JP3899208B2 - ミシンの釜体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、下糸ボビン内蔵のボビンケースを釜正面側からでなく、釜軸側から中釜に装着し得る新形式の垂直釜(釜体)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のミシンの垂直釜は、下糸ボビン又はボビン内蔵ボビンケースの中釜への装着を、いわゆる釜の正面側から行う形式のものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
2本針ミシンの場合は、それぞれの釜軸に固定されて対向する各垂直釜は、2本の縫い針に対応し、接近配置されており、各釜の間には間隙がほとんどないので、ボビンの交換は、一方の釜を移動可能とする構造を採用する等の工夫をして互いの間隔を開けてからでないと、実行することができなかった。もっとも、2本針ミシンとしては、下糸ボビンの装着が容易な水平釜を用いたものが一般的である。ところが、水平釜には、中釜を非回転に止める止め部がミシンベッド下方に固定されていて、その止め部を上糸ループが抜けやすくするように作動するオープナーが設けられており、そのオープナーは、釜軸の偏心部にリンク、案内腕を介して取り付けられているので、次のような欠点があり、敬遠されている。その欠点とは、ミシン運転中にオープナーが中釜を叩く音や釜軸の偏心による振動音が大きいこと、高速運転ができないこと、上糸ループの釜回り方向の違いによる撚の入り方の違いによる縫い目むらが生じること、糸締まり不良が生じること、水平に配された下軸から垂直に設けられた釜軸へ動力を伝達するためのスパイラルギヤが高価であること等である。
【0004】
二頭型ミシンは、布団、シーツ、タオルケット等の大きな縫製品の生産効率を上げるためのものであり、2台の本縫いミシンが、それぞれ縫製テーブルにおける被縫製物送り方向と直行する両側に配されたものであるが、その二頭型ミシンの場合は、垂直全回転釜の中釜に下糸ボビンを釜正面側から装着、交換するためのそれぞれの開閉蓋が、縫製作業中には、縫製品の下に隠れた状態となるので、ボビン交換時の開閉が困難である。
【0005】
本発明は、下糸ボビン又は下糸ボビン内蔵ボビンケ一スの釜への装着、交換を簡単に行うことができる、ミシンの垂直釜(釜体)を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記課題を解決するために、請求項1記載のように、
縫い針側の釜軸の端部に固定され、開口部を有する釜取付台と、
前記釜取付台の縫い針側の端部に設けた釜と、を備えた釜体において、
釜軸にスライド可能に設けられたガイド部材と、
ガイド部材にガイドされて中釜に対し進退するボビンケース取付台本体とを備え、
該本体には、釜側に突出し上下に移動するスライド板と、
スライド板のスライド方向と直交する方向に接離する一対の鉤部とを設けると共に、ボビンケースには、一対の鉤部の接近時に挟持される被保持部材を設け、
ボビンケースのボビンケース取付台本体への装着は、上記被保持部材を一対の鉤部間に上方から挿入し一対の鉤部が被保持部材を挟持することにより行い、取外しは、スライド板の上昇によりボビンケースが上昇すると共に、一対の鉤部が離間することにより行うことを特徴としている。
また、請求項2記載のように、
縫い針側の釜軸の端部に固定され、開口部を有する釜取付台と、
前記釜取付台の縫い針側の端部に設けた釜と、を備えた釜体において、
釜軸にスライド可能に設けられたガイド部材と、
ガイド部材にガイドされて中釜に対し進退するボビンケース取付台本体とを備え、
該本体には、釜側に突出し上下に移動する押上げ板と、
押上げ板の移動方向と直交する方向に接離する鉤部を有し互いに接近する方向に付勢された一対のスライドピン台と、
上下方向にスライド可能な上下スライド台とを設けると共に、
ボビンケースには、下端部は互いに接近しその上方は互いに徐々に外側に開き上部が平行な平行部である2つの広幅溝を設け、
ボビンケースのボビンケース取付台本体への装着は、接近状態にある一対のスライドピン台鉤部が広幅部の下端部に進入するようにボビンケースを移動させ、引き続くボビンケースの下降により一対のスライドピン台を広幅溝に沿って徐々に外側に開き、幅広溝上部で挟持することにより行い、
取外しは、上下スライド台の押し下げにより一対のスライドピン台を開くと共に、押上げ板を上昇してボビンケースを上昇させ、更に、上下スライド台の上方への戻し動作により一対のスライドピン台を接近させ広幅溝の平行部より下方の部分を押圧してボビンケースを上昇させることをその特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】
図面を参照し、本発明の釜体を2本針ミシンに適用した実施形態について説明する。なお、釜体を構成するボビンケース取付台については、2つの例を提示しているが、根本機能に大差はなく、同機能を有する部材には一貫して同符号を付して説明する。その符号として、釜体にはK、釜にはA、釜取付台にはB、ボビンケース取付台にはC、ボビンケースにはD、下糸ボビンにはE、釜軸にはSを用い、それぞれの細部部材には枝番号として数字又はローマ字の小文字を併せて付すことにする。また、その他の部材には、直接数字を付すことにする。
【0013】
図1を参照し、全体の概略構成を説明する。
【0014】
2本針ミシンは、図1(1)に示すように、上軸の回転に伴って昇降する2本の縫い針1、1'の位置に対応して外釜剣先位置が設定された2つの釜体K、K'が、不図示のミシンベッドに配置されたものである。各釜体K、K'は、面対称構造であるので、右の釜体Kを中心に説明する。なお、左側の釜体K'を構成する各部材の符号は、右側の釜体Kの構成部材の符号に「’」を付して区別している。
【0015】
釜体Kは、釜軸Sの端部に固定された、開口部Baを有する釜取付台Bと、その釜軸Sから遠い端部に設けられた釜Aと、釜軸Sの中心にスライド可能に配されたガイド部材としてのスライド軸C1に固定され、釜取付台Bの開口部Ba内に収容されたボビンケース取付台Cと、釜Aの中釜内に収容されるボビンケースDとよりなっている。上記釜取付台Bの開口部Baは、下糸ボビンE(図3(4)参照)(糸巻付け後に芯を抜いた、いわゆるボビンレスボビンも含まれる)を内蔵したボビンケースDを、釜Aを構成する中釜A2に装着するためのものである。また、釜軸Sには、釜体Kを回転させるための歯車2が固定される。
【0016】
図1(2)ないし図1(5)を参照し、釜Aの構造について説明する。
【0017】
釜Aは、前後が開放され、ネジB8によって釜取付台Bに一体的に取付けられた環状の外釜A1と、その中に回転可能に支持された環状の中釜A2とよりなっている。なお、従来と同様に、外釜A1は縫製時に回転し、中釜A2は非回転とされる。
【0018】
中釜A2には、ボールA2aが環状部内側に突出するように、遊離状態で設けられている。つまり、環状部には外側から内側に向かうにしたがって徐々に径が小さくなるテーパ穴A2bが形成され(図1(5))、テーパ穴A2bには、テーパ穴A2bの最小径よりも大径、且つ、一部が環状部内側に突出する径を有するボールA2aが挿入されている。このボールA2aは、ボビンケース挿入時にボビンケース外周の後述する凹部D2i(図3(1))に嵌まり、ボビンケースDを中釜A2 に保持する役目を担うものである。そのボールA2aは環状部の外側にネジA2cによって固定された板バネ製のボ―ル押えA2dにより圧接されている。また、中釜A2の環状部内側にはボビンケースDを挿入する際の中釜A2に対する位置決め部材となるガイドピンA2eが突設されている。
【0019】
次に、図1(1)、(2)を参照し、釜取付台Bの概要について説明する。
【0020】
釜取付台Bは、ネジB1によって釜軸Sに固定されている。釜取付台Bの釜軸S側の基部(釜軸Sに固定される側の略円盤状の直立壁部分)を除く部分は半円筒状となっていて、開口部Baを形成している。基部の上部周囲の平らな部分には、開口部BaへのボビンケースDの挿入時にボビンケースDの後述する被保持部材D1eをガイドするボビンケースガイドB2及びボビンケースDの下部をボビンケース取付台本体に接近させるように作用する押し板バネB3が、開口部Ba側に突出するように、ネジB4によって一緒に固定されている。また、開口部Baのそれぞれの縁部外側には、爪開放板B5の一端部がネジB7によって止められている。
【0021】
開放部材としての爪開放板B5は、板バネ製であり、ネジ止め部以外は遊離状態となっている。この爪開放板B5は、中釜A2に対するボビンケースDの装着に際しボビンケース取付台Cを中釜A2へ接近させるときに、中釜A2の直前で、ボビンケース取付台Cの後述する両側の爪C8を外側に移動させるために、爪C8のつまみ部C8bの下部C8b1に作用する山部B5aを備えている(図1(1))。
【0022】
図2を参照し、ボビンケース取付台Cについて説明する。なお、図2(2)、(3)は、それぞれ後述する蓋C11、C12を取外した状態を示すものである。
【0023】
ボビンケース取付台Cは、下糸ボビンE(図3(4)参照)を内蔵したボビンケースDの中釜A2への装着、交換を容易にするためのものである。その本体C0は、ガイド部材であるスライド軸C1の先端のネジ部を後述する蓋C12の中心部のネジ穴に螺合し、更にナットC20を締めることによりスライド軸C1の先端に固定される。また、図1(2)に示すように、スライド軸C1の取付台本体取付け部と反対側の釜軸Sの内部には、スライド軸C1を囲むスライド軸バネC2が収容されており、そのスライド軸バネC2の端部は、スライド軸C1にネジC4によって固定されたスライド軸ガイドC3に当接している。このスライド軸ガイドC3は、本体C0が釜A側へスライドする際に、スライド軸バネC2を圧縮させると同時に、スライド軸C1が傾くことを防止する役目を担っている。
【0024】
ボビンケース取付台Cの本体C0は、概ね短円筒状であって両側の面が垂直となるようにスライド軸C1に固定されている。本体C0の周壁上部には、移動つまみC5がネジC6によって固定されており、釜側の面には、L字状に折り曲げられたスライド板C7が上下方向にスライド可能に支持されていると共に、一対の爪C8、C8が対向して水平方向に移動可能に支持されており、更に、釜軸側の面には、スライド板C7を最下位置にロックするロック板C9及びそのロック状態を開放するロック解除板C10が設けられている。また、本体C0の釜側の面、釜軸側の面は、それぞれ蓋C11、蓋C12で覆われており、上記各部材及び付属部材はその蓋C11、C12によって保護されている。
【0025】
スライド板C7は、本体C0の釜側に垂直方向にスライド可能に収容される縦板部C7aと、縦板部C7aの下端より釜側に突出する横板部C7bとよりなっている。縦板部C7aは、図2(2)に示すように、幅の狭い上部C7eと幅の広い下部C7dよりなり、その境には傾斜部C7eが形成されている。この縦板部C7aの縁部は、各爪C8に対してカムの働きをなす。また、縦板部C7aの裏側には釜軸S側の面まで延び、そこから僅かに突出するスライド板ピンC13が固定されている。スライド板ピンC13は、本体C0を貫通する垂直方向に延びる長孔C0aに挿通されており、且つ、ネジC14により一端部が本体C0に固定されたスライド板バネC15により上方へ付勢されている。従って、スライド板C7も同様に上方へ付勢されている。
【0026】
爪C8は、本体C0の釜側に水平方向にスライド可能に収容され、先端部が蓋C11より突出する鉤部C8aと、鉤部C8aの基部外側より本体C0径方向に水平に延びる部分C8cとその部分C8cの先端より上下方向に突出するつまみ部C8bとよりなっている。この爪C8は、爪バネC16によって互いに向かい合う内側方向に付勢されている。この爪バネC16の付勢力により、スライド板C7bの上に乗ったボビンケースDが鉤部C8aにクランプされる。
【0027】
ロック板C9は、右上から左下に斜めに傾斜した先端部が前記長孔C0aに突出する位置と、そこから水平方向へ後退する位置との間をスライド可能に収容されている。そのロック板C9には、ピンC17が突設されており、ロック解除板C10の後述する長孔C10aに入れられている。
【0028】
ロック解除板C10は、本体C0の釜軸S側に垂直方向にスライド可能に収容されており、その上端は外周部に露出して上方から指で押すことができるようにしてある。そして、このロック解除板C10は、一端部がネジC18で固定された解除板バネC19 により上方に付勢されている。また、ロック解除板C10には、右上から左下に斜めに走る長孔C10aが設けられており、その長孔C10aには、前述したように、ロック板C9に固定されたピンC17が入れられている。従って、ロック解除板C10に働く解除板バネC19の押し上げ力は、長孔C10aを介してピンC17に水平方向の分力として働き、ロック板C9は、先端部が長孔C0aに望む方向へ付勢される。そのため、長孔C0aの最下部にあるときのスライド板ピンC13は、スライド板バネC15により上方に付勢されているにも係わらず、定位置に確実に保持される。
【0029】
蓋C11は、ボビンケースDの、後述する被保持部材D1eを案内するための左右のガイド板C22と共に、本体C0にネジC21により固定される。また、蓋C12は本体C0にネジC23により固定される。
【0030】
次に、図3及び図4を参照し、ボビンケースDについて説明する。
【0031】
このボビンケースDは、二つの本体部材D1、D2からなっている。従来の中釜底部としての機能(針糸が中釜をくぐるときのガイド)を担う第1本体部材D1は、下糸ボビンEを納めた第2本体部材D2を収容する部材であり、中心部に下糸ボビンEを回転可能にする軸部D1aが設けられており、軸部D1aの先端には、軸部D1a内部に収容したコイルバネD1d、スペーサーD2iによって姿勢を保持するラッチD1bが設けられている。第2本体部材D2は、第1本体部材D1に被せて、ラッチD1bを倒すことにより一体化される。
【0032】
第2本体部材D2の周側部には、図3(1)に示すように、中釜A2に設けられた固定ボールA2a及び位置決め用のガイドピンA2eに対応するそれぞれの位置に凹部D2i、溝D2jが形成されている。
【0033】
第1本体部材D1の底部表面には、ボビンケース取付台本体C0の一対の鉤部C8a、C8aによってボビンケースDを保持するための被保持部材D1eが設けられている。その被保持部材D1eは、一対の鉤部C8a、C8aによって保持される程度の幅であり、上下に連続的に形成されている。
【0034】
第2本体部材D2の底部表面には、半円状に湾曲した糸取りバネD2aが止めネジD2eによって固定されており、周側部には、概ねその曲面に沿った板状の下糸調子バネD2c及び下糸保持板D2dが止めネジD2fによって固定されている。上記糸取りバネD2aは、糸調子ばねD2cと下糸保持板D2dとの間に挟持されている下糸Yを開放したときに、強制的に引き上げ、外釜A1の剣先側に放出するためのものである。なお、ネジD2gは糸取調子バネD2cの押え力を調整するためのものである。
【0035】
図4(1)はボビンケースDにおける下糸Yの経路を示すもので、図4(2)は図4(1)における下糸クランプ部(糸調子ばねD2c、下糸保持板D2d)を下方から見たものである。ボビンケースD内には下糸ボビンが回転可能に収容されており、下糸ボビンから解かれる下糸Yは、第2本体部材D2の細い溝を経て、下糸調子バネD2cの先端部D2c2の下側に通され、更に、糸取りバネD2aの先端部D2a1に糸掛けされた後に第2本体部材D2の糸掛け部D2hを経て、糸調子バネD2cと下糸保持板D2dとの間に挟持され、糸調子バネD2cの糸切り部D2c1で切断される。ボビンケースD内の下糸Yが上記の糸道経路を通って最終的に糸切り部D2c1で切断されることにより、常に所定長さの下糸YがボビンケースD内から引出される。
【0036】
図4(4)は、ボビンケースDを中釜A2へ押し込むときの下糸保持板D2dが通過する中釜A2部分、即ち、図4(3)の断面イイを矢印方向に見たときの図である。その部分には、山状のカム部A2fが形成されている。ボビンケースDを中釜A2に押し込むときには、下糸保持板D2dの先端部は点線の経路を進み、カム部A2fの頂部で下糸保持板D2dの撓みが最大となり、糸調子バネD2cとの間に挟まれている下糸Yが開放される。この下糸開放時点は、ボビンケースDがボールA2aにより中釜A2に保持される直前である。そしてボビンケースDを更に中釜A2に押し込むと、下糸保持板D2dの撓みが戻って図4(2)に示す状態となる。この時点で、ボビンケースDはボールA2aにより中釜A2に保持される。開放された下糸Yは下糸取りバネD2aの戻り力によってはじかれ、下糸取りバネD2aの先端や糸掛け部D2hからも外れ、釜Aの前に放出される。
【0037】
次に、図5ないし図8を参照し、下糸ボビンEを内蔵したボビンケースDの中釜A2への装着手順を説明する。
【0038】
まず始めに、ボビンケースDを装着する前の状態を説明する。図7(3b)に示すようにスライド板C7はスライド板バネC15の力により上昇位置にあり、また、図7(3a)に示すように爪C8は鉤部C8aが縦板部C7aの広い部分へと位置しているので、開放状態にある。
【0039】
そして、図6(2)に示すように、被保持部材D1eを左右のボビンケースガイドB2の間に沿って案内しながら、ボビンケースDをスライド板C7の横板部C7bに乗せる(図5(1))。その際、被保持部材D1eは、図6(3)に示すように、ボビンケースガイドB2の間を通過し、爪C8の鉤部C8aの間に進入する。このとき、2つの鉤部C8aは開いた状態にあるので、被保持部材D1eは鉤部C8aによりクランプ可能となる。
【0040】
なおここで、ボビンケース装着手順の説明の途中ではあるが、図8を参照し、ボビンケースガイドB2、押し板バネB3がない場合に発生するトラブルについて説明する。
【0041】
通常、ボビンケースDをセットする前には、ロック解除板C10を押してスライド板C7を上昇させるが、図8(3)に示すように、ボビンケースガイドB2を備えていない場合は、操作ミス等によってスライド板C7が下がった状態でボビンケースDを挿入すると、爪C8が閉じていることもあり、ボビンケースDはクランプされないことが多い。この場合、スライド板C7で持ち上げようとしても、持ち上がらないことが多く、ボビンケースDの取出しにはかなり時間がかかる。
【0042】
一方、ボビンケースガイドB2を有する場合は、図8(1)に示すように、a、b、cの3点でボビンケースDが中へ入るのを阻止している。図8(3)に示すものは、ボビンケースガイドB2がなく、阻止要素から外れるので、ボビンケースDが傾けば中へ落ち込むことになる。従って、ボビンケースガイドB2は、スライド板C7が上がっていて爪C8が開いている状態での、被保持部材D1eの鉤部C8aへのガイド機能と、誤作動防止機能を兼ねているといえる。
【0043】
また、図8(4)に示すように、押し板バネB3を備えていない場合は、ボビンケースDをセットする際に、真下に押せば問題はないが、下部を釜側に分けて傾いた状態で押し込むと、爪C8の鉤部C8aがボビンケースDの被保持部材D1eをクランプしないことがある。
【0044】
ところが、図8(2)に示すように、先端部が釜A側に僅かに突出する押し板バネB3があると、その押し板バネB3がボビンケースDの上部を軽く押す状態となってボビンケースDを傾けることになる。このとき、ボビンケースDの下部はa部を支点として回転してボビンケース取付台Cに接すると共に、爪C8の鉤部C8がボビンケースDの被保持部材D1eの脇下に入り込む。このまま下方へボビンケースDを押し込んでいくと、押し板バネB3はボビンケースDから外れるが、このとき既に鉤部C8aが被保持部材D1eのクランプを開始しているので、これ以上は外れることはない。なお、押し板バネB3の代わりに、図8(5)に示すように、スライド板C7の上昇位置付近に磁石C24を設けても、その磁石C24によりセット中のボビンケースDの下部がボビンケース取付台Cに引き寄せられるので、下部を釜側に向けた傾きを防ぐことができる。また、ボビンケースガイドB2、押し板バネB3を設けずに、釜取付台Bの開口部BaをボビンケースDの傾く余地のないぎりぎりの広さとしても、同様の効果を期待することができる。その場合、釜軸方向に位置調整可能のスペーサーを設けて開口部Baの広さを調整するようにするとよい。
【0045】
以上の説明のように、ボビンケースDをスライド板C7の横板部C7bに正しく乗せた後に、図7(4a)(4b)に示すように、ボビンケースDを下方へ押し込む(図5(2))。この動作により、スライド板C7及びスライドピンC13は、下方へスライドし、ロック板C9を外側に押しながら最下点まで移動する。スライド板C7が定位置に下がったときに、ロック板C9は内側へ戻り、そのロック板C9の下側にスライドピンC13が保持される。また、ボビンケースDの押込み動作により、縦板部C7aの爪鉤部C8aとの接触位置が幅の広い部分から狭い部分へと移り、各鉤部C8aは戻しバネC16の力によって互いに閉じる。その鉤部C8aの閉じる動作によって、図7(5)に示すように、被保持部材D1eがロックされ、ボビンケースDが保持される。
【0046】
次いで、ボビンケース取付台Cの移動つまみC5を持ってボビンケースDを中釜A2に向けてスライドさせる。図5(4)に示すように、爪C8のつまみ部C8bの下部C8b1が爪開放板B5の山部B5aに至ると、両側の鉤部C8aが外側に移動して開き、ボビンケースDを開放する。この開放はボビンケースDが中釜A2に挿入される直前に行われ、これにより各部品の寸法誤差等によって生じる軸線位置のずれを吸収する自由度が与えられる。そのため、その後の中釜への挿入を軽い力で容易に行うことができるようになる。
【0047】
ボビンケース取付台Cと共にボビンケースDを中釜A2に押し込むと、図5(3)に示すように、中釜A2のボールA2aがボビンケースDの凹部D2iに入り込んでボビンケースDが中釜A2に保持されると共に、下糸が外釜A1の剣先側に開放される。このとき、スライド軸バネC2は圧縮されており、スライド軸C1には戻り力がかかっているので、手を離すだけでボビンケース取付台Cは元の位置に戻る図5(5)。こうして一連のボビンケース装着動作が完了する。この状態では、スライド軸バネC2の力により、ボビンケース取付台Cがミシン稼働中に釜側へ飛出すことはない。
【0048】
下糸ボビン交換時における、中釜A2に装着されているボビンケースDの取出し手順は、次のとおりである。
【0049】
スライド板C7(横板部C7b)が下がっていて釜軸S側の待機位置(図5(5))にあるボビンケース取付台Cを中釜A2に向けてスライドさせる。その際、爪C8のつまみ部C8bの下部C8b1が爪開放板B5の山部B5aに至ると(図5(4))、各爪C8が外側に移動して開く。
【0050】
更に、ボビンケース取付台Cを中釜A2へ押し込むと、爪C8の鉤部C8aがボビンケースDの被保持部材D1eの両脇に位置する。その状態で、各つまみ部C8bを爪開放板B5の弾性力に抗してつまむと、各鈎部C8aによって被保持部材D1eが挟持される。
【0051】
各つまみ部C8bをつまんだ状態でボビンケース取付台Cを後退させると、ボビンケースDが中釜A2より引き出される。ボビンケース取付台Cを釜軸S側の待機位置まで後退させたところで、つまみ部C8bから指を離す(図5(2))が、このとき爪C8の鈎部C8aは、戻しバネC16の力で互いに接近する方向へと付勢されているので、挟持状態が維持される。
【0052】
その位置でロック解除板C10を押すと、スライド板C7が上昇すると同時に爪C8が開放状態となり(図5(1)、図7(2a)(2b)、(3a)(3b))、ミシンベッド上面より簡単にボビンケースDを取出すことができる。
【0053】
次に、図9を参照し、ボビンケース取付台Cの変形例を説明する。このボビンケース取付台Cは、先に説明したものの本体C0に大きな変更を加えているが、その他の部分、例えば、釜軸S等との関係等は変わらないので、ここでは変更点のみを説明する。
【0054】
釜取付台Bには、先の例における爪開放板B5は設けない。
【0055】
本体C0の周壁の両側部には、つまみガイド板C25がネジC26によって固定されており、釜側の面には、下部中央にL字状に折り曲げられた押上げ板C27が上下方向にスライド可能に支持されており、中段部に一対のスライドピン台C28、C29が水平方向に対向して移動可能に支持されており、更に、上部中央に上下スライド台C30が上下方向にスライド可能に支持されている。そして、その釜側の面は、ネジC32によって蓋C31が固定されており、上記各部材及び付属部材はその蓋C31によって保護されている。
【0056】
つまみガイド板C25は、上部が上方に突出するつまみ部C25aとなっており、下部は水平に突出してガイド部C25bとなっている。このガイド部C25bは、釜取付台Bの開口部Baの縁に接する位置関係にあり、ボビンケース取付台Cを釜軸S方向に移動させるときの本体C0の回り止めとして機能する。
【0057】
押上げ板C27の下部の釜軸側には、本体C0釜軸側の面まで延びる押上げ板ピンC33が突設されている。その押上げ板ピンC33は、本体C0を貫通する垂直方向に延びる長孔C0bに挿通されている。
【0058】
釜軸側には、図9(4)に示すように、2つの取付け台レバーC34、C35があり、釜側にも2つの取付け台レバーC37、C38があって、それらの両端にあるピンはそれぞれEリングC36によって回動可能に取付けられ、いわゆる四節リンクを形成している。その左右の連結部は本体C0に水平方向に形成されたガイド溝に係合してスライド可能となっている。更に、左右の連結部には、それぞれ内側に圧縮する戻しバネC39、C40が設けられている。従って、取付け台レバーC34、C35の連結部にある押上げ板ピンC33、延いては押上げ板C27は、下方に付勢され、取付け台レバーC37、C38の連結部は上方に付勢されている。
【0059】
押上げ板C27に突設された押上げ板ピンC33は、取付け台レバーC34、C35の連結部のピンを兼ねている。
【0060】
各スライドピン台C28、C29の対向する半円筒状の基部には、蓋C31より外部に突出する鉤部C28a、C29aが形成されている。その鉤部C28a、C29aの先端上部には、図9(6)に示すように、斜面C28a1(C29a1)が形成されている。また、鉤部C28a、C29aの内側上部C28a2、C29a2は、ボビンケースDの取外しに際して上下スライド台C30より指を離し、戻しバネC41、C42の力により鉤部C28a、C29aが内側に寄るときに、後述する広幅溝D1fに引っかからないように、滑らかな曲面としてある。各スライドピン台C28、C29は、それぞれの基部に当設された戻しバネC41、C42により、互いに接近する内側方向に付勢されている。
【0061】
上下スライド台C30の上部は、指で押しやすくするために、釜軸側に水平に折曲げられた操作部C30aとなっている。その折曲げ部外側には、切り立った斜面C30bが形成されている。操作部C30aの裏面にはバネガイドピンC43を介して本体C0との間に戻しバネC44が設けられている。一方、上下スライド台C30の垂直部C30cには垂直方向に延びる長孔C45が設けられており、その長孔C45には、本体C0に固定されたストッパーピンC46が係合している。従って、上下スライド台C30は、通常、長孔C45の下端部がストッパーピンC46に当接した状態の上方位置にある。なお、図9(6)、図10(3)におけるC47は、本体C0をガイド軸C1へ取付けるためのボルトである。
【0062】
ボビンケースDを構成する第1本体部材D1の底面には、スライドピン台C28、C29の鉤部C28a、C29aの外径より大きな幅を有する2つの広幅溝D1fが設けられている。それぞれの広幅溝D1fの下部は、ボビンケースDを中釜A2へ装着する際のボビンケースDの本体C0へのセット時に接近状態にあるスライドピン台鉤部C28a、C29aが入り込める位置関係にあり、そこより上方は互いに徐々に外側に向けて開き、上部は互いに平行な平行部D1f1となっている。広幅溝D1fの上端は、ボビンケースDの本体C0へのセット時に鉤部C28a、C29aの上端が当たる位置関係にある。なお、図10(1)における広幅溝D1f内の点線は、ボビンケースDの取外しに際して上下スライド台を最下点まで下げたときの鉤部C28a、C29aの位置を示している。
【0063】
最後に、このボビンケース取付台Cによる下糸ボビンEを内蔵したボビンケースDの中釜A2への装着手順を説明する。
【0064】
先ず、釜体Kの上方を開口し、ボビンケースDを第1本体部材D1のセット面が上下スライド台C30の斜面C30bに接触するようにして本体C0の上方より下方に移動させると、第1本体部材D1のセット面がスライドピン台鉤部C28a、C29aの先端の斜面C28a1、C29a1に接触する。そして、鉤部C28a、C29aが第1本体部材D1の広幅溝D1fの最下部へ入り込んで第1本体部材D1のセット面とボビンケース取付台本体C0の面とが密着する。続けてボビンケースDを下方へ押すと、スライドピン台鉤部C28a、C29aの内側保持部がそれぞれ広幅溝D1fの上部の平行部D1f1へ移動する。各広幅溝D1fの間隔は、最下部より平行部D1f1の方が大きいので、平行部へ移動した鉤部C28a、C29aは、戻しバネC41、C42のバネの反力によりそれぞれの広幅溝D1fの内側縁を強く挟んだ状態となると共に、ボビンケースDは、広幅溝D1fの上端部に鉤部C28a、C29aが当たった状態で保持される(図10(3))。
【0065】
この状態でつまみガイド板C25、C25のつまみ部C25a、C25aを指でつまんで釜A側へスライドさせると、ガイド部C25b、C25bが釜取付台Bの開口部Baの縁を滑るようにしてスムーズに前進し、ボビンケースDは中釜A2にロックされる。
【0066】
次いで、上下スライド台C30の操作部C30aを下方へ押すと、垂直部C30cが各スライドピン台C28、C29の基部の間に入って間隔が開き、第1本体部材D1の広幅溝D1fの内側縁との係合が解除される。そして、そのままボビンケース取付台Cを釜軸側に戻し、鉤部C28a、C29aが広幅溝D1fを抜けた位置で操作部C30aから指を離す。そして、つまみガイド板C25、C25から指を離すと、ボビンケース取付台Cはスライド軸バネC2の復元力により元の位置へ戻って止まる。
【0067】
次に、下糸ボビン交換時における、中釜A2に装着されているボビンケースDの取出し手順について説明する。
【0068】
つまみガイド板C25、C25のつまみ部C25a、C25aを指でつまんでボビンケース取付台Cの本体C0を釜Aの方向へスライドさせる。スライドピン台鉤部C28a、C29aの先端が第1本体部材D1の底面まできたところで上下スライド台C30を押して鉤部C28a、C29の間隔を開く。そして、その鉤部C28a、C29aを第1本体部材D1の広幅溝D1fの平行部D1f1へと入れ込み、上下スライド台C30から指を離す。上下スライド台C30は、戻しバネC44の復元力により上方へ戻り、鉤部C28a、C29aは、戻しバネC41、C42の力によって広幅溝D1fの内側縁を強く挟んだ状態となり、ボビンケースDを保持する。そのままボビンケース取付台Cを後退させ、ボビンケースDが釜軸側の待機位置に戻す。
【0069】
この位置で上下スライド台C30を取付台レバーC37、C38の連結部に接する位置まで押し込むと、スライドピン台鉤部C28a、C29aの間隔が開いて広幅溝D1fとの係合が外れ、ボビンケースDの保持が解除される。しかしながら、スライドピン台C28、C29のそれぞれの外側が広幅溝D1fのそれぞれの外縁に当たっているので、ボビンケースDが本体C0の面から離れ落ちることはない。引き続き、上下スライド台C30を最下位置まで押し込むと、四節リンクの頂点となっている取付台レバーC37、C38の連結部が押し下げられると共に、取付台レバーC34、C35の連結部が上方へ引き上げられる。従って、取付台レバーC34、C35の結合部に取付けられている押上げ板ピンC33と共に押上げ板C27が、上下スライド台C30の押し下げ量と等量上昇し、ボビンケースDも等量上昇する。その後、上下スライド台C30を押していた指を勢いよく離すと、上下スライド台C30はその戻しバネC44の復元力により上方に抜ける。そのとき、スライドピン台鉤部C28a、C29aは広幅溝D1fの平行部D1f1よりや下のd点に接する位置にあって、滑りが生じ、戻しバネC41、C42の復元力により勢いよく互いに接近する。そのときのd点に作用する鉤部C28a、C29aの接近する力は、ボビンケースDを押し上げる分力となり、ボビンケースDは上方へ飛び上がってスライドピン台C28、C29の保持力から開放される。そのとき、鉤部C28a、C29aは広幅溝D1f、D1fの下端にある。この2段階の上昇により、ボビンケースDは押上げ板C27の上昇量以上に上昇するので、ボビンケース取付台Cより簡単に取り外すことができる。なお、上下スライド台C30の上方への戻りにより、戻しバネC39、C40の復元力が作用して取付台レバーC34、C35、C37、C38が元の状態に戻り、押上げ板C27も下方位置に戻る。
【0070】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のミシンの釜体は、釜軸側から中釜にボビンケースを確実、且つ、容易に装着、取外しできるようになった。
【0071】
また、スライド板、一対の鉤部を有するものにおいて、中釜に接近した位置に山部を有する爪開放板を開口部の両縁部外側に設ける場合には、中釜に対するボビンケースの装着に際しボビンケース取付台を中釜へ接近させるときに、中釜の直前で各鉤部を外側に移動させてボビンケースを開放するので、各部品の寸法誤差等によって生じる軸線位置のずれを吸収する自由度が与えられ、その後の挿入を軽い力で容易に行うことができる。
【0072】
開口部へのボビンケースの挿入時にボビンケースの被保持部材をガイドする部材、ボビンケースの下部をボビンケース取付台本体に接近させるように作用する部材を釜取付台に設ける場合、及び開口部を挿入時のボビンケースが傾く余地のない広さとする場合は、ボビンケースをボビンケース取付台本体に確実に装着、保持することができる。
【0073】
押上げ板、スライドピン台、上下スライド台等を有するものにおいては、上下スライド台の操作により、ボビンケースの上昇量が増幅されるので、極めて簡単に取外すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のミシンの釜体の概略構成を示す斜視図であり、(1)は2本針ミシンへの採用例の斜視図、(2)は単体の一部破断正面図、(3)は中釜の斜視図、(4)は中釜の正面図、(5)は中釜のボール部拡大断面図である。以下の図は、断りのない限り、本発明のミシンの釜体に関するものである。
【図2】ボビンケース取付台本体を構成する各部品の説明図であり、(1)は本体の斜視図、(2)は蓋を外した本体の釜側面の側面図、(3)は蓋を外した本体の釜軸側面の側面図、(4)はボビンケースを保持する本体の正面図である。
【図3】ボビンケースの図であり、(1)は糸掛け部側を向けた斜視図、(2)は寝かした状態の斜視図、(3)はセット面側を向けた斜視図、(4)は縦断面図である。
【図4】ボビンケースにおける下糸処理について説明する図であり、(1)はボビンケースの斜視図、(2)はボビンケースの下糸保持板及び糸調子バネの各先端部を斜め下から見た図、(3)は中釜の側面図、(4)はボビンケースの中釜への装着時の下糸保持板と中釜のカム部との関係を示す斜視図である。
【図5】ボビンケースをボビンケース取付台にセットし、中釜に取付ける手順を説明する図である。
【図6】ボビンケースのボビンケース取付台本体への取付け動作を説明する図であり、(1)は取付け方向を示す斜視図、(2)、(3)は取付け過程を示す側面図である。
【図7】ボビンケースのボビンケース取付台本体への取付け時における各部材の動作を説明する図であり、(1)〜(4)はその取付け過程を示し、(5)は爪の鉤部がボビンケースの被保持部材を挟持した状態を上方から見た断面図である。
【図8】ボビンケースのセット時における姿勢安定化について説明する断面図であり、(1)はボビンケースガイドを設けた本発明のもの、(2)は更に押し板バネを設けた本発明のもの、(3)、(4)はそれぞれ従来のもの、(5)は磁石を利用した傾き防止例である。
【図9】他のボビンケース取付台本体の図であり、(1)は斜視図、(2)は蓋を外した状態の斜視図、(3)は蓋を外した状態の釜側側面図、(4)は釜軸側側面図、(5)は平面図、(6)は縦断面図である。
【図10】他のボビンケース取付台本体に対応するボビンケースに関する図であり、(1)はボビンケースの第1本体の側面図、(2)は同第1本体の縦断面図、(3)はボビンケース取付台本体と保持されたボビンケースの縦断面図である。
【符号の説明】
A釜
A2中釜
B釜取付台Ba開口部
B2 ボビンケースガイドB3 押し板バネ
B5 爪開放板(開放部材)
Cボビンケース取付台
C0ボビンケース取付台本体
C1ガイド軸(ガイド部材)
C7 スライド板
C8 爪
C9 ロック板
C10 ロック解除板
C27 押上げ板
C28 スライドピン台
C29 スライドピン台
C30 上下スライド台
C34 取付け台レバー
C35 取付け台レバー
C37 取付け台レバー
C38 取付け台レバー
Dボビンケース
D1e被保持部材
D1f広幅溝
E下糸ボビン
F中釜押え
S釜軸
K釜体
Claims (2)
- 縫い針側の釜軸の端部に固定され、開口部を有する釜取付台と、
前記釜取付台の縫い針側の端部に設けた釜と、を備えた釜体において、
釜軸にスライド可能に設けられたガイド部材と、
ガイド部材にガイドされて中釜に対し進退するボビンケース取付台本体とを備え、
該本体には、釜側に突出し上下に移動するスライド板と、
スライド板のスライド方向と直交する方向に接離する一対の鉤部とを設けると共に、ボビンケースには、一対の鉤部の接近時に挟持される被保持部材を設け、
ボビンケースのボビンケース取付台本体への装着は、上記被保持部材を一対の鉤部間に上方から挿入し一対の鉤部が被保持部材を挟持することにより行い、取外しは、スライド板の上昇によりボビンケースが上昇すると共に、一対の鉤部が離間することにより行うミシンの釜体。 - 縫い針側の釜軸の端部に固定され、開口部を有する釜取付台と、
前記釜取付台の縫い針側の端部に設けた釜と、を備えた釜体において、
釜軸にスライド可能に設けられたガイド部材と、
ガイド部材にガイドされて中釜に対し進退するボビンケース取付台本体とを備え、
該本体には、釜側に突出し上下に移動する押上げ板と、
押上げ板の移動方向と直交する方向に接離する鉤部を有し互いに接近する方向に付勢された一対のスライドピン台と、
上下方向にスライド可能な上下スライド台とを設けると共に、
ボビンケースには、下端部は互いに接近しその上方は互いに徐々に外側に開き上部が平行な平行部である2つの広幅溝を設け、
ボビンケースのボビンケース取付台本体への装着は、接近状態にある一対のスライドピン台鉤部が広幅部の下端部に進入するようにボビンケースを移動させ、引き続くボビンケースの下降により一対のスライドピン台を広幅溝に沿って徐々に外側に開き、幅広溝上部で挟持することにより行い、
取外しは、上下スライド台の押し下げにより一対のスライドピン台を開くと共に、押上げ板を上昇してボビンケースを上昇させ、更に、上下スライド台の上方への戻し動作により一対のスライドピン台を接近させ広幅溝の平行部より下方の部分を押圧してボビンケースを上昇させることにより行うミシンの釜体。
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