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JP3884271B2 - 外装材付き壁パネル、外装材付き壁パネルの接合方法および接合構造 - Google Patents
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JP3884271B2 - 外装材付き壁パネル、外装材付き壁パネルの接合方法および接合構造 - Google Patents

外装材付き壁パネル、外装材付き壁パネルの接合方法および接合構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、予め外装材が壁パネルの表面に取り付けられた外装材付き壁パネル、外装材付き壁パネルの接合方法および接合構造に関する。
【0002】
【背景の技術】
周知のように、住宅の構築についてはその工業化が進み、例えば、壁や床、屋根といった構成要素を予め工場にてパネル化しておき、施工現場でこれらのパネルを組み合わせることによって、住宅を構築するといったパネル工法が一部に採用されている。近年、さらに工業化が進み、例えば、特開平11−270025号公報に記載の技術で知られるように、予め工場段階で、図5に示すように壁パネル110の表面に防水透湿シート101、胴縁102、外装材103を取り付けた状態で、建築現場に搬入する方法が進められ、現場での建築工数の削減、工期の短縮が図られている。この外装材付き壁パネル105を他の外装材付き壁パネル205に接合する際には、前記外装材付き壁パネル105の接合部300側の側端部に設けられた突出部(ガゼット)104を他の外装材付き壁パネル205の壁パネル210に固着させていた。そして、この接合部300には、胴縁302を取り付けて外装材303を胴縁302に固定させていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、現場で外装材303を取り付けるためには、外装材付き壁パネル105、205を互いに接合した後、上述したように、接合部300に複数の胴縁302を位置決めしながら、1本ずつ取り付けなければ成らず手間のかかるものとなっていた。さらに、ガゼット104は前記外装材付き壁パネル105の壁パネル110から外方へ突出して設けられているため、前記外装材付き壁パネル105を搬送したり、現場で外装材付き壁パネル105を吊り込んで所定の位置に立設する際に、損傷しやすいという課題があった。
【0004】
また、前記外装材付き壁パネル105に予め取り付けられている外装材103は、一方の側端部には上実(図示略)が形成されており、他の側端部には下実103bが形成されているものが用いられている。これらの外装材103は壁パネル110に、上実と下実103bとを互いに重なり合わせるようにする合決りはぎによって取り付けられている。しかし、前記外装材付き壁パネル105の接合部300側に位置する外装材103の側端部と、他の外装材付き壁パネル205の接合部300側に位置する外装材203の側端部にはそれぞれ下実103b、203bが形成されており、該接合部300に現場で取り付ける外装材303の両側部には上実303aが形成されたものを使用している。このため、外装材103、203、303は、一方の側端部には下実103bが形成され、他方の側端部には上実が形成されたものと、両側部に下実203bが形成されたものと、両側部に上実303aが形成されたものと、3種類の外装材103、203、303を用意しなければならず部品点数が増加し、コスト増につながっていた。
本発明の課題は、外装材付き壁パネルと他の外装材付き壁パネルを現場で接合する際に、現場での施工効率をより高めるとともに、一種類の外装材を用いることができ部品点数の増加を防ぐことのできる外装材付き壁パネル、外装材付き壁パネルの接合方法および接合構造を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、例えば、図1〜図4に示すように、壁パネル11の表面に予め胴縁13を介して外装材4が取り付けられた外装材付き壁パネル1であって、壁パネル11の側端部に、該壁パネル11の側端部から外方に延出可能に設けられた延出胴縁2が設けられており、該延出胴縁2は前記胴縁13と所定の間隔を隔てて設けられていることを特徴とする。
【0006】
請求項1記載の発明によれば、前記延出胴縁2は、壁パネル11の側端部から外方に延出可能に設けられているので、この外装材付き壁パネル1を他の外装材付き壁パネル5と接合する際には、前記外装材付き壁パネル1の側端面1aと他の外装材付き壁パネル5の側端面5aとを突き合わせて接合した後、この延出胴縁2を他の外装材付き壁パネル5の壁パネル11の側に延出させて、該延出胴縁2を延出させた状態で他の外装材付き壁パネル5に固定すればよく、該接合部30に現場で延出胴縁2を取り付けるのが容易であり手間を省力することができる。つまり、従来のように、前記外装材付き壁パネル1と他の外装材付き壁パネル5とを接合した後に、該接合部30に新たに胴縁を取り付けるために位置決めを行って、複数の胴縁を1本ずつ壁パネルに固定する必要がなく、現場での作業が容易で、施工効率をより高めることができる。
また、延出胴縁2は、該壁パネル11の側端部から延出可能に設けられているので、他の外装材付き壁パネル5と接合するときにのみ該壁パネル11の側端部から外方に延出させることができる。したがって、前記外装材付き壁パネル1を搬送する際や、現場で所定の位置に吊り込む際などに、延出胴縁2が壁パネル11から突出して邪魔になることがなく、延出胴縁2自体の損傷を防ぐことができるとともに、他の外装材付き壁パネル5等に当たり例えば外装材4などを損傷させるのを防ぐことができる。
【0007】
請求項2記載の発明は、例えば図1〜図3に示すように、請求項1記載の外装材付き壁パネル1において、前記延出胴縁2は、長尺な板材からなり、一方の端部21を支点にして回転させることで、前記壁パネル11の外方に延出可能に設けられていることを特徴とする。
【0008】
請求項2記載の発明によれば、前記外装材付き壁パネル1に他の外装材付き壁パネル5を接合した後に、前記延出胴縁2を一方の端部21を支点にして延出胴縁2を回転させることで、他の外装材付き壁パネル5に延出させることができる。このように延出された延出胴縁2の他方の端部22を他方の外装材付き壁パネル5の壁パネル51に固定するだけで、前記接合部30に延出胴縁2を容易に取り付けることができる。したがって、外装材付き壁パネル1と他の外装材付き壁パネル5との接合部30に現場で新たに複数の胴縁を位置決めして1本ずつ取り付ける手間を省力することができ、現場での施工効率を向上させることができる。
また、前記延出胴縁2は、一方の端部21を支点として回転可能に設けられているので、外装材付き壁パネル1を搬送する際や、現場で所定の位置に吊り込む際には、延出胴縁2を外装材付き壁パネル1の側端部から外方に突出しないようにしておけば、該延出胴縁2が邪魔にならず、延出胴縁2が損傷するのを防ぐことをできる。
【0009】
請求項3記載の発明は、例えば、図2〜図4に示すように、請求項1または2記載の外装材付き壁パネル1と他の外装材付き壁パネル5とを接合する接合方法であって、請求項1または2記載の外装材付き壁パネル1の側端部側に位置する外装材14の側端部には下実14bが形成されており、他の外装材付き壁パネル5の側端部側に位置する外装材54の側端部には上実54aが形成されており、前記請求項1または2記載の外装材付き壁パネル1と他の外装材付き壁パネル5とをそれらの側端面1a、5aどうしを突き合わせて接合した後、前記延出胴縁2を他の外装材付き壁パネル5側に延出させ、次に、前記下実14bが形成された外装材14と前記上実54aが形成された外装材54との間に、一方の側端部に上実3aが他方の側端部に下実3bが形成された現場貼り外装材3を取り付けるに際し、前記現場貼り外装材3の下実3bを前記他の外装材付き壁パネル5の外装材54の上実54aの下側に差し込んだうえで、該現場貼り外装材3の上実3aを前記請求項1または2記載の外装材付き壁パネル1の外装材14の下実14b上に重ね合わせ、次に、前記現場貼り外装材3を前記延出胴縁2に固定することを特徴とする。
【0010】
請求項3記載の発明によれば、前記外装材付き壁パネル1の側端部側に位置する外装材14の側端部には下実14bが形成されており、他の外装材付き壁パネル5の側端部側に位置する外装材54の側端部には上実54aが形成されている。そして、前記外装材付き壁パネル1と他の外装材付き壁パネル5とをそれらの側端面1a、5aどうしを突き合わせて接合した後に、前記延出胴縁2を他の外装材付き壁パネル5に延出して他方の端部22を固定することができる。そして、このように固定された延出胴縁2に、前記現場貼り外装材3の下実3bを他の外装材付き壁パネル5の外装材54の上実54aの下側に差し込み、現場貼り外装材3の上実3aを前記外装材付き壁パネル1の外装材14の下実14b上に重ね合わせて取り付けることができる。したがって、外装材付き壁パネル1、5に予め取り付けられている外装材4と、接合部30側に位置する外装材14、54と、現場貼り外装材3とをそれぞれ一方の側端部に上実3a、54aが、他方の側端部には下実3b、14bが形成されたものを用いることができるので、一種類の外装材3、4、14、54を用意すればよく、部品点数を減少させることができ、コスト低減を達成することができる。
また、前記現場貼り外装材3は、前記延出胴縁2に固定すればよく、該延出胴縁2は前記外装材付き壁パネル1から他の外装材付き壁パネル5に延出させて他の端部22を固定すれば容易に取り付けることができるので、施工の手間が省力され、現場での施工効率を向上させることができる。
【0011】
請求項4記載の発明は、例えば図2〜図4に示すように、請求項1または2記載の外装材付き壁パネル1と他の外装材付き壁パネル5とを接合してなる接合構造であって、請求項1または2記載の外装材付き壁パネル1の側端部側に位置する外装材14の側端部には下実14bが形成されており、他の外装材付き壁パネル5の側端部に位置する外装材54の側端部には上実54aが形成されており、請求項1または2記載の外装材付き壁パネル1と他の外装材付き壁パネル5とはそれらの側端面1a、5aどうしを突き合わせて接合されており、かつ、前記延出胴縁2が他の外装材付き壁パネル5側に延出されており、一方の側端部に上実3aが他方の側端部3bに下実が形成された現場貼り外装材3は、その下実3bを前記他の外装材付き壁パネル5の外装材54の上実54aの下側に差し込んだうえで、該現場貼り外装材3の上実3aを前記請求項1または2記載の外装材付き壁パネル1の外装材14の下実14b上に重ね合わせ、さらに、前記延出胴縁2に固定されていることを特徴とする。
【0012】
請求項4記載の発明によれば、前記外装材付き壁パネル1に予め取り付けられた外装材4のうち、側端部側に位置する外装材14の側端部には下実14bが形成されており、他の外装材付き壁パネル5の側端部に位置する外装材54の側端部には上実54aが形成されている。また、前記外装材付き壁パネル1の側端面1aと他の外装材付き壁パネル5の側端面5aと突き合わせて接合した接合部30に取り付けられる現場貼り外装材3の一方の側端部には上実3aが形成されており、他方の側端部には下実3bが形成されている。したがって、外装材付き壁パネル1に予め取り付けるものとする外装材4、14、54と同様のものを、現場貼り外装材3として使用することができるので、部品点数の増加を防ぐことができ、コスト低減を達成することができる。
そして、この現場貼り外装材3は、他の外装材付き壁パネル5に延出されて固定された延出胴縁2に取り付ければよいので、現場で胴縁13を新たに位置決めをして1本ずつ取り付けるといった手間を省力することができるので、現場での施工効率を向上させることができる。
【0013】
請求項5記載の発明は、例えば、図2および図3に示すように、請求項3記載の外装材付き壁パネル1の接合方法において、前記外装材付き壁パネル1には、それぞれ防水透湿シート12が外装材付き壁パネル1の側端部から延出するようにして取り付けられており、請求項1または2記載の外装材付き壁パネル1と他の外装材付き壁パネル5をそれらの側端面1a、5aどうしを突き合わせて接合した後、前記防水透湿シート12どうしを重ね合わせた上で、前記延出胴縁2を他の外装材付き壁パネル5側に延出させることを特徴とする。
【0014】
請求項5記載の発明によれば、前記外装材付き壁パネル1には、それぞれ防水透湿シート12が外装材付き壁パネル1の側端部から延出するようにして取り付けられており、前記外装材付き壁パネル1どうしを接合した後に、この防水透湿シート12どうしを重ね合わせた上で、前記延出胴縁2を他の外装材付き壁パネル5側に延出させるので、これら防水透湿シート12、52を延出胴縁2で押さえることができる。このため、重ね合わされた防水透湿シート12、52をタッカー打ちなどして壁パネル11、51に取り付けるのが容易であり、従来のように防水透湿シート12を重ね合わせて、それらがずれないように手で押さえながらタッカー打ち等をして壁パネル11、51に取り付けるといった煩雑な手間を必要とせず、現場での施工効率が向上する。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の、外装材付き壁パネル1、外装材付き壁パネル1の接合方法、および外装材付き壁パネルの接合構造の実施の形態について詳細に説明する。
図1〜4に示す本発明の外装材付き壁パネル1は、パネル工法により構築される住宅の壁面に適用されるものである。パネル工法とは周知のように、壁や床、屋根などの構成要素を予め工場でパネルとして製作しておき、住宅の構築現場でパネルを組み合わせて、パネルどうしを接着剤とボルトまたは釘によって接合する住宅の施工方法で、建築現場での施工作業を省力化することのできる利点がある。
【0016】
前記外装材付き壁パネル1は、図示しない住宅の壁面をなし、工場段階で予め壁パネル11の表面に防水透湿シート12が貼設され(図2および図3参照)、さらに複数の胴縁13が水平方向に所定の間隔を隔てて壁パネル11に貼設され、この胴縁13に外装材4が取り付けられてなるものである。
また、前記壁パネル11は、縦横の框材を矩形状に組み立てるとともに、矩形枠の内部に補助桟材を縦横に組み付けられてなる枠体の少なくとも一方の面に面材が貼り付けられたもので、工場等で製造されるものである。
本実施の形態では、この外装材付き壁パネル1の略中央部には掃き出し窓15が予め工場段階で取り付けられている。
【0017】
前記外装材付き壁パネル1の表面に予め取り付けられている外装材4は、縦長に形成されたパネル状のもので、一方の側端部には上実(図示略)が形成されており、他方の側端部には下実(図示略)が形成されている。この上実と下実とを重なり合わせるようにして、胴縁13に釘打ち等によって固定されている。
また、外装材付き壁パネル1に他の外装材付き壁パネル5を接合する際の接合部30側に位置する外装材14の側端部には下実14bが形成されており、前記外装材付き壁パネル1の接合部30側に位置する胴縁13は接合部30側に位置する外装材14の下実14bから突出するように壁パネル11に取り付けられている。
【0018】
また、前記壁パネル11の側端部には長尺な板材からなる複数の延出胴縁2が前記胴縁13の側端部から所定の間隔を隔てて取り付けられている。この延出胴縁2の一方の端部21は前記壁パネル11の表面にビスによって回転可能に固定されており、図3に示すように、この一方の端部21を支点としてこの延出胴縁2を回転させることで前記壁パネル11の外方に延出させることができるようになっている。
前記防水透湿シート12は、水は透過させないが、水蒸気は透過させることができるミクロポアを有するシートからなるもので、具体的にはタイベック(商品名:デュポン社製)等からなるものである。この防水透湿シート12は、壁パネル11の略全面にタッカー打ち或いは接着剤等によって貼設されており、前記外装材付き壁パネル1の側端部から外方に延出するようにして設けられている。
【0019】
上記構成を有する外装材付き壁パネル1を他の外装材付き壁パネル5に接合する本実施の形態の外装材付き壁パネル1の接合方法は以下の手順に従う。
ここで、図2〜図4に示す、他の外装材付き壁パネル5は、前記外装材付き壁パネル1と同様に、壁パネル51の表面に予め、防水透湿シート52が貼設され、その上に胴縁53が取り付けられ、この胴縁53に外装材54が取り付けられている。また、この他の外装材付き壁パネル5の略中央部には腰高窓55が予め工場段階で取り付けられており、この構成の外装材付き壁パネル5が現場へ搬送されるものである。
他の外装材付き壁パネル5に貼設された防水透湿シート52は、前記防水透湿シート12と同様の素材からなるもので、この他の外装材付き壁パネル5から外方へ延出するようにして取り付けられている。また、図4に示すように、他の外装材付き壁パネル5の接合部30側に位置する外装材54の側端部には上実54aが形成されており、上実54aの部分は前記胴縁53から突出するように設けられている。
【0020】
まず、前記外装材付き壁パネル1と他の外装材付き壁パネル5の側端面1a、5aのうち、どちらか一方の側端面1aに接着剤を塗布して、図2に示すように、側端面1a、5aどうしを突き合わせる。釘を前記外装材付き壁パネル1から他の外装材付き壁パネル5へ、また、他の外装材付き壁パネル5から前記外装材付き壁パネル1へそれぞれ斜め打ちして、壁パネル1051どうしを互いに接合する。
【0021】
次に、他の外装材付き壁パネル5から延出するように設けられた前記防水透湿シート52を前記外装材付き壁パネル1の壁パネル10に延出させて、タッカー打ちもしくは接着剤等により貼着させる。そして、この防水透湿シート52に前記外装材付き壁パネル1から延出するように設けられた防水透湿シート12を重なり合わせる。
次に、図3に示すように、前記延出胴縁2を一方の端部21を支点として回転させて、ぶら下がった状態から水平に立ち上げて、重ね合わされた防水透湿シート12、52を押さえる。これらの重ね合わされた防水透湿シート12、52はタッカー打ち等によって壁パネル11、51に取り付ける。
そして、このように、他の外装材付き壁パネル5に延出された延出胴縁2の他方の端部22を他の外装材付き壁パネル5の壁パネル11にビス等の止着材で固定する。このとき、図4に示すように、前記延出胴縁2の他方の端部22と他の外装材付き壁パネル5に取り付けられた胴縁53との間には所定の間隔が設けられている。
【0022】
次に、一方の側端部に上実3aが形成され、他方の側端部に下実3bが形成された現場貼り外装材3を、前記外装材付き壁パネル1の接合部30側に位置する外装材14と、前記他の外装材付き壁パネル5の接合部30側に位置する外装材54との間に、以下のように、取り付ける。
まず図4に示すように、まず現場貼り外装材3の下実3aを前記他の外装材付き壁パネル5の接合部30側に位置する外装材54の上実54aの下側に差し込む。そして、現場貼り外装材3の上実3aを前記外装材付き壁パネル1の側端部に位置する外装材14の下実14aの上に重ね合わせる。そして、このように重ね合わされた現場貼り外装材3を釘打ち等によって前記延出胴縁2に固定する。
上記のようにして、本実施の形態の外装材付き壁パネル1と他の外装材付き壁パネル5は接合される。そして、上記接合方法によって、本実施の形態の外装材付き壁パネル1の接合構造が得られる。
【0023】
本実施の形態によれば、前記外装材付き壁パネル1には、一方の端部21を支点として回転させることで、該外装材付き壁パネル1の外方に延出することが可能である延出胴縁2が取り付けられているので、他の外装材付き壁パネル5と接合した後に、この延出胴縁2を延出させて、他方の端部22を壁パネル51に固定するだけで接合部30に延出胴縁2を取り付けることができる。したがって、前記外装材付き壁パネル1と他の外装材付き壁パネル5とを接合して、該接合部30に現場貼り外装材3を取り付けるときに、新たに複数の胴縁を接合部30に位置決めして1本ずつ取り付ける手間を省くことができ、現場での施工効率をより向上させることができる。
【0024】
また、外装材付き壁パネル1からは延出胴縁2は一方の端部21が回転可能に壁パネル11に取り付けられているので、外装材付き壁パネル1を搬送する際や、現場で所定の位置に吊り込む際には、壁パネル11から突出しないようにしておくことができる。このため、この延出胴縁2が損傷したりすることがなく、他の外装材付き壁パネル5等に当たって損傷させたりするということがない。
【0025】
また、前記現場貼り外装材3と、外装材付き壁パネル1に予め取り付けられている外装材4、14および他の外装材付き壁パネル5に予め取り付けられている外装材4、54は、それぞれ一方の側端部には上実3a、4a、54aが形成され、他方の側端部には下実3b、4b、14bが形成されている。このように、現場貼り外装材3と予め取り付けておく外装材4と接合部30側に位置する外装材14、54とを等しいものを利用することができるので、従来のように側端部の実の形状が異なる3種類の外装材を用意する必要がない。このため、外装材付き壁パネル1、5を製作するための加工設備および加工情報の簡素化を図り、その生産効率を向上させることができ、コスト低減を達成することができる。
【0026】
また、本実施の形態によれば、前記外装材付き壁パネル1には、それぞれ防水透湿シート12、52が外装材付き壁パネル1の側端部から延出するようにして取り付けられており、前記外装材付き壁パネル1どうしを接合した後に、この防水透湿シート12、52どうしを重ね合わせた上で、前記延出胴縁2を他の外装材付き壁パネル5側に延出させている。このように、これら防水透湿シート12、52を延出胴縁2で押さえることができるので、タッカー打ちによって壁パネル11、51に防水透湿シート12、25を容易に取り付けることができる。このため、従来のように、手で重ね合わされた防水透湿シートを押さえながら、タッカー打ちをするといった煩雑な手間を要せず、現場での施工効率が向上する。
【0027】
また、現場貼り外装材3を、前記外装材付き壁パネル1の側端部に位置する外装材14と他の外装材付き壁パネル5の側端部に位置する外装材54との間に取り付けるに際して、前記延出胴縁2とそれぞれの外装材付き壁パネル1に取り付けられた胴縁13、53との間には所定の間隔が設けられている。このため、前記現場貼り外装材3の下実部3bを前記他の外装材付き壁パネル5の側端部に位置する外装材54の側端部に形成された上実54aの下側に差し込むのが容易である。
【0028】
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能なのは勿論である。
本実施の形態では、延出胴縁2を一方の端部21を壁パネル11に回転可能に固定することで、壁パネル11の側端部から外方へ延出可能に設けるものとしたが、これに限定されるものではなく、例えば伸縮自在な延出胴縁を該壁パネル11に取り付けておくものとしてもよいし、要は外装材付き壁パネル1から突出可能に設けられていればそれでよい。
また、本実施の形態では、外装材付き壁パネル1の接合部30側に位置する外装材14の側端部には下実14bが形成されているものとし、他の外装材付き壁パネル5の接合部30側に位置する外装材54の側端部には上実54aが設けられているものとしたが、これに限定されるものではないのは勿論である。
【0029】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、前記延出胴縁は、壁パネルの一方の端部から外方に延出可能に設けられているので、この外装付き壁パネルと他の外装材付き壁パネルとを接合した後に、延出胴縁を延出させた状態で該延出胴縁の他方の端部を他の外装材付き壁パネルに固定するだけで、外装材付き壁パネルどうしの接合部に延出胴縁を取り付けることができる。このため、他の外装材付き壁パネルと接合する際に、該接合部に容易に延出胴縁を取り付けることができ、現場での施工効率をより高めることができる。
また、この外装材付き壁パネルを搬送したり、現場で所定の位置に吊り込んだりする際に、前記延出胴縁が壁パネルから突出していないので、延出胴縁が損傷することはなく、また他の外装材付き壁パネルなどに当たる可能性が少ない。
【0030】
請求項2記載の発明によれば、請求項1と同様の効果が得られるのは勿論のこと、前記延出胴縁の一方の端部を支点にして胴縁を回転させることだけで、この外装材付き壁パネルの外方に延出させることができる。したがって、この外装材付き壁パネルと他の外装材付き壁パネルとを接合した後に、該接合部に延出胴縁を延出させて他方の端部を他の外装材付き壁パネルに固定するだけで容易に取り付けることができる。このため、現場での施工効率を向上させることができる。
【0031】
請求項3記載の発明によれば、請求項1または2と同様の効果が得られるのは勿論のこと、前記外装材付き壁パネルと他の外装材付き壁パネルとの接合部に取り付ける現場貼り外装材を、予め工場段階で壁パネルに取り付けられている外装材と同じものを使用することができ、部品点数の増加を防いで、コスト低減を図ることができる。
また、前記現場貼り外装材は、前記延出胴縁に固定すればよく、該延出胴縁は前記外装材付き壁パネルから他の外装材付き壁パネルに延出させて他の端部を固定すれば容易に取り付けることができるので、施工の手間が省力され、現場での施工効率を向上させることができる。
【0032】
請求項4記載の発明によれば、請求項1または2と同様の効果が得られるのは勿論のこと、前記外装材付き壁パネルに予め取り付けられた外装材のうち、側端部側に位置する外装材の側端部には下実が形成されており、他の外装材付き壁パネルの側端部に位置する外装材の側端部には上実が形成されており、外装材付き壁パネルに予め取り付けるものとする外装材と同様のものを使用することができ、部品点数の増加を防ぐことができる。
そして、この現場貼り外装材は、他の外装材付き壁パネルに延出されて固定された延出胴縁に取り付ければよいので、現場で胴縁を新たに位置決めして取り付けるといった手間を省力することができるので、現場での施工効率を向上させることができる。
【0033】
請求項5記載の発明によれば、請求項3と同様の効果が得られるのは勿論のこと、前記外装材付き壁パネルには、それぞれ防水透湿シートが外装材付き壁パネルの側端部から延出するようにして取り付けられており、前記外装材付き壁パネルどうしを接合した後に、この防水透湿シートどうしを重ね合わせた上で、前記延出胴縁を他の外装材付き壁パネル側に延出させるので、これら防水透湿シートを重ね合わせた状態で前記延出胴縁で押さえることができる。このため、この重ね合わせ部分をタッカー打ちなどで壁パネルに容易に取り付けることができ、現場での施工効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の外装材付き壁パネルの一例を示す斜視図である。
【図2】本発明の外装材付き壁パネルおよび外装材付き壁パネルの接合方法の一例を示す斜視図である。
【図3】本発明の外装材付き壁パネルおよび外装材付き壁パネルの接合方法の一例を示す斜視図である。
【図4】本発明の外装材付き壁パネルおよび外装材付き壁パネルの接合方法の一例を示す側面図である。
【図5】従来例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 外装材付き壁パネル
1a 側端面
11 壁パネル
12 防水透湿シート
13 胴縁
14 (外装材付き壁パネルの側端部に位置する)外装材
14b 下実
2 延出胴縁
21 一方の端部
3 現場貼り外装材
3a (現場貼り外装材の)上実
3b (現場貼り外装材の)下実
4 外装材
5 他の外装材付き壁パネル
5a (他の外装材付き壁パネルの)側端面
54 (他の外装材付き壁パネルの側端部に位置する)外装材
54a 上実

Claims (5)

  1. 壁パネルの表面に予め胴縁を介して外装材が取り付けられた外装材付き壁パネルであって、
    壁パネルの側端部に、該壁パネルの側端部から外方に延出可能に設けられた延出胴縁が設けられており、該延出胴縁は前記胴縁と所定の間隔を隔てて設けられていることを特徴とする外装材付き壁パネル。
  2. 請求項1記載の外装材付き壁パネルにおいて、
    前記延出胴縁は、長尺な板材からなり、一方の端部を支点にして回転させることで、前記壁パネルの外方に延出可能に設けられていることを特徴とする外装材付き壁パネル。
  3. 請求項1または2記載の外装材付き壁パネルと他の外装材付き壁パネルとを接合する接合方法であって、
    請求項1または2記載の外装材付き壁パネルの側端部側に位置する外装材の側端部には下実が形成されており、他の外装材付き壁パネルの側端部側に位置する外装材の側端部には上実が形成されており、
    前記請求項1または2記載の外装材付き壁パネルと他の外装材付き壁パネルとをそれらの側端面どうしを突き合わせて接合した後、前記延出胴縁を他の外装材付き壁パネル側に延出させ、
    次に、前記下実が形成された外装材と前記上実が形成された外装材との間に、一方の側端部に上実が他方の側端部に下実が形成された現場貼り外装材を取り付けるに際し、
    前記現場貼り外装材の下実を前記他の外装材付き壁パネルの外装材の上実の下側に差し込んだうえで、該現場貼り外装材の上実を前記請求項1または2記載の外装材付き壁パネルの外装材の下実上に重ね合わせ、
    次に、前記現場貼り外装材を前記延出胴縁に固定することを特徴とする外装材付き壁パネルの接合方法。
  4. 請求項1または2記載の外装材付き壁パネルと他の外装材付き壁パネルとを接合してなる接合構造であって、
    請求項1または2記載の外装材付き壁パネルの側端部側に位置する外装材の側端部には下実が形成されており、他の外装材付き壁パネルの側端部に位置する外装材の側端部には上実が形成されており、
    請求項1または2記載の外装材付き壁パネルと他の外装材付き壁パネルとはそれらの側端面どうしを突き合わせて接合されており、かつ、前記延出胴縁が他の外装材付き壁パネル側に延出されており、
    一方の側端部に上実が他方の側端部に下実が形成された現場貼り外装材は、その下実を前記他の外装材付き壁パネルの外装材の上実の下側に差し込んだうえで、該現場貼りの外装材の上実を前記請求項1または2記載の外装材付き壁パネルの外装材の下実上に重ね合わせ、さらに、前記延出胴縁に固定されていることを特徴とする外装材付き壁パネルの接合構造。
  5. 請求項3記載の外装材付き壁パネルの接合方法において、
    前記外装材付き壁パネルには、それぞれ防水透湿シートが外装材付き壁パネルの側端部から延出するようにして取り付けられており、
    請求項1または2記載の外装材付き壁パネルと他の外装材付き壁パネルをそれらの側端面どうしを突き合わせて接合した後、
    前記防水透湿シートどうしを重ね合わせた上で、前記延出胴縁を他の外装材付き壁パネル側に延出させることを特徴とする外装材付き壁パネルの接合方法。
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