JP3897199B2 - 複合容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、各種の接着剤、薬剤等の内容物を収納するための複合容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、接着剤等を収納するチューブ容器は、内容物の保存性、耐水性を考慮して、アルミニウム、鉛等から成る金属チューブが使用されている。図7及び図8は、従来使用されている接着剤等を収納する金属チューブ及び複合容器を示した図面である。図7に示す従来の金属チューブは、液ダレを防止した金属チューブである。すなわち、従来の金属チューブは、一度押圧すると胴部に復元力がないため、その胴部を押し過ぎると、必要以上に内容物が抽出し、また液ダレ現象が生じる欠点があった。特に内容物が低粘度の液体等の場合、この現象は顕著であった。図7は、この欠点を解消するために、金属チューブ50内に、合成樹脂等の弾性体51を挿入し、金属チューブ50の胴部に復元力をもたせることにより、液ダレ現象を防止した従来の実施の形態である。
【0003】
また、図8に示す従来の複合容器は、内側容器52と外側容器53との間に、流動性の液体、粉体、固体等の圧力媒体54を密封した従来の実施の形態を示すもので、外側容器53からの押圧力を、上記圧力媒体54を介して、内側容器52に伝達し、内側容器52内の内容物を外側へ抽出するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような発明にあっては、以下に示すような欠点がある。
(1)図7に示す従来の実施の形態においては、低粘度の接着剤等の液体を収納した場合、液ダレ防止の効果を発揮させるためには、復元力の強い弾発力のある弾性体51を、金属チューブ50内に挿入しなければならないが、このような弾性体51を、金属チューブ50内に挿入した場合、著しく強い力で、金属チューブ50の胴部を押圧しなければ、内容物を抽出できないという欠点があり、非力な子供、女性にとって使い辛いという欠点があった。
(2)図8に示す従来の実施の形態においては、内側容器52と外側容器53との空隙部54には、液体、粉体、固体等の圧力媒体54が封入されているが、指の押圧力が、この圧力媒体54を介して、直接的に内側容器52に伝達されるので、接着剤等の内容物が、所望する量より出過ぎるという欠点があると共に、蓋体55で外側容器53を密閉するため、部品点数が多くなり、さらには液体、粉体、固体の圧力媒体54を封入するため、外側容器53が破損した時に汚れる虞があり、又製造コストが高くなるという問題があった。
【0005】
この発明は、このような従来の課題に着目してなされたもので、接着剤等を収納する複合容器において、液ダレを防止できると共に、内容物の出過ぎを防止し、かつ押出し易さを考慮した全体として接着剤等の内容物の押出し量を、微妙にコントロールでき、さらには部品点数及び製造コストの削減を図った複合容器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するため、この発明は、胴部、肩部及び口部を備え、内容物を収納する金属製の柔軟性を有する内装チューブが、胴部及び肩部を備え、弾性を有する合成樹脂製の截頭外装チューブ内に、前記内装チューブの口部が截頭外層チューブの肩部の開口部から突出するように、かつ内装チューブの側壁外面と截頭外装チューブの側壁内面との間に空隙部を有するように組付けられると共に、前記内装チューブの口部にノズルの下端部を螺合させてなり、ノズルを回転させて下降させ、ノズルの下端部を截頭外装チューブの肩部に当接させ、内装チューブ及び截頭外装チューブの各々の肩部同士を密接させることにより、前記空隙部を密閉するようにしたことを特徴とする複合容器である。
実施の態様として、前記ノズルが、内容物注出口付近が細い孔径で、基端部が太い孔径の二段で構成されることを特徴とするものであり、他の実施の態様として、前記内装チューブが封緘蓋付チューブであり、前記ノズルに封緘蓋を突き破るための突部が設けられ、前記ノズルの下端部の外周またはその内側の雌ネジ部の真下に、ガイド部が切り離しできるように薄肉部で連結されていることを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1及び図2は、この出願の第1実施の形態を示すもので、1は接着剤等の内容物2を収納する金属製の内装チューブである。金属としては、アルミニウム、スズ、鉛等であり、アルミニウムの場合は、焼鈍することにより素材を軟化することができる。また、3は内装チューブ1を収納する外装チューブであり、この外装チューブ3は、口部が切断された合成樹脂で造られる截頭外装チューブである。この第1実施の形態においては、截頭外装チューブ3の肩部3bは、内装チューブ1の肩部1bの横方向を規制できるように、肩部3bは肩部1bの側面に当接させるように変形している。
【0008】
そして、この発明は以下のような特徴がある。第1に、内装チューブ1と截頭外装チューブ3とが組み付けられた場合に、その口部1aが截頭外装チューブ3の開口部3aから上方に露出される点にある。この露出された口部1aの雄ネジ部に、ノズル4の雌ネジ部が螺合され、ノズル4は、この口部1aに堅固に固定されている。
【0009】
また、第2に、内装チューブ1の肩部1bと截頭外装チューブ3の肩部3bとを密接する手段として、図2に示すように、ノズル4の下端部4aが回転することにより下降して、截頭外装チューブ3の肩部3b上に当接する点にある。これにより空隙部5は、完全に密閉される。なお、この際、下端部4aによって、薄肉部で連結されているガイド8が、図2に示すように、ノズル4から切り離される。第3は、ノズル4の孔径に段差が設けられている点である。すなわち、太い孔径4c(寸法A)からノズル4の先端において、細い孔径4d(寸法B)に変化することにより(A>B)、容器を下向きにして押圧をかけたときに、太い孔径4c部分の気泡は内容物2と容易に入れ替わるので、内装チューブ1内の接着剤等の内容物2中に存在する大きな気泡が、内装チューブ1側に移動し、外部に放出されず、内容物2のみが注出される効果がある。なお、ノズル4の上部外周には、キャップ7が螺合又は嵌合され、またノズル4の雌ネジ部の天面部には、内装チューブ1の封緘蓋6を突き破るための突部4bが垂下されている。
【0010】
図3及び図4は、この発明の第2実施の形態を示すもので、第1実施の形態と異なるのは、ガイド8が、ノズル4の下端部4aの外周に設けられるのではなく、雌ネジ部の真下に、薄肉部を介して設けられている点である。そして、截頭外装チューブ3の肩部3b上には、ノズル4の外周に形成された下端部4aを当接させる点である。なお、この実施の形態のように、截頭外装チューブ3によって、内装チューブ1の肩部1bが横方向に規制されなくてもよい。その他の構成は、第1実施の形態と同様である。
【0011】
次に、この発明の作用について説明する。第1実施の形態において、本出願に係る複合容器から接着剤等の内容物2を抽出する場合、ノズル4を指で回転して下降すると、ガイド8が下端部4aに押圧されて、ノズル4に連結されている薄肉部が切断されてノズル4から切り離される。そして、下端部4aが、截頭外装チューブ3の肩部3b上に直接当接する。このガイド8の切断の有無により、本出願に係る複合容器のバージン性をチェックすることができる。
【0012】
下端部4aを、さらに下降すると図5に示すように、肩部3bが、内装チューブ1の肩部1bに強く当接し、空隙部5は、空気が入った状態で完全に密閉されて保持される。又、下端部4aの下降と同時に、ノズル4の突部4bが、封緘蓋6を突き破る。その後、図6に示すように、截頭外装チューブ3の空隙部5は、密閉されるので、截頭外装チューブ3の胴部3cを押圧すると、押圧力は、空隙部5を通じて内装チューブ1の胴部1cに間接的に伝達される。すなわち、本発明の作用の特徴は、指の押圧力を空気を媒介として、間接的に伝達するものであるから、内装チューブ1に微妙な変形、復元をもたらすことができる。又、ノズル4が太い孔径4cと細い孔径4dの二段で構成されているため、容器を下向きにして押圧したときに、太い孔径4c内の気泡は内装チューブ1側に移動し、内容物2のみの注出が可能となり、かつこれに要する押圧力が小さくて済む。さらに、前記空隙部5を介しての押圧力の間接的伝達および前記ノズル構造の相互作用により、内装チューブ1は小さな弾性変形により、すなわち、塑性変形を起こさず該チューブは元の形状を保った状態で、内容物2が注出される。このため、少量の内容物2の注出が可能となり、また液ダレが防止され、かつ内容物2全量を使いきることが容易となる。
【0013】
【発明の効果】
以上説明してきたように、この発明によれば、液ダレを防止できると共に、内容物の出過ぎを防止し、かつ押出易さを考慮した全体として内容物の押出し量を、微妙にコントロールでき、さらには部品点数及び製造コストの削減を図ることができる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願に係る第1実施の形態を示す正面断面図。
【図2】この出願に係る第1実施の形態において、ノズルの下端部を截頭外装チューブの肩部に当接した状態を示す正面断面図。
【図3】この出願に係る第2実施の形態を示す正面断面図。
【図4】この出願に係る第2実施の形態において、ノズルの下端部を截頭外装チューブの肩部に当接した状態を示す正面断面図。
【図5】この発明において、ノズルの下端部により、截頭外装チューブと内装チューブとの肩部が、密接する状態を示す断面図。
【図6】この発明において、截頭外装チューブの胴部を押圧して、内装チューブ内の内容物を抽出する状態を示す断面図。
【図7】従来の弾性体を挿入した金属チューブの正面断面図。
【図8】従来の圧力媒体を封入して密閉した複合容器の正面断面図。
【符号の説明】
1 内装チューブ
1a 口部
1b 肩部
2 内容物
3 截頭外装チューブ
3b 肩部
4 ノズル
4a 下端部
4c 太い孔径
4d 細い孔径
5 空隙部
6 封緘蓋
Claims (3)
- 胴部、肩部及び口部を備え、内容物を収納する金属製の柔軟性を有する内装チューブが、胴部及び肩部を備え、弾性を有する合成樹脂製の截頭外装チューブ内に、前記内装チューブの口部が截頭外層チューブの肩部の開口部から突出するように、かつ内装チューブの側壁外面と截頭外装チューブの側壁内面との間に空隙部を有するように組付けられると共に、
前記内装チューブの口部にノズルの下端部を螺合させてなり、
ノズルを回転させて下降させ、ノズルの下端部を截頭外装チューブの肩部に当接させ、内装チューブ及び截頭外装チューブの各々の肩部同士を密接させることにより、前記空隙部を密閉するようにしたことを特徴とする複合容器。 - 前記ノズルが、内容物注出口付近が細い孔径で、基端部が太い孔径の二段で構成されることを特徴とする請求項1記載の複合容器。
- 前記内装チューブが封緘蓋付チューブであり、前記ノズルに封緘蓋を突き破るための突部が設けられ、前記ノズルの下端部の外周またはその内側の雌ネジ部の真下に、ガイド部が切り離しできるように薄肉部で連結されていることを特徴とする請求項1又は2記載の複合容器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30009897A JP3897199B2 (ja) | 1997-10-31 | 1997-10-31 | 複合容器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30009897A JP3897199B2 (ja) | 1997-10-31 | 1997-10-31 | 複合容器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11130109A JPH11130109A (ja) | 1999-05-18 |
| JP3897199B2 true JP3897199B2 (ja) | 2007-03-22 |
Family
ID=17880695
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30009897A Expired - Lifetime JP3897199B2 (ja) | 1997-10-31 | 1997-10-31 | 複合容器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3897199B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US12595104B2 (en) | 2020-11-20 | 2026-04-07 | Toagosei Co., Ltd. | Container |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6019584B2 (ja) * | 2011-12-30 | 2016-11-02 | 花王株式会社 | チューブ容器 |
-
1997
- 1997-10-31 JP JP30009897A patent/JP3897199B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US12595104B2 (en) | 2020-11-20 | 2026-04-07 | Toagosei Co., Ltd. | Container |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
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| JPH11130109A (ja) | 1999-05-18 |
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