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JP3879569B2 - ソフトウエア配布方法およびシステム - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のコンピュータが接続されたネットワークにおいて、IPマルチキャストを用い、特定多数のコンピュータにデータおよびソフトウェアを配布する方法およびシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
ソフトウェア、データを配布する場合、ネットワークへの負荷が問題となることが多い。ネットワークへの負荷を軽減する配布方法としては、送信するデータを分割して配布する方法が特開平11−353294に記載されている。また、IPマルチキャストによって配布する方法は特開平10−23005に記載されている。
【0003】
ユニキャストで配布する場合は、配布対象のクライアント数分のパケットを送信する必要があるのに対し、IPマルチキャストでは、配布対象のクライアントの数によらず、一つのパケットを送信するだけでよい。多数のクライアントへ配布する場合は、IPマルチキャストによる配布は、ネットワークへの負荷を大幅に軽減することが可能となる。
【0004】
IPマルチキャストを用いて配布を行う場合、配布対象のクライアントがあらかじめ登録しているマルチキャストグループへ配布を行う。ただし、配布対象のクライアントが停止している場合は、マルチキャストグループに登録していなこととなり、配布は行われない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の方法は、配布を実行する時に配布対象のマシンが起動していなければIPマルチキャストで配布できない問題があった。 また、従来の技術では、配信要求を送信したクライアント計算機のみを含む同報グループを作成し、作成した同報グループにマルチキャストアドレスを付与し情報の配信を行うため、配信要求を送信しないクライアント計算機には情報の配信は行われない。
【0006】
本発明の目的は、配布を実行する時に配布対象のマシンが起動していない場合も、IPマルチキャストによって配布を行うことが可能となる配布方法を提供することにある。
【0007】
また、本発明の目的は、ソフトウエア配布要求を送信したクライアントが属するマルチキャストグループの条件に応じて、ソフトウエアの配布を行うことにより、クライアント計算機の属するマルチキャストグループに応じたソフトウエアの配布方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明は、計算機が接続されたシステムにおけるソフトウエア配布プログラムであって、第一の計算機で稼動するプログラムは、マルチキャストグループに所属する計算機からソフトウエアの識別子を含むソフトウエアの配布要求を受信し、受信した前記配布要求が、前記第一の計算機の記録部に格納された条件を満たすか否かを判定し、前記判定結果にもとづいて、前記配布要求に含まれるソフトウエアの識別子に対応づけられたソフトウエアを、前記マルチキャストグループに所属する計算機へマルチキャストで配布するか、前記ソフトウエアの配布要求を送信した計算機へユニキャストで配布するかを決定することを特徴とする。
【0009】
また、上記目的を達成するため本発明は、システムが停止しているクライアントに対してIPマルチキャストによる配布を行った場合も、システム起動後にクライアントで稼動するプログラムが自動でマルチキャストの設定を行い、マルチキャスト配布の要求をサーバへ送信することを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、マルチキャストグループごとにマルチキャストでソフトウエアを配布する条件を定めることを特徴とする。
【0011】
また、本発明は、ネットワークシステムにおいて、サーバはIPマルチキャストでソフトウェアを配布する前にインストール情報を含む制御ファイルをユニキャストで送信する。クライアントが停止している場合は、クライアントの起動時にサーバから制御ファイルを受信し、クライアントは制御ファイルをもとに、インストールすべきソフトウェアをIPマルチキャストで送信するようにサーバに対して要求する。クライアントは、IPマルチキャストでソフトウェアを受信するまで数回要求を行い、ソフトウェアを受信後にインストールを行う。要求回数が一定数に達した場合は、ユニキャストによるソフトウェアの送信をサーバに対して要求する。サーバでは、クライアントのIPマルチキャストによる送信要求の受け付け数が一定時間内に一定数に達したときに、IPマルチキャストでソフトウェアを送信する。このようにして、クライアントからの要求に応じたソフトウエアの配布を行う。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0013】
図1は、本発明に係る配布方法を適応した、サーバとクライアントの構成図である。サーバおよびクライアントは、プログラムが稼動する計算機等である。
【0014】
サーバ1はネットワーク2を介して複数のクライアント3に接続している。尚、計算機を接続したシステムや計算機等とデータの送受信可能なシステム等であれば、図示した以外の構成でもよい。
【0015】
図2は、本発明に係る配布方法を適応した、サーバとクライアントの詳細な構成図の例である。
【0016】
サーバ1には配布制御部5、マルチキャストソフトウェア送信部6、ユニキャスト送受信部7、配布指示受付部8、ソフトウェア保管庫9、制御ファイル保管庫10がある。配布制御部5はクライアント3へのソフトウェア配布を制御する。マルチキャストソフトウェア送信部6は、システム管理者が配布を指示したソフトウェアをソフトウェア保管庫9から取り出し、クライアント3へIPマルチキャストによって送信する。ユニキャスト送信部7は、制御ファイルおよびソフトウェアをクライアント3へユニキャストによって送信する。
【0017】
配布指示受付部8は、システム管理者からの配布要求の指示を受け付け、配布対象のソフトウェア、配布先クライアントの情報を持つ制御ファイルを作成する。システム管理者は、ソフトウエア名や配布先の計算機の識別子などソフトウエアを配布するために必要となる情報を計算機へ入力する。この入力されたソフトウエアを配布するために必要となる情報にもとづいて、配布指示受付部8が、制御ファイルを作成する。ファイル保管庫10は、作成された制御ファイルを保管する。
【0018】
また、クライアント3には、インストール制御部12、マルチキャストソフトウェア受信部13、ユニキャスト送受信14、インストール処理部15、ソフトウェア一時保管庫16、制御ファイル一時保管庫17がある。インストール制御部12は、サーバ1からのファイルの受信、インストールを制御する。マルチキャストソフトウェア送信部13は、サーバ1からIPマルチキャストによって送信されたソフトウェアを受信する。ユニキャスト送受信部14はサーバ1からユニキャストで送信された制御ファイル、ソフトウェアを受信する。インストール処理部15は、受信したソフトウェアをインストールする。ソフトウェア一時保管庫16は受信したソフトウェアをインストールまで一時的に保管する。制御ファイル保管庫17は受信した制御ファイルをインストールまで一時的に保管する。
【0019】
尚、ソフトウエア保管庫9、制御ファイル保管庫10、ソフトウエア一時保管庫16、制御ファイル一時保管庫17は、計算機が有する記録部でもよいし、計算機で読み取り可能な記録媒体でもよいし、計算機がネットワークを介してアクセス可能な記録部でもよい。
【0020】
また、配布制御部5、マルチキャストソフトウエア送信部6、ユニキャスト送受信部7、配布指示受付部8は、サーバの処理部で実行されるプログラムである。また、インストール制御部12、マルチキャストソフトウエア受信部13、ユニキャスト送受信部14、インストール処理部15は、クライアントの処理部で実行されるプログラムである。これらのプログラムは、1つのプログラムとして実装してもよいし、各機能ごとに別のプログラムとして実装してもよいし、その他のものでこれらの機能を実現してもよい。また、これらの機能のいずれかを含むプログラムを計算機に常駐するプログラム(デーモン等)として実現するようにしてもよいし、その他のものでもよい。
【0021】
図3は、制御ファイル保管庫10および制御ファイル一時保管庫17が保管する制御ファイルの形式の一例である。
制御ファイルは配布先21、配布キー22、ソフトウェア名23、バージョン24、インストール日時25等の情報を有する。配布先21は配布対象のクライアントのホスト名、IPアドレス等の識別子を格納する。尚、配布先21は、配布先のクライアント計算機を示す識別子であれば、これ以外のものでもよい。
【0022】
配布キー22は配布するソフトウェアを区別するための識別子で、英数字の文字列「R9876X」等である。この識別子は、配布するソフトウエアを識別できるものであればこれ以外のものでもよい。ソフトウェア名23は、ソフトウェアの名称でソフトウェアを表す文字列である。バージョン24は、ソフトウェアのバージョンで、英数字の文字列である。インストール日時25は、インストールを開始する日時を表し、この日時以降にインストールを行うことを意味する。
【0023】
また、制御ファイルは、各種の情報(配布を指定したソフトウエア名やバージョン番号、配布要求をしたクライアント計算機の識別子など)に基づいて、サーバ計算機の配布指示受付部8で作成し、制御ファイル保管庫10に格納されるが、詳細の説明は省略する。
【0024】
図4は、サーバ1のマルチキャストソフトウェア送信部6とクライアント3のマルチキャストソフトウェア受信部13で、IPマルチキャストによって送信されるフレームの形式である。IPマルチキャストでソフトウェアを送信する場合、対象ソフトウェアをマルチキャスト送信フレームで分割して送信する。尚、ソフトウエア等を分割する際には、一定のバイト数ごとに分割してもよいし、その他の方法で分割してもよい。
【0025】
マルチキャスト送信フレームは配布キー31、フレーム番号32、フレーム分割数33、実データ長34、実データ34の情報を有する。配布キー31は配布するソフトウェアを区別するための識別子で、対応する制御ファイルの配布キー22と同一のものを設定する。マルチキャスト送信フレームを受信したクライアントは、制御ファイルの配布キーと同じ配布キーを持つソフトウェアを引き当てることでインストールを行うことができる。フレーム番号32は、始めから何番目のフレームであるかを表す。フレーム分割数33は、全体のフレームの個数である。実データ長34は、実データ35の長さである。実データ35は、送信するソフトウェアを分割したデータである。
【0026】
図5は、サーバ1のマルチキャストソフトウェア送信部6で使用するマルチキャスト要求テーブルである。
マルチキャスト要求テーブルは配布キー41、要求日時42の情報を有する。配布キー41は配布するソフトウェアを区別するための識別子で、対応する制御ファイルの配布キー22と同一の値である。要求日時42は、配布キー41に対応するソフトウェアのマルチキャスト送信の要求のあった日時である。
【0027】
尚、マルチキャスト要求テーブルは、サーバ1が、クライアント3からソフトウエアをマルチキャスト送信を希望する配布要求を受信するごとに、制御ファイル保管庫10に格納された制御ファイルから、配布キーを取得し、取得した配布キーとマルチキャスト送信の要求のあった日時とを対応づけて格納することで作成される情報である。尚、クライアントからサーバへ送信されるマルチキャスト配布要求のデータには、少なくとも配布キーとクライアントの計算機の識別子が含まれる。
【0028】
以下において、IPマルチキャストによる配布の形態の例について説明する。図6のフローチャートに基づいてサーバ1におけるソフトウェア配布の動作を説明する。
サーバ1において、配布制御部5は、システム起動後(ステップ51)に、クライアント3から配布要求を受信したか否かをユニキャスト送受信部7から確認し、システム管理者から配布要求の指示を受付けたか否かを配布指示受付部8から確認する。
【0029】
サーバ1がクライアント3からの配布要求を受信した場合は、当該クライアントの識別子と一致する識別子を有する制御ファイルがソフトウエア保管庫10に存在するか否かを確認する(ステップ52)。
【0030】
システム管理者から配布要求があった場合は、システム管理者から配布要求を受けたサーバ1の配布指示受付部8が作成した制御ファイルを該当するクライアント3へユニキャストで送信する。また、クライアント3からの配布要求を受信した場合で、当該クライアント宛ての制御ファイルが制御ファイル保管庫10に存在する場合は、制御ファイル保管庫10に格納された制御ファイルを当該クライアントへユニキャストで送信する(ステップ53)。
【0031】
配布制御部5は、制御ファイルに含まれる配布対象となるソフトウェアの配布キーをマルチキャストソフトウェア送信部6へ通知し、マルチキャスト送信の要求を行う(ステップ54)。もし、配布要求がない場合や、クライアントからの配布要求で該当する制御ファイルがない場合は、上記のファイルの送信処理を行わない。
【0032】
続いて、クライアントからのソフトウェアのマルチキャスト送信要求があるかをユニキャスト送受信部7から確認する(ステップ55)。つまり、クライアント3のユニキャスト送受信部14から、サーバ1のユニキャスト送受信部へマルチキャスト送信の対象となる配布キーを含む配布要求のデータが送信されたかを確認する。
【0033】
クライアント3へ問い合わせた結果、マルチキャスト送信要求がある場合は、当該ソフトウェアの配布キーをマルチキャストソフトウェア送信部6へ通知し、マルチキャスト送信の要求を行う(ステップ56)。
【0034】
マルチキャスト送信要求がない場合は、マルチキャスト送信要求を行わない。
【0035】
次に、クライアントからのソフトウェアのユニキャスト送信要求があるかを確認する(ステップ57)。
【0036】
ユニキャスト送信要求がある場合は、該当するソフトウェアをユニキャストで送信する(ステップ58)。ユニキャスト送信要求がない場合は、ユニキャスト送信を行わない。この後、配布要求確認(ステップ52)以降を繰り返し実行する。
【0037】
図7のフローチャートに基づいてサーバ1におけるマルチキャストによるソフトウェアの送信の動作を説明する。
サーバ1において、マルチキャストソフトウェア送信部6は、システム起動後(ステップ61)に、配布制御部5からのマルチキャスト送信の要求を待つ(ステップ62)。マルチキャスト送信の要求を受けた時に、クライアント3からの要求をサーバ1が受信したのか、システム管理者からの要求をサーバ1が受付けたのかを確認する(ステップ63)。
【0038】
要求元がクライアントの場合は、ユニキャストソフトウェア送信部7から通知された配布キーと要求日時を、配布指示受付部8が、マルチキャスト要求テーブルに追加する。尚、マルチキャスト要求テーブルが有するデータの追加や削除の処理は、配布制御部5で行ってもよいし、サーバで稼動する他のプログラムで行ってもよいし、その他の方法でもよい。
【0039】
マルチキャスト要求テーブルで、現在の時間より特定時間(例えば5分)前の情報をすべて削除し、追加した配布キーと同じ情報の個数を調べる。情報の個数が特定数(例えば10)以上であった場合は、その情報をすべて削除する(ステップ64)。配布キーと同じ情報が特定数以上であるか、要求元がシステム管理者であれば、ソフトウェアをマルチキャスト送信フレームで分割し、あらかじめ設定されているマルチキャストアドレスへ送信する(ステップ65)。そして、マルチキャスト送信の要求を待つ(ステップ62)処理に戻る。配布キーと同じ情報が特定数未満の場合は、マルチキャスト送信の処理を行わずにマルチキャスト送信の要求を待つ処理に戻る。
【0040】
図8のフローチャートに基づいてクライアント3におけるマルチキャストによるソフトウェアの受信の動作を説明する。
クライアント3において、マルチキャストソフトウェア受信部13は、システム起動(ステップ71)後に、あらかじめシステム管理者が定めたマルチキャストアドレスをサーバ1から受信し、クライアントに登録する。尚、クライアントで稼動するセットアッププログラムが予めマルチキャストアドレスの情報を有しており、クライアントにマルチキャストアドレスを登録してもよいし、他の方法でもよい。
【0041】
このマルチキャストアドレスはシステム管理者によって設定され、配布元サーバ1が同一であるクライアントはすべて同じマルチキャストアドレスが設定されているものとする(ステップ72)。サーバ3からIPマルチキャストでフレームが送信されるまで待機する(ステップ73)。フレームを受信した場合、マルチキャスト送信フレームの配布キー31で受信したソフトウェアを区別し、フレーム番号32とフレーム分割数33でソフトウェアを再作成し、ソフトウェア一時保管庫16に格納する(ステップ74)。そして、フレームの送信を待つ(ステップ73)。
【0042】
図9のフローチャートに基づいてクライアント3におけるインストールの動作を説明する。
クライアント3において、インストール制御部12は、クライアントのシステム停止時にシステム管理者が配布要求を行った場合に配布を可能とするため、システム起動(ステップ81)直後にユニキャスト送受信部14に対して配布要求を指示する(ステップ82)。つまり、クライアント3のシステム停止時に、システム管理者がサーバ1を用いてソフトウエア配布の指示を行った場合でも、クライアント3が再起動した時にクライアント3のユニキャスト送受信部14がサーバ1へ配布要求を送信するため、システム管理者はソフトウエアの配布の指示を再度行う必要はない。システム管理者が、ソフトウエアの配布の指示を再度行う必要はなく、IPマルチキャストで自動的に配布を行われるため、クライアントへの配布指示の時間や労力を軽減することができる。
【0043】
インストール制御部12は、サーバ1から制御ファイルを受信するための受信要求を、サーバ1へ送信するようにユニキャスト送受信部14に指示し、サーバ1から制御ファイルを受信した場合は制御ファイル一時保管庫17に格納する。ただし、受信するまで待機せず、制御ファイルを受信できない場合は次の処理に進む(ステップ83)。制御ファイル一時保管庫17に制御ファイルが存在してるかを確認する(ステップ84)。
【0044】
制御ファイル一時保管庫17に制御ファイルが存在していない場合、または制御ファイルに含まれるインストール日時が現在日時を経過していない場合は、制御ファイルの受信処理(ステップ83)に戻る。
【0045】
制御ファイル一時保管庫17に制御ファイルが存在しており、制御ファイルに含まれるインストール日時が現在日時を経過している場合は、制御ファイルに含まれる配布キーと対応づけられたソフトウエア名と一致するソフトウェア名を有するソフトウエアが、ソフトウェア一時保管庫16に存在しているかを判定する(ステップ85)。判定した結果、該当するソフトウエアが存在している場合は、インストール処理部15に対して、該当するソフトウェアのインストールを要求する(ステップ90)。
【0046】
制御ファイル一時保管庫17に制御ファイルが存在していない場合は、サーバ1に対するソフトウェアのマルチキャスト送信要求の実行回数が特定回数(例えば3回)以上であるかを確認する(ステップ86)。
【0047】
マルチキャスト送信要求の実行回数が特定回数未満であれば、サーバ1に対して、ソフトウェアのマルチキャスト送信要求をユニキャスト送受信部14に指示する(ステップ87)。送信要求後にソフトウェアがソフトウェア一時保管庫16に存在しているかを確認する(ステップ85)処理に戻る。
【0048】
マルチキャスト送信要求の実行回数が特定回数以上となった場合、サーバ1に対して、ソフトウェアのユニキャスト送信要求をユニキャスト送受信部14に指示する(ステップ88)。ユニキャスト送受信部14が受信したソフトウェアをソフトウェア一時保管庫16に格納する(ステップ89)。そして、インストール処理部15に対してインストールを要求する(ステップ90)。インストール要求後は制御ファイルの受信(ステップ83)に戻る。
【0049】
以下に、マルチキャストで送信対象となる計算機のグループが複数ある場合の実施例を示す。
【0050】
図10は、マルチキャスト送信判定情報の例である。
図7の例では、要求数が特定回数以上かどうかを判定し、その結果に応じてマルチキャスト送信を行う例を示したが、判定を行う場合に図10に示したマルチキャスト送信判定情報を用いてもよい。
【0051】
図10は、マルチキャスト送信判定情報の例であり、マルチキャストグループ識別子101とマルチキャスト送信条件102を含む。マルチキャストグループ識別子とマルチキャスト送信条件とを対応づけて管理した情報を用いることで、グループごとの条件に応じたソフトウエアの配布を行うことが可能となる。
【0052】
たとえば、マルチキャストグループAに属するクライアントに対しては、マルチキャスト送信要求数がグループAに属するクライアント計算機の台数の3分の2以上であれば、マルチキャストグループAに対してマルチキャスト送信を行うという判定をすることもできる。また、その他の方法で、あるマルチキャストグループに属するクライアントから受信したマルチキャスト送信要求の数が、予めシステム管理者が設定した数値条件を満たした場合に、該マルチキャストグループに対してマルチキャストでソフトウエアやファイルなどを配布するようにしてもよい。
【0053】
また、上記の数値条件を満たさない場合には、マルチキャスト送信要求を送信したクライアントに対して、ユニキャストでソフトウエアを配布する。
【0054】
また、クライアントから受信したマルチキャスト送信要求の数が、一定の時間内に一定の要求数以上となった場合に、マルチキャストで配布するようにしてもよい。
【0055】
また、マルチキャストグループBに属するクライアント計算機に対しては、送信要求対象となるプログラム名にコンパイラという言葉が含まれており、かつ、送信要求対象となるプログラム名にバージョン3.0という言葉がふくまれている場合に、マルチキャストグループBに対してマルチキャスト送信を行うこともできる。
【0056】
また、マルチキャストグループA、B、Cに対しては、送信要求対象となるプログラム名にウイルスチェックという言葉が含まれている場合に、該当するプログラム名に対応するプログラムをマルチキャスト送信することもできる。
【0057】
このように、マルチキャストグループごとのマルチキャスト送信条件に応じた送信を行うことで、各グループの要求に応じたプログラムの配布や、各グループで設定すべき計算機環境に応じたプログラムのインストールが可能となる。また、組織の部署ごとに設定すべきプログラムが異なる場合や、グループごとにソフトウエアの開発環境が異なる場合などは、部署やグループに応じた設定を行うように、マルチキャスト送信条件を設定してもよい。
【0058】
また、サーバで稼動するプログラムが、マルチキャストグループに所属する計算機からソフトウエアの識別子を含むソフトウエアの配布要求を受信し、受信した該配布要求が、サーバの記録部に格納された条件を満たすか否かを判定し、該判定結果にもとづいて、前記配布要求に含まれるソフトウエアの識別子に対応づけられたソフトウエアを、マルチキャストグループに所属する計算機へマルチキャストで配布するか、前記ソフトウエアの配布要求を送信した計算機へユニキャストで配布するかを決定してもよい。
【0059】
このように、マルチキャストグループに所属する計算機からのソフトウエアの配布要求にもとづいて、マルチキャストで配布するか、ユニキャストで配布するかを決定することで、マルチキャストグループに応じたソフトウエアの配布が可能となる。
【0060】
また、クライアントのシステム停止時に、システム管理者がサーバのプログラムを用いてソフトウエア配布の指示を行った場合でも、クライアントが再起動した時にクライアントで稼動するプログラムがサーバへソフトウエア等の配布要求を送信するため、システム管理者はソフトウエアの配布の指示を再度行う必要はない。このように、システム管理者が、ソフトウエアの配布の指示を再度行う必要はなく、IPマルチキャストで自動的に配布を行われるため、クライアントへの配布指示の労力を軽減することができる。また、ソフトウエア等の配布の効率を上げることができる。
【0061】
【発明の効果】
以上のように、本発明により、システムが停止しているクライアントに対してIPマルチキャストによる配布を行った場合も、システム起動後にクライアントで稼動するプログラムが自動でマルチキャストの設定を行い、マルチキャスト配布の要求をサーバへ送信するため、管理者が個別のクライアントにマルチキャストの設定をすることなくIPマルチキャストによる配布が可能となり、システム管理者の労力を軽減することができる。
【0062】
また、マルチキャストグループごとの配布条件にもとづいて、ソフトウエアを配布することで、マルチキャストグループに応じたソフトウエアの配布が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態において、本発明に係るソフトウェア配布方法によるサーバとクライアントの構成図の例である。
【図2】本発明の実施の形態において、本発明に係るソフトウェア配布方法によるサーバとクライアントの詳細な構成図の例である。
【図3】図2における制御ファイル保管庫に保管される制御ファイルの例である。
【図4】図2におけるマルチキャストソフトウェア送信部からマルチキャストソフトウェア受信部に送信されるマルチキャスト送信フレームの例である。
【図5】図2におけるマルチキャストソフトウェア送信部で使用するマルチキャスト要求テーブルの例である。
【図6】本発明における制御ファイルおよびソフトウェアのソフトウェア配布の形態を示すフローチャートの例である。
【図7】本発明におけるソフトウェアのマルチキャスト送信の形態を示すフローチャートの例である。
【図8】本発明におけるソフトウェアのマルチキャスト受信の形態を示すフローチャートの例である。
【図9】本発明におけるソフトウェアのインストールの形態を示すフローチャートの例である。
【図10】マルチキャスト送信判定情報の例である。
【符号の説明】
1 サーバ
2 ネットワーク
3 クライアント
5 配布制御部
6 マルチキャストソフトウェア送信部
7 ユニキャスト送受信部
8 配布指示受付部
9 ソフトウェア保管庫
10 制御ファイル保管庫
12 インストール制御部
13 マルチキャストソフトウェア受信部
14 ユニキャスト送受信部
15 インストール処理部
16 ソフトウェア一時保管庫
17 制御ファイル一時保管庫

Claims (9)

  1. サーバとクライアントがネットワークに接続されたシステムにおけるソフトウエアを配布するソフトウエア配布方法であって、
    前記サーバは、ソフトウエアのインストール情報を有する制御ファイルを前記クライアントへユニキャストで送信し、
    前記クライアントは、前記制御ファイルを受信し、受信した前記制御ファイルにもとづいて前記サーバへソフトウエアの配布要求を送信し、
    前記サーバは、受信した前記配布要求にもとづいてソフトウエアをマルチキャストで前記クライアントへ送信し、
    前記クライアントは、受信した前記ソフトウエアをクライアントにインストールすることを特徴とするソフトウエア配布方法。
  2. 請求項1に記載のソフトウエア配布方法であって、
    前記クライアントは、前記サーバへソフトウエアの配布要求を送信する際に、ユニキャストで配布要求を送信することを特徴とするソフトウエア配布方法。
  3. 請求項1または2に記載のソフトウエア配布方法であって、
    前記サーバは、前記クライアントからの配布要求の数が、定の時間内に予め定められた数以上となった場合に前記クライアントへマルチキャストでソフトウエアを送信することを特徴とするソフトウエア配布方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のソフトウエア配布方法であって、
    前記クライアントは、ソフトウエアの送信要求を予め定められた回数実行しても、マルチキャストでソフトウエアを受信できなかった場合に、ソフトウエアをユニキャストで送付する要求を前記サーバへ送信することを特徴とするソフトウエア配布方法。
  5. サーバがクライアントにソフトウエアを配布するソフトウエア配布システムであって、
    前記サーバは、
    ソフトウエアのインストール情報を有する制御ファイルを前記クライアントへユニキャストで送信する送信部と、
    受信した配布要求に基づいてソフトウエアをマルチキャストで前記クライアントへ送信する送信部とを有し
    前記クライアントは、
    前記制御ファイルに基づいて前記サーバへソフトウエアの配布要求を送信する送信部と、
    受信した前記ソフトウエアをインストールするインストール処理部と
    を有する
    ことを特徴とするソフトウエア配布システム。
  6. 請求項5に記載のソフトウエア配布システムであって、
    前記クライアントは、前記サーバへソフトウエアの配布要求を送信する際に、ユニキャストで配布要求を送信することを特徴とするソフトウエア配布システム。
  7. 請求項5または6に記載のソフトウエア配布システムであって、
    前記サーバは、前記クライアントからの配布要求の数が、所定の時間内に予め定められた数以上となった場合に前記クライアントへマルチキャストでソフトウエアを送信することを特徴とするソフトウエア配布システム。
  8. 請求項5乃至7のいずれか1項に記載のソフトウエア配布システムであって、
    前記クライアントは、ソフトウエアの送信要求を予め定められた回数実行しても、マルチキャストでソフトウエアを受信できなかった場合に、ソフトウエアをユニキャストで送付する要求を前記サーバへ送信することを特徴とするソフトウエア配布システム。
  9. サーバとクライアントがネットワークに接続されたシステムにおけるソフトウエアを配布するソフトウエア配布システムであって、
    前記サーバは、
    前記クライアントへマルチキャストでソフトウエアを送信するマルチキャストソフトウェア送信部と、
    ソフトウエアのインストール情報を有する制御ファイルとソフトウエアとを前記クライアントへユニキャストで送信するユニキャスト送信部と、
    前記マルチキャストソフトウェア送信部と前記ユニキャスト送信部とを制御する配布制御部とを有し、
    前記クライアントは、
    前記サーバからマルチキャストで送信されたソフトウエアを受信するマルチキャストソフトウェア受信部と、
    前記サーバから制御ファイルおよびソフトウエアをユニキャストで受信するユニキャスト受信部と、
    受信した前記ソフトウエアをインストールするインストール処理部と、
    前記マルチキャストソフトウェア受信部と前記ユニキャスト受信部とインストール処理部とを制御するインストール制御部とを有する
    ことを特徴とするソフトウエア配布システム。
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