に限り使用されるが、第1種弾球遊技機は、この8A01H以外には、8A04Hと8A05Hと9A02Hと9A03Hの制御コマンドを受ける可能性があることを○印で示している。一方、例えば、図6の第6行目に示す制御コマンド8A06Hは、アレンジボール機に限り使用されるが、アレンジボール機では、8A06Hと9A01Hと9A06H以外の制御コマンドは受けることがなく、もし受信した場合には不合理であることを×印で示している。
【0019】
図1に戻って説明を続けると、発射制御基板6は、払出制御基板5から受ける発射クロック信号Φckに基づいて、駆動パルス(ΦA,ΦB,ΦAバー,ΦBバー)を生成し、発射モータM2を駆動している。発射モータM2の動作速度は、発射クロック信号Φckの周波数によって決定され、実施例のような第1種弾球遊技機の場合には、100個/分の速度で遊技球を発射している。
【0020】
一方、アレンジボール機の場合であれば、発射クロック信号Φckの周波数が高くなるよう払出制御基板5でプログラム処理されることにより、120個/分の速度で遊技球を発射させることになる。なお、発射信号SGは、発射モータM2の動作を許可する信号である。例えば、プリペイドカードユニット7からの直流電圧VLが途絶えるか、或いは、アレンジボール機が発射停止コマンド(9A01H)を受けると、発射信号SGによって、発射モータM2の動作が禁止される。
【0021】
図1に示すように、払出制御基板5から主制御基板1に対して、Hレベル又はLレベルの確認信号が伝送されるようになっている。この確認信号は、通常はLレベルであるが、払出制御基板5が不合理な制御コマンドを受けた場合にはHレベルとなる。そして、Hレベルの確認信号を受信した主制御基板1は、改めて、情報設定コマンドを払出制御基板5に出力するようにしている。また、払出制御基板5には、外部出力端子が設けられ、遊技ホールに設けられた中央コンピュータ(ホールコンピュータ)に接続されている。
【0022】
そして、払出制御基板5が不合理な制御コマンドを受けた場合には、Hレベルの確認信号の出力に合わせて、中央コンピュータに対して、コマンド不正情報を出力するようにしている。このような動作の結果、中央コンピュータでは、各遊技機の払出制御基板5における不正コマンドの受信頻度を把握することが可能となり、例えば、不正遊技を早期に発見することも可能となる。
【0023】
図2は、主制御基板1の動作のうち、本実施例に特徴的な部分のみ抽出したフローチャートである。主制御基板1の制御プログラムは、CPUのリセットによって開始されて無限ループ処理を繰り返すメインルーチン(a)と、所定時間毎に起動されるタイマ割込みルーチン(b)とを備えている。そして、図2(a)に示すように、メインルーチンでは、初期処理を終えた後、払出制御基板5に対して、情報設定コマンドを送信する。第1種弾球遊技機である本実施例では、具体的には、情報設定コマンド2(9A03H)を送信し、その後、無限ループ処理を繰り返す。
【0024】
一方、タイマ割込みルーチンでは、毎回、確認信号がHレベルか否かを判定し、もし、確認信号がHレベルである場合には、払出制御基板5に対して自らの情報設定コマンドを再送している。先に説明したように、主制御基板1がHレベルの確認信号を受けた場合は、払出制御基板5が不合理な制御コマンドを受けたことを意味するので、この実施例では情報設定コマンド2(9A03H)を再送することになる。また、この動作に合わせて、他のサブ制御基板に対しても、「コマンド不正情報」を伝送する。そして、「コマンド不正情報」受けたサブ制御基板2〜4では、適宜な報知処理を実行するので、万一、不正遊技が行われている場合でも適切な報知処理を採ることができる。
【0025】
図3は、払出制御基板5の制御プログラムを説明するフローチャートである。払出制御基板5の制御プログラムは、CPUリセット後に開始されるメインルーチン(a)と、電源電圧が所定値以下になると起動されるNMIルーチン(不図示)と、主制御基板1からの割込み信号で起動して制御コマンドを受信する受信割込みルーチン(b)と、所定時間毎に開始されて割込み確認フラグをセットするタイマ割込みルーチン(c)とを備えている。
【0026】
なお、タイマ割込みルーチン(c)でセットされた割込み確認フラグは、メインルーチンのステップST9においてチェックされ、この値が5AHであることを条件にメインルーチンの処理が進行するようになっている。したがって、ST10〜ST18の処理は2mS毎に繰返し実行されることになる。
【0027】
以下、図3(a)のメインルーチンについて説明すると、CPUは、自らを割込み禁止状態に設定した後(ST1)、ワンチップマイコン各部の初期設定を行う(ST2)。次に、電源基板からRAMクリア信号が供給されているか否かをチェックする(ST3)。この実施例では、パチンコホールの営業開始時であって、係員が特にクリアスイッチをON操作した場合を除き、通常はRAMクリア信号が供給されない。
【0028】
そして、RAMクリア信号が供給されない場合には、NMIルーチンで記憶されるバックアップフラグBAKFLGの値をチェックし(ST4)、BAKFLG=5AHであれば、次に、NMIルーチンで記憶されたチェクサム値を確認する(ST5)。このメインルーチンで算出したサム値と、NMIルーチンで記憶されたサム値とが一致する場合には、必要なデータが正しく保存されていると判断して、バックアップ復帰処理の後、電源電圧の遮断前の処理に戻る(ST19)。
【0029】
以上は、電源投入時にRAMクリアスイッチがON操作されない場合であるが、営業開示時に係員がクリアスイッチをON操作した場合には、ワンチップマイコンのRAM領域がゼロクリアされる(ST7)。その他、NMIルーチンが正常に終了するまでに電源電圧が降下したような異常時には、BAKFLG≠5AHとなるか、又はチェックサムエラーとなるので、RAM領域をゼロクリアすることになる。
【0030】
次に、CPUを割込み許可状態に戻した後(ST9)、ステップST10〜ST18の処理が無限ループ状に繰り返される。この処理は、割込み待ち処理(ST9)によって一定時間毎(2mS)に実行されるが、無限ループ処理では、先ず、払出モータM1の回転によって遊技球が払出されたか否かを確認するべくスイッチ入力信号が取得される(ST10)。続いて、8bit長又は16bit長のタイマの減算処理(−1)が行われる(ST11)。
【0031】
続いて、受信割込み処理によって取得される制御コマンドの解析処理が行われる(ST12)。その詳細は、図4(a)に示す通りであり、コマンド解析処理では、先ず、情報設定コマンドを受信したか否かが判定される(ST20)。そして、情報設定コマンドである場合には、既に登録済みの設定情報が存在するか否かが先ず判定される(ST21)。例えば、電源投入直後であれば、未だ設定情報は登録されていないので、ステップST21の判定がNOとなり、ステップST22〜24の処理がスキップされる。
【0032】
一方、登録済みの設定情報が存在する場合には、次に、過去に受信してRAMエリアに記憶されている情報設定コマンド(登録済みの設定情報)と、今回受信した情報設定コマンドとが同一か否かが判定される(ST22)。例えば、ノイズなどの影響で制御コマンドがビット化けした場合や、不正遊技者による何らかの不正行為があった場合にも登録済みの設定情報と相違すると思われる。そのような場合には、中央コンピュータに対して、不正コマンドを受信した旨を報知すると共に(ST23)、主制御基板1に向けてHレベルの確認信号を出力して、計時動作を開始する(ST24)。なお、計時動作は、所定時間経過すると確認信号をLレベルに復帰させるためである。
【0033】
次に、RAMエリアに最新の情報設定コマンドを格納して設定情報を記憶すると共に、発射モータM2の発射速度を情報設定コマンドに合わせて変更又は設定する(ST25)。例えば、9A02H〜9A05Hの制御コマンドを受けた場合には、100個/分の発射速度になるように、発射クロック信号Φckの周波数を設定する(図6参照)。一方、9A06Hの制御コマンドを受けた場合には、120個/分の発射速度になるように、発射クロック信号Φckの周波数を設定する。
【0034】
先に説明したように、電源投入直後は、ステップST22〜ST24の処理はスキップされるので、中央コンピュータへの情報出力や、主制御基板1への確認信号の送信が行われることなく、ステップST25及びST26の設定情報の登録と発射速度の設定のみが行われる。
【0035】
以上、新規に受信した制御コマンドが情報設定コマンドである場合について説明したが、ステップST20の判定がNOの場合には、受信した制御コマンドの正当性を判定テーブルによって判定する(ST26)。図5は、払出制御基板5のROMに記憶されている判定テーブルを図示したものである。図5に示す判定テーブルは、図6の制御コマンド一覧表の一部を抽出したものであり、受信した制御コマンドの正当性を示すフラグデータ(○/×)が記憶されている。なお、この払出制御基板5は、遊技機の種別(1種〜3種、アレンジボール)に係わらず共通的に使用されるので、全ての機種で使用できるよう構成されている。
【0036】
受信コマンドの判定に当たっては、先ず、既に登録済みの設定情報(電源投入時にRAMエリアに記憶した情報設定コマンド)に基づいて、判定テーブルの該当行を特定する。次に、今回受信した制御コマンドが、判定テーブルの○欄に存在するか否かを判定する。例えば、制御コマンド9A03H(設定情報2)が登録されている遊技機において、制御コマンド8A05H(賞球数15個)を受けた場合は正当と判定され、制御コマンド8A04H(賞球数14個)を受けた場合は不合理を判定される。
【0037】
そして、不合理と判定された場合には、Hレベルの確認信号を出力すると共に、計時動作を開始する(ST28)。また、不正コマンドの受信情報を、外部出力端子に出力して、中央コンピュータに通知する(ST29)。また、必要に応じて、発射モータの発射速度を遅い側に変更する(ST30)。例えば、発射速度が100個/分に設定されている(設定情報1〜4)遊技機が、発射速度120個/分に対応する制御コマンドを受けた場合には、発射速度を変更しないが、逆に、発射速度が120個/分に設定されている(設定情報5)遊技機が、発射速度100個/分に対応する制御コマンドを受けた場合には、発射速度を変更する。
【0038】
このように、発射速度を遅い方に限って変更するのは、ノイズなどによる誤った制御コマンドによって発射速度を不合理に速くしてしまうと、遊技球の消費が早まるなど遊技者に不利に作用するからである。
【0039】
以上の処理が終われば、その後、制御コマンドに応じた処理を行う。具体的には、払出すべき賞球数を管理している全賞球数カウンタに、今回の制御コマンド(賞球数指定コマンド)によって特定される賞球数を加算してサブルーチン処理を終えて、図1の処理に戻る。
【0040】
以下、図3に戻ってメインルーチンの説明を続けると、プリペイドカードユニット7との通信処理(ST13)と、カードで清算される球貸し処理(ST14)とを行った後、賞球処理(ST15)とモータ処理(ST16)とデータ出力処理(ST17)とを行う。モータ処理(ST16)は、払出モータM1を回転させるための準備処理であり、具体的には、払出モータM1用の駆動データ(Φ1〜Φ4)を生成してRAMのワークエリアに格納している。
【0041】
データ出力処理(ST17)は、この駆動データ(Φ1〜Φ4)を払出モータM1に供給する処理である。また、賞球処理(ST15)は、賞球の払出数を管理する処理であり、コマンド解析処理(ST12)によって更新された全賞球数カウンタの値に基づいて払出数を決定している。
【0042】
最後に、Hレベルの確認信号が出力されている場合には、計時処理によって所定の時間が経過していることを条件に確認信号をHレベルからLレベルに戻して、ステップST9の処理に戻る(ST18)。なお、計時処理によって管理される経過時間は、主制御基板1がHレベルの確認信号を把握するに必要な時間に設定されている。
【0043】
以上、払出制御基板5における処理を説明したが、図11は、具体的な処理内容を整理して説明したものである。最後に、本発明が好適に適用される第1弾球遊技機について確認的に説明する。図7は、本実施例のパチンコ機21を示す斜視図であり、図8は、同パチンコ機21の側面図である。なお、パチンコ機21は、カード式球貸し機22に電気的に接続された状態で、パチンコホールの島構造体の長さ方向に複数個が配設されている。
【0044】
図示のパチンコ機21は、島構造体に着脱可能に装着される矩形枠状の木製外枠23と、外枠23に固着されたヒンジHを介して開閉可能に枢着される前枠24とで構成されている。この前枠24には、遊技盤25が裏側から着脱自在に装着され、その前側には、ガラス扉26と前面板27とが夫々開閉自在に枢着されている。
【0045】
前面板27には発射用の遊技球を貯留する上皿28が装着され、前枠24の下部には、上皿28から溢れ出し又は抜き取った遊技球を貯留する下皿29と、発射ハンドル30とが設けられている。発射ハンドル30は発射モータと連動しており、発射ハンドルの回動角度に応じて動作する打撃槌31(図10参照)によって遊技球が発射される。
【0046】
上皿28の右部には、カード式球貸し機22に対する球貸し操作用の操作パネル32が設けられ、この操作パネル32には、カード残額を3桁の数字で表示するカード残額表示部32aと、所定金額分の遊技球の球貸しを指示する球貸しスイッチ32bと、ゲーム終了時にカードの返却を指令する返却スイッチ32cとが設けられている。ガラス扉26の上部には、大当り状態を示す大当りLEDランプP1が配置されている。また、この大当りLEDランプP1に近接して、補給切れ状態や下皿の満杯状態を示す異常報知LEDランプP2,P3が設けられている。
【0047】
図9に示すように、遊技盤25には、金属製の外レールと内レールとからなるガイドレール33が環状に設けられ、その内側の遊技領域25aの略中央には、表示装置8(具体的には液晶カラーディスプレイ)が配置されている。また、遊技領域25aの適所には、図柄始動口35、大入賞口36、複数個の普通入賞口37(大入賞口36の左右に4つ)、2つの通過口であるゲート部38が配設されている。これらの入賞口35〜38は、それぞれ内部に検出スイッチを有しており、遊技球の通過を検出できるようになっている。
【0048】
表示装置8は、大当り状態に係わる特定図柄を変動表示すると共に背景画像や各種のキャラクタなどをアニメーション的に表示する装置である。この表示装置8は、中央部に特別図柄表示部Da〜Dcと右上部に普通図柄表示部39を有している。普通図柄表示部39は普通図柄を表示するものであり、ゲート部38を通過した遊技球が検出されると、表示される普通図柄が所定時間だけ変動し、遊技球のゲート部38の通過時点において抽出された抽選用乱数値により決定される停止図柄を表示して停止するようになっている。
【0049】
図柄始動口35は、左右1対の開閉爪35aを備えた電動式チューリップで開閉されるよう例えば構成され、普通図柄表示部39の変動後の停止図柄が当り図柄を表示した場合には、開閉爪35aが所定時間だけ開放されるようになっている。そして、図柄始動口35に遊技球が入賞すると、特別図柄表示部Da〜Dcの表示図柄が所定時間だけ変動し、図柄始動口35への遊技球の入賞タイミングに応じた抽選結果に基づいて決定される停止図柄で停止する。
【0050】
大入賞口36は、例えば前方に開放可能な開閉板36aで開閉制御されるが、特別図柄表示部Da〜Dcの図柄変動後の停止図柄が「777」などの大当り図柄のとき、「大当り」と称する特別遊技が開始され、開閉板36aが開放されるようになっている。大入賞口36の内部に特定領域36bがあり、この特定領域36bを入賞球が通過すると、遊技者に有利な特別遊技が継続される。
【0051】
大入賞口36の開閉板36aが開放された後、所定時間が経過し、又は所定数(例えば10個)の遊技球が入賞すると開閉板36aが閉じる。このとき、遊技球が特定領域36bを通過していない場合には特別遊技が終了するが、特定領域36bを通過していれば、最大で例えば15回まで特別遊技が継続され、遊技者に有利な状態に制御される。さらに、変動後の停止図柄が特別図柄のうちの特別状態発生図柄であった場合には、特別状態を発生させる。
【0052】
図10に示すように、前枠24の裏側には、遊技盤25を裏側から押さえる裏機構板40が着脱自在に装着されている。この裏機構板40には開口部40aが形成され、その上側に賞球タンク41と、これから延びるタンクレール42とが設けられている。裏機構板40の側部には、タンクレール42に接続された払出装置43が設けられ、裏機構板40の下側には払出装置43に接続された通路ユニット44が設けられている。払出装置43から払出された遊技球は、通路ユニット44を経由して上皿排出口28a(図7)から上皿28に払出されることになる。
【0053】
裏機構板40の開口部40aには、遊技盤25の裏側に装着された裏カバー45と、入賞口35〜37に入賞した遊技球を排出する入賞球排出樋(不図示)とが嵌合されている。この裏カバー45に装着されたケースCA1の内部に主制御基板1が配設され、その前側に図柄制御基板2が配設されている(図8参照)。主制御基板1の下側で、裏カバー45に装着されたケースCA2の内部にランプ制御基板4が設けられ、隣接するケースCA3の内部に音声制御基板3が設けられている。
【0054】
これらケースCA2,CA3の下側で、裏機構板40に装着されたケースCA4の内部には、電源基板7と払出制御基板5が設けられている。この電源基板7には、電源スイッチ53とRAMクリアスイッチ54とが配置されている。これら両スイッチ53,54に対応する部位は切欠かれ、両スイッチを指で同時に操作可能になっている。発射ハンドル30の後側に装着されたケースCA5の内部には、発射制御基板6が設けられている。そして、これらの回路基板1〜7は夫々独立して構成され、電源基板7と発射制御基板6を除く制御基板1〜5には、ワンチップマイコンを備えるコンピュータ回路が搭載されている。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、払出動作に関するハード構成及びソフト構成を遊技機の種別に係わらず共通化しても、弊害が発生しないよう適切な対策を施した遊技機を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る弾球遊技機の全体構成を示すブロック図である。
【図2】主制御基板の制御プログラムを説明するフローチャートである。
【図3】払出制御基板の制御プログラムを説明するフローチャートである。
【図4】図3の一部を詳細に説明するフローチャートである。
【図5】判定テーブルを図示したものである。
【図6】制御コマンドの一覧表を図示したものである。
【図7】実施例に係るパチンコ機の斜視図である。
【図8】図7のパチンコ機の側面図である。
【図9】図7のパチンコ機の遊技盤の正面図である。
【図10】図7のパチンコ機の背面図である。
【図11】本実施例に係る払出制御基板の動作内容を具体的に説明したものである。
【符号の説明】
1 主制御部(主制御基板)
5 払出制御部(払出制御基板)
ST25 登録手段
ST26〜27 判定手段
Claims (4)
- 遊技動作を中心的に制御する主制御部と、前記主制御部から受けた制御コマンドに基づいて遊技媒体を払出す払出制御部とを備える遊技機において、
前記払出制御部が受ける制御コマンドには、前記遊技媒体の払出個数を特定する払出数指定コマンドと、遊技機の種別を特定する情報設定コマンドとが含まれ、
前記払出制御部には、前記情報設定コマンドを受けると自己の設定情報を登録する登録手段と、制御コマンドを受ける毎にその合理性を前記設定情報に基づいて判定する判定手段とを設けていることを特徴とする遊技機。 - 前記判定手段が制御コマンドの合理性を否定したことに対応して、その旨を前記主制御部に通知する通知手段を備えている請求項1に記載の遊技機。
- 前記判定手段が制御コマンドの合理性を否定したことに対応して、その旨を前記主制御部に通知すると共に、受けた払出数指定コマンドに応じた個数の遊技媒体を払出す例外手段を備えている請求項1に記載の遊技機。
- 前記通知手段又は例外手段が機能すると、情報設定コマンドを再送する再送手段を前記主制御部に設けた請求項2又は3に記載の遊技機。
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