JP3909174B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、像担持体上に形成したトナー像を記録紙に転写し、転写後の記録紙を定着装置により定着する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、プリンタ、複写機等の画像形成装置においては、ファンを駆動して装置本体内の空気を外部へ排出し、装置本体内の温度上昇を押さえている。ところが、ファンによる気流の影響で転写から定着までの間で記録紙があおられ定着ニップへの記録紙の進入が狙いの位置とは異なってしまうという問題があった。そして、かかる現象が発生すると、記録紙にシワが生じたり、記録画像がブレたりする等の不具合となってしまう。
【0003】
この不具合を解消する対策例として、記録紙が転写から定着に進入するまでの間、ファンの駆動を停止するように制御することで、定着ニップ進入時に気流の影響を受けないようにすることが知られている。また、気流制御板等を制御して同様の効果を得ようとしているものも知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、装置の小型化が進むにつれ装置内の発熱部である定着装置と他の部位との距離はいっそう近くなり温度上昇はより厳しいものとなっている。また、高速化が進むにつれ上述のようなファン駆動制御ではファンのストップ信号を受けてから実際に気流が記録紙に影響を及ぼさない程度で収まるまでの時間差を考慮すると、連続印字時にはファン停止時間の比率が非常に大きくなり装置内の温度上昇を押さえることが困難となっている。よって、近年ではファン駆動制御により装置内温度上昇を抑えることが困難な状況に近づいている。
【0005】
ところで、プリンタ等の画像形成装置において、高解像度印字時には通常の低解像度印字時と比べて、搬送速度を半分にして行うことが知られている。この場合の通常印字においても、ファン制御により装置内温度上昇を抑えることが困難になっているのが現状である。
【0006】
本発明は、上記した従来の事情に鑑み、ファン制御を適正化することにより装置内温度上昇を抑えるとともに、記録紙のシワや画像ブレを防止することができる画像形成装置を提供することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、像担持体上に形成したトナー像を記録紙に転写し、転写後の記録紙を定着装置により定着し、その際、モードの切り替えにより記録紙搬送速度を変更可能な画像形成装置であって、装置本体内には冷却ファンが設けられている画像形成装置において、高解像度印字のとき低速で、低解像度印字のとき高速であるとともに、前記記録紙の先端が転写部を通過してから前記定着装置に進入するまで間、前記冷却ファンの駆動を制限するファン駆動制御を行う制御部を有し、該制御部は前記記録紙搬送速度が低速のときに、前記ファン駆動制御を行い、前記記録紙搬送速度が高速のときに、前記ファン駆動制御の有無を選択可能としたことを特徴とする画像形成装置を提案する。
【0008】
また、上記課題を解決するため、本発明は、像担持体上に形成したトナー像を記録紙に転写し、転写後の記録紙を定着装置により定着し、その際、モードの切り替えにより記録紙搬送速度を変更可能な画像形成装置であって、装置本体内には冷却ファンが設けられている画像形成装置において、前記記録紙の先端が転写部を通過してから前記定着装置に進入するまで間、前記冷却ファンの駆動を制限するファン駆動制御を行う制御部を有し、該制御部は前記記録紙搬送速度が低速のときに、前記ファン駆動制御を行うとともに、前記記録紙の種類に応じて前記ファン駆動制御の実施有無を選択可能としたことを特徴とする画像形成装置を提案する。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る画像形成装置としてのプリンタの一実施形態を示す概略図である。
【0011】
図1において、潜像担持体としての感光体ドラム1は、反時計方向に回転駆動されながら、帯電手段2により一様に帯電された後、レーザー光学装置3からの画像情報に基づたレーザー光により走査露光されて表面に静電潜像が形成される。感光体ドラム1上に形成された静電潜像は、現像手段5によりトナーで現像され、これにより感光体ドラム1上に画像が形成される。
【0012】
感光体ドラム1上に形成された画像は、自動給紙カセット7あるいは手差し給紙トレイ7aから給紙ローラ8,8a、レジストローラ9を経て転写部へ搬送された転写材10上に、転写手段6の作用下に転写される。転写終了後の転写材10は定着ローラ32と加圧ローラ33のローラ対を有する定着装置30によりトナー像が定着され、その後、画像形成の終わった用紙は排紙ローラ対34により画像面を下にして、排紙トレイ40の上に排出される。なお、転写されなかった感光体ドラム1上のトナーは、感光体クリーナ13により感光体ドラム1から除去される。
【0013】
また、本実施形態におけるプリンタは、通常の600dpi以下の解像度で印字するものであるが、選択的に1200dpiの高解像度の印字が可能な装置である。そして、1200dpiの高解像度の印字時には、600dpi以下の印字時に比べて半分の搬送速度で行っている。これは、主にレーザー光学系4のポリゴンモーターの高速回転性能による制約があるためである。それに伴い定着手段30においても低速時は、記録紙に与える熱量を少なくする必要がある。理想的には、加圧ローラ33の定着ローラ32への押圧力を減じてローラ対のニップ幅を小さくすることが望ましいが圧力変更の機構を別途設けるスペース、コストの問題があり、ことため比較的容易に実現できる設定温度を下げる対応を実施している場合が多い。
【0014】
また、主に定着装置30より発せられる余分な熱量が装置内の他部分に悪影響を及ぼさないようにするため、装置内にファン70を設けており、該ファン70により定着装置30の周辺を冷却している。この結果、定着装置30の近傍には矢印Sで示す気流が発生することが避けられない。そして、この気流Sは通常、図2に示すように、定着ローラ32,33対のニップへ送り込まれるはずの記録紙10に悪影響を与え、記録紙10が図3に示すように、定着ローラ対の狙いの位置に入らなかったりすることがある。このようにして記録紙10が正しく定着装置30に送り込まれないと、記録紙自体が波打ってシワが生じたり、未定着画像がニップ進入前に定着ローラ32に不用意に触れると画像ブレてしまったりすることがあることは先に説明した。なお、かかる不具合は図1に示すプリンタのように、転写手段6を通過した記録紙が上方(縦方向)へ送られて定着装置12に進入する形式の場合、気流Sの影響を受け易い傾向にある。
【0015】
この不具合を防止するために、記録紙10先端が転写手段6を通過し定着ローラ対のニップに進入するまでの間、ファン70の回転を停止する、あるいは回転数を落とすような駆動の制限をするファン駆動制御を行うことが提案されている。
【0016】
かかる制御は、図示していない制御部により行われ、例えばレジストローラ9のクラッチ21のオンタイミングをトリガーにしてファン70を停止させることができる。このファン停止のタイミングは、図4に示すように、搬送速度等により最適値が異なるが、クラッチ21オンと同時、あるいは、クラッチ21がオンから記録紙10の先端が転写手段6を通過した地点を想起した所定時間Bを経過後に設定する。また、ファン70の再駆動するタイミングは、上記クラッチ21がオンから所定時間A経過後、または定着後に設けられている排紙センサ72がオンするタイミングで行う。なお、ファン駆動制御は、図5に示すように、転写手段6を通過した地点と定着ローラ対の直後にそれぞれ配置したセンサ73,74を用い、それらのセンサ73,74が記録紙10の先端を検知したタイミングで制御を行っても良い。
【0017】
さて、本願発明者は画像解像度の高低に基づく低速印字、高速印字の違いにより、ファン70の本来の機能である装置内冷却と副作用である記録紙への悪影響の関係が異なることに見出した。すなわち、低速印字の場合、記録紙10の搬送速度が遅い分、記録紙10が気流Sの影響を受けやすく異常画像の発生する可能性が高い反面、定着設定温度は低くなっており装置内温度上昇は問題のないレベルである。一方、高速印字の場合、記録紙10の搬送速度が速い分記録紙10が気流Sの影響を受けにくく異常画像の発生する可能性が低いことが判明した。また、このときの定着設定温度は高く、装置内温度上昇も高い。加えてファン駆動制御を行った場合、記録紙10のサイズに拘らずファン停止時間は一定なのに対し、記録紙自体の長さが短くなると次の記録紙先端との間隔が短くなり高速印字で記録紙の長さが短い横通紙等を行った場合はファン70の停止している時間が長くなりすぎ冷却の機能を果たさなくなってしまう。さらに、ファン70の停止信号を送ってから慣性力で実際にファン70が止まるまでの時間差、またファン70が止まってから気流が収まるまでの時間を考慮し早めにファン70を停止するとなおさらである。
【0018】
以上の見解から、低速印字時は前記のファン駆動制御を実施することが好ましいが、高速印字時は前記ファン駆動制御を実施すると、ファン停止による装置内の温度上昇の問題がクローズアップされることが判った。
【0019】
そこで、本実施形態においては図6に示すフローチャートに基づき制御するものである。
ステップ1の画像データが解像度1200dpiかを判断する(ステップ2)。解像度が1200dpiでなければ、600dpi以下の解像度であるので、高速印字であり(ステップ3)、このときファン70は通常の常回転される(ステップ4)。また、ステップ2において、解像度が1200dpiのときは低速印字であり(ステップ5)、ファン70は記録紙10先端が転写手段6を通過し定着ローラ対のニップに進入するまでの間、ファン70の回転を停止する、あるいは回転数を落とすような駆動の制限をするファン駆動制御を行う(ステップ6)。
【0020】
このように、気流Sによる異常画像が発生しやすく、装置内温度上昇に余裕のある低速印字時のみ、上記ファン駆動制御を実施することで、上記したような問題を解決することができる。
【0021】
なお、ファン駆動制御を実施せずとも異常画像等の発生しにくい高速印字時において、記録紙の種類、装置の設置環境によっては不具合の発生する可能性がある。このような場合に備えて高速印字時においてもユーザーのパネル操作により選択的にファン駆動制御を実施可能とすることもできる。
【0022】
また、気流Sによる記録紙の不具合は影響を受けやすい薄紙での発生が顕著であり、厚紙ではほとんど発生しない。そこで、本発明では記録紙の厚さによりファン70を図7に示すフローチャートのように制御している。
【0023】
図7において、ステップ1,2は図6と同様であるが、ステップ3の高速印字のとき、ステップ4で薄紙モードかが判断され、薄紙モードでなければファン70を通常駆動する(ステップ5)。ステップ4において薄紙モードのときにはファン駆動制御を実施する(ステップ8)。
【0024】
また、ステップ2において、解像度が1200dpiのときは低速印字であるが(ステップ5)、次に厚紙モードかが判断され(ステップ7)、厚紙モードであればファン70を通常駆動する(ステップ5)。ステップ7において厚紙モードでないときにはファン駆動制御を実施する(ステップ8)。
【0025】
この制御例は、通常このような装置では定着性等の問題から、厚紙モード、薄紙モード等の設定しているものも多く、これらのモードとリンクさせている。さらには紙厚を自動的に検知できる装置であれば薄紙を検知したときに自動的にファン制御を実施する構成も可能である。また、ユーザーが使用している記録紙に応じて自分でファン駆動制御の有無に関する設定を変えることも可能である。
【0026】
【発明の効果】
請求項1の構成によれば、高解像度印字時において記録紙の定着進入時に前記ファンの駆動を制御しているので、装置内温度上昇の大きい高速印字時と、シワ、画像ブレの発生しやすい低速印字時の両モードにおいて、装置内温度上昇を押さえるとともに、記録紙のシワや画像ブレも防止することができる。
【0028】
請求項3の構成によれば、記録紙の種類に応じて前記ファン制御の実施有無を選択しているので、より確実に装置内温度上昇を押さえることと、記録紙のシワや画像ブレも防止することを両立させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の概略構成図である。
【図2】画像形成装置の定着装置への正しい記録紙進入状態を示す説明図である。
【図3】定着装置への気流の影響を受けたときの記録紙進入状態を示す説明図である。
【図4】本発明のファン駆動制御のタイミングチャートである。
【図5】ファン駆動制御を行うセンサの配置例を示す説明図である。
【図6】本発明の一実施形態を示すフローチャートである。
【図7】本発明の他の実施形態を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 感光体
6 転写手段
10 記録紙
30 定着装置
70 ファン
Claims (2)
- 像担持体上に形成したトナー像を記録紙に転写し、転写後の記録紙を定着装置により定着し、その際、モードの切り替えにより記録紙搬送速度を変更可能な画像形成装置であって、装置本体内には冷却ファンが設けられている画像形成装置において、
高解像度印字のとき低速で、低解像度印字のとき高速であるとともに、前記記録紙の先端が転写部を通過してから前記定着装置に進入するまで間、前記冷却ファンの駆動を制限するファン駆動制御を行う制御部を有し、該制御部は前記記録紙搬送速度が低速のときに、前記ファン駆動制御を行い、前記記録紙搬送速度が高速のときに、前記ファン駆動制御の有無を選択可能としたことを特徴とする画像形成装置。 - 像担持体上に形成したトナー像を記録紙に転写し、転写後の記録紙を定着装置により定着し、その際、モードの切り替えにより記録紙搬送速度を変更可能な画像形成装置であって、装置本体内には冷却ファンが設けられている画像形成装置において、
前記記録紙の先端が転写部を通過してから前記定着装置に進入するまで間、前記冷却ファンの駆動を制限するファン駆動制御を行う制御部を有し、該制御部は前記記録紙搬送速度が低速のときに、前記ファン駆動制御を行うとともに、前記記録紙の種類に応じて前記ファン駆動制御の実施有無を選択可能としたことを特徴とする画像形成装置。
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Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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