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JP3905892B2 - 菓子用の包装体 - Google Patents
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Description

本発明は、和菓子の輸送、保管、状態保護等に使用される菓子用の包装体に関するものである。
日本固有の菓子である和菓子は、四季折々の自然や風物を写し取って表現されたものが多く、味覚の他、五感を満足させるよう作られるという特徴があるが、この特徴に伴い和菓子を収納する包装体にも、高度な趣味性や価値が求められている。この和菓子を収納する従来の包装体は、図示しないが、包装基材の両側部が重ねて貼着されることにより形成されるチューブと、このチューブの開口した上下両端部がそれぞれ貼着されることにより形成される封止部と、チューブ上方の封止部に形成される略半円形の切り欠きとを備えている(特許文献1、2参照)。
このような包装体に収納された和菓子を食する場合には、切り欠きを用いて包装体を上方向から下方向に引き裂き、開封すれば、和菓子を取り出して食することができる。
特開平5‐213306号公報 特開平8‐337251号公報
従来の包装体は、以上のように切り欠きを用いて上端部から下部にかけて大きく長く引き裂かれ、開封されるので、開封の際、包装基材を必要以上に破り損ねるという問題がある。包装基材の大部分を破り、必要以上に損ねると、和菓子の他、包装自体の商品性(和菓子用の包装体の場合、趣味性や価値の高いことがある)に着目して和菓子を購入した者の欲求を到底満たすことができない。
また、一部の和菓子には、包装基材等にくっつきやすく、切りにくいという性質があるので、開封の際に和菓子がその全高に亘って露出すると、和菓子に指が触れて汚れたり、和菓子を崩すおそれが少なくない。しかしながらこれでは、食事の際に視覚的に不快感を生じたり、礼儀作法を重んじる茶会の席等では品位を損なうことがある。
本発明は上記に鑑みなされたもので、開封時に必要以上に損ねたり、菓子に指等が触れて汚れたり、あるいは菓子を崩すおそれを抑制することのできる菓子用の包装体を提供することを目的としている。
本発明においては上記課題を達成するため、和菓子包装用の包装基材と、この包装基材の両側部が重ねて貼り着けられることにより形成され、外部に露出する耳部と、包装基材の開口した両端部が閉じられることにより形成される封止部と、包装基材の一部が内側に折り込まれることにより形成される複数のひだ部とを含み、
包装基材を、ポリエチレン系フィルム、ナイロン系フィルム、包装基材の周方向へのカット性を有する二軸延伸易カット性フィルム、及び視認可能に露出する繊維紙を積層することにより形成し、
耳部の上下いずれか一方に、包装基材の周方向を向く複数の切り欠きを間隔をおいて形成するとともに、この複数の切り欠きの間を摘み部とし、この摘み部を用いて和菓子を包装した包装基材をその周方向に引き裂き、開封するようにしたことを特徴としている。
ここで、特許請求の範囲における菓子には、各種の和菓子(生菓子、半生菓子、干菓子)が含まれ、単数複数を問うものではない。なお、生菓子としては、もち物、蒸しまんじゅう、焼き物、淡雪かん、練り切り等があげられる。半生菓子としては、もなか、桃山等の焼き物、のしうめ等の流し物等があげられる。また、干菓子には、せんべい、打ち物、おこし、かりんとう、あめ物等が該当する。切り欠きや摘み部は、包装基材に収納された菓子の上方又は下方付近に位置するよう、耳部の上部(上端部含む)や下部(下端部含む)に形成されることが好ましい。
本発明によれば、包装された和菓子を取り出す場合、切り欠きにより切り欠かれた摘み部を包装基材の周方向に引っ張り、和菓子を包装した包装基材を周方向に引き裂き、開封する。この際、包装基材を構成する二軸延伸易カット性フィルムの少なくとも一部の高分子化合物が包装基材の周方向を向くので、包装基材を周方向に破り、一の封止部等を除去することができる。
一の封止部を破り取り、和菓子を包装した包装基材の大部分を破かないようにするので、包装基材を必要以上に破り損ねることがない。また、例え和菓子が包装基材にくっつきやすく、切りにくくても、和菓子の大部分が包装基材に覆われたままなので、開封の際に和菓子に指や手が触れて汚れたり、和菓子の上部や下部等を崩すおそれが少ない。
本発明によれば、包装基材を引き裂いてその封止部のみを破り取り、和菓子を収納した包装基材の大部分を縦に破かないようにするので、開封の際、包装基材を必要以上に破り損ねることがない。したがって、包装自体の商品性に着目して和菓子を購入した者の欲求を十分に満たすことができるという効果がある。
また、和菓子が包装基材にくっつきやすく、切りにくくても、上部を除く和菓子の大部分が包装基材に被覆されたままなので、開封の際に和菓子に指が触れて汚れたり、和菓子の上部等を崩すおそれが少ない。したがって、食事の際に視覚的に不快感を生じたり、茶会の席等で品位を損なうこともない。
さらに、包装基材の繊維紙が視認可能に露出して懐紙や和紙のような印象を視覚的に与えるので、和菓子に対応する落ち着き感や風情等を食する者に与えることが可能になる。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施の形態を説明すると、本実施形態における菓子用の包装体は、図1ないし図4に示すように、可撓性の複合基材からなる和菓子包装用の包装基材1と、この包装基材1が重ねて貼着されることにより形成され、包装基材1の外部に露出する耳部10と、包装基材1の開口した上下両端部がそれぞれ封緘されることにより形成される封止部20・21と、包装基材1の一部がそれぞれ内側に横断面略V字形に折り込まれることにより形成される一対のひだ部30とを備え、耳部10に一対の切り欠き40を間隔をおいて形成するようにしている。
包装基材1は、図4に示すように、耐寒性や加工性に優れ、和菓子に接触する安価なポリエチレン系フィルム2と、このポリエチレン系フィルム2に重着され、寸法安定性、機械的特性、成形性等に優れるナイロン系フィルム3と、このナイロン系フィルム3に重着され、包装基材1の周方向へのカット性を有する二軸延伸易カット性フィルム4と、木材パルプを原料として製造され、フィルム4に重着されて視認可能に露出するレーヨン紙(再生繊維紙)5とが積層されることにより、ガスバリヤー性や保香性を有する縦長の帯形に形成される。
二軸延伸易カット性フィルム4としては、引張強さや伸びの方向性がなく、縦横にバランスのとれた強度、熱収縮性、透明性に優れる配向構造のフィルムがあげられ、具体的には、ポリプロピレンやポリスチレン製のフィルム等が相当する。また、カットが容易になるならば、商品名YTのフィルムや商品名カラリアンのフィルム等でも良い。
包装基材1は、図1ないし図3に示すように、その左右両側部が重ねて貼着されることによりエンドレスのチューブに形成され、表面に商品名等からなる模様が印刷されており、裏面に上下方向に伸びる縦長の耳部10が位置する。この包装基材1の裏面や耳部10には、製造元等からなる模様が印刷される。
包装基材1の下端部の封止部20は包装体の製造時に封緘され、包装基材1の上端部の封止部21は和菓子の収納後に封緘される。また、一対の切り欠き40は耳部10の上部に包装基材1の左右横方向を向くよう間隔をおいて直線的に切り欠かれ、この一対の切り欠き40の間は操作用の摘み部50とされる(図3参照)。この一対の切り欠き40や摘み部50は、包装基材1に収納された和菓子の上方に位置するよう調整して形成される。
上記において、包装された和菓子を食する場合には、図3に示すように、摘み部50を横方向に引っ張り、和菓子を収納した包装基材1を周方向に引き裂き、開封すれば良い。この際、包装基材1を構成する二軸延伸易カット性フィルム4の樹脂が横方向を向き、横カットを容易にする横裂性を有するので、包装基材1を横方向に簡単に切り開き、封止部21のみを除去することができる。
上記構成によれば、包装基材1を略水平方向に引き裂き、包装基材1の封止部21のみを破り取り、和菓子を収納した包装基材1の大部分を縦に破かないようにするので、開封の際、包装基材1を必要以上に破り損ねることがない。したがって、包装自体の商品性に着目して和菓子を購入した者の欲求を十分に満たすことができる。
また、和菓子が包装基材1にくっつきやすく、切りにくくても、上部を除く和菓子の大部分が包装基材1に被覆されたままなので、開封の際に和菓子に指が触れて汚れたり、和菓子の上部等を崩すおそれが少ない。したがって、食事の際に視覚的に不快感を生じたり、茶会の席等で品位を損なうこともない。さらに、毛羽立つレーヨン紙5が視認可能に露出して懐紙や和紙のような印象を視覚的に与えるので、和菓子に対応する落ち着き感や風情等を食する者に与えることができる。
なお、上記実施形態では、耳部10の上部に一対の切り欠き40を間隔をおいて切り欠いたが、何らこれに限定されるものではない。例えば、耳部10の上部に一の切り欠き40を切り欠いて耳部10を上下二つに分割し、短い上方の耳部10を横方向に引っ張るようにしても良い。また、耳部10の下部に一対の切り欠き40を間隔をおいて切り欠いたり、耳部10の下部に一の切り欠き40を切り欠いても良い。
本発明に係る菓子用の包装体の実施形態を示す正面側の斜視説明図である。 本発明に係る菓子用の包装体の実施形態を示す裏面側の斜視説明図である。 本発明に係る菓子用の包装体の実施形態における切り欠きと摘み部とを用いて開封する状態を示す斜視説明図である。 本発明に係る菓子用の包装体の実施形態における包装基材を示す断面説明図である。
符号の説明
1 包装基材
2 ポリエチレン系フィルム
3 ナイロン系フィルム
4 二軸延伸易カット性フィルム
5 レーヨン紙(繊維紙)
10 耳部
20 封止部
21 封止部
30 ひだ部
40 切り欠き
50 摘み部

Claims (1)

  1. 和菓子包装用の包装基材と、この包装基材の両側部が重ねて貼り着けられることにより形成され、外部に露出する耳部と、包装基材の開口した両端部が閉じられることにより形成される封止部と、包装基材の一部が内側に折り込まれることにより形成される複数のひだ部とを含み、
    包装基材を、ポリエチレン系フィルム、ナイロン系フィルム、包装基材の周方向へのカット性を有する二軸延伸易カット性フィルム、及び視認可能に露出する繊維紙を積層することにより形成し、
    耳部の上下いずれか一方に、包装基材の周方向を向く複数の切り欠きを間隔をおいて形成するとともに、この複数の切り欠きの間を摘み部とし、この摘み部を用いて和菓子を包装した包装基材をその周方向に引き裂き、開封するようにしたことを特徴とする菓子用の包装体。
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