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JP3882829B2 - 熱転写プリンタおよび紙送り装置 - Google Patents
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Description

この発明は、用紙を挟み込んでプリント部に供給する紙送りローラとピンチローラとを備えた、熱転写プリンタおよび紙送り装置に関する。
従来の熱転写プリンタやその他のプリンタは、図5に示すような、回転駆動される紙送りローラ111と、紙送りローラ111に従動するピンチローラ121とを備えているのが一般的である。
この紙送りローラ111およびピンチローラ121は、通常、金属製の軸により構成されているが、紙送りローラ111の表面が金属で構成されている場合には、用紙を確実に搬送するためのグリップ部112が設けられる。このグリップ部112は、網目模様の凹凸であるローレットで構成されることが多い。
このグリップ部112は、紙送りローラ111の他の表面より突出しているが、このグリップ部112がピンチローラ121に接触するのを防止するため、ピンチローラ121と紙送りローラ111との間に隙間を形成する、他の部分より突出した大径部122が設けられている。従来の大径部122は、図5に示すように、ピンチローラ121の端部から一定距離離れた位置に部分的に形成されている。実際にはこの大径部121を形成するため、ピンチローラ121の両端部および中間部の3箇所を切削して小径部123とすることで、大径部122を突出させている。
このピンチローラ121の両端の小径部123は、軸受け126に押圧されて紙送りローラ111の方向に付勢されている。
このような紙送りローラおよびピンチローラを備えたプリンタを開示したものとして、特許文献1がある。
特開平9−240873号公報
上記の従来のピンチローラ121では、両端部から一定距離離れた位置に2つの大径部122を設け、両端を小径部123とし、その小径部123を軸受け126で付勢している。両端の小径部123と紙送りローラ111との間には、図5に示すように隙間Gが存在するため、軸受け126からの付勢力により、ピンチローラ121の両端の小径部123が紙送りローラ111の方向に撓む。
これに伴い、ピンチローラ121の中央の小径部123は、大径部122を支点として紙送りローラ111から離れる方向に撓み、ピンチローラ121と紙送りローラ111との隙間が拡大する。これにより、ピンチローラ121が用紙を紙送りローラ111に十分に押圧できなくなる恐れがあるという問題があった。
また、このピンチローラ121の組み付け時には、ピンチローラ121の一方の端部の小径部123を先に軸受け126に取り付けるが、軸受け126に付勢されると、隙間Gが存在するために、隣接する大径部122を支点として取り付けられた小径部123の先端が紙送りローラ111に接触するように移動する。その結果、ピンチローラ121の反対側のまだ取り付けていない端部が浮き上がり、ピンチローラ121の組み付けにおける、作業性が悪いという問題があった。
したがって、この発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、付勢力によりピンチローラに撓みが生じることが無く、また、その組み付け時の作業性に優れる、熱転写プリンタおよび紙送り装置を提供することを目的とする。
この発明に基づいた熱転写プリンタに従えば、用紙を挟み込んで回転してプリント部に供給する、紙送りローラおよびピンチローラと、上記プリント部に配置された、インクリボンおよびサーマルヘッドとを備えた熱転写プリンタであって、上記ピンチローラは、その中間部が小径部とされ、上記小径部の両端部に連続して大径部が設けられており、上記大径部は軸受けにより保持されると共に該軸受けにより上記紙送りローラの方向に押圧されて、上記紙送りローラと接触しており、上記大径部は、ピンチローラの端部まで延在し、上記紙送りローラは金属製であり、上記紙送りローラの、上記ピンチローラの小径部に対向する部分の少なくとも一部には、凹凸状のグリップ部が設けられている。
この発明に基づいた紙送り装置に従えば、用紙を挟み込んで回転してプリント部に供給する、紙送りローラおよびピンチローラを備えた紙送り装置であって、上記ピンチローラは、その中間部が小径部とされ、上記小径部の両端部に連続して大径部が設けられており、上記大径部は軸受けにより保持されると共に該軸受けにより紙送りローラの方向に押圧されて、上記紙送りローラと接触している。
上記紙送り装置において好ましくは、上記大径部は、ピンチローラの端部まで延在している。
上記紙送り装置においてさらに好ましくは、上記紙送りローラは金属製であり、上記紙送りローラの、上記ピンチローラの小径部に対向する部分の少なくとも一部には、凹凸状のグリップ部が設けられている。
本発明に係る熱転写プリンタおよび紙送り装置によると、ピンチローラの大径部を付勢して紙送りローラに接触させているので、この付勢力によりピンチローラが撓んだり、ピンチローラの組み付け時に、ピンチローラの一方が浮き上がって作業性が悪化することがない。
以下、本発明の実施の形態における熱転写プリンタおよびその紙送り装置について、図1から図4を参照して説明する。なお、図1は本実施の形態における熱転写プリンタの主要部の構造を示す側面図であり、図2は紙送りローラおよびピンチローラを示す正面図であり、図3は紙送りローラおよびピンチローラを組み付けた状態を示す斜視図であり、図4は紙送りローラおよびピンチローラの端部を示す拡大図である。
本実施の形態の熱転写プリンタは、図1および図2に示すように、用紙51を挟み込んで回転してプリント部に供給する、紙送りローラ11およびピンチローラ21と、プリント部に配置された、インクリボン31およびサーマルヘッド32とを備えている。ピンチローラ21は、その中間部が小径部23とされ、小径部23の両端部に連続して大径部22が設けられており、大径部22がそれぞれ紙送りローラ11の方向に押圧されて、紙送りローラ11と接触している。大径部22は、ピンチローラ21の端部まで延在している。紙送りローラ11は金属製であり、紙送りローラ11の、ピンチローラ21の小径部23に対向する部分の一部に凹凸状のグリップ部12が設けられている。
まず、本実施の形態の熱転写プリンタの構造の概略について、図1に基づき説明する。用紙51を給紙方向に送り出す給紙ローラ1を備えている。給紙ローラ1は一定方向に回転しており、給紙ローラ1の下方に位置するベッド3上の用紙51に、給紙方向(図1における右方向)に駆動力を与える。
用紙51は、ベッド3の上面に案内されて、水平に送られる。その送られる方向には、ピンチローラ21および紙送りローラ11が位置している。ピンチローラ21は金属製の軸であり、その表面は平滑に仕上げられている。このピンチローラ21を直接駆動するモータなどの駆動装置は設けられておらず、紙送りローラ11の回転に従動して回転する。
紙送りローラ11には、図示しないギアを介してモータが接続されており、これにより回転駆動される。紙送りローラ11もピンチローラ21と同様の金属製の軸で構成されているが、その表面の一部には、用紙51を確実に搬送するため、滑り止めとして作用するグリップ部12が設けられている(図2参照)。この滑り止めは、軸の表面に形成された網目模様のローレットで構成されている。
紙送りローラ11およびピンチローラ21の下流側のプリント部には、サーマルヘッド32およびインクリボン31が設けられている。サーマルヘッド32はその先端部の下面に加熱部を有しており、インクリボン31のインクを昇華させて用紙に転写する。サーマルヘッド32の下方には、サーマルヘッド32により押圧された用紙51の下面に当接されるプラテンローラ33が設けられている。
ここで、本実施の形態の熱転写プリンタは、主に写真印刷に用いられる昇華型プリンタと呼ばれるものであるが、そのインクリボン31は、イエロー、マゼンタ、シアンの3色のインクと、オーバーコートの合計4種類の領域が繰り返すように構成されている。
プリント部における印刷は、用紙51が一旦給紙方向の最下流側まで送られ、用紙51が給紙方向と反対方向(以下この方向を戻り方向と称す)に戻るときになされる。このとき、インクリボン31も用紙51と同一方向に同一速度で送られ、サーマルヘッド32により加熱されて、そのインクが用紙51の表面に転写される。上述のように、インクリボン31は、4種類の領域を備えており、戻り方向への一回の動きで、1つの領域のインクまたはオーバーコートが用紙51に転写される。これを4回繰り返す(4往復する)ことで、用紙51に画像が完成する。
用紙51が戻り方向に送られる際、用紙51の後端側(図1における左端)が給紙ローラ1に接触するのを防止するため、給紙ローラ1にかぶさるように、傾斜した案内板46が設けられている。
このように、本実施の形態の形態の紙送りローラ11およびピンチローラ21は給紙方向と戻り方向の2方向に用紙51を搬送するものである。
次に、紙送りローラ11およびピンチローラ21の構造について詳しく説明する。図2に示すように、紙送りローラ11とピンチローラ21とは上下に対向して設けられている。上述のように、ピンチローラ21の両端部には、中間部の小径部23よりやや太い大径部22が形成されている。
大径部22は、ピンチローラ21の端部まで延在している。このピンチローラ21を製造する工程では、大径部22を残して中間部を切削するが、ピンチローラ21の端部まで大径部22が延在していることにより、切削を1回で済ませることができ、生産性に優れる。
紙送りローラ11の、ピンチローラ21の小径部23に対応する部分には、グリップ部12が設けられている。グリップ部12は、網目模様のローレットで構成されているが、図4に示すように、その先端は紙送りローラ11の他の表面より外側に若干突出している。ピンチローラ21には、小径部23が設けられているので、グリップ部12の先端とピンチローラ21とが接触することを防止することができる。
ピンチローラ21の両端の大径部22は、軸受け26により紙送りローラ11の方向に付勢されている。軸受け26の構造については後述する。これによりピンチローラ21の大径部22は、常に紙送りローラ11に接触している。このとき、本実施の形態では、ピンチローラ21の大径部22を付勢すると共に、その付勢した部分が紙送りローラ11に接触しているので、支点と力点が一致する。その結果、従来のピンチローラのように支点と力点がずれることにより生じる、ピンチローラ21の撓みを防止することができる。これにより、ピンチローラ21と紙送りローラ11との隙間は常に一定に保たれ、安定して用紙51を搬送することができる。
軸受け26は図3に示すように筐体の一部を構成するフレーム41の側面に取り付けられている。軸受け26は、正面視鈎型に構成されており、そのコーナー部には軸27が貫通し、その軸27を中心に回動自在である。軸受け26の先端には、半円形の内周面を有する合成樹脂製の摺動材28が設けられており、この摺動材28の内周面にはピンチローラ21の大径部22の外周面が当接している。
軸受け26の下端には、ばね29が設けられており、軸受け26に対し図3に矢印で示す方向の付勢力を加えている。この付勢力は、軸27を支点として、ピンチローラ21に対して下向き(紙送りローラ11の方向)の力として加えられる。この軸受け26は、全く同じものがピンチローラ21の両端に設けられており、これによりピンチローラ21の両端の大径部22を紙送りローラ11の方向に付勢している。
ピンチローラ21を組み付ける場合には、一対の軸受け26に対して、ピンチローラ21の両端部を順に係止する。ピンチローラ21の一方の端部を軸受け26に係止すると、その端部にのみ付勢力が加わるが、本実施の形態のピンチローラ21においては付勢力が加わる箇所が大径部22であり、この大径部22は常に紙送りローラ11に当接しているので、ピンチローラ21のまだ係止していない反対側の端部が浮き上がることがない。これにより、ピンチローラ21の組み付け作業をスムーズに行なうことができ、作業性に優れる。
また、本実施の形態の大径部22は、従来のピンチローラの大径部よりその幅を大きくしているので、その磨耗による外形の変化が小さくなり、製品寿命の延長を図ることができる。
なお、上記の実施の形態では、大径部22がピンチローラ21の端部まで延在している場合について説明したが、軸受け26により付勢力を加える箇所が大径部22であれば、ピンチローラ21の端部に小径部があっても差し支えない。ただし、上述のように、大径部22がピンチローラ21の端部まで延在していると、切削回数を最小限にすることができる。
さらに、上記実施の形態では、熱転写プリンタについて説明したが、その紙送り装置は、たとえばインクジェットプリンタなど、他の画像形成装置に適用することが可能である。
なお、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上記した実施の形態のみによって解釈されるのではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
この発明に基づいた実施の形態における熱転写プリンタの主要部の構造を示す側面図である。 この発明に基づいた実施の形態における紙送りローラおよびピンチローラを示す正面図である。 この発明に基づいた実施の形態における紙送りローラおよびピンチローラを組み付けた状態を示す斜視図である。 この発明に基づいた実施の形態における紙送りローラおよびピンチローラの端部を示す拡大図である。 従来の紙送りローラおよびピンチローラを示す正面図である。
符号の説明
11 紙送りローラ、12 グリップ部、21 ピンチローラ、22 大径部、23 小径部、31 インクリボン、32 サーマルヘッド、51 用紙。

Claims (4)

  1. 用紙を挟み込んで回転してプリント部に供給する、紙送りローラおよびピンチローラと、前記プリント部に配置された、インクリボンおよびサーマルヘッドとを備えた熱転写プリンタであって
    前記ピンチローラは、その中間部が小径部とされ、前記小径部の両端部に連続して大径部が設けられており、前記大径部は軸受けにより保持されると共に該軸受けにより前記紙送りローラの方向に押圧されて、前記紙送りローラと接触しており、前記大径部は、ピンチローラの端部まで延在し、前記紙送りローラは金属製であり、前記紙送りローラの、前記ピンチローラの小径部に対向する部分の少なくとも一部には、凹凸状のグリップ部が設けられている、熱転写プリンタ。
  2. 用紙を挟み込んで回転してプリント部に供給する、紙送りローラおよびピンチローラを備えた紙送り装置であって、
    前記ピンチローラは、その中間部が小径部とされ、前記小径部の両端部に連続して大径部が設けられており、
    前記大径部は軸受けにより保持されると共に該軸受けにより前記紙送りローラの方向に押圧されて、前記紙送りローラと接触している、紙送り装置。
  3. 前記大径部は、ピンチローラの端部まで延在している、請求項2に記載の紙送り装置。
  4. 前記紙送りローラは金属製であり、前記紙送りローラの、前記ピンチローラの小径部に対向する部分の少なくとも一部には、凹凸状のグリップ部が設けられている、請求項2または3に記載の紙送り装置。
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