JP3897277B2 - キャピラリアレイ及びキャピラリアレイ光検出装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、キャピラリ内における電気泳動によって蛍光標識されたDNAなどの試料を分離し、塩基配列、塩基長などを検出、特定、分析するキャピラリアレイ電気泳動装置に関し、より詳細にはキャピラリアレイ電気泳動装置に組み込まれるキャピラリアレイ及びキャピラリアレイ内を電気泳動する試料から発せられる発光を検出するキャピラリアレイ光検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
DNAの塩基配列及び塩基長の決定等を目的として、キャピラリを用いた電気泳動法が用いられている。キャピラリ電気泳動法では、ガラスなどで形成されたキャピラリ中のポリアクリルアミド等のゲルに測定対象であるDNAを含む試料を注入して、キャピラリの両端部に電圧を印加する。試料中のDNA合成物はキャピラリ内を移動し、分子量の大きさ等によって分離され、キャピラリ内にDNAバンドを生じる。各DNA合成物には蛍光色素分子が結合していて、レーザ光の照射によって蛍光が観測され、これを蛍光計測手段で読み取り、蛍光スペクトルからDNAの塩基配列や塩基長等を決定する。
【0003】
複数のキャピラリへの光照射方式の一つに、米国特許第5,582,705号に記載されているマルチフォーカス方式がある。この方式では、平面基板上に並んだ複数のキャピラリからなるキャピラリアレイの一方あるいは両側の端のキャピラリにレーザ光を照射し、レーザ光が隣接するキャピラリに次々と伝搬してキャピラリアレイを横断し、キャピラリアレイにおいて発生する発光を光検出器によって検出する。複数のキャピラリにおいてレーザ光が照射される部分ではキャピラリの被覆が除去してある。
【0004】
その他の光照射方式としては、複数のキャピラリの一本ずつにレーザ光を走査して照射するスキャン方式(Nature, 359 (1992))、複数のキャピラリにそれぞれレーザ光を一本ずつ照射するマルチビーム方式(Analytical Chemistry, 65, 956 (1993))、レーザ光をシリンドリカルレンズでキャピラリ配列方向に広げて複数のキャピラリを一括照射する一括照射方式(Analytical Chemistry, 66, 1424 (1004))がある。これらの方式に比べて、マルチフォーカス方式は、DNAの検出感度に優れるというメリットを持つ。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
マルチフォーカス方式においては、複数のキャピラリにレーザ光を伝搬させるため、複数のキャピラリの相対位置ずれを小さく抑制する必要がある。そのため、隣接するキャピラリが互いに接触する状態ですべてのキャピラリを平面ガラス基板上に押さえつけて固定することによって、この方式に必要なキャピラリの位置精度を実現している。互いに接触し合う複数のキャピラリをレーザ光が貫通しているため、レーザ光及びキャピラリからの発光が、各キャピラリ表面で複雑に乱反射する。また、キャピラリを配列するための平面基板が存在するために、この乱反射はさらに増大する。
【0006】
この乱反射によって、マルチフォーカス方式においては、ある特定のキャピラリからの発光の一部が、隣接するキャピラリの発光場所と重なる、つまり、ある特定のキャピラリの信号が、隣接キャピラリの信号として検出されるというクロストーク問題が存在する。
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑み、クロストークを低減することのできるマルチフォーカス方式のキャピラリアレイ及びキャピラリアレイ光検出装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明は、平坦なキャピラリ保持面を有する基板と、基板の前記キャピラリ保持面上に並べて配置された複数のキャピラリとを含み、キャピラリ保持面に対して略平行な方向から複数のキャピラリの一方の端あるいは両側の端に位置するキャピラリに照射されたレーザ光が隣接するキャピラリに次々と伝搬して前記複数のキャピラリを横断し、各キャピラリから発生する発光がキャピラリ保持面に略垂直な方向から検出されるキャピラリアレイにおいて、基板は、複数のキャピラリのレーザ光照射を受ける部分に対向する領域にキャピラリ保持面から裏面に至る貫通穴を有するキャピラリアレイを提供する。
【0008】
キャピラリから発生する発光を検出する光検出器からキャピラリアレイを見た場合のキャピラリの後方には、キャピラリからの発光を反射し、その反射光が光検出器に到達するような物体がない極力広い空間が存在することが望ましい。キャピラリアレイを保持する基板に貫通穴を設けることにより、キャピラリからの発光が基板で反射されて光検出器に入射することがなくなり、クロストークが低減する。
【0009】
マルチフォーカス方式とは異なる照射方式においては、これまでに、光検出器からキャピラリアレイを見た場合に、キャピラリの後方に広い空間を有するものが存在する。たとえば、Molecular Dynamics社のキャピラリ電気泳動装置MegaBACEには、このような広い空間が存在する。しかしながら、この場合、照射方式がマルチフォーカス方式ではないため、キャピラリの相対位置精度がマルチフォーカス方式ほどには要求されない。本発明は、キャピラリの相対位置精度を極めて小さく抑えた上でクロストークを低減するという点において、これらのものとは異なるものである。
【0010】
また、前記目的を達成するため、本発明は、平坦なキャピラリ保持面を有する基板と、基板の前記キャピラリ保持面上に並べて配置された複数のキャピラリとを含み、キャピラリ保持面に対して略平行な方向から複数のキャピラリの一方の端あるいは両側の端に位置するキャピラリに照射されたレーザ光が隣接するキャピラリに次々と伝搬して複数のキャピラリを横断し、各キャピラリから発生する発光がキャピラリ保持面に略垂直な方向から検出されるキャピラリアレイにおいて、基板は、複数のキャピラリのレーザ光照射を受ける部分に対向する前記キャピラリ保持面の領域に光散乱防止処理あるいは光反射防止処理が施されていることを特徴とするキャピラリアレイを提供する。
【0011】
ここで、光散乱防止処理、光反射防止処理とは、単層あるいは多層の反射防止膜形成であってもよい。従来、レーザ光がキャピラリアレイを配列する平面基板に接触するのを避ける目的で平面基板上にレーザ光路に沿って溝を形成しており、その溝加工においてガラス表面が擦りガラス状になっていた。光検出器からキャピラリアレイを見た場合にキャピラリの後方に位置する領域に、この溝を形成しないことが光散乱防止になる。つまり、擦りガラスではなく、単純に平坦な表面を形成することも、ここでいう光散乱防止処理に含まれる。レーザ光との接触を避ける目的の溝をガラス基板の両端にのみ形成し、光検出器からキャピラリアレイを見た場合にキャピラリの後方に位置する領域には溝を形成しないようにしてもよい。また、前記溝を平面基板上に形成しなくても、平面基板の大きさを小さくすること、あるいは、レーザ光の照射角度を平面基板に対して平行からずらすことによって、レーザ光が平面基板に接触することを避けることができる。
【0012】
また、前記目的を達成するため、本発明は、平坦なキャピラリ保持面を有する基板と、基板のキャピラリ保持面上に並べて配置された複数のキャピラリと、複数のキャピラリ上に配置され各キャピラリの中心軸を含む一部の領域のみを露出させキャピラリ同士が隣接している領域を遮蔽する散乱光遮蔽手段とを含み、キャピラリ保持面に対して略平行な方向から複数のキャピラリの一方の端あるいは両側の端に位置するキャピラリに照射されたレーザ光が隣接するキャピラリに次々と伝搬して複数のキャピラリを横断し、各キャピラリから発生する発光がキャピラリ保持面に略垂直な方向から散乱光遮蔽手段を通して検出されるキャピラリアレイにおいて、キャピラリは被覆を有すると共にレーザ光が照射される領域では当該被覆が除去され、散乱光遮蔽手段は被覆が除去されたキャピラリに接触していることを特徴とするキャピラリアレイを提供する。
【0013】
散乱光遮蔽手段とキャピラリの被覆除去部分とが直接接触するためには、光遮蔽手段におけるキャピラリとの接触部分の形状を、被覆除去に伴って生じるキャピラリの段差形状にあわせてもよいし、また、キャピラリの被覆除去幅を散乱光遮蔽手段の幅よりも大きくしてもよい。
【0014】
前記目的を達成するため、本発明は、また、キャピラリアレイを保持したキャピラリアレイ保持基板のキャピラリ保持面が当接する基準面と、基準面に当接されたキャピラリアレイ保持基板を背面側から押圧して固定するための固定手段と、レーザ光源と、レーザ光源からの光路の一部を基準面に当接したキャピラリアレイ保持基板のキャピラリ保持面に略平行に設定するための光照射光学系と、発光を検出するための光検出系とを含み、基準面に当接して固定されたキャピラリアレイ保持基板のキャピラリ保持面上に並べて配置された複数のキャピラリの一方の端あるいは両側の端に位置するキャピラリに光照射光学系によってレーザ光を照射し、当該レーザ光が隣接するキャピラリに次々と伝搬して複数のキャピラリを横断する際に各キャピラリから発生する発光を光検出系で検出するキャピラリアレイ光検出装置において、固定手段は、基準面側に開口した凹部を有することを特徴とするキャピラリアレイ光検出装置を提供する。
【0015】
このキャピラリアレイ光検出器に、本発明の基板に貫通穴を設けたキャピラリアレイを装着して検出を行うと、キャピラリの後方に更に広い空間を確保することができるため、キャピラリからの発光が反射されて光検出器に入射する機会が減少しクロストーク低減効果がより一層向上する。なお、光検出器からキャピラリアレイを見た場合のキャピラリの後方にキャピラリアレイのハンドリングを向上するためのキャピラリアレイ保持手段が存在する場合には、このキャピラリアレイ保持手段にも貫通穴を形成し、光検出器からキャピラリアレイを見た場合のキャピラリの後方の空間を広く確保するのがよい。
【0016】
光検出器からキャピラリアレイを見た場合のキャピラリの背景となる壁面、例えば固定手段の凹部の表面には光散乱防止処理または光反射防止処理を施すことが望ましい。これらの処理は、蛍光を発しない黒色塗装であったり、銅表面の黒化処理であったり、また、光吸収物質の貼付であったりするが、特にこれらに限るものではない。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。ここでは、DNA含有試料を電気泳動する場合を例にとって説明する。
【0018】
[実施例1]
図1に、本発明による電気泳動装置の一例の概観を示す。キャピラリアレイ1の一方の端には、負電圧を印加できるように電極(試料導入端)2が形成されている。DNAを注入する際には、負電極2を図示しないDNAサンプル含有溶液に浸し、また、注入したサンプルの電気泳動を行う際には、負電極2をバッファ液3に浸して、電圧を印加する。キャピラリアレイ1のもう一方の端には、泳動媒体であるゲルをキャピラリに注入する手段であるゲルブロック4への接続部5が形成されている。キャピラリ内部の泳動媒体であるゲルをキャピラリ内に充填する際には、バルブ6を閉じ、シリンジ10を押し込むことによって、シリンジ10内のゲルをキャピラリ1内に注入する。電気泳動をする際には、バルブ6を開放し、バッファ3に浸った負電極2とバッファ9に浸ったアース電極7との間に電圧を印加する。試料中のDNAはキャピラリ1内を負電極2からアース電極7の方向へ移動しながら、分子量の大きさ等によって分離され、キャピラリ1内にDNAバンドを生じる。各DNA合成物には蛍光色素分子が結合していて、キャピラリアレイ1のレーザ照射領域8におけるレーザ照射によって蛍光が発せられ、これを蛍光計測手段で読み取り、蛍光スペクトルからDNAの塩基配列や塩基長等を決定する。キャピラリ1の温度は気体循環式の恒温槽11によって一定温度に保たれている。なお、本明細書では、図1に示したキャピラリアレイ電気泳動装置のうち蛍光計測に関する部分のみを指してキャピラリアレイ光検出装置ともいう。
【0019】
図2により、本発明によるキャピラリアレイの一例について説明する。この図は、ガラス基板の構造とその上へのキャピラリアレイの取り付け状態を示している。図2(a)は平面ガラス基板上に固定されたキャピラリアレイの一部の平面図、図2(b)はそのA−A断面図である。
【0020】
図示の例では、16本のキャピラリ21を、平面ガラス基板20の平坦な表面であるキャピラリ保持面75上に並べて接着剤等で固定し、キャピラリアレイを形成している。一本一本のキャピラリ21は石英のガラス管がポリマ薄膜で覆われたものであるが、後述するレーザ照射部24においては、ポリマ被膜が除去され、石英がむき出しの状態になっている。石英管の内径/外径は50/323μm、ポリマ薄膜を含めたキャピラリ外径は363μmである。キャピラリのピッチはキャピラリ外径に等しく363μm、アレイの幅は363μm×16=5.8mmである。
【0021】
キャピラリ21を配列する平面ガラス基板20には、後述する蛍光検出器からキャピラリアレイを見たとき、キャピラリの後方に位置する領域に貫通穴72が形成されている。貫通穴72以外のガラス基板20の表面には、レーザ光が基板表面に接触するのを防ぐ目的でレーザ光路に沿って溝73が設けられている。
【0022】
図3に、キャピラリアレイの検出部付近とレーザ光の導入経路の模式図を示す。図3(a)は本発明によるキャピラリアレイ光検出装置の光学系の概略正面図、図3(b)はキャピラリアレイの検出部の上面図である。説明を間単にするため図示していないが、実際の光学系にはレーザ用のシャッタ、フィルタ等が設けられている。以下、図3(a)の上側のキャピラリから順に第1キャピラリ22、第2キャピラリ、…、第16キャピラリ23とする。
【0023】
レーザ29から発生されたレーザ光はビームスプリッタ30によって2分割され、2分割された2本のレーザ光25,26は反射ミラー31で反射されて、互いに逆方向からキャピラリアレイに入射する。レーザ光25,26はそれぞれレーザ集光レンズ27,28(f=50mm)によって集光され、キャピラリアレイにおける蛍光検出部(レーザ照射部)24に、キャピラリアレイの両側側面から照射される。レーザ集光レンズ27,28と端のアレイ両端のキャピラリ22,23との距離はそれぞれ50mmである。
【0024】
図4に示すとおり、第1キャピラリ22に導入されたレーザ光25は、周囲の雰囲気と石英管との界面及び石英管と石英管内部のゲルとの界面で屈折され、収束、発散を繰り返しながら各キャピラリの内部に充填されたゲルを通過しながら隣接するキャピラリに次々と伝搬し、16本のキャピラリを横断し、キャピラリ中の蛍光色素を励起する。図中の符号130は、レーザ照射部24で剥離されたポリイミド被覆を表している。
【0025】
図5に、蛍光検出系を上面から見た模式図を示す。レーザ光25,26の光軸は紙面垂直方向である。キャピラリ21における発光40をf=1.4の発光集光レンズ41によってほぼ平行光とし、これを透過型回折格子42に導入する。回折格子42により分光された光43,44は、結像レンズ45によって、2次元CCD46上に焦点を結ぶ。回折格子42による波長分散方向は、レーザ光軸に対し垂直である。これにより、2次元CCD46上の直交する二軸のうち、一方の軸は16本のキャピラリの配列方向の空間座標を表し、もう一方の軸は、それぞれのキャピラリからの発光スペクトルを表すことになる。この発光スペクトルにより、蛍光色素で標識されたDNAを検出・特定する。
【0026】
図6は、キャピラリアレイ光検出装置へのキャピラリアレイの取り付け方法を説明する図である。マルチフォーカス照射方式においては、キャピラリアレイ光検出装置のレーザ光軸とキャピラリアレイの相対位置精度が重要であるため、再現性あるキャピラリアレイの取付が要求される。そのため、図6に示すように、キャピラリ21を配列する平面ガラス基板20の一部をキャピラリアレイ光検出装置55の取付基準面52に接触させ、キャピラリアレイを装置側に向かってアレイ固定手段53によって押しあてる構造をとっている。図の例では、キャピラリアレイのハンドリングをよくするために、平面ガラス基板20には、キャピラリアレイ保持具54が取り付けてあり、アレイ固定手段53はキャピラリアレイ保持具54を介して平面ガラス基板20をキャピラリアレイ光検出装置55の取付基準面52に押圧している。
【0027】
キャピラリアレイを固定した平面ガラス基板20のキャピラリ固定側平面の一部をキャピラリアレイ光検出装置55の取付基準面52に接触させて装置に固定した状態で、レーザ光25,26は図3,4,5にて説明したように16本のキャピラリのゲル部分を次々と横断し、ゲル中を電気泳動してくるDNAに結合された蛍光色素を励起する。蛍光色素から発せられた蛍光は、図5にて説明したようにしてキャピラリアレイ光検出装置55内部の蛍光検出系で検出される。
【0028】
図7に、本実施例のキャピラリアレイを用いて、単一塩基長のDNAサンプルを第10キャピラリのみに注入した場合の測定結果を示す。図7には第10キャピラリの位置から検出される蛍光信号と共に、第10キャピラリに隣接する第9キャピラリの位置から検出された蛍光信号もあわせて示してある。ただし、第9キャピラリ位置からの信号は縦軸を100倍に拡大して表示してある。DNAサンプルは第10キャピラリのみに注入したため、第9キャピラリの位置で観測されるのはクロストークである。この泳動条件において観測されたクロストークは0.1%であった。
一方、図8は、従来のガラス基板上へのキャピラリアレイの取り付け状態を示す図である。図8(a)は正面図、図8(b)はそのA−A断面図、図8(c)はレーザ光の光路に平行な方向から見た側面図である。
【0029】
平面ガラス基板70上には16本のキャピラリ71が配列されている。ガラス基板70のキャピラリ保持面には、レーザ光が平面ガラス基板70に接触するのを避ける目的で、レーザ光路に沿って溝62が形成されている。この加工のため、溝が62の部分のガラス表面63が擦りガラス状になっている。
【0030】
図9に、この従来のキャピラリアレイを用いて、単一塩基長のDNAサンプルを第10キャピラリのみに注入した場合の測定結果を示す。図9には第10キャピラリの位置から検出される蛍光信号と共に、第10キャピラリに隣接する第9キャピラリの位置から検出された蛍光信号もあわせて示してある。ただし、第9キャピラリ位置からの信号は縦軸を100倍に拡大して表示してある。DNAサンプルは第10キャピラリのみに注入したため、本来なら第10キャピラリの位置からだけ蛍光信号が検出され、第9キャピラリの位置からは検出されないはずである。ところが図示したように、第10キャピラリでの信号が、第9キャピラリの位置でも観測されるクロストークが発生し、クロストークの大きさは0.4%であった。
このように、従来例との比較から明らかなように、本実施例によると、平面ガラス基板20に従来の溝62に代えて貫通穴72を形成することによってクロストークを低減することができた。
【0031】
[実施例2]
図10及び図11により、本発明の第2の実施例を説明する。図10はキャピラリアレイ光検出装置とキャピラリアレイのレーザ光照射領域周辺の断面図であり、図6に相当する図である。また、図11はその正面図である。
【0032】
図10及び図11に示すように、本実施例では、キャピラリアレイ光検出装置に設置された蛍光検出器からキャピラリアレイを見たとき、キャピラリ21の後方に位置する平面ガラス基板20の領域に貫通穴72を形成するだけではなく、平面ガラス基板20の後方に位置するキャピラリアレイ保持具81にも貫通穴80を形成した。さらに、キャピラリアレイを固定するためのアレイ固定手段82のキャピラリアレイに面する側に空洞84を形成し、空洞84の中にキャピラリ71からの発光が入り込める構造とした。アレイ固定手段82に設けた空洞84の内壁83には、反射率の極めて小さい黒色塗装を塗布した。他の構造は実施例1と同様とした。
本実施例によると、隣接するキャピラリ位置で検出されるクロストークは0.05%であり、従来のキャピラリアレイよりクロストークを低減できることを確認した。
【0033】
[実施例3]
図12により、本発明の第3の実施例を説明する。図12(a)は平面ガラス基板上に固定されたキャピラリアレイの正面図、図12(b)はそのA−A断面図である。
【0034】
従来、図8にて説明したように、レーザ光が平面ガラス基板70に接触するのを避ける目的で、レーザ光路に沿って平面ガラス基板70に溝62を形成していた。溝加工のため、溝部ではガラス表面63が擦りガラス状になる。本実施例においては、レーザ光との接触を避ける目的の溝90を平面ガラス基板91の両端にのみ形成し、キャピラリ92が配列される部分には溝を形成しないようにした。
【0035】
溝90を平面ガラス基板91の両端部に形成するのみで、レーザ光と平面ガラス基板91との接触が充分避けられる理由は以下の通りである。図3にて説明したように、レーザ光はレンズで集光してキャピラリアレイに照射しているため、レーザ光のビーム径は平面ガラス基板91の両端付近では大きく、キャピラリ92に近づくにつれて小さくなる。キャピラリ近傍ではレーザ光のビーム径はキャピラリ径よりも十分に小さく、かつ、レーザ光はキャピラリのほぼ中心(ゲル充填部分)に導入されるため、キャピラリ近傍では溝が無い場合でもレーザ光は平面ガラス基板91に接触しない。しかしながら、平面ガラス基板91の両端部では、溝形成をしない場合にはレーザ光が平面ガラス基板91に接触する可能性がある。
本実施例によると、隣接するキャピラリ位置で検出されるクロストークは0.25%であり、従来のキャピラリアレイよりクロストークを低減できることがわかった。
【0036】
[実施例4]
図13により、本発明の第4の実施例を説明する。図13(a)は平面ガラス基板上に固定されたキャピラリアレイの正面図、図13(b)はそのA−A断面図である。
【0037】
本実施例のキャピラリアレイ固定用平面ガラス基板101は、レーザ光が平面ガラス基板に接触するのを避けるための溝が全く無い構造である。平面ガラス板101の大きさを小さくすることにより、あるいは図10(b)に破線100で示すように平面ガラス基板101に対して角度をつけてレーザ光を照射することによって、レーザ光がガラス板101に接触するのを避けることができる。
【0038】
レーザ光を平面ガラス基板101の表面に平行にではなく、角度をつけて照射しても、キャピラリアレイの全てのキャピラリにレーザ光を照射することが可能な理由は以下の通りである。すなわち、キャピラリがロッドレンズとして作用するために、レーザ光が導入される最初のキャピラリ(端キャピラリ)から隣接するキャピラリへのレーザ出射角度を、端キャピラリへのレーザ光導入位置によって制御することができるためである。したがって、最初のキャピラリへのレーザ光導入位置を適切に設定することにより、レーザ光を平面ガラス基板101に対して角度をつけて導入しても、平面ガラス基板に平行に配列されたキャピラリアレイに対してレーザ光を伝搬させことが可能である。
本実施例によると、隣接するキャピラリ位置で検出されるクロストークは0.25%であり、従来のキャピラリアレイよりクロストークを低減できることがわかった。
【0039】
[実施例5]
実施例3と同様の構成において、キャピラリアレイを配列するガラス基板表面に対し、弗化マグネシウム(MgF2)膜による単層反射防止膜を形成した。この場合のクロストークは0.2%であり、従来のキャピラリアレイに比較してクロストークを低減できることがわかった。
【0040】
[実施例6]
図14により、本発明の第6の実施例であるマスク付きのキャピラリアレイについて説明する。図14(a)はマスク付きキャピラリアレイの正面図、図14(b)は従来のマスク付きキャピラリアレイのA−A断面図、図14(c)は本実施例のマスク付きキャピラリアレイのA−A断面図、図14(d)は本実施例のマスク付きキャピラリアレイのB−B断面図である。
【0041】
本実施例のキャピラリアレイは、平面ガラス基板113上に固定されたキャピラリアレイにマスク110を取り付けることによって散乱光を遮蔽するものである。キャピラリアレイにマスクを取り付けることは従来も行われていた。従来のマスク114は、図14(b)の断面図に示すように、キャピラリの被覆であるポリイミド111に接触していて、被覆を除去したキャピラリのガラス部分112には接触していなかった。したがって、キャピラリのガラス112とマスク114との間には空隙が存在しており、この空隙を通って隣接キャピラリからの散乱光が当該キャピラリの信号として検出され、クロストークとなる可能性があった。そこで本実施例では、図14(c)の断面図、及び図14(d)の断面図に示すように、キャピラリのガラス112とマスク110との間に空隙が無いマスク114の構造を採用した。具体的には、各キャピラリに対応した窓115が設けられている光照射部を覆う領域でマスクの厚さを厚くし、マスクがキャピラリの被覆を除去して露出したガラス112に接触するようにした。あるいは、マスク110とキャピラリの被覆除去部分に光遮蔽物質を充填してもよい。
【0042】
本実施例のマスク構造を採用したキャピラリアレイによると、隣接するキャピラリ位置で検出されるクロストークは0.3%であり、従来のキャピラリアレイよりクロストークを低減できることがわかった。
【0043】
[実施例7]
図15により、本発明の第7の実施例を説明する。図15(a)は平面ガラス基板124上に固定されマスク付きキャピラリアレイの正面図、図15(b)はそのA−A断面図である。
【0044】
本実施例のキャピラリアレイは、平面ガラス基板124上に固定されたキャピラリアレイにマスク121を取り付けることによって散乱光を遮蔽するものである。本実施例では、キャピラリ122の被覆除去部分120の横幅をマスク121の幅よりも大きくすることによって、マスク121がキャピラリ122の被覆除去部分120と直接接触するようにした。本実施例においても、キャピラリとマスクの間には空隙が存在しない。
本実施例のマスク構造を採用したキャピラリアレイによると、隣接するキャピラリ位置で検出されるクロストークは0.3%であり、従来のキャピラリアレイよりクロストークを低減できることがわかった。
【0045】
【発明の効果】
本発明によれば、隣接するキャピラリ位置で検出されるクロストークを大幅に低減することができる。DNAサンプルの検出限界が、隣接キャピラリからのクロストークで決まる場合には、本発明により、検出限界を低減し、ダイナミックレンジを増大することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電気泳動装置の一例の概観図。
【図2】本発明によるキャピラリアレイの一例の概略図であり、(a)は平面ガラス基板上に固定されたキャピラリアレイの一部の平面図、(b)はそのA−A断面図。
【図3】キャピラリアレイの検出部付近とレーザ光の導入経路の模式図であり、(a)は本発明によるキャピラリアレイ光検出装置の光学系の概略正面図、(b)はキャピラリアレイの検出部の上面図。
【図4】キャピラリアレイの断面におけるレーザ光路模式図。
【図5】蛍光検出系の上面図。
【図6】キャピラリアレイ光検出装置へのキャピラリアレイの取り付け方法を説明する図。
【図7】本発明のキャピラリアレイによるクロストークの測定結果を示す図。
【図8】従来のガラス基板上へのキャピラリアレイの取り付け状態を示す図であり、(a)は正面図、(b)はそのA−A断面図、(c)はレーザ光の光路に平行な方向から見た側面図。
【図9】従来のキャピラリアレイによるクロストークの測定結果を示す図。
【図10】本発明の他の例によるキャピラリアレイ光検出装置とキャピラリアレイのレーザ光照射領域周辺の断面図。
【図11】図10の正面図。
【図12】本発明によるキャピラリアレイの他の例の概略図であり、(a)は平面ガラス基板上に固定されたキャピラリアレイの一部の平面図、(b)はそのA−A断面図。
【図13】本発明によるキャピラリアレイの他の例の概略図であり、(a)は平面ガラス基板上に固定されたキャピラリアレイの一部の平面図、(b)はそのA−A断面図。
【図14】マスク付きのキャピラリアレイの説明図であり、(a)はマスク付きキャピラリアレイの正面図、(b)は従来のマスク付きキャピラリアレイのA−A断面図、(c)は本発明によるマスク付きキャピラリアレイの一例のA−A断面図、(d)は本発明によるマスク付きキャピラリアレイの一例のB−B断面図。
【図15】本発明によるマスク付きキャピラリアレイの他の例の説明図であり、(a)は正面図、(b)はそのA−A断面図。
【符号の説明】
1…キャピラリアレイ、2…負電極、3…負電極側のバッファ液、4…ゲルブロック、5…ゲルブロックへのアレイ接続部、6…バルブ、7…アース電極、8…蛍光検出部、9…アース電極側のバッファ液、10…シリンジ、11…気体循環式の恒温槽、20…キャピラリを配列する平面ガラス基板、21…キャピラリ、22…第1キャピラリ、23…第16キャピラリ、24…レーザ照射部、25,26…レーザ光、27,28…集光レンズ、29…レーザ発振器、30…ビームスプリッタ、31…ミラー、40…キャピラリからの発光、41…発光集光レンズ、42…透過型回折格子、43,44…回折格子により分光された光、45…結像レンズ、46…2次元CCD、52…装置の取付基準面、53…アレイ固定手段、54…キャピラリアレイ保持具、55…装置、62…溝、63…溝のガラス表面、70…平面ガラス基板、71…キャピラリ、72…貫通穴、73…溝62と同一目的の溝、80…キャピラリアレイ保持具への貫通穴、81…キャピラリアレイ保持具、82…アレイ固定手段、83…アレイ固定手段の内壁、84…空洞、90…溝、91…平面ガラス基板、92…キャピラリ、100…レーザ光照射角度、101…平面ガラス基板、110…マスク、111…キャピラリの被覆であるポリイミド、112…キャピラリの被覆除去部分、113…平面ガラス基板、114…空隙のないマスク、120…キャピラリの被覆除去部分、121…マスク、122…キャピラリ、124…平面ガラス基板、130…ポリイミド被覆
Claims (26)
- 平坦なキャピラリ保持面を有する基板と、前記基板の前記キャピラリ保持面上に並べて配置された複数のキャピラリとを含み、前記キャピラリ保持面に対して略平行な方向から前記キャピラリの一方の端あるいは両側の端に位置するキャピラリに照射されたレーザ光が隣接するキャピラリに次々と伝搬して前記キャピラリを横断し、各キャピラリから発生する発光が前記キャピラリ保持面に略垂直な方向から検出されるキャピラリアレイにおいて、
前記キャピラリを並べて配置している前記基板は、前記キャピラリのレーザ光照射を受ける部分に対向する領域に前記キャピラリ保持面から裏面に至る貫通穴を有し、且つ、前記キャピラリの配列を光検出器から見た場合の前記キャピラリの後方に存在することを特徴とするキャピラリアレイ。 - 請求項1記載のキャピラリアレイにおいて、前記基板は平坦なガラス基板であることを特徴とするキャピラリアレイ。
- 請求項1記載のキャピラリアレイにおいて、前記基板にレーザ光に沿って延びる溝が形成されていることを特徴とするキャピラリアレイ。
- 請求項1記載のキャピラリアレイにおいて、前記基板にキャピラリアレイ保持具が接続されていることを特徴とするキャピラリアレイ。
- 請求項4記載のキャピラリアレイにおいて、前記基板は前記キャピラリアレイ保持具によって光検出器を装着することができることを特徴とするキャピラリアレイ。
- 請求項4記載のキャピラリアレイにおいて、前記キャピラリアレイ保持具は貫通穴を有することを特徴とするキャピラリアレイ。
- キャピラリアレイを保持したキャピラリアレイ保持基板のキャピラリ保持面が当接する基準面と、前記基準面に当接されたキャピラリアレイ保持基板を背面側から押圧して固定するための固定手段と、レーザ光源と、前記レーザ光源からの光路の一部を前記基準面に当接したキャピラリアレイ保持基板のキャピラリ保持面に略平行に設定するための光照射光学系と、発光を検出するための光検出器とを含み、前記基準面に当接して固定されたキャピラリアレイ保持基板のキャピラリ保持面上に並べて配置された複数のキャピラリの一方の端あるいは両側の端に位置するキャピラリに前記光照射光学系によってレーザ光を照射し、当該レーザ光が隣接するキャピラリに次々と伝搬して複数のキャピラリを横断する際に各キャピラリから発生する発光を前記光検出器で検出するキャピラリアレイ光検出装置において、
前記キャピラリを並べて配置している前記基板は、前記キャピラリのレーザ光照射を受ける部分に対向する領域に前記キャピラリ保持面から裏面に至る貫通穴を有し、且つ、前記キャピラリの配列を前記光検出器から見た場合の前記キャピラリの後方に存在し、前記固定手段は、前記基準面側に開口した凹部を有することを特徴とするキャピラリアレイ光検出装置。 - 請求項7記載のキャピラリアレイ光検出装置において、前記固定手段の前記凹部の表面には光散乱防止処理あるいは光反射防止処理が施されていることを特徴とするキャピラリアレイ光検出装置。
- 請求項7記載のキャピラリアレイ光検出装置において、前記固定手段の前記凹部の表面には蛍光を発しない黒色塗装が施されていることを特徴とするキャピラリアレイ光検出装置。
- 請求項7記載のキャピラリアレイ光検出装置において、前記固定手段の前記凹部の表面には銅表面の黒化処理が施されていることを特徴とするキャピラリアレイ光検出装置。
- 請求項7記載のキャピラリアレイ光検出装置において、前記固定手段の前記凹部の表面は光吸収物質が貼付されていることを特徴とするキャピラリアレイ光検出装置。
- 請求項7記載のキャピラリアレイ光検出装置において、透過型回折格子を有することを特徴とするキャピラリアレイ光検出装置。
- 請求項7記載のキャピラリアレイ光検出装置において、2次元CCDを有することを特徴とするキャピラリアレイ光検出装置。
- 分子量に従ってフラグメントを分離するための電気泳動媒体によって充填される複数のキャピラリと、
レーザ光が前記キャピラリを次々と通過して貫通するように、レーザ光を照射する光照射系と、
前記キャピラリの各々からの光を検出する光検出器と、
前記キャピラリを並べて配置する基板と、
を有し、
前記キャピラリを並べて配置している前記基板は、前記キャピラリのレーザ光照射を受ける部分に対向する領域に貫通穴を有し、且つ、前記キャピラリの配列を前記光検出器からキャピラリアレイを見た場合のキャピラリの後方に存在することを特徴とする電気泳動装置。 - 請求項14記載の電気泳動装置において、前記光照射系は、2つのレーザ光を照射し、該2つのレーザ光は、前記キャピラリの互いに反対方向の2つの方向からそれぞれ入射することを特徴とする電気泳動装置。
- 請求項14記載の電気泳動装置において、前記基板を保持するアレイ固定手段を有することを特徴とする電気泳動装置。
- 請求項14記載の電気泳動装置において、前記基板に接続されたキャピラリアレイ保持手段と、該キャピラリアレイ保持手段を介して前記基板を保持するアレイ固定手段を有することを特徴とする電気泳動装置。
- 請求項14記載の電気泳動装置において、前記基板に接続されたキャピラリアレイ保持手段を有し、該キャピラリアレイ保持手段は貫通穴を有することを特徴とする電気泳動装置。
- 請求項14記載の電気泳動装置において、前記基板を保持するアレイ固定手段を有し、該アレイ固定手段は空洞を有し、前記キャピラリからの光は該空洞に入射することができることを特徴とする電気泳動装置。
- 請求項19記載の電気泳動装置において、前記アレイ固定手段の空洞の内壁は光の散乱又は光の反射を防止するように構成されていることを特徴とする電気泳動装置。
- 分子量に従って断片を分離するための電気泳動媒体によって充填される複数のキャピラリと、
レーザ光が前記キャピラリを次々と通過して貫通するように、レーザ光を取捨する光照射系と、
前記キャピラリの各々からの光を検出する光検出器と、
前記キャピラリを並べて配置する基板と、
を有し、前記キャピラリを並べて配置している前記基板は、前記キャピラリのレーザ光照射を受ける部分に対向する領域に貫通穴を有し、且つ、前記キャピラリの配列を前記光検出器からキャピラリアレイを見た場合のキャピラリの後方に存在し、前記光照射系は、2つのレーザ光を照射し、該2つのレーザ光は、前記キャピラリの互いに反対方向の2つの方向からそれぞれ入射する電気泳動装置。 - 請求項21記載の電気泳動装置において、前記基板を保持するアレイ固定手段を有することを特徴とする電気泳動装置。
- 請求項21記載の電気泳動装置において、前記基板に接続されたキャピラリアレイ保持手段と、該キャピラリアレイ保持手段を介して前記基板を保持するアレイ固定手段を有することを特徴とする電気泳動装置。
- 請求項21記載の電気泳動装置において、前記基板に接続されたキャピラリアレイ保持手段を有し、該キャピラリアレイ保持手段は貫通穴を有することを特徴とする電気泳動装置。
- 分子量に従って断片を分離するための電気泳動媒体によって充填される複数のキャピラリと、
レーザ光が前記キャピラリを次々と通過して貫通するように、レーザ光を取捨する光照射系と、
前記キャピラリの各々からの光を検出する光検出器と、
前記キャピラリのレーザ光照射を受ける部分に対向する領域に貫通穴を有し、前記キャピラリの配列を前記光検出器からキャピラリアレイを見た場合のキャピラリの後方に存在する、前記キャピラリを並べて配置する基板と、
前記基板を保持するアレイ固定手段を有し、該アレイ固定手段は空洞を有し、前記キャピラリからの光は該空洞に入射することができることを特徴とする電気泳動装置。 - 請求項25記載の電気泳動装置において、前記アレイ固定手段の空洞の内壁は光の散乱又は光の反射を防止するように構成されていることを特徴とする電気泳動装置。
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