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JP3892136B2 - シールド掘進機 - Google Patents
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JP3892136B2 - シールド掘進機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、複数のビットを有するスポークや面板等からなるカッターを前面部に備え、このカッターを旋回させて掘進していくシールド掘進機に関する。
【0002】
【従来の技術】
以前より、複数のビットを有するスポークや面板等からなるカッターを前面部に備え、このカッターを旋回させて掘進していくシールド掘進機、並びに、シールド工法は、公知の技術である。
このようなシールド掘進機、並びに、シールド工法においては、掘進が進むごとにカッターに設けられたビットが摩耗していくので、より長距離を掘進するためには掘進の途中でビットの交換や補充を行わなくてはならない。
【0003】
図6と図7には、従来のシールド掘進機におけるビットの交換や補充の方法を説明する説明図を示す。図6はその一例のシールド掘進機P1の後方斜視図、図7は2つ目の例のシールド掘進機のカッターP10の一部分を示す側面図である。
従来のビット交換の一例として、例えば、図6に示すように、ドラム状に設けられた回転式のカッタースポークP2の四方にビットP4,P4…を設け、このカッタースポークP2を回転させることで、シールド掘進機P1の前面部に向けられていた古いビットP4…をチャンバー内に収納すると共に、チャンバー内に収納されていた新しいビットP4…を前面側に向けて、ビットの交換を行うという方法がある。
【0004】
また、従来のビット補充の方法として、例えば、図7に示すように、カッターに補充ビット用のスペースP11を設けておき、このスペースP11に補充ビットP12とこの補充ビットP12を押し出すジャッキP13とを備え、このジャッキP13の伸縮により補充ビットP12をカッター表面から押し出すことで、新たなビットを補充するという方法がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のシールド掘進機のビット交換方法では、ビット交換のための構造が複雑になり、地中での信頼性が低下するという問題を有している。例えば、図6に示すものでは、ビット交換のために、スポーク軸を中心に回転可能に設けられたドラム状のカッタースポークP2を必要とし、更に、このカッタースポークP2を回転するために、このカッタースポークP2と直交する軸線を中心に回転する連結軸P5およびジャッキP6と、この連結軸P5の回転動をカッタースポークP2に伝達する傘歯車等のユニバーサルジョイントP7a,P7bとを必要としており、複雑で信頼性が得られにくい構造をしている。
【0006】
また、従来のビット補充方法では、構造は比較的に単純となるものの、1個1個の補充ビットがそれぞれ独立的に構成され、それぞれ独立して駆動されるように構成されるので、多くのビットを補充可能にしようとすると、補充ビット用の独立構成が多数必要となり、コストの高騰およびビット補充時の作業工数が多くなるという課題を有している。例えば、図7に示すものでは、ビット補充のために、1つの補充ビットP12に対して1つのビット用スペースP11と、1つのジャッキP13とが必要であり、多数のビットを補充する場合には、上記の構造を補充ビットP12の数分設けることになり、更に、実際に補充する際に、補充ビットP12の数分のジャッキP13…を操作する必要がある。
【0007】
この発明は、上記課題を解決するため、シンプルな構成で地中での信頼性が高く、且つ、多数のビットを一度に交換又は補充可能で、結果として製造コストや作業工数の低減を図ることの出来るシールド掘進機を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、
請求項1記載の発明は、複数のビットを有するスポークや面板等からなるカッターを前面部に備え、このカッターを旋回させて掘進していくシールド掘進機において、
前記カッターが、複数に分割されると共に複数のビットをそれぞれ有する複数の分割体から構成され、
これら複数の分割体の内の幾つかを、分割体の一端部を支点として他端部を回動することで前後方向に押出し/引戻し可能とする可動機構と、
この分割体を押出し/引戻し駆動する駆動手段と
を備えた構成とした。
【0009】
この請求項1記載の発明によれば、カッターの分割体のうち、可動機構を備えた分割体を押し出し/引き戻すかすることで、この可動的な分割体に備わるビットと、固定的な分割体に備わるビットとの前後方向の配置が変化する。この配置変化により、可動的な分割体に備わるビットと固定的な分割体に備わるビットとが前後方向において同一位置に重なれば、掘進時に全ビットが掘削作用を及ぼすことになり、また、上記配置変化により、可動的な分割体のビットが固定的な分割体のビットより前方に押し出されれば、掘進時において可動的な分割体のビットが掘削作用を及ぼし、固定的な分割体のビットが掘削作用を及ぼさない状態となる。また、上記配置変化により、可動的な分割体のビットが固定的な分割体のビットより後方に引き戻されれば、掘進時において固定的な分割体のビットが掘削作用を及ぼし、可動的な分割体のビットが掘削作用を及ぼさない状態となる。
即ち、上記可動的な分割体の押出し/引戻しを行うことで、掘進時において掘削作用を及ぼすビットの補充(或いは保護)や交換を適宜行うことが出来る。また、その押出し量/引戻し量を定量的に制御することで、カッターに設けられた複数のビットの掘削作用も定量的に制御できる。
更に、このシールド掘進機のビットの補充や交換の構成は、分割体の一端部を支点として他端部を回動することで前後方向に押出し/引戻し可能とする構成であるので、単純で信頼性の高い構造とすることが出来る。更に、駆動手段もダイレクトに分割体を駆動することが出来るので、単純で信頼性の高い構造とすることが可能である。
また、可動的に設けられた分割体には、複数のビットが備わっているので、1個の分割体の駆動で複数のビットの補充又は交換を行うことが可能であり、ビット補充又は交換作業の作業工数が低減される。
【0014】
さらに、請求項1記載の発明は、
前記カッターが、スポークと、該スポークに沿って該スポークの側部に設けられた面板とを有し、
前記面板が前記スポーク側を支点として前後方向に押出し/引戻し可能に設けられている構成とした。
【0015】
従って、請求項1記載の発明によれば、スポークの一端から多端に架けて面板の押出し/引戻し量をほぼ一様に行うことが出来るので、スポークに備わるビットに対して一様なビットの補充又は保護を行うことが出来る。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について、図1〜図5の図面を参照しながら説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態のシールド掘進機1において可動的な面板5,5,5,5が押し出された状態を示すもので、(a)はその正面図、(b)は側面図である。図2は、このシールド掘進機1において面板5,5,5,5が引き戻された状態を示すもので、(a)はその正面図、(b)は側面図である。
この実施の形態のシールド掘進機1は、図1(b)に示すように、前面部にカッター2やチャンバー14、並びに、チャンバー14から掘削土を排出するための泥水注入管15やコンベア16等を備える他、後ろ側にセグメント組付け用の昇降台やシールドジャッキ(図示略)等を備えて構成される。また、チャンバー14内には、図示しない土砂撹拌用のアジテータ等が設けられる。
【0020】
カッター2は、この実施の形態の特有のもので、シャフト2Aを中心に回転するカッタースポーク3…,4…、並びに、面板5…(切羽とも言う。)等から構成される。そして、これらスポーク3…,4…、並びに、面板5…が、カッターを複数に分割してなる複数の分割体を構成すると共に、スポーク3…,4…ガ固定的な分割体、面板5…ガ可動機構を備えた可動的な分割体を構成している。なお、スポーク3…,4…と面板5…との間はチャンバー14につながる開口部である。
【0021】
スポーク3…,4…は、カッター2に対して固定的に構成されており、複数のローラビット6…とティースビット7…とを備えている。
【0022】
面板5…は、複数のティースビット8…を備えていると共に、カッター中央部側のヒンジ部12…を支点として、カッター外周部側を前後に押出し/引戻し可能に構成されている。チャンバー14の外周部には、これら面板5…を前後に押出し/引戻し駆動させる駆動手段としての油圧ジャッキ10…が設けられ、この油圧ジャッキ10…の駆動部が面板5…の作用点11…に接続されている。なお、これら油圧ジャッキ10…はチャンバー14内のアジテータ内に装備するようにしても良い。
また、これら面板5…には、図1(b)に示すように、従来の補充用のティースビット8a…も設けられ、ティースビット8a…に接続されているジャッキを駆動させることで、これらティースビット8a…を面板5の表面より突出させて、ビットの補充が可能になっている。
【0023】
上記のような構成のシールド掘進機1によれば、油圧ジャッキ10…を作動させてカッター面板5…を押出し/引戻し駆動させると、カッター2に備わるローラビット6…やティースビット7…,8…の前後方向の位置が変化して、次に示すように、掘進時に作用するビットの種類や数が変化する。
【0024】
即ち、図1に示すように、面板5…が押し出された場合、面板5…に備わるティースビット8…が前面に押し出され、スポーク3…,4…に備わるローラビット6…とティースビット7…が、上記ティースビット8…より後方に下がった配置となる。また、面板5…はヒンジ部12を支点として作用点11が押し出された状態にあるので、面板5に備わるティースビット8…は、外周側が大きく中央側が小さく前方に押し出された配置となる。
【0025】
シールド掘進機1をこの配置で作動させた場合、面板5に備わるティースビット8…により掘削作用が及ぼされ、スポーク3…,4…に備わるローラビット6…やティースビット7…による掘削作用が低減される。そして、これらローラビット6…やティースビット7…が保護された状態となる。また、このような状態は、カッター2の中央側において小さく現れ、外周側において大きく現れる。
【0026】
一方、図2に示すように、面板5…が引き戻された場合、スポーク3…,4…に備わるローラビット6…とティースビット7…が前面に押し出され、面板5…に備わるティースビット8…が、上記ローラビット6…やティースビット7…より後方に下がった配置となる。また、面板5…はヒンジ部12を支点として作用点11が引き戻された状態にあるので、面板5に備わるティースビット8…は、外周側が大きく中央側が小さく後方に引き戻された配置となる。
【0027】
シールド掘進機1をこの配置で作動させた場合、スポーク3…,4…に備わるローラビット6…やティースビット7…により掘削作用が及ぼされ、面板5に備わるティースビット8…による掘削作用が低減される。そして、これらティースビット8…が保護された状態となる。また、このような状態は、カッター2の中央側において小さく現れ、外周側において大きく現れる。
なお、図1(a)と図2(a)において、掘削作用を及ぼすビットは黒で塗りつぶし、掘削作用を及ぼさないビットは白抜きして示している。
【0028】
次に、上記構成のシールド掘進機1を用いて行われる、この実施の形態のシールド工法について説明する。
この実施の形態のシールド工法は、面板5…を押し出した状態(図1の状態)での掘進工程と、面板5を引き戻した状態(図2の状態)での掘進工程とを、掘進箇所の地質とビットの摩耗度に基づき入れ換えて行うものである。
【0029】
即ち、掘進開始箇所が粘土層である場合、面板5を押し出した状態(図1の状態)を初期状態としてカッター2を旋回させて掘進を行っていく。この工程では、スポーク3…,4…が面板5…より後退するので、ローラビット6…周りの閉塞が回避され、ローラビット6…の偏摩耗が防止される。
この工程において、面板5…のティースビット8の摩耗が所定値(例えば20mm)を越えた場合には、補充用のティースビット8a…を補充する。
【0030】
次に、掘進箇所が巨礫層に変化した場合、上記初期状態から面板5を引き戻した状態(図2の状態)に変更して掘進を行う。この工程では、巨礫(例えば250mm以上の礫)をローラビット6…で破砕しながら掘進していき、面板5…のティースビット8はスポーク3…,4…より後退して保護される。
【0031】
以上のように、この実施の形態のシールド掘進機1によれば、カッター面板5…の押出し/引戻しを行うことで、掘進時において掘削作用を及ぼすビットの補充(或いは保護)や交換を適宜行うことが出来る。また、その押出し量/引戻し量も定量的に制御可能である。
更に、このシールド掘進機1のビット交換のための構成は、カッター面板5…を押し出すかまたは引き戻すかする構成のみであり、更に、油圧ジャッキ10…もダイレクトに面板5…を駆動する構成なので、単純で信頼性の高い構造を実現している。
また、可動的に設けられたカッター面板5…には、複数のティースビット8…が備わっているので、1個の面板5の駆動で複数のティースビット8…の補充又は交換を行うことが可能であり、ビット補充又は交換作業の作業工数が低減される。
【0032】
また、カッター面板5…の作用点がカッター2の外周側にあるので、カッター2の外周部側の方が分割体の押出し/引出し量が大きくなり、ビットの摩耗量が激しい外周部に適応して、外周部側のビットの補充量を大きくすることが出来る。
また、カッター面板5…を駆動する油圧ジャッキ10…がカッター2の外周側に設けられているので、掘削した礫土を撹拌するチャンバー14の中央部分が自由に使え、例えば、チャンバー内に設けられるアジテータを自由に配置できるので、チャンバー内の撹拌効率を向上させることが出来る。
また、この実施の形態のシールド工法によれば、掘進箇所の地質が変化した場合に、地質にあったビットの交換が行われるので、結果として、総合的なビットの摩耗量が減って長距離の掘進を行うことが出来る。
【0033】
なお、本発明のシールド掘進機は、この実施の形態のシールド掘進機1に限られるものでなく、例えば、カッターの分割体のうち、可動的な分割体と固定的な分割体の組合せは、面板とスポークの組合せに限られず、例えば、面板を固定的に、スポークを可動的にしても良いし、カッターをスポークのみから構成し、これらのスポークを可動的なものと固定的なものとに分けるようにしても良い。また、カッターの分割体に備わるビットの種類も、全てティースビットにしたり、可動的な分割体にローラビットを備えるなど、適宜変更可能である。
また、本発明のシールド工法は、この実施の形態のシールド工法に限られるものではなく、例えば、カッターに備わるビットの種類を全てティースビットに構成し、ティースビットの摩耗度に応じて可動的な分割体を移動させてビットの補充又は交換を行うようにしても良い。
【0034】
[第2の実施の形態]
図3は、第2の実施の形態のシールド掘進機20において可動的なスポーク23,23,23,23が押し出された状態を示すもので、(a)はその正面図、(b)は側面図である。図4このシールド掘進機20においてスポーク23,23,23,23が引き戻された状態を示すもので、(a)はその正面図、(b)は側面図である。なお、この実施の形態において、第1の実施の形態と同様の構成については同符号を付して説明を省略する。
この実施の形態のシールド掘進機20は、カッター22を構成するスポーク23…,24…並びに面板25…のうち、4本のスポーク23…を可動的に構成し、残りのスポーク24…と面板25…を固定的に構成した例である。
【0035】
スポーク24…と面板25…は、カッター22に対して固定的に構成されており、複数のローラビット6…とティースビット7…,28…とを備えている。
【0036】
スポーク23…は、複数のティースビット27…とローラビット26…を備えていると共に、カッター外周部側のヒンジ部32…を支点として、カッター中央部側を前後に押出し/引戻し可能に構成されている。チャンバー14の後端側には、カッター22のシャフト部22Aを通して、駆動手段としての油圧ジャッキ30…が設けられ、この油圧ジャッキ30…の駆動部がスポーク23…中央側の作用点31…に接続されている。
【0037】
上記のような構成のシールド掘進機20によれば、図3に示すように、油圧ジャッキ30の駆動によりスポーク23…が押し出された場合、スポーク23…に備わるローラビット26…やティースビット27…が前面に押し出され、面板25…に備わるティースビット28…、並びに、スポーク24…に備わるローラビット6…とティースビット7…が、上記スポーク23…より後方に下がった配置となる。
【0038】
シールド掘進機20をこの配置で作動させた場合、スポーク23…に備わるローラビット26…やティースビット27…により掘削作用が及ぼされ、面板25…に備わるティースビット28…、並びに、スポーク24…に備わるローラビット6…とティースビット7…による掘削作用が低減される。そして、これら掘削作用の低減されたビットが保護された状態となる。
【0039】
一方、図4に示すように、油圧ジャッキ30の駆動によりスポーク23…が引き戻された場合、面板25…に備わるティースビット28…、並びに、スポーク24…に備わるローラビット6…とティースビット7…が前面に出され、スポーク23…に備わるローラビット26…やティースビット27…が後方に下がった配置となる。
【0040】
シールド掘進機20をこの配置で作動させた場合、面板25…に備わるティースビット28…、並びに、スポーク24…に備わるローラビット6…とティースビット7…により掘削作用が及ぼされ、スポーク23…に備わるローラビット26…やティースビット27…による掘削作用が低減される。そして、これらローラビット26…やティースビット27…が保護された状態となる。
なお、図3(a)と図4(a)において、掘削作用を及ぼすビットは黒で塗りつぶし、掘削作用を及ぼさないビットは白抜きして示している。
【0041】
以上のように、この実施の形態のシールド掘進機20によれば、スポーク23…の押出し/引戻しを行うことで、掘進時において掘削作用を及ぼすビットの補充(或いは保護)や交換を適宜行うことが出来る。また、その押出し量/引戻し量も定量的に制御可能である。
更に、このシールド掘進機20のビット交換のための構成は、スポーク23…を押し出すかまたは引き戻すかする構成のみであり、更に、油圧ジャッキ30…もダイレクトにスポーク23…を駆動する構成なので、単純で信頼性の高い構造を実現している。
また、可動的に設けられたスポーク23…には、複数のローラビット26…やティースビット27…が備わっているので、1本のスポーク23の駆動で複数のローラビット26…やティースビット27…の補充又は交換を行うことが可能であり、ビット補充又は交換作業の作業工数が低減される。
【0042】
また、カッター22の回転力が余り掛らないカッター22の中央側に、可動的なスポーク23…の作用点があり、カッター22の回転力が強く掛かるカッター22の外周側に可動的なスポーク23…の支点があるので、カッター22の回転力に抗するスポーク23…の固定が比較的に簡易に行える。
【0043】
[第3の実施の形態]
図5には、第3の実施の形態のシールド掘進機のカッター42を示すもので、(a)はその正面図、(b)は(a)における矢印A−A線断面図である。
この実施の形態のシールド掘進機は、そのカッター構成において第1および第2の実施の形態のシールド掘進機1,20と異なり、他の構成についてはほぼ同様の構成である。従って、この実施の形態では、カッター構成の説明のみ行い、その他の説明は省略する。
【0044】
この実施の形態のシールド掘進機のカッター42は、スポーク43…と、これらスポーク43…の両側部に設けられた面板44…とから構成される。スポーク43…は、固定的なカッター分割体であり、複数のローラビット46…を備えている。面板44…は、スポーク43側に設けられたヒンジ部52を支点として前後に押出し/引戻し可能に構成されると共に、この移動可能に設けられた側に複数のティースビット48…を備えて構成される。そして、これら面板44…に、油圧ジャッキ50…の駆動部が接続されている。
【0045】
上記のような構成のシールド掘進機によれば、油圧ジャッキ50…を作動させて面板44…を押出し/引戻し駆動させることで、面板44…に設けられたティースビット48…が、スポーク43…に設けられたローラビット46…より前方に押し出されたり後方に引き戻されたりする。
この操作により、掘進時に掘削作用を及ぼすビットをローラビット46…からティースビット48…に変えたり、ティースビット48…からローラビット46…に変えたり、或いは、ローラビット46…とティースビット48…の全てに掘削作用を及ぼすようにすることが出来る。
【0046】
以上のように、この実施の形態のシールド掘進機によれば、面板44…の押出し/引戻しを行うことで、掘進時において掘削作用を及ぼすビットの補充(或いは保護)や交換を適宜行うことが出来る。また、その押出し量/引戻し量も定量的に制御可能である。
更に、このシールド掘進機のビット交換のための構成は、面板44…を押し出すかまたは引き戻すかする構成のみであり、更に、油圧ジャッキ50…もダイレクトに面板44…を駆動することが出来るので、単純で信頼性の高い構造を実現している。
【0047】
また、可動的に設けられた面板44…には、複数のティースビット48…が備わっているので、1個の面板44の駆動で複数のティースビット48…の補充又は交換を行うことが可能であり、ビット補充又は交換作業の作業工数が低減される。
また、面板44の押出し/引戻し量をスポーク43の一端から他端に架けてほぼ一様とすることが出来るので、スポーク43に備わるローラビット46に対する一様なビットの補充又は保護を行うことが出来る。
【0048】
【発明の効果】
請求項1記載のシールド掘進機によれば、可動的に設けられたカッターの分割体を押し出したり、引き戻したりすることで、掘進時に掘削作用を及ぼすビットの補充(或いは保護)や交換を適宜行うことが出来る。また、その押出し量/引戻し量も定量的に制御可能であり、各ビットの掘削作用も定量的に制御可能である。
また、このビットの補充や交換の構成は、分割体の一端部を支点として他端部を回動可能とする構成なので、単純で信頼性の高い構造とすることが可能であり、更に、駆動手段もダイレクトに分割体を駆動することが出来るので、単純で信頼性の高い構造とすることが出来る。
また、可動的に設けられた分割体には、複数のビットが備わっているので、1個の分割体の駆動で複数のビットの補充又は交換を行うことが可能であり、ビット補充又は交換作業の作業工数が低減される。
【0051】
特に、スポークの一端から多端に架けて面板の押出し/引戻し量をほぼ一様に行うことが出来るので、スポークに備わるビットに対して一様なビットの補充又は保護を行うことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のシールド掘進機において可動的な分割体が押し出された状態を示すもので、(a)はその正面図、(b)は側面図である。
【図2】同、シールド掘進機において可動的な分割体が引き戻された状態を示すもので、(a)はその正面図、(b)は側面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態のシールド掘進機において可動的な分割体が押し出された状態を示すもので、(a)はその正面図、(b)は側面図である。
【図4】同、シールド掘進機において可動的な分割体が引き戻された状態を示すもので、(a)はその正面図、(b)は側面図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態のシールド掘進機のカッター部分を示すもので、(a)はその正面図、(b)は(a)における矢印A−A線断面図である。
【図6】ビットの交換が可能な従来のシールド掘進機の一例を示す後方斜視図である。
【図7】ビット補充が可能な従来のシールド掘進機の一例を示すシールド掘進機のカッターの一部分の側面図である。
【符号の説明】
1 シールド掘進機(第1の実施の形態)
2 カッター
3,4 スポーク
5 カッター面板(可動的な分割体)
6… ローラビット
7… ティースビット(スポークに備わるもの)
8… ティースビット(面板に備わるもの)
10… 油圧ジャッキ(駆動手段)
12… 支点
20 シールド掘進機(第2の実施の形態)
22 カッター
23,24 スポーク(可動的な分割体)
25 カッター面板
26… ローラビット
27… ティースビット(スポークに備わるもの)
28… ティースビット(面板に備わるもの)
30… 油圧ジャッキ(駆動手段)
32… 支点
42 カッター(第3の実施の形態)
43… カッタースポーク
44… 面板(可動的な分割体)
46… ローラビット
48… ティースビット
50… 油圧ジャッキ(駆動手段)
52… 支点

Claims (1)

  1. 複数のビットを有するスポークや面板等からなるカッターを前面部に備え、このカッターを旋回させて掘進していくシールド掘進機で、
    前記カッターは、複数に分割されると共に複数のビットをそれぞれ有する複数の分割体から構成され、
    これら複数の分割体の内の幾つかを、分割体の一端部を支点として他端部を回動することで前後方向に押出し/引戻し可能とする可動機構と、
    この分割体を押出し/引戻し駆動する駆動手段とを備えるシールド掘進機であって、
    前記カッターは、スポークと、該スポークに沿って該スポークの側部に設けられた面板とを有し、
    前記面板が前記スポーク側を支点として前後方向に押出し/引戻し可能に構成されていることを特徴とするシールド掘進機。
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