JP3907785B2 - 半導体記憶装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体記憶装置に関し、特にSDRAM(Synchronized Dynamic Randum Access Memory )のバーストモードにおける2ビット・プリフェッチのアクセス時間を改善した半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
シンクロナスDRAM(以下簡単にSDRAMと称する。)は、システム側から供給されるクロックに同期して内部動作を行うDRAMであり、通常のDRAMよりも高速動作を可能にする。このSDRAMは、システム側から更に動作モードを指定するコマンド信号を与えられる。その与えられたコマンド信号を内部でデコードすることにより、SDRAM側は、システム側が要求している動作モードを判別し、指定された動作モードに従って例えば読み出しデータを出力する。
【0003】
上記の動作モードの一つにバーストモードがある。このバーストモードは、外部から与えられたアドレスに対して、そのアドレスを起点にして連続するアドレスの記憶データを出力するモードである。そして、連続する出力ビットの数は、2ビット、4ビット、8ビットと指定される。
【0004】
かかるバーストモードでは、外部アドレスをもとに、内部でそれに連続するアドレスを生成し、そのアドレスをデコードして記憶データを出力する。但し、2ビットバーストモードで、1つの内部アドレスを生成したり、4ビットバーストモードで、3つの内部アドレスを生成したり、更に、8ビットバーストモードで、7つの内部アドレスを生成することは非効率的である。
【0005】
そこで、SDRAMは、内部のメモリセルアレイを奇数アドレス側のメモリセルアレイと偶数アドレス側のメモリアレイとに分割し、バーストモードでは、外部から与えられた或いは内部で生成したアドレスに対して、最下位ビットを除いたアドレスを、奇数アドレス側メモリセルアレイと偶数アドレス側メモリセルアレイのコラムデコーダに与える。かかる構成にして、必ず2ビットの記憶データを連続して出力することができる様にする。この構成は、2ビット・プリフェッチ回路と呼ばれる。
【0006】
図13は、従来のSDRAMの2ビット・プリフェッチ回路の例を示す図である。この例では、メモリセルアレイが、奇数アドレス側のメモリセルアレイ10と偶数アドレス側のメモリセルアレイ20との分割される。そして、それぞれのメモリセルアレイ10,20に対して、アドレス・プリデコーダ11,21とアドレス・メインデコーダ12,22とが設けられる。更に、それぞれのメモリセルアレイ10,20の出力が、データバスアンプ13,23で増幅される。
【0007】
SDRAMは、システム側から与えられるクロックCLKに同期して動作する。従って、そのクロックCLKを取り込むクロックバッファ30から出力されるクロック31のタイミングにより、コマンド信号2(comm)がコマンドラッチ・デコーダ32にラッチされ、アドレス信号3(Add)(この例ではa0−a9の10ビット)がアドレスバッファ33にラッチされる。そして、アドレスバッファ33からのアドレス信号a3−a9が、コマンドラッチ・デコーダ32の生成するアドレスラッチクロック35のタイミングでアドレスラッチ38にラッチされる。また、同じクロック35によりアドレス信号a1,a2がアドレスラッチ・カウンタ39にラッチされる。
【0008】
アドレス信号a3−a9は、そのまま奇数側と偶数側のアドレスプリデコーダ11,21に与えられる。一方、アドレスa1,a2は、奇数側のアドレスプリデコーダ11にそのまま与えられる。また、偶数側のアドレスプリデコーダ21には、アドレスa1,a2そのままのラッチアドレス44或いはアドレス演算回路46でアドレスを1つ増加した新たなシフトアドレス48が、最下位アドレスa0の値に応じて、即ち、偶数か奇数かに応じて、与えられる。
【0009】
そして、外部アドレスが偶数の場合は、偶数側のデータバスアンプ23で増幅された偶数側記憶データ24が、出力データラッチ回路16にクロック56のタイミングでラッチされ、そして、奇数側のデータバスアンプ13で増幅された奇数側記憶データ14が、出力データラッチ回路26にクロック57のタイミングでラッチされ、偶数、奇数の順番に連続して出力される。
【0010】
また、外部アドレスが奇数の場合は、奇数側記憶データ14が出力データラッチ回路16に、偶数側記憶データ24が出力データラッチ回路26にそれぞれクロック56,57のタイミングでラッチされ、奇数、偶数の順番に連続して出力される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
図14は、上記図13の回路の動作を示すタイミングチャートの図である。SDRAMでは、外部クロックCLKの立ち上がりエッジに同期して読み出しを指示するコマンド信号2が与えられ、同じタイミングで外部アドレス3が与えられる。そして、時刻t1のタイミングでアドレスラッチ回路38,39から、ラッチされたアドレス42(a9−a3)とアドレス44(a1,a2)とが出力される。
【0012】
ところが、外部から奇数アドレスが与えられた場合は、アドレスa1,a2に1を加えたシフトアドレス48を偶数側のアドレスプリデコーダ21に与える必要がある。図中、時刻t2でそのシフトアドレス48が生成される。その結果、奇数側のアドレス58(a9−a1)は、時刻t2のタイミングで生成されていても、偶数側のアドレス60(a9−a1)は、時刻t3になるまで生成されない。従って、両側のアドレス58と60とが出そろってから、メモリセルアレイ10,20でのセルデータの読み出し時間tread後の、時刻t4のタイミングで、データバスアンプのラッチ信号55が、クロック発生器54で生成されて、両方のデータがデータバスアンプ13,23でラッチされる。そして、読み出されたデータがクロック56のタイミングで出力データラッチ回路16にラッチされ、その後、読み出しデータがクロック57のタイミングで出力データラッチ回路26にラッチされる。
【0013】
従って、読み出しコマンド2が与えられるクロックCLKの立ち上がりのタイミングから、出力DOUTに最初の読み出しデータが出力される時刻t6までのCAS遅延時間tCAC は、かなり長くなる。
【0014】
更に、4ビットバーストモードでは、上記した2ビットプリフェッチ動作が2回行われ、8ビットバーストモードでは、上記した2ビットプリフェッチ動作が4回行われる。そして、それぞれの2ビットプリフェッチ動作で、上記したCAS遅延時間tCAC を要する。
【0015】
このような遅延時間は、高速動作を目的としたバーストモードでの読み出し時間として適切でなく、CAS遅延時間tCAC の短縮が望まれる。
【0016】
そこで、本発明の目的は、バーストモード時の2ビットプリフェッチ動作を高速にした半導体記憶装置を提供することにある。
【0017】
更に、本発明の別の目的は、バーストモード時の2ビットプリフェッチ動作における最初の出力データが出力されるまでのCAS遅延時間が少なくとも短縮された半導体記憶装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明は、奇数側のメモリセルアレイからのデータは、+1の演算回路の遅延時間を無視した早いタイミングでデータ保持回路にラッチし、出力端子に出力する。また、偶数側のメモリセルアレイからのデータは、与えられた列アドレスが偶数の時は上記と同じ早いタイミングでデータ保持回路にラッチし、列アドレスが奇数の時は+1の演算回路の遅延時間分遅らせてデータ保持回路にラッチする。その場合は、偶数側の出力データの出力端子への出力は奇数側の出力データの出力の後であるので、全体の出力動作に影響を与えない。
【0019】
上記の目的を達成する為に、本発明は、外部から与えられた或いは内部で生成された第一の列アドレスに対応するメモリセルの第一のデータと、該第一の列アドレスを増加させた第二の列アドレスに対応するメモリセルの第二のデータとを連続して出力する2ビットプリフェッチ機能を有する半導体記憶装置において、奇数の列アドレスに対応するメモリセルを有する奇数側メモリセルアレイと、
前記奇数側メモリセルアレイに対応する奇数側列アドレスデコーダと、
前記奇数側メモリセルアレイからの読み出しデータを保持する奇数側データ保持回路と、
偶数の列アドレスに対応するメモリセルを有する偶数側メモリセルアレイと、
前記偶数側メモリセルアレイに対応する偶数側列アドレスデコーダと、
前記偶数側メモリセルアレイからの読み出しデータを保持する偶数側データ保持回路とを有し、
前記第一の列アドレスの最下位ビットが奇数の時は、前記奇数側データ保持回路の保持タイミングが、前記偶数側データ保持回路の保持タイミングより早いことを特徴とする。
【0020】
本発明の別の発明では、列アドレスの最下位ビットの次の第二、第三ビットについて、それらの組み合わせを1つづつシフトする回路を設け、偶数側デコーダ回路に、列アドレスが偶数の時はそのままの第二、第三のビットのアドレスを与え、列アドレスが奇数の時は1つシフトした組み合わせの第二、第三のビットのアドレスを与える。このシフト動作は、従来の如き演算動作遅延時間を要しないので、偶数側も奇数側もそのCAS遅延時間を短くすることができる。
【0021】
また、上記目的を達成する別の発明は、外部から与えられた或いは内部で生成された第一の列アドレスに対応するメモリセルの第一のデータと、該第一の列アドレスを増加させた第二の列アドレスに対応するメモリセルの第二のデータとを連続して出力する2ビットプリフェッチ機能を有する半導体記憶装置において、
奇数の列アドレスに対応するメモリセルを有する奇数側メモリセルアレイと、
前記奇数側メモリセルアレイに対応する奇数側列アドレスデコーダと、
前記奇数側メモリセルアレイからの読み出しデータを保持する奇数側データ保持回路と、
偶数の列アドレスに対応するメモリセルを有する偶数側メモリセルアレイと、
前記偶数側メモリセルアレイに対応する偶数側列アドレスデコーダと、
前記偶数側メモリセルアレイからの読み出しデータを保持する偶数側データ保持回路と、
前記第一の列アドレスの少なくとも2ビットの下位ビットをプリデコードするプリデコーダと、
該プリデコードされた信号をラッチして前記奇数側デコーダに与える奇数側アドレスラッチ回路と、
前記第一の列アドレスが偶数の時は前記プリデコードされた第一の信号をラッチし、前記第一の列アドレスが奇数の時は前記少なくとも2ビットの下位ビットを増加させたアドレスをプリデコードした第二の信号をラッチし、前記第一または第二の信号を前記偶数側デコーダに与える偶数側アドレスラッチ回路とを有することを特徴とする。
【0022】
更に、上記目的を達成する更に別の発明は、外部から与えられた或いは内部で生成された第一の列アドレスに対応するメモリセルの第一のデータと、該第一の列アドレスを増加させた第二の列アドレスに対応するメモリセルの第二のデータとを連続して出力する2ビットプリフェッチ機能を有する半導体記憶装置において、
奇数の列アドレスに対応するメモリセルを有する奇数側メモリセルアレイと、
前記奇数側メモリセルアレイに対応する奇数側列アドレスデコーダと、
前記奇数側メモリセルアレイからの読み出しデータを保持する奇数側データ保持回路と、
偶数の列アドレスに対応するメモリセルを有する偶数側メモリセルアレイと、
前記偶数側メモリセルアレイに対応する偶数側列アドレスデコーダと、
前記偶数側メモリセルアレイからの読み出しデータを保持する偶数側データ保持回路と、
前記第一の列アドレスの少なくとも2ビットの下位ビットをプリデコードした第一の信号をラッチして前記奇数側デコーダに与える奇数側アドレスラッチ回路と、前記第一の列アドレスが偶数の時は前記第一の信号をラッチし、前記第一の列アドレスが奇数の時は前記第一の信号をシフトさせた第二の信号をラッチして、前記第一または第二の信号を前記偶数側デコーダに与える偶数側アドレスラッチ回路とを備えたアドレスラッチ回路とを有することを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態の例について図面に従って説明する。しかしながら、かかる実施の形態例が本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0024】
図1は、2ビットプリフェッチの動作を説明する為のタイミングチャートを示す図である。図1には、行側と列側の動作を含むメモリ全体の動作が示される。SDRAMでは、外部クロック1に同期して、外部からコマンド信号2や、行アドレス4,列アドレス3等が与えられる。図1に示した2ビットバーストモードでの読み出し動作では、最初に、クロック1の立ち上がりエッジに同期してアクティブ・コマンド及び行アドレス4が与えられる。従って、それ以降ワード線が選択されてHレベルに駆動される。その状態が/RASに示される。
【0025】
そこで、クロック1の立ち上がりエッジに同期して、読み出しコマンド(リード・コマンド)及び列アドレス3が与えられる。それ以降は、列側のアドレスデコードt11、ビット線の選択t12、データバス上の読み出されたデータの読み出しt13及び出力データラッチ回路からの読み出しデータの出力t14を経て、出力DOUTに2つのデータが連続して出力される。上記の時間t11〜t14が、列側のCAS遅延時間tCAC である。
【0026】
/CASにより示される列側がアクティブ状態の期間は、データバス線やデータバスアンプ等の列側の回路は、1つの状態しかとることができない。しかし、この2ビットプリフェッチ構成にすることで、1つの列アドレスに対して2つの連続アドレスの記憶データを読み出すことができ、全体のアクセス時間を短縮することができる。
【0027】
図2は、2ビットプリフェッチ動作における列アドレスを示す図表である。2ビットプリフェッチ回路では、与えられる列アドレスに対して、そのアドレスの列の記憶データと、そのアドレスの次のアドレスの列の記憶データとを連続して出力する。従って、与えられた列アドレスに対して、その次のアドレスを生成する必要がある。
【0028】
図2中、左側のコラムが与えられるアドレスa2,a1,a0である。真ん中のコラムが、第一の読み出し用のアドレスa2,a1,a0であり、右側のコラムが、第二の読み出し用のアドレスa2,a1,a0である。与えられるアドレスは、外部から与えられるアドレスの場合もあれば、内部で生成されるアドレスの場合もある。
【0029】
仮に、与えられるアドレスが(a2,a1,a0)=(0,0,0)とすると、第一のアドレスはそれと同じの(0,0,0)、そして、第二のアドレスは(0,0,1)となる。従って、最初に読み出されるデータは、偶数側のメモリセルアレイのデータであり、後で読み出されるデータは奇数側のメモリセルアレイのデータになる。上記の場合は、奇数側のデコーダ及び偶数側のデコーダには、共に(a2,a1)=(0,0)を与えればよい。
【0030】
同様に、与えられるアドレスが(a2,a1,a0)=(0,0,1)とすると、第一のアドレスはそれと同じの(0,0,1)、そして、第二のアドレスは(0,1,0)となる。従って、最初に読み出されるデータは、奇数側のメモリセルアレイのデータであり、後で読み出されるデータは偶数側のメモリセルアレイのデータになる。上記の場合は、奇数側のデコーダに(a2,a1)=(0,0)を与え、偶数側のデコーダに(a2,a1)=(0,1)を与える必要がある。
【0031】
更に、与えられるアドレスが(a2,a1,a0)=(0,1,1)とすると、第一のアドレスはそれと同じの(0,1,1)、そして、第二のアドレスは(1,0,0)となる。従って、最初に読み出されるデータは、奇数側のメモリセルアレイのデータであり、後で読み出されるデータは偶数側のメモリセルアレイのデータになる。この場合は、奇数側のデコーダに(a2,a1)=(0,1)を与え、偶数側のデコーダに(a2,a1)=(1,0)を与える必要がある。
【0032】
上記の説明から明らかな通り、与えられたアドレスが、偶数アドレスの場合は、偶数側のデコーダと奇数側のデコーダには最下位ビットa0を除いた列アドレスa2,a1を与えれば、連続するアドレスのデータを読み出すことができる。一方、与えられたアドレスが、奇数アドレスの場合は、偶数側のデコーダには列アドレス(a2,a1)に+1した新たな列アドレス(a2,a1)を生成する必要がある。しかも、その+1の演算には(a2,a1)=(0,1)の場合の様に桁上げ処理が必要な場合がある。
【0033】
前述した従来例を示した図13では、与えられた列アドレスに対して、+1演算回路46で+1処理されたシフトアドレス48を生成し、与えられたアドレスの最下位ビットa0が、0の場合(偶数アドレス)の場合と1の場合(奇数アドレス)とで偶数側のデコーダに与える列アドレスa2,a1を切り換えている。同様に、出力側の出力データラッチ回路16,26へのデータバスアンプ13,23の出力のラッチの順番も最下位ビットa0が0か1かで切り換えている。
【0034】
図3は、本発明の実施の形態例である2ビットプリフェッチ回路を示す図である。図3中には、図13に対応する部分には同じ引用番号を付している。図3の回路は、クロック1のタイミングでコマンド2やアドレス3がそれぞれのバッファ32,33に取り込まれ、アドレスa9−a3がアドレスラッチ回路38に、アドレスa2,a1がアドレスラッチ・カウンタ39にラッチされることは、図13の回路と同様である。また、それぞれのメモリセルアレイ10,20からの読み出しデータが、対応するデータ保持回路であるデータバスアンプ13,23でラッチされ、偶数アドレス(a0=0)の時と奇数アドレス(a0=1)の時とで、対応する出力データラッチ回路16,26にそのデータがラッチされることも、図13の回路と同様である。
【0035】
本実施の形態例は、データバスアンプ13,23にラッチタイミングを与えるデータバスアンプ・データラッチ信号551,552が、第二及び第三のクロック生成回路541,542により別々に生成される点で、図13の従来例と異なる。しかも、本実施の形態例では、偶数アドレス(a0=0)が与えられる場合は、第一のクロック生成回路52からの早いタイミングのクロック521に基づいて第二及び第三のクロック生成回路541,542がデータラッチ信号551,552を生成する。そして、奇数アドレス(a0=1)が与えられる場合は、第一のクロック生成回路52からの早いタイミングクロック521に基づいて第二のクロック生成回路541が奇数側のデータラッチ信号551を生成し、遅延バッファ531により生成された遅延したタイミングクロック532に基づいて第三のクロック生成回路542が偶数側のデータラッチ信号552を生成する。早いタイミングのタイミングクロック521と遅延したタイミングクロック532とは、最下位アドレスa0が0か1かに応じて切り替わるスイッチ533を介して、第三のクロック生成回路542に与えられる。
【0036】
即ち、偶数アドレスが与えられる場合は、+1演算回路46により生成されるアドレスa1,a2のシフトアドレス48は不要であるので、演算回路46での演算時間を考慮せずに、早いタイミングで偶数側及び奇数側のメモリセルアレイ20,10のデータをデータバスアンプ23,13にラッチする。
【0037】
逆に、奇数アドレスが与えられる場合は、奇数側のアドレスプリデコーダ11は、与えられたアドレスa9−a1をそのまま与えられてデコードし、奇数側のメモリセルアレイ10からの出力データが早いタイミングで奇数側のデータ保持回路のデータバスアンプ13にラッチされる。従って、最初に出力されるべき奇数側の出力データは、演算回路46での演算時間を待つことなく、出力端子DOUTに生成される。そして、偶数側のアドレスプリデコーダ21は、演算回路46で+1増加して生成されるシフトアドレス48を与えられてデコードし、遅延したタイミングで偶数側のメモリセルアレイ20からの出力データがデータバスアンプ23にラッチされる。但し、偶数側のデータは、出力端子DOUTに奇数側のデータの出力の後に出力されるので、偶数側のデータバスアンプ23でのラッチのタイミングが遅延していても、全体のアクセス時間に影響はない。
【0038】
図4は、偶数アドレスが与えられた場合の、図3の実施の形態例の回路の動作を示すタイミングチャート図である。偶数アドレスが外部から与えられ或いは内部で生成されて与えられた場合は、図2の図表にて説明した通り、最下位アドレスa0を無視して、単純にアドレスa1−a9を両方のアドレスプリデコーダ11,21に与えることができる。従って、演算回路46の演算結果を待つことなく、両方のメモリセルアレイ20,10のデータを早いタイミングでほぼ同時にデータバスアンプ23,13でラッチすることができる。
【0039】
図4に沿って説明すると、先ずクロック1の立ち上がりエッジのタイミングで、リードコマンド2とアドレス3が、それぞれコマンドラッチ・デコーダ32及びアドレスバッファ33にラッチされる。コマンドラッチ・デコーダ32により生成されるアドレスラッチクロック35のタイミングt1で、アドレスラッチ回路38に上位アドレスa9−a3(42)がラッチされ、アドレスラッチ・カウンタ回路39に下位アドレスa2,a1(44)がラッチされる。図4の例では、上位アドレスa9−a3が「1111111 」であり、下位アドレスa2,a1が「11」である。
【0040】
そして、これらのラッチアドレス42,44は、そのまま偶数側のアドレスプリデコーダ21と奇数側のアドレスプリデコーダ11とに与えられる。従って、時刻t3のタイミングで、両方のデコード動作が終了し、デコード済みの偶数側アドレス60と奇数側アドレス58とが、それぞれ偶数側メモリセルアレイ20と奇数側メモリセルアレイ10とに同時に与えられる。時刻t3から奇数側のメモリセルアレイ内のセルデータ読み出し時間treadodd 後に、奇数側のデータバスアンプ13にデータラッチ信号551が与えられる。同様に、時刻t3から偶数側メモリセルアレイ内のセルデータ読み出し時間treadeven後に、偶数側のデータバスアンプ23にデータラッチ信号552が与えられる。上記データラッチ信号551,552は、共に、早いタイミングの信号521をもとに、第二のクロック生成回路541と第三のクロック生成回路542により生成される。
【0041】
従って、時刻t4から一定の時間後には、奇数側の出力データ14も偶数側の出力データ24も確定する。この例では、偶数アドレスが与えられる場合であるので、時刻t5のタイミングで発生する第一の出力クロック56で、偶数側のデータバスアンプ23にラッチされた偶数側出力データ24が出力データラッチ回路16にラッチされ、時刻t6のタイミングで出力端子DOUTに出力される。更に、その後、時刻t7のタイミングで発生する第二の出力クロック57で、奇数側のデータバスアンプ13にラッチされた奇数側出力データ14が出力データラッチ回路26にラッチされ、時刻t8のタイミングで出力端子DOUTに出力される。
【0042】
図13のタイミングチャート図と比較すると明らかな通り、図4の例では、図13において必要としていた時刻t1からt2までの演算回路46でのカウントアップ演算時間の遅延が存在しない。そして、本実施の形態例の時刻t1から最初の偶数側データが出力される時刻t6までの時間は、従来例の図13での時刻t2から時刻t6までと同等である。従って、クロックCLKの立ち上がりエッジから最初に偶数側データが出力される時刻t6までのCAS遅延時間tCAC は、従来例よりも短くなる。
【0043】
図5は、奇数アドレスが与えられた場合の、図3の実施の形態例の回路の動作を示すタイミングチャート図である。奇数アドレスが外部から与えられ或いは内部で生成されて与えられた場合は、図2の図表にて説明した通り、アドレスa1−a9がそのまま奇数側アドレスプリデコーダ11に与えられ、アドレスa3−a9と+1の演算が行われたシフトアドレスa1,a2とが偶数側のアドレスプリデコーダ21に与えられる。そして、奇数側のメモリセルアレイ10の出力データが先に出力端子DOUTに出力され、偶数側の出力データ24がその後で出力端子DOUTに出力される。従って、奇数側のメモリセルアレイ10の出力データは、演算回路46の演算結果を待つことなく、早いタイミングで奇数側データバスアンプ13でラッチすることができる。一方、偶数側の出力データは、演算回路46の演算時間分遅れたタイミングで、偶数側データバスアンプ23でラッチされる。
【0044】
図5に沿って説明すると、先ずクロック1の立ち上がりエッジのタイミングで、リードコマンド2とアドレス3が、それぞれコマンドラッチ・デコーダ32及びアドレスバッファ33にラッチされる。コマンドラッチ・デコーダ32により生成されるアドレスラッチクロック35のタイミングt1で、アドレスラッチ回路38に上位アドレスa9−a3(42)がラッチされ、アドレスラッチ・カウンタ回路39に下位アドレスa2,a1(44)がラッチされる。図5の例では、上位アドレスa9−a3が「1111111 」であり、下位アドレスa2,a1が「11」である。ここまでは、図4の偶数アドレスの場合と同様である。
【0045】
時刻t1でアドレスラッチ回路38,39でアドレスa9−a1がラッチされると、奇数側のアドレスプリデコーダ11にそのままのアドレス42,44が与えられ、プリデコード時間後の時刻t2でデコードされた奇数側アドレス58が奇数側のメモリセルアレイ10に与えられる。そして、セルデータの読み出し時間treadodd 後の時刻t4odd に生成されるデータラッチ信号551のタイミングで、出力データが奇数側データバスアンプ13にラッチされる。その奇数側のラッチデータ14は、時刻t5に生成される出力クロック56のタイミングで、出力データラッチ回路16にラッチされ、出力DOUTに出力される。従って、CAS遅延時間tCAC は、演算回路46のカウントアップに必要な時間を含んでおらず、図4の偶数アドレスが与えられた場合と同じ最短の時間になる。
【0046】
一方、偶数側のアドレスプリデコーダ21には、アドレスa9−a3と共に、演算回路46で+1カウントアップされたシフトアドレスa2,a1が与えられる。従って、プリデコード動作は、シフトアドレス48が生成される時刻t2以降に開始されて、デコードされた偶数側アドレス60は、奇数側よりも遅れた時刻t3で偶数側メモリセルアレイ20に与えられる。従って、それからセルデータ読み出し時間treadeven後の時刻t4evenに生成されるデータラッチ信号552のタイミングで、出力データが偶数側データバスアンプ23にラッチされる。その偶数側のラッチデータ24は、時刻t7に生成される出力クロック57のタイミングで、出力データラッチ回路26にラッチされ、出力DOUTに出力される。
【0047】
即ち、偶数側メモリセルアレイ20からの出力データがデータバスアンプ23にラッチされるタイミングt4evenは、奇数側のタイミングt4odd よりも演算回路46のカウントアップ動作時間分だけ遅れているが、奇数側の出力データ14が先に出力端子DOUTに出力されるので、偶数側の出力データ24が出力データラッチ回路26にラッチされる時刻t7には十分間に合う。従って、奇数側のデータを出力してから偶数側のデータを出力するという全体の動作に対して、演算回路46でのカウントアップ動作の遅れは、何ら影響を与えない。
【0048】
上記の動作では、第三のクロック生成回路542により、遅延バッファ531で遅延した信号532に基づいてラッチ信号552が生成される。この偶数側のラッチ信号552は、奇数側のラッチ信号551よりも演算回路46でのカウントアップ動作時間分だけ遅れたタイミングを持つ。
【0049】
上記の図4で示した偶数アドレスが与えられる場合も、図5で示した奇数アドレスが与えられる場合も、最初の出力データが出力端子DOUTに出力されるまでのCAS遅延時間tCAC は、演算回路46の演算時間による遅延がない最短の時間となる。
【0050】
図6は、図3中の演算回路46とスイッチ50を含む演算回路501の回路例を示す図である。図中、ゲートに丸印が付されているのがP型MOSトランジスタを示す。図6の回路の上半分が、ラッチアドレス44のアドレスa1を入力して、最下位アドレスa0に応じて生成されるシフトアドレス48またはアドレス44のアドレスa1を生成する回路であり、下半分がアドレスa2についての同様の回路である。
【0051】
アドレスa1についての上半分の回路について説明する。図2の図表にて説明した通り、アドレスa1は、偶数アドレス(a0=0)が与えられた時はそのまま変更せずに偶数側アドレスプリデコーダ21に与えられる。また、奇数アドレス(a0=1)が与えられた時は、その論理を反転して偶数側アドレスプリデコーダ21に与えられる。
【0052】
そこで、上半分の回路では、CMOSスイッチ70,71はアドレスa0=0の時に導通し、CMOSスイッチ73,74はアドレスa0=1の時に導通する。NANDゲート75にはアドレスa0とシーケンシャルモード信号sqとが入力される。シーケンシャルモード信号sqは、バーストモード動作を有効にする為の制御信号である。従って、シーケンシャルモード信号sqが1であり、アドレスa0が0の時は、NANDゲート75の出力が1(Hレベル)となり、CMOSスイッチ70,71が導通、スイッチ73,74が非導通となる。従って、アドレスa1は、そのままラッチ信号100のLレベルのタイミングで、インバータ80とCMOSインバータ81,84からなるラッチ回路にラッチされる。即ち、ラッチ信号100により、CMOSスイッチ77,78は導通し、インバータ81,84が活性化される。
【0053】
一方、シーケンシャルモード信号sqが1であり、アドレスa0が1の時は、NANDゲート75の出力が0(Lレベル)となり、CMOSスイッチ70,71が非導通、スイッチ73,74が導通となる。従って、アドレスa1は、インバータ72によって反転されて、ラッチ信号100のLレベルにより上記したラッチ回路にラッチされる。
【0054】
以上の通り、最下位のアドレスa0に応じて、アドレスa1のそのままの信号44か或いは反転したシフトアドレス48かが生成される。
【0055】
次に、アドレスa2の下半分の回路について説明する。図2の図表にて説明した通り、アドレスa2は、下位アドレスa0,a1が(1,1)の時は、桁上げにより反転論理値となり、下位アドレスa0,a1が(1,1)以外の時は、桁上げは発生せずに、そのままの論理値となる。
【0056】
そこで、シーケンスモード信号sqが1であり、且つ下位アドレスa0,a1が(1,1)以外の時は、NANDゲート90の出力は1(Hレベル)となる。その結果、CMOSスイッチ85,86が導通して、ラッチ信号101のLレベルのタイミングで、アドレスa2がそのままインバータ95とCMOSインバータ96,99からなるラッチ回路にラッチされる。
【0057】
一方、シーケンスモード信号sqが1であり、且つ下位アドレスa0,a1が(1,1)の時は、NANDゲート90の出力は0(Lレベル)となる。その結果、CMOSスイッチ88,89が導通して、ラッチ信号101のLレベルのタイミングで、インバータ87によるアドレスa2の反転論理値が、インバータ95とCMOSインバータ96,99からなるラッチ回路にラッチされる。
【0058】
以上の通り、下位のアドレスa0、a1の組み合わせに応じて、アドレスa2がそのままの信号44か或いは反転したシフトアドレス48かが生成される。
【0059】
図7は、本実施の形態例のデータバスアンプ回路と出力データラッチ回路との関係を特に示した半導体記憶装置の全体を示す図である。図3内の回路と対応する部分には、同じ引用番号を付した。
【0060】
図7において、外部アドレス3がアドレスバッファ33にクロック31のタイミングで取り込まれ、ラッチ回路38,39を介してプリデコーダ11,21に与えられる。尚、この例では、図3中の回路501は省略されている。また、外部アドレス3は、列側のアドレスである。プリデコーダ11,21の出力はアドレスメインデコーダ12,22に与えられ、デコードされた選択信号58,60が、メモリセルアレイ10,20に与えられる。
【0061】
メモリセルアレイ10,20内は、複数のワード線WL0,WL1とビット線BL0,BL1との交差部にメモリセルMCが配置される。図示されない行側のアドレスがデコードされて選択されたワード線WLが立ち上がる。その結果、メモリセルMCの容量に蓄積された電荷に応じて、ビット線BLに電位の変動をもたらす。そして、ビット線対BL0,BL1の差動信号がセンスアンプSAで感知されて増幅される。メインデコーダ12,22からの選択信号58,60により、ビット線トランスファーゲート101,102が導通し、センスアンプSAで増幅された出力データが、データバス線DB0,DB1に出力される。そして、このデータバス線DB0,DB1に出力された出力データが、データラッチ信号551,552のタイミングでデータバスアンプ13,23により増幅されラッチされる。
【0062】
データ保持回路であるデータバスアンプ13,23は、カレントミラー回路103,104及び109,110を有する2つの差動アンプと、その出力115,116をラッチするNANDゲート117,118よりなるラッチ回路から構成される。
【0063】
データバス線DB0,DB1は、ソースが共通接続されたN型トランジスタ105,106及び111,112に供給される。そして、データラッチ信号551,552によりトランジスタ114及び108が導通し、差動アンプが活性化すると、トランジスタ105または106の一方が導通し、また、トランジスタ111または112の一方が導通する。その結果、それぞれの差動アンプの出力115と116とに逆相の信号が生成され、その逆相の信号が交差接続された2つのNANDゲート117,118からなるラッチ回路にラッチされる。
【0064】
このラッチ回路の出力は、インバータ119により反転され、スイッチ15,25により出力データラッチ回路16,26に供給される。スイッチ15,25は、CMOSスイッチ120,121及び122,123からなり、最下位アドレスa0によって、選択的に導通、非導通となる。スイッチ122,123には、他方のメモリセルアレイからのデータバスアンプの出力信号が供給される。図3にて説明した通り、最下位アドレスa0の論理に応じて、偶数側か奇数側の出力データが出力データラッチ回路16,26に、出力クロック56,57のHレベルのタイミングでトランジスタ125が導通してラッチされる。
【0065】
以上が、メモリセルアレイ10,20から出力DOUTまでの読み出しデータの流れである。
【0066】
[第二の実施の形態例]
図3で示した上記の実施の形態例では、下位アドレスa2,a1に対して+1の演算を演算回路46で行った。しかし、図2の図表で示した通り、わずかに8種類の入力アドレスに対して、奇数側アドレスと偶数側アドレスを形成すればよい。従って、汎用性のある+1演算回路ではなく、8種類の組み合わせのアドレスa0,a1,a2を、奇数側と偶数側アドレスに変換する回路を設けることで、与えられるアドレスが奇数であっても偶数であってもCAS遅延時間を短くすることができる。
【0067】
図8は、第二の実施の形態例の回路を示す図である。第二の実施の形態例では、かかる変換回路502を設け、データバスアンプのラッチ信号553は、奇数側も偶数側も同じ早いタイミングで生成される。奇数側と偶数側のラッチ信号553は同じクロック発生回路543で生成されるが、図13の従来例とは異なり、ラッチ信号553は早いタイミングで生成される。
【0068】
図8の回路は、下位アドレスa1,a2に対して最下位アドレスa0の論理に応じて変換動作を行う変換回路502を設けている点と、同じデータラッチ信号553がクロック発生回路543で生成されて奇数側と偶数側のバスデータアンプ13,23に与えられる点とで、図3の第一の実施の形態例と異なる。この変換回路502は、基本的には、最下位アドレスa0=0(偶数アドレス)の場合は、同じアドレスa1,a2をそのまま奇数側と偶数側のデコーダ11,21に与え、最下位アドレスa0=1(奇数アドレス)の場合は、a2,a1をそのまま奇数側のデコーダ11に与え、偶数側のデコーダ21に(0,0)を(0,1)に、(0,1)を(1,0)に、(1,0)を(1,1)に、(1,1)を(0,0)に、それぞれ変換して与える。即ち、この変換は、4種類のアドレスa2,a1の組み合わせを1つづつシフトした別の組み合わせに置き換えることで可能である。特に、本実施の形態例では、変換回路502は、アドレスa2,a1をプリデコードして、4種類のプリデコード信号を最下位アドレスa0の論理に応じてシフト変換する。
【0069】
まず、上位アドレスa9−a3は、アドレスバッファ33でクロック31のタイミングでラッチされ、プリデコーダ381に与えられる。そこで、適宜プリデコードされた信号421がアドレスラッチ回路382に一旦ラッチされる。そのラッチされたプリデコード信号422は、奇数側と偶数側のアドレスデコーダ11,21に与えられる。
【0070】
下位アドレスa2,a1は、ラッチクロック35のタイミングでプリデコーダ391に与えられ、4ビットの第一のプリデコード信号441と、それをシフト変換した第二のプリデコード信号442とが生成される。奇数側のアドレスラッチ・カウンタ392には、第一のプリデコード信号441が与えられる。また、偶数側のアドレスラッチ・カウンタ393には、第一のプリデコード信号441または第二のプリデコード信号442が最下位アドレスa0の論理に応じて選択されて与えられる。
【0071】
そして、奇数側のアドレスラッチ・カウンタ392からのプリデコード信号443が奇数側のアドレスデコーダ11に与えられ、偶数側のアドレスラッチ・カウンタ393からのプリデコード信号444が偶数側のアドレスデコーダ21に与えられる。
【0072】
そして、奇数側のデコード信号58に従って選択された列の出力データが、奇数側データバスアンプ13に、データラッチ信号553のタイミングでラッチされる。また、同様に、偶数側のデコード信号60に従って選択された列の出力データが、偶数側データバスアンプ23に、データラッチ信号553のタイミングでラッチされる。両側のデータバスアンプ13,23は、同じデータラッチ信号553のタイミングでラッチされる。しかも、変換回路502の動作は、演算回路の如く桁上げなどの複雑な動作を必要としないので、遅延することなくシフト変換されたプリデコード信号441,442を生成することができる。従って、データラッチ信号553は、演算回路で必要としたカウントアップの遅延時間のない早いタイミングの信号となる。
【0073】
図9は、図8の動作を説明するタイミングチャートを示す図である。上記した通り、クロック1の立ち上がりエッジに同期して、読み出しコマンド2と外部アドレス3とがそれぞれのバッファ回路32,33にラッチされる。そして、そのラッチが完了した時刻t1から時刻t3までの間に、上位アドレスa9−a3については、プリデコーダ回路381でプリデコードされ、アドレスラッチ回路382でラッチされ、更にアドレスデコーダ11,12及び21,22でデコードされて、デコード信号58,60が生成される。
【0074】
また、下位アドレスa2,a1については、時刻t1からt2までの間に、変換回路502によるプリデコードと最下位アドレスa0の論理によるシフト変換、及びアドレスデコーダ11,12及び21,22によるデコードが行われて、デコード信号58,60が生成される。最下位アドレスa0の論理によるシフト変換は、後述する通り特別の回路構成ではなく、プリデコード信号の接続を1ビットシフトするだけであり、演算回路の如き遅延時間は発生しない。
【0075】
そして、時刻t3からセルデータ読み出し時間treadodd,treadeven経過後の時刻t4に、データラッチ信号553のタイミングで、奇数側メモリセルアレイ10からの出力データが奇数側データバスアンプ13でラッチされ、偶数側メモリセルアレイ20からの出力データが偶数側データバスアンプ23でラッチされる。その後、図9の例では、外部アドレスが奇数であるので、奇数側の出力データ14が出力クロック56のタイミングで出力データラッチ回路16にラッチされて出力され、その後、偶数側の出力データ24が出力クロック57のタイミングで出力データラッチ回路26にラッチされて出力される。従って、リードコマンドが取り込まれたクロック1の立ち上がりから最初の出力データが出力されるまでのCAS遅延時間tCAC は、従来例よりも演算時間分短くなっている。
【0076】
図10は、図8における変換回路502の概略回路を示す図である。図8の各部に対応する部分には、同じ引用番号を付している。この変換回路は、アドレスa1,a2がアドレスバッファ331,332でラッチされて、逆相の信号a1,/a1,a2,/a2が生成される。それらの逆相信号はプリデコーダ391に与えられ、4ビットのプリデコード信号441が生成される。図中では、この4ビットのプリデコード信号441には、ca20cz, ca21cz, ca22cz, ca23czの番号が与えられる。奇数側のアドレスラッチ回路392には、それらのプリデコード信号441がそのまま与えられる。また、奇数側のアドレスラッチ回路392には、内部アドレスカウンタ394からのカウントアップされた内部プリデコード信号441iが与えられる。そして、外部アドレス活性化信号extp0zと内部アドレス活性化信号intp0zとにより、プリデコード信号441または内部プリデコード信号441iが選択される。従って、4ビットまたは8ビットバーストモードのコマンド信号が与えられた時は、所定のタイミングで内部アドレス活性化intp0zが活性化される。
【0077】
バーストモードは、そのバースト長が2ビット、4ビット、8ビットとある。従って、4ビット或いは8ビットの場合は、内部でアドレスa2,a1,a0をカウントアップする必要がある。その場合は、内部アドレスカウンタ394からのカウントアップしたプリデコード信号441iが内部アドレス活性化信号intp0zにより選択される。
【0078】
この内部アドレスカウンタ394は、プリデコード信号443を1ビットシフトした信号を内部プリデコード信号441iとして生成する。従って、信号bca20z, bca21z, bca22z, bca23zが、1ビットずれて内部アドレスカウンタ394に与えられる。内部アドレスカウンタ394では、後述するラッチ信号によりその入力されるプリデコード信号443がラッチされる。
【0079】
偶数側のアドレスラッチ回路393には、プリデコーダ391の第一のプリデコード信号441と、それを1ビットシフトした第二のプリデコード信号442とが与えられる。第二のプリデコード信号442は、単に配線を1ビットずらしてアドレスラッチ回路393に接続されるだけである。また、偶数側のアドレスラッチ回路393には、内部アドレスカウンタ394のカウントアップされた第一の内部プリデコード信号441iと、それを1ビットシフトした第二の内部プリデコード信号442iとが与えられる。第二のプリデコード信号442iは、単に配線を1ビットずらしてアドレスラッチ回路393に接続されるだけである。
【0080】
そして、プリデコード信号441、442或いは内部プリデコード信号441i、442iの選択が、前述した外部アドレス活性化信号extp0zと内部アドレス活性化信号intp0zとにより行われる。更に、第一のプリデコード信号441,441i或いは第二のプリデコード信号442,442iの選択が、最下位アドレスa0若しくはそれを遅延回路395で遅延させた遅延信号bca00zにより行われる。
【0081】
即ち、バースト長に従って、外部アドレスから生成されたプリデコード信号441,442が外部アドレス活性化信号extp0zにより選択され、内部アドレスカウンタ394から生成された内部プリデコード信号441i,442iが内部アドレス活性化信号intp0zにより選択される。同様に、最下位アドレスa0=0の時に、第一のプリデコード信号441,441iが選択され、最下位アドレスa0=1の時に、1ビットシフトされた第2のプリデコード信号442,442iが選択される。
【0082】
図10から理解される通り、1ビットシフトされた第二のプリデコード信号442,442iを形成するためには、単にその配線をずらすだけでよいので、特に1ビットシフトの為の演算回路を必要としない。従って、1ビットシフトする変換に、特別の遅延時間を要することはない。
【0083】
図11,図12は、図10の各回路391,392,393,394の内部を示した図である。図11と図12は、回路393と394の一部が重複しているが、両図を合体することにより、図10が完成する。アドレスバッファ33は、カレントミラー回路を利用した差動増幅器33aとクロック31によりラッチされるシンクロナイズドフリップフロップ33bとから構成される。プリデコーダ391は、アドレスバッファ33からの出力の組み合わせを入力する4つのNANDゲートから構成される。内部アドレスカウンタ394は、シーケンシャルモード信号seqzによりCMOSスイッチ140が制御される構成である。
【0084】
偶数側のアドレスラッチ回路393は、最下位アドレスa0により導通、非導通されるCMOSスイッチ130と、遅延された最下位アドレスbca00zにより導通、非導通されるCMOSスイッチ131とを有する。これらのスイッチは、アドレスa0の論理に応じて、上記した通り、第一或いは第二のプリデコード信号を選択する。偶数側のアドレスラッチ回路393は、更に、外部アドレス活性化信号extp0zにより導通するCMOSスイッチ132と、プリデコード信号441,442をラッチするラッチ回路133とを有する。更に、内部アドレス活性化信号intp0zにより導通するCMOSスイッチ134と、内部プリデコード信号441i,442iをラッチするラッチ回路135とを有する。
【0085】
奇数側のアドレスラッチ回路392は、外部アドレス活性化信号extp0zにより導通するCMOSスイッチ132と、プリデコード信号441,442をラッチするラッチ回路133とを有し、更に、内部アドレス活性化信号intp0zにより導通するCMOSスイッチ134と、内部プリデコード信号441i,442iをラッチするラッチ回路135とを有する。これらの構成は、偶数側のアドレスラッチ回路393と同様である。そして、奇数側のアドレスラッチ回路392には、偶数側の様な最下位アドレスa0に応じて選択する為のスイッチは設けられていない。
【0086】
上記の第二の実施の形態例では、アドレスa1,a2をプリデコードした信号を1ビットシフトした。しかし、アドレスa1,a2を取り込んだアドレスバッファ回路33からの出力の組み合わせ(4種類)をずらしてプリデコーダに与えてもよい。そして、第一と第二のプリデコード信号が生成される。但し、その場合は、内部アドレスカウンタは与えられたアドレスをカウントアップする動作を必要とする。従って、プリデコーダ回路391によってプリデコードされた信号を1ビットシフトする回路構成にすると、内部アドレスカウンタの構成を単純にすることができる。
【0087】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明によれば、2ビットプリフェッチ回路において、偶数アドレスが与えられた場合も、奇数アドレスが与えられた場合も、最初の出力データが出力端子DOUTに生成されるタイミングを早くすることができる。従って、スペック上のCAS遅延時間tCAC を短くすることができる。
【0088】
また、2ビットプリフェッチ回路において、列アドレスの下位アドレスa1,a2から、最初に出力される第一アドレスと2番目に出力される第二アドレスとを変換することで、+1演算動作を行うことなく、デコーダ回路に適切なアドレスを与えることができ、出力データが出力端子DOUTに生成されるタイミングを早くすることができる。
【0089】
その場合、下位アドレスa1,a2をプリデコードした信号とそれを1ビットずらした信号とを最下位アドレスa0の論理に応じて選択することで、回路構成を簡素化することができ、スペック上のCAS遅延時間tCAC を短くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】2ビットプリフェッチの動作を説明する為のタイミングチャートを示す図である。
【図2】2ビットプリフェッチ動作における列アドレスを示す図表である。
【図3】本発明の実施の形態例である2ビットプリフェッチ回路を示す図である。
【図4】偶数アドレスが与えられた場合の、図3の実施の形態例の回路の動作を示すタイミングチャート図である。
【図5】奇数アドレスが与えられた場合の、図3の実施の形態例の回路の動作を示すタイミングチャート図である。
【図6】図3中の演算回路46とスイッチ50を含む回路501の回路例を示す図である。
【図7】本実施の形態例のデータバスアンプ回路と出力データラッチ回路との関係を特に示した半導体記憶装置の全体を示す図である。
【図8】第二の実施の形態例の回路を示す図である。
【図9】図8の動作を説明するタイミングチャートを示す図である。
【図10】図8における変換回路502の概略回路を示す図である。
【図11】図10の各回路391,392,393,394の内部を示した図(その1)である。
【図12】図10の各回路391,392,393,394の内部を示した図(その2)である。
【図13】従来のSDRAMの2ビット・プリフェッチ回路の例を示す図である。
【図14】図13の回路の動作を示すタイミングチャートの図である。
【符号の説明】
3 列アドレス
10 奇数側メモリセル
11,12 奇数側デコーダ
13 奇数側データ保持回路、奇数側データバスアンプ
16 第一の出力データラッチ回路
20 偶数側メモリセル
21,22 偶数側デコーダ
23 偶数側データ保持回路、偶数側データバスアンプ
26 第二の出力データラッチ回路
501 演算回路
502 アドレスラッチ回路
392 奇数側アドレスラッチ回路
393 偶数側アドレスラッチ回路
Claims (6)
- 外部から与えられた或いは内部で生成された第一の列アドレスに対応するメモリセルの第一のデータと、該第一の列アドレスを増加させた第二の列アドレスに対応するメモリセルの第二のデータとを連続して出力する2ビットプリフェッチ機能を有する半導体記憶装置において、
奇数の列アドレスに対応するメモリセルを有する奇数側メモリセルアレイと、
前記奇数側メモリセルアレイに対応する奇数側列アドレスデコーダと、
前記奇数側メモリセルアレイからの読み出しデータを保持する奇数側データ保持回路と、
偶数の列アドレスに対応するメモリセルを有する偶数側メモリセルアレイと、
前記偶数側メモリセルアレイに対応する偶数側列アドレスデコーダと、
前記偶数側メモリセルアレイからの読み出しデータを保持する偶数側データ保持回路とを有し、
前記第一の列アドレスの最下位ビットが奇数の時は、前記奇数側データ保持回路の保持タイミングが、前記偶数側データ保持回路の保持タイミングより早いことを特徴とする半導体記憶装置。 - 請求項1において、前記第一の列アドレスの最下位ビットが偶数の時は、前記偶数側データ保持回路の保持タイミングが、前記奇数側データ保持回路の保持タイミングとほぼ同時であることを特徴とする半導体記憶装置。
- 請求項1または2において、更に、前記第一の列アドレスの第2及び第3の下位ビットをそのまま前記奇数側アドレスデコーダに与え、当該第2及び第3の下位ビットを前記最下位ビットが偶数の時はそのまま、奇数の時は増加させて前記偶数側アドレスデコーダに与える演算回路を有することを特徴とする半導体記憶装置。
- 請求項1または2において、更に、前記奇数側データ保持回路の保持タイミングを与える奇数側データラッチ信号と、前記偶数側データ保持回路の保持タイミングを与える偶数側データラッチ信号とを生成するデータラッチ信号生成回路を有することを特徴とする半導体記憶装置。
- 請求項1または2において、前記奇数側データ保持回路は、奇数側メモリセルアレイからのデータバスに出力された出力データを保持する奇数側データバスアンプであり、前記偶数側データ保持回路は、偶数側メモリセルアレイからのデータバスに出力された出力データを保持する偶数側データバスアンプであることを特徴とする半導体記憶装置。
- 請求項5において、更に、前記最下位ビットが偶数の時は前記偶数側データ保持回路が保持する出力データを、前記最下位ビットが奇数の時は前記奇数側データ保持回路が保持する出力データを、それぞれ第一のクロックでラッチする第一の出力ラッチ回路と、前記最下位ビットが偶数の時は前記奇数側データ保持回路が保持する出力データを、前記最下位ビットが奇数の時は前記偶数側データ保持回路が保持する出力データを、それぞれ第一のクロックより遅い第二のクロックでラッチする第二の出力ラッチ回路とを有することを特徴とする半導体記憶装置。
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