JP3889241B2 - 撮像装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮像装置に関し、詳しくは、テレビカメラ、ビデオカメラ、デジタルカメラ等に設けられた撮像素子と撮像レンズとの間の距離、所謂フランジバック距離を2段階に可変してフォーカスを簡単に調整することができる撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、テレビカメラ、ビデオカメラ、デジタルカメラ等の撮像装置にあっては、撮像レンズと撮像素子の間の光軸方向の距離(一般的にはレンズ座面から結像面までの距離、通常これをフランジバック距離という)を調整することにより、フォーカスを調整するようにしており、この撮像装置としては、例えば、特公平7−8021号公報に記載されたようなものがあり、図10〜図12のように示される。
【0003】
図10、図11において、テレビカメラのフレームの一部を構成する前面エスカッション1の前面からは図示しない撮像レンズが取付けられるレンズ座2が設けられており、このレンズ座2の外周部にはフランジバック調整リング3が回転自在に設けられている。このフランジバック調整リング3は図12に示すように内周面にカム面3aが形成されており、このカム面3aは図12中、レンズ座2の突出方向先端部から基端部に向かって深くなるような傾斜面に形成されている。
【0004】
また、このフランジバック調整リング3には一対の穴3bが形成されており、この穴3bにはそれぞれボルト4a、4bが挿通されるようになっている。また、レンズ座2には一対のネジ穴2aが形成されており、フランジバック調整リング3をレンズ座2に取付ける際には、レンズ座2にフランジバック調整リング3を重ねた後、穴3bとネジ穴2aを位置合わせし、次いで、ボルト4a、4bを穴3bを通してネジ穴2aに螺合させる。
【0005】
このようにしてフランジバック調整リング3をレンズ座2に取付けた後、フランジバック調整リング3をレンズ座2に対して回転させると、フランジバック調整リング3のカム面3aがレンズ座2に固定されたボルト4a、4bに沿って移動するため、フランジバック調整リング3がレンズ座2に対して進退する、すなわち、レンズ座2の突出方向(光軸方向)に沿って移動する。
【0006】
また、前面エスカッション1の背面にはブラケット5が取付けられており、このブラケット5には撮像素子であるCCD6が取付けられ、CCD6は中央部が開口された押え板7と取付け板8に挟持されるようになっている。
【0007】
具体的には、押え板7はボルト9によって取付け板8に固定されることにより、CCD6が押え板7の開口から露出するようにして押え板7と取付け板8に固定され、押え板8をボルト10によってブラケット5に取付けることにより、CCD6がブラケット5に固定される。
【0008】
また、ブラケット5の外周部からは一対の舌状部材5a、5bが突出しており、この舌状部材5a、5bは一対のコイルバネ11a、11bの一端部が当接するようになっている。このコイルバネ11a、11bの他端部は本体フレームの一部を構成するシャーシ12によって押圧されることにより、舌状部材5a、5bとシャーシ12の間の縮設され、ブラケット5を前面エスカッション1側に付勢するようになっている。
【0009】
また、前面エスカッション1の背面にはこの前面エスカッション1の延在方向に沿って延在する図示しないガイドレールが形成されおり、ブラケット5の外周部にはこのガイドレールに沿って移動可能な突起部が形成されている。このため、ブラケット5は撮像レンズの光軸方向のみに移動可能になっている。
【0010】
このような従来のテレビカメラにあっては、フランジバック調整リング3を一方向に回転させると、フランジバック調整リング3のカム面3aの深い部分から浅い部分がレンズ座2に固定されたボルト4a、4bに沿って移動するため、フランジバック調整リング3がレンズ座2に対してブラケット5側に移動し、ブラケット5がコイルバネ11a、11bの付勢力に抗してレンズ座2のレンズ面から離隔する。このため、CCD6と撮像レンズの距離が離れる。
【0011】
一方、フランジバック調整リング3を他方向に回転させると、フランジバック調整リング3のカム面3aの浅い部分から深い部分がレンズ座2に固定されたボルト4a、4bに沿って移動するため、フランジバック調整リング3がレンズ座2に対してブラケット5と反対方向に移動し、ブラケット5がコイルバネ11a、11bに付勢されてレンズ座2のレンズ面に近接する。このため、CCD6と撮像レンズの距離が近づく。
【0012】
このようにフランジバック調整リング3を回転させたときに、カム面3aとボルト4a、4bの接触位置を可変させることにより、フランジバック調整リング3の回転運動をブラケット5の直進運動に変換し、撮像レンズとCCD6との相対距離を可変させてフォーカスを調整することができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のテレビカメラにあっては、カメラ用レンズが多様化しており、フランジバック距離の異なったレンズが開発され、一般的に用いられている、所謂Cマウント用のレンズ(フランジバック距離が17.526mm)に加え、異なったフランジバック距離のレンズ、所謂CSマウント用のレンズ(例えば、フランジバック距離が12.5mm)に対応できるようにすることがカメラ側に要求されている。
【0014】
ところが、上記従来例の構成では、フランジバック調整リング3を回転させたときに、カム面3aとボルト4a、4bの接触位置を可変させることにより、フランジバック調整リング3の回転運動をブラケット5の直進運動に変換し、撮像レンズとCCD6との相対距離を可変させてフォーカスを調整することができるが、これはCマウントまたはCSマウント専用のフランジバック調整リングを金型で成形してCマウント専用またはCSマウント専用の調整機構として使用していたため、Cマウント専用またはCSマウント専用のフランジバック調整リングが必要になってしまった。具体的には、カム面の深さが異なる2種類のフランジバック調整リングが必要になってしまった。
【0015】
したがって、CマウントまたはCSマウント専用のフランジバック調整リングを製作するための金型が必要になる上に、CマウントまたはCSマウント毎にフランジバック調整リングを管理する必要があり、テレビカメラの製造コストが増大してしまうとともに、管理する部品の種類が増大して部品管理が面倒なものとなってしまった。
【0016】
本発明は、上記従来の問題を解決するためのものであり、共通のフランジバック調整リングによってフランジバック距離を多段的に変化させることができるようにして、低コストでかつ、部品管理を容易にすることができる撮像装置を提供するものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明の撮像装置は、本体フレームと、前記本体フレームの前面から突出するとともに撮像レンズが装着可能な環状のレンズ座に回転自在に取付けられたフランジバック調整リングと、前記本体フレームの内周面に前記フランジバック調整リングと対向して設けられるとともに前記撮像素子が装着された撮像素子取付け部材と、前記本体フレームに取付けられ、前記撮像素子取付け部材を軸方向に沿って移動させる軸部材と、前記ブラケットおよび前記撮像素子を前記レンズ座に向かって加圧する押圧部材と、前記フランジバック調整リングの前記撮像素子取付け部材と対向する面に設けられ、前記フランジバック調整リングを一方に回転させたときに前記撮像素子取付け部材に当接して前記押圧部材の付勢力に抗して前記撮像素子取付け部材をフランジバック調整リングから離隔する方向に移動させる一方、前記フランジバック調整リングを他方に回転させたときに前記撮像素子取付け部材に当接して前記押圧部材の付勢力によって前記撮像素子取付け部材をフランジバック調整リングに近接させる方向に移動させるカム面とを備え、前記軸部材の外周部に規制部材を脱着自在に設け、前記規制部材の取付け位置を可変することにより、前記フランジバック調整リングの回転に伴って移動する前記撮像素子取付け部材の移動量を多段的に規制するように構成される。
【0018】
このような構成により、軸部材の外周部に規制部材を脱着自在に設け、規制部材の取付け位置を可変することにより、フランジバック調整リングの回転に伴って移動する撮像素子取付け部材の移動量を多段的に規制することができるため、共通のフランジバック調整リングによってCマウント用のフランジバック距離(フランジバック距離17.526mm)とCSマウント用のフランジバック距離(フランジバック距離が12.5mm)を設定することができる。この結果、低コストでかつ、部品管理を容易にして管理コストが増大するのを防止することができる。
【0019】
本発明の撮像装置は、前記規制部材は、前記撮像素子取付け部材と前記レンズ座側の本体フレームの間の前記軸部材の外周部である第1の取付け位置と、前記撮像素子取付け部材と前記レンズ座と反対側の本体フレームの間の前記軸部材の外周部である第2の取付け位置とに脱着自在に設けられ、前記規制部材が前記第1の取付け位置に取付けられたときに、前記押圧部材が前記撮像素子取付け部材および前記レンズ座側と反対側の本体フレームの間に介装されるとともに、前記規制部材が前記第2の取付け位置に取付けられたときに、前記押圧部材が前記規制部材の外周部でかつ、前記撮像素子取付け部材および前記レンズ座側と反対側の本体フレームの間に介装されるように構成される。
【0020】
このような構成により、規制部材を第1の取付け位置に取付けた場合には、押圧部材が撮像素子取付け部材をレンズ座に向かって押圧したときに、規制部材が撮像素子取付け部材をレンズ座側に移動するのを規制して、撮像レンズと撮像素子の間の光軸方向の距離を大きく取ることができる。このため、Cマウントのフランジバック距離に設定することができる。
【0021】
また、規制部材を第2の取付け位置に取付けた場合には、フランジバック調整リングを押圧部材の付勢力に抗して一方に回転させたときに、規制部材により撮像素子取付け部材がレンズ座と反対側に移動するのを規制して、撮像レンズと撮像素子の間の光軸方向の距離を小さく取ることができる。このため、CSマウントのフランジバック距離に設定することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態に基づいて説明する。
【0023】
図1〜図9は本発明に係る撮像装置の一実施形態を示す図であり、撮像装置としては、テレビカメラ、ビデオカメラ、デジタルカメラ等に適用することができる。
【0024】
まず、構成を説明する。図1〜図4において、本体フレームの一部を構成する前面エスカッション21の前面からは環状のレンズ座22が突出しており、このレンズ座22の開口穴22aには図示しない撮像レンズが装着されるようになっている。
【0025】
また、このレンズ座22の外周部にはフランジバック調整リング23が回転自在に取付けられており、このフランジバック調整リング23の外周部にはその円周方向に亘ってレール溝24が延在している。また、フランジバック調整リング23の外周部の所定箇所にはレンズ座22の延在方向(光軸A方向)と同方向に延在する3つの切欠き24a(図1中、1つのみ図示)が形成されており、この切欠き24aはレール溝24に連通している。
【0026】
また、前面エスカッション21の内周面には撮像素子取付け部材としてのブラケット25が取付けられており、このブラケット25には撮像素子であるCCD26を実装したプリント基板27が取付けられるようになっている。具体的には、ブラケット25に形成されたネジ穴25a、25bにボルト28a、28bによってプリント基板27が固定されるようになっている。また、ブラケット25の中央部には開口穴25cが形成されており、CCD26はこの開口穴25cからレンズ座22側に露出している。
【0027】
また、ブラケット25の両端部には一対の舌状部材29、30が形成されており、この舌状部材29、30には挿通孔29a、30aが形成されている。
【0028】
この挿通孔29a、30aは図3に示すように前面エスカッション21の背面から突出する一対の軸部材31a、31bに挿通されるようになっており、ブラケット25はこの軸部材31a、31bに対して光軸方向に摺動自在となっている。
【0029】
また、この軸部材31a、31bにはそれぞれコイルバネ32a、32bが挿通されるようになっており、このコイルバネ32a、32bは前面エスカッション21の後部にボルト39によって固定された押さえ板38に押圧されることにより、縮設されてブラケット25をフランジバック調整リング23に向かって押圧するようになっている。なお、本実施形態では、押さえ板38も本体フレームを構成している。
【0030】
一方、ブラケット25の外周部には3つの突起部35a〜35cが設けられており、この突起部35a〜35cはフランジバック調整リング23側に突出し、フランジバック調整リング23と当接可能になっている。なお、本実施形態では、コイルバネ32a、32bおよび押え用板バネ33a、33bが押圧部材を構成している。
【0031】
また、レンズ座22の周囲の前面エスカッション21には3つの係合突起36a〜36cが設けられており、この係合突起36a〜36cは切欠き24aを通してレール溝24に係合可能になっている。
【0032】
また、フランジバック調整リング23のブラケット25と対向する面にはカム面37a〜37cが設けられており、このカム面37a〜37cはそれぞれブラケット25の突起部35a〜35cに当接するようになっている。
【0033】
このカム面37a〜37cはブラケット25に対して深い面A、段差面Bおよび浅い面Cを有しており、フランジバック調整リング23を回転させたときに各面A、B、Cにブラケット25の係合突起35a〜35cを係合させることにより、フランジバック調整リング23の回転運動をブラケット25の直進運動に変換し、撮像レンズとCCD26を近接離隔させることでCCD26と撮像レンズの距離を可変させ、フランジバック調整を行なうようになっている。
【0034】
このとき、カム面37a〜37cの深い面Aとブラケット25の係合突起35a〜35cが係合したときには、撮像レンズとCCD26の光軸方向の距離が長くなってCマウント(フランジバック距離が17.526mm)に設定されるとともに、カム面37a〜37cの浅い面Cとブラケット25の係合突起35a〜35cが係合したときには、撮像レンズとCCD26の光軸方向の距離が短くなってCSマウント(フランジバック距離が12.5mm)に設定され、この切換えは段差面Bを境にして行なわれる。
【0035】
一方、軸部材31a、31bの外周部には規制部材としてのスペーサ40a、40bが脱着自在に取付けられるようになっており、このスペーサ40a、40bの軸部材31a、31bに対する取付け位置を可変することにより、フランジバック調整リング23の回転に伴って移動するブラケット25の移動量を多段的に規制するようになっている。
【0036】
具体的には、スペーサ40a、40bはブラケット25とレンズ座22側の前面エスカッション22間の軸部材31a、31bの外周部である第1の取付け位置(図5参照)と、ブラケット25とレンズ座22側の前面エスカッション22間と反対側の押さえ板39の間の軸部材31a、31bの外周部である第2の取付け位置(図6参照)とに脱着自在に設けられるようになっており、スペーサ40a、40bが第1の取付け位置に取付けられたときに、コイルバネ32a、32bがブラケット25と押さえ板38の間に介装されるとともに、スペーサ40a、40bが第2の取付け位置に取付けられたときに、コイルバネ32a、32bがスペーサ40a、40bの外周部でかつ、ブラケット25と押さえ板38の間に介装されるようになっている。
【0037】
次に、撮像装置を組立てる方法を説明する。
〔CSマウントについて〕
【0038】
まず、フランジバック調整リング23をレンズ座22に重ねて各切欠き24aと係合突起36a〜36cを位置合わせした後、切欠き24aを通してレール溝24を係合突起36a〜36cに係合させることにより、フランジバック調整リング23をレンズ座22に取付ける。
【0039】
次いで、ブラケット25に形成されたネジ穴25a、25bにボルト28a、28bによってプリント基板27を固定した後、ブラケット25を前面エスカッション21に取付けるために、舌状部材29、30の挿通孔29a、30aを軸部材31a、31bに挿通する。次いで、スペーサ40a、40bを軸部材32a、32bに挿通した後、コイルバネ32a、32bを軸部材31a、31bに挿通してスペーサ40a、40bの外周部に取付ける。
【0040】
次いで、押さえ板38をボルト39によって前面エスカッション21に取付けることにより、図6に示すようにスペーサ40a、40bを第2の取付け位置に装着するとともにコイルバネ32a、32bを舌状部材29、30と押さえ板38の間に縮設することにより、コイルバネ32a、32bによってブラケット25をフランジバック調整用リング23側に付勢する。
〔Cマウントについて〕
【0041】
まず、フランジバック調整リング23をレンズ座22に重ねて各切欠き24aと係合突起36a〜36cを位置合わせした後、切欠き24aを通してレール溝24を係合突起36a〜36cに係合させることにより、フランジバック調整リング23をレンズ座22に取付ける。
【0042】
次いで、ブラケット25に形成されたネジ穴25a、25bにボルト28a、28bによってプリント基板27を固定した後、スペーサ40a、40bを軸部材32a、32bに挿通し、次いで、ブラケット25を前面エスカッション21に取付けるために、舌状部材29、30の挿通孔29a、30aを軸部材31a、31bに挿通した後、コイルバネ32a、32bを軸部材31a、31bに挿通する。
【0043】
次いで、押さえ板38をボルト39によって前面エスカッション21に取付けることにより、図5に示すようにスペーサ40a、40bを第1の取付け位置に装着するとともにコイルバネ32a、32bを舌状部材29、30と押さえ板38の間に縮設することにより、コイルバネ32a、32bによってブラケット25をフランジバック調整用リング23側に付勢する。
【0044】
次に、図7〜9に基づいてフランジバック調整方法を説明する。
〔CSマウント時〕
【0045】
図6に示すように、スペーサ40a、40bが第2の取付け位置に取付けられるため、ブラケット25がフランジバック調整リング23に近接した位置から離隔する位置に移動する量が少なく規制される。このため、フランジバック調整リング23を矢印Lで示す左側(他方側)に回転させると、ブラケット25がフランジバック調整リング23から短い移動距離でレンズ座22から離隔する方向に移動してスペーサ40a、40bに衝止するため、フランジバック調整リング23の回転が規制される。
【0046】
したがって、図7、図8に示すように、フランジバック調整リング23のL方向およびR方向で示す右側(一方側)の回動に伴ってフランジバック調整リング23のカム面37a〜37cの浅い面Cの領域でブラケット25の係合突起35a〜35cが係合して、撮像レンズとCCD26の光軸方向の距離が短くなるCSマウント(フランジバック距離が12.5mm)に設定され、この浅い面Cの範囲でブラケット25が移動してCCD26がレンズ座22に設けられた撮像レンズ側に近接、離隔する。
〔Cマウント時〕
【0047】
図5に示すように、スペーサ40a、40bが第1の取付け位置に取付けられるため、ブラケット25がフランジバック調整リング23から離隔した位置から押さえ板38側に位置して、フランジバック調整リング23に近接する方向への移動量が規制される。
【0048】
このため、フランジバック調整リング23を回転させると、ブラケット25がフランジバック調整リング23から離れた距離から押さえ板38側までの移動距離で移動し、フランジバック調整リング23に近接しようとすると、スペーサ40a、40bに衝止してフランジバック調整リング23の回転を規制される。
【0049】
したがって、図9に示すように、フランジバック調整リング23のL方向およびR方向の回動に伴ってフランジバック調整リング23のカム面37a〜37cの深い面Aの領域でブラケット25の係合突起35a〜35cが係合して、撮像レンズとCCD26の光軸方向の距離が長くなるCマウント(フランジバック距離17.526mm)に設定され、この深い面Aの範囲でブラケット25が移動してCCD26がレンズ座22に設けられた撮像レンズ側に近接、離隔する。
【0050】
このように本実施形態では、軸部材31a、31bの外周部にスペーサ40a、40bを脱着自在に設け、スペーサ40a、40bの取付け位置を可変することにより、フランジバック調整リング23の回転に伴って移動するブラケット25の移動量を2段階に規制するようにしたため、共通のフランジバック調整リング23によってCマウント用のフランジバック距離とCSマウント用のフランジバック距離を設定することができる。この結果、低コストでかつ、部品管理を容易にして管理コストが増大するのを防止することができる。
【0051】
特に、本実施形態では、スペーサ40a、40bを、ブラケット25とレンズ座22側の前面エスカッション22間の軸部材31a、31bの外周部である第1の取付け位置と、ブラケット25とレンズ座22側の前面エスカッション22間と反対側の押さえ板39の間の軸部材31a、31bの外周部である第2の取付け位置とに脱着自在に設け、スペーサ40a、40bを第1の取付け位置に取付けたときに、コイルバネ32a、32bをブラケット25と押さえ板38の間に介装するとともに、スペーサ40a、40bを第2の取付け位置に取付けたときに、コイルバネ32a、32bをスペーサ40a、40bの外周部でかつ、ブラケット25と押さえ板38の間に介装するようにした。
【0052】
このため、スペーサ40a、40bを第1の取付け位置に取付けた場合には、コイルバネ32a、32bがブラケット25をレンズ座22に向かって押圧したときに、スペーサ40a、40bがブラケット25をレンズ座22側に移動するのを規制して、撮像レンズとCCD26の間の光軸方向の距離を大きく取ることができ、Cマウントのフランジバック距離に設定することができる。
【0053】
また、スペーサ40a、40bを第2の取付け位置に取付けた場合には、フランジバック調整リング23をコイルバネ32a、32bの付勢力に抗して一方に回転させたときに、スペーサ40a、40bによってブラケット25がレンズ座22と反対側に移動するのを規制して、撮像レンズとCCD26の間の光軸方向の距離を小さく取ることができる。このため、CSマウントのフランジバック距離に設定することができる。
【0054】
【発明の効果】
本発明によれば、共通のフランジバック調整リングによってCマウント用のフランジバック距離(フランジバック距離17.526mm)とCSマウント用のフランジバック距離(フランジバック距離が12.5mm)を設定することができる。この結果、低コストでかつ、部品管理を容易にして管理コストが増大するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る撮像装置の一実施形態を示す図であり、その撮像装置の分解斜視図
【図2】一実施形態の撮像装置のフランジバック調整機構の側面断面図
【図3】(a)は一実施形態の前面エスカッションの背面図、(b)は同図(a)のA−A方向矢視断面図
【図4】一実施形態のフランジバック調整リングとブラケットの当接状態を示すその背面図
【図5】一実施形態のスペーサを第1の取付け位置に取付けたときの撮像装置の要部断面図
【図6】一実施形態のスペーサを第2の取付け位置に取付けたときの撮像装置の要部断面図
【図7】一実施形態のフランジバック調整リングを他方向に回転させたときのブラケットの突起とフランジバック調整リングのカム面の深い面が当接した状態を示す図
【図8】一実施形態のフランジバック調整リングを一方向に回転させたときのブラケットの突起とフランジバック調整リングのカム面の段差面が当接した状態を示す図
【図9】一実施形態のフランジバック調整リングを一方向に回転させたときのブラケットの突起とフランジバック調整リングのカム面の浅い面が当接した状態を示す図
【図10】従来の撮像装置の分解斜視図
【図11】従来の撮像装置の側面断面図
【図12】従来のフランジバック調整リングの斜視図
【符号の説明】
21 前面エスカッション(本体フレーム)
22 レンズ座
23 フランジバック調整リング
25 ブラケット(撮像素子取付け部材)
26 CCD(撮像素子)
31a、31b 軸部材
32a、32b コイルバネ(押圧部材)
37a〜37c カム面
38 押さえ板(本体フレーム)
40a、40b スペーサ(規制部材)
Claims (2)
- 本体フレームと、前記本体フレームの前面から突出するとともに撮像レンズが装着可能な環状のレンズ座に回転自在に取付けられたフランジバック調整リングと、前記本体フレームの内周面に前記フランジバック調整リングと対向して設けられるとともに前記撮像素子が装着された撮像素子取付け部材と、前記本体フレームに取付けられ、前記撮像素子取付け部材を軸方向に沿って移動させる軸部材と、前記ブラケットおよび前記撮像素子を前記レンズ座に向かって加圧する押圧部材と、前記フランジバック調整リングの前記撮像素子取付け部材と対向する面に設けられ、前記フランジバック調整リングを一方に回転させたときに前記撮像素子取付け部材に当接して前記押圧部材の付勢力に抗して前記撮像素子取付け部材をフランジバック調整リングから離隔する方向に移動させる一方、前記フランジバック調整リングを他方に回転させたときに前記撮像素子取付け部材に当接して前記押圧部材の付勢力によって前記撮像素子取付け部材をフランジバック調整リングに近接させる方向に移動させるカム面とを備え、
前記軸部材の外周部に規制部材を脱着自在に設け、前記規制部材の取付け位置を可変することにより、前記フランジバック調整リングの回転に伴って移動する前記撮像素子取付け部材の移動量を多段的に規制することを特徴とする撮像装置。 - 前記規制部材は、前記撮像素子取付け部材と前記レンズ座側の本体フレームの間の前記軸部材の外周部である第1の取付け位置と、前記撮像素子取付け部材と前記レンズ座と反対側の本体フレームの間の前記軸部材の外周部である第2の取付け位置とに脱着自在に設けられ、
前記規制部材が前記第1の取付け位置に取付けられたときに、前記押圧部材が前記撮像素子取付け部材および前記レンズ座側と反対側の本体フレームの間に介装されるとともに、前記規制部材が前記第2の取付け位置に取付けられたときに、前記押圧部材が前記規制部材の外周部でかつ、前記撮像素子取付け部材および前記レンズ座側と反対側の本体フレームの間に介装されることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
Priority Applications (1)
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