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JP3900766B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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JP3900766B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録材を収納する記録材収納手段と、搬送されている記録材に画像形成を行う画像形成手段と、前記記録材収納手段から搬送路に沿って前記画像形成手段へ記録材を搬送する搬送手段と、を有する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子写真方式の複写機やプリンタなどの画像形成装置は、記録材収納手段に収納された記録材を搬送手段によって搬送し、搬送された記録材上に画像形成手段で画像形成を行う。近年、単位時間当たりの画像形成枚数(生産性)の向上の要求が強く、そのために、画像形成手段により画像形成を行うときの記録材の搬送スピード(以下、本明細書において「プロセススピード」という)の高速化が図られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、プロセススピードを高速にするためには、画像形成装置の筐体自体の強度を上げなければならず、このために、画像形成装置のコストアップにつながっていた。
【0004】
さらに、本発明者らが、プロセススピードをさほど上げずに、生産性を向上させようと検討した結果、種々の問題に遭遇した。その一つは、記録材収納手段から記録材を送出する際に、記録材の搬送のバラツキが生じるために、生産性を向上させることが容易には行えないことである。例えば、記録材としては、普通紙やOHTや再生紙など種々の種類の記録材が用いられるが、この記録材の種類によってはすべりの程度が異なり、タイミングや曲がりのバラツキが発生する。この搬送のバラツキにより、正確な記録材の搬送を行うことができずに、生産性を向上させることが難しい。
【0006】
そこで、バラツキを起こすことなく正確に記録材の搬送を行うことができる画像形成装置を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題は、以下の構成により解決することができる。
【0008】
(1)記録材を収納する記録材収納手段と、所定のプロセススピードで搬送されている記録材に画像形成を行う画像形成手段と、前記記録材収納手段から搬送路に沿って前記画像形成手段へ記録材を搬送する搬送手段と、を有する画像形成装置において、
前記搬送路は、前記記録材収納手段から記録材を送り出す第1搬送路と、前記第1搬送路を経て送り出された記録材を搬送する中間搬送路と、前記中間搬送路を経て搬送された記録材を前記画像形成手段へと搬送する第2搬送路とを有し、
前記第1搬送路上に、前記記録材収納手段に収納されている記録材を1枚ずつ分離して送り出す送出手段と
搬送されている記録材を突き当てて少なくとも記録材の先端を停止せしめた後に再搬送する第1突き当て手段と、
前記第1突き当て手段に対して記録材の搬送方向上流側に、前記記録材が前記第1突き当て手段に突き当たったときに前記記録材の搬送を継続して前記記録材にループを形成する第1ループ形成手段と、
前記第1突き当て手段と第1ループ形成手段の間に、前記記録材をループ形状に案内する第1ループ形成ガイドと、
前記第1突き当て手段に対して記録材搬送方向上流側に、前記記録材の先端を検出する第1検出手段と、
前記第1突き当て手段に対して記録材搬送方向下流側に、前記記録材の後端又は先端を検出する第2検出手段と、を有し
前記第2搬送路上に、搬送されている記録材を突き当てて少なくとも記録材の先端を停止せしめた後に再搬送する第2突き当て手段と、
前記第2突き当て手段に対して記録材の搬送方向上流側に、前記記録材が前記第2突き当て手段に突き当たったときに前記記録材の搬送を継続して前記記録材にループを形成する第2ループ形成手段と、
前記第2突き当て手段と第2ループ形成手段の間に、前記記録材をループ形状に案内する第2ループ形成ガイドと、
前記第2突き当て手段に対して記録材搬送方向上流側に、記録材の先端又は後端を検出する第3検出手段と、
前記第2突き当て手段に対して記録材搬送方向下流側に、記録材の先端および後端を検出する第4検出手段とを有し、
前記第1突き当て手段に突き当てた後再搬送するときは、前記プロセススピードよりも速い速度で搬送し、前記第2突き当て手段に突き当てた後に再搬送するときは、前記プロセススピードで前記画像形成手段へと記録材を搬送するように前記第1突き当て手段と前記第2突き当て手段を制御し、
前記第2検出手段による検出の結果に基づいて、前記記録材収納手段に収納されている記録材を1枚ずつ分離して送り出す送出を開始し、前記第1検出手段による検出の結果に基づいて、前記送出手段による送り出しを停止するように前記送出手段を制御し
前記第3検出手段による検出の結果に基づいて、前記第2ループ形成手段による搬送を停止するように前記第2ループ形成手段を制御し、
前記第4検出手段による記録材の先端の検出の結果に基づいて、前記第2ループ形成手段に対して記録材搬送方向上流側に配置された前記第1突き当て手段で一時停止している記録材の搬送を再開始し、記録材の後端の検出の結果に基づいて、前記第2突き当て手段による後続記録材の搬送を開始するように記録材の搬送を制御する、
ことを特徴とする画像形成装置。
【0009】
かかる構成により、少なくとも2回の突き当て及びループ形成がなされるので、搬送のタイミングのバラツキや記録材の曲がりを抑えることができ、正確に記録材を搬送することができる。特に、最も搬送のバラツキが生じやすい第1搬送路上で、搬送のバラツキを抑えることができるので、後段におけるタイミングを正確に取りやすくなると共に、最も記録材が曲がりやすい第1搬送路上で、記録材の曲がりを修正することができる。
【0010】
(2)前記送出手段は、前記第1ループ形成手段を兼用することを特徴とする(1)に記載の画像形成装置。
かかる構成により、部品点数の削減や低コスト化を実現できる。
【0012】
(3)前記記録材収納手段、前記送出手段、前記第1突き当て手段、第1ループ形成手段および第1ループ形成ガイドはユニット化され、一体的に引き出し可能であることを特徴とする(1)または(2)に記載の画像形成装置。
【0013】
かかる構成により、送り出し、分離近傍で紙詰まりが発生しやすいが、ユニット化することにより、ローラに挟持された状態のままで引き出すことができ、紙詰まりの処理を容易にかつ確実に行うことができる。
【0014】
(4)前記第1突き当て手段、前記第2突き当て手段、前記第1ループ形成手段、前記第2ループ形成手段は、それぞれ独立に駆動制御することを特徴とする(1)〜(3)のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【0015】
かかる構成により、送出手段、第1突き当て手段、第2突き当て手段、第1ループ形成手段および第2ループ形成手段の駆動制御を容易とならしめることができる。
(5)前記第1突き当て手段による記録材の停止時間は、前記第2突き当て手段による記録材の停止時間より長いことを特徴とする(1)〜(4)のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【0016】
かかる構成により、少なくとも2回の突き当て及びループ形成がなされるので、搬送タイミングやバラツキを抑えることができ、正確に記録材を搬送することができ、しかも、上流側の突き当て手段による停止時間を長くするので、搬送バラツキをなくすることができ、正確な搬送をすることができる。
【0017】
(6)前記搬送手段により複数枚の記録材を搬送する場合、1枚目の記録材を搬送するときは、前記第1突き当て手段による記録材の停止を行うことなく搬送するように前記搬送手段を制御することを特徴とする(1)〜(5)のいずれか1つに記載の画像形成装置。
かかる構成により、2枚目の記録材に対して少なくとも2回の突き当て及びループ形成がなされるので、搬送タイミングやバラツキを抑えることができ、正確に記録材を搬送することができ、しかも、1枚目の記録材の搬送を早くすることができ、ひいては、1枚目の記録材上への画像形成を早くすることができる。
【0019】
(7)前記第2突き当て手段による1枚目の記録材の停止時間は、前記第2突き当て手段による2枚目の記録材の停止時間より長いことを特徴とする(6)に記載の画像形成装置。
【0020】
かかる構成により、1枚目の記録材は、第1突き当て手段で突き当て停止されないため搬送バラツキが大きいのを、第2突き当て手段で吸収することができるとともに、2枚目の記録材は、第1突き当て手段で突き当て停止されたので搬送バラツキが少なく、1枚目の記録材のときに比して第2突き当て手段での停止時間を短くし、高生産性を実現できる。
【0023】
(8)前記プロセススピードよりも速い速度で前記記録材収納手段から記録材を搬送するように、前記搬送手段を制御することを特徴とする(1)〜(7)のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【0024】
かかる構成により、記録材の間隔を狭めることができ、生産性を向上させることができる。
【0051】
【発明の実施の形態】
以下、画像形成装置である電子写真方式の複写機に本発明を適用した本発明の一実施の形態について、図面に基づいて説明する。先ず、複写機の全体構成及び概略プロセスについて、複写機の概略断面図である図1に基づいて説明する。
【0052】
本実施の形態の複写機は、複写機本体の上部に自動原稿送り装置1を設けるとともに、複写機本体内に画像読取装置2、画像形成手段3、記録紙収納手段4、搬送手段5、及び、排紙・再給紙手段6を有している。
【0053】
自動原稿送り装置1は、複写機本体の上部に設けられ、原稿を一枚ずつ送り出し、原稿の画像読取位置へと搬送し、画像読取が終わった原稿を排紙する装置である。自動原稿送り装置1は、原稿を載置する原稿載置台11、原稿載置台11上に載置された原稿を1枚ずつ分離する原稿分離手段12、原稿分離手段12で分離された原稿を搬送する原稿搬送手段13、原稿搬送手段13で搬送された原稿を排紙する原稿排紙手段14、原稿排紙手段14によって排紙された原稿を受け止め、載置する原稿排紙台15、及び、原稿の両面の画像を読み取る際に原稿の表裏を反転させるための原稿反転手段16を有している。
【0054】
原稿載置台11上に載置された複数枚の原稿は、原稿分離手段12によって分離され、1枚ずつ搬送される。原稿分離手段12によって分離・搬送された原稿は、原稿搬送手段13によって搬送され、下方に設けられた画像読取装置2によって、スリット21を通して、原稿の画像が読み取られる。画像が読み取られた原稿は、原稿排紙手段14によって、原稿排紙台15上へと排紙される。ところで、原稿の両面の画像を読み取る際には、表面の画像が読み取られた原稿は、原稿反転手段16によって原稿の表裏が反転されて、再度、原稿搬送手段13によって搬送され、画像読取手段によって、スリット21を通して、原稿の裏面の画像が読み取られる。そして、裏面の画像が読み取られた原稿は、原稿排紙手段14によって、原稿排紙台15上へと排紙される。このような工程を、原稿載置台11上に載置された原稿の枚数分繰り返され、原稿の画像が読み取られる。
【0055】
また、自動原稿送り装置1は、一体に可倒式に構成されており、この自動原稿送り装置1を起こしてプラテンガラス22上を開放することにより、プラテンガラス22上に原稿を直接載置することができるように構成している。なお、本実施の形態では、原稿搬送手段13によって原稿を搬送しながら、原稿の画像を読み取るように構成しているが、原稿搬送手段13によって搬送された原稿をプラテンガラス22上に静止させた上で画像を読み取るように構成してもよい。
【0056】
画像読取装置2は、原稿の画像を読み取り、画像データを得る手段であり、複写機本体内の上部に設けられている。この画像読取装置2は、自動原稿送り装置1の原稿搬送手段13によって搬送されている原稿の画像を読み取るためのスリット状の開口部であるスリット21、原稿を直接載置(静置)するための原稿台であるプラテンガラス22、原稿に光照射する光源であるランプ231と原稿からの反射光を反射させる第1ミラー232とを一体化している第1ミラーユニット23、第1ミラー232からの光を反射させる第2ミラー241と第3ミラー242とを一体化したVミラーユニット24と、スリット21上或いはプラテンガラス22上の原稿からの反射光を後述のCCD26に結像させる結像手段である結像レンズ25、及び、結像レンズ25によって結像された光像を光電変換して画像情報を得る画像読取手段であるライン状のCCD26を有している。
【0057】
自動原稿送り装置1によって送られている原稿を、画像読取装置2で読み取る際は、第1ミラーユニット23及びVミラーユニット24は、図1に示すように、第1ミラーユニット23がスリット21の下方に位置している。そして、原稿搬送手段13によってスリット21上を搬送されている原稿を、ランプ231で光照射し、原稿から反射した光は、第1ミラー232、第2ミラー241、第3ミラー242、結像レンズ25を介して、CCD26に入射する。CCDでは、入射した光を光電変換して、主走査方向(図1において紙面垂直方向)の原稿の画像を読み取り、一方、原稿が原稿搬送手段13によって副走査方向に移動されているので、原稿全面の画像を読み取ることができる。CCD26で読み取った画像情報は、適宜、画像処理が施され、後述するレーザー書込系33に供される。
【0058】
また、プラテンガラス22上に原稿が直接載置された場合は、第1ミラーユニット23とVミラーユニット24とを、プラテンガラスに沿って、図1において右方向に移動させながら、原稿の画像を読み取ることができる。
【0059】
画像形成手段3は、画像読取手段2で得た画像データに基づいて所定の予め設定されたプロセススピードVpで搬送されている記録材である記録紙上に画像形成する手段である。このような画像形成手段3としては、インクジェット方式を用いたものであってもよいが、電子写真プロセスを用いて画像を形成するものが好ましい。なお、本実施の形態の画像形成手段3は、電子写真プロセスを用いて、感光体上に形成したトナー像を、直接、記録紙上に転写するものであるが、感光体上に形成したトナー像を、一旦、中間転写体などの像保持体上に転写したのちに記録紙上に転写を行い画像を形成するものであってもよい。画像形成手段3は、光導電性感光層を有しトナー像を担持する像担持体である感光体ドラム31と、感光体ドラム31を一様帯電させる帯電器32、CCD26で読み取った画像情報に基づいて、感光体ドラム31上を露光して潜像を形成する露光手段であるレーザー書込系33、感光体ドラム31上の潜像を現像してトナー像を形成する現像器34、感光体ドラム31上に担持されたトナー像を、別途搬送されている記録紙上に転写する転写器35、トナー像が転写された記録紙を感光体ドラム31上から分離する分離器36、転写された後に感光体ドラム31上に残留したトナーを除去するクリーニング手段37、記録紙上のトナー像を定着する定着手段38を有している。そして、感光体ドラム31の周囲に、帯電器32、レーザー書込系33、現像器34、転写器35、分離器36、クリーニング手段37が配置されている。
【0060】
感光体ドラム31は、図示しない駆動手段によって、矢示の方向に回転し、帯電器32による一様帯電、後述するレジストローラ56から送り出された記録紙の先端に同期せしめて露光が開始されたレーザー書込系33による潜像形成、現像器34による現像がなされて、CCD26によって読み取られた画像情報に基づいたトナー像が形成される。形成されたトナー像は、転写器35によって、別途搬送されている記録紙上に転写される。トナー像が転写された記録紙は、分離器36によって感光体ドラム31上から分離され、定着手段38へと搬送され、そこで、加熱、加圧作用により、トナー像が記録紙に定着される。一方、トナー像が記録紙へ転写された感光体ドラム31は、さらに回転を続け、クリーニング手段37によって、感光体ドラム31上に残留したトナーが除去され、次の画像形成へと供される。
【0061】
なお、本実施の形態では、感光体ドラム31とレジストローラ56との間の感光体ドラム31近傍に、レジストローラ56から送り出された記録紙を搬送するドラム前搬送ローラ39が設けられており、記録紙の搬送力アップに寄与させている。また、分離器36と定着手段38との間には、分離器36によって分離された記録紙を搬送するために、記録紙の下面側(画像形成された側とは反対側)を支持し、搬送する搬送ローラ(符号なし)及びベルト(符号なし)を設けている。
【0062】
記録紙収納手段4は、複数枚の記録紙を積層状態で収納する記録材収納手段である。本実施の形態では、記録紙収納手段4として複数、すなわち、第1記録紙収納手段4A、第2記録紙収納手段4B、第3記録紙収納手段4C有しており、これら記録紙収納手段4A〜4Cを、画像形成手段3の下方に多段配置している。これら記録紙収納手段4A〜4Cに収納される記録材としては、普通紙や再生紙など記録紙の他に、OHTなど種々の媒体がある。
【0063】
搬送手段5は、記録紙収納手段4から画像形成手段3へと記録材を搬送する搬送手段であり、各記録紙収納手段4A〜4Cそれぞれに収納された記録紙を画像形成手段3へと搬送できるように構成している。この搬送手段5の具体的な構成及び動作については、後段において詳述する。
【0064】
排紙・再給紙手段6は、搬送手段5によって搬送された記録紙上に、画像形成手段3で画像形成された記録紙を、排紙或いは再給紙するための手段である。この排紙・再給紙手段5は、トナー像が定着された記録紙を定着手段38から排出する定着排出ローラ61、定着排出ローラ61により排出された記録紙をそのまま機外へ排出する場合と表裏反転させた後排出する或いは裏面に画像形成するために再給紙する場合とで搬送路を切り替える切替手段62、記録紙を機外に排出するための排紙ローラ63、複写機の側面に設けられ排紙ローラ63により排出された記録紙を積載する排紙トレイ64、再給紙される記録紙の表裏を反転させる反転手段65、及び、反転手段65で反転された記録紙を画像形成手段3へと再給紙する再給紙手段66を有している。
【0065】
画像形成された記録紙をそのまま、すなわち、画像形成された面を上側にして排出する場合は、切替手段62を図1において一転鎖線で示す位置に位置させ、定着排出ローラ61、排紙ローラ63によって、機外の排紙トレイ64へと排出する。また、画像形成された記録紙の表裏を反転させて排紙、すなわち、画像形成された面を下側にして排出する場合は、切替手段62を図1において実線で示す位置に位置させ、定着排出ローラ61により搬送される記録紙を、一旦、反転手段65の方向へ搬送し、記録紙が切替手段62を通過した後、搬送方向を逆転させて、排紙ローラ63によって機外の排紙トレイ64へと排出する。一方、記録紙の裏面に画像形成する場合は、切替手段62を図1において実線で示す位置に位置させ、定着排出ローラ61により搬送される記録紙を、反転手段65の方向に搬送し、反転手段65によってスイッチバックを行わせることにより表裏反転を施し、再給紙手段66へと搬送する。再給紙手段66まで搬送された記録紙は、後述するループ形成ローラ55と後述する中間搬送ローラ541との間で搬送路に合流し、記録紙収納手段4からの給紙と同様に、画像形成手段3へと搬送される。
【0066】
次に、本実施の形態において適用した搬送手段5の構成及び動作について、搬送手段5による記録紙の搬送経路を模式的に拡大した図である図2、及び、第1ユニットを引き出した状態の斜視図である図3に基づいて説明する。
【0067】
先ず、搬送手段5による記録紙の搬送路について説明する。搬送手段5による記録紙の搬送は、搬送路(符号なし)に沿って行われる。すなわち、各記録紙収納手段4A〜4Cそれぞれに収納された記録紙は、図2に示すように、記録紙収納手段4から記録紙を送り出す第1搬送路aと、第1搬送路aを経て送り出された記録材を搬送する中間搬送路bと、中間搬送路bを経て搬送された記録材を画像形成手段3へと搬送する第2搬送路cとを有した搬送路にそって、搬送手段5によって搬送される。第1搬送路aは、記録紙収納手段4からプレレジストローラ53に至るまでの搬送路であり、図2において右方向(略水平方向)への搬送路である。中間搬送路bは、プレレジストローラ53からループ形成ローラ55に至るまでの搬送路であり、図2において鉛直上方向への搬送路である。第2搬送路cは、ループ形成ローラ55から転写器35に至るまでの搬送路であり、図2において左方向への搬送路である。
【0068】
そして、記録紙は、第1搬送路a、中間搬送路b、第2搬送路cの順に搬送される。本実施の形態では、第1搬送路aは、各記録紙収納手段4A〜4Cそれぞれに設けられている。また、中間搬送路bは、少なくとも一部が共用される搬送路であり、すなわち、第3記録紙収納手段4Cからの記録紙の中間搬送路bの途中に、第2記録紙収納手段4Bからの記録紙が、さらに、第1記録紙収納手段4Aからの記録紙が合流し、共用される搬送路である。第2搬送路cは、各記録紙収納手段4A〜4Cそれぞれからの記録紙の搬送に共用される搬送路である。
【0069】
次に、搬送手段5の各構成(手段)について、説明する。
搬送手段5は、記録紙収納手段4の上方に配置され記録紙収納手段4に収納された記録紙を送り出す送出手段であるピックアップローラ51、ピックアップローラ51により送り出された記録紙を1枚ずつに分離するためにさばき搬送ローラ521とさばきリタードローラ522からなる分離手段52(第1ループ形成手段も兼ねている)、分離手段52により分離された記録紙を一旦突き当てられた後搬送を再開させる第1突き当て手段であるプレレジストローラ53、プレレジストローラ53により搬送された記録紙を搬送する中間搬送手段である複数の中間搬送ローラ541〜543、中間搬送ローラによって搬送された記録紙を搬送する第2ループ形成手段であるループ形成ローラ55、ループ形成ローラ55により搬送された記録紙が一旦突き当てられた後搬送を再開させる第2突き当て手段であるレジストローラ56、及び、各ローラを駆動する駆動手段である複数のモータ(不図示)とを有している。
【0070】
なお、第1曲がり修正手段は、第1突き当て手段であるプレレジストローラ53と、第1ループ形成手段である分離手段52とから構成され、搬送される記録紙にループ(弧)を形成して紙曲がりの修正を行う手段である。さらに、この第1曲がり修正手段に、後述するループ形成ガイド572を備えることが好ましい。また、第2曲がり修正手段は、第2突き当て手段であるレジストローラ56と、第2ループ形成手段であるループ形成ローラ55とから構成され、搬送される記録紙にループを形成して紙曲がりの修正を行う手段である。さらに、この第2曲がり修正手段に、後述するループ形成ガイド581を備えることが好ましい。
【0071】
また、ピックアップローラ51、さばき搬送ローラ521とさばきリタードローラ522からなる分離手段52、プレレジストローラ53、後述の第1センサS1、及び、後述の第2センサS2は、各記録紙収納手段4A〜4Cそれぞれに対応して、同じ機能を有するもの(本実施の形態では構造までもが同じもの)が設けられているので、図においては、それぞれの符号の後にA〜Cを付すことにより表しているが、説明上A〜Cの符号を付さない場合があるが、この場合、すべてについて同様のことが言えるものとする。
【0072】
ピックアップローラ51は、記録紙収納手段4の上方に配置され記録紙収納手段4に収納された記録紙を送り出す送出手段である。このピックアップローラ51は、図2において不図示の駆動手段により上下動可能に設けられており、下位置に移動しているときは、第1搬送路a上に位置し、記録紙収納手段4に収納された複数枚の記録紙のうち最上位の記録紙に当接し、図示しない駆動手段により駆動されて、矢示の方向に回転し、最上位の記録紙を送り出すことが可能である。また、ピックアップローラ51が上位置に移動しているときは、記録紙とは離間した位置である。なお、記録紙収納手段4は、図示しない底板等の手段により押し上げられ、収納されている複数枚の記録紙の上位置が常に同じ位置になるようになっている。
【0073】
分離手段52は、ピックアップローラ51により送り出された記録紙を1枚ずつに分離する手段であり、第1搬送路a上に設けられている。本実施の形態では、さばき搬送ローラ521とさばきリタードローラ522とを有している。さばき搬送ローラ521は、搬送される記録紙の上面に当接し、図示しない駆動手段により矢示の方向に回転するローラであり、記録紙の搬送方向下流側に隣接するプレレジストローラ53へと記録紙を搬送するローラである。さばきリタードローラ522は、トルクリミッターが組み込まれたローラであり、さばき搬送ローラ521と協動してピックアップローラ51により送り出された記録紙を1枚ずつに分離するローラである。なお、この分離手段52は、後述するように、記録紙の曲がりを修正するための第1曲がり修正手段を構成する第1ループ形成手段をも兼用する。
【0074】
本実施の形態では、記録紙収納手段4に収納されている記録紙を1枚ずつ分離して送り出す送出手段として、記録紙収納手段4に収納された記録材を送り出すピックアップローラ51と、1枚ずつ分離する分離手段52とに機能を分離して設けているが、これらを一体に機能させた送出手段としてもよい。例えば、ピックアップローラ51とさばき搬送ローラ521との間にベルトを懸架し、このベルトにさばきリタードローラを当接させる構成とすることにより、一体に機能させる送出手段とすることができる。この場合、この送出手段が、後述するように、記録紙の曲がりを修正するための第1曲がり修正手段を構成する第1ループ形成手段をも兼用する。
【0075】
プレレジストローラ53は、分離手段52により分離された記録紙を一旦突き当てた後搬送を再開させる第1突き当て手段であり、いわゆる、レジストローラである。このプレレジストローラ53は、一対の対向ローラによって構成されており、図示しない駆動手段によって矢示の方向に回転可能に、第1搬送路a上に設けられている。プレレジストローラ53は、記録紙が分離手段52によって搬送されてきたときには、回転を停止しており、このため、搬送されてきた記録紙は、一旦、プレレジストローラ53に突き当たり、その先端が停止せしめられる。その後、プレレジストローラ53の回転が開始され、記録紙はプレレジストローラ53によって再搬送されることになる。このように、記録紙をプレレジストローラ53に一旦突き当てることにより、記録紙の先端のタイミングを正確に取ることができ、搬送のバラツキを押さえることができる。
【0076】
本実施の形態では、プレレジストローラ53に記録紙の先端が突き当たった後でも、分離手段52による記録紙の搬送を継続させるように構成しており、これにより、先端が停止せしめられている記録紙にループを形成して、紙の曲がりを修正することができる。なお、本実施の形態においては、プレレジストローラの幅(記録紙の搬送方向と直交する方向の長さ)を、図3に示すように、記録紙の搬送方向と直交する方向において中央部に設けられたピックアップローラ51、さばき搬送ローラ521、及び、さばきリタードローラ522よりも、幅広のローラ(好ましくは、定型サイズの記録紙のうち、画像形成可能な最大サイズの幅方向に略等しい幅を有したのも)で構成することにより、確実な曲がり修正すること及び搬送のバラツキを抑えることができる。
【0077】
さらに、本実施の形態では、このループ形成を確実に行わせるために、分離手段52とプレレジストローラ53との間に、記録紙の搬送を案内する案内部材として、上ガイド571及び下ガイド572を設けている。本実施の形態では、下ガイド572を断面形状(図1、2のように見た場合)で逆山形に構成している。なお、下ガイド572は途中で区切られて2つの部材から構成されている。この下ガイド572に沿ったループ形状に、記録紙を案内するループ形成ガイドとして機能させている。曲がり修正手段として、このループ形成ガイドを設けることが好ましい。
【0078】
このように、本実施の形態では、回転を停止させているプレレジストローラ53に記録紙の先端が突き当てられ、分離手段52による記録紙の搬送を継続させることにより、記録紙にループを形成して、紙の曲がりを確実に修正するように構成している。
【0079】
なお、本実施の形態では、記録紙を突き当てる第1突き当て手段と記録紙の曲がりを修正する第1曲がり修正手段の一部とを、このプレレジストローラ53で兼用する構成として、部品点数を減らしているが、それぞれの機能を分けて設けても良い。この場合、記録紙の付き当てのみを行わせるいる場合は、ローラ対で構成することなく、例えば、搬送路を遮ることが可能なシャッターやストッパーなどを第1突き当て手段としてもよい。
【0080】
ところで、本実施の形態においては、図3に示すように記録紙収納手段4、ピックアップローラ51、分離手段52、プレレジストローラ53、及び、上下ガイド571、572をユニット7としてユニット化している。すなわち、このユニット7を、複写機の前面に、一体的に引き出し可能に設けている。したがって、記録紙収納手段4内に記録紙がなくなった場合は、ユニット7を引き出し、記録紙を補充することができる。さらに、種々の種類の記録紙を使用すると、送り出し、分離近傍で紙詰まりが発生しやすいために、記録紙収納手段4のみを引き出し可能に設けた場合は、詰まった紙がローラに挟持された状態になり、引き出し時にその処理が複雑化するが、本実施の形態のように、ユニット化することにより、ローラに挟持された状態のままで引き出すことができ、紙詰まりの処理を容易にかつ確実に行うことができる。
【0081】
なお、ピックアップローラ51、さばき搬送ローラ521とさばきリタードローラ522からなる分離手段52、プレレジストローラ53、及び、上下ガイド571、572は、各記録紙収納手段4A〜4Cそれぞれに対応して、同じ機能を有するものが設けられているので、ユニット7は、各記録紙収納手段4A〜4Cに対応して設けられ(図に示すように、第1ユニット7A〜第3ユニット7Cとして設けている)、それぞれの第1ユニット7A〜第3ユニット7Cが独立して複写機に対して引き出し可能に設けられている。
【0082】
中間搬送ローラ541〜543は、プレレジストローラ53により搬送された記録紙を搬送する中間搬送手段である。この中間搬送ローラ541〜543は、中間搬送路b上に設けられており、本実施の形態では、それぞれ一対の対向ローラで構成され、図示しない駆動手段によって矢示の方向に回転する。中間搬送ローラ541は、プレレジストローラ53A〜53Cにより搬送された記録紙を搬送する、すなわち、第1記録紙収納手段4A〜第3記録紙収納手段4Cからの記録紙を搬送するローラである。中間搬送ローラ542は、プレレジストローラ53B、53Cにより搬送された記録紙を搬送する、すなわち、第2記録紙収納手段4B、第3記録紙収納手段4Cからの記録紙を搬送するローラである。中間搬送ローラ543は、プレレジストローラ53Cにより搬送された記録紙を搬送する、すなわち、第3記録紙収納手段4Cからの記録紙を搬送するローラである。
【0083】
ループ形成ローラ55は、中間搬送ローラ541により搬送された記録紙を搬送する手段である。このループ形成ローラ55は、一対の対向ローラによって構成されており、図示しない駆動手段によって矢示の方向に回転可能に、第2搬送路c上に設けられている。なお、このループ形成ローラ55は、後述するように、記録紙の曲がりを修正するための第2曲がり修正手段を構成する第2ループ形成手段をも兼用する。
【0084】
レジストローラ56は、ループ形成ローラ55により搬送された記録紙を一旦突き当てた後搬送を再開させる第2突き当て手段である。このレジストローラ56は、一対の対向ローラによって構成されており、図示しない駆動手段によって矢示の方向に回転可能に、第2搬送路c上に設けられている。レジストローラ56は、記録紙がループ形成ローラ55によって搬送されてきたときには、回転を停止しており、このため、搬送されてきた記録紙は、一旦、レジストローラ56に突き当たり、その先端が停止せしめられる。その後、レジストローラ56の回転が開始され、記録紙はレジストローラ56によって再搬送されることになる。そして、レジストローラ56から送り出された記録紙に同期せしめて、レーザー書込系33による潜像形成が開始され、記録紙と感光体ドラム31上のトナー像との同期がとられる。このように、記録紙をレジストローラ56に一旦突き当てることにより、記録紙の先端のタイミングを正確に取ることができ、搬送のバラツキを押さえることができるとともに、レーザ書込系33の同期が取りやすくなり、記録紙上に正確な位置で画像形成が可能となる。
【0085】
本実施の形態では、レジストローラ56に記録紙の先端が突き当たった後でも、ループ形成ローラ55による記録紙の搬送を継続させるように構成しており、これにより、先端が停止せしめられている記録紙にループを形成して、紙の曲がりを修正することができる。さらに、本実施の形態では、このループ形成を確実に行わせるために、ループ形成ローラ55とレジストローラ56との間に、記録紙の搬送を案内する案内部材として、上ガイド581及び下ガイド582を設けている。本実施の形態では、上ガイド582を断面形状(図1、2のように見た場合)で山形に構成して、この上ガイド582に沿ったループ形状に、記録紙を案内するループ形成ガイドとして機能させている。
【0086】
なお、本実施の形態では、記録紙を突き当てる第2突き当て手段と記録紙の曲がりを修正する第2曲がり修正手段の一部とを、このレジストローラ56で兼用する構成として、部品点数を減らしているが、それぞれの機能を分けて設けても良い。この場合、記録紙の付き当てのみを行わせている場合は、ローラ対で構成することなく、例えば、搬送路を遮ることが可能なシャッターやストッパーなどを第1突き当て手段としてもよい。
【0087】
このような構成(手段)を有する搬送手段5によって、第1記録紙収納手段4Aに収納された記録紙は、ピックアップローラ51A、分離手段52A、プレレジストローラ53A、中間搬送ローラ541、ループ形成ローラ55、及び、レジストローラ56によって画像形成手段3へと搬送される。同様に、第2記録紙収納手段4Bに収納された記録紙は、ピックアップローラ51B、分離手段52B、プレレジストローラ53B、中間搬送ローラ542、541、ループ形成ローラ55、及び、レジストローラ56によって画像形成手段3へと搬送され、第3記録紙収納手段4Cに収納された記録紙は、ピックアップローラ51C、分離手段52C、プレレジストローラ53C、中間搬送ローラ543、542、541、ループ形成ローラ55、及び、レジストローラ56によって画像形成手段3へと搬送される。
【0088】
本実施の形態では、後述するような制御、すなわち、駆動開始や停止のタイミングと搬送速度の変更を行うために、送出手段を駆動する(具体的には、ピックアップローラ51及びさばき搬送ローラ521を駆動する)駆動手段(各記録紙収納手段4A〜4Cにそれぞれ対応して設けられている、或いは、クラッチやギヤなどを介してそれぞれ独立して駆動可能に設けられている)と、プレレジストローラ53を駆動する駆動手段と、中間搬送ローラ541〜543を駆動する駆動手段と、ループ形成ローラ55を駆動する駆動手段とは、それぞれ独立した駆動手段(モータ)で構成しているが、クラッチやギヤなどを介して、それぞれ独立して駆動可能に設けてもよい。これにより、その駆動制御を容易とならしめることができる。
【0089】
次に、センサ類について説明する。記録紙の搬送にかかわるセンサは、搬送されている記録紙の先端を検出する第1検出手段である第1センサS1A〜S1C、搬送されている記録紙の後端を検出する第2検出手段である第2センサS2A〜S2C、搬送されている記録紙の先端を検出する第3検出手段である第3センサS3、及び、搬送されている記録紙の先端及び後端を検出する第4検出手段である第4センサS4とを有している。第1センサS1及び第2センサS2は、各記録紙収納手段4A〜4Cにそれぞれ対応して、第1搬送路上の記録紙を検出するように設けられている。また、第3センサS3及び第4センサS4は、いずれの記録紙収納手段4A〜4Cから搬送される記録紙であっても共通に使用されるセンサであり、第2搬送路上の記録紙を検出するように設けられている。これらセンサS1〜S4は、フォトセンサやマイクロスイッチなど種々のセンサを用いることができる。
【0090】
第1センサS1は、分離手段52により搬送されている記録紙の先端を検出する検出手段である。この第1センサS1の検出結果に基づいて、分離手段52(具体的には、さばき搬送ローラ521であり、さらに本実施の形態では、分離手段52のみならずピックアップローラ51も)による記録紙の搬送が停止する。すなわち、この第1センサS1により記録紙の先端が検出されると、所定時間(t1秒)経過後に、分離手段52による記録紙の搬送が停止されるようになっている。この所定時間(t1秒)は、ループを形成するのに十分な時間であり、分離手段52により搬送されている記録紙の先端が、回転していないプレレジストローラ53に突き当たってから、分離手段52による搬送をt2秒間継続させた後、分離手段52による搬送を停止させるように設定された時間である(図7、8参照)。
【0091】
なお、本実施の形態では、第1センサS1は、分離手段52とプレレジストローラ53との間に配置され、分離手段52から出た記録紙の先端を検出することにより、より正確なループ形成が可能となるように構成しており好ましいが、プレレジストローラ53に対して、記録紙搬送方向上流側に配置されていればよい。
【0092】
第2センサS2は、プレレジストローラ53により搬送(再搬送)された記録紙の後端を検出する検出手段である。この第2センサS2の検出結果に基づいて、プレレジストローラ53の駆動を停止する。すなわち、この第2センサS2により記録紙の後端が検出されると、プレレジストローラ53から記録紙の後端が出た状態であるので、次の記録紙(後続記録紙)をプレレジストローラ53に突き当てるために、プレレジストローラ53の回転を停止させる。また、この第2センサS2の検出結果に基づいて、送出手段による後続記録紙の搬送を開始する(具体的には、ピックアップローラ51、さばき搬送ローラ521の回転開始)。すなわち、この第2センサS2により先行記録紙の後端が検出されると、所定時間(t3秒)経過後に、ピックアップローラ51による記録紙の送り出しを開始し、分離手段52による分離をするようになっている(図7、8参照)。
【0093】
なお、本実施の形態では、第2センサS2は、プレレジストローラ53の記録紙搬送方向下流側に配置(詳細には、プレレジストローラ53と、プレレジストローラ53に記録紙搬送方向下流側に隣接する搬送手段(具体的には、中間搬送ローラ541〜543)との間に配置)され、プレレジストローラ53から再搬送された記録紙の後端を検出することにより、より早く後続記録紙の送出しを開始できるように構成しており好ましいが、プレレジストローラ53に対して、記録紙搬送方向下流側に配置されていればよい。また、本実施の形態では、第2センサS2は、記録紙の後端を検出するようにしており、正確なタイミング制御ができ好ましいが、プレレジストローラ53から再搬送される記録紙の先端を検出するように構成してもよい。この場合、先端を検出する第2センサS2の検出結果と搬送される記録紙の長さとに基づいて、上述した制御、すなわち、プレレジストローラ53から記録紙の後端が出た後にプレレジストローラ53の回転の停止と、送出手段(ピックアップローラ51A,分離手段52A)による次の記録紙の搬送の開始をさせる。
【0094】
第3センサS3は、ループ形成ローラ55により搬送されている記録紙の先端を検出する検出手段である。この第3センサS3の検出結果に基づいて、ループ形成ローラ55による記録紙の搬送が停止する(詳細には、中間搬送ローラ541〜543による記録紙の搬送も停止する)。すなわち、この第3センサS3により記録紙の先端が検出されると、所定時間(t4秒)経過後に、ループ形成ローラ55による記録紙の搬送が停止されるようになっている。この所定時間(t4秒)は、ループを形成するのに十分な時間であり、ループ形成ローラ55により搬送されている記録紙の先端が、回転していないレジストローラ56に突き当たってから、ループ形成ローラ55による搬送をt5秒間継続させた後、ループ形成ローラ55による搬送を停止させるように設定された時間である。(図7、8参照)
なお、本実施の形態では、第3センサS3は、ループ形成ローラ55とレジストローラ56との間に配置され、ループ形成ローラ55から出た記録紙の先端を検出することにより、より正確なループ形成が可能となるように構成しており好ましいが、レジストローラ56に対して、記録紙搬送方向上流側に配置されていればよい。また、本実施の形態では、第3センサS3は、ループ形成ローラ55の記録紙搬送方向下流側に設けられているが、ループ形成ローラ55の記録紙搬送方向上流側に設けてもよい。この場合、記録紙の先端を検出するのではなく、プレレジストローラ53から再搬送された記録紙の後端を検出するように構成して、上述した制御に用いてもよい。ただし、この場合、第3センサS3によって記録紙の後端が検出されたとき、記録紙の先端がレジストローラ56に達していない位置に第3センサS3を配置する。
【0095】
第4センサS4は、レジストローラ56により搬送(再搬送)されている記録紙の先端を検出する検出手段である。この第4センサS4の検出結果に基づいて、ループ形成ローラ55に対して記録紙搬送方向上流側に配置されている搬送手段(本実施の形態では、プレレジストローラ53や中間搬送ローラ541〜543)による後続記録紙の搬送を開始する。すなわち、この第4センサS4により記録紙の先端が検出されると、所定時間(t6秒)経過後に、プレレジストローラ53で一時停止している記録紙の搬送を再開始するようになっている。この所定時間(t6秒)は、プレレジストローラ53により再搬送された後続記録紙の先端が、レジストローラ56で再搬送されている先行記録紙の後端に追いつかないような時間である。(図7、8参照)
また、この第4センサS4は、レジストローラ56により搬送(再搬送)された記録紙の後端を検出する検出手段でもある。この検出結果に基づいて、レジストローラ56による後続記録紙の搬送を開始する。すなわち、この第4センサS4により記録紙の後端が検出されると、所定時間(t7秒)経過後に、レジストローラ56で一時停止している記録紙の搬送を再開始するようになっている。この所定時間(t7秒)は、レジストローラ56により再搬送された後続記録紙の先端と、先に搬送された先行記録紙の後端との間(すなわち、画像形成されるときの記録紙の紙間隔)を調整するものであり、記録紙のサイズに応じて適宜設定されてもよい。
【0096】
本実施の形態では、第4センサS4は、レジストローラ56の記録紙搬送方向下流側に配置され、レジストローラ56から搬送された記録紙の先端及び後端を検出することにより、より正確な搬送を行うように構成している。なお、本実施の形態では、レジストローラ56による後続記録紙の再開始(再搬送)のタイミングを、第4センサS4で先行記録紙の後端を検出してから所定時間(t7秒)経過後に行うようにしたが、再搬送された先行記録紙の先端を検出してから所定時間(>t7秒)経過後に行うようにしてもよい。
【0097】
次に、搬送手段5による記録紙の搬送の動作について、図2、図4〜図8に基づいて説明する。図4は、ピックアップローラ51からプレレジストローラ53までの第1給紙に関するフローチャート図である。図5は、記録紙収納手段近傍の動作を説明する模式図である。図6は、レジストローラ56の近傍の第2給紙に関するフローチャート図である。図7は、各ローラ(51〜56)の駆動とセンサ(S1〜S4)の検出とを表したタイミングチャート図である。図8は、記録紙の位置を模式的に示したタイミングチャート図である。
【0098】
なお、上述したように、いずれの記録紙収納手段4A〜4Cに収納された記録紙であっても、同様の搬送がなされるので、ここでは、第1記録紙収納手段4Aに収納された記録紙の搬送について説明する。また、先ず第1記録紙収納手段4Aから1枚の記録紙の搬送について説明し、その後に、複数枚(ここでは、2枚)の記録紙を搬送する場合について説明する。
【0099】
図示しない制御手段より給紙スタートの信号である送出手段(ピックアップローラ51A及び分離手段52)スタート信号を受ける(S10)と、先ず、ピックアップローラ51Aを下位置に移動させて、記録紙収納手段4A内に収納されている記録紙の最上位に当接させた後、ピックアップローラ51A及びさばき搬送ローラ521Aを図5(a)の矢示の方向に回転(駆動)を開始させる(S11)。このときのピックアップローラ51A及びさばき搬送ローラ521の回転周速度は、プロセススピードVpより速い速度V1(V1>Vp)である。これにより、第1記録紙収納手段4Aに収納されている複数枚の記録紙のうち最上位の記録紙(図5においては、太線で示している)がピックアップローラ51Aにより送り出され、分離手段52A(さばき搬送ローラ521Aとさばきリタードローラ522A)によって1枚ずつ分離されて速度V1で搬送される。
【0100】
なお、本実施の形態では、ピックアップローラ51A及びさばき搬送ローラ521の回転周速度は、プロセススピードVpより速い速度V1であるが、これには限らない。例えば、後述するようにプレレジストローラ53Aから再搬送される記録紙の搬送速度(速度V1)より遅い速度で搬送するように送出手段を駆動する、換言すると、低速度で記録紙を分離することにより、分離性能の向上を図るようにしてもよい。
【0101】
そして、分離手段52Aによって分離され搬送された記録紙は、その先端が第1センサS1Aにより検出され(S12)、回転していないプレレジストローラ53Aに突き当たる(図5(b))。一方、記録紙の先端が第1センサS1Aにより検出されてから所定時間(t1秒)経過後に、送出手段(ピックアップローラ51A及びさばき搬送ローラ521A)の駆動が停止される(S13)。
【0102】
すなわち、この所定時間(t1秒)経過後に送出手段の駆動を停止するということは、上述したように、プレレジストローラ53Aに記録紙の先端が突き当たった後も、分離手段52Aによる記録紙の搬送をt2秒間継続した後停止することである。そのため、記録紙をプレレジストローラ53に突き当てて少なくとも記録紙の先端を停止せしめた後、分離手段52Aによる搬送が停止されることにより、記録紙に適度なループが形成される。換言すると、プレレジストローラ53Aによって先端が停止させられた記録紙は、更なる分離手段52Aによる搬送により、図5(c)に示すように、プレレジストローラ53Aと分離手段52Aとの間にループが形成される。
【0103】
このとき、形成されるループは、上下ガイド571、572によって、適正な形状で確実に形成されるとともに、十分なループを形成することができ、紙の曲がり修正を確実に行うことができる。特に、普通紙や再生紙など様々な種類の記録紙が用いられる昨今においては、記録紙とローラとのスベリなどにより、この記録紙収納手段4からの給紙(送り出しと分離)時が、曲がりが発生しやすい最も不安定な状態であるにもかかわらず、曲がりの修正を初期の段階で行うことができ、後々への悪影響を排除することができる。さらに、本実施の形態では、第1搬送路aから中間搬送路bへと搬送方向が変更されるカーブの位置の手前側(搬送方向上流側)で紙の曲がりを修正するので、カーブに伴う曲がりの発生を極力抑えることができ、ひいていは、紙詰まりの発生を防止することができる。
【0104】
なお、本実施の形態では、送出手段の駆動停止(S13)後にピックアップローラ51Aを上位置(記録紙とは離間する位置)へと移動させるようにしているが、重送防止などの観点から、分離手段52Aによって記録紙が搬送されると(例えば、第1センサS1Aで記録紙の先端が検知されると)、ピックアップローラ51Aを上位置へと移動させてもよい。
【0105】
プレレジストローラ53及び分離手段52により記録紙に適度なループが形成されて停止した後は、制御手段によって再搬送条件が整ったか否かが判断され(S14)、再搬送条件が整っていれば(ここでは、1枚の搬送について説明しているので、分離手段52が停止してから予め定められた時間が経過すると再搬送条件が整ったことになる)、制御手段からのプレレジストローラ駆動開始信号に基づいて、プレレジストローラ53Aの回転が開始され(S15)、同時に、中間搬送ローラ541、及び、ループ形成ローラ55の回転が開始される。したがって、プレレジストローラ53Aに突き当たって停止していた記録紙は、プレレジストローラ駆動開始信号に基づく回転開始とともに、正確なタイミングで再搬送されることになる。特に、上述した理由と同様に、記録紙収納手段4からの給紙時が、搬送タイミングのバラツキが最も大きい不安定な状態であるにもかかわらず、正確なタイミングとることができ、しかも、そのタイミングを初期の段階で行うことができ、後々への影響を排除できる。このとき、さばき搬送ローラ521は、プレレジストローラ53Aによって搬送される記録紙に従動して回転しており、一方、さばきリタードローラ522は、トルクリミッタの動作により、搬送される記録紙以外の記録紙が搬送されないように作用している。
【0106】
このとき、プレレジストローラ53A、中間搬送ローラ541、及び、ループ形成ローラ55の回転周速度は、プロセススピードVpより速い速度V1(V1>Vp)である。すなわち、再搬送開始された記録紙は、プレレジストローラ53A、中間搬送ローラ541、及び、ループ形成ローラ55によって、プロセススピードVpより速い速度V1で搬送される。
【0107】
そして、プレレジストローラ53Aから再搬送された記録紙の後端が、プレレジストローラ53Aを抜けて、第2センサS2Aによって検出されると(S16)、プレレジストローラ53の駆動を停止する(S17)。なお、ここでの説明は、1枚の記録紙の搬送について説明しているので、次に給紙する記録紙(後続記録紙)がないため(S18でNO)、第1給紙は終了する(S19)。
【0108】
一方、プレレジストローラ53Aにより搬送された記録紙は、中間搬送路b上の中間搬送ローラ541によって搬送され(図5(d))、さらに、ループ形成ローラ55によって搬送される。ループ形成ローラ55により搬送された記録紙は、その先端が第3センサS3により検出され(S21)、回転していないレジストローラ56に突き当たる。そして、記録紙の先端が第3センサS3により検出されてから所定時間(t4秒)経過後に、ループ形成ローラ55及び中間搬送ローラ541の駆動が停止される(S22)。
【0109】
すなわち、この所定時間(t4秒)経過後にループ形成ローラ55の駆動を停止するということは、上述したように、レジストローラ56に記録紙の先端が突き当たった後も、ループ形成ローラ55による記録紙の搬送をt5秒間継続した後停止することである。そのため、記録紙をレジストローラ56に突き当てて少なくとも記録紙の先端を停止せしめた後、ループ形成ローラ55による搬送が停止されることにより、記録紙に適度なループが形成される。換言すると、レジストローラ56によって先端が停止させられた記録紙は、更なるループ形成ローラ55による搬送により、レジストローラ56とループ形成ローラ55との間にループが形成される。
【0110】
このとき、形成されるループは、上下ガイド581、582によって、適正な形状で確実に形成されるとともに、十分なループを形成することができ、プレレジストローラ53Aとレジストローラ56との間の搬送により生じた紙の曲がり修正を確実に行うことができる。特に、本実施の形態では、これより上流側で、記録紙の曲がりを修正している上に、更に、ここで曲がり修正を行っているので、さらに曲がりの少ない記録紙を、画像形成手段3へと搬送することができ、良好な画像形成を行うことができる。
【0111】
レジストローラ56及びループ形成ローラ55により記録紙に適度なループが形成されて停止した後は、制御手段がレジストローラ駆動開始信号を出力したことに基づいて(S23)、レジストローラ56の回転が開始される(S24)。このとき、レジストローラ56の回転周速度は、画像形成手段3による画像形成が行われるプロセススピードVpと同じ速度V2(V2<V1)である。したがって、レジストローラ56に突き当たって停止していた記録紙は、レジストローラ駆動開始信号に基づく回転開始とともに、正確なタイミングで、速度V2で搬送されることになる。よって、プレレジストローラ53Aで停止していた記録紙を、再搬送することにより、正確なタイミングで画像形成手段3へと搬送することができるので、画像形成手段3による画像形成との同期が正確にとることができ、良好な画像形成を行うことができる。特に、本実施の形態では、これより上流側で、記録紙を突き当て、再搬送しているので、種々の記録材であってもレジストローラ56に到達する記録紙のタイミングのずれが少なく、安定した搬送のタイミングをとることができ、良好な画像形成を行うことができる。なお、このとき、ループ形成ローラ55は、レジストローラ56と同期して回転周速度V2で回転駆動される。
【0112】
S24でレジストローラ56から再搬送された記録紙の先端が、第4センサS4で検出されると(S25)、ここでの説明は1枚の記録紙の搬送であるので、次に給紙する記録紙(後続記録紙)がないためS26でNとなり、S27に移る。すなわち、S25で第4センサS4が、レジストローラ56で搬送されている記録紙の先端を検出してから、所定時間(t8秒)経過後(S27)に、ループ形成ローラ55の回転駆動を停止する(S28)。この所定時間(t8秒)は、第4センサS4で記録紙の先端が検出してから、搬送されている記録紙の後端がループ形成ローラ55を抜けるのに必要な時間であり、所定時間(t8秒)経過するということは、記録紙がループ形成ローラ55を抜け、ループ形成ローラ55に挟持されておらず、搬送もされていないことである。したがって、第4センサS4が記録紙の先端を検出してから所定時間(t8秒)経過後にループ形成ローラ55の駆動を停止する。
【0113】
ループ形成ローラ55の駆動が停止しても、記録紙はレジストローラ56により搬送が継続され、その記録紙がレジストローラ56を抜けて、第4センサS4によってその後端が検出されると(S29)、レジストローラ56の駆動を停止する(S30)ことにより、第2給紙は終了し(S31)、記録紙の給紙動作は終了する。
【0114】
以上の説明は、第1記録紙収納手段4Cから1枚の記録紙を給紙する動作について説明したが、以下に、連続給紙、すなわち、複数枚の記録紙を連続して給紙、具体的には、2枚の記録紙を続けて給紙する動作について説明する。なお、以下の説明において、1枚目の記録紙(先行記録紙ともいう)の動作は上述した動作と同様であるので、主に、2枚目の記録紙(後続記録紙ともいう)について説明する。また、後続記録紙の給紙に関することであっても、先行記録紙の給紙と同様の動作である場合は、その説明を省略することもある。
【0115】
後続記録紙の給紙の開始は、先行記録紙が送出手段(ピックアップローラ51A,分離手段52A)によって記録紙収納手段4Aから送り出され(S11)、プレレジストローラ53Aに突き当てられてループが形成された(S13)後、プレレジストローラ53Aによって再搬送された(S15)先行記録紙の後端が、第2センサS2Aによって検出されてから所定時間(t3秒)経過後に、開始される(S20)。すなわち、先行記録紙が、プレレジストローラ53Aを完全に抜けてから、後続記録紙の給紙が開始されるので、先行記録紙と後続記録紙とが重なることなく、記録紙収納手段4Aから送り出すことができる。しかも、この第2センサS2Aは、プレレジストローラ53Aに対して、記録紙搬送方向下流側に設けているので、先行記録紙がプレレジストローラ53Aを抜けたことを確実に検出することができる。
【0116】
このようにして給紙が開始された後続記録紙は、上述と同様に、S11〜S13によって、送出手段(ピックアップローラ51A,分離手段52A)によって記録紙収納手段4Aから送り出され(S11)、第1センサS1Aによって検出(S12)された後続記録紙の先端の情報に基づいてt1秒後に送出手段が停止され(S13)ることにより、プレレジストローラ53Aに突き当てられてループが形成されて停止する。なお、後続記録紙が送出手段(ピックアップローラ51A,分離手段52A)によって搬送される速度は、上述と同様である。
【0117】
そして、プレレジストローラ53Aで一時停止した後続記録紙は、再搬送条件が整うことにより(S14)、上述と同様に、プレレジストローラ53Aの回転が開始され(S15)、速度V1で搬送される。ここで、後続記録紙の再搬送条件は、上述の場合とは異なり、先行記録紙の搬送状態に応じて再搬送条件が整ったか否かが判断される。すなわち、本実施の形態では、第4センサS4によって検出される先行記録紙の先端の情報に応じて、プレレジストローラ53Aの再搬送が開始される。詳述すると、レジストローラ56によって再搬送されている先行記録紙の先端が第4センサS4によって検出された後(S25)、所定時間(t6秒)経過後(S32)に、プレレジストローラ53Aへの駆動開始がなされるようになっている(S33)。このとき、先行記録紙は速度V2(=Vp)で搬送されているのに対し、後続記録紙は速度V1(>V2)で搬送されるため、この所定時間(t6秒)は、プレレジストローラ53により再搬送された後続記録紙の先端が、レジストローラ56で再搬送されている先行記録紙の後端に追いつかない、換言すると、先行記録紙がレジストローラ56を完全に抜けた後に、後続記録紙がレジストローラ56に到達するような時間となっている。
【0118】
この後続記録紙を再搬送するために、プレレジストローラ53Aの回転が開始され(S15)るのと同時に、上述と同様に、速度V1で記録紙を搬送するよう中間搬送ローラ541の回転が開始される。すなわち、先行記録紙の先端が第3センサS3で検出されてからt4秒後に、ループ形成ローラ55の停止と同時に停止していた中間搬送ローラ541を、プレレジストローラ53Aの駆動開始(S15)と同時に駆動を開始する。
【0119】
一方、後続記録紙を搬送するためのループ形成ローラ55の駆動は、中間搬送ローラ541の駆動とは異なる。これは、プレレジストローラ53Aが駆動開始されたとき(S15)、ループ形成ローラ55はいまだ先行記録紙を搬送している上に、後続記録紙の搬送速度はV1であるが先行記録紙の搬送速度はV2であるからである。そのため、レジストローラ55による先行記録紙の搬送が終了したときに、レジストローラ55を後続記録紙の搬送のために回転するように制御する。すなわち、本実施の形態では、第4センサS4によって検出される先行記録紙の先端の情報に応じて、ループ形成ローラ55の回転速度を変更する。詳述すると、レジストローラ56及びループ形成ローラ55によって再搬送さている先行記録紙の先端が第4センサS4によって検出された後(S25)、所定時間(t8秒)経過後(S34)に、ループ形成ローラ55の回転周速度を、V2からV1へと変更する(S35)。
【0120】
なお、本実施の形態では、単位時間当たりの画像形成枚数(生産性)を向上させる、すなわち、画像形成手段3位置における先行記録紙と後続記録紙との紙間隔を狭めるために、周速度(速度V2)で回転しているループ形成ローラ55を、周速度V1に変更するようにしているが、プレレジストローラ53Aの駆動開始(S33)のための所定時間(t6秒)を長くとり、周速度(速度V2)で回転しているループ形成を停止せしめた後、プレレジストローラ53Aの駆動開始(S33)と同期してループ形成ローラ55の駆動を周速度(速度V1)で開始してもよい。
【0121】
そして、上述のように、プレレジストローラ53A、中間搬送ローラ541及びループ形成ローラ55によって速度V1で搬送される後続記録紙を、レジストローラ56に突き当てる。この場合、レジストローラ56は、速度V2で搬送されている先行記録紙の後端が、第4センサS4によって検出されたこと(S36)に基づいて、その回転が停止されるようになっている(S37)。したがって、後続記録紙は、回転が停止しているレジストローラ56に突き当たることになる。
【0122】
また、このとき、上述と同様に、後続記録紙の先端が第3センサS3により検出されて(S39)から所定時間(t4秒)経過後に、ループ形成ローラ55及び中間搬送ローラ541の駆動が停止される(S40)。したがって、上述と同様に、レジストローラ56によって先端が停止させられた後続記録紙は、更なるループ形成ローラ55による搬送により、レジストローラ56とループ形成ローラ55との間にループが形成される。
【0123】
そして、後続記録紙は、レジストローラ56及びループ形成ローラ55により適度なループが形成されて停止した後は、第4センサS4によって検出される先行記録紙の後端の情報に応じて、レジストローラ56の再搬送が開始される。すなわち、第4センサS4が先行記録紙の後端を検出してから(S36)、所定時間(t7秒)経過後(S38)に、制御手段からレジストローラ駆動開始信号が出力され、この信号に基づいてレジストローラ56及びループ形成ローラ55の回転が、上述と同様に、開始される(S24)。このとき、レジストローラ56及びループ形成ローラ55の回転周速度は、画像形成手段3による画像形成が行われるプロセススピードVpと同じ速度V2である。
【0124】
このように、本実施の形態では、プロセススピードVpより速い速度V1で、記録紙収納手段4Aから記録紙を搬送した後に、プロセススピードVpと同じ速度V2で画像形成手段3へと記録紙を搬送するので、画像形成手段3位置における先行記録紙と後続記録紙との紙間隔を狭めることができ、プロセススピードをさほど上げずとも生産性を向上させることができる。また、プロセススピードをさほど上げないため、画像形成装置の筐体自体の強度を上げる必要がなく、低コスト化を実現できる。さらに、種々の種類の記録材を用いた場合、記録紙収納手段4Aから送り出される搬送のタイミングはバラツクが、このバラツキを吸収するに十分な時間の確保をすることができ、搬送タイミングのバラツキを解消することができる。
【0125】
また、別の観点で見ると、本実施の形態は、搬送手段5により複数枚の記録紙が搬送される場合、レジストローラ56による再搬送が開始されたときの、レジストローラ56により再搬送されている先行記録紙の後端と後続記録紙の先端との間の距離は、先行記録紙がレジストローラ56を抜けたときの、先行記録紙の後端と後続記録紙の先端との間の距離より、長くなるようになる。さらに、別の観点でみると、本実施の形態は、搬送手段5により複数枚の記録紙が搬送されている場合(詳述すれば、先行記録紙がレジストローラ56によって搬送され、後続記録紙も他の搬送手段で搬送されているとき)、レジストローラ56により再搬送されている先行記録紙の後端と後続記録紙の先端との間の距離は、時間の経過とともに狭まるようになる。そのため、後続記録紙を早くレジストローラ56に突き当てることができ、搬送のタイミングが正確にとれるばかりでなく、レジストローラ56から再搬送される記録紙の間隔を狭めることができ、生産性を向上させることができる。
【0126】
ところで、本実施の形態においては、プレレジストローラ53による記録紙の停止時間は、レジストローラ56による記録紙の停止時間より長くなるように設定されている。すなわち、上流側の突き当て手段であるプレレジストローラ53による停止時間を長くするので、種々の種類の記録紙を用いた場合に最も搬送のバラツキが生じやすい上流側で早期に搬送のバラツキをなくすことができ、正確な搬送をすることができる。ここでいう停止時間とは、記録紙の先端がレジストローラ56やプレレジストローラ53に突き当たってから、再搬送が開始されるまでの時間である(図8において1枚目或いは2枚目の先端が水平になっている時間)。また、その時間の測定には、画像形成装置で使用可能な種々の種類の記録紙のうち、その画像形成装置で推奨される記録紙を用いて行う。これは、推奨される記録紙以外の記録紙では、搬送のバラツキが大きく、停止時間がまちまちになる可能性があり、これを吸収するためにレジストローラ56とプレレジストローラ53とで停止時間を異ならせているからである(推奨される記録紙では停止時間のバラツキは少ないため、正確な時間測定が可能)。
【0127】
なお、以上詳述した本実施の形態においては、複数枚の記録紙を連続給紙する場合、1枚目の記録紙に対しても、プレレジストローラ53に突き当て、停止、再搬送した後、レジストローラ56に突き当て、停止、再搬送するようにしたが、図9に示すように、1枚目の記録紙に対しては、プレレジストローラ53への突き当て、停止をすることなく搬送するようにしてもよい。この場合、1枚目の記録紙の搬送を早くすることができ、ひいては、1枚目の記録紙上への画像形成を早くすることができる。すなわち、1枚目の記録紙に対しては、先行記録紙がないため、先行記録紙との紙間隔等を考慮する必要がないので、余分な制御を行わず、先行記録紙との紙間隔を考慮する必要がある2枚目以降の後続記録紙に対しては、搬送タイミングを正確にするため、複数回の突き当て、停止、再搬送を行うようにする。これによって、1枚目の記録紙の搬送を早めることが出来るとともに、1枚目の記録紙と2枚の記録紙との紙間隔を正確にとることができ、ひいては、生産性の向上を図ることができる。
【0128】
この場合、図9に示すように、レジストローラ56による記録紙の停止時間は、1枚目の記録紙の停止時間の方が、2枚目の記録紙の停止時間より長くすることが好ましい。これは、1枚目の記録紙は、プレレジストローラ53で突き当て停止されないため搬送のバラツキが大きいのを、レジストローラ56で吸収することができるとともに、2枚目の記録紙は、プレレジストローラ53で突き当て停止されたので搬送のバラツキが少なく、1枚目の記録紙のときに比してレジストローラ56での停止時間を短くし、高生産性を実現できる。
【0129】
また、本実施の形態では、各記録紙収納手段4A〜4Cからの搬送路上に、プレレジストローラ53及び第1ループ形成手段(分離手段52)とレジストローラ56及びループ形成ローラ55との2つを設けるように構成しているが、3つ以上設けてもよいことは言うまでもない。特に、搬送路の距離が長くなる第2記録紙収納手段4Bやさらに第3記録紙収納手段4Cからの記録紙の搬送は、距離が長くなる分、搬送タイミングのずれや紙の曲がりが発生するので、中間搬送路b上に設けることにより、より良い効果が期待できる。
【0130】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、バラツキや曲がりを起こすことなく正確に記録材の搬送を行うことができる画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】複写機の概略断面図である。
【図2】搬送手段による記録紙の搬送経路を模式的に拡大した図である。
【図3】第1ユニットを引き出した状態の斜視図である。
【図4】第1給紙に関するのフローチャート図である。
【図5】記録紙収納手段近傍の動作を説明する模式図である。
【図6】第2給紙に関するフローチャート図である。
【図7】各ローラとセンサのタイミングチャート図である。
【図8】記録紙の位置を模式的に示したタイミングチャート図である。
【図9】他の実施の形態の記録紙の位置を模式的に示したタイミングチャート図である。
【符号の説明】
1 自動原稿送り装置
2 画像読取装置
3 画像形成手段
4 記録紙収納手段
5 搬送手段
6 排紙・再給紙手段
7A〜7C ユニット
51 ピックアップローラ
52 分離手段
53 プレレジストローラ
55 ループ形成ローラ
56 レジストローラ
S1A〜S1C 第1検出手段(第1センサ)
S2A〜S2C 第2検出手段(第2センサ)
S3 第3検出手段(第3センサ)
S4 第4検出手段(第4センサ)

Claims (8)

  1. 記録材を収納する記録材収納手段と、所定のプロセススピードで搬送されている記録材に画像形成を行う画像形成手段と、前記記録材収納手段から搬送路に沿って前記画像形成手段へ記録材を搬送する搬送手段と、を有する画像形成装置において、
    前記搬送路は、前記記録材収納手段から記録材を送り出す第1搬送路と、前記第1搬送路を経て送り出された記録材を搬送する中間搬送路と、前記中間搬送路を経て搬送された記録材を前記画像形成手段へと搬送する第2搬送路とを有し、
    前記第1搬送路上に、前記記録材収納手段に収納されている記録材を1枚ずつ分離して送り出す送出手段と
    搬送されている記録材を突き当てて少なくとも記録材の先端を停止せしめた後に再搬送する第1突き当て手段と、
    前記第1突き当て手段に対して記録材の搬送方向上流側に、前記記録材が前記第1突き当て手段に突き当たったときに前記記録材の搬送を継続して前記記録材にループを形成する第1ループ形成手段と、
    前記第1突き当て手段と第1ループ形成手段の間に、前記記録材をループ形状に案内する第1ループ形成ガイドと、
    前記第1突き当て手段に対して記録材搬送方向上流側に、前記記録材の先端を検出する第1検出手段と、
    前記第1突き当て手段に対して記録材搬送方向下流側に、前記記録材の後端又は先端を検出する第2検出手段と、を有し
    前記第2搬送路上に、搬送されている記録材を突き当てて少なくとも記録材の先端を停止せしめた後に再搬送する第2突き当て手段と、
    前記第2突き当て手段に対して記録材の搬送方向上流側に、前記記録材が前記第2突き当て手段に突き当たったときに前記記録材の搬送を継続して前記記録材にループを形成する第2ループ形成手段と、
    前記第2突き当て手段と第2ループ形成手段の間に、前記記録材をループ形状に案内する第2ループ形成ガイドと、
    前記第2突き当て手段に対して記録材搬送方向上流側に、記録材の先端又は後端を検出する第3検出手段と、
    前記第2突き当て手段に対して記録材搬送方向下流側に、記録材の先端および後端を検出する第4検出手段とを有し、
    前記第1突き当て手段に突き当てた後再搬送するときは、前記プロセススピードよりも速い速度で搬送し、前記第2突き当て手段に突き当てた後に再搬送するときは、前記プロセススピードで前記画像形成手段へと記録材を搬送するように前記第1突き当て手段と前記第2突き当て手段を制御し、
    前記第2検出手段による検出の結果に基づいて、前記記録材収納手段に収納されている記録材を1枚ずつ分離して送り出す送出を開始し、前記第1検出手段による検出の結果に基づいて、前記送出手段による送り出しを停止するように前記送出手段を制御し
    前記第3検出手段による検出の結果に基づいて、前記第2ループ形成手段による搬送を停止するように前記第2ループ形成手段を制御し、
    前記第4検出手段による記録材の先端の検出の結果に基づいて、前記第2ループ形成手段に対して記録材搬送方向上流側に配置された前記第1突き当て手段で一時停止している記録材の搬送を再開始し、記録材の後端の検出の結果に基づいて、前記第2突き当て手段による後続記録材の搬送を開始するように記録材の搬送を制御する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記送出手段は、前記第1ループ形成手段を兼用することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記記録材収納手段、前記送出手段、前記第1突き当て手段、第1ループ形成手段および第1ループ形成ガイドはユニット化され、一体的に引き出し可能であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第1突き当て手段、前記第2突き当て手段、前記第1ループ形成手段、前記第2ループ形成手段は、それぞれ独立に駆動制御することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記第1突き当て手段による記録材の停止時間は、前記第2突き当て手段による記録材の停止時間より長いことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1に記載の画像形成装置。
  6. 前記搬送手段により複数枚の記録材を搬送する場合、1枚目の記録材を搬送するときは、前記第1突き当て手段による記録材の停止を行うことなく搬送するように前記搬送手段を制御することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記第2突き当て手段による1枚目の記録材の停止時間は、前記第2突き当て手段による2枚目の記録材の停止時間より長いことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  8. 前記プロセススピードよりも速い速度で前記記録材収納手段から記録材を搬送するように、前記搬送手段を制御することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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