JP3914866B2 - 車両整備用作業具洗浄装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、自動車のボディの塗装面等をバフ仕上げする際に用いられるバフ作業具(いわゆるポリッシャー)のバフ回転盤を洗浄するための車両整備用作業具洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の洗浄装置としては、電解水生成装置を備え、そこで生成したマイナスイオン水とプラスイオン水を択一的にポンプによって圧送して、ノズルから拡散状に噴射して、静止した被洗浄物を洗浄する装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−233160号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の洗浄装置では、バフ回転盤等の汚れの著しい被洗浄物を能率的に洗浄することは至難であり、かつ、洗浄水の使用量が必要以上に多く、不経済であった。また、ポンプにより洗浄水のみを噴射するため、洗浄水がバフ回転盤等の被洗浄物の奥側毛元まで入り難く、汚れを確実に落とすことが難しいという問題があった。また、洗浄によってどの程度汚れが落ちたかを簡単に洗浄作業中に知ることができないという問題もあった。
【0005】
そこで、本発明は、洗浄水の使用量が少なく能率的にバフ回転盤の汚れを確実に落とすことができ、さらに、洗浄作業中に洗浄の程度を簡単に知ることができる車両整備用作業具洗浄装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本発明に係る車両整備用作業具洗浄装置は、バフ作業具の回転駆動中のバフ回転盤を受ける受持部材を有し、該受持部材にて受けられた上記バフ回転盤に対し、洗浄水をエアーと混合しつつ噴射するエジェクタを備え、上記受持部材が、洗浄水が噴射される部位を略扇形状に切欠いた切欠部を有する平面板と、該切欠部に配設された球ローラとを有するものである。
【0007】
また、上方開口状の洗浄タンク内にバフ作業具の回転駆動中のバフ回転盤を受ける受持部材を設け、該受持部材にて受けられた上記バフ回転盤に対し、下方から、洗浄水をエアーと混合しつつ噴射するエジェクタを設け、上記受持部材が、洗浄水が噴射される部位を略扇形状に切欠いた切欠部を有する平面板と、該切欠部に配設された球ローラとを有し、さらに、マイナスイオン水供給槽とプラスイオン水供給槽を設けて、該マイナスイオン水供給槽と該プラスイオン水供給槽から択一的に切換弁にて切り換えて上記エジェクタに、洗浄水としてマイナスイオン水とプラスイオン水とを、送って、エアーと混合して噴射するように構成したものである。
【0008】
上方開口状の洗浄タンク内にバフ作業具の回転駆動中のバフ回転盤を受ける受持部材を設け、該受持部材にて受けられた上記バフ回転盤に対し、下方から、洗浄水をエアーと混合しつつ噴射するエジェクタを設け、上記受持部材が、洗浄水が噴射される部位を略扇形状に切欠いた切欠部を有する平面板と、該切欠部に配設された球ローラとを有し、さらに、マイナスイオン水供給槽とプラスイオン水供給槽と純水供給槽を設けて、該マイナスイオン水供給槽と該プラスイオン水供給槽と純水供給槽から択一的に切換弁にて切り換えて上記エジェクタに、洗浄水としてマイナスイオン水とプラスイオン水と純水とを、送って、エアーと混合して噴射するように構成したものである。
【0009】
また、択一的にエジェクタから噴出される各流量を、調整手段にて、増減調整自在に構成したものである。また、エジェクタから、洗浄後のバフ回転盤に対して、エアーのみを噴射することで上記バフ回転盤を乾燥させるように構成したものである。
【0010】
また、切換弁が、手動により、操作できるように構成されている。また、受持部材が、略扇形状の切欠部を有する平面板と、該切欠部の各辺に沿って配設された軸によって枢着された、球ローラと円筒ローラとを、備え、さらに、各軸における該球ローラと円筒ローラの配置を相違させている。
【0011】
また、受持部材が、奥後方下傾でかつ手前上傾となるように配設されている。また、洗浄タンクの上面において、手前略半分を後方略半分よりも低く設定して、手前側に作業用スペースが、形成されている。
【0012】
また、洗浄タンクの内周面に沿って、多数の孔を有する孔空き板が、上記内周面と所定間隔をもって配設されている。また、ドレーン手段を付設したものである。また、洗浄タンクの内周面に上方突出状の支持ピンを複数本設けると共に、上記受持部材には上記支持ピンが下方から挿入自在な孔部を複数個形成して、該受持部材を上記支持ピンにて着脱自在に支持したものである。また、洗浄タンクの排水管の一部を、ケーシングの正面壁から露出させた弯曲突出状透明管として、排水状況確認可能とした。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態を示す図面に基づき、本発明を詳説する。
【0014】
図1〜図4に、本発明に係る車両整備用作業具洗浄装置の実施の一形態を示し、本装置は、(車両整備用作業具としての)バフ作業具2のバフ回転盤2aを洗浄するものである。なお、バフ作業具(ポリッシャー)2は、例えば、自動車のボディの塗装面をバフ仕上げする際に使用されるものであって、エアーモータ等を内有した本体部(柄部)2bと、羊毛又は皮革若しくは(軟質弾性の)発泡プラスチック等からなるバフ回転盤2aと、を有し、本体部2b内のエアーモータ又は電気モータ等にて、バフ回転盤2aを回転させるように構成されている。
【0015】
本装置は、上方開口状の洗浄タンク3と、洗浄タンク3内にバフ作業具(ポリッシャー)2の回転駆動中のバフ回転盤2aを受ける受持部材1と、受持部材1にて受けられたバフ回転盤2aに対し下方から洗浄水をエアーと混合しつつ噴射するエジェクタ4と、マイナスイオン水供給槽5と、プラスイオン水供給槽6と、を備えている。そして、マイナスイオン水供給槽5とプラスイオン水供給槽6から択一的に切換弁8,8にて切り換えてエジェクタ4に、洗浄水としてマイナスイオン水とプラスイオン水とを、送るように構成している。
【0016】
洗浄タンク3の上方開口端縁の後方側には、平面視半円弧状の洗浄水飛散防止用延伸壁23が上方へ突設され、洗浄タンク3の上面側には、側面視、段付状として手前側に作業用スペースSが、設けられている。言い換えると、洗浄タンク3の上面において、手前略半分を後方略半分よりも、段付部16を介して、低く設定して、作業用スペースSを、手前側に形成する。従って、図1に示すように、横型のバフ作業具2の本体部2bを、作業用スペースS内で左右方向に揺動させながら、バフ回転盤2aを洗浄することができる。つまり、洗浄作業中にバフ作業具2の本体部2bが洗浄タンク3の上面に干渉しない。また、図3に示すように、横型と縦型の何れのタイプのバフ作業具2においても、両手でしっかりと保持することができる。なお、作業者は、洗浄タンク3の正面(手前)側に起立して、作業を行う。また、横型のバフ作業具2とは、バフ回転盤2aの回転軸と、本体部2bとが略直交しているものをいい、縦型のバフ作業具2とは、バフ回転盤2aの回転軸と、本体部2bとが略一直線となるものをいう。
【0017】
洗浄タンク3の内部は、円筒状に形成され、その底面には、排水管20が連通連結されており、洗浄に使用された洗浄水を外部へ排水するようにしている。
【0018】
洗浄タンク3の内部側面の高さ方向中途部には、(矩形片やアングル片等の)支持片21が固着され、その支持片21に、受持部材1の外周端部側が、圧縮コイルバネ等からなる弾発機構22を介して、保持されている。即ち、この受持部材1は、上方から下方へ押圧されると、弾発機構22の弾発力を受ける。
【0019】
受持部材1は、図8と図1に示すように、略扇形状(略四半円形状)の切欠部11を有する略円形状の平面板10と、切欠部11の各辺に配設された球ローラ12とを有する。具体的に述べると、軸13a,13bが平面板10の切欠部11の径方向の辺に沿って配設され、各軸13a,13bの長さは、略円形状の平面板10の半径寸法に略等しく、この軸13a,13bの両端は平面板10に取付けられている。そして、この各軸13a,13bが球ローラ12及び円筒ローラ14に転動自在に挿通されている。即ち、バフ回転盤2aが、球ローラ12及び円筒ローラ14及び平面板10にて支持(接触)しつつ回転して洗浄される。なお、各軸13a,13bにおける球ローラ12と円筒ローラ14の配置を相違させて(非類として)おり、回転中のバフ回転盤2aは、一方の軸13aで球ローラ12に当たった箇所は、他方の軸13bでは円筒ローラ14に当たる等によって、洗浄効果を高めるようになっている。また、上記切欠部11は、例えば、中心角が約75°〜 120°の扇形である。
【0020】
エジェクタ4の下流(吐出)側に直接又は間接的にノズル15が連結され、このノズル15は、受持部材1の中心の下方位置から切欠部11へ向けて、斜め上方に洗浄水を噴出するように配設されている。言い換えると、受持部材1(平面板10)は、洗浄水(及び後述のエアーの場合もある)が噴射される部位を切欠いて構成され、切欠部11は、洗浄水(エアー)をバフ回転盤2aに吹き付けるための吹付ゾーンである。そして、ノズル15からスポット的に噴射するので、バフ回転盤2aへの衝撃力が強く、バフ回転盤2aを一層強く掻き回すこと(ほぐすこと)ができる。
【0021】
また、バフ回転盤2aが、平面視時計廻りに回転する場合、この切欠部11は、図1に示すように、洗浄タンク3内の奥後方左側に配設されている。即ち、バフ回転盤2aが、回転して、洗浄水飛散防止用延伸壁23の内側に侵入する側に、切欠部11が配設されている。従って、バフ回転盤2aの回転による洗浄水の外部への飛散を、確実に防止することができる。
【0022】
図8、図9、及び、図2、図3に於て、洗浄タンク3の内周面に設けられた(上述の)支持片21に、上方突出状に支持ピン17を、設け、他方、受持部材1には、この支持ピン17に対応する位置に、孔部18を貫通状に形成する。さらに、この支持ピン17には円筒体19を上下スライド自在として外嵌すると同時に、コイルスプリング等の弾発(部材)機構22にて、円筒体19を常時上方へ弾発的に付勢しておく。円筒体19が最上位置で支持ピン17の上端17aが僅かに突出状であり、受持部材1が上方から落とし込まれると、その各孔部18に各支持ピン17が上端17aから挿入される。
【0023】
このように、受持部材1には支持ピン17が下方から挿入自在な孔部18を複数個形成し、受持部材1を支持ピン17にて着脱自在に支持した構成であり、しかも、円筒体19の上面に受けられて、弾発機構22によって、弾発的に上方の付勢力を受けるように構成されている。
【0024】
マイナスイオン水供給槽5には、別途生成されたマイナスイオン水(アルカリ水)が、貯留され、プラスイオン水供給槽6には、別途生成されたプラスイオン水(酸性水)が、貯留されている。さらに、純水が貯留された純水供給槽7が付設されている。なお、本発明に於て、純水とは、超純水をも含んでいるものと定義する。
【0025】
各供給槽5,6,7は、図4に示すように、夫々、切換弁8′,8″,8′′′を介して、共用配管路30に連結され、共用配管路30は、三方弁29を介して、エジェクタ4に接続される。また、三方弁29には、水道水配管路32が連結されている。
【0026】
また、エジェクタ4には、エアー配管路33を介して、エアー供給源(コンプレッサ等)26に接続されており、このエアー配管路33の途中には、フットスイッチ25が介設されている。このフットスイッチ25によって、エアー供給源26から送り込まれる圧縮エアーを、エジェクタ4へ、供給・停止するように構成されている。
【0027】
さらに具体的に説明すると、図4からも分かるように、フットスイッチ25のON・OFFにて、エアーのみをエジェクタ4(ノズル15)から噴出することもでき、洗浄後の乾燥に役立つ。また、三方弁29及び切換弁8(8′,8″,8′′′)によって、生成水(PH調整水)としてのマイナスイオン水・プラスイオン水、純水、及び、水道水を、選択的(択一的)に噴射する機能を有する。
【0028】
さらに、択一的にエジェクタ4(ノズル15)から噴出される上記マイナスイオン水、プラスイオン水、純水、水道水、エアーの各流量を増減調整する調整手段27を具備しており、図4に於ては、圧力調整弁又は流量調整弁を、エアー配管路の途中に介装して、流量調整手段27とした場合を例示する。なお、(図示省略したが、)この流量調整手段27としては、フットスイッチ25にてエアー流量を選定(増減)できるようにしたり、又は、共用配管路30、若しくは、切換弁8近傍に、(絞り弁等の)流量制御弁を介設しても好ましい。
【0029】
次に、図4において、本発明の作用(機能)、及び、使用方法について説明する。
【0030】
まず、バフ作業具(ポリッシャー)2の電源をONとして回転中のバフ回転盤2aを、受持部材1の上に押しつけると、受持部材1は、弾発機構22の弾発付勢力(反発力)により、バフ回転盤2aに強く押し返す。
【0031】
予め三方弁29の切り換えにてエジェクタ4に水道水配管路32を連通させておいて、フットスイッチ25を踏めば、水道水をエアーとはエジェクタ4で混合して、ノズル15から回転中のバフ回転盤2aへ強く吹き付けられる。
【0032】
この水道水にて、バフ回転盤2a内の比較的大きなゴミや異物等を洗い流すことができる。なお、洗浄に用いられた水道水やゴミ等は、(図2参照の)排水管20にて外部へ排出される。
【0033】
そして、水道水による洗浄が終了すると、手動により三方弁29を切り換えて、マイナスイオン水供給槽5の切換弁8′を手動により開いて、フットスイッチ25を踏んで、エジェクタ4にてマイナスイオン水をエアーと混合して、ノズル15から回転中のバフ回転盤2aへ吹き付ける。このマイナスイオン水にて、水道水では除去できないワックス等の油脂物や酸化物が、中和してコロイド状となり、洗い流すことができる。
【0034】
マイナスイオン水による洗浄が終了すると、マイナスイオン水の上記切換弁8′を閉じて、プラスイオン水供給槽6の切換弁8″を手動により開いて、フットスイッチ25を踏んで、エジェクタ4にてプラスイオン水をエアーと混合して、ノズル15からバフ回転盤2aへ吹き付ける。このプラスイオン水にて、バフ回転盤2aの羊毛がリンスされた状態になると共に漂白され、羊毛の各毛がほぐれかつ色の白いバフ回転盤2aを得ることができる。
【0035】
プラスイオン水による洗浄が終了すると、上記プラスイオン水の上記切換弁8″を閉じて、純水供給槽7のみの切換弁8′′′を手動により開いて、フットスイッチ25を踏んで、エジェクタ4にて純水をエアーと混合して、ノズル15からバフ回転盤2aへ吹き付ける。この純水にて、バフ回転盤2aに残留したプラスイオン水を確実に洗い流すことができる。その後、上記純水の切換弁8′′′を閉じて、所望により、エアーのみの噴射を行えば、洗浄後のバフ回転盤2aを迅速に効率良く乾燥させることができる。
【0036】
上述の方法は洗浄方法の一例を示したが、この他の使用方法も自由であり、例えば、プラスイオン水のみを使用して、羊毛に収れん作用(引き締め効果)を与えて、バフ仕上げの効果を高めることもできる。
【0037】
このように構成された本装置によれば、(水道水・マイナスイオン水・プラスイオン水・純水等から成る)各洗浄水を、エアーと混合させて、噴射させているため、洗浄水の使用量が少なく経済的である。また、エアー圧で噴射しているため、各洗浄水をバフ回転盤2aの奥側毛元まで、行き渡らすことができる。さらに、スポット的に噴射しているため、衝撃力が強く、バフ回転盤2aの羊毛を強く掻き回す(ほぐす)ことができる。しかも、吹き付けられた各洗浄水が、図5に示すように、平面板10上に、しばらく滞溜しているため、この滞溜液40により、バフ回転盤2aの洗浄効果を高めることができる。かつ、棒状の受持部材に比較すると、本発明では平面板10にてバフ回転盤2aを受けるので、バフ回転盤2aに過度の負担(負荷)を掛けることを防ぎ、羊毛や軟質発泡プラスチック等のバフ面を傷付けることを防止できる。さらに、この滞溜液40を目視して、汚れの有無、及び、洗浄作用の進展度合(洗浄具合)を簡単に確認できる。
【0038】
また、図2と図3及び図10に示したように、洗浄タンク3の排水管20の少なくとも一部を、ケーシング41の正面壁42から弯曲突出状として露出させた透明管20aとする。具体的には、ケーシング41の正面壁(パネル)42に長孔43,44を貫設して、内部の排水管20の一部を、外方凸状に弯曲させつつ、この長孔43,44に挿通して、かつ、この排水管20の全体又はその弯曲突出する部位のみを、透明として、弯曲突出状透明管20aを露出させ、汚れの洗浄(具合)状況、排水状況を、容易に確認しつつ作業ができる。
【0039】
また、切換弁8(8′,8″,8′′′)や三方弁29を、手動により、操作できるようにしているため、水回りに電気的構成部材がなく、水回りでの漏電を防ぐことができる。しかも、フットスイッチ25を使用しているため、踏み間違えることがなく、かつ、小型化を図ることができる。また、電磁弁を用いていないため、コストダウンを図ることができる。
【0040】
さらに、図2に示すように、共用配管路30、及び/又は(切換弁8′,8″,8′′′を有する)各配管路には、ドレンD用の開閉弁34を介装して、各洗浄水は外部へいつでも排出できるようなドレーン手段35を設ける。これによって、冬季の凍結防止対策や、生成水の入れ替えが容易となる利点がある。
【0041】
次に、図6(イ)の側面断面図と、図6(ロ)の平面断面図に、本発明の他の実施の形態を示し、洗浄タンク3の全周にわたって、又は、洗浄水飛散防止用延伸壁23を含む一部の内面側に沿って、多数の(小)孔を有する孔空き板9が、その内面と所定間隔の隙間部Gをもって配設されている。具体的に述べると、孔空き板9は、パンチングメタル板であり、洗浄タンク3の全周にわたり、又は、一部としては特に奥後方に、配設されている。なお、孔空き板9は、平面視、洗浄タンク3の全周の半分( 180°)以上に配設するのが好ましく、全周 360°とすることもできる。飛散防止の目的を果たせば 180°以上にする必要もない。
【0042】
このように、洗浄タンク3の内部は、二重構造になっているため、図6(イ)に示すように、回転しているバフ回転盤2aから洗浄水が飛散しても、その飛滴は、孔空き板9の小孔を通過して、隙間部Gより下方へ落下する。即ち、飛滴が、洗浄タンク3の内面に当たって跳ね返り、外部へ飛散することがない。
【0043】
次に、図7の側面断面図に、本発明の別の実施の形態を示し、受持部材1が、奥後方下傾でかつ手前上傾となるように配設されている。具体的に述べると、切欠部11が、奥後方に配設されつつ、平面板10が傾斜状に設置されている。言い換えると、この受持部材1(平面板10)は、奥側が深く、手前側が浅くなる傾斜支持構造となっている。このようにセットされた受持部材1に、バフ回転盤2aを載置すると、バフ作業具2の本体部2bと、洗浄タンク3の開口端とを、離間させることができ、洗浄タンク3の開口端が邪魔にならずに(手を挟むことがなく)、本体部2bを確実に保持することができる。しかも、バフ回転盤2aからの外部への飛滴を確実に防止することができる。
【0044】
なお、上述の説明に於て、マイナスイオン水とプラスイオン水と純水を噴射する構成であったが、(マイナスイオン水とプラスイオン水を用いずに)純水のみを噴射する構成とするも、受持部材1、あるいは、球ローラ12等の構造を使用して、優れた作用効果が得られる。
【0045】
【発明の効果】
本発明は上述の如く構成されるので、次に記載する効果を奏する。
【0046】
(請求項1,2,3によれば、)洗浄水にエアーを混入して噴射させているため、能率的にバフ回転盤2aを洗浄できて、洗浄水の使用量が少なく経済的である。また、エアー圧で洗浄水を強力に吹き付けることができ、バフ回転盤2aの羊毛をほぐしやすく、バフ回転盤2aの奥側まで洗浄水を侵入させることができ、汚れやゴミやワックス等を確実に落とすことができる。エジェクタ4からのエアー噴射によって、洗浄水を混合噴射するので、電気を用いないで済み、水回りの漏電の心配がない。
また、受持部材1に回転しつつ接触するバフ回転盤2aに、過度の負担を掛けず、損傷することを防止できる。しかも、洗浄中に、洗浄液の状態を平面板 10 の上の滞溜液 40 にて、確認できて、洗浄作業を確実に、迅速に、行い得る。
また、切欠部 11 から吹き付けられた洗浄水が、平面板 10 上にしばらく保持されて、バフ回転盤2aに接触するため、バフ回転盤2aの汚れを一層確実に落とすことができる。また、バフ回転盤2aが洗浄されたか否か───洗浄具合───を、平面板 10 上の滞溜液(液滴) 40 をみることにより容易に判断することができる。さらに、球ローラ 12 により、バフ回転盤2aの羊毛全体に柔らかく当接することができ、バフ回転盤2aを傷めることがない。
【0047】
(請求項4によれば、)必要な量だけの噴射を行って、各洗浄水の無駄を省くことができる。
(請求項5によれば、)エアー噴射によって、洗浄後のバフ回転盤2aを能率的に乾燥させることが可能となる。
【0048】
(請求項6によれば、)洗浄タンク3内に、電磁弁等の電気経路を設けることがないため、水回りの漏電がなく、安全性に優れたものとなる。また、電磁弁等を使用しないため、装置全体のコストダウンを図ることができる。
【0049】
(請求項7によれば、)切欠部11から吹き付けられた洗浄水が、平面板10上にしばらく保持されて、バフ回転盤2aに接触するため、バフ回転盤2aの汚れを一層確実に落とすことができる。また、バフ回転盤2aが洗浄されたか否か───洗浄具合───を、平面板10上の滞溜液(液滴)40をみることにより容易に判断することができる。さらに、球ローラ12により、バフ回転盤2aの羊毛全体に柔らかく当接することができ、バフ回転盤2aを傷めることがない。
【0050】
また、回転中のバフ回転盤2aの各点は、球ローラ12と円筒ローラ14の両者に交互に当たる確率が高く、一層、能率良く洗浄が行われることとなる。
【0051】
(請求項8によれば、)バフ作業具2を、奥後方下傾でかつ手前上傾となるように傾けて洗浄することができ、バフ作業具2を保持しやすく、洗浄作業を行いやすい。特に、バフ作業具2の本体部2bが洗浄タンク3の上面に当たることを防止できて、左右前後に自由に動かせて作業が容易となる。また、バフ作業具2を正しい姿勢に保ちやすい。このように、操作性に優れる。
【0052】
(請求項9によれば、)バフ作業具2の洗浄作業において、横型のバフ作業具2の本体部2bを、洗浄タンク3の上面において、左右方向へ容易に揺動させることができ、作業性が良好となる。また、バフ作業具2の縦型と横型の何れのタイプにおいても、本体部2bを、両手でしっかりと保持することができ、洗浄水の飛散を防止することができる。
【0053】
(請求項10によれば、)使用した洗浄水が、洗浄タンク3の内面に跳ね返って外部へ飛散するのを、防止することができる。
(請求項11によれば、)冬季の凍結を防ぎ、生成水の入れ替えも容易となる。
(請求項12によれば、)受持部材1を容易に離脱できる構造であるため、物が洗浄タンク3の底面へ落ちた際、点検や取出しが、簡単に行い得る。
(請求項13によれば、)洗浄作業を行いながら、汚れの洗浄具合、排水状況を確認しながら、容易かつ確実に作業が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す平面図である。
【図2】正面断面図である。
【図3】側面断面図である。
【図4】全体の簡略構成説明図である。
【図5】要部拡大側面断面図である。
【図6】要部の構成説明図である。
【図7】本発明の別の実施の形態を示す側面断面図である。
【図8】受持部材の詳細な平面図である。
【図9】要部拡大断面図である。
【図10】要部斜視図である。
【符号の説明】
1 受持部材
2 バフ作業具(ポリッシャー)
2a バフ回転盤
3 洗浄タンク
4 エジェクタ
5 マイナスイオン水供給槽
6 プラスイオン水供給槽
7 純水供給槽
8(8′,8″,8′′′) 切換弁
9 孔空き板
10 平面板
11 切欠部
12 球ローラ
13a 軸
13b 軸
14 円筒ローラ
17 支持ピン
18 孔部
20 排水管
20a 透明管
35 ドレーン手段
40 滞溜液
41 ケーシング
42 正面壁
S 作業用スペース
Claims (13)
- バフ作業具(2)の回転駆動中のバフ回転盤(2a)を受ける受持部材(1)を有し、該受持部材(1)にて受けられた上記バフ回転盤(2a)に対し、洗浄水をエアーと混合しつつ噴射するエジェクタ(4)を備え、
上記受持部材(1)が、洗浄水が噴射される部位を略扇形状に切欠いた切欠部( 11 )を有する平面板( 10 )と、該切欠部( 11 )に配設された球ローラ( 12 )とを有することを特徴とする車両整備用作業具洗浄装置。 - 上方開口状の洗浄タンク(3)内にバフ作業具(2)の回転駆動中のバフ回転盤(2a)を受ける受持部材(1)を設け、該受持部材(1)にて受けられた上記バフ回転盤(2a)に対し、下方から、洗浄水をエアーと混合しつつ噴射するエジェクタ(4)を設け、
上記受持部材(1)が、洗浄水が噴射される部位を略扇形状に切欠いた切欠部( 11 )を有する平面板( 10 )と、該切欠部( 11 )に配設された球ローラ( 12 )とを有し、
さらに、マイナスイオン水供給槽(5)とプラスイオン水供給槽(6)を設けて、該マイナスイオン水供給槽(5)と該プラスイオン水供給槽(6)から択一的に切換弁(8′)(8″)にて切り換えて上記エジェクタ(4)に、洗浄水としてマイナスイオン水とプラスイオン水とを、送って、エアーと混合して噴射するように構成したことを特徴とする車両整備用作業具洗浄装置。 - 上方開口状の洗浄タンク(3)内にバフ作業具(2)の回転駆動中のバフ回転盤(2a)を受ける受持部材(1)を設け、該受持部材(1)にて受けられた上記バフ回転盤(2a)に対し、下方から、洗浄水をエアーと混合しつつ噴射するエジェクタ(4)を設け、
上記受持部材(1)が、洗浄水が噴射される部位を略扇形状に切欠いた切欠部( 11 )を有する平面板( 10 )と、該切欠部( 11 )に配設された球ローラ( 12 )とを有し、
さらに、マイナスイオン水供給槽(5)とプラスイオン水供給槽(6)と純水供給槽(7)を設けて、該マイナスイオン水供給槽(5)と該プラスイオン水供給槽(6)と純水供給槽(7)から択一的に切換弁(8′)(8″)(8′′′)にて切り換えて上記エジェクタ(4)に、洗浄水としてマイナスイオン水とプラスイオン水と純水とを、送って、エアーと混合して噴射するように構成したことを特徴とする車両整備用作業具洗浄装置。 - 択一的にエジェクタ(4)から噴出される各流量を、調整手段にて、増減調整自在に構成した請求項2又は3記載の車両整備用作業具洗浄装置。
- エジェクタ(4)から、洗浄後のバフ回転盤(2a)に対して、エアーのみを噴射することで上記バフ回転盤(2a)を乾燥させるように構成した請求項1,2,3又は4記載の車両整備用作業具洗浄装置。
- 切換弁(8′)(8″)(8′′′)が、手動により、操作できるように構成された請求項2,3,4又は5記載の車両整備用作業具洗浄装置。
- 受持部材(1)が、略扇形状の切欠部( 11 )を有する平面板( 10 )と、該切欠部( 11 )の各辺に沿って配設された軸( 13 a)( 13 b)によって枢着された、球ローラ( 12 )と円筒ローラ( 14 )とを、備え、さらに、各軸( 13 a)( 13 b)における該球ローラ( 12 )と円筒ローラ( 14 )の配置を相違させた請求項1,2,3,4,5又は6記載の車両整備用作業具洗浄装置。
- 受持部材(1)が、奥後方下傾でかつ手前上傾となるように配設されている請求項1,2,3又は7記載の車両整備用作業具洗浄装置。
- 洗浄タンク(3)の上面において、手前略半分を後方略半分よりも低く設定して、手前側に作業用スペース(S)が、形成されている請求項2,3,4,5,6,7又は8記載の車両整備用作業具洗浄装置。
- 洗浄タンク(3)の内周面に沿って、多数の孔を有する孔空き板(9)が、上記内周面と所定間隔をもって配設されている請求項2,3,4,5,6,7,8又は9記載の車両整備用作業具洗浄装置。
- ドレーン手段( 35 )を付設した請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9又は10記載の車両整備用作業具洗浄装置。
- 洗浄タンク(3)の内周面に上方突出状の支持ピン( 17 )を複数本設けると共に、上記受持部材(1)には上記支持ピン( 17 )が下方から挿入自在な孔部( 18 )を複数個形成して、該受持部材(1)を上記支持ピン( 17 )にて着脱自在に支持した請求項2,3,4,5,6,7,8,9,10又は11記載の車両整備用作業具洗浄装置。
- 洗浄タンク(3)の排水管( 20 )の一部を、ケーシング( 41 )の正面壁( 42 )から露出させた弯曲突出状透明管( 20 a)として、排水状況確認可能とした請求項2,3,4,5,6,7,8,9,10,11又は12記載の車両整備用作業具洗浄装置。
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