JP3908575B2 - 液体防曇剤組成物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、液体防曇剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
ガラス、プラスチック、高分子フィルム等の表面は水滴の凝集或いは付着によって曇り易く、その本来の透明性が著しく損われ、或いは表面反射のむらを生じる。これらの曇りはその使用目的に応じて、種々の障害を引き起こす。例えば自動車のフロント或いはサイド、リアガラスの冬期における曇りは、使用上不便なものであるばかりではなく運転上非常に危険性を伴う。またショーウインドウの曇りは、その本来の陳列効果を果さない。一方農業用温室の高分子フィルム、ガラス或いは住居の明り取り窓の曇りは日光の通りを著しく妨げ、植物の生育を妨げたり、健康上好ましくないものである。さらには冬季の窓ガラスの結露は室内のかび発生の原因になり、毎日の手入れが必要である。その他、洗面所や風呂場の鏡は、風呂の湯による水蒸気によって表面が曇り、鏡本来としての役割を果たさない。
【0003】
この様な曇りを防ぐ目的で従来から種々の方法が提案されている。例えば、自動車のリアガラスでは、ガラス表面を露点以上の温度に保って水滴の付着を防止することを目的としてガラス表面に電導性被膜を設けてこれに通電し、発熱により曇りを防止する方法が採られている。その他に、防曇剤としては第一にケイ素樹脂、ワックス、パインタール、アスファルト等を主剤とする撥水性のものが提案されている。これはガラス表面に凝集した水滴を速やかに表面から流去しようとするものである。第二に、ソーダ石けん、アルキルスルホン酸、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリビニルアルコール、アルブミン分解物、ロート油、サポニン等の湿潤性の防曇剤は、表面に湿潤性の膜を形成させ表面の自由エネルギーを大きくすることにより、水で一様に濡らすようにするものである。
【0004】
しかしながら、ガラス表面を露点以上の温度に保つことで防曇を行う方法は、その処理が煩雑であると共にコストも高くつく。撥水性の防曇剤では、凝集によって生じた水分をガラス面から速やかに流去させることが難かしいために、大きな水滴となってガラス面に留まってしまうという欠点があり、更に、撥水性が不十分な場合には、かえって曇りの現象を助長させることもある。このように、撥水性の防曇剤においては、性質上解決し難い問題点が多い。湿潤性の防曇剤においても色々な問題点が未解決である。すなわち、一般に界面活性剤の湿潤性被膜は凝集水分によりガラス表面から流去し易く効果持続性の点でやはり問題がある。また、ガラス面に塗布した場合にいずれも湿潤性の塗布被膜が不透明不均一になるために、防曇剤自体によってガラスの透視性が損なわれ、仕上り性がよくないといった欠点がある。そこで本出願人は、特開平5−331454号公報にて、アルキルグリコシドを含有する、仕上がり性がよく且つ防曇持続性に優れた防曇剤を提案した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、防曇効果の持続性に優れるだけでなく、より貯蔵安定性に優れた防曇剤が求められている。
【0006】
本発明の課題は、防曇効果の持続性と貯蔵安定性に優れた液体防曇剤組成物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、(a)下記一般式(1)で示される化合物及び/又は下記一般式(2)で示される化合物〔以下、(a)成分という〕、(b)下記一般式(3)で表される化合物〔以下、(b)成分という〕、並びに水を含有し、(a)及び(b)の合計が0.01〜60質量%であって、且つ質量比で(a)/(b)=90/10〜51/49である液体防曇剤組成物に関する。
R1(OR2)aGb (1)
〔式中、R1は直鎖もしくは分岐鎖の炭素数14〜20のアルキル基又はアルケニル基を示し、R2は炭素数2〜4のアルキレン基を示し、Gは還元糖に由来する残基を示し、aはその平均値が0〜5となる数を示し、bはその平均値が1〜10となる数を示す。〕
R3-(O-CH2-CH(OH)-CH2)n-OH (2)
〔式中、R3は直鎖又は分岐鎖の炭素数10〜20のアルキル基又はアルケニル基を示し、nはその平均値が2〜10となる数を示す。〕
R4(OR5)cGd (3)
〔式中、R4は直鎖もしくは分岐鎖の炭素数6〜12のアルキル基又はアルケニル基を示し、R5は炭素数2〜4のアルキレン基を示し、Gは還元糖に由来する残基を示し、cはその平均値が0〜5となる数を示し、dはその平均値が1〜10となる数を示す。〕
【0008】
【発明の実施の形態】
<(a)成分>
(a)成分の前記一般式(1)で表されるアルキルグリコシドのうち、aはその平均値が0〜5であるが、この値が水溶性、結晶性を調整する。つまり、aが高い程水溶性が高くなり且つ結晶性が低くなる傾向にある。好ましいaの値は0〜2である。次に、bはその平均値が1より大きい場合、つまり2糖以上の糖鎖を親水性基とする一般式(1)で示されるアルキルグリコシドを含有する場合、糖鎖の結合様式は1−2、1−3、1−4、1−6結合、更にα−、β−ピラノシド結合又はフラノシド結合及びこれらの混合された結合様式を有する任意の混合物を含むことが可能である。また、一般式(1)中のbの平均値は1〜10、好ましくは1〜3であるが、より好ましいbの平均値は約1〜1.5、最も好ましくは1.1〜1.4であり、特にbが1〜3のものより構成されているものが望ましい。なお、bの測定法はプロトンNMR法によるものである。
【0009】
一般式(1)の化合物では、R1のアルキル鎖長が重要である。すなわち、一般式(1)の場合、R1は直鎖もしくは分岐鎖の炭素数14〜20、好ましくは14〜16のアルキル基又はアルケニル基である。R1におけるアルキル基もしくはアルケニル基の炭素数が14以上のものは、防曇効果の持続性が優れ、20以下のものは貯蔵安定性に優れる。また、R2は炭素数2〜4のアルキレン基であるが、水溶性などから好ましい炭素数は2又は3である。更にGは単糖もしくは2糖以上の原料によってその構造が決定されるが、このGの原料としては、単糖ではグルコース、ガラクトース、キシロース、マンノース、リキソース、アラビノース等及びこれらの混合物等が、2糖以上ではマルトース、キシロビオース、イソマルトース、セロビオース、ゲンチビオース、ラクトース、スクロース、ニゲロース、ツラノース、ラフィノース、ゲンチアノース、メレジトース等及びこれらの混合物等が挙げられる。これらのうち、好ましい単糖類原料は、それらの入手性及び低コストの点から、グルコース、フルクトースであり、2糖以上ではマルトース、スクロースである。
【0010】
また、本発明に用いられるモノアルキルグリセリルエーテルを示す一般式(2)中のR3は、直鎖又は分岐鎖の炭素数10〜20のアルキル基又はアルケニル基を示し、nは平均値が2〜10となる数を示す。R3の炭素数が10未満の場合は防曇持続性に劣り、20を超える場合は貯蔵安定性が悪くなる。
【0011】
<(b)成分>
(b)成分の前記一般式(3)で表されるアルキルグリコシドのうち、cはその平均値が0〜5であるが、この値が水溶性、結晶性を調整する。つまり、cが高い程水溶性が高くなり且つ結晶性が低くなる傾向にある。好ましいcの値は0〜2である。次に、dはその平均値が1より大きい場合、つまり2糖以上の糖鎖を親水性基とする一般式(3)で示されるアルキルグリコシドを含有する場合、糖鎖の結合様式は1−2、1−3、1−4、1−6結合、更にα−、β−ピラノシド結合又はフラノシド結合及びこれらの混合された結合様式を有する任意の混合物を含むことが可能である。また、一般式(1)中のdの平均値は1〜10、好ましくは1〜3であるが、より好ましいdの平均値は約1〜1.5、最も好ましくは1.1〜1.4であり、特にdが1〜3のものより構成されているものが望ましい。なお、dの測定法はプロトンNMR法によるものである。
【0012】
一般式(3)の化合物では、R4のアルキル鎖長が重要である。すなわち、一般式(3)の場合、R4は直鎖もしくは分岐鎖の炭素数6〜12、好ましくは6〜10のアルキル基又はアルケニル基である。R4におけるアルキル基もしくはアルケニル基の炭素数が上記の範囲において優れた貯蔵安定性が得られる。また、R5は炭素数2〜4のアルキレン基であるが、水溶性などから好ましい炭素数は2又は3である。更にGは単糖もしくは2糖以上の原料によってその構造が決定されるが、このGの原料としては、単糖ではグルコース、ガラクトース、キシロース、マンノース、リキソース、アラビノース等及びこれらの混合物等が、2糖以上ではマルトース、キシロビオース、イソマルトース、セロビオース、ゲンチビオース、ラクトース、スクロース、ニゲロース、ツラノース、ラフィノース、ゲンチアノース、メレジトース等及びこれらの混合物等が挙げられる。これらのうち、好ましい単糖類原料は、それらの入手性及び低コストの点から、グルコース、フルクトースであり、2糖以上ではマルトース、スクロースである。
【0013】
<液体防曇剤組成物>
本発明の液体防曇剤組成物中の(a)成分と(b)成分の合計量は、0.01〜60質量%、好ましくは0.1〜50質量%、より好ましくは0.2〜40質量%、特に好ましくは0.3〜10質量%である。また(a)/(b)が質量比で90/10〜51/49、好ましくは、80/20〜60/40である。両者の合計が前記範囲において、優れた貯蔵安定性が得られる。また両者の質量比が前記範囲において、貯蔵安定性と優れた防曇持続性を得ることができる。
【0014】
本発明の液体防曇剤組成物は、通常上記(a)、(b)成分及び後述する任意成分にバランスの水を加えて調製される。組成物中の水分量は50〜99.9質量%、特には40〜90質量%が好ましい。
【0015】
本発明では、貯蔵安定性の点から水溶性有機溶剤〔以下、(c)成分という〕を含有することが好ましく、具体的には、(c1)下記の一般式(4)で表される化合物又は下記一般式(5)で表わされる化合物であって1mmHg(133.322Pa)以上(20℃)の蒸気圧を有する水溶性揮発性溶剤、及び(c2)炭素数1〜5の一価アルコール又は多価アルコールから選ばれる1種以上が好適に使用される。
R6O(C2H4O)p(C3H6O)qR7 (4)
〔式中、R6及びR7はそれぞれ水素原子又は炭素数1〜8のアルキル基を示し、R4及びR5が同時に水素原子であることはない。p及びqは0≦p≦3、0≦q≦3の整数であって、p及びqが同時に0であることはない。〕
R8OC(CH3)2CH2CH2OH (5)
〔式中、R8は炭素数1〜3のアルキル基を示す。〕
【0016】
一般式(4)で表わされる化合物としては、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ヘキサプロピレングリコールモノエチルエーテル、テトラプロピレングリコールジメチルエーテル、ポリオキシエチレン(p=1)ポリオキシプロピレン(q=4)グリコールモノエチルエーテル、ポリオキシエチレン(p=1)ポリオキシプロピレン(q=1.5)グリコールブチルエーテル等が挙げられる。一般式(5)で表わされる化合物としては、3−メトキシ−3−メチルブタノール、3−エトキシ−3−メチルブタノール等が挙げられる。
【0017】
また、炭素数1〜5の一価アルコール又は多価アルコールとしては、メタノール、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、tert−ブチルアルコール、ペンチルアルコール、ネオペンチルアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、グリセリン等が挙げられる。
【0018】
本発明の防曇剤組成物には、これら水溶性有機溶剤の中でも、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、エタノール、及びイソプロピルアルコールから選ばれる1種以上の水溶性有機溶剤を含有することが好ましい。
【0019】
(c)成分の水溶性有機溶剤は、防曇剤組成物中に、好ましくは0.5〜20質量%、より好ましくは1〜5質量%配合される。
【0020】
本発明の防曇剤組成物には、処理した表面の仕上がりを良好にする目的から前記(a)成分及び(b)成分以外の界面活性剤〔以下(d)成分という〕を含有することができ、特に好ましくは陰イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤を配合することができる。
【0021】
陰イオン界面活性剤としては、通常のスルホネート系陰イオン界面活性剤、サルフェート系陰イオン界面活性剤、カルボキシレート系陰イオン界面活性剤等が使用される。スルホネート系陰イオン界面活性剤としては、直鎖又は分岐鎖アルキル(炭素数8〜22)ベンゼンスルホン酸塩、長鎖アルキル(炭素数8〜22)スルホン酸塩、長鎖オレフィン(炭素数8〜22)スルホン酸塩等がある。またサルフェート系陰イオン界面活性剤としては、長鎖モノアルキル(炭素数8〜22)硫酸エステル塩、ポリオキシエチレン(1〜6モル)長鎖アルキル(炭素数8〜22)エーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレン(1〜6モル)アルキル(炭素数8〜18)フェニルエーテル硫酸エステル塩等がある。カルボキシレート系陰イオン界面活性剤としては、長鎖アルキル(炭素数8〜22)脂肪酸塩、N−長鎖アルキロイル(炭素数8〜22)サルコシンの塩等がある。これら陰イオン界面活性剤の対イオンとしての陽イオンは、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属イオン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアルカノールアミンイオン等である。
【0022】
非イオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレン(6〜35モル)長鎖アルキル(第1級又は第2級、炭素数8〜22)エーテル、ポリオキシエチレン(6〜35モル)アルキル(炭素数8〜18)フェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックコポリマー、長鎖アルキル(炭素数8〜16)ジメチルアミンオキシド等が使用される。仕上り性等の点から、ポリオキシエチレン(6〜35モル)長鎖アルキル(第1級又は第2級、炭素数8〜22)エーテル、ポリオキシエチレン(6〜35モル)アルキル(炭素数8〜18)フェニルエーテルが好ましい。
【0023】
これら(d)成分の界面活性剤の配合量は、防曇効果を妨げない程度に含有することが好ましく、組成物中0.001〜5質量%が適当であり、特に好ましくは0.001〜1質量%である。また(a)成分、(b)成分との配合比率が質量比として(a)/[(b)+(d)]=90/10〜51/49、特には80/20〜60/40であることが、防曇持続性を得る上で好ましい。多すぎる(d)成分の界面活性剤の配合は防曇効果を低下させる。
【0024】
本発明では防曇効果の持続性を付与する目的から造膜助剤(以下(e)成分という)を含有することが好ましく、具体的にはヒドロキシエチル化澱粉、ヒドロキシプロピル化澱粉等のヒドロキシアルキル化澱粉、カルボキシメチル化澱粉等のカルボキシアルキル化澱粉、及びこれらを過酸化水素、次亜塩素酸ナトリウム等の酸化剤又は酵素により低粘度化したもの等の化工澱粉;カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース等のセルロース誘導体;アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸等の重合体もしくは共重合体、又はこれらの塩;スチレンスルホン酸重合体もしくは共重合体、又はこれらの塩;アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル系のモノマー、及びスチレンなどが使用可能であるが、特にポリビニルアルコール、無水マレイン酸の共重合物が好ましい。造膜助剤の配合量は、全組成中、好ましくは0.01〜10質量%、より好ましくは0.05〜8質量%、更に好ましくは0.05〜5質量%である。
【0025】
本発明では処理する表面への防曇剤の付着性を向上させる目的からアルカリ剤(以下(f)成分という)を含有することが好ましく、揮発性或いは液状アミン化合物は、揮発性或いは液状のものが好適である。具体的にはアンモニア、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジエチルアミノエタノール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、モルホリン等が挙げられる。これらの中でも特にモノエタノールアミン、トリエタノールアミン、2−アミノ−メチル−1−プロパノール、モルホリンが好ましい。
【0026】
本発明の防曇剤組成物は対象表面に対してスプレーすることで容易に防曇効果を得ることができる。しかしながら、スポンジ、紙、不織布又は織布等の吸収体に含浸させた形態とすることや、スプレー後に布などで拭き取ることで、防曇剤組成物を均一に塗布することができるだけでなく、汚れも除去できるので好ましい。なお、汚れ落としを考慮する場合、前記(c)成分の水溶性有機溶剤を0.5〜20質量%含有すること、及び/又はアルカリ剤を0.1〜10質量%含有することにより、より汚れを落としやすくなるため好ましい。また、布などの基体に含浸させるような場合は、0.01〜0.9dtexの繊維径を有する極細繊維を織り込んだ布を用いることが好ましい。
【0027】
【実施例】
表1に示す組成の液体防曇剤組成物を調製し、防曇持続性、貯蔵安定性を評価した。
【0028】
<防曇持続性の評価>
ガラスビーカーをエタノールで洗浄し、その外壁に表1の液体防曇剤組成物をトリガー式スプレーヤーにて約5gスプレーし乾燥させた。ガラスビーカーに氷を入れ、湯浴(90℃〜95℃)上の水蒸気中に放置した。30秒後、ガラスビーカーの外壁をよく肉眼で観察し、ガラスビーカーを湯浴上から取りはずし、乾燥させた。よく乾燥させた後、ガラスビーカーに氷を入れ、再び湯浴上の水蒸気中に放置してビーカーの曇り具合を観察した。以上の操作をガラスビーカー全体が曇るまで繰りかえし、その回数により防曇持続性の評価を行った。
【0029】
<貯蔵安定性の評価>
表1の液体防曇剤組成物を20℃恒温状態にて20日間静置し、その後、組成物の状態を観察し、以下の基準で評価した。
○:透明である。
×:白濁又は分離している。
【0030】
【表1】
【0031】
(注)
・アルキルグリコシド(1);一般式(1)中のR1がC16H33、Gがグルコースに由来する残基、aが0、bが1.4の化合物
・アルキルグリコシド(2);一般式(1)中のR1がC14H29、Gがグルコースに由来する残基、aが0、bが1.4の化合物
・アルキルグリコシド(3);一般式(1)中のR1がC14H29、Gがグルコースに由来する残基、aが2、bが2の化合物
・アルキルグリコシド(4);一般式(2)中のR1がC6H13、Gがグルコースに由来する残基、cが0、dが1.3の化合物
・アルキルグリコシド(5);一般式(2)中のR1がC10H21、Gがグルコースに由来する残基、cが1、dが1.8の化合物
【0032】
(評価結果)
表1に示すように、本発明品は極めて優れた防曇持続性及び貯蔵安定性を有することが判明した。
【0033】
【発明の効果】
本発明の液体防曇剤組成物は、ガラス、プラスチック、高分子フィルム表面等の曇りを持続的に防止することができ、且つ貯蔵安定性にも優れている。
Claims (2)
- (a)下記一般式(1)で示される化合物及び/又は下記一般式(2)で示される化合物、(b)下記一般式(3)で表される化合物、並びに水を含有し、(a)及び(b)の合計が0.01〜60質量%であって、且つ質量比で(a)/(b)=90/10〜51/49である液体防曇剤組成物。
R1(OR2)aGb (1)
〔式中、R1は直鎖もしくは分岐鎖の炭素数14〜20のアルキル基又はアルケニル基を示し、R2は炭素数2〜4のアルキレン基を示し、Gは還元糖に由来する残基を示し、aはその平均値が0〜5となる数を示し、bはその平均値が1〜10となる数を示す。〕
R3-(O-CH2-CH(OH)-CH2)n-OH (2)
〔式中、R3は直鎖又は分岐鎖の炭素数10〜20のアルキル基又はアルケニル基を示し、nはその平均値が2〜10となる数を示す。〕
R4(OR5)cGd (3)
〔式中、R4は直鎖もしくは分岐鎖の炭素数6〜12のアルキル基又はアルケニル基を示し、R5は炭素数2〜4のアルキレン基を示し、Gは還元糖に由来する残基を示し、cはその平均値が0〜5となる数を示し、dはその平均値が1〜10となる数を示す。〕 - 更に水溶性有機溶剤を0.5〜20質量%含有する請求項1記載の液体防曇剤組成物。
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