JP3883845B2 - 交通情報報知システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、交通路における移動体に、交通情報を報知する交通情報報知システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、鉄道や道路の管理者等から、交通路を移動する移動体側に交通情報を伝達するに当たっては、それぞれの地点において固定した交通情報を伝達するには、表示内容が固定された標識板や、文字発光体等を設置することで対応されてきた。
【0003】
但し、道路上の落石や故障車の存在を予め告知したり、視程障害の発生等の突発的な事態を交通情報として予告するには固定した表示内容では不十分であり、かような交通情報を伝達する手段として、表示内容が可変である発光標識板等の可視光線を用いたものや、道路周辺にFM波等の電波の発信器を設置し、また移動体側に電波の受信機を設置し、発信器側から情報を含む電波を送信し、受信機側でその情報を解析して移動体側に伝達する方法が提案されてきている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、可視光線を用いる方法では、降雪時や濃霧等、視程障害時においてはその交通情報を見落とす恐れがある。屋外に設けられる交通路にとって、降雪や濃霧等による視程障害は不可避なものであり、特に交通安全に関わる交通情報を伝達するには、視程障害時においても信頼性の高い情報伝達システムが希求される。
【0005】
またFM波等の電波を用いる方法では、交通情報のやりとりのみを行うには発信器及び受信機がコスト的に割高となり、また近年の交通路においては電波が錯綜する傾向があり、電波障害により通信品質の低下が起こる恐れがある。
【0006】
そこで本発明は、比較的簡易且つ安価な方法で、視程障害や電波障害等による通信品質の低下の恐れの小さい交通情報報知システムを提供せんとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために以下のような構成としている。すなわち、交通路周辺に設置される信号送信部と、交通路を移動する移動体に備えられた信号受信部、情報解析装置及び情報報知部とからなり、前記信号送信部から交通情報に対応する信号が送信され、該信号を信号受信部にて受信して情報解析装置にて対応する交通情報に変換し、前記情報報知部にて交通情報を報知する情報報知システムであって、前記信号送信部と前記信号受信部との信号の送受信が赤外線を用いて行われ、信号送信部は、複数の発光体が取り付けられると共に、それぞれの発光体が異なる特定波長の赤外線を発光するようになされ、これら発光体を複数組み合わせて複数発光させることによって各々に対応した複数種類の情報が伝達されるようになされたことを特徴とするものである。
【0008】
交通路は主として屋外に設けられるものであり、視程障害や電波障害が不可避であるが、赤外線は降雨、降雪や濃霧等の視程障害時においても可視光線より透過性の高いものであるから、視界が制限される状況で発光標識板等の認識が困難な状況においても情報の送信が可能であり、また、赤外線は電波よりはるかに波長が大きいものであり、通信時に電波による干渉を受けないことから電波障害による通信品質の低下が起こることがない。また信号送信部及び信号受信部は所謂赤外線の送受信機であり、それらは例えばテレビジョンのリモコンに用いられる如き汎用的なものであり、送受信機の設置がFM波等の電波を用いるものより安価で、且つ汎用的なものであるから技術的に信頼性も高いものである。
【0009】
信号送信部及び信号受信部は、前記の如くテレビジョンのリモコンに用いられるものや、ノートパソコン、携帯電話に付随している赤外線通信機等の如き周知のものを用いてよく、特定波長の赤外線に対応した情報を予め移動体側に記憶させておき、その特定波長の赤外線を信号送信部が発光し、信号受信部が受光することで、情報報知部が移動体において情報を報知する。赤外線の強度は情報送信の際の信号送信部と移動体との距離を考慮して任意に決定してよい。また情報報知部は特に限定するものではなく、カーナビゲーションシステムに備えられる画像表示のようなものでもよく、また音声により情報を伝達する方法等公知のものを用いてよく、それらを組み合わせてもよい。
【0010】
信号送信部は、自発光装置に設けられるものであってもよい。自発光装置は、主として発光による標示や視線誘導等、運転者に視認されることを目的として道路周辺に設置されるものであり、移動体に向けて光線を照射するものであるから、自発光装置と移動体との間には障害物が存在することが少ない。
【0011】
従って本発明によれば、信号送信部を自発光装置に設けることで、移動体に向けて赤外線を確実に送信することが可能である。また、自発光装置は一般に発光に係わる電源部や断続発光のスイッチング回路等を有するものであり、信号送信部を設ける際にそれらを流用すれば新たに電源装置や制御回路を設ける必要が少なくて済む。
【0012】
また前記信号送信部は、交通情報に対応する赤外線を可視光線に含めて発光する発光体であってもよい。自発光装置の発光体は移動体に向けて光線を照射する部分であり、通常の発光による表示や視線誘導に用いる可視光線に加えて、交通情報に対応する特定波長の赤外線を混入して発光させることで、より確実に赤外線を送信することが可能である。また発光体が複数の機能を兼ねるものとなることから、設ける発光体の数を少ないものとすることができる。
【0013】
また前記信号送信部は、複数の発光体が取り付けられたものである。一体の発光体で複数の特定波長の赤外線を発信するのは複雑な制御が必要であり困難が伴うが、信号送信部を複数設けて、それぞれに特定波長の赤外線を発光させることで、複数種類の交通情報を伝達することができる。複数種類の発光体は、複数発光し、その組み合わせにより複数種類の情報を伝達するものである。
【0014】
信号送信部は、道路監視センサー及び/又は気象センサーによって得られた情報を基にして交通情報に対応する赤外線を発光してもよい。本発明に係わる交通情報報知システムは、道路や鉄道において、交通路を移動する移動体がその前方に異常があった場合にその異常を移動体に報知する目的で設置するケースが多く、前方の異常を検知する道路監視センサーや気象センサーによって得られた故障等による停止車両の存在、濃霧、降雪等の情報を速やかに移動体に伝達することが可能となる。道路監視センサー、気象センサーは公知のものを用いてよく、また気象センサーは本出願人による特願平11−237606号に記載されるが如き視程計、照度計等によるセンシングユニットを備えたものでもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について、以下に図面に基づき具体的に説明する。
図1は本発明に係わる一連の動作の一例を示すフロー図である。管理局3に設けられた情報入力部31により、道路管理者等が道路利用者に伝達すべき情報を入力し、情報発信部32により自発光装置1の情報受信部13に送信される。送信の手段は、送電線や電波による無線通信、赤外線等、特に限定されず状況に応じて適宜のものを用いてよい。
【0016】
管理局3から送信された情報は、自発光装置1に設けられた情報受信部13により受信され、情報解析装置12に設けられた情報解析部121により予め記憶媒体122に記憶させられたデータに基づき信号送信部11に特定波長の赤外線が発光させられるように指示がなされ、信号送信部11から移動体2側に情報に対応する赤外線が送信される。
【0017】
移動体2に設けられた信号送信部21により、自発光装置1の信号送信部11からの特定波長の赤外線は受信され、情報解析装置22に設けられた情報解析部221により、予め記憶媒体に記憶された情報と照合されて、その波長に対応する情報に変換されて、情報報知部23により移動体2側に情報を報知することとなる。
【0018】
自発光装置1の信号送信部11から、移動体2の信号受信部21に対して信号を送信するのに赤外線を使用することで、例えば降雨時の夜間、積雪時、濃霧発生時といった視程障害時において、可視光線の透過が低下し標識板の標示面が見え辛くなったり、標識板がも、自発光装置1から移動体2
【0019】
ここで、情報解析装置12及び22に設けられたそれぞれの記憶媒体122及び222に記憶された赤外線の特定波長及び報知する情報に係わる情報は、各々対応させられている必要がある。また記憶媒体は、書き換え可能なものであってもよい。情報報知部23は、カーナビゲーションシステムに用いられる如き画面によるものであってもよく、また音声によるものを用いてもよく、それらを組み合わせたものであってもよい。
【0020】
図2〜図5は、本発明の実施の一形態を示すものであって、図2は概略図、図3は図2における自発光装置と自動車との間の詳細部分を示すものである。
【0021】
まず図2において、気象センサー4b、道路監視センサー4aにより降雪Sや故障車Cの存在が認知される。それらの情報はそれぞれに設けられた通信機器4a1、4a2より無線電波P1、P2とされて、管理局3に設けられ通信機器を備えた情報処理装置3bを通じて道路管理者3aに送られる。管理局3の道路管理者3aは降雪Sや故障車Cの存在を確認し、情報処理機3bを通じて注意を促すための情報を無線電波P3によって自発光装置1へ送信する。自発光装置1はその情報を通信機器131により受信し、発光体11により走行する移動体2へ情報に対応する赤外線7を発光する。
【0022】
先に示した自発光装置1と移動体2の間での赤外線の送信及び情報の報知に係わる詳細を示すのが図3であり、自発光装置1の発光部10に設けられた信号送信部11から発光された赤外線Rは、移動体2である車両2Cに搭載された信号受信部21で受光され、情報解析装置22により対応する情報に変換されて情報報知部23にて情報として車両2Cの乗員に報知される。本実施形態において信号受信部21は車両2Cの前方部に取り付けられているが、信号送信部11からの赤外線Rが支障無く受信できる場所であれば、ダッシュボード上、屋根の上などに取り付けてもよい。また情報報知部23は画面に表示される画像により情報を報知しているが、音声による報知方法でもよく、また画像、音声を併用してもよい。
【0023】
図4は、本発明に係わる自発光装置の実施の一形態を示すものであり、自発光装置1は、注意を促す情報を送信する無線電波P3を通信機器131で受信し、情報受信部13を経て情報解析装置12にて、発光させる信号送信部11を選択的に発光させることで移動体2に向けて任意の情報を発信する。本実施形態においては、信号送信部11は10個が取り付けられ、それぞれが異なる特定波長の赤外線を照射するようになされており、各々1つずつ発光させたり、また任意の数の信号送信部11を複数同時に発光させることで、複数種類の情報を発信することが可能である。また信号送信部11は、可視光線を特定波長の赤外線と共に発光し、通常の視線誘導に用いられる発光体を兼ねるものであってもよい。
【0024】
図5は信号送信部11の発光パターンによる情報の報知の例を示すもので、予め特定波長の赤外線を受信した場合に対応する情報を、情報解析装置12に記録しておく。(イ)、(ロ)、(ハ)に示すように、信号送信部11の発光部位及び発光する数を変化させることで、各々に対応した情報が情報報知部23に複数種類の画像231として表示される。
【0025】
【発明の効果】
交通路は主として屋外に設けられるものであり、視程障害や電波障害が不可避なものであるが、赤外線は可視光線より降雨、降雪や濃霧等の視程障害時においても透過性の高いものであるから、視界が制限される状況で発光標識板等の認識が困難な状況においても情報の送信が可能であり、また、赤外線は電波よりはるかに波長が大きいものであり、通信時に電波による干渉を受けないことから電波障害による通信品質の低下が起こることがない。また赤外線の送受信機は、例えばテレビジョンのリモコンに用いられる如き汎用的なものであり、送受信機の設置がFM波等の電波を用いるものより安価で、且つ汎用的なものであるから技術的に信頼性も高いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる一連の動作の過程を示すフロー図である。
【図2】本発明に係わる実施の一形態を示す概略図を示すものである。
【図3】図2における自発光装置と自動車との間の詳細部分を示すものである。
【図4】本発明に係わる自発光装置の一例を示すものである。
【図5】図4に示す自発光装置を用いた情報の報知の例を示すものである。
【符号の説明】
1 自発光装置
11 信号送信部
12 情報解析装置
121 情報解析部
122 記憶媒体
13 情報受信部
131 通信機器
10 発光部
2 移動体
21 信号受信部
22 情報解析装置
221 情報解析部
222 記憶媒体
23 情報報知部
231 画像
3 管理局
3a 道路管理者
3b 情報処理装置
31 情報入力部
32 情報発信部
4a 気象センサー
4a1 通信機器
4b 道路監視センサー
4b1 通信機器
P1、P2、P3 無線電波
C 故障車
S 降雪
R 赤外線
Claims (4)
- 交通路周辺に設置される信号送信部と、交通路を移動する移動体に備えられた信号受信部、情報解析装置及び情報報知部とからなり、前記信号送信部から交通情報に対応する信号が送信され、該信号を信号受信部にて受信して情報解析装置にて対応する交通情報に変換し、前記情報報知部にて交通情報を報知する情報報知システムであって、前記信号送信部と前記信号受信部との信号の送受信が赤外線を用いて行われ、信号送信部は、複数の発光体が取り付けられると共に、それぞれの発光体が異なる特定波長の赤外線を発光するようになされ、これら発光体を複数組み合わせて複数発光させることによって各々に対応した複数種類の情報が伝達されるようになされたことを特徴とする交通情報報知システム。
- 信号送信部は、自発光装置に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の交通情報報知システム。
- 信号送信部は、交通情報に対応する赤外線を可視光線に含めて発光する発光体であることを特徴とする請求項2に記載の交通情報報知システム。
- 信号送信部は、道路監視センサー及び/又は気象センサーによって得られた情報を基にして交通情報を送信することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の交通情報報知システム。
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