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JP3877702B2 - 吸収性製品 - Google Patents
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JP3877702B2 - 吸収性製品 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、下着の内側に配置して、尿や経血等の体液を吸収保持するための失禁用パッド、幼児用パッド、生理用ナプキン、おりものシート、母乳パッド等の吸収性製品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、生理用ナプキン等の吸収性製品は、一般的には、一方向に長い長方形もしくは長円形に形成したパッド体であり、下着の股部に対応した位置において、前後に長さ方向を合わせて装着されることで、使用者が排出した経血等の体液を受容するようになっている。
このような吸収性製品は、使用者が装着したときに外面となる箇所には、液体不透過性のシート材が適用され、その内側には経血等の液体を吸収するための吸収体が配置され、さらにその内側で使用者の肌と接触する箇所には、液体を透過するシート材が配置されている。
これにより、排泄物である尿等は、液体を透過するシート材を透過して、吸収体に吸収され、さらに、液体不透過性のシート材により外部にしみ出たりすることが防止される。
【0003】
図15は、従来の生理用ナプキンの一例を示す概略斜視図である(特許文献1参照)。
図において、生理用ナプキン1は、一方向に長い形状であり、人体表面に接触する液体透過性の表面シート2と、図1では裏面となる側に配置された液体不透過性のバックシートと、このバックシートと上記表面シート2の間に設けた図示しない吸収体を含んでいる。
【0004】
生理用ナプキン1の表面シート2側には、この表面シート2を吸収体とともにバックシート側に圧搾して形成した環状の圧搾条溝5が設けられている。
図16はこの圧搾条溝5を拡大して示すもので、圧搾条溝5内には、低圧搾部6が、その両側縁に所定間隔で形成されている。
これにより圧搾条溝5は、比較的溝が深い構成で、上記低圧搾部6は圧搾の度合いが低く、溝深さが比較的浅い構成となっている。
【0005】
この生理用ナプキン1では、装着者の経血等の体液は、人体の横方向に向かって流れて、この圧搾条溝5に入り、長さ方向に導くことで、横漏れを防止しようとするものである。そして、圧搾条溝5の両側縁には、溝を横切らない低圧搾部6が、それぞれ各側縁にそって、所定間隔をおいて設けられている。このため、圧搾条溝5を横切るように低圧搾部を設ける場合に比べて、この低圧搾部が圧搾条溝の両側を繋ぐ結果となり、横漏れしてしまうことがないようにされている。
【0006】
【特許文献1】
特開2003−38555
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような生理用ナプキン1では、図16に示すように圧搾条溝5においては、その両側縁に沿って配置される低圧搾部6どうしの間隔が大きく、低圧搾部6が存在しない領域では、内側から外側に向かって、矢印Aに示すように圧搾条溝5を横切る経血等の体液を阻止するものがない。
このため、圧搾条溝5の作用によって、この圧搾条溝5の長さ方向に経血等の体液を導く作用はあるものの、圧搾条溝5を横切る方向に経血等の体液が進むことを阻止する考慮がほとんどされていないので、依然として、横漏れを有効に防止することができない。
【0008】
そこで、本発明は、体液の横方向の漏れを確実に阻止して、縦方向に適度に拡散するように導くことができるようにした吸収性製品を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、請求項1の発明によれば、一方向に長い形状を有しており、液体の透過を防止するバックシートと、身体に接触する面側に配置される液体透過性の表面材と、前記バックシートと前記表面材との間に配置されて前記表面材を透過した液体を吸収して保持する吸収体とを備えていて、前記吸収体の存在する領域の前記長さ方向の少なくとも中央部の両側縁付近において、長さ方向に延びる少なくとも一対の条溝を有しており、前記条溝の両側縁に沿って、前記表面材及び吸収体を前記バックシート側に圧搾して形成した前記長さ方向に長い多数の高圧搾部が、各側縁に沿って、所定の間隔をおいて連続するように形成されてなる内側高圧搾線と外側高圧搾線とを設け、前記内側高圧搾線と外側高圧搾線との間には、前記長さ方向に連続する低圧搾部が設けられていて、さらに、前記内側高圧搾線と外側高圧搾線とにそれぞれ含まれる前記各高圧搾部が、前記条溝の長さ方向の位置を互いにずらして形成されており、さらに、前記内側高圧搾線の高圧搾部と外側高圧搾線の高圧搾部との長さ方向の各端部について、一方の端部が他方の端部の端縁を超えるようにされることで、該端部どうしが、前記条溝の幅方向に関して、重なる部分を備えている吸収性製品により、達成される。
【0010】
請求項1の構成によれば、本発明の吸収性製品は、複数のシート状材料を積層固着して一方向に長い基本形状を有している。前記バックシートは液体の透過を防止するものである。前記表面材は身体に接触する面側に配置される液体透過性のものである。前記吸収体はバックシートと表面材の間に配置されて表面材を透過した液体を吸収して保持するものである。
【0011】
ここで、図1は、本発明の要部の構成を拡大して示す説明図である。なお、図1に表れた全ての構成が、請求項1の発明の構成要素とされているわけではなく、また、請求項1の発明の全ての構成が図1に表されているものではない。
前記吸収体の存在する領域において、図1に拡大して示すように、条溝40が設けられている。図のL方向が前記長さ方向であり、吸収性製品の長さ方向に一致し、「縦方向」と表現した場合も同じである。矢印T方向は吸収性製品の幅方向である。
【0012】
図1において、40は条溝であり、チャネルエンボスである。条溝40の両側縁には、高圧搾部41・・・が複数,もしくは多数設けられていて、図示されているように、条溝40の外側の側縁部にも、内側の側縁部にも、高圧搾部41・・・が設けられている。外側の側縁部において、複数の高圧搾部41d,41e,41fと並ぶ線が前記外側高圧搾線である。内側の側縁部において、複数の高圧搾部41a,41b,41cと並ぶ線が前記内側高圧搾線である。各側縁部における高圧搾部どうしの間は、所定の間隔L2が設けられている。
条溝40の各高圧搾部41が設けられていない領域が、低圧搾部42である。高圧搾部41は最も溝が深い部分であり、低圧搾部42は高圧搾部41よりも浅い溝部分である。高圧搾部41は、表面材や吸収体が強く圧搾されており、材料どうしの隙間が小さく、体液等の液体を毛細管現象で急速に吸収する機能を発揮する。低圧搾部42は、高圧搾部よりも圧搾の程度が低いので、材料どうしの隙間が高圧搾部よりも大きく、一定の吸収スピードを有しつつ、吸収した液体の保持能力が高い。
【0013】
本発明では、「前記内側高圧搾線と外側高圧搾線とにそれぞれ含まれる前記各高圧搾部が、前記条溝の長さ方向の位置を互いにずらして形成」されている。このことは、図1に示されているように、内側高圧搾線52に含まれる高圧搾部41a,41b,41cの矢印L方向の位置が、外側高圧搾線51に含まれる高圧搾部41d,41e,41fの矢印L方向の位置と相互に異なるように配置されていることを意味する。
【0014】
このため、図1に示されているように、使用者により排出された尿等の液体が、内側から条溝40に向かうと、内側高圧搾線52に属する高圧搾部41bに位置する液体S1は、高圧搾部41bに急速に吸収され、この高圧搾部41bはL方向に長く形成されているために、S3に示すようにL方向、すなわち長さ方向に導かれる。そして、高圧搾部41bと高圧搾部41aの間の低圧搾部41aに導かれ、吸収される。吸収しきれない液体は高圧搾部41aに吸収拡散される。かくして、横方向(T方向)に向かう液体は、先ず内側高圧搾線52により、L方向に拡散されつつ、順次吸収保持される。
【0015】
次に、高圧搾部41bと41cの間の低圧搾部42bに吸収された液体は、一部がS5としてL方向に向かい、残りはS2として横方向に向かうことで、外側高圧搾線51の高圧搾部41eに吸収される。この外側高圧搾線51では、内側高圧搾線52と同様の作用で、液体をS4に示すようにL方向に拡散しつつ、順次吸収保持する。
このように、本発明では、横方向に向かう尿等の液体をL方向に拡散吸収する2つの高圧搾線(外側高圧搾線51および内側高圧搾線52)を備えることで、液体を確実にL方向に拡散させることができ、しかも、各高圧搾部の間で保持することができる。これにより、横方向への液体の漏れを確実に防止できるとともに、2つの高圧搾線において、それぞれの高圧搾部がL方向の位置を変えて設けられているから、横方向(T方向)に向かう液体は、S1もS2も必ず、いずれかの高圧搾線の高圧搾部に吸収されて、L方向に導かれるので、液体の横漏れ防止が確実に行われる。つまり、比較例として示す図2(a)の条溝40−1のように、並列な2高圧搾線に属する高圧搾部41−1a,41−1b,41−1cと、41−1d,41−1e,41−1fとが、L方向の同じ位置に設けられている場合について見ると、液体S6はL方向に導かれるが、これらの間を通る液体S7について、L方向への拡散作用が弱く、横漏れのおそれが生じるのである。
【0016】
また、L方向への液体の拡散だけを目的として、第2の比較例である図2(b)の条溝40−2のように、条溝内を全て高圧搾部41−2とすると、L方向へ拡散させた液体の保持機能がなく、拡散だけされて、保持されない液体がいずれかの方向に漏れることになる。さらに、強く圧搾された領域の面積が大きくなり過ぎ、条溝40−2全体が過度に硬くなってしまうことで、装着した際に使用者の肌に接触する部分に不快な刺激を与え、装着感を大きく損なうことになる。
さらに、図1を参照して説明すると、内側高圧搾線52の高圧搾部41cについて見ると、外側高圧搾線51の高圧搾部41eの図において下端とD1の寸法で、高圧搾部41fの図において上端とD2の寸法で重なる位置に配置されている。
このため、横方向に移動する尿等の体液は、必ず内側高圧搾線52の高圧搾部もしくは外側高圧搾線51の高圧搾部に吸収されて長さ方向Lに向かって拡散されるので、より確実に横漏れを防止することができる。
【0018】
請求項2の発明は、請求項1の構成において、前記条溝の幅方向に関して、内側高圧搾線の高圧搾部と、前記低圧搾部と、外側高圧搾線の高圧搾部との各幅寸法がほぼ同一となるようにされていることを特徴とする。
請求項2の構成によれば、図1において、内側高圧搾線52の高圧搾部の幅寸法W1と、中間の低圧搾部42eの幅寸法W2と、外側高圧搾線51の高圧搾部との幅寸法W3を略1対1対1の同寸法としている。このため、低圧搾部42の領域がきわめて広く確保され、条溝40内に十分な液体を保持することができる。特に、内側高圧搾線52を超えて、横方向に移動する液体が中間の低圧搾部42eで吸収保持されることで、横漏れがより確実に防止される。また、低圧搾部42の領域がきわめて広いことで、比較的柔らかい領域が大きく、装着した際に、強く圧搾されて比較的硬くなった各高圧搾部51,52が使用者の肌に接触する部分に不快な刺激を与え、装着感を大きく損なうことが、より一層確実に防止される。さらに、中間の低圧搾部42eを有することにより、両側の高圧搾部の形態保持性が向上する。
【0019】
請求項3の発明は、請求項1または2の構成において、前記内側高圧搾線の多数の高圧搾部と、前記外側高圧搾線の多数の高圧搾部に関して、各高圧搾部は長さ方向に寸法が同一であり、前記所定の間隔の寸法が、この高圧搾部の長さ方向の寸法のほぼ20パーセントから49パーセントの範囲となるようにされていることを特徴とする。
請求項3の構成によれば、図1を参照して説明すると、高圧搾部41bの寸法L1(高圧搾部は全て同じ長さ寸法)が、前記所定間隔の寸法であるL2の2倍強から5倍の範囲とされている。
これにより、チャネルエンボス内に吸収された尿等の液体が、各高圧搾部によって長さ方向Lに向かうよう移動され、その移動した尿等をL2に当たる低圧搾部で一旦保持し、更に、低圧搾部で保持しきれなくなった尿等を、その低圧搾部の逆側に位置する高圧搾部で長さ方向L側に移動させるため、吸収性製品の長さ方向に沿って尿等を確実に拡散することができる。
【0020】
請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかの構成において、前記条溝は、前記吸収体の存在する領域の前記長さ方向の少なくとも中央部において、間隔を狭くした一対の条溝であり、これら一対の条溝は、前記吸収体の前記長さ方向の両端部側で曲線状に内方に向かうことで、互いに一体とされて前記条溝の内部領域と、前記条溝の外部領域とを区分しており、さらに、少なくとも、前記条溝の曲線状に内方に向う箇所まで、前記一対の条溝に、前記高圧搾線と低圧搾線と低圧搾部とが形成されていることを特徴とする。
請求項4の構成によれば、製造工程おいて、前記曲線状の箇所には圧搾の際の力が大きく加わることから、前記高圧搾線と低圧搾線と低圧搾部とを、この領域以外の両側縁側に限定することで、圧搾の際の材料の破損が生じにくいとともに、両側縁領域に前記構造を設けることで、液体の横漏れを十分に防止することができる。なお、低圧搾線とは、図1において、低圧搾部42eがL方向に沿って連続している領域である。
また、条溝によって、吸収性製品を内部領域と外部領域に区分することで、尿等は内部領域から条溝へ移動されるように流れる方向が定まり、さらに条溝から漏れ出た尿等があっても、外部領域に導かれて、この外部領域の吸収体で尿等を保持することができる。
【0021】
請求項5の発明は、請求項1ないし4のいずれかの構成において、前記高圧搾部と前記低圧搾部とは複数の線形の境界を有しており、これらの線形境界が平行となるように形成されていることを特徴とする。
請求項5の構成によれば、図1のように、各高圧搾部41が矩形の外形を備えることで、低圧搾部との境界は互いに平行な2組の境界線となる。このため、境界線が交差する90度の角部が形成されることから、製造工程において、圧搾の力が効率的に加えられ、形態保持性が向上する。
【0022】
請求項6の発明は、請求項1ないし5のいずれかの構成において、前記表面材及び前記吸収体の少なくとも一部が、前記長手方向に沿った素材配向とされていることを特徴とする。
請求項6の構成によれば、尿等の液体は表面材等に使用される繊維等の素材の配置された方向に沿って導かれやすいので、前記表面材および前記吸収体の少なくとも一部が長手方向、すなわち、L方向への素材配向とされることで、表面材や吸収体の素材配向と液体の搬送方向とが一致され、条溝40に沿った液体の搬送がより効果的に行われる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
【0024】
図3ないし図5は、本発明の実施形態に係る吸収性製品が示されており、その一例として幼児用パッドの構成を示している。この実施形態では、吸収性製品を代表させて幼児用パッドに適用した例を説明するが、全体の大きさを多少変えることで、同一の構造にて、失禁パッドや生理用ナプキン等にも適用できるものである。ここで、図3は、幼児用パッド20の概略斜視図であり、図中「前」と表示されている方が装着時に身体の前面側となる(他の図面に関しても同様)。図4は、図1の幼児用パッド20の裏側(内側)から見た概略裏面図、図5は図4のD−D線概略断面図であり、各断面図は理解の便宜のため、材料の切断部の厚みを実際より大きくして示している。
なお、幼児用パッドは、自分で行動するようになった幼児が、トイレでの排尿を行えるようになるまでの期間に使用される紙おむつや布製のパンツ等の内側に接着して使用するものであり、乳幼児期のものと比較すると、より多くの尿を吸収するためのパッドで、失禁パッドとほぼ同じものである。
【0025】
図3に示されているように、幼児用パッド20は、前後に長い形状を有している。この幼児用パッド20では、内側の中央付近には、長手方向にやや長い領域が、条溝40の内部の領域と相当する凸部47とされており、使用者の局部に適切に当接できるようにされている。凸部47の周囲は、後述する材料を押圧して設けた溝等で形成されるエンボスである条溝40で区画されている。条溝40の両側方には、それぞれ立体ギャザー部26,26が立ち上がっており、排泄された液体等が側方に漏れようとする場合の障壁とされている。
【0026】
図4および図5は、上述の各部位を形成するための詳細な構造を示しており、これらの図を参照しながら、幼児用パッド20の構造をさらに詳しく説明する。
図5に示されているように、幼児用パッド20は、使用者の身体に当接する側に、使用者の身体に接触するセンター表面材28が露出しており、このセンター表面材28により、サブレイヤー24やティッシュ27で包まれた吸収体23を覆う構造とされている。
【0027】
ティッシュ27と吸収体23は、使用者により排出された液体等を吸収して保持するための部分である。
ティッシュ27は、液体等を吸収する柔らかい材質、たとえばパルプ(バージンパルプ、古紙再生パルプ)、レーヨン、コットン、ケナフ、バガス、シルク、親水処理をした繊維(ポリオレフィン系、ポリエステル、アクリル)などを単一又は複合してシート化したものを用いている。ティッシュ27は、吸収体23の構成物が脱落しないよう覆うものであり、図5に示されているように、幅方向である短手方向Tにおける中央部からずれた位置で両端部が重ねられて接合されている。
【0028】
吸収体23は、センター表面剤28及びティッシュ27を介して吸収した液体を急速に拡散させた上で保持する性質を備えるものである。この実施形態では、吸収体23は、所謂「マット」材と呼ばれており、たとえばパルプに吸収材であるポリマーを混合したりパルプにポリマーを散布したりして形成するパルプ吸収体もしくはポリマー等が好ましい。ここでパルプは、たとえば木材を機械的または化学的に処理して、抽出したセルロース繊維の集合体であり、比較的繊維どうしの隙間がある状態で、吸収した液体の拡散を促進し、多量のポリマーを保持して、厚み方向の体積を大きくすることで液体の吸収容量を大きくしている。また、この厚み方向の体積を大きくしたことで、大きく突出した柔軟な凸部47を形成しており、その周囲を条溝40で区画している。この条溝40の構造は後で詳しく説明する。
【0029】
また、好ましくは、吸収体23および/またはサブレイヤー24には、幼児用パッド20を装着した使用者により尿等の排出があった場合に、温度変化を生じる物質もしくは部材(以下、「温度変化物質」という)(図示せず)を含有させることができる。
この温度変化物質は、吸収体23の表面または内部に含有させる他、ティッシュ27と吸収体23の間や、ティッシュ27とサブレイヤー24の間に配置してもよい。すなわち、使用者として、幼児を想定した場合等において、排泄があった場合、当該温度変化物質により生じる温度変化を装着している使用者が感知しやすい箇所に配置することが好ましい。
【0030】
温度変化物質としては、尿等と接触して温度変化を生じるものが使用され、この温度変化は熱を吸収もしくは放出して、周囲の温度を変化させることで、温度変化を幼児等に気づかせる役割を果たす。例えば、温度変化物質が尿等と触れることで、熱を吸収する場合には、冷たい着用感を与える。これにより、幼児等は排尿等の事実に気づき、介助者に知らせるきっかけをつくることができ、これを繰り返すことで、排尿等を知らせるトイレットのトレーニング効果を発揮する。
具体的には、温度変化物質としては、例えば、尿等の水溶液に接触すると熱を吸収または放出するもので、溶解状態と結晶状態との間でエネルギー差をもつ粒状体が使用できる。このような粒状体は、ポリマーと同じように、吸収体23に含ませたり、表面材28の近くに散布して配置したりすることができる。より具体的には、温度変化物質として熱を吸収するものは、塩の酸化物として例えば、酢酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、無水塩として、例えば、硝酸アンモニウム、硝酸カリウム、有機物として例えば尿素、キシリトール、砂糖等のなかから選択して使用できる。また、溶解中熱を放出するものとしては、例えば、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、カリウム硫酸アルミニウム等から選択して使用することができる。また、この他にも、尿と反応してレモン等のフルーツの香りを発生する等の芳香剤による芳香機能を付与してもよい。
【0031】
センター表面材28は直接使用者の肌に触れるために、肌を必要以上に損なうことなく肌触りの良い点を考慮してこれに適した材料が選択される。センター表面材28は内側のシートもしくはトップシート等とも呼んでおり、液体を透過させ特に速やかに液体成分が透過されるのに適した材質の繊維として、たとえば種々の天然繊維、合成繊維あるいはこれらの組み合わせから選択できる。たとえば合成繊維としては一例としてポリエステルやポリプロピレンのファイバーを素材として液体透過性をよくするように形成した繊維が好ましい。例えば、センター表面材28が不織布で作られる場合には、例えば、湿式不織布(紙、ティッシュ、ハイドロスパン(デクスター社)、ケミカルボンド(又はレジンボンド)、サーマルボンド(エンボス、エアスルー)、エアレイド、スパンレース、スパンボンド、メルトブローン、ニードルパンチ、ステッチボンド、そしてスパンボンドとメルトブローン不織布を複合して作られたSM不織布(スパンボンドとメルトブローンの積層体)、SMS不織布(スパンボンドとメルトブローンとスパンボンドの積層体)等が採用できる。この中ではセンター表面材28の材質としては、特にサーマルボンド、スパンボンド、スパンレースが好ましい。
【0032】
また、この実施形態では、好ましくは、使用者の身体と接する側において、センター表面材28と、ティッシュ27との間にサブレイヤー24を設けている。サブレイヤー24は、ポリプロピレンやポリエチレン、ポリエステル等の化学繊維を主に使用した厚みがあり、空隙率の高い嵩高な不織布で形成されている。そして、センター表面材28と重ねることで一体とされたもので、不織布に図3及び図4で散点状に符号Pで示したような微細なエンボス加工(ピンエンボス)を施すことで、サブレイヤー24の繊維が物理的に交絡されて一体化された拡散シートである。拡散シートを設けることにより、センター表面材28を透過してきた液体を吸収体23側へ急速に拡散させ、さらに、吸収体23に吸収した液体が身体側に戻ることを防ぐ機能を発揮する。
【0033】
吸収体23より下層には、図5に示すように、両側縁に沿って2つのサイド表面材29,30を配置して、立体ギャザー部26を設けている。
すなわち、サイド表面材29,30は、センター表面材28の長手方向L(図4に方向Lを表示)に沿って、センター表面材28の両側に配置されている。センター表面材28が液体を透過させることができるのに対して、サイド表面材29,30は液体の透過を防止するように、防水性もしくは疎水性の材質で作られている。
サイド表面材29,30の材質としては、たとえばポリオレフィン系不織布あるいはポリエステル系不織布と薄いプラスチックフィルムとを組み合わせたもの、ポリエステル系不織布等とポリエチレンフィルム等を組み合わせたもの、SM不織布、SMS不織布等が採用できる。
【0034】
左右の立体ギャザー部26,26は、それぞれサイド表面材29,30の少なくとも長手方向の中央部に弾性体15を配置することで形成されている。この弾性体15の弾性収縮能力により、折り返された各サイド表面材29,30の少くとも中央部(袋状の折り返し部分)に、図5に示すように立体ギャザー部26が形成されることになる。この立体ギャザー部26を形成することにより、使用者の排泄物もしくは液体成分が幼児用パッド20の短手方向(図4の長手方向Lと直交する方向)Tに沿って外側に漏れ出さないように使用者の身体に密着して阻止する。
【0035】
そして、上述したように、厚みの厚い吸収体23を備えた領域の両側部は、立体ギャザー部26,26の内側に位置しており、この立体ギャザー部26,26の起立作用により立ち上げられ、条溝40の外部領域に相当するサイドバリア部25,25とされている。これにより、立体ギャザー部26,26の上記作用に加えて、これらの内側で、横方向(図4の方向T)に漏れようとする液体等を効果的に吸収することで、さらに効果的に横漏れを阻止することができる。特に、サイドバリア部25,25に配置される吸収体23は、凸部47よりもその厚さを薄くすることで、変形しやすく、さらに条溝40で薄くされているため、サイドバリア部25,25が身体に適切にフィットするように変形しやすくなっている。
【0036】
立体ギャザー部26とティッシュ27に包まれた吸収体23の外側(図5の下方)には、バックシート39が固定されている。バックシート39は、外側のシート材であり、液体の透過を防止する材質により作られている。バックシート39の材質としては、たとえば薄いプラスチックフィルム、具体的には、ポリエチレンフィルムやポリエチレンラミネート紙等が使用できる。バックシート39は液体は通さないが好ましくは水蒸気を透過させて蒸れを防止でき、ある程度可撓性を備えている材質を選択する。これにより失禁パッド20の内側の内容物(汚物である固形物や尿、血液等)が外側に漏れ出ないようになっている。
【0037】
図5において、バックシート39の外側には貼着部51,51が設けられており、この貼着部51,51には、これにより、使用者の下着やおむつの内面に貼り付けられることで、幼児用パッド20の装着状態を安定的に保持し、位置ずれを防止するものである。
この貼着部51,51に対して、少なくとも貼着部51,51の全体を覆う大きさの剥離部材31が貼られている。剥離部材31は、例えば、一般的な剥離紙や包装フィルムの内面に剥離処理を行ったもの等が使用される。
【0038】
図6は、図4で示された幼児用パッド20の内面に設けられる条溝40だけを示す図であり、図7は条溝40の立体的構成を説明するために、その一部を拡大して示す概略斜視図で、材料の積層状態は省略している。図8は図6のA−A線概略断面図、図9は図6のB−B線概略断面図、図10は図6のC−C線概略断面図である。
これらの図を参照しながら、また、共通する基本的構成について図1を適宜参照しながら、幼児用パッド20に設けられる条溝40の詳細な構造について説明する。
【0039】
条溝40は、図5で説明した吸収体23が存在する領域に形成される所定幅TWの溝であり、チャネルエンボスである。この条溝40は、後述するような型を用いて、図5のセンター表面材28をサブレイヤー24やティシュ27や吸収体23とともに、バックシート39側に強く圧縮することにより、凹状の溝が図6に示すような形状となるように形成される。この場合、図6において、条溝40は中央部が幅の狭くなった環状に連続する溝とされているが、条溝40としては、中央付近で互いに内方に曲線状に入り込んでいる一対の部分40a,40aは、横漏れを防止するために必ず形成する。図6の上下の曲線状の部分40b,40bは、必ずしも形成しなくてもよい。
【0040】
条溝40は、その両側縁に沿って、内側高圧搾線51と外側高圧搾線52とを有している。これら内側高圧搾線51と外側高圧搾線52は、図1でも説明したように、それぞれ、多数の高圧搾部41が所定の間隔をおいて、長さ方向Lに沿って連続するように形成されたものである。内側高圧搾線51と外側高圧搾線52との間の42e及び、内側高圧搾線51と外側高圧搾線52の高圧搾部41が形成された領域以外は低圧搾部42である。
【0041】
図7ないし図10を参照して理解されるように、高圧搾部41は、条溝40内の最も深い部分である。低圧搾部42は、高圧搾部41よりも浅い部分である。このため、高圧搾部41は、表面材や吸収体が強く圧搾されており、材料どうしの隙間が小さく、体液等の液体を毛細管現象で急速に吸収する機能を発揮する。低圧搾部42は、高圧搾部よりも圧搾の程度が低いので、材料どうしの隙間が高圧搾部よりも大きく、吸収した液体の保持能力が高い。
一例として、図7において、全体の厚みTDに対して、低圧搾部42の深さD2はTDの10パーセントないし80パーセント、好ましくは40パーセントから60パーセントの範囲とされており、高圧搾部41の深さD1はTDの30パーセントから99パーセント、好ましくは60パーセントから90パーセントの範囲とされている。
【0042】
図1で説明したように、図1によれば、内側高圧搾線52に含まれる高圧搾部41a,41b,41cの矢印L方向に位置が、外側高圧搾線51に含まれる高圧搾部41d,41e,41fの矢印L方向の位置と相互に異なるように配置されている。
このため、図1に示されているように、使用者により排出された尿等の液体が、内側から条溝40に向かうと、内側高圧搾線52に属する高圧搾部41bに位置する液体S1は、高圧搾部41bに急速に吸収され、この高圧搾部41bはL方向に長く形成されているために、L方向、すなわち長さ方向に導かれる。そして、高圧搾部41bと高圧搾部41aの間の低圧搾部42に導かれ、吸収される。吸収しきれない液体は高圧搾部41aに吸収拡散される。かくして、横方向(T方向)に向かう液体は、先ず内側高圧搾線52により、L方向に拡散されつつ、順次吸収保持される。
【0043】
さらに、図1で示されているように、高圧搾部41bと41cの間の低圧搾部42bに吸収された液体S2は、一部が横方向に向かうことで、外側高圧搾線51の高圧搾部41eに吸収され、残りはS5としてL方向に搬送される。この外側高圧搾線51では、内側高圧搾線52と同様の作用で、S4として液体をL方向に拡散しつつ、順次吸収保持する。
【0044】
このように、本実施形態では、横方向に向かう尿等の液体をL方向に拡散吸収する2つの高圧搾線(外側高圧搾線51および内側高圧搾線52)を備えることで、液体を確実にL方向に拡散させることができ、しかも、各高圧搾部の間で保持することができる。これにより、横方向への液体の漏れを確実に防止できるとともに、2つの高圧搾線において、それぞれの高圧搾部がL方向の位置を変えて設けられているから、横方向(T方向)に向かう液体は、S1もS2も必ず、いずれかの高圧搾線の高圧搾部に吸収されて、L方向に導かれるので、液体の横漏れ防止が確実に行われる。
【0045】
そして、条溝40においては、図7の条溝の幅方向TWに関して、図1で説明したように、内側高圧搾線52の高圧搾部の幅寸法W1と、中間の低圧搾部42eの幅寸法W2と、外側高圧搾線51の高圧搾部との幅寸法W3を略1対1対1の同寸法としている。このため、条溝40では、全体として、低圧搾部42の占める領域がきわめて広く確保され、条溝40内に十分な液体を保持することができる。特に、内側高圧搾線52を超えて、横方向に移動する液体が中間の低圧搾部42eで吸収保持されることで、横漏れがより確実に防止される。また、低圧搾部42の領域がきわめて広いことで、比較的柔らかい領域が大きく、装着した際に使用者の肌に接触する部分に不快な刺激を与え、装着感を大きく損なうことが、より一層確実に防止される。さらに、中間の低圧搾部42eを有することにより、両側の高圧搾部の形態保持性が向上する。
【0046】
また、図1で示すように、高圧搾部41bの寸法L1(高圧搾部は全て同じ長さ寸法)が、前記所定間隔の寸法であるL2の2倍強から5倍の範囲、ここではほぼ4倍とされている。
これにより、これにより、チャネルエンボス内に吸収された尿等の液体を、各高圧搾部によって長さ方向、すなわちL方向に向かうよう移動させ、その移動した尿等をL2に当たる低圧搾部で一旦保持し、更に、低圧搾部で保持しきれなくなった尿等を、その低圧搾部の逆側に位置する高圧搾部で長さ方向L側に移動させることにより、吸収性製品の長さ方向に沿って尿等を確実に拡散することができる。
【0047】
また、各高圧搾部41は、図7ないし図10では、長円状であり、図1では長い矩形であるが、どちらの形態でもよい。
矩形の形態とした方が、製造時に各高圧搾部41の四隅の箇所に、圧搾の力が加わりやすく、加熱による熱を併用する場合には、この四隅の箇所において積層された材料が接合して、形を保持しやすい。
【0048】
また、図6に示されているように、条溝40の中央付近で互いに内方に曲線状に入り込んでいる一対の部分40a,40aに関して、これらが、図6の上端と下端において、曲線状に内方に向かうことで、互いに一体とされており、これらが各端部で曲線状に内方に向かって一体とされている箇所を除く領域、すなわち、部分40aでは、EA1からEA2までの領域、及び部分40bでは、EA3からEA4までの領域は、それぞれ高圧搾線と低圧搾線と低圧搾部とが形成されている。
すなわち、製造工程おいては、上記した図6において上端と下端の曲線状の箇所(EA1からEA3の領域、EA2からEA4の領域)には圧搾の際の力が大きく加わることから、高圧搾線と低圧搾線と低圧搾部とを、この領域以外の両側縁側に限定することで、圧搾の際の材料の破損が生じにくいとともに、両側縁領域に前記構造を設けることで、液体の横漏れを十分に防止することができる。
このように、条溝40によって、凸部47とされた条溝40の内部領域と、サイドバリア部25,25とされた条溝40の外部領域に区画されており、尿等の流れが条溝40によって区画される。
特に、条溝の外側に外部領域であるサイドバリア部25,25が配置されることで、万一、条溝40から僅かに漏れ出た尿等があった場合についても、外部領域における吸収体23で吸収保持させることができる。
【0049】
さらに、図8ないし図10で示す表面材28(センター表面材)及び/または吸収体23を構成する素材は、長手方向Lに沿った素材配向とされている。
このため、これらを構成する繊維等が、L方向へ沿った素材配向とされるよう、例えば、繊維から不織布を形成した表面材28について、幼児用パッド20を製造する工程において、連続するシート状とされた表面材28を一方に向かって引きながら製造することにより、繊維の基本的な方向性が、工程上で引かれた方向に向かうこととなり、素材配向と液体の搬送方向とが一致され、条溝40に沿った液体の搬送がより効果的に行うことができる。
特に幼児用パッド20や失禁パッドのように、尿を対象とした吸収性製品の場合、尿は経血や軟便等と比較して、粘性が低く、移動しやすいため、このような条溝40を形成することが好ましい。
【0050】
次に、条溝40の構造の理解の便宜のために、幼児用パッド20の製造工程における、条溝40の形成工程について、簡単に説明する。
図11は条溝40の形成に用いられる手段を模式的に示したもので、例えば第1のローラ61と第2のローラ62の間に、図5で説明した表面材28からバックシート39までの材料を積層したものを挟んで通すことにより、第1のローラ61と第2のローラ62との間で圧搾することで、条溝40を形成することができる。
特に幼児用パッド20や失禁パッドのように、尿を対象とした吸収性製品の場合、尿は経血や軟便等と比較して、粘性が低く、移動しやすいため、このような条溝40を形成することが好ましい。
【0051】
図12に示すように、型ローラである第2のローラ62の曲面状のローラ面62aには、条溝40の全体形状に対応する凸条63が形成されている。
凸条63には、図13に拡大して示すように、条溝40を構成するための形状とされており、凸条63の先端表面部が65で、これより突出する凸部が64である。先端表面部65と凸部64の高さの差は、条溝40の低圧搾部42と高圧搾部41との深さの違いに対応している。
【0052】
図14は、第1のローラ61と第2のローラ62との隙間部分の拡大部分断面図である。
凸条63の先端において、符号KDで示す深さが、圧搾により幼児用パッド20の表面材28側から入り込む深さ寸法である。つまり、凸条63の先端表面65は、表面材28から積層材料中に深さKDまで入り込んで、低圧搾部42を形成し、凸部64はこれよりさらに深く入り込んで、高圧搾部41を形成するようになっている。
【0053】
ここで、凸条63の幅OTWは、図7に示す条溝40の両側縁より外側に位置しており、実際の圧搾作業では、凸条63は、この幅OTWにわたって、表面材28側から積層材料を深さKDまで入り込んで圧搾するが、条溝40の幅TWより外側の部分は、材料の弾性により復帰して、ほとんど凹部とならない。
【0054】
ところで本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。
上述の実施の形態の吸収性製品の例として幼児用パッドを図示しているが、これに限らず幼児用パッド以外の吸収性製品、たとえば失禁パッドや生理用ナプキン、おりものシート等種々の製品に適用することができる。
また、上述の実施形態では、1層構造の吸収体を用いた例を説明したが、吸収体は複数層もしくは多数層の吸収体層で構成してもよい。
上述の各実施形態の個別の構成は、必要により省略したり、説明しない他の構成と組み合わせてもよい。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、体液の横方向の漏れを確実に阻止して、縦方向に適度に拡散するように導くことができるようにした吸収性製品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の吸収性製品の条溝の構成と機能を説明するための概略平面図。
【図2】図1の条溝を説明するための比較例を示す図。
【図3】本発明の吸収性製品の実施形態に係る幼児用パッドの概略斜視図。
【図4】図3の幼児用パッドの裏側(内側)を表す概略裏面図。
【図5】図4のD−D線概略断面図。
【図6】図3の幼児用パッドの条溝の部分だけを拡大して示す概略図。
【図7】図6の条溝の一部を拡大して示す概略断面図。
【図8】図6のA−A線断面図。
【図9】図6のB−B線断面図。
【図10】図6のC−C線断面図。
【図11】図3の幼児用パッドの条溝を形成するための第1のローラと第2のローラを示す概略斜視図。
【図12】図3の幼児用パッドの条溝を形成するための第2のローラを示す概略斜視図。
【図13】図12の第2のローラのローラ面に設けた凸条を示す概略平面図。
【図14】図11の第1のローラ61と第2のローラ62との隙間部分の拡大部分断面図。
【図15】従来の吸収性製品の一例としての生理用ナプキンの概略斜視図。
【図16】図15の生理用ナプキンの圧搾条溝の拡大図。
【符号の説明】
20・・・幼児用パッド(吸収性製品)、23・・・吸収体、24・・・サブレイヤー、25,25・・・サイドバリア部(外部領域)、26,26・・・立体ギャザー部、27・・・ティッシュ、28・・・センター表面材、29,30・・・サイド表面材、31・・・剥離部材、40・・・条溝、41・・・高圧搾部、42・・・低圧搾部。

Claims (6)

  1. 一方向に長い形状を有しており、
    液体の透過を防止するバックシートと、
    身体に接触する面側に配置される液体透過性の表面材と、
    前記バックシートと前記表面材との間に配置されて前記表面材を透過した液体を吸収して保持する吸収体と
    を備えていて、
    前記吸収体の存在する領域の前記長さ方向の少なくとも中央部の両側縁付近において、長さ方向に延びる少なくとも一対の条溝を有しており、
    前記条溝の両側縁に沿って、前記表面材及び吸収体を前記バックシート側に圧搾して形成した前記長さ方向に長い多数の高圧搾部が、各側縁に沿って、所定の間隔をおいて連続するように形成されてなる内側高圧搾線と外側高圧搾線とを設け、
    前記内側高圧搾線と外側高圧搾線との間には、前記長さ方向に連続する低圧搾部が設けられていて、
    さらに、前記内側高圧搾線と外側高圧搾線とにそれぞれ含まれる前記各高圧搾部が、前記条溝の長さ方向の位置を互いにずらして形成されており、
    さらに、
    前記内側高圧搾線の高圧搾部と外側高圧搾線の高圧搾部との長さ方向の各端部について、一方の端部が他方の端部の端縁を超えるようにされることで、該端部どうしが、前記条溝の幅方向に関して、重なる部分を備えている
    ことを特徴とする吸収性製品。
  2. 前記条溝の幅方向に関して、内側高圧搾線の高圧搾部と、前記低圧搾部と、外側高圧搾線の高圧搾部との各幅寸法がほぼ同一となるようにされていることを特徴とする請求項1に記載の吸収性製品。
  3. 前記内側高圧搾線の多数の高圧搾部と、前記外側高圧搾線の多数の高圧搾部に関して、各高圧搾部は長さ方向に寸法が同一であり、前記所定の間隔の寸法が、この高圧搾部の長さ方向の寸法のほぼ20パーセントないし49パーセントとなるようにされていることを特徴とする請求項1または2に記載の吸収性製品。
  4. 前記条溝は、前記吸収体の存在する領域の前記長さ方向の少なくとも中央部において、間隔を狭くした一対の条溝であり、これら一対の条溝は、前記吸収体の前記長さ方向の両端部側で曲線状に内方に向かうことで、互いに一体とされて前記条溝の内部領域と、前記条溝の外部領域とを区分しており、さらに、少なくとも、前記条溝の曲線状に内方に向う箇所まで、前記一対の条溝に、前記高圧搾線と低圧搾線と低圧搾部とが形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の吸収性製品。
  5. 前記高圧搾部と前記低圧搾部とは複数の線形の境界を有しており、これらの線形境界が平行となるように形成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の吸収性製品。
  6. 前記表面材及び前記吸収体の少なくとも一部が、前記長手方向に沿った素材配向とされていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の吸収性製品。
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