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JP3899435B2 - 洗面キャビネット - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、キャビネットの上に洗面ボウルを載設して構成される洗面キャビネットの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
図8に示すように、キャビネットKの上端部Fに洗面ボウルBを載設して構成される洗面キャビネットSが従来提案されている。洗面ボウルBとキャビネットKとの寸法関係は普通、図9の(A)に示すとおり、洗面ボウルBにおける間口方向の外法寸法Mは、キャビネットKの間口寸法より若干大きく、同洗面ボウルBにおける間口方向の内法寸法Nは、キャビネットKの間口寸法より若干小さくなるように設定される。また図9(B)に示すように、このような洗面キャビネットSでは、両面粘着テープTや接着剤で、洗面ボウルBをキャビネットKの上端部Fに固定する。また、洗面ボウルBの位置ずれ防止のため、キャビネットKの上端部Fに形成した装着穴Hに、ピン又はダボ等のガイド部材Gを突出するように装着し、このガイド部材Gを洗面ボウルBの内側面に当接させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
洗面ボウルBの位置ずれ防止用のガイド部材Gは、洗面ボウルBの内側面に当接又は近接するように、キャビネットKの上端部Fへ装着されねばならない。すなわち図10に示す如く、洗面ボウルBの内側面とガイド部材Gとの隙間寸法d(クリアランス)が所定値以内でなくては、洗面ボウルBの位置ずれ防止機能が果たせない。しかるに、例えば洗面ボウルBを合成樹脂で製作する場合は、使用する樹脂の種類によって製造時の変形率が異なるために洗面ボウルBの内法寸法が変動し、その結果、ガイド部材Gが洗面ボウルBに対して位置ずれ防止機能を適切に発揮できなくなる可能性がある。具体的には、同一金型を用いたときに、アクリルBMCで製造した洗面ボウルBに比べて、ポリエステルBMCで製造した洗面ボウルB′は、図10に二点鎖線で示すように、外形寸法が若干膨張するため(約0.3%程度)、前記クリアランスdが拡大する(約1mm)。そこで従来は、寸法の異なる洗面ボウルに対して、ガイド部材Gを装着する装着穴Hの位置が異なるキャビネットKを用意する必要があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、寸法が多少異なる洗面ボウルに対して、一種類のキャビネットで対応できるようにする手段の提供を目的とする。本発明が採用する洗面キャビネットは、次の3つの態様である。まず第一の洗面キャビネットの特徴とするところは、キャビネットの上端部に洗面ボウルが載設され、キャビネットの上端部に形成した装着穴に装着したガイド部材を、洗面ボウルの内側面と係合させることによって、当該洗面ボウルの移動を阻止するようになされた洗面キャビネットにおいて、洗面ボウルの異なる内法寸法に対応して形成位置が異なっている複数組のガイド部材用装着穴を有していることである。
【0005】
また、本発明に係る第二の洗面キャビネットの特徴とするところは、装着穴から突出する部分における装着穴からの張り出し寸法が異なっている複数種のガイド部材が用意されていることである。
【0006】
さらに本発明の第三の洗面キャビネットの特徴は、前記ガイド部材が、装着穴から突出する部分に装着穴からの張り出し寸法が異なっている部位を有していると共に、この張り出し部位の装着穴に対する向きを変更可能になされていることである。
【0007】
【発明の実施の形態】
[第1の実施形態]
図1及び図2は、請求項1に係る本発明の一実施形態を示すものである。本例の特色は、キャビネットKにおける上端部Fに、ガイド部材1を装着するための装着穴2,3を二組形成し、一方の装着穴2を、内法寸法が小さい洗面ボウルを設置する場合に、位置ずれ防止用のガイド部材1を装着するのに用い、内法寸法が大きい洗面ボウルを設置する場合には、他方の装着穴3をガイド部材1を装着するのに用いるようにしたことである。
【0008】
従って図2の(A1)(A2)に示す如く、洗面ボウルBの内法寸法が小さいときには、内側の装着穴2にガイド部材1を装着し、同図(B1)(B2)に示す如く、洗面ボウルBの内法寸法が大きいときには、外側の装着穴3にガイド部材1を装着することで、いずれの場合にも、洗面ボウルBの位置ずれ防止機能を確実に発揮させることができる。
【0009】
なおガイド部材1は、例えば木製、プラスチック製、金属製のピン、ダボ等を用いることができ、装着数は適宜設定できる。また円柱状のほか、角柱状の形態とすることも妨げない。
【0010】
[第2の実施形態]
図3は、請求項2に係る本発明の一実施形態を例示するものである。本例は、キャビネットKの上端部Fに形成する装着穴2は一種類だけとし、ここに装着するガイド部材を二種類用意したところを特色とする。すなわち、一方のガイド部材10は、装着穴2から突出する頭部10aの直径r1が小さく、もう一方のガイド部材11は、装着穴2から突出する頭部11aの直径r2が大きく設定されている。
【0011】
従って図3の(A1)(A2)に示す如く、洗面ボウルBの内法寸法が小さいときには、装着穴2に頭部10aの直径r1が小さいガイド部材10を装着し、同図(B1)(B2)に示す如く、洗面ボウルBの内法寸法が大きいときには、頭部11aの直径r2が大きいガイド部材11を装着することで、いずれの場合にも、洗面ボウルBの位置ずれ防止機能が確実に発揮される。
【0012】
[第3の実施形態]
図4は、請求項3に係る本発明の一実施形態を例示するものである。本例は、キャビネットKの上端部Fに形成する装着穴2は一種類だけとし、ここに装着するガイド部材12が、装着穴2から突出する頭部12aを直方体状とすることにより、小さい幅寸法p1の部位と、大きい幅寸法p2の部位とを併せ持つようにしたところを特色としている。
【0013】
従って図4の(A1)(A2)に示す如く、洗面ボウルBの内法寸法が小さいときには、ガイド部材12を装着穴2に装着するに際し、頭部12aの長手方向が、洗面ボウルBの内側面とほぼ平行となるように配置し、洗面ボウルBの内法寸法が大きいときには、同図(B1)(B2)に示す如く、頭部12aの長手方向が、洗面ボウルBの内側面に対しほぼ直角となるように配置すれば、初期の目的を達成することができる。
【0014】
[第4の実施形態]
図5に示すように、請求項3に係る本発明を実施するにあたっては、ガイド部材13の頭部13aの形状を楕円柱状とすることによっても、前記と同様の機能を発揮させることができる。本例の場合、図5の(A1)(A2)に示す如く、洗面ボウルBの内法寸法が小さいときには、頭部13aの短軸q1方向が洗面ボウルBの内側面とほぼ直角となるように配置し、洗面ボウルBの内法寸法が大きいときには、同図(B1)(B2)に示す如く、頭部13aの長軸q2方向が洗面ボウルBの内側面に対しほぼ直角となるように配置して、当該ガイド部材13を装着穴2に装着すればよい。
【0015】
[第5の実施形態]
図6に示すように、ガイド部材14の頭部14Xを、装着穴2からの張り出し寸法が異なる3つの値t1,t2,t3を有するような形状とすることも可能である。本例の場合、同図の(A1)(A2)に示す如く、洗面ボウルBの内法寸法が小さいときには、ガイド部材14の頭部14Xにおける張り出し寸法t1が最も小さい面14aを、洗面ボウルBの内側面に対向させるように配置し、同図の(B1)(B2)に示す如く、洗面ボウルBの内法寸法が中程度のときには、ガイド部材14の頭部14Xにおける張り出し寸法t2が中くらいの面14bを洗面ボウルBの内側面に対向させ、同図(C1)(C2)に示す如く、洗面ボウルBの内法寸法が大きいときには、ガイド部材14の頭部14Xにおける張り出し寸法t3が最大の面14cを洗面ボウルBの内側面に対向させるようにすればよい。このように本例は、3種類の寸法の洗面ボウルBに対応することが可能である。
【0016】
[第6の実施形態]
図7は、ガイド部材15の頭部における側面形状を、装着穴2からの張り出し寸法が連続的に変化するように形成したものである。本例のガイド部材15は、異なる寸法の洗面ボウルBを設置するに際し、装着穴2に装着した部分を軸として同図(B)に示す如く回動させることにより、洗面ボウルBの内側面に当接させることが可能であるから。様々な寸法の洗面ボウルBに対応することが可能である。
【0017】
【発明の効果】
本発明によれば、異なる寸法の洗面ボウルに対し、一種類のキャビネットで対処することが可能であるから、キャビネットの品種を少なくでき、依ってコストの低廉化、在庫管理の簡略化を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に関するものであって、洗面ボウルとキャビネットとの要部を分解して示す斜視図である。
【図2】 本発明の第1の実施形態に関するものであって、図(A1)は内法寸法が小さい洗面ボウルを設置する状況を示す要部の平面断面図、図(A2)は同状況を示す要部の正面断面図、図(B1)は内法寸法が大きい洗面ボウルを設置する状況を示す要部の平面断面図、図(B2)は同状況を示す要部の正面断面図である。
【図3】 本発明の第2の実施形態に関するものであって、図(A1)は内法寸法が小さい洗面ボウルを設置する状況を示す要部の平面断面図、図(A2)は同状況を示す要部の正面断面図、図(B1)は内法寸法が大きい洗面ボウルを設置する状況を示す要部の平面断面図、図(B2)は同状況を示す要部の正面断面図である。
【図4】 本発明の第3の実施形態に関するものであって、図(A1)は内法寸法が小さい洗面ボウルを設置する状況を示す要部の平面断面図、図(A2)は同状況を示す要部の正面断面図、図(B1)は内法寸法が大きい洗面ボウルを設置する状況を示す要部の平面断面図、図(B2)は同状況を示す要部の正面断面図である。
【図5】 本発明の第4の実施形態に関するものであって、図(A1)は内法寸法が小さい洗面ボウルを設置する状況を示す要部の平面断面図、図(A2)は同状況を示す要部の正面断面図、図(B1)は内法寸法が大きい洗面ボウルを設置する状況を示す要部の平面断面図、図(B2)は同状況を示す要部の正面断面図である。
【図6】 本発明の第5の実施形態に関するものであって、図(A1)は内法寸法が小さい洗面ボウルを設置する状況を示す要部の平面断面図、図(A2)は同状況を示す要部の正面断面図、図(B1)は内法寸法が中程度の洗面ボウルを設置する状況を示す要部の平面断面図、図(B2)は同状況を示す要部の正面断面図、図(C1)は内法寸法が大きい洗面ボウルを設置する状況を示す要部の平面断面図、図(C2)は同状況を示す要部の正面断面図である。
【図7】 本発明の第6の実施形態に関するものであって、図(A)は内法寸法が小さい洗面ボウルを設置する状況を示す要部の平面断面図、図(B)は内法寸法が大きい洗面ボウルを設置する状況を示す要部の平面断面図である。
【図8】 従来の洗面キャビネットを示す分解斜視図である。
【図9】 従来の洗面キャビネットに関するものであって、図(A)は要部の正面断面図、図(B)は取付状況を拡大して示す正面断面図である。
【図10】 従来の洗面キャビネットにおける洗面ボウルの取付状況を拡大して示す正面断面図である。
【符号の説明】
1,10,11,12,13,14,15…ガイド部材 2,3…装着穴
B…洗面ボウル K…キャビネット F…上端部

Claims (3)

  1. キャビネットの上端部に洗面ボウルが載設され、キャビネットの上端部に形成した装着穴に装着したガイド部材を、洗面ボウルの内側面と係合させることによって、当該洗面ボウルの移動を阻止するようになされた洗面キャビネットにおいて、洗面ボウルの異なる内法寸法に対応して形成位置が異なっている複数組のガイド部材用装着穴を有していることを特徴とする洗面キャビネット。
  2. キャビネットの上端部に洗面ボウルが載設され、キャビネットの上端部に形成した装着穴に装着したガイド部材を、洗面ボウルの内側面と係合させることによって、当該洗面ボウルの移動を阻止するようになされた洗面キャビネットにおいて、装着穴から突出する部分における装着穴からの張り出し寸法が異なっている複数種のガイド部材が用意されていることを特徴とする洗面キャビネット。
  3. キャビネットの上端部に洗面ボウルが載設され、キャビネットの上端部に形成した装着穴に装着したガイド部材を、洗面ボウルの内側面と係合させることによって、当該洗面ボウルの移動を阻止するようになされた洗面キャビネットにおいて、前記ガイド部材は、装着穴から突出する部分に装着穴からの張り出し寸法が異なっている部位を有していると共に、この張り出し部位の装着穴に対する向きを変更可能になされていることを特徴とする洗面キャビネット。
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