JP3881566B2 - 非接触式眼圧計 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、流体を被検眼に吹付け、被検眼角膜の変形状態を検出することにより眼圧を測定する非接触式眼圧計に関する。
【0002】
【従来技術】
眼圧は血液の脈動(脈波)に同期した時間的変動が存在する。非接触式眼圧計で時間的に無作為に測定した場合、脈動変化の中のどの点が測定されているかは不明である。測定回数が少ない場合、実際は眼圧が高いにも拘わらず、眼圧変動の中で最も低い点を測定してしまい、眼圧亢進が見落とされる可能性がある。このため、額や指等での脈動を検出し、脈動の所期する位相位置に同期させ、さらに被検眼のアライメント完了信号を得たら、眼圧測定を開始する非接触式眼圧計が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、脈動の所期する位相位置とアライメント完了信号とを同期させて測定を開始させる場合、たとえアライメント完了信号が得られていても脈動信号が得られなければ、なかなか測定を開始できない問題があった。脈動同期による眼圧測定を優先に考えると、被検者によっては十分な脈動が得られない場合もあり、アライメント完了との同期測定が一層困難となる。
【0004】
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、十分な脈動が得られない被検者の場合には、眼圧測定がなかなか開始できない状態を回避し、スムーズに眼圧測定を実行できる非接触式眼圧計を提供することを技術課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は以下のような構成を備えることを特徴とする。
(1) ノズルから被検眼に流体を噴射する流体噴射手段と、被検者の脈動を検出する脈動検出手段と、被検眼と前記ノズルとのアライメント完了状態を検出するアライメント検出手段とを備え、前記脈動検出手段で検出された脈動信号及び前記アライメント検出手段で検出されたアライメント信号に基づいて前記流体噴出手段を作動させて眼圧測定を開始する非接触式眼圧計において、前記脈動検出手段により検出された脈動信号が所定の条件を満たしているか否かを判定する判定手段と、該判定手段に基づいて前記所定の条件を満たす脈動信号が所定の期間内に得られないときには、脈動と同期させた眼圧測定を解除し、前記アライメント信号に基づいて眼圧測定を行うモードに切換えるモード切換手段と、を備えることを特徴とする。
(2) (1)の非接触式眼圧計において、前記脈動検出手段で検出された脈動信号に基づいて前記所定の条件を満たす脈動が得られたことを表示する表示手段を備えることを特徴とする。
(3) (1)の非接触式眼圧計において、前記モード切換手段でモードが切換えられることを表示する表示手段を備えることを特徴とする。
(4) (1)の非接触式眼圧計において、さらに前記脈動検出手段により脈動が前記判定手段により所定の条件を満たしていると判定されたときには、再び脈動信号及びアライメント信号に基づいて眼圧測定を開始するモードに復帰する復帰手段を備えることを特徴とする。
(5) (1)のモード切換手段は、前記判定手段に基づいて前記所定の条件を満たす脈動信号が所定の期間内に所定の回数以上得られないときには、脈動と同期させた眼圧測定を解除し、前記アライメント信号に基づいて眼圧測定を行うモードに切換えることを特徴とする。
(6) (1)の非接触式眼圧計において、眼圧測定により得られた測定結果に脈動同期の有無を付け加えて出力する出力手段を備えることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本実施例について図面に基づいて説明する。図1は非接触式眼圧計の流体噴射機構の側方概略、及び制御系の要部を示した図である。
1は空気圧縮用のシリンダ部であり、眼圧計本体の水平線に対して傾斜して設けられている。2はピストン、3はロータリソレノイドであり、ロータリソレノイド3に駆動エネルギである電荷(電流、電圧)が付与されると、アーム4、コネクティングロッド5を介してピストン2をシリンダ1に沿って上に押し上げる。ピストン2の上昇によりシリンダ部1に連通する空気圧縮室11で圧縮された空気は、ノズル6から被検眼Eの角膜に向けて噴出される。また、ロータリソレノイド3には図示なきコイルバネが備えられており、付与される電荷がカットされるとコイルバネの下降方向への付勢力により上昇したピストン2を下降させて初期位置に戻す。
【0007】
7は透明なガラス板であり、ノズル6を保持するとともに、観察光やアライメント光等を透過させる。またガラス板7は空気圧縮室11の側壁となっている。9はノズル6の背面に設けられた透明なガラス板であり、空気圧縮室11の後壁を構成するとともに、観察光やアライメント光を透過させる。ガラス板9の背後には、後述する観察、アライメントのための光学系8が配置される。12は空気圧縮室11の圧力を検出する圧力センサである。
【0008】
20は制御部であり、圧力センサ12用の圧力検出処理回路21、後述する角膜変形検出光学系の光検出器56用の信号検出処理回路22、作動距離検出の一次元位置検出素子57用の信号検出処理回路26、CCDカメラ35用の信号検出処理回路27、脈動検出器18用の脈動検出処理回路28、ロータリソレノイド3を駆動させるための駆動回路23、測定データや測定の制御条件等を記憶するためのメモリ24が接続されている。25は入力部であり、測定モードの選択スイッチ25a等を備える。25bは測定開始スイッチである。
【0009】
被検者の脈動を検出するため、脈動検出器18は、図2に示す様に、被検者の顔を支持するための顔支持ユニット16が備える額当て17に取付けられている。本実施形態では、眼球内の脈動変動の位相とほぼ同じ位相を得るために、脈動検出器18を額当て17に設けたが、顎載せ台等、被検者の顔部に接触する位置に設けることでも良い。
【0010】
脈動検出器18は発光部と受光部とからなり、発光部は血中ヘモグロビンの吸収スペクトルに対応した近赤外波長で発光波長帯域の狭い発光ダイオード(LED)であり、受光部はフォトダイオードである。血中ヘモグロビンはある波長帯の光に強い吸収スペクトルを持っている。この波長帯の光を照射した時の生体の反射光は血管の容量変動に伴い変化するヘモグロビン量に応じて変化するので、この反射光の強度を電気信号に変えて脈動を検出する。なお、血中ヘモグロビンは近赤外域に限らず、可視域にも幅広い吸収スペクトルがあるので、発光部は白色LEDを使用しても良い。この場合、受光部は光導電素子のような広波長域に感度を有するものがよい。
【0011】
図2において、15は流体噴射機構及び後述する光学系が配置される測定部であり、測定部15は固定基台13上を水平移動する移動台14に搭載されている。移動台14はジョイスティック19の操作により移動され、また、ジョイスティック19の回転ノブを操作することにより、測定部15が上下移動するようになっている。
【0012】
図3は非接触式眼圧計の光学系要部図である。赤外照明光源30により照明された被検眼像は、ビームスプリッタ31、対物レンズ32、ビームスプリッタ33及びフィルタ34を介してCCDカメラ35に結像する。フィルタ34は、光源30及びアライメント用光源40の光を透過し、後述する角膜変形検出用のLED50の光に対して不透過の特性を持つ。CCDカメラ35に結像した像はモニタ36に表示される。
【0013】
40はアライメント用の赤外LEDであり、投影レンズ41を介して投影された赤外光はビームスプリッタ31により反射され、被検眼に正面より投影される。LED40により角膜頂点に形成された角膜輝点は、ビームスプリッタ31〜フィルタ34を介してCCDカメラ35に結像し、上下左右方向のアライメント検出に利用される。
【0014】
45は固視標投影用のLEDであり、LED45により照明された固視標46の光は投影レンズ47を通過した後、ビームスプリッタ33によって反射されて被検眼Eに向かう。検者は被検眼に固視標46を固視させた状態で測定を行う。
50は角膜変形検出用の赤外LEDであり、LED50を出射した光はコリメータレンズ51により略平行光束とされて被検眼の角膜に投光される。角膜で反射した光は受光レンズ52、光源30及び光源40の光に対して不透過の特性を持つフィルタ53を通過した後、ビームスプリッタ54で反射し、ピンホール板55を通過して光検出器56に受光される。角膜変形検出用の光学系は、被検眼が所定の変形状態(偏平状態)のときに光検出器56の受光量が最大になるように配置されている。
【0015】
また、この角膜変形検出光学系は作動距離検出光学系の一部を兼ねており、LED50より投光され、角膜で反射した光はLED50の虚像である指標像を形成する。その指標像の光は、受光レンズ52、フィルタ53、ビームスプリッタ54を通過してPSDやラインセンサ等の一次元位置検出素子57に入射する。被検眼(角膜)が作動距離方向に移動すると、LED50による指標像も一次元位置検出素子57上を移動するため、制御部20は一次元位置検出素子57からの出力信号に基づいて作動距離情報を得る。
【0016】
以上のような構成を備える非接触式眼圧計において、その動作について説明する。選択スイッチ25aにより脈動同期の自動測定モードを選択しておく。検者は、被検者の額が額当て17に接するよう被検者に指示し、額当て17に取付けられた脈動検出器18で被検者の脈動を測定する。脈動検出器18は、被検者の脈動を電気信号に変えて、脈動検出処理回路28に送る。脈動検出処理回路28にて検出された脈動波形信号は制御部20に入力される。制御部20は入力される脈動波形信号について、使用可能条件を満たしているか、すなわち十分な脈動が安定して得られているか否かを、以下のように判断する。
【0017】
脈動波形信号の使用可能条件の判断には、脈動ピーク(脈動ピークは波形信号の立ち上がりの傾き、信号レベル等から判断する)の検出時間と、脈動検出ピーク高さを使用する。これは何れか一方でも良いが、両者を使用した方が精度の良い判定ができる。図5に示すように、脈動測定開始から順次得られる脈動波形信号の3周期分について、1つ目の脈動ピークから2つ目の脈動ピークまでの検出時間(周期)をT1、2つ目の脈動ピークから3つ目の脈動ピークまでの検出時間(周期)をT2とする。ここで、両者の変化時間Th=|T1−T2|が、Th>10msとなった場合、脈動波形信号の時間エラー(使用不可)とする。
【0018】
また、1つ目の脈動ピーク高さ(ボトムからの高さ)をP1、2つ目の脈動ピーク高さをP2、3つ目の脈動ピーク高さをP3とする。そして、各ピーク変動率をPa=P1/P2、Pb=P2/P3、Pc=P1/P3を計算する。Pa、Pb、Pcの全てが0.9〜1.1の範囲に収まらなかった場合、ピーク変動大と判断し、脈動波形信号の脈動ピークエラー(使用不可)とする。
制御部20は、脈動波形信号が上記の使用可能条件を満たせば、サンプリングデータから脈動の位相を求め(好ましくはサンプリングできた脈動波形の平均から求める)、予め定めた位相位置に同期する眼圧測定時期を演算する。
【0019】
図4は、脈動位相におけるピークに同期させて眼圧測定する例を示す。S1は脈動位相のピークPのタイミングを示し、これは使用可能条件を満たした直前の脈動ピークから位相周期Ta後に来るものとして、順次求めていく。S2はソレノイド3を駆動するための信号S3を出力する眼圧測定タイミングを示す。このタイミングS2は、ソレノイド駆動信号S3を出力後、ノズル6からの圧縮空気の噴射によって角膜が偏平されまで(光検出器56から出力される圧平信号Qのピークとなるまで)の圧平検出時間Tapl分だけ、タイミングS1からそれぞれ溯ったタイミングで求められる。
【0020】
なお、脈動検出開始から上記のように3周期分の脈動波形信号が使用可能条件を満たしていると判断した後は、1周期分の脈動ピークが検出できたら、この脈動ピーク高さPnが前述のP1、P2、P3の平均ピーク高さに対して±10%の範囲内にあるときに使用可能と判断し、次のタイミングS1を決定することでも良い。
【0021】
圧平検出時間Taplについて説明する。1回目の測定においては、平均的な眼圧値を使用して圧平検出時間Taplを設定するほか、被検眼の眼圧がある程度予測できる場合は、その眼圧値を入力部25から入力して圧平検出時間Taplを設定する。2回目以降の測定では、一つ前の測定での圧平検出時間Taplを利用して眼圧測定タイミングS2を求める。
【0022】
脈動同期の自動測定モード時には、図6に示す様にモニタ36画面左上に「SAMP」マーク61が表示される。また、使用可能条件を満たす脈動ピークが得られたときには、ハートマーク63が0.5秒間点灯される。脈動ピークが連続して得られていれば、ハートマーク63は点滅して見える。定期的にハートマーク63が点滅表示されていれば、脈動が安定して得られていることになり、脈動同期の測定が可能であることが分かる。
【0023】
検者は、モニタ36上に表示されるアライメント情報に基づいてジョイスティック19等を操作することにより測定部15を移動してアライメント調整を行う。上下左右方向のアライメント調整は、LED40により形成される角膜輝点80をモニタ36上に表示されるレチクル81の中心に来るようにする。作動距離方向のアライメント調整は、一次元位置検出素子57から得られる作動距離情報に基づいて表示される距離誘導マーク(図示を略す)に従って行う。このアライメント調整の詳細については、本出願人による特開平7−23907号等を参照されたい。また、アライメント指標像の検出情報に基づいて測定部15の移動を制御する自動アライメントとすることもできる。
【0024】
制御部20は、一次元位置検出素子57により検出される指標像、CCDカメラ35により検出される指標像がそれぞれ所定の許容範囲になったときにアライメント完了信号Rを得る。そして、アライメント完了信号Rと眼圧測定タイミングS2が同期したときにソレノイド駆動信号S3を出力し、測定を実行する。すなわち、制御部20は駆動回路23を介してロータリソレノイド3に動作可能な駆動エネルギとしての電荷を付与してこれを駆動させる。
【0025】
被検者の脈動測定開始後(脈動検出器18に被検者が額を当てたときには、脈動波形信号が大きく変化するので、これから脈動測定の開始が分かる)、所定期間(5秒)以上経過しても前述の使用可能条件を満たす脈動波形信号が得られないときは、制御部20は脈動同期の自動測定モードを解除し、図7に示す様にモニタ36画面左上に「NO SAMP」マーク62を表示する。そして、この状態ではアライメント完了信号Rのみ得られれば、これを測定実行の指示信号としソレノイド駆動信号S3を出力し、測定を実行する。すなわち、脈動同期を使用しないアライメント完了のみに基づく自動測定モードに自動的に切換える。その後、図5で説明した使用可能条件を満たす脈動波形信号が得られるようになれば、脈動同期の自動測定モードに自動復帰する。
【0026】
また、脈動同期の自動測定モードの継続途中で使用可能条件を満たす脈動波形信号が得られなくなった場合も、脈動同期の自動測定モードを解除し、アライメント完了信号のみに基づく自動測定モードに自動的に切換える。この切換えは、使用可能条件を満たした直近の脈動ピークから所定期間(5秒)経過しても使用可能条件を満たす脈動波形信号が一度も得られないときに行う。この所定期間の5秒という時間は可変であり、眼圧測定前に任意に設定可能である。また、初めのサンプリングにより脈動周期が得られていれば、その3周期分の期間というように、被検者の脈動に応じて定めることでも良い。また、上記では、所定期間内に使用可能条件を満たす脈動波形信号が一度も得られない時にモードを切換えるとしたが、所定期間内に使用可能条件を満たす回数の設定は予め任意に設定できる。
【0027】
そして、再度、使用可能条件を満たす脈動波形信号(この場合は、1周期分の脈動波形信号について、前述のようにその脈動ピークを基に使用可能の適否を判断する)が得られるようになれば、脈動同期の自動測定モードに自動復帰する。なお、脈動同期の自動測定モードの解除を判断する直近の脈動ピークから所定期間(5秒)の間は、脈動波形信号に拘わらず、使用可能条件を満たした脈動波形信号から求まる眼圧測定タイングS2を周期Ta毎に予測的に出力することでも良い。こうすると、被検者の微動等により脈動が一時期途切れたとしても、アライメント完了との同期タイミングを逃さずに測定を実行できる。
【0028】
ソレノイド駆動信号S3が出力されると、ロータリソレノイド3の駆動によりピストン2が上昇し、ピストン2により空気圧縮室11の空気が圧縮され、圧縮空気がノズル6から被検眼Eの角膜に向けて吹付けられる。被検眼Eの角膜は吹き付けられた圧縮空気によって徐々に変形し、角膜が扁平状態に達したとき、光検出器56に最大光量が入射される。この光検出器56からの出力信号と圧力センサ12からの出力信号は、逐次処理されて制御部20に入力される。制御部20は、光検出器56から出力される圧平信号Qがピークを示したときの時間やこのときに得られる圧力Pr、あるいはその時間の前後で得られる平均圧力を使用して、所定の眼圧換算式により眼圧値を求める。
【0029】
測定結果が得られると、眼圧測定値がモニタ36に表示される。図7はこのときの画面例である。画面には左右眼の眼圧測定結果が表示される。各測定値の右側には、その眼圧測定が脈動波形信号のピーク位置で同期測定をした場合は「P」マークが表示され、脈動との同期測定がされないで同期エラーで眼圧測定をした場合は「E」マークが表示される(「E」マークは特に無くても良い)。また、予め脈動波形のボトム位置で眼圧測定する様に設定し、脈動波形信号のボトム位置で同期測定をした場合は「B」マークが測定値横に表示される。図示なきプリンタで印字出力する場合も、同様に眼圧測定結果と共にこれらのマークが印字される。外部コンピュータにデータを出力する場合も、同様に行なわれる。
【0030】
以上で説明した脈動波形信号の使用可能判定における数値、サンプル脈動数、モードの切換えを判断する時間等は単に例示に過ぎず、使用状況等において、変更可能であることはいうまでもない。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、十分な脈動が得られない被検者の場合には、眼圧測定がなかなか開始できない状態を回避し、適切なアライメント状態での測定をスムーズに実行できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】空気圧縮機構の側方概略構成と制御系を示す図である。
【図2】装置の外観及び脈動検出器の取付場所を示す図である。
【図3】装置の光学系を示す図である。
【図4】脈動と眼圧測定のタイミングを説明する図である。
【図5】脈動波形信号の使用可能条件を説明する図である。
【図6】装置の画面表示を示す図である。
【図7】装置の画面表示を示す図である。
【符号の説明】
1 シリンダ部
2 ピストン
3 ロータリソレノイド
12 圧力センサ
18 脈動検出器
20 制御部
23 駆動回路
28 脈動検出処理回路
35 CCDカメラ
36 モニタ
50 LED
56 光検出器
57 一次元位置検出素子
【発明の属する技術分野】
本発明は、流体を被検眼に吹付け、被検眼角膜の変形状態を検出することにより眼圧を測定する非接触式眼圧計に関する。
【0002】
【従来技術】
眼圧は血液の脈動(脈波)に同期した時間的変動が存在する。非接触式眼圧計で時間的に無作為に測定した場合、脈動変化の中のどの点が測定されているかは不明である。測定回数が少ない場合、実際は眼圧が高いにも拘わらず、眼圧変動の中で最も低い点を測定してしまい、眼圧亢進が見落とされる可能性がある。このため、額や指等での脈動を検出し、脈動の所期する位相位置に同期させ、さらに被検眼のアライメント完了信号を得たら、眼圧測定を開始する非接触式眼圧計が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、脈動の所期する位相位置とアライメント完了信号とを同期させて測定を開始させる場合、たとえアライメント完了信号が得られていても脈動信号が得られなければ、なかなか測定を開始できない問題があった。脈動同期による眼圧測定を優先に考えると、被検者によっては十分な脈動が得られない場合もあり、アライメント完了との同期測定が一層困難となる。
【0004】
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、十分な脈動が得られない被検者の場合には、眼圧測定がなかなか開始できない状態を回避し、スムーズに眼圧測定を実行できる非接触式眼圧計を提供することを技術課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は以下のような構成を備えることを特徴とする。
(1) ノズルから被検眼に流体を噴射する流体噴射手段と、被検者の脈動を検出する脈動検出手段と、被検眼と前記ノズルとのアライメント完了状態を検出するアライメント検出手段とを備え、前記脈動検出手段で検出された脈動信号及び前記アライメント検出手段で検出されたアライメント信号に基づいて前記流体噴出手段を作動させて眼圧測定を開始する非接触式眼圧計において、前記脈動検出手段により検出された脈動信号が所定の条件を満たしているか否かを判定する判定手段と、該判定手段に基づいて前記所定の条件を満たす脈動信号が所定の期間内に得られないときには、脈動と同期させた眼圧測定を解除し、前記アライメント信号に基づいて眼圧測定を行うモードに切換えるモード切換手段と、を備えることを特徴とする。
(2) (1)の非接触式眼圧計において、前記脈動検出手段で検出された脈動信号に基づいて前記所定の条件を満たす脈動が得られたことを表示する表示手段を備えることを特徴とする。
(3) (1)の非接触式眼圧計において、前記モード切換手段でモードが切換えられることを表示する表示手段を備えることを特徴とする。
(4) (1)の非接触式眼圧計において、さらに前記脈動検出手段により脈動が前記判定手段により所定の条件を満たしていると判定されたときには、再び脈動信号及びアライメント信号に基づいて眼圧測定を開始するモードに復帰する復帰手段を備えることを特徴とする。
(5) (1)のモード切換手段は、前記判定手段に基づいて前記所定の条件を満たす脈動信号が所定の期間内に所定の回数以上得られないときには、脈動と同期させた眼圧測定を解除し、前記アライメント信号に基づいて眼圧測定を行うモードに切換えることを特徴とする。
(6) (1)の非接触式眼圧計において、眼圧測定により得られた測定結果に脈動同期の有無を付け加えて出力する出力手段を備えることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本実施例について図面に基づいて説明する。図1は非接触式眼圧計の流体噴射機構の側方概略、及び制御系の要部を示した図である。
1は空気圧縮用のシリンダ部であり、眼圧計本体の水平線に対して傾斜して設けられている。2はピストン、3はロータリソレノイドであり、ロータリソレノイド3に駆動エネルギである電荷(電流、電圧)が付与されると、アーム4、コネクティングロッド5を介してピストン2をシリンダ1に沿って上に押し上げる。ピストン2の上昇によりシリンダ部1に連通する空気圧縮室11で圧縮された空気は、ノズル6から被検眼Eの角膜に向けて噴出される。また、ロータリソレノイド3には図示なきコイルバネが備えられており、付与される電荷がカットされるとコイルバネの下降方向への付勢力により上昇したピストン2を下降させて初期位置に戻す。
【0007】
7は透明なガラス板であり、ノズル6を保持するとともに、観察光やアライメント光等を透過させる。またガラス板7は空気圧縮室11の側壁となっている。9はノズル6の背面に設けられた透明なガラス板であり、空気圧縮室11の後壁を構成するとともに、観察光やアライメント光を透過させる。ガラス板9の背後には、後述する観察、アライメントのための光学系8が配置される。12は空気圧縮室11の圧力を検出する圧力センサである。
【0008】
20は制御部であり、圧力センサ12用の圧力検出処理回路21、後述する角膜変形検出光学系の光検出器56用の信号検出処理回路22、作動距離検出の一次元位置検出素子57用の信号検出処理回路26、CCDカメラ35用の信号検出処理回路27、脈動検出器18用の脈動検出処理回路28、ロータリソレノイド3を駆動させるための駆動回路23、測定データや測定の制御条件等を記憶するためのメモリ24が接続されている。25は入力部であり、測定モードの選択スイッチ25a等を備える。25bは測定開始スイッチである。
【0009】
被検者の脈動を検出するため、脈動検出器18は、図2に示す様に、被検者の顔を支持するための顔支持ユニット16が備える額当て17に取付けられている。本実施形態では、眼球内の脈動変動の位相とほぼ同じ位相を得るために、脈動検出器18を額当て17に設けたが、顎載せ台等、被検者の顔部に接触する位置に設けることでも良い。
【0010】
脈動検出器18は発光部と受光部とからなり、発光部は血中ヘモグロビンの吸収スペクトルに対応した近赤外波長で発光波長帯域の狭い発光ダイオード(LED)であり、受光部はフォトダイオードである。血中ヘモグロビンはある波長帯の光に強い吸収スペクトルを持っている。この波長帯の光を照射した時の生体の反射光は血管の容量変動に伴い変化するヘモグロビン量に応じて変化するので、この反射光の強度を電気信号に変えて脈動を検出する。なお、血中ヘモグロビンは近赤外域に限らず、可視域にも幅広い吸収スペクトルがあるので、発光部は白色LEDを使用しても良い。この場合、受光部は光導電素子のような広波長域に感度を有するものがよい。
【0011】
図2において、15は流体噴射機構及び後述する光学系が配置される測定部であり、測定部15は固定基台13上を水平移動する移動台14に搭載されている。移動台14はジョイスティック19の操作により移動され、また、ジョイスティック19の回転ノブを操作することにより、測定部15が上下移動するようになっている。
【0012】
図3は非接触式眼圧計の光学系要部図である。赤外照明光源30により照明された被検眼像は、ビームスプリッタ31、対物レンズ32、ビームスプリッタ33及びフィルタ34を介してCCDカメラ35に結像する。フィルタ34は、光源30及びアライメント用光源40の光を透過し、後述する角膜変形検出用のLED50の光に対して不透過の特性を持つ。CCDカメラ35に結像した像はモニタ36に表示される。
【0013】
40はアライメント用の赤外LEDであり、投影レンズ41を介して投影された赤外光はビームスプリッタ31により反射され、被検眼に正面より投影される。LED40により角膜頂点に形成された角膜輝点は、ビームスプリッタ31〜フィルタ34を介してCCDカメラ35に結像し、上下左右方向のアライメント検出に利用される。
【0014】
45は固視標投影用のLEDであり、LED45により照明された固視標46の光は投影レンズ47を通過した後、ビームスプリッタ33によって反射されて被検眼Eに向かう。検者は被検眼に固視標46を固視させた状態で測定を行う。
50は角膜変形検出用の赤外LEDであり、LED50を出射した光はコリメータレンズ51により略平行光束とされて被検眼の角膜に投光される。角膜で反射した光は受光レンズ52、光源30及び光源40の光に対して不透過の特性を持つフィルタ53を通過した後、ビームスプリッタ54で反射し、ピンホール板55を通過して光検出器56に受光される。角膜変形検出用の光学系は、被検眼が所定の変形状態(偏平状態)のときに光検出器56の受光量が最大になるように配置されている。
【0015】
また、この角膜変形検出光学系は作動距離検出光学系の一部を兼ねており、LED50より投光され、角膜で反射した光はLED50の虚像である指標像を形成する。その指標像の光は、受光レンズ52、フィルタ53、ビームスプリッタ54を通過してPSDやラインセンサ等の一次元位置検出素子57に入射する。被検眼(角膜)が作動距離方向に移動すると、LED50による指標像も一次元位置検出素子57上を移動するため、制御部20は一次元位置検出素子57からの出力信号に基づいて作動距離情報を得る。
【0016】
以上のような構成を備える非接触式眼圧計において、その動作について説明する。選択スイッチ25aにより脈動同期の自動測定モードを選択しておく。検者は、被検者の額が額当て17に接するよう被検者に指示し、額当て17に取付けられた脈動検出器18で被検者の脈動を測定する。脈動検出器18は、被検者の脈動を電気信号に変えて、脈動検出処理回路28に送る。脈動検出処理回路28にて検出された脈動波形信号は制御部20に入力される。制御部20は入力される脈動波形信号について、使用可能条件を満たしているか、すなわち十分な脈動が安定して得られているか否かを、以下のように判断する。
【0017】
脈動波形信号の使用可能条件の判断には、脈動ピーク(脈動ピークは波形信号の立ち上がりの傾き、信号レベル等から判断する)の検出時間と、脈動検出ピーク高さを使用する。これは何れか一方でも良いが、両者を使用した方が精度の良い判定ができる。図5に示すように、脈動測定開始から順次得られる脈動波形信号の3周期分について、1つ目の脈動ピークから2つ目の脈動ピークまでの検出時間(周期)をT1、2つ目の脈動ピークから3つ目の脈動ピークまでの検出時間(周期)をT2とする。ここで、両者の変化時間Th=|T1−T2|が、Th>10msとなった場合、脈動波形信号の時間エラー(使用不可)とする。
【0018】
また、1つ目の脈動ピーク高さ(ボトムからの高さ)をP1、2つ目の脈動ピーク高さをP2、3つ目の脈動ピーク高さをP3とする。そして、各ピーク変動率をPa=P1/P2、Pb=P2/P3、Pc=P1/P3を計算する。Pa、Pb、Pcの全てが0.9〜1.1の範囲に収まらなかった場合、ピーク変動大と判断し、脈動波形信号の脈動ピークエラー(使用不可)とする。
制御部20は、脈動波形信号が上記の使用可能条件を満たせば、サンプリングデータから脈動の位相を求め(好ましくはサンプリングできた脈動波形の平均から求める)、予め定めた位相位置に同期する眼圧測定時期を演算する。
【0019】
図4は、脈動位相におけるピークに同期させて眼圧測定する例を示す。S1は脈動位相のピークPのタイミングを示し、これは使用可能条件を満たした直前の脈動ピークから位相周期Ta後に来るものとして、順次求めていく。S2はソレノイド3を駆動するための信号S3を出力する眼圧測定タイミングを示す。このタイミングS2は、ソレノイド駆動信号S3を出力後、ノズル6からの圧縮空気の噴射によって角膜が偏平されまで(光検出器56から出力される圧平信号Qのピークとなるまで)の圧平検出時間Tapl分だけ、タイミングS1からそれぞれ溯ったタイミングで求められる。
【0020】
なお、脈動検出開始から上記のように3周期分の脈動波形信号が使用可能条件を満たしていると判断した後は、1周期分の脈動ピークが検出できたら、この脈動ピーク高さPnが前述のP1、P2、P3の平均ピーク高さに対して±10%の範囲内にあるときに使用可能と判断し、次のタイミングS1を決定することでも良い。
【0021】
圧平検出時間Taplについて説明する。1回目の測定においては、平均的な眼圧値を使用して圧平検出時間Taplを設定するほか、被検眼の眼圧がある程度予測できる場合は、その眼圧値を入力部25から入力して圧平検出時間Taplを設定する。2回目以降の測定では、一つ前の測定での圧平検出時間Taplを利用して眼圧測定タイミングS2を求める。
【0022】
脈動同期の自動測定モード時には、図6に示す様にモニタ36画面左上に「SAMP」マーク61が表示される。また、使用可能条件を満たす脈動ピークが得られたときには、ハートマーク63が0.5秒間点灯される。脈動ピークが連続して得られていれば、ハートマーク63は点滅して見える。定期的にハートマーク63が点滅表示されていれば、脈動が安定して得られていることになり、脈動同期の測定が可能であることが分かる。
【0023】
検者は、モニタ36上に表示されるアライメント情報に基づいてジョイスティック19等を操作することにより測定部15を移動してアライメント調整を行う。上下左右方向のアライメント調整は、LED40により形成される角膜輝点80をモニタ36上に表示されるレチクル81の中心に来るようにする。作動距離方向のアライメント調整は、一次元位置検出素子57から得られる作動距離情報に基づいて表示される距離誘導マーク(図示を略す)に従って行う。このアライメント調整の詳細については、本出願人による特開平7−23907号等を参照されたい。また、アライメント指標像の検出情報に基づいて測定部15の移動を制御する自動アライメントとすることもできる。
【0024】
制御部20は、一次元位置検出素子57により検出される指標像、CCDカメラ35により検出される指標像がそれぞれ所定の許容範囲になったときにアライメント完了信号Rを得る。そして、アライメント完了信号Rと眼圧測定タイミングS2が同期したときにソレノイド駆動信号S3を出力し、測定を実行する。すなわち、制御部20は駆動回路23を介してロータリソレノイド3に動作可能な駆動エネルギとしての電荷を付与してこれを駆動させる。
【0025】
被検者の脈動測定開始後(脈動検出器18に被検者が額を当てたときには、脈動波形信号が大きく変化するので、これから脈動測定の開始が分かる)、所定期間(5秒)以上経過しても前述の使用可能条件を満たす脈動波形信号が得られないときは、制御部20は脈動同期の自動測定モードを解除し、図7に示す様にモニタ36画面左上に「NO SAMP」マーク62を表示する。そして、この状態ではアライメント完了信号Rのみ得られれば、これを測定実行の指示信号としソレノイド駆動信号S3を出力し、測定を実行する。すなわち、脈動同期を使用しないアライメント完了のみに基づく自動測定モードに自動的に切換える。その後、図5で説明した使用可能条件を満たす脈動波形信号が得られるようになれば、脈動同期の自動測定モードに自動復帰する。
【0026】
また、脈動同期の自動測定モードの継続途中で使用可能条件を満たす脈動波形信号が得られなくなった場合も、脈動同期の自動測定モードを解除し、アライメント完了信号のみに基づく自動測定モードに自動的に切換える。この切換えは、使用可能条件を満たした直近の脈動ピークから所定期間(5秒)経過しても使用可能条件を満たす脈動波形信号が一度も得られないときに行う。この所定期間の5秒という時間は可変であり、眼圧測定前に任意に設定可能である。また、初めのサンプリングにより脈動周期が得られていれば、その3周期分の期間というように、被検者の脈動に応じて定めることでも良い。また、上記では、所定期間内に使用可能条件を満たす脈動波形信号が一度も得られない時にモードを切換えるとしたが、所定期間内に使用可能条件を満たす回数の設定は予め任意に設定できる。
【0027】
そして、再度、使用可能条件を満たす脈動波形信号(この場合は、1周期分の脈動波形信号について、前述のようにその脈動ピークを基に使用可能の適否を判断する)が得られるようになれば、脈動同期の自動測定モードに自動復帰する。なお、脈動同期の自動測定モードの解除を判断する直近の脈動ピークから所定期間(5秒)の間は、脈動波形信号に拘わらず、使用可能条件を満たした脈動波形信号から求まる眼圧測定タイングS2を周期Ta毎に予測的に出力することでも良い。こうすると、被検者の微動等により脈動が一時期途切れたとしても、アライメント完了との同期タイミングを逃さずに測定を実行できる。
【0028】
ソレノイド駆動信号S3が出力されると、ロータリソレノイド3の駆動によりピストン2が上昇し、ピストン2により空気圧縮室11の空気が圧縮され、圧縮空気がノズル6から被検眼Eの角膜に向けて吹付けられる。被検眼Eの角膜は吹き付けられた圧縮空気によって徐々に変形し、角膜が扁平状態に達したとき、光検出器56に最大光量が入射される。この光検出器56からの出力信号と圧力センサ12からの出力信号は、逐次処理されて制御部20に入力される。制御部20は、光検出器56から出力される圧平信号Qがピークを示したときの時間やこのときに得られる圧力Pr、あるいはその時間の前後で得られる平均圧力を使用して、所定の眼圧換算式により眼圧値を求める。
【0029】
測定結果が得られると、眼圧測定値がモニタ36に表示される。図7はこのときの画面例である。画面には左右眼の眼圧測定結果が表示される。各測定値の右側には、その眼圧測定が脈動波形信号のピーク位置で同期測定をした場合は「P」マークが表示され、脈動との同期測定がされないで同期エラーで眼圧測定をした場合は「E」マークが表示される(「E」マークは特に無くても良い)。また、予め脈動波形のボトム位置で眼圧測定する様に設定し、脈動波形信号のボトム位置で同期測定をした場合は「B」マークが測定値横に表示される。図示なきプリンタで印字出力する場合も、同様に眼圧測定結果と共にこれらのマークが印字される。外部コンピュータにデータを出力する場合も、同様に行なわれる。
【0030】
以上で説明した脈動波形信号の使用可能判定における数値、サンプル脈動数、モードの切換えを判断する時間等は単に例示に過ぎず、使用状況等において、変更可能であることはいうまでもない。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、十分な脈動が得られない被検者の場合には、眼圧測定がなかなか開始できない状態を回避し、適切なアライメント状態での測定をスムーズに実行できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】空気圧縮機構の側方概略構成と制御系を示す図である。
【図2】装置の外観及び脈動検出器の取付場所を示す図である。
【図3】装置の光学系を示す図である。
【図4】脈動と眼圧測定のタイミングを説明する図である。
【図5】脈動波形信号の使用可能条件を説明する図である。
【図6】装置の画面表示を示す図である。
【図7】装置の画面表示を示す図である。
【符号の説明】
1 シリンダ部
2 ピストン
3 ロータリソレノイド
12 圧力センサ
18 脈動検出器
20 制御部
23 駆動回路
28 脈動検出処理回路
35 CCDカメラ
36 モニタ
50 LED
56 光検出器
57 一次元位置検出素子
Claims (6)
- ノズルから被検眼に流体を噴射する流体噴射手段と、被検者の脈動を検出する脈動検出手段と、被検眼と前記ノズルとのアライメント完了状態を検出するアライメント検出手段とを備え、前記脈動検出手段で検出された脈動信号及び前記アライメント検出手段で検出されたアライメント信号に基づいて前記流体噴出手段を作動させて眼圧測定を開始する非接触式眼圧計において、前記脈動検出手段により検出された脈動信号が所定の条件を満たしているか否かを判定する判定手段と、該判定手段に基づいて前記所定の条件を満たす脈動信号が所定の期間内に得られないときには、脈動と同期させた眼圧測定を解除し、前記アライメント信号に基づいて眼圧測定を行うモードに切換えるモード切換手段と、を備えることを特徴とする非接触式眼圧計。
- 請求項1の非接触式眼圧計において、前記脈動検出手段で検出された脈動信号に基づいて前記所定の条件を満たす脈動が得られたことを表示する表示手段を備えることを特徴とする非接触式眼圧計。
- 請求項1の非接触式眼圧計において、前記モード切換手段でモードが切換えられることを表示する表示手段を備えることを特徴とする非接触式眼圧計。
- 請求項1の非接触式眼圧計において、さらに前記脈動検出手段により脈動が前記判定手段により所定の条件を満たしていると判定されたときには、再び脈動信号及びアライメント信号に基づいて眼圧測定を開始するモードに復帰する復帰手段を備えることを特徴とする非接触式眼圧計。
- 請求項1のモード切換手段は、前記判定手段に基づいて前記所定の条件を満たす脈動信号が所定の期間内に所定の回数以上得られないときには、脈動と同期させた眼圧測定を解除し、前記アライメント信号に基づいて眼圧測定を行うモードに切換えることを特徴とする非接触式眼圧計。
- 請求項1の非接触式眼圧計において、眼圧測定により得られた測定結果に脈動同期の有無を付け加えて出力する出力手段を備えることを特徴とする非接触式眼圧計。
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