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JP3909677B2 - 自動演奏装置 - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動演奏装置に関し、特に、記憶された複数の演奏パターンを自動演奏中に切り換えることができる自動演奏装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複数小節の演奏情報を繰り返し再生する自動演奏装置が知られる(例えば、特開昭56−19098号公報)。この自動演奏装置は、電子楽器に搭載されて自動伴奏装置として実現されることが多い。複数小節が繰り返し再生される演奏情報を演奏パターン情報と呼び、以下、単に「パターン情報」という。パターン情報は、ドラムやベース等のパート毎に、またイントロやエンディング等のセクション毎に設定され、自動演奏装置にプリセットされるものと、ユーザが個別に設定するものとがある。
【0003】
上記公報に記載された自動演奏装置では、パターン情報の繰り返しによる演奏の単調さを回避するため、記憶された複数のステップ(小節に相当)のうち、どのステップから演奏を開始するかをステップ初期値としてプリセットできるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
パターン情報を演奏途中で切り換える際、切り換え後のパターン情報のどの小節から演奏を開始するかは、自動演奏装置毎に予め決められていてユーザが任意に選択することができなかった。切り換えられた時点で演奏中であった小節に対応する小節から引き続いて演奏するか、パターン情報の先頭の小節から演奏をするかのいずれかである。
【0005】
これに対して、多様な形態の演奏を実現しようとするユーザは、これらのパターン情報を任意に使い分けたいという希望を持っていたが、従来の自動演奏装置ではこの要求を満足させることができなかった。
【0006】
本発明は、上記問題点を解消し、演奏中にパターン情報が切り換えられたときに、切り換え後の演奏をパターン情報のどの小節から開始するかを任意に選択することができる自動演奏装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決し、目的を達成するための本発明は、複数小節からなるパターン情報を複数種類記憶する記憶手段と、該パターン情報に従って自動演奏する自動演奏手段と、自動演奏中にパターン情報を切り換えるパターン情報切換手段とを有する自動演奏装置において、パターン情報を切り換える際に、切り換え後のパターン情報のどの小節から切り換え後の演奏を開始するかを設定する設定手段と、パターン情報切り換え時に、前記設定手段の設定に従って前記記憶手段から前記自動演奏手段にパターン情報を読み出すパターン情報読出手段とを具備した点に第1の特徴がある。
【0008】
また、本発明は、前記設定手段が前記パターン情報上に設けられ、切り換え後のパターン情報のどの小節から切り換え後の演奏を開始するかを表す情報を該パターン情報上に記述するパターン情報編集手段をさらに具備した点に第2の特徴がある。
【0009】
上記特徴によれば、演奏途中でパターン情報が切り換えられると、どの小節から演奏を開始するかが設定手段の設定内容に従って判断される。そして、この設定内容に従ってパターン情報が読み出され、自動演奏が継続される。
【0010】
特に第2の特徴によれば、パターン情報編集の際に、パターン情報編集手段によって、どの小節からパターン情報を読み出すかを指示する情報を記述することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。図2は、本発明の一実施形態に係る自動演奏可能な電子鍵盤楽器のハード構成を示すブロック図である。同図において、バスライン16には、CPU1、プログラムメモリ2、楽音波形メモリ3、RAM4、パネルインタフェース回路5、鍵盤インタフェース回路6、自動演奏データメモリ7、ディスクインタフェース回路9、および音源装置10が接続される。
【0012】
パネルインタフェース回路5には操作パネル表示装置11が、鍵盤インタフェース回路6には鍵盤装置12が、ディスクインタフェース回路9にはフロッピディスク駆動装置(FDD)13がそれぞれ接続される。また、音源装置10にはD/A変換器14、アナログ信号処理装置15、およびアンプ16を介してサウンドシステム17が接続される。音源装置10は、複数の楽音を同時発生できるよう複数の楽音発生チャンネルを備え、例えば、正弦波加算方式で楽音を合成する。さらに、CPU1はMIDIインタフェース回路8を介して別の電子楽器など外部装置に接続される。
【0013】
プログラムメモリ2にはCPU1で処理されるプログラムが格納され、楽音波形メモリ3には楽音波形データが格納され、自動演奏データメモリ7には自動演奏データつまりシーケンス情報とパターン情報が格納される。これらメモリ2,3,7はROMによって構成できる。RAM4はCPU1がプログラムを実行する際の各種データを一時記憶するワークエリアや、操作パネル表示装置11の操作によって設定される音色や効果等、レジストレーションの記憶エリアとして使用される。
【0014】
操作パネル表示装置11はLCDスクリーンやレジストレーションスイッチ等各種スイッチおよびボリューム、ならびにLEDなどの表示灯からなる。スイッチには、自動伴奏中にパターン情報を切り換えるためのスイッチも設けられる。操作パネル表示装置11は、例えば、鍵盤装置12に隣接して設けられるコントロールパネル上に配置される。
【0015】
CPU1は前記プログラム、ならびに鍵盤装置12から入力されたキー情報および操作パネル表示装置11から入力された音色、テンポ、リズム等に基づいて楽音発生部としての音源装置10を制御し、楽音波形メモリ3から読み出した波形データに基づいて楽音信号を発生させる。自動演奏モードでは、鍵盤装置12から入力されるキー情報に代えて、自動演奏データメモリ7に格納された自動演奏データが使用される。特に、自動伴奏時は、複数小節からなるパターン情報が読み出されて使用される。音源装置10で発生された楽音信号はD/A変換器13でアナログ信号に変換される。アナログ信号は、アナログ信号処理装置14で効果付与等の信号処理が施された後、アンプ16を介してサウンドシステム17に供給される。
【0016】
続いて、CPU1で実行される自動演奏処理の要部を説明する。まず、自動演奏に用いられるパターン情報の作成・編集機能について説明する。この作成・編集処理では、リズム、拍子、小節数、作成・編集対象の設定、設定されたデータの書き込みを行う。図3は操作パネル表示装置11の要部を示す図である。図3において、LCDスクリーン20は複数の表示領域A1〜A8を有し、各表示領域A1〜A8に対応して左ボタンL1〜L4ならびに右ボタンR1〜R4が設けられ、LCDスクリーン20の下側にはファンクションキーF1〜F7が設けられる。その他、ユーザスイッチ21、実行スイッチ22、ホームスイッチ23、インクリメントダイヤル24,並びに複数のリズムスイッチ25とバリエーションスイッチ26とが設けられる。リズムスイッチ25では8ビート、16ビート、ワルツ、スイング等のリズムを指定する。各ボタン、スイッチの具体的な機能は後述する。
【0017】
図4はパターン情報の編集処理の要部フローチャートである。図4において、ステップS100では、リズム選択開始か否かを判断する。ユーザスイッチ21が押されると、ステップS100からステップS101に進み、パターン情報のリズム設定画面をLCDスクリーン20に表示する。リズム設定画面には、セクション毎に複数の既存のリズム(ワルツ、マーチ、スイング等)が前記各領域A1〜A8に表示される。同時に、各領域に対応する左ボタンL1〜L4ならびに右ボタンR1〜R4が各リズムに対応するリズム選択スイッチとして対応づけられる。
【0018】
ステップS102ではリズム選択スイッチが押されたか否かによって、表示されたリズムの一つが選択されたか否かを判断する。リズム選択スイッチが押されたならば、ステップS103に進み、押されたリズム選択スイッチに割り付けられているリズムを選択する。ステップS104では、ホームスイッチ23が押されたか否かを判断し、ホームスイッチ23が押されたならばステップS105でホーム画面を表示する。以上でリズムが設定される。なお、ステップS102およびS104で所定時間内に入力がない場合はエラーとしてこのフローを終える。
【0019】
拍子および小節数の設定もリズムと同様の手順で設定される。但し、ステップS101に対応する拍子および小節数の設定画面表示の後、ボタンL1〜L4やR1〜R4に代えてインクリメントダイヤル24を回してLCDスクリーン20に表示される数値を変化させ、所望の数値が表示されたところで決定のため、実行スイッチ22を押す。
【0020】
パターン情報は、パートやセクション等の要素を含んでおり、作成・編集では、その対象を選択する。図5は、作成・編集対象選択のフローチャートである。図5において、ステップS201でAPOエディット画面を表示する。APOエディット画面は、新規作成か既存のリズムを利用(パターン選択)して編集するかを入力する画面を表示する。LCDスクリーン20下部に「新規作成」と「パターン選択」の文字が表示されるので、ユーザはそれぞれの文字に対応する位置のファンクションキーF1〜F7を操作していずれかを選択する。ステップS202では、「新規作成」および「パターン選択」のいずれかが選択されると、それに応じて入力画面を表示する(ステップS203,S204)。以下、パターン選択の画面を参照して作成・編集対象の選択動作を具体的に説明する。
【0021】
図6は前記ステップS205で表示されるパターン選択画面の一例を含むLCDスクリーンの図である。図6に示すように、選択対象はパート、セクション、トラック、サウンド、およびバーモードである。パートはドラム(2種類)、コード(2種類)、ベース等であり、セクションは各パート毎に設定される表示されているメインの他、イントロ、エンディング、フィルイン(2種類)等である。トラックには全てのパートとセクションにメジャーおよびマイナーの区別が設定される。サウンドはパターン情報の音色を決定する。例えば、ドラムパートの場合、キットを設定する。
【0022】
バーモードは、自動伴奏の途中でパターン情報を切り換えたとき、どの小節から演奏を開始するかを指定する情報である。「コンテニュアス」と「リセット」のいずれかを設定する。「コンテニュアス」は切り替わった時に演奏されていた小節の先頭から切り換え後のパターン情報を読み出して再生するものであり、「リセット」はパターン情報の最初つまり1小節目からパターン情報を読み出して再生するものである。
【0023】
パートを選択する場合、「ドラム1」等のパート名表示のうち所望のものを「セレクト」表示の下にあるファンクションキーF5またはF6を操作して選択する。選択されたパート名は、例えば白黒反転する等して、他のものと表示形態が変化する。セクション、サウンド、トラック、バーモード等は、各表示領域に対応するボタンL1〜L3またはR1を押して選択した後、インクリメントダイヤル24を回してデータを所望のものを選択する。なお、バーモードはすべてのパートに共通であり、パート別に設定するものではない。
【0024】
以上の手順で編集対象の選択と設定を行った後、パターン情報の曲データを入力して、パターン情報の作成を終える。
【0025】
パターン情報のデータ構造を図7に示す。図7において、パターン情報は、リズムスイッチ25とバリエーションスイッチ26とを組み合わせて、例えば20種類設定できる。したがって、図に示すように、パターン情報33は、20個のスタイルStylel〜Style20から構成され、スタイルのサイズ、先頭アドレス(相対アドレス)、およびデータ終端アドレスとがさらに付加される。
【0026】
スタイルStyle1〜Style20内には、それぞれ10個のフレーズPhrase1〜Phrase10が含まれ、フレーズPhrase1〜Phrase10には、7個のトラックTrack1〜Track7が含まれる。そして、各トラックTrack1〜Track7は、トラックヘッダと、トラックデータつまりリズム、拍子、小節数等とから構成される。
【0027】
フレーズはイントロ、エンディング、ベーシック、2種類のフィルイン等のセクションのメジャーとマイナーとに対応し、トラックは2種類のドラムと、ベースと2種類のコードと、リフおよびアザーとに対応する。
【0028】
前記トラックヘッダのデータ構成を図8に示す。トラックヘッダ32は7バイトで構成され、その先頭バイトの一つのビットにスタートバービット(S.B.)つまり前記バーモードが設定される。スタートバービット「0」はコンテニュアス、スタートバービット「1」はリセットをそれぞれ意味する。そのほか、トラックヘッダには、音色情報やボリューム、リバーブ深さ等が記述される。なお、バーモードは各パートに共通であるので、トラック記憶領域の一つだけ、例えば、ドラム1パートのトラックヘッダのみのスタートバービットを有効とする。
【0029】
図9は、上記電子鍵盤楽器のメインルーチン処理のフローチャートである。図6おいて、ステップS1では、各種レジスタやフラグなどの初期化を行う。初期化の後、まず、ステップS2では、スイッチイベント処理すなわち操作パネル表示装置11に含まれるLCDスクリーン、スイッチ、ボリュームの操作の有無つまりスイッチイベントの有無を判別し、イベントが有った場合はそれに応じた処理を行う。ステップS3では、鍵盤装置12のキー操作の有無つまりキーイベントの有無をキー情報から判別し、キーイベントが有った場合はそれに応じた処理を行う。
【0030】
ステップS4では、MIDI処理すなわち外部装置との間でのMIDI情報の送受信処理を行う。ステップS5では、前記パターン情報による自動演奏処理が行われる。
【0031】
ステップS6では、表示処理すなわち上記各処理に伴う処理結果を操作パネル表示装置11の表示部つまりLCDスクリーンや表示灯で表示させるための処理を行う。ステップS7では、その他の処理(パターン情報の作成・編集を含む)が行われる。
【0032】
図10は、自動演奏中にパターン情報の切り換えが行われたときの処理を示すフローチャートである。ステップS30では、パターン情報切り換え指示の有無を判別する。リズムスイッチ25とバリエーションスイッチ26によりパターン情報が指示されたときにステップS30は肯定となり、ステップS31に進む。ステップS31では、トラック記憶領域のうちドラム1パートのトラックヘッダに設定されたスタートバービットを参照する。ステップS32では、スタートバービットが「0」か「1」かによって、パターン情報切り換え後の自動演奏開始小節を判別する。スタートバービットが「0」の場合は、ステップS33に進み、演奏開始ポインタをパターン切り換え時に演奏中の小節の先頭に設定する。一方、スタートバービットが「1」の場合はステップS34に進み、指示されたパターン情報の先頭に設定する。ステップS35では、設定された演奏開始ポインタからトラックデータを読み出し、そのデータに従って自動演奏を実行する。
【0033】
図1は、パターン情報切り換えのための要部機能ブロック図である。パターン情報記憶部27には、リズムスイッチ25に対応づけられたパターン情報が記憶されている。パターン情報読出部28はパターン情報記憶部27からパターン情報を自動演奏部29に読み出すため、ポインタ指示を含む読み出し制御を行う。パターン切換指示部30は、演奏中に発生したリズムスイッチ25とバリエーションスイッチ26のオンイベントによって切換指示を検出し、パターン情報の切換信号を発生する。この切換信号はリズムスイッチ25とバリエーションスイッチ26との組み合わせによるパターン情報の指示情報を含む。切換信号はポインタ指示部31に入力され、ポインタ指示部31は指示されたパターン情報のトラックヘッダを参照してスタートバービットを判別する。パターン指示部31は、スタートバービットが「コンテニュアス」を指示していれば、読み出しポインタを切り換え前に演奏していた小節の先頭にセットする指示をパターン情報読出部28に供給する。一方、スタートバービットが「リセット」を指示していれば、読み出しポインタを選択されたパターン情報の先頭にセットする指示をパターン情報読出部28に供給する。パターン情報読出部28はこれらの指示に応答してポインタを設定し、パターン情報の読み出しを開始する。
【0034】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、請求項1,2の発明によれば、演奏中に行われたパターン情報の切り換えに応答して、どの小節から切り換え後のパターン演奏情報を読み出すかを選択することができる。したがって、ユーザが望む切り換え態様でパターン情報を読み出して自動演奏することができる。特に、ユーザはパターン情報の編集の際にパターン読み出し小節の指示をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る自動演奏装置の要部機能を示すブロック図である。
【図2】 本発明の一実施形態に係る自動演奏機能を有する電子鍵盤楽器の構成を示すブロック図である。
【図3】 操作パネル表示装置の一例を示す図である。
【図4】 リズム選択処理のフローチャートである。
【図5】 編集対象選択処理のフローチャートである。
【図6】 編集時の操作パネル表示装置の表示例を示す図である。
【図7】 パターン情報のデータ構成の例を示す図である。
【図8】 パターン情報のトラックヘッダの一例を示す図である。
【図9】 本発明の一実施形態に係る電子鍵盤楽器のメインルーチン処理のフローチャートである。
【図10】 パターン切換処理ルーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…CPU、 9…ディスクインタフェース、 11…操作パネル表示装置、 20…LCDスクリーン、 25…リズムスイッチ、 26…バリエーションスイッチ、 27…パターン情報記憶部、 28…パターン情報読出部、 29…自動演奏部、 30…パターン切換指示部

Claims (2)

  1. 複数小節からなる演奏情報を含むパターン情報を複数種類記憶する記憶手段と、
    前記演奏情報に従って自動演奏する自動演奏手段と、
    前記自動演奏手段による自動演奏中に、自動演奏中のパターン情報を前記記憶手段に記憶されている他の一つのパターン情報に切り換えるため、パターン情報の指示情報を含む切換信号を出力するパターン情報切換手段とを有する自動演奏装置において、
    前記切換信号によってパターン情報を切り換える際に、切り換え後のパターン情報に含まれる演奏情報のどの小節から切り換え後の演奏を開始するかを予め設定する設定手段と、
    パターン情報切り換え時に、前記設定手段の設定に従って前記記憶手段から前記自動演奏手段にパターン情報を読み出すパターン情報読み出し手段とを具備したことを特徴とする自動演奏装置。
  2. 前記設定手段が前記パターン情報上に設けられ、
    切り換え後のパターン情報のどの小節から切り換え後の演奏を開始するかを表す情報を該パターン情報上に記述するパターン情報編集手段をさらに具備していることを特徴とする請求項1記載の自動演奏装置。
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