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JP3913593B2 - 玄関ポーチ等におけるコンクリート土間部の構築方法及び土留め材 - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、玄関ポーチ等におけるコンクリート土間部の構築方法及び土留め材に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば玄関ポーチにおけるコンクリート土間部の構築方法として、図5に示すように、基礎部55と土間部56とを一回のコンクリート打ちで構築することができるよう、型枠54…内の玄関ポート対応部分に、少なくとも上面と周囲4面、あるいは、6面全部を閉じた発泡スチロール箱51を設置し、そして、この発泡スチロール箱51が埋込み状態となるようにコンクリート53を打設するという方法がある。なお、発泡スチロール箱51に替えてダンボール箱が用いられることもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、発泡スチロール箱51やダンボール箱は軽量であり、そのため、コンクリート53の打設時に箱51が浮き上がりを生じないよう、特別の措置を講じておく必要があり、施工が厄介であるという問題があった。
【0004】
また、発泡スチロール箱51やダンボール箱は、内部が中空で、強度的にもろいものであるため、その上部にはスラブ筋を多く配筋しておく必要があり、また、スラブコンクリートも厚く打っておく必要があった。
【0005】
本発明は、上記のような従来の問題点に鑑み、例えば上記のような基礎土間一体構築方法おいて、施工を容易に行うことができ、しかも、鉄筋量を削減でき、コンクリートの打込み量も少なくすることができる玄関ポーチ等におけるコンクリート土間部の構築方法等を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題は、所定の高さ寸法の周壁部を有し、この周壁部の上面側は開放され、周壁部の底側に周壁から内方に張り出す張出し部を一体に備えた発泡スチロール等の軽量な土留め材を用い、
この土留め材を設置したのち、この土留め材の環状周壁内に土を充填し、しかる後、前記土留め材と土とが埋込み状態となるようにコンクリートを打設することを特徴とする、玄関ポーチ等におけるコンクリート土間部の構築方法によって解決される。
【0007】
この方法では、軽量な土留め材には、その内部に土が充填されるので、この充填土が土留め材の底側の張出し部の上にのり、充填土によって地面上にしっかりと固定される。従って、コンクリートをこれら土留め材と土とが埋込み状態となるように打設しても、軽量な土留め材に浮き上がりを生じてしまうことはなく、もちろん土が浮き上がってしまうこともなく、これら土留め材と土とをコンクリート中において適正な埋込み状態にすることができる。
【0008】
そして、土留め材は、その上面側が開放されていて、土をこの上面側を通じて内部に充填するだけで、充填土は張出し部上にのって浮き上がり規制状態となるため、土留め材の浮き上がりを阻止する施工上の厄介な措置を講じる必要がなく、浮き上がり規制状態を容易に形成することができ、玄関ポーチ等におけるコンクリート土間部の構築を容易に行うことができる。
【0009】
しかも、土留め材の内部には土を充填するので、土がコンクリート部を下から支え、そのため、コンクリートの打込み量を少なくすることができると共に、配筋量も少なくしたりあるいは配筋を省略することなども可能となる。
また、建物の建築において上記の構築方法を採用する場合には、建築において生じる残土を土留め材の内部に充填すればよく、残土を有効利用して、残土量を少なくすることができる。
【0010】
上記の土留め材として、
立ち上がり壁部が平面視アングル状をし、底側に立ち上がり壁部から内方に張り出す張出し部を備えたコーナー部役物と、
立ち上がり壁部が平面視直線状をし、底側に立ち上がり壁部から内方に張り出す張出し部を備えた一般部役物と
を備え、
四隅のコーナー部役物が直接又は一般部役物を介して連接されることで、環状の周壁部を形成するようになされているものを使用するのもよい。
【0011】
この構造の土留め材では、一般部役物の使用数を選択するだけで、平面サイズの大きい土留め材を容易に製作することができる。しかも、そのような大きな平面サイズの土留め材を材料少なく形成することができる。更に、サイズの大小異なる土留め材を容易に形成することができる。
【0012】
特に、土留め材が一種類のコーナー部役物と一種類の一般部役物とで構成されている場合は、そのような土留め材をコスト的に有利に形成することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0014】
図1乃至図4に示す実施形態は、本発明を、住宅等の建物の玄関ポーチにおけるコンクリート土間部をコンクリート基礎部と同時一体に構築する方法に適用した場合のもので、1,1はコンクリート基礎、2は土留め材、3は充填土、4はコンクリート土間部である。
【0015】
このコンクリート土間部4の構築に使用する土留め材2は、発泡スチロール製のもので、図2に示すように、所定の高さ寸法の周壁部5を有し、この周壁部5の上面側は開放され、周壁部5の底側に周壁部5から内方に張り出す張出し部6を一体に備えている。
【0016】
この土留め材2は、図2(ロ)に示すような一種類のコーナー部役物7と、図2(ハ−1)(ハ−2)に示すような一種類の一般部役物8とを用いてつくられている。コーナー部役物7は、立ち上がり壁部7aが平面視アングル状をし、底側にこの壁部7aから内方に張り出す張出し部7bを備えたものからなり、また、一般部役物8は、立ち上がり壁部8aが平面視直線状をし、底側にこの壁部8aから内方に張り出す張出し部8bを備えたものからなっている。
【0017】
そして、コーナー部役物7の一方の端部には連接用の凸7c,7cが設けられると共に、もう一方の端部には連接用の凹7d,7dが設けられ、また、一般部役物8についても、その一方の端部に連接用の凸8c,8cが設けられると共に、もう一方の端部に連接用の凹8d,8dが設けられており、これら凹凸を嵌合して役物同士を連接することにより、図2(イ)に示すような土留め材2を形成できるようになっている。
【0018】
図2(イ)に示す土留め材2は、四隅のコーナー部役物7…間にそれぞれ2つづつ一般部役物8,8を介設した場合をしているが、1づつ一般部役物を介設することにより、小さなサイズの土留め材を得ることができ、一方の対辺に1枚づづ、もう一方の対辺に2枚づつの一般部役物を介設することにより、平面視長方形状の土留め材に構成することもできる。
【0019】
なお、上記の土留め材2において、底側の張出し部6の先端部には立ち上げ6aが設けられ、充填土によって張出し部6が下方にはらむのを抑えるようになされている。
【0020】
また、周壁部5の天面部には溝5aが設けられ、この溝5aに合板などによるバー材9が設置され、周壁部5が充填土によって外方にはらむのを抑えるようになされている。なお、図2(イ)に示すように、バー材9を隣り合う役物間に渡すように設置することにより、充填土による周壁部5のはらみをより一層少なくすることができるが、これに限らず、個々の役物に対してバー材9を設置するようにしてもよい。また、バー材9の設置状態についても、役物と一体化させるべく接着などによって固着状態におくものもよい。
【0021】
施工は、次のようにして行っていけばよい。即ち、図3(イ)(ロ)に示すように、型枠15…内の地面10の中央側、即ち土間部対応部分に上記の土留め材2を設置する。
【0022】
次いで、図4(ハ−1)(ハ−2)に示すように、土留め材2の内部に土3を充填する。土3は残土があればそれを用いるとよい。この充填によって、土3は土留め材2の内部で張出し部6の上部にも充填され、それによって、土留め材2は、充填土3の重量を受けて地面10側に固定される。なお、土3は、土留め材2の中で圧縮状態となるなるように上から圧するようにして充填させていくとよい。バー9、立ち上がり6aのはらみ規制作用によって土留め材2に大きなはらみを生じることはない。
【0023】
しかる後、必要に応じて配筋を行った後、図4(ニ)に示すように、基礎1,1間にコンクリート25を打ち込み、コンクリート25を養生硬化させていけばよい。土留め材2は、上記のように、充填土3の重量を張出し部6において受けているので、コンクリート25の打込みによって浮き上がりを生じることはない。こうして、図1に示すように、コンクリート基礎部1とコンクリート土間部4とが同時一体に構築される。
【0024】
このように、上記の構築方法によれば、コンクリート25中への埋込み材として発泡スチロールのような軽量な土留め材2を使用し、この土留め材2の内部に土を充填するだけで、コンクリート25の打ち込み時の土留め材2の浮き上がりを防ぐことができるので、土留め材2の浮き上がりを特別の措置を講ずることなく容易に防ぐことができて、玄関ポーチにおけるコンクリート土間部の構築を容易に行うことができる。
【0025】
しかも、土留め材2の内部には土3が充填されているので、この充填土3にコンクリート土間4を下から支えさせることができ、それによってコンクリート25の打込み量を少なくすることができると共に、配筋量も少なくしたりあるいは配筋を省略することなども可能となる。また、上記のように、充填土3として建築の際の残土を使用することで、残土量を少なくすることができる。
【0026】
以上に、本発明の実施形態を示したが、本発明はこれに限られるものではなく、発明思想を逸脱しない範囲で、各種の変更が可能である。例えば上記の実施形態では、土留め材として、コーナー部役物7…と一般部役物8…とに分割され、これら役物7,8を組み合わせて形成する構成形式の土留め材2を使用する場合について示しているが、周壁の上端を開放し、底側に内方への張出し部を備えた一体物の土留め材を使用してもよいし、上面を開放し、残る5面を閉じたボックス状の土留め材を使用してもよいし、発泡スチロール製の土留め材2のほか、ダンボールなどによる土留め材を用いるようにしてもよい。なお、「軽量な土留め材」における「軽量」の語が、それ単独では、コンクリート中で浮き上がりを生じてしまうような重さを指していることはいうまでもない。また、コンクリート土間部は、玄関ポーチにおけるものに限らず、本発明は各所において広く適用しうるものである。また、上記の実施形態では、土留め材2を、コンクリート基礎部1と土間部4とを同時一体に構築する方法に用いた場合を示しているが、これに限られるものではなく、コンクリートの打込み量を少なくしようとする各種場合に広く用いることができることはいうまでもない。
【0027】
【発明の効果】
本発明は、以上のとおりのものであるから、玄関ポーチ等におけるコンクリート土間の施工を容易に行うことができ、しかも、鉄筋量を削減でき、コンクリートの打込み量も少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の方法で構築した玄関ポーチにおけるコンクリート土間部の断面図である。
【図2】土留め材を示すもので、図(イ)は全体斜視図、図(ロ)はコーナー部役物の斜視図、図(ハ−1)(ハ−2)は一般部役物の斜視図である。
【図3】図(イ)(ロ)は、図4とともに構築方法を順次に示す断面図である。
【図4】図(ハ−1)(ハ−2)(ニ)は、図3とともに構築方法を順次に示す断面図である。
【図5】従来構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
2…土留め材
3…土
4…コンクリート土間部
5…周壁部
6…張出し部
7…コーナー部役物
8…一般部役物
25…打込みコンクリート

Claims (3)

  1. 所定の高さ寸法の環状周壁部を有し、この環状周壁部の上面側は開放され、周壁部の底側に環状周壁から内方に張り出す張出し部を一体に備え、該内方張り出し部の先端部に、充填土によって下方にはらむのを抑える立ち上がりが設けられた発泡スチロール等の軽量な土留め材を用い、
    この土留め材を設置したのち、この土留め材の環状周壁内に土を充填し、しかる後、前記土留め材と土とが埋込み状態となるようにコンクリートを打設することを特徴とする、玄関ポーチ等におけるコンクリート土間部の構築方法。
  2. 前記土留め材は、
    立ち上がり壁部が平面視アングル状をし、底側に立ち上がり壁部から内方に張り出す張出し部を備えたコーナー部役物と、
    立ち上がり壁部が平面視直線状をし、底側に立ち上がり壁部から内方に張り出す張出し部を備えた一般部役物と
    を備え、
    四隅のコーナー部役物が直接又は一般部役物を介して連接されることで、環状の周壁部を形成するようになされている請求項1に記載の、玄関ポーチ等におけるコンクリート土間部の構築方法。
  3. 前記土留め材が、一種類のコーナー部役物と一種類の一般部役物とで構成されている請求項2に記載の、玄関ポーチ等におけるコンクリート土間部の構築方法。
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