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JP3887595B2 - 折畳み容器の組立装置 - Google Patents
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JP3887595B2 - 折畳み容器の組立装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばみかん、柿、リンゴ等の農産物、あるいはパン、菓子等の食品またはその他の工業製品、部品、原料等を収容するために用いられる折畳み、組立可能な容器を組み立てる折畳み容器の組立装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、例えば農産物を集・出荷する選果場において、原料としての農産物は、生産者により箱状のコンテナや木箱等に入れられて選果場に搬入され、また選別後の製品としての農産物は、段ボール箱に入れられて各地の市場、消費者に出荷されている。この農産物搬入用に用いられるコンテナや木箱は箱状であることから、空コンテナや空木箱の置き場所が広く必要になったり、嵩張るという欠点を有している。
【0003】
一方、選果場において出荷用に使用される段ボール箱は、耐久性の点あるいは衛生上の点で通常使い捨てとなり、出荷先の市場では用済み次第焼却等の処分作業あるいは資源回収のための作業が行われている。しかし、段ボール箱を焼却する場合は、資源の無駄使いとなり易く、また、段ボール箱では、出荷する製品(農産物等)に対する予冷作業において時間がかかるという欠点を有している。
【0004】
そこで、これらの欠点を解消するものとして、例えば図18〜図20に示す折畳みコンテナAが使用される場合がある。この折畳みコンテナAは、未使用時に図18に示すように、底板B上に短辺側の一対の第1側板Cと長辺側の一対の第2側板Dをそれぞれ折り畳むことで薄型に形成されている。そして、使用する際に、先ず図19の矢印ロに示すように第2側板Dを起立させた後に、矢印ハに示すように第1側板Cを起立させ、その後、これらの両側板C、Dを係止突起Eと係止孔Fからなる係止手段でそれぞれ係止させることにより、図20に示すように一体の箱状に組み立てられるものである。
【0005】
ところが、このような折畳みコンテナAの場合、その使用時に組み立てる作業が一般に人手によって行われていることから、非能率であるという不都合を有している。特に、一日数万ケースの出荷があるような選果場において、コスト的な面等により折畳みコンテナAの組み立て用に専用の人手の確保が多く望めないことから、折畳みコンテナAを自動的に組み立てる組立装置の設置が強く望まれ、一部で採用されている。
【0006】
この組立装置は、第2側板Dを起立させる手段と、第2側板Dの起立後において、第1側板Cを引起こす引起し手段とを備え、起立手段と引起し手段とを同一の組付けステーションに配設したものである。しかしながら、この組立装置にあっては、折畳みコンテナAの組立を同一のステーションで行うことから、折畳みコンテナAの組立作業に時間がかかり、特に前述したような出荷量が多い選果場で使用した場合に処理能力不足が発生し易いという不都合を有している。(なお、前記折畳みコンテナAのような箱体を自動的に組み立てる装置としては、例えば特許文献1に開示されている。)
【0007】
【特許文献1】
特開平10−129620号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、当出願人は、このように不都合を解消するために、特願2001−267368号に示す折畳み容器の組立装置を出願した。この組立装置は、第1ステーションに設けられた一対の第2側板を起立させる第2側板起立装置と、第1ステーションに続いた第2ステーションに設けられ一対の第1側板を起立させると共にこの起立された一対の第1側板を第2側板に押圧して係止手段で係止させる第1側板起立・押圧係止装置と、第1ステーションと第2ステーションに亘って移動可能に設けられ起立された第2側板の起立姿勢を維持する第2側板姿勢維持装置と、を備えたものである。
【0009】
そして、この組立装置によれば、二つのステーションで、一対の第2側板の起立と姿勢維持及び第1側板の起立と係止が行わることから、折畳み容器の組立時間が短縮化されて処理能力が向上すると共に、連続した2つのステーションの配置で対応できて装置の機長が短くなる等、組立装置の構成の簡略化が図れ、設置スペースが省スペースとなったり設備コストが低減されるという作用効果を奏することができる。また、この組立装置は、第2側板の起立姿勢を維持する第2側板姿勢維持装置の規制部材が、第2側板の起立状態を維持したまま折畳み容器と共に第1ステーションから第2ステーションまで移動すると共に、第2ステーションにおいて第1側板起立・押圧係止装置が作動するまでの間、第2側板の起立状態を維持することができるようになっている。
【0010】
ところで、選果場において使用される折畳み容器は、品目や収容する量に適したサイズのものが用いられているが、この組立装置においては、規制部材が第2ステーションに移動している時に、後続の折畳み容器の第2側板を起立させると、起立された第2側板の高さが所定値以上に高いと規制部材が第2ステーションから第1ステーションに戻る際に、第2側板上縁と干渉(衝突)する場合がある。したがって、この干渉を避けるために、規制部材を上方に垂直に持ち上げた後に水平方向に移動して戻す必要があり、第2側板の高さが高い場合にこの戻るための時間が長くなる等、折畳み容器の大きさ(側板の高さ)により処理能力が左右され易い。そのため、この組立装置の場合、第2ステーションに移動した規制部材が第1ステーションに戻るまで、第2側板を起立させないようにしなければならず、第2側板の起立開始時間が遅れることになって、折畳み容器の側板サイズ等に関係なく処理能力を十分に高めることが難しくなる。
【0011】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、折畳み容器の側板サイズ等に影響されることなく、折畳み容器の組立作業のサイクルタイムを短くして十分な処理能力の向上が得られると共に、設備コストの低減化や設置スペースの省スペース化が同時に図れる折畳み容器の組立装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成すべく、本発明のうち請求項1に記載の発明は、底板上に一対の第1側板が伏せられ該第1側板上に一対の第2側板が伏せられると共に、第1側板と第2側板とが着脱可能に係止される係止手段を有する折畳み容器の組立装置であって、前記折畳み容器の一対の第2側板を起立させる第2側板起立装置と、該第2側板起立装置で起立された第2側板の起立姿勢を所定時間維持する第1の第2側板起立姿勢維持装置と、該第1の第2側板起立姿勢維持装置の下流側に設けられ第2側板の起立姿勢を継続して所定時間維持する第2の第2側板起立姿勢維持装置と、該第2の第2側板起立姿勢維持装置で第2側板の起立姿勢が維持された折畳み容器の前記一対の第1側板を起立させると共に、この起立された一対の第1側板を前記第2側板に押圧して係止手段で係止させる第1側板起立係止装置と、を備え、前記第1の第2側板起立姿勢維持装置は、上下動可能な嵌装部を有し、前記第2側板起立装置で第2側板が起立された際に該嵌装部が下降動作して第2側板の起立姿勢を所定時間維持すると共に、起立状態の第2側板が第2の第2側板起立姿勢維持装置に係合した際に該嵌装部が上昇動作して起立状態の第2側板間から退去することを特徴とする。
【0013】
このように構成することにより、第1側板上に第2側板が折り畳まれた状態の折畳み容器は、先ず第2側板起立装置で、一対の第2側板が立させられると、第1の第2側板起立姿勢維持装置の嵌装部が下降して第2側板間に嵌まり込むことにより、第2側板の起立姿勢が所定時間維持される。そして、第1の第2側板起立姿勢維持装置で起立姿勢が維持された第2側板は、第1の第2側板起立姿勢維持装置の下流側に設けられた第2の第2側板起立姿勢維持装置に係合した際に、第1の第2側板起立姿勢維持装置の嵌装部が上昇して第2側板間から退去し、第2の第2側板起立姿勢維持装置で起立姿勢が継続して所定時間維持され、第2側板の起立姿勢が維持された折畳み容器は、第1側板起立係止装置にって、一対の第1側板が起立されると共に、この起立された一対の第1側板が、起立姿勢が維持されている第2側板に押圧されて係止手段で係止される。これにより、第2側板の起立姿勢が、上下動可能な嵌装部を有する第1の第2側板起立姿勢維持装置と第2の第2側板起立姿勢維持装置間で継続維持されることから、起立姿勢が第2の第2側板起立姿勢維持装置に継続された時点で、該嵌装部を上昇させ第2側板間から退去させることにより第1の第2側板起立姿勢維持装置を初期状態に復帰させて次の折畳み容器の第2側板の起立に対応させることができて、組立作業のサイクルタイムが短縮化されて処理能力十分に高められる。更に、第1の第2側板起立姿勢維持装置の嵌装部の第2側板間からの退去が、起立姿勢を維持された第2側板が第2の第2側板起立姿勢維持装置に係合した際の該嵌装部の上昇動作で行われることから、起立姿勢の確実な継続が行われると共に、折畳み容器の側板サイズ等に影響されることなく、第1の第2側板起立姿勢維持装置の嵌装部の第2側板間からの素早い退去が可能となり、組立作業のサイクルタイムの一層の短縮化が図れる。
【0014】
また、請求項2に記載の発明は、記第2の第2側板起立姿勢維持装置が固定して配置されていることを特徴とする。このように構成することにより、第1及び第2の第2側板起立姿勢維持装置のうち、第1側板の起立時に第2側板の起立姿勢を維持する第2の第2側板起立姿勢維持装置を固定して配置できることから、第2の第2側板起立姿勢維持装置自体の構成を簡素にできると共に、第1の第2側板起立姿勢維持装置の動きを単調にできる等、両起立姿勢維持装置の構成の簡略化が図れる。
【0016】
また、請求項に記載の発明は、前記第2側板起立置と第1側板起立係止装置との間において、折畳み容器を移送する移送手段を設けたことを特徴とする。このように構成することにより、第2側板起立装置で第2側板が起立され第1の第2側板起立姿勢維持装置で第2側板の起立姿勢が維持された折畳み容器を、移送手段で第2の第2側板起立姿勢維持装置まで移送できることから、第1及び第2の第2側板起立姿勢維持装置間において第2側板の起立姿勢を良好に維持できる。
【0017】
また、請求項に記載の発明は、前記第1の第2側板起立姿勢維持装置が折畳み容器の搬送方向の前端側を起立姿勢維持、第2の第2側板起立姿勢維持装置が折畳み容器の搬送方向の後端側を起立姿勢維持ることを特徴とする。このように構成することにより、第1の第2側板起立姿勢維持装置が折畳み容器の搬送方向の前端側の起立姿勢を維持第2の第2側板起立姿勢維持装置が後端側の起立姿勢を維持ることから、両起立姿勢維持装置を近接配置できて、機長の短縮化等が図れる。
【0018】
また、請求項に記載の発明は、前記第2側板が、搬送方向の両側で起立されることを特徴とする。このように構成することにより、第1及び第2の第2側板起立姿勢維持装置間において、第2側板が搬送方向の両側に位置する折畳み容器を搬送方向に搬送しながら、搬送方向両側の第2側板の起立姿勢を維持できることから、第2側板の起立からその姿勢維持及び第1側板の起立係止までをスムーズに行うことができて、効率的な組立作業が可能になる。
【0019】
また、請求項に記載の発明は、前記第1側板起立係止装置、その先端部が一対の第1側板に係止される一対の爪を有することを特徴とする。このように構成することにより、一対の爪の先端部が折畳み状態の第1側板にそれぞれ係止して第1側板が起立させられることから、第1側板の確実な起立動作が得られると共に、一対の爪に第1側板の起立機能と第2側板への係止機能の両機能を持たせることが可能になる。
【0020】
また、請求項に記載の発明は、前記一対の爪、その一方の爪が前後方向に移動可能な移動フレームに設けられ、他方の爪が前後方向に固定の支持部に設けられていることを特徴とする。このように構成することにより、一対の爪のうち一方を前後方向に固定して配置できることから、爪自体の構成やその移動機構等の簡略化が図れる。
【0021】
また、請求項に記載の発明は、前記一対の爪が、その相対移動により折畳まれた一対の第1側板間に順次入り込んで当該第1側板を起立させることを特徴とする。このように構成することにより、一対の爪が相対移動で第1側板間に順次入り込むことで第1側板が起立させられることから、一対の爪の先端部を第1側板間に確実に入り込ませることができて、例えば折畳み時に一対の第1側板の上縁部間の間隔が狭くなる深型の折畳み容器であっても、第1側板の確実な起立動作が得られる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図12は、本発明に係わる組立装置の一実施形態を示し、図1がその全体を示す側面図、図2が段くずし装置を示す図、図3〜図8が第2側板起立装置を示す図、図9〜図12が第1側板起立係止装置を示す図である。
【0023】
図1において、組立装置1は、内部に段積み収容された前記折畳みコンテナA(以下、単にコンテナAという)を一個づつ分離して下流側に排出する段くずし装置2と、この段くずし装置2から供給されるコンテナAの長辺側の第2側板Dを起立させる第2側板起立装置3と、この第2側板起立装置3で起立された第2側板Dの起立姿勢を所定時間維持する第1の第2側板起立姿勢維持装置4及び第2の第2側板起立姿勢維持装置5と、コンテナAの短辺側の第1側板Cを起立させて第2側板Dに押圧して係止させる第1側板起立係止装置6等を備えている。
【0024】
そして、この段くずし装置2、第2側板起立装置3、第1及び第2の第2側板起立姿勢維持装置4、5、第1側板起立係止装置6等が、鋼材によって枠組み形成された機枠7内に、搬送方向イに沿って順に配置されることにより、3つのステーションS1〜S3が形成されている。すなわち、機枠7の最上流側に段くずし装置2による段くずし用のステーションS1が形成され、このステーションS1の下流側に第2側板起立装置3と第1の第2側板起立姿勢維持装置4とにより、第2側板Dの起立と所定時間の起立姿勢維持を行うステーションS2が形成され、さらにこのステーションS2の下流側に第2の第2側板起立姿勢維持装置5と第1側板起立係止装置6とにより、第2側板Dの所定時間の起立姿勢維持と第1側板Cの起立及び両側板C、Dの押圧係止を行うステーションS3が形成されている。
【0025】
前記段くずし装置2は、図2に示すように、垂直状態の昇降シリンダ9のピストンロッドに連結された昇降部材8を有し、この昇降部材8の前記搬送方向イに沿った両側にはガイド10がそれぞれ設けられ、このガイド10はフレーム11に固定されたガイドレール12にそれぞれ係合している。また、フレーム11の上端にはコンテナAの底板B下面が載置されるコンテナ載置面13がそれぞれ形成され、このコンテナ載置面13の外側には、段積みされるコンテナAの外側方向への傾動を規制する複数本のガイド棒14が立設されている。
【0026】
また、フレーム11にはL型フレーム15がそれぞれ固定され、このL型フレーム15の上部には、そのピストンロッドがストッパ16aとして機能するシリンダ16がそれぞれ水平状態で配設されている。さらに、昇降部材8の上面で搬送方向イに沿った両側には、コンテナAの底板B下面に設けられた凹部17に係合すると共に搬送レールを兼ねる棒状レール18が配設されている。なお、この棒状レール18は、後述する第2側板起立装置3、第1及び第2の第2側板起立姿勢維持装置4、5、第1側板起立係止装置6に亘って、直線略連続状に配設されている。
【0027】
そして、前記昇降シリンダ9を作動させて昇降部材8を上昇させ、棒状レール18上端で段積みされた複数のコンテナAを支持した状態で、前記シリンダ16を作動させてストッパ16aを後退させると共に昇降シリンダ9を作動させて昇降部材8を一段下降させ、かつこの位置でシリンダ16を再び作動させてストッパ16aを再度進出させることで、ストッパ16aで下から二段目のコンテナAが支持される。これにより、段積みされた最下段のコンテナAが上部(二段目)のコンテナAから分離され、この分離されたコンテナAの両端部下面が前記フレーム11のコンテナ載置面13上にそれぞれ載置されるように構成されている。
【0028】
また、段くずし装置2は、機枠7のフレーム19に水平状態で配置されたスライドシリンダ20を有している。このスライドシリンダ20には、移動可能な移動部材21が設けられ、この移動部材21はコンテナAの後端面側に当接するように設定されている。そして、スライドシリンダ20が作動することで移動部材21が搬送方向イに移動し、移動部材21に当接しているコンテナAが、その凹部17を前記棒状レール18に係合しつつ前方である第2側板起立装置3方向に押し出されるように構成されている。なお、段くずし装置2は、この例に限らず、段積みされたコンテナAのうち最下段(もしくは最上段)のコンテナAを一個づつ分離し得る、他の適宜構成の装置を採用することができる。
【0029】
前記第2側板起立装置3は、図1及び図3〜図7に示すように、シリンダ23の作動で回動する一対の回動部材24を有し、この各回動部材24には回動案内用と回動範囲規制用の円弧状のガイド溝24a(図5及び図6参照)がそれぞれ形成されている。そして、このガイド溝24aには固定板25に設けたガイドローラ26がそれぞれ摺接可能に係合し、回動部材24の側壁には前記シリンダ23のピストロンロッドがそれぞれ連結されている。このシリンダ23のピストンロッドの連結位置や前記ガイド溝24aの形状によって、回動部材24は、図5に示すコンテナAの第2側板Dのヒンジ部Oを中心として、図の矢印ニの如く回動するように構成されている。
【0030】
さらに、回動部材24の先端部側には、スライドベース271によってコンテナAの側板Dの上縁側に移動可能なシリンダ27がそれぞれ設けられている。そして、スライドベース271は、回動部材24に係合ピン272によって固定されており、このようにすることで、側板Dの高さが異なるコンテナAにも迅速に対応することができる。また、各シリンダ27のピストンロッドには、コンテナAの側板Dの上縁の係合突起28(図7及び図18参照、但し図19、図20では図示省略)に係合し得る上縁係合板29がそれぞれ固定されている。この上縁係合板29は、コンテナAの係合突起28に係合する係合孔29a(図7参照)を有し、各シリンダ27が作動してそのピストンロッドが、初期位置から係合位置まで後退することで、コンテナAの折り畳まれている第2側板D上縁の係合突起28に係合して、後述する如く可動規制部材31が起立された第2側板D間に介装されるまでの間、起立姿勢が維持されるように構成されている。
【0031】
なお、第2側板起立装置3は、前記段くずし装置2のスライドシリンダ20の終端部に連結された移送手段としてのスライドシリンダ30を有し、このスライドシリンダ30には、移動可能な移動部材21が設けられている。この移動部材21は、コンテナAを前方である第1側板起立係止装置6方向に押し出す際にコンテナAに係止するが、押し出し後に戻る際には、後続のコンテナAの底面側を摺動して戻ることができるようになっているため、スライドシリンダ30の移動部材21が元の位置に戻る前に、スライドシリンダ20の移動部材21を作動させて後続のコンテナAを供給することができて、サイクルタイムを一層短くすることができる。
【0032】
前記第1の第2側板起立姿勢維持装置4は、図3及び図6、図7に示すように、上下動可能な可動規制部材31を有している。可動規制部材31は、搬送方向イと直交する幅方向に設けられた上下板31aの中間部が昇降シリンダ32のピストロッドの下端に固定されると共に、上下板31aの所定距離両側に嵌装部31bが下方に向けてそれぞれ立設されている。なお、可動規制部材31の上下板31aの両端部は、機枠7に固定されたガイド棒31cによってガイドされている。そして、昇降シリンダ32が作動してそのピストンロッドが上下動することにより、可動規制部材31の嵌装部31bが図3の矢印トの如く上下動して、起立状態の第2側板D間に嵌装されたり第2側板D間から退去するようになっている。
【0033】
前記第2の第2側板起立姿勢維持装置5は、図3及び図7、図8に示すように、機枠7のフレーム34に固定的に配置された固定規制部材35を有している。固定規制部材35は、搬送方向イと直交する幅方向に設けられた基部35a(図8参照)が機枠7のフレーム34に固定されると共に、幅方向の両側に例えば搬送方向に沿って所定距離延びた嵌装部35bがそれぞれ形成されている。そして、固定規制部材35の嵌装部35bは、その下端が棒状レール18で形成される搬送面より所定高さ位置に設けられることにより、棒状レール18上を搬送されてくる第2側板Dが起立させられたコンテナAの第2側板D間に嵌装されるようになっている。
【0034】
なお、第2側板起立装置3、第1及び第2の第2側板起立姿勢維持装置4、5に配設される前記棒状レール18の外側には、コンテナAの搬送幅方向への移動を規制するガイドレール36が配設されている。この棒状レール18とガイドレール36は、図示はしないが、後述する第1側板起立係止装置6にも配設されている。また、第1の第2側板起立姿勢維持装置4及び第2の第2側板起立姿勢維持装置5の具体的な構成は、これらの例に限定されず、起立状態の第2側板D間に嵌装されてその姿勢を維持する適宜の構成を採用できるし、第1の第2側板起立姿勢維持装置4の上下動機構も適宜の構成を採用できる。
【0035】
前記第1側板起立係止装置6は、図9〜図12に示すように、2個の昇降シリンダ38、39によって昇降可能な昇降台40を有し、この昇降台40の下面側には固定側爪41と移動側爪42が設けられている。固定側爪41は、昇降台40の上流側で幅方向両端部に下方に突出する状態でそれぞれ設けられた支持部43に枢支されており、初期状態において後方側に所定角度で傾斜しかつ軸44を中心に回動し得るように構成されている。また、この両固定側爪41の三角形状の先端部41aの下面は、コンテナAの底板B内面に当接し得るように水平に設定されると共に、連結棒45(図9参照)を介して連結されている。
【0036】
一方、前記移動側爪42は、固定側爪41と同様に昇降台40の幅方向両端部にそれぞれ設けられ、昇降台40の中心位置に設けられたスライドシリンダ46に移動フレーム47を介して連結されると共に、その先端部42aが初期状態において前方に所定角度で傾斜し、かつその三角形状の先端部42a下面がコンテナAの底板B内面に当接し得るように水平に設定されている。また、この移動側爪42も、固定側爪41と同様に移動フレーム47に軸48で連結されて、該軸48を中心に回動可能に設けられている。
【0037】
なお、この移動側爪42と固定側爪41は、初期状態においてその先端部42a、41aを交差させ、移動側爪42の先端部42aを固定側爪41の先端部41aの搬送方向イの下流側に位置して設けることにより、移動側爪42の下流側への移動時に固定側爪41が干渉しないように設定されている。そして、この固定側爪41に対する移動側爪42の相対的位置関係の変化と、固定側爪41と移動側爪42の垂直位置への回動動作によって、後述する如くコンテナAの第1側板Cが起立させられる。
【0038】
次に、この組立装置1によるコンテナAの組立方法の一例を各図を参照して説明する。先ず、段くずし装置2内に例えば人手によってセットされた段積み状態のコンテナAは、前述したように、昇降シリンダ9やシリンダ16の作動で最下段のコンテナAが上部のコンテナAから分離されて、フレーム11のコンテナ載置面13上に載置されると共に、このコンテナAの後端面後方に移動部材21が位置した状態となる。
【0039】
この状態で、スライドシリンダ20を作動させると、移動部材21が搬送方向イに移動して、コンテナAの後端面に当接しつつ該コンテナAを前方に押し出し、所定距離移動した時点で、組立作業の第1ステーションS2である第2側板起立装置3の棒状レール18上にその第1側板Cが前後に位置する状態で供給される。この第2側板起立装置3にコンテナAが供給されると、シリンダ23が作動し、回動部材24がヒンジOを中心に図5に示す矢印ニ方向に回動する。そして、水平状態のシリンダ27の作動でその上縁係合板29を図5の二点鎖線位置から実線位置まで水平方向に後退させることにより、その係合孔29aが折畳みされている第2側板Dの上縁の係合突起28に係合する。
【0040】
そして、この状態でシリンダ23を作動させると、上縁係合板29が固定されている回動部材24が図5の矢印ニの如く回動する。この回動部材24の回動時に、上縁係合板29の係合孔29aがコンテナAの係合突起28に係合していることから、上縁係合板29と第2側板Dの係合状態が安定維持され、第2側板Dが垂直状態に確実に起立させられて図6に示す状態となる。第2側板起立装置3で第2側板Dが起立させられると、次に前記第1の第2側板起立姿勢維持装置4の昇降シリンダ32が作動して、可動規制部材31が図6の実線位置から二点鎖線の位置まで下降し、該可動規制部材31の嵌装部31bが起立している第2側板Dの前端部間に嵌め込まれ、この可動規制部材31で第2側板Dの起立姿勢が維持された状態となる。
【0041】
この状態で前記シリンダ27を作動させてそのピストロンロッドを前進させると、上縁係合板29の係合孔29aが上昇してコンテナAの係合突起28との係合状態が解かれ、図6の二点鎖線で示す元の位置に復帰する。この時第2側板Dは可動規制部材31によって起立状態が維持されている。
【0042】
そして、可動規制部材31で第2側板Dの起立姿勢が維持された状態で、前記スライドシリンダ30を作動させると、コンテナAが棒状レール18とガイドレール36で案内されつつ、搬送方向イに沿って所定距離搬送され、第2の第2側板起立姿勢維持装置5に供給される。この第2の第2側板起立姿勢維持装置5に供給されたコンテナAは、その起立状態の第2側板Dの前端部間に第2の第2側板起立姿勢維持装置5を構成する固定規制部材35の嵌装部35bが嵌装され、この固定規制部材35により第2側板Dの起立姿勢が所定時間維持される。
【0043】
固定規制部材35の嵌装部35bがコンテナAの第2側板Dの前端部間に嵌装されると、この固定規制部材35で第2側板Dの起立姿勢が維持されるため、第1の第2側板起立姿勢維持装置4のシリンダ32を作動させて可動規制部材31を上昇させ、その嵌装部31bを起立している第2側板D間より上方に退去させる。この可動規制部材31の退去により、該可動規制部材31が次のコンテナAの第2側板Dの起立姿勢維持のための初期位置に復帰すると共に、第2側板Dの起立姿勢維持が可動規制部材31から固定規制部材35に継続され、この固定規制部材35により起立姿勢が所定時間、すなわち、スライドシリンダ30によるコンテナAの移動により、固定規制部材35が第2側板Dの前端部間に嵌装されて後端部間までの間維持されることになる。
【0044】
つまり、分割状態の可動規制部材31と固定規制部材35とを搬送方向イに沿って略連続的に配置することにより、第2側板Dの起立姿勢を、可動規制部材31による姿勢維持時間と固定規制部材35による姿勢維持時間の間、連続維持することができ、この起立姿勢維持の間にコンテナAの移動動作と後述する如く第1側板Cの起立係止動作が行われる。そしてこの時、可動規制部材31と固定規制部材35が搬送方向イに沿って近接配置されていることから、継続に係わる時間を短くしつつ、第2側板Dの起立・維持動作から第1側板Cの起立・係止動作がスムーズに行われることになる。
【0045】
そして、第2の第2側板起立姿勢維持装置5に供給されて固定規制部材35で第2側板Dの起立姿勢が維持されたコンテナAは、組立作業の第2ステーションS3である第1側板起立係止装置6に供給され、次のようにして第1側板Cが起立させられる。すなわち、第1側板起立係止装置6にコンテナAが供給されると、図10に示すように、昇降シリンダ38、39の作動で、該起立係止装置6の初期位置としての上昇位置にある昇降台40が下降し、その固定側爪41と移動側爪42をコンテナA内に位置させて、各爪41、42の先端部41a、42a下面をコンテナAの底板B内面に当接させる。
【0046】
なお、この状態においては、固定側爪41と移動側爪42の先端部41a、42aは、第1側板Cに当接係合していない状態となっている。この状態で、スライドシリンダ46を作動させると、移動フレーム47が搬送方向イに移動し、この移動フレーム47の移動で移動側爪42も同方向に移動して、その先端部42aが前方側の第1側板Cの端面(上縁)に当接係合する。
【0047】
そして、この移動側爪42が前方側の第1側板Cに当接係合した状態のまま、さらに移動フレーム47が移動すると、第1側板Cに移動側爪42が当接係合しているコンテナAが搬送方向イに移動させられ、このコンテナAの移動と共に移動側爪42が軸48を中心に回動しつつ前方側の第1側板Cが除々に起立させられる。また、コンテナAの移動により固定側爪41の先端部41aに後方側の第1側板Cが当接係合する状態となり、固定側爪41が軸44を中心に回動しつつ後方側の第1側板Cも起立させられる。
【0048】
すなわち、前方の第1側板Cへの移動側爪42の当接係合でコンテナAが移動することにより、後方側の第1側板Cが固定側爪41に当接係合し、移動フレーム47をさらに移動させることで、図11に示すように、共に回動する移動側爪42と固定側爪41で前後一対の第1側板Cが共に除々に起立させられることになる。
【0049】
移動フレーム47が予め設定した所定距離移動すると、図12に示すように、固定側爪41と移動側爪42が略垂直位置まで図の矢印ヘの如く回動し、両爪41、42の端面で前後の第1側板Cがそれぞれ垂直状態に設定され、この時の両爪41、42の押圧力によって、隣接する第1側板Cと第2側板Dに設けられている係止手段としての係止突起Eと係止孔Fが互いに係止される。これにより、図20に示すような組み立てられたコンテナAが得られ、この組み立てられたコンテナAは、後方から次のコンテナAで押し出されることにより、棒状レール18とガイドレール36で案内されつつ、組立装置1から例えば図示しないコンテナ搬送コンベアに排出され、該コンベアで選別装置等に投入される。
【0050】
なお、移動側爪42は、第1側板Cと第2側板Dの係止後に、スライドシリンダ46の作動で後退すると共に、この後退と略同時にシリンダ38、39の作動で上昇して、図10の二点鎖線aで示す初期位置まで復帰させられる。また、移動フレーム47の移動に追従した移動側爪42や固定側爪41の回動動作に応じて、昇降台40の高さ位置は、2連式の昇降シリンダ38、39の作動で、図10の二点鎖線aの初期位置と二点鎖線bの係止位置、及び実線位置cとの間で上下動することになる。
【0051】
つまり、この組立装置1の場合、ステーションS2(第2側板起立装置3)で折畳まれたコンテナAの長辺側の一対の第2側板Dが同時に起立されると共に、ステーションS3(第1側板起立係止装置6)で短辺側の一対の第1側板Cが略同時に起立されて既に起立されている第2側板Dに係止される。そして、ステーションS2からステーションS3との間においては、ステーションS2側に設けた第1の第2側板起立姿勢維持装置4で第2側板Dの起立姿勢が所定時間維持され、また、ステーションS3側に設けた第2の第2側板起立姿勢維持装置5で、第1の第2側板起立姿勢維持装置4による起立姿勢が継続されて所定時間維持され、この起立姿勢維持の間にコンテナAが移送させられることになる。
【0052】
このように、上記実施形態の組立装置1にあっては、段くずし装置2から供給される折畳まれたコンテナAを、ステーションS2としての第2側板起立装置3で一対の第2側板Dを同時に起立させ、ステーションS3としての第1側板起立係止装置6で一対の第1側板Cを略同時に起立させて各側板C、Dを係止させるため、折畳まれたコンテナAを2つのステーションS2、S3で自動的に組み立てることができる。その結果、従来の組立装置のように第2側板Dと第1側板Cを同一のステーションで組み立てる場合に比較して、組立時間の短縮化を図ることが可能になる。
【0053】
特に、コンテナAの一対の第1側板Cと一対の第2側板Dがそれぞれ専用のステーションS2、S3で略同時に起立させられるため、第1側板Cの起立時間をより短縮化することができる。また、段積みされたコンテナAを第2側板起立装置3に供給する段くずし装置2が、第2側板起立装置3や第1側板起立係止装置6の機枠7内に一体的に組み込まれているため、コンテナAの供給から排出までを最短距離で行うことができ、これらのことから、組立作業の一層の時間短縮を図ることが可能になる。
【0054】
また、第2側板起立装置3(ステーションS2)と第1側板起立係止装置6(ステーションS3)との間に、第1の第2側板起立姿勢維持装置4と第2の第2側板起立姿勢維持装置5とを配置し、両起立姿勢維持装置4、5間で第2側板Dの起立姿勢が継続して維持できるように構成されているため、第1側板Cの起立動作時に第2側板Dの起立姿勢を維持する第1の第2側板起立姿勢維持装置4が第1側板Cの起立動作に何等関与せず、第1の第2側板起立姿勢維持装置4を第2側板Dの起立動作専用に使用することができる。
【0055】
その結果、第2側板起立装置3で起立させられ第1の第2側板起立姿勢維持装置4で姿勢維持された第2側板Dが、第2の第2側板起立姿勢維持装置5に継続された際に、第1の第2側板起立姿勢維持装置4を次のコンテナAの第2側板Dの起立動作に関与させることができて、コンテナAの組立作業におけるサイクルタイムが短縮化され、例えば特願2001−267368号に示す起立姿勢維持装置で維持される場合に比較して、組立作業の処理能力を十分に高めることが可能になる。
【0056】
また、第1の第2側板起立姿勢維持装置4を上下動可能な可動規制部材31等で構成し、第2の第2側板起立姿勢維持装置5を固定的に配置された固定規制部材35等で構成しているため、両起立姿勢維持維持装置4、5自体の構成を簡略化することができると共に、その動作も簡略化することができて、安価で効率的な第2側板起立姿勢維持装置4、5を得ることが可能になる。
【0057】
さらに、コンテナAの搬送方向イの両側に位置する第2側板Dが第1及び第2の第2側板起立姿勢維持装置4、5でその起立姿勢が維持されるため、第2側板起立装置3で起立されたコンテナAの第2側板Dの起立姿勢を維持しつつ搬送方向イに搬送することができて、第2側板Dの起立から起立姿勢維持及び第1側板Cの起立開始を略連続的に行うことができて一層効率的な組立作業が可能になると共に、第1の第2側板起立姿勢維持装置4と第2の第2側板起立姿勢維持装置5を搬送方向イに沿って近接配置できて、組立装置1の機長を一層短くすることが可能になる。
【0058】
また、第2側板起立装置3が、搬送方向イの両側に第2側板Dの起立姿勢が維持される状態でコンテナAを搬送(移送)するスライドシリンダ30を有するため、第1の第2側板起立姿勢維持装置4と第2の第2側板起立姿勢維持装置5間において、第2側板Dが起立させられたコンテナAを確実かつスムーズに移送(搬送)することができると共に、コンテナAを移送するための構成を簡略化することが可能になる。
【0059】
さらにまた、段くずし装置2や第2側板起立装置3及び第1側板起立係止装置6等が同一機枠7内に効率的に配置されているため、機枠7の長さ(機長)を従来の組立装置に比較して短くすることができ、組立装置1の大型化を防いで、選果場への設置スペースの省スペース化が図れ、例えば該組立装置1の選果場への設置を容易かつ安価に行うことが可能になる。
【0060】
また、コンテナAの長辺側の第2側板Dの起立時に、第2側板Dの係合突起28が上縁係合板29の係合孔29aに係合した状態で起立させられるため、折畳まれた第2側板Dを確実に起立させることができると共に、第2側板Dの起立時に、回動部材24に設けたガイド溝24aに固定板25に設けたガイドローラ26が摺接しつつ行われるため、回動部材24の回動、すなわち第2側板Dの起立を安定かつスムーズに行うことができる。
【0061】
また、短辺側の第1側板Cの起立が、例えば共に回動可能な移動側爪42と固定側爪41の相対的位置関係の変化で行われるため、移動側爪42と固定側爪41の三角形状の先端部42a、41aを第1側板Cに確実に係止させることができて、第1側板Cを安定して起立させることができる。特に、コンテナAを移動させつつ両爪42、41の先端部42a、41aが第1側板Cに係止する構造であるため、コンテナAの搬送力を利用した起立作業となって、第1側板Cをよりスムーズに起立させることができる。
【0062】
またさらに、第1側板Cの起立用の移動側爪42と固定側爪41の押圧力によって起立された隣合う側板C、Dを係止させることができるため、移動側爪42と固定側爪41に第1側板Cを起立させる機能と、その押圧力で起立した第1側板Cを第2側板Dに係止させる機能の両機能を持たせることができ、従来の組立装置のような係止用の専用部材が不要となり、組立装置1の構成を一層簡略化することができる。
【0063】
また、コンテナAの移動用レールとして、コンテナAの凹部17に係合する棒状レール18を使用する。コンテナAを移動させる駆動源としてのスライドシリンダ30、46を有する。スライドシリンダ46は、移動機能の他に第1側板Cの起立機能を有するため、従来の組立装置のようなスプロケット、チェーンやモータ等を有する搬送装置を必要とせず、コンテナ搬送手段の構成を極めて簡単かつコスト安価に形成することができる。これらのことと、前記設置スペースの省スペース化等と併せ、組立装置1を安価な設備コストで設置することが可能になる。
【0064】
図13〜図17は、前記第1側板起立係止装置6の他の実施形態を示す側面図及びその動作説明図である。以下、上記実施形態と同一部位には、同一符号を付して説明する。この実施形態の第1側板起立係止装置6の特徴は、固定側爪41と移動側爪42の相対移動によって、コンテナAの折畳まれた第1側板Cを起立させるようにした点にある。
【0065】
すなわち、図13に示すように、前記第1側板起立係止装置6の昇降台40の下面側に一体的に設けられた移動側爪42には、三角形状の先端部42aを連結する連結棒45の長手方向中央位置に、下方に所定寸法突出した状態で係止片50が設けられている。また、固定側爪41のコンテナAの底板Bに当接する部分の長さL1(先端部41a下面の幅)は、折畳まれたコンテナAの前後一対の第1側板C間の間隙51の寸法L2より所定寸法小さく(L1<L2)設定されており、これにより後述する如く固定側爪41が第1側板C間の間隙51に確実に入り込むことができる。
【0066】
このように構成された移動側爪42の第1側板Cの起立方向である搬送方向イに沿った往復動作と、固定側爪41と移動側爪42の相対的位置関係の変化、及び固定側爪41と移動側爪42の軸44、48を中心にした垂直位置への回動動作等によって、次のようにしてコンテナAの第1側板Cが起立させられる。
【0067】
すなわち、第1側板起立係止装置6に第2側板Dが起立状態のコンテナAが供給されると、第1側板起立係止装置6の昇降シリンダ38、39の作動で、初期位置としての上昇位置にある昇降台40が下降し、その固定側爪41と移動側爪42をコンテナA内に位置させる。この時、図13に示すように、固定側爪41のコンテナAの底板Bに当接する部分の長さL1が折畳まれたコンテナAの第1側板C間の間隙51寸法L2より小さいため、移動側爪42の先端部42a下面は折畳まれているコンテナAの一方(前方側)の第1側板C上面に当接するが、移動側爪42の係止片50と固定側爪41の先端部41aは、コンテナAの前後の第1側板C間の間隙51上に位置した状態となる。
【0068】
この状態で、スライドシリンダ46を作動させると、移動フレーム47が搬送方向イに移動し、この移動フレーム47の移動で移動側爪42も同方向に移動し、間隙51内に位置する係止片50も同方向に移動する。この係止片50の移動により、図14に示すように、該係止片50が前方側の第1側板Cの上縁部に当接係合すると共に、固定側爪41の先端部41a下面が間隙51内に入り込んだ状態となり、この状態で、移動側爪42のさらなる移動によって、該移動側爪42に係止片50を介して当接係合しているコンテナAが搬送方向イに移動させられる。
【0069】
このコンテナAの搬送方向イへの移動により、固定側爪41の先端部41aが後方側の第1側板Cの上縁部に当接係合すると共に、先端部41aが後方側の第1側板Cと底板B間の隙間(図示せず)に入り込む状態となり、固定側爪41が軸44を中心に回動して後方側の第1側板Cが起立させられる。すなわち、前方側の第1側板Cへの移動側爪42の係止片50の当接係合でコンテナAが移動することにより、後方側の第1側板Cと底板Bとの隙間に固定側爪41の先端部41aが入り込み、さらに移動フレーム47を移動させることで、図15に示すように、固定側爪41で後方側の第1側板Cが所定位置まで起立させられる。
【0070】
そして、後方側の第1側板Cが所定位置まで起立した状態で、移動側爪42を搬送方向イと逆方向である後方側に所定距離戻し、図16に示すように、移動フレーム47の背面に所定位置まで起立している後方側の第1側板Cを当接させ、移動側爪42の先端部42aを間隙51内に位置させて先端部42a下面をコンテナAの底面Bに当接させる。この状態で、移動側爪42を再び搬送方向イに移動させると、移動側爪42の先端部42a下面が前方側の第1側板Cの上縁部に係合すると共に、移動側爪42の先端部42aが前方側の第1側板Cと底板B間の隙間(図示せず)に入り込み、この状態での移動側爪42の移動により該第1側板Cを徐々に起立させると共に、コンテナAの移動によって固定側爪41で後方側の第1側板Cも除々に起立させられる。
【0071】
移動フレーム47が前進及び後退し再び前進、すなわち往復動作しかつ移動フレーム47が搬送方向イに所定距離移動すると、図17に示すように、固定側爪41と移動側爪42が軸44、48を中心に略垂直位置まで図の矢印ホの如く回動し、固定側爪41と移動側爪42の端面で前後一対の第1側板Cがそれぞれ垂直状態に略同時に起立させられる。これにより、図20に示すような組み立てられたコンテナAが得られる。
【0072】
この実施形態の第1側板起立係止装置6によれば、第1側板Cの起立時に、移動側爪42の先端部42aに設けた係止片50の前進、後退及び前進動作(往復動作)で、移動側爪42及び固定側爪41が入り込めるように第1側板C間の間隙51が広くなるため、この間隙51の長さL2が一対の爪41、42の幅よりも狭いコンテナAであっても、間隙51内に移動側爪42や固定側爪41の先端部42a、41aを確実に入り込ませることができて、各爪41、42の先端部41a、42aの第1側板Cと底板B間の隙間への入り込み易さと併せ、第1側板Cの起立動作が確実かつスムーズに行えることになる。
【0073】
そして、この第1側板起立係止装置6の係止片50の構成により、内部容積を確保するために第1側板Cや第2側板Dの高さが高く第1側板C間の間隙51の寸法が小さい深底型のコンテナAであっても、あるいは第1側板Cや第2側板Dの高さが低く第2側板Dがラップしないような浅底型のコンテナAであっても、各装置3、6等によって第1側板Cや第2側板Dを確実かつスムーズに起立させることができて各種形態のコンテナAに適用できる等、汎用性に優れた組立装置1を得ることが可能になる。
【0074】
なお、上記実施形態においては、段くずし装置2を機枠7内に第2側板起立装置3等と一体的に配置したが、本発明はこれに何等限定されず、段くずし装置2を別の機枠で形成し、これを機枠7に連結する構成としてもよい。また、上記実施形態においては、コンテナAが長辺側の第2側板Dと短辺側の第1側板Cを有する長方形状の場合について説明したが、本発明で使用されるコンテナAとしては、例えば方形状のコンテナであってもよい。さらに、上記実施形態における、第2側板Dや第1側板Cを起立させる機構、この起立させた第2側板Dを維持する機構、さらにこれを下流側に搬送する機構、あるいは昇降台40を上下動させるシリンダ機構等も一例であって、本発明の各発明に係わる要旨を逸脱しない範囲において適宜に変更することができる。
【0075】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1に記載の発明によれば、折畳み容器の一対の第2側板が第2側板起立装置で起立されると、第1の第2側板起立姿勢維持装置の嵌装部が下降して第2側板間に嵌まり込むことにより、第2側板の起立姿勢が所定時間維持され、この起立姿勢が維持された第2側板が第2の第2側板起立姿勢維持装置に係合した際に、第1の第2側板起立姿勢維持装置の嵌装部が上昇して第2側板間から退去し、第2の第2側板起立姿勢維持装置で第2側板の起立姿勢が継続して所定時間維持されるため、第2側板の起立姿勢が第2の第2側板起立姿勢維持装置に継続された時点で、該嵌装部を上昇させ第2側板間から退去させることにより第1の第2側板起立姿勢維持装置を初期状態に復帰させて次の折畳み容器の第2側板の起立対応させることができて、組立作業のサイクルタイムを短縮化して処理能力を十分に高めることができると共に、第2側板と第1側板の起立係止を連続した第2側板起立装置と第1側板起立係止装置等で行うことができ、組立装置の機長が短くなる等、構成の簡略化が図れ、かつ設置スペースを省スペースとしたり設備コストを低減させることが可能になる。更に、第1の第2側板起立姿勢維持装置の嵌装部の第2側板間からの退去が、起立姿勢を維持された第2側板が第2の第2側板起立姿勢維持装置に係合した際の該嵌装部の上昇動作で行われることから、起立姿勢の確実な継続が行われると共に、折畳み容器の側板サイズ等に影響されることなく、第1の第2側板起立姿勢維持装置の嵌装部の第2側板間からの素早い退去が可能となり、組立作業のサイクルタイムの一層の短縮化が図れる。
【0076】
また、請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、第1及び第2の第2側板起立姿勢維持装置のうち、第1側板の起立時に第2側板の起立姿勢を維持する第2の第2側板起立姿勢維持装置を固定して配置できるため、第2の第2側板起立姿勢維持装置自体の構成を簡素にできると共に第1の第2側板起立姿勢維持装置の動きを単調にできる等、起立姿勢維持装置の構成を簡略化することが可能になる。
【0078】
また、請求項に記載の発明によれば、請求項1または2に記載の発明の効果に加え、第2側板起立装置で第2側板が起立され第1の第2側板起立姿勢維持装置で第2側板の起立姿勢が維持された折畳み容器を、移送手段で第2の第2側板起立姿勢維持装置まで移送することができるため、第1及び第2の第2側板起立姿勢維持装置間において第2側板の起立姿勢を良好に維持することが可能になる。
【0079】
また、請求項に記載の発明によれば、請求項1ないしに記載の発明の効果に加え、第1の第2側板起立姿勢維持装置が折畳み容器の搬送方向の前端側を起立姿勢維持第2の第2側板起立姿勢維持装置が後端側を起立姿勢維持るため、両起立姿勢維持装置を近接配置できて、組立装置の機長を一層短くすることが可能になる。
【0080】
また、請求項に記載の発明によれば、請求項1ないしに記載の発明の効果に加え、第2側板起立装置により第2側板が搬送方向の両側で起立され、第1及び第2の第2側板起立姿勢維持装置間において、第2側板が搬送方向の両側に位置する折畳み容器を搬送方向に搬送しながら、搬送方向両側の第2側板の起立姿勢を維持することができるため、第2側板の起立、姿勢維持から第1側板の起立係止までを略連続してスムーズに行うことができて、組立作業の一層の効率化を図ることが可能になる。
【0081】
また、請求項に記載の発明によれば、請求項1ないしに記載の発明の効果に加え、一対の爪の先端部が折畳み状態の第1側板にそれぞれ係止して第1側板が起立させられるため、第1側板の確実な起立動作が得られると共に、一対の爪に第1側板の起立機能と第2側板への係止機能の両機能を持たせることが可能になる。
【0082】
また、請求項に記載の発明によれば、請求項に記載の発明の効果に加え、一対の爪のうち一方を前後方向に固定して配置できるため、爪自体の構成やその移動機構等を簡略化することが可能になる。
【0083】
また、請求項に記載の発明によれば、請求項またはに記載の発明の効果に加え、一対の爪が相対移動で第1側板間に順次入り込むことで第1側板が起立させられるため、一対の爪の先端を第1側板間に確実に入り込ませることができて、例えば折畳み時に一対の第1側板の上縁部間の間隔が狭くなる深型の折畳み容器であっても、第1側板の確実な起立動作が可能になる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる組立装置の一実施形態を示す側面図
【図2】同段くずし装置の背面図
【図3】同第2側板起立装置の側面図
【図4】同その要部の平面図
【図5】同その要部の正面図
【図6】同図5の動作状態を示す正面図
【図7】同第2側板の起立状態を示す平面図
【図8】同その正面図
【図9】同第1側板起立係止装置の背面図
【図10】同その側面図
【図11】同その動作状態の側面図
【図12】同他の動作状態の側面図
【図13】同第1側板起立係止装置の他の実施形態を示す側面図
【図14】同その動作状態の側面図
【図15】同他の動作状態の側面図
【図16】同さらに他の動作状態の側面図
【図17】同さらに他の動作状態の側面図
【図18】折畳みコンテナの折畳み状態を示す斜視図
【図19】同その第1側板と第2側板の起立状態を示す斜視図
【図20】同その組み立てられたコンテナの斜視図
【符号の説明】
1・・・・・・・・組立装置
2・・・・・・・・段くずし装置
3・・・・・・・・第2側板起立装置
4・・・・・・・・第1の第2側板起立姿勢維持装置
5・・・・・・・・第2の第2側板起立姿勢維持装置
6・・・・・・・・第1側板起立係止装置
7・・・・・・・・機枠
8・・・・・・・・昇降部材
13・・・・・・・コンテナ載置面
17・・・・・・・凹部
18・・・・・・・棒状レール
20・・・・・・・スライドシリンダ
24・・・・・・・回動部材
24a・・・・・・ガイド溝
26・・・・・・・ガイドローラ
28・・・・・・・係合突起
29・・・・・・・上縁係合板
29a・・・・・・係合孔
30・・・・・・・スライドシリンダ
31・・・・・・・可動規制部材
31b・・・・・・嵌装部
35・・・・・・・固定規制部材
35b・・・・・・嵌装部
40・・・・・・・昇降台
41・・・・・・・固定側爪
42・・・・・・・移動側爪
46・・・・・・・スライドシリンダ
47・・・・・・・移動フレーム
50・・・・・・・係止片
51・・・・・・・隙間
A・・・・・・・・折畳みコンテナ
B・・・・・・・・底板
C・・・・・・・・第1側板
D・・・・・・・・第2側板
E・・・・・・・・係止突起
F・・・・・・・・係止孔

Claims (8)

  1. 底板上に一対の第1側板が伏せられ該第1側板上に一対の第2側板が伏せられると共に、第1側板と第2側板とが着脱可能に係止される係止手段を有する折畳み容器の組立装置であって、
    前記折畳み容器の一対の第2側板を起立させる第2側板起立装置と、該第2側板起立装置で起立された第2側板の起立姿勢を所定時間維持する第1の第2側板起立姿勢維持装置と、該第1の第2側板起立姿勢維持装置の下流側に設けられ第2側板の起立姿勢を継続して所定時間維持する第2の第2側板起立姿勢維持装置と、該第2の第2側板起立姿勢維持装置で第2側板の起立姿勢が維持された折畳み容器の前記一対の第1側板を起立させると共に、この起立された一対の第1側板を前記第2側板に押圧して係止手段で係止させる第1側板起立係止装置と、を備え、前記第1の第2側板起立姿勢維持装置は、上下動可能な嵌装部を有し、前記第2側板起立装置で第2側板が起立された際に該嵌装部が下降動作して第2側板の起立姿勢を所定時間維持すると共に、起立状態の第2側板が第2の第2側板起立姿勢維持装置に係合した際に該嵌装部が上昇動作して起立状態の第2側板間から退去することを特徴とする折畳み容器の組立装置。
  2. 記第2の第2側板起立姿勢維持装置が固定して配置されていることを特徴とする請求項1に記載の折畳み容器の組立装置。
  3. 前記第2側板起立置と第1側板起立係止装置との間において、折畳み容器を移送する移送手段を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の折畳み容器の組立装置。
  4. 前記第1の第2側板起立姿勢維持装置が折畳み容器の搬送方向の前端側を起立姿勢維持、第2の第2側板起立姿勢維持装置が折畳み容器の搬送方向の後端側を起立姿勢維持ることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の折畳み容器の組立装置。
  5. 前記第2側板は、搬送方向の両側で起立されることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の折畳み容器の組立装置。
  6. 前記第1側板起立係止装置は、その先端部が一対の第1側板に係止される一対の爪を有することを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の折畳み容器の組立装置。
  7. 前記一対の爪は、その一方の爪が前後方向に移動可能な移動フレームに設けられ、他方の爪が前後方向に固定の支持部に設けられていることを特徴とする請求項に記載の折畳み容器の組立装置。
  8. 前記一対の爪は、その相対移動により折畳まれた一対の第1側板間に順次入り込んで当該第1側板を起立させることを特徴とする請求項またはに記載の折畳み容器の組立装置。
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