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JP3926530B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は複数の給紙トレイを備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機、ファクシミリ、プリンタ、印刷機などの画像形成装置において、画像が転写あるいは印刷(以下、単に印刷と称する)される用紙を収容する給紙トレイを複数段引き出し可能に設け、各段にサイズの異なった用紙を収容して、種々の原稿や用紙サイズに対応することができるようにしたり、使用頻度の高いサイズの用紙を複数の給紙トレイに収容し、使用頻度の少ないサイズの用紙は1つの給紙トレイに収容して、使用頻度の高い用紙の補充を頻繁に行なわなくて良いようにすることは広く実施されている。
【0003】
しかしながら、ユーザが不用意に給紙中の給紙トレイを引き出すと、用紙が詰まってジャムとなる不具合があった。これを防止するためには各給紙トレイに給紙中は引き出せないように動作するロック機構を設ければよいが、コストアップになってしまう。そこで本出願人は先の特開平10−101237号公報において、給紙動作中の給紙トレイを引き出そうとすると、警告を発し印刷動作を停止するようにした画像形成装置用の給紙装置を提案した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記特開平10−101237号に記載の給紙装置は、給紙中の給紙トレイを引き出すことで警告装置が動作し、引き出しはジャムの原因となるので警告装置が動作した場合は直ちに印刷動作も停止させている。このように一旦印刷動作を停止させた場合、印刷動作の復旧に手間取り、印刷効率の低下を招く結果となっている。
本発明はこのような要望に鑑みてなされたもので、その目的は、給紙中の給紙トレイが引き出され、給紙ができなくなることによる生産性の減少を未然に防ぐことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
記目的を達成するため、第1の手段は、取っ手部に手を掛けることにより引き出し可能な複数の給紙段を備えた画像形成装置において、前記取っ手部に手が掛かったことを検知する検知スイッチと、前記複数の給紙段から所定の給紙段を選択して給紙を行うように制御するとともに、前記取っ手部に手が掛かったことを検知した検知スイッチが給紙中の給紙段のものであるかを判別する制御部と、を備え、取っ手部に手が掛かったことを検知した検知スイッチが給紙中の給紙段のものである場合は、前記制御部は、前記検知スイッチが前記取っ手部に手が掛かったことを検知している間は、給紙中の給紙段以外で同じサイズの用紙が収容された給紙段から給紙を行うことを特徴とする。
【0007】
2の手段は、取っ手部に手を掛けることにより引き出し可能な複数の給紙段を備えた画像形成装置において、前記取っ手部に手が掛かったことを検知する検知スイッチと、前記複数の給紙段から所定の給紙段を選択して給紙を行うように制御するとともに、前記取っ手部に手が掛かったことを検知した検知スイッチが給紙中の給紙段のものであるかを判別する制御部と、を備え、取っ手部に手が掛かったことを検知した検知スイッチが給紙中の給紙段のものである場合は、前記制御部は、前記各給紙段に収容されている用紙のサイズを判別し、給紙中の給紙段以外の給紙段に前記給紙中の給紙段に収容された用紙と同じサイズの用紙が収容された給紙段の有無を判別し、同じサイズの用紙が収容された給紙段があるときは、前記検知スイッチが前記取っ手部に手が掛かったことを検知している間は、給紙中の給紙段以外で同じサイズの用紙が収容された給紙段から給紙を行うことを特徴とする
【0008】
第3の手段は、第1または第2の手段において、前記各給紙段にはその給紙段の引き出しを検知する検知手段を備え、前記制御部は前記検知手段により前記給紙中の給紙段が引き出されているときも給紙中の給紙段以外で同じサイズの用紙が収容された給紙段から給紙を行い、同じサイズの用紙を収容した給紙段がないときは給紙を停止させることを特徴とする
4の手段は、第1または第2の手段において、前記制御部が、給紙中の前記給紙段の前記検知スイッチが動作したとき、同じサイズの用紙を収容した他の前記給紙段から給紙を行うか、用紙に対する転写を中止するかを選択する選択手段を備えたことを特徴とする。
【0009】
5の手段は、取っ手部に手を掛けることにより引き出し可能な複数の給紙段を備えた画像形成装置において、前記取っ手部に手を掛けることにより動作する検知スイッチと、収容されている用紙のサイズを検知するため前記各給紙段に設けられた用紙サイズ検知手段と、用紙の有無を検知するため前記各給紙段に設けられた用紙有無検知手段と、前記取っ手部に手を掛けていることを警告する警告手段と、前記複数の給紙段から所定の給紙段を選択して給紙を行うように制御するとともに、前記検知スイッチが動作したときその検知スイッチが給紙中の給紙段であるかを判別し、給紙中の給紙段の場合はその用紙と同じサイズの用紙が収容されている前記給紙段を検索し、同一サイズの用紙がある給紙段があるときは、その給紙段からの給紙に切り替え、前記検索条件に合致する給紙段がないときは給紙動作を停止し、前記警告手段を動作させる制御部とを備えたことを特徴とする
【0010】
6の手段は、第5の手段において、前記各給紙段にその給紙段の引き出しを検知する検知手段を備え、前記制御部が前記検知手段により前記給紙中の給紙段が引き出されているときも同じサイズの用紙が収容された給紙段から給紙を行い、同じサイズの用紙がないときは前記警告手段を動作させるようにしたことを特徴とする
【0011】
7の手段は、第6の手段において、前記制御部が、前記引き出された給紙段が再セットされたとき、この給紙段の用紙の有無をチェックし、用紙がないときは切り替えた前記給紙段からの給紙を継続するようにしたことを特徴とする
【0012】
8の手段は、第7の手段において、前記制御部が、前記引き出された給紙段が再セットされたとき、この給紙段の用紙のサイズもチェックし、引き出す前と用紙サイズが変更されているときは、切り替えた前記給紙段からの給紙を継続するようにしたことを特徴とする
【0013】
9の手段は、第8の手段において、前記制御部が、再セットされた前記給紙段に用紙がないときや用紙のサイズが引き出す前と異なるときは、用紙がない旨やセットされた用紙のサイズが引き出す前の用紙のサイズと異なる旨の警告を発するようにしたことを特徴とする
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態を複写機の場合を例にとって説明する。なお、以下の各実施の形態において、同等とみなせる各部には同一参照番号を付し、重複する説明は適宜省略する。
【0015】
先ず図1ないし図5により、本発明の第1の実施の形態における構造を説明する。図1は本発明の第1の実施の形態における画像形成装置の外観を概略的に示す斜視図、図2は第1の実施の形態における給紙トレイを示す斜視図、図3は図2の給紙トレイの側面図、図4は図2の給紙トレイの正面図、図5は図2の取っ手部の構造を示す図で、(a)は取っ手部と取っ手部スイッチの関係を示す従断面図、(b)は取っ手部スイッチのみを拡大して示す断面図である。
【0016】
複写機は、下部に図1において手前側に引き出して用紙の補給を行うことが可能なフロントローディングタイプの4段の給紙トレイで構成された給紙トレイ(以下,給紙トレイと称する)1−1が、そして上部にコピーを操作する操作部1−2が設けられている。各給紙トレイ1−1は、トレイ前面部2−1と、このトレイ前面部2−1の略中央部に設けられた取っ手部2−2と、トレイ前面部2−1の裏面に設けられ、後述する取っ手部スイッチ5−1とエンジン制御部6−2とを接続するためのコネクタ2−3と、トレイ前面部2−1の裏面に例えば最大A3あるいはB4の用紙が収納可能な容積を有する用紙セット部2−4とをそれぞれに有している。用紙セット部2−4内には、用紙の側面に当接して用紙の水平方向の移動を押さえる摺動自在なフェンス部材2−5が設けられ、従来と同様に、このスライド部材2−5の位置により載置された用紙のサイズを検知することができるようになっている。コネクタ2−3は給紙トレイ1−1を正しく装填したときに複写機本体に設けられたレセプタクル(図示しない)に接続され、給紙トレイ1−1を引き出すと接続が解かれ、これにより給紙カセット1−1のセット状態を監視することもできる。
【0017】
操作部1−2は、従来の複写機と同様に、印刷のスタートや停止、用紙サイズや濃度や倍率などの設定、そしてコピー枚数の設定などを行うもので、種々のキー群3−1と、コピー状況を表示する液晶パネルなどで構成された表示部3−2とを有している。
【0018】
取っ手部スイッチ5−1は、図5の(a)に示すように、取っ手部2−2の裏面に設けられ、給紙トレイ1−1の引き抜き操作を検知するものである。この取っ手部スイッチ5−1は、図5の(b)に詳細に示すように、取っ手部2−2の内側すなわち引き出すときに手を掛ける部分に設けられた握り部5−3と、この握り部5−3を用紙セット部11方向に常時弾性的に押圧するスプリング5−2と、このスプリング14の弾性力に抗して握り部5−3を図5の(a)に矢印で示すトレイ引き抜き方向に押圧したときにオフとなる固定接点5−5と可動接点5−4とを有している。握り部5−3は、その上下方向に間隔をおいてほぼ水平に設けた複数の支柱部材5−5の各一端を握り部5−3に取り付け、各支柱部材5−5の他端側を取っ手部2−2内に摺動可能に差し込むことで、取っ手部2−2の裏面に取り付けられている。そして、取っ手部2−2の裏面と握り部5−3間の各支柱部材5−5にスプリング5−2を介在させている。可動接点5−4は、握り部5−3の略中央部分に各支柱部材5−6と平行にかつ相対するように一端が握り部5−3に設けられた接点棒部材5−7の他端に設けられている。したがって、取っ手部スイッチ5−1は、握り部5−3に手を掛けて取っ手部2−2の方向に押圧しない限り、スプリング5−2により固定接点5−5と可動接点5−4は接触し、オン状態を保持し、握り部5−3に手を掛けて取っ手部2−2の方向に押圧することにより固定接点5−5と可動接点5−4との接触は離れてオフ状態となる。このオンオフの信号は、コネクタ2−3を介して後述するエンジン制御部6−2に送られる。なお、各取っ手部スイッチ5−1のオンオフ信号はそれぞれ異なり,エンジン制御部6−2ではどの給紙トレイ1−1の取っ手部スイッチ5−1がオフになったかが判別できるようになっている。
【0019】
次にこの複写機の制御システムを図6により説明する。図6は第1の実施の形態における全体構成を示すブロック図である。制御システムは全体のシステム制御を行うシステム制御部6−1と、各給紙トレイ1−1に設けられた取っ手部スイッチ5−1のオンオフ状態を管理し、必要な情報をシステム制御部6−1に出力するエンジン制御部6−2と、キー群3−1からの信号をシステム制御部6−1に送るとともに、システム制御部6−1やキー群3−1からの信号により所定の情報を表示部3−2に表示したり、警告音を発するためのブザー6−3の動作を操作する操作部1−2とから構成される。システム制御部6−1にはまた、給紙を指示した後所定の時間を経過しても用紙の搬送がないときは、用紙がないと判定する従来の複写機と同様な機能も併せ持っている。
【0020】
以下、図7ないし図10に示すフローチャートにしたがって、これら構成の詳細な動作を説明する。図7は給紙中の給紙トレイを操作した場合の警告の動作手順を示すフローチャート,図8は給紙中の給紙トレイを操作したとき、他の同サイズの給紙トレイから給紙を行う動作手順を示すフローチャート、図9は図8において、操作した給紙トレイの操作が解除された場合に元の給紙トレイから給紙を再開させる動作手順を示すフローチャート、図10は給紙中の給紙トレイを操作したとき、他の同サイズの給紙トレイから給紙を行うか、給紙を停止するかを選択する場合の動作手順を示すフローチャートである。
【0021】
最初に、給紙中の給紙トレイを操作した場合の警告の動作手順を示すフローチャートを示す図7にしたがって説明する。先ず最初に、全ての給紙トレイ1−1がセットされたかをコネクタ2−3の接続状態によりエンジン制御部6−2でチェックし(ステップ7−1)、その結果をシステム制御部6−1に伝える。セットが確認された場合は各取っ手部2−2の取っ手部スイッチ5−1がオフ状態にあるかをエンジン制御部6−2でチェックする(ステップ7−2)。給紙トレイ1−1のセットが完了していない場合や取っ手部スイッチ5−1の全てがオン状態の場合はステップ7−1に戻る。いずれかの給紙トレイ1−1の取っ手部2−2に操作者が指を掛けることにより、握り部5−3が給紙トレイ1−1の引き抜き方向に移動し、いずれかの取っ手部スイッチ5−1がオフとなると、その給紙トレイ1−1は現在給紙中のトレイであるかをエンジン制御部6−2を介してシステム制御部6−1によりチェックする(ステップ7−3)。給紙中のトレイでない場合はステップ7−1に戻る。一方、給紙中のトレイの場合は、システム制御部6−1は操作部1−2を介してブザー6−3を動作させて警告音を鳴らし(ステップ7−4)、操作者に指を掛けているトレイの操作をしないように注意をうながす。このように、実施に給紙トレイを引き抜く前に警告音を発するので、給紙動作は継続して行うことができる。したがって、不用意に取っ手部2−2に触れる程度では給紙動作は停止しないので、効率良く給紙動作をすることができる。
【0022】
また、この第1の実施の形態においては、給紙中の給紙トレイを操作したとき、他の給紙トレイに同サイズの用紙がある場合、その給紙トレイから給紙を行うことができる。この動作手順を図8により説明すると、まず、図7のステップ7−2によりいずれかの取っ手部スイッチ5−1がオフであることが検知されると、それが現在給紙中の給紙トレイ1−1の取っ手部2−1が握られたかを否かをチェックし(ステップ8−1)、現在給紙中の給紙トレイ1−1の場合はブザーを鳴らして警告を発する(ステップ8−2)。警告音を発すると同時にそのトレイの用紙と同じサイズの用紙を収容したトレイがあるかを検索し(ステップ8−3)、同一サイズの用紙を収容した給紙トレイがあるか否かをチェックする(ステップ8−4)。同一サイズの用紙を収容した給紙トレイ1−1があった場合、該当する給紙トレイ1−1の用紙セット部2−4に用紙があるか否かをチェックする(ステップ8−5)。用紙がある場合は、取っ手部スイッチ5−1がオフとなっている元の給紙トレイ1−1と該当する用紙があった切り替え先の給紙トレイ1−1と退避中であることをシステム制御部6−1のバッファに保持、すなわちバッファリングする(ステップ8−6)。その後給紙トレイ1−1を切り替え先の給紙トレイに切り替えて、給紙を継続する。このようにして、給紙中の給紙トレイ1−1の取っ手部2−2が握られたとシステム制御部6−1が判断したときに、これと同一サイズの用紙が収容された給紙トレイ1−1があるか否かをシステム制御部は検索し、該当する給紙トレイが存在する場合は給紙をその給紙トレイから行うように切り替えるので、給紙動作を途中で止めることなく行うことができる。
【0023】
ここで、引き抜かれた給紙トレイ1−1が再びセットされたり、取っ手部2−2の握りが開放された時は、システム制御部6−1は元の給紙トレイ1−1から給紙を再開するようにシステム制御部6−1は制御する。その動作手順を図9により説明すると、まず取っ手部2−2が握られて取っ手部スイッチ5−1がオフとなっていた給紙トレイ1−1の取っ手部2−2が開放され、取っ手部スイッチ5−1がオンとなったか否かをチェックする(ステップ9−1)。取っ手部スイッチ5−1がオンとなったときは、元の給紙トレイ1−1は退避中であり、退避の前は給紙を停止したか否かをチェックする(ステップ9−2)。元の給紙トレイ1−1は退避中で、退避の前は給紙を停止した場合は、給紙トレイ1−1を元の給紙トレイ1−1に復帰させ(ステップ9−3)、ステップ8−6でバッファに保持した退避情報をクリアする(ステップ9−4)。このように、引き抜かれたり、取っ手部2−2が握られた給紙トレイが、再びセットされたり、取っ手部2−2の握りが開放されたときには、元の給紙トレイ1−1から給紙するように切り替える。
【0024】
さらに、この第1の実施の形態においては、システム制御部5−1は給紙中の給紙トレイを操作したとき、他の同サイズの給紙トレイから給紙を行うか、給紙を停止するかを操作部1−2のキー群3−1で選択することができる。その動作手順を図10に示すフローチャートで説明する。まず、給紙中の給紙トレイ1−1の取っ手部2−1が握られたか否かをチェックする(ステップ10−1)。給紙中の給紙トレイ1−1である場合は、操作部1−2を介してブザー6−3を動作させて警告音を発しさせるとともに、同一サイズの用紙は収容されている給紙トレイ1−1を検索する(ステップ10−2)。同一サイズの用紙が収容された給紙トレイ1−1があるか否かをチェックし(ステップ10−3)、同一サイズの用紙が収容された給紙トレイ1−1は無い場合はこの動作を終了する。
【0025】
同一サイズの用紙が収容された給紙トレイ1−1がある場合は、システム制御部6−1は、この検索条件を満たす全ての給紙トレイ1−1の情報や、給紙を停止するか、あるいは給紙トレイ1−1を引き出さないことを選択肢として表示部3−2に表示するように操作部1−2に要求し(ステップ10−4)、給紙トレイの変更か給紙中止はキー群31−により選択させる。ここで、給紙中の給紙トレイ1−1の取っ手部2−2の握りが解除されたか否かをチェックし(ステップ10−5)、解除された場合は給紙中の給紙トレイ1−1からの給紙を継続して行い、表示部3−2の選択表示を消去するように操作部1−2に通知する(ステップ10−6)。一方、給紙中の給紙トレイ1−1の取っ手部2−2の握りが解除されない場合は、給紙トレイの変更か給紙中止に該当するキーの入力があったか否かをチェックし(ステップ10−7)、キー入力がない場合はステップ10−5に戻り、キー入力があった場合は給紙トレイ1−1の選択が行われたか否かをチェックする(ステップ10−8)。給紙トレイ1−1の選択が行われた場合は、選択された給紙トレイ1−1から給紙するように切り替える(ステップ10−9)。また、給紙トレイ1−1の選択が行われなかった場合は、給紙を停止する(ステップ10−10)。ステップ10−9で給紙の切り替えが行われたり。ステップ10−10−で給紙を停止させた後は,ステップ10−6に行く。このように、取っ手部2−2が握られた給紙トレイ1−1が給紙中の場合は、同一サイズの用紙が収容されている給紙トレイ1−1を検索し、同一サイズの給紙トレイ1−1が存在する場合には、「給紙トレイの変更」か、「給紙停止」か、「給紙トレイを引き出さない」かのいずれかを選択するように表示部3−2に表示する。そして、「給紙トレイの変更」か「給紙停止」は操作部1−2のキー群3−1で選択させ、また、取っ手部2−2の握りが解除された場合には、上記の表示を解除するので、操作者は「給紙トレイを引き出さない」の選択が行えことになる。また,同一サイズの用紙が収容された給紙トレイ1−1が存在しない場合は、「給紙停止」か「給紙トレイを引き出さない」の選択を上記と同様な方法で操作者に促すことができ、対話形式のユーザーインターフェイスを提供することができる。
【0026】
上述した第1の実施の形態においては、従来の複写機に備えられた用紙の有無やサイズの検知機構を利用して給紙の制御を行っているが、第2の実施の形態においては、各給紙トレイ1−1に用紙の有無を検知する機構およびセットした用紙のサイズを設定する機構を設け、これらの機構によって用紙の有無や用紙サイズを表す信号を形成するようにしている。以下、図11ないし図15により第2の実施の形態における機構を説明する。図11は本発明の第2の実施の形態の外観を概略的に示す斜視図、図12は本発明の第2の実施の形態における給紙トレイの斜視図、図13は図12の給紙トレイの側面図、図14は第2の実施の形態における給紙トレイと用紙有無検知機構の関係を説明するための図、図15は図12の給紙トレイの正面図である。
【0027】
図11に示すように、第2の実施の形態においては、各給紙トレイ1−1のトレイ前面部2−1に収容した用紙のサイズを設定する用紙サイズダイヤル11−1が設けられている以外は、上述した第1の実施の形態と同じである。この用紙サイズダイヤル11−1は、設定された用紙のサイズを表示する表示機能も備えている。また、図14に示すように、複写機本体の各給紙トレイ1−1の差込み部には、用紙の有無を検知する用紙有無検知装置14−1が設けられている。この用紙有無検知装置14−1は、用紙の有無を検知するため一端が回動自在に支持され、その自由端が用紙と接触することによりその角度が変化するように設けられたフィラー14−2と、このフィラー14−2の角度変化を検知して用紙の有無を判定するためのフォトセンサ14−3とで構成されている。一方、用紙が収められる用紙セット部2−4の底板14−4は、スプリング14−5により常時上方に弾性的に押し上げられており、底板14−4上に載置された用紙14−6をフィラー14−2の自由端に接触させている。用紙14−6が無くなると、フィラー14−2の自由端は例えば底板14−4に形成された凹所(図示しない)に落ち込み、その角度が大きく変わるので、用紙14−6が無いことを確実に検知することができる。取っ手部スイッチは上述した第1の実施の形態における取っ手部スイッチ5−1と同じであるので、図面およびその説明は省略する。
【0028】
次に、制御システムを図16により説明する。図16は第2の実施の形態における全体構成を示すブロック図である。この制御システムは、エンジン制御部6−2に、用紙有無検知装置14−1によって各給紙トレイ1−1に用紙があるか否かを監視する用紙有無監視部16−1と、用紙サイズダイヤル11−1による用紙サイズダイヤル監視部16−2が接続されている以外は,第1の実施の形態と同じ構成になっている。
【0029】
以下、図17ないし図20に示すフローチャートにしたがって、これら構成の詳細な動作を説明する。図17は給紙中の給紙トレイを操作したときの動作手順を示すフローチャート、図18は給紙中に操作されたトレイが元の状態に戻ったときに給紙を再開する動作手順を示すフローチャート、図19は給紙中に操作されたトレイが元の状態に戻ったときにその元のトレイの用紙を検知する動作手順を示すフローチャート、図20は給紙中に操作されたトレイが元の状態に戻ったとき、その元のトレイに用紙が無いときや代替トレイの用紙と異なるサイズのときの動作手順を示すフローチャートである。
【0030】
先ず,図17により、給紙中の給紙トレイを操作したときの動作手順を説明する。
いずれかの給紙トレイ1−1の取っ手部スイッチ5−1がオフであることが検知されると、それが現在給紙中の給紙トレイ1−1の取っ手部2−1が握られたかを否かをチェックし(ステップ17−1)、現在給紙中の給紙トレイ1−1の場合はブザーを鳴らして警告を発する(ステップ17−2)。警告音を発するとともにその給紙トレイの用紙と同じサイズの用紙を収容したトレイがあるかを用紙サイズダイヤル監視部16−2からの情報に基づいて検索し(ステップ17−3)、同一サイズの用紙を収容した給紙トレイがあるか否かをチェックする(ステップ17−4)。同一サイズの用紙を収容した給紙トレイ1−1がある場合は、該当する給紙トレイ1−1の用紙セット部2−4に用紙があるか否かを用紙有無監視部1−1からの情報に基づいてチェックし(ステップ17−5)、用紙がある場合は、取っ手部スイッチ5−1がオフとなっている元の給紙トレイ1−1と該当する用紙があった切り替え先の給紙トレイ1−1と退避中であることをシステム制御部6−1のバッファに保持、すなわちバッファリングする(ステップ17−6)。その後給紙トレイ1−1を切り替え先の給紙トレイに切り替えて、給紙を継続する。一方、ステップ17−4において同一サイズの用紙を収容した給紙トレイ1−1が無い場合は、給紙動作を停止させ(ステップ17−8)、以後の動作は行わない。また、ステップ17−5で用紙が無いと判定されたときも以後の動作を停止させる。このようにして、給紙中の給紙トレイ1−1の取っ手部2−2が握られたとシステム制御部6−1が判断したときに、これと同一サイズの用紙が収容された給紙トレイ1−1があるか否かをシステム制御部は検索し、該当する給紙トレイが存在紙用紙がある場合は給紙をその給紙トレイから行うように切り替えて、給紙動作を途中で止めることはない。
【0031】
また、始めに給紙を行っていた給紙トレイ1−1が引き出され、代替の給紙トレイ1−1から給紙を行っているときに、元の給紙トレイ1−1が再び挿入された場合、その給紙トレイ1−1に用紙があると検知され、代替の給紙トレイ1−1から元の給紙トレイ1−1に切り替えるようにもできる。その動作手順を図18により説明する。まず、取っ手部2−2の握りが解除され、取っ手部スイッチ5−1がオンとなったか否かをチェックする(ステップ18−1)。 取っ手部スイッチ5−1がオンとなり握りが解除されたときは、元の給紙トレイ1−1に用紙があるか否かを用紙有無監視部16−1を介してチェックする(ステップ18−2)。元の給紙トレイ1−1に用紙があると判定された場合は、代替の給紙トレイ1−1から元の給紙トレイ1−1に復帰させて(ステップ18−3)、給紙を再開するとともに、ステップ17−6においてバッファに保持した退避情報をクリアする(ステップ18−4)。
【0032】
第2の実施の形態はまた、代替の給紙トレイ1−1で給紙を行っているときに、始めに給紙を行っていた給紙トレイ1−1が再び挿入された際に、元の給紙トレイ1−1に用紙がありかつ代替の給紙トレイ1−1の用紙サイズと同一サイズの用紙が装填されていると判定された場合に代替の給紙トレイ1−1−から元の給紙トレイ1−1に給紙元を切り替えることもできる。その動作手順を図19により説明する。取っ手部2−2の握りが解除され、取っ手部スイッチ5−1がオンとなったか否かをチェックし(ステップ19−1)、 取っ手部スイッチ5−1がオンとなり握りが解除されたときは、元の給紙トレイ1−1に用紙があるか否かを用紙有無監視部16−1を介してチェックする(ステップ19−2)。元の給紙トレイ1−1に用紙があると判定された場合は、用紙サイズダイヤル監視部16−2によりその用紙が代替の給紙トレイ1−1の用紙のサイズと同じであるか否かをチェックし(ステップ19−3)、同じ場合は代替の給紙トレイ1−1から元の給紙トレイ1−1に復帰させて(ステップ19−4)、給紙を再開するとともに、ステップ17−6においてバッファに保持した退避情報をクリアする(ステップ19−5)。
【0033】
一方、代替の給紙トレイ1−1で給紙を行っているときに、始めに給紙を行っていた給紙トレイ1−1が再び挿入されても、元の給紙トレイ1−1に用紙がないと検知されたり、代替の給紙トレイとは異なるサイズの用紙が補充されたと判断されたときには警告音を発する。その動作手順を図20により説明する。まず、取っ手部2−2の握りが解除され、取っ手部スイッチ5−1がオンとなったか否かをチェックし(ステップ20−1)、 取っ手部スイッチ5−1がオンとなり握りが解除されたときは、元の給紙トレイ1−1に用紙があるか否かを用紙有無監視部16−1を介してチェックする(ステップ20−2)。元の給紙トレイ1−1に用紙があると判定された場合は、用紙サイズダイヤル監視部16−2によりその用紙が代替の給紙トレイ1−1の用紙のサイズと同じであるか否かをチェックし(ステップ20−3)、同じ場合は代替の給紙トレイ1−1から元の給紙トレイ1−1に復帰させて(ステップ20−4)、給紙を再開するとともに、ステップ17−6においてバッファに保持した退避情報をクリアする(ステップ20−5)。
【0034】
このステップ20−1ないし20−5までの動作手順は図19と間会った区おなじであるが、ステップ20−2で元の給紙トレイに用紙が無い場合、そしてステップ20−3で補充された用紙が代替の給紙トレイ1−1の用紙のサイズと異なる場合はいずれもブザー6−3を動作させて警告音を発する(ステップ20−6)。
【0035】
【発明の効果】
これまでの説明から明らかなように、発明によれば、給紙中の給紙トレイが引き出され、給紙ができなくなることによる生産性の減少を未然に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の外観を概略的に示す斜視図である。
【図2】第1の実施の形態における給紙トレイを示す斜視図である。
【図3】図2の給紙トレイの側面図である。
【図4】図2の給紙トレイの正面図である。
【図5】図2の取っ手部の構造を示す図で、(a)は取っ手部と取っ手部スイッチの関係を示す従断面図、(b)は取っ手部スイッチのみを拡大して示す断面図である。
【図6】第1の実施の形態における全体構成を示すブロック図である。
【図7】給紙中の給紙トレイを操作した場合の警告の動作手順を示すフローチャートである。
【図8】給紙中の給紙トレイを操作したとき、他の同サイズの給紙トレイから給紙を行う動作手順を示すフローチャートである。
【図9】図8において、操作した給紙トレイの操作が解除された場合に元の給紙トレイから給紙を再開させる動作手順を示すフローチャートである。
【図10】給紙中の給紙トレイを操作したとき、他の同サイズの給紙トレイから給紙を行うか、給紙を停止するかを選択する場合の動作手順を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第2の実施の形態の外観を概略的に示す斜視図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態における給紙トレイの斜視図である。
【図13】図12の給紙トレイの側面図である。
【図14】第2の実施の形態における給紙トレイと用紙有無検知機構の関係を説明するための図である。
【図15】図12の給紙トレイの正面図である。
【図16】第2の実施の形態における全体構成を示すブロック図である。
【図17】給紙中の給紙トレイを操作したときの動作手順を示すフローチャートである。
【図18】給紙中に操作されたトレイが元の状態に戻ったときに給紙を再開する動作手順を示すフローチャートである。
【図19】給紙中に操作されたトレイが元の状態に戻ったときにその元のトレイの用紙を検知する動作手順を示すフローチャートである。
【図20】給紙中に操作されたトレイが元の状態に戻ったとき、その元のトレイに用紙が無いときや代替トレイの用紙と異なるサイズのときの動作手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1−1 給紙トレイ(給紙段)
1−2 操作部
2−2 取っ手部
2−3 コネクタ
3−1 キー群
3−2 表示部
5−1 取っ手部スイッチ
5−3 握り部
5−4 可動接点
5−5 固定接点
6−1 システム制御部
6−2 エンジン制御部
6−3 ブザー
11−1 用紙サイズダイヤル
14−1 用紙有無検知装置
16−1 用紙有無監視部
16−2 用紙サイズダイヤル監視部

Claims (9)

  1. 取っ手部に手を掛けることにより引き出し可能な複数の給紙段を備えた画像形成装置において、
    前記取っ手部に手が掛かったことを検知する検知スイッチと、
    前記複数の給紙段から所定の給紙段を選択して給紙を行うように制御するとともに、前記取っ手部に手が掛かったことを検知した検知スイッチが給紙中の給紙段のものであるかを判別する制御部と、を備え、
    取っ手部に手が掛かったことを検知した検知スイッチが給紙中の給紙段のものである場合は、前記制御部は、前記検知スイッチが前記取っ手部に手が掛かったことを検知している間は、給紙中の給紙段以外で同じサイズの用紙が収容された給紙段から給紙を行うことを特徴とする画像形成装置。
  2. 取っ手部に手を掛けることにより引き出し可能な複数の給紙段を備えた画像形成装置において、
    前記取っ手部に手が掛かったことを検知する検知スイッチと、
    前記複数の給紙段から所定の給紙段を選択して給紙を行うように制御するとともに、前記取っ手部に手が掛かったことを検知した検知スイッチが給紙中の給紙段のものであるかを判別する制御部と、を備え、
    取っ手部に手が掛かったことを検知した検知スイッチが給紙中の給紙段のものである場合は、前記制御部は、前記各給紙段に収容されている用紙のサイズを判別し、給紙中の給紙段以外の給紙段に前記給紙中の給紙段に収容された用紙と同じサイズの用紙が収容された給紙段の有無を判別し、同じサイズの用紙が収容された給紙段があるときは、前記検知スイッチが前記取っ手部に手が掛かったことを検知している間は、給紙中の給紙段以外で同じサイズの用紙が収容された給紙段から給紙を行うことを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記各給紙段にはその給紙段の引き出しを検知する検知手段を備え、前記制御部は前記検知手段により前記給紙中の給紙段が引き出されているときも給紙中の給紙段以外で同じサイズの用紙が収容された給紙段から給紙を行い、同じサイズの用紙を収容した給紙段がないときは給紙を停止させることを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、給紙中の前記給紙段の前記検知スイッチが動作したとき、同じサイズの用紙を収容した他の前記給紙段から給紙を行うか、用紙に対する転写を中止するかを選択する選択手段を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  5. 取っ手部に手を掛けることにより引き出し可能な複数の給紙段を備えた画像形成装置において、
    前記取っ手部に手を掛けることにより動作する検知スイッチと、
    収容されている用紙のサイズを検知するため前記各給紙段に設けられた用紙サイズ検知手段と、
    用紙の有無を検知するため前記各給紙段に設けられた用紙有無検知手段と、
    前記取っ手部に手を掛けていることを警告する警告手段と、
    前記複数の給紙段から所定の給紙段を選択して給紙を行うように制御するとともに、前記検知スイッチが動作したときその検知スイッチが給紙中の給紙段であるかを判別し、給紙中の給紙段の場合はその用紙と同じサイズの用紙が収容されている前記給紙段を検索し、同一サイズの用紙がある給紙段があるときは、その給紙段からの給紙に切り替え、前記検索条件に合致する給紙段がないときは給紙動作を停止し、前記警告手段を動作させる制御部と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  6. 前記各給紙段にはその給紙段の引き出しを検知する検知手段を備え、前記制御部は前記検知手段により前記給紙中の給紙段が引き出されているときも同じサイズの用紙が収容された給紙段から給紙を行い、同じサイズの用紙がないときは前記警告手段を動作させることを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、前記引き出された給紙段が再セットされたとき、この給紙段の用紙の有無をチェックし、用紙がないときは切り替えた前記給紙段からの給紙を継続することを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
  8. 前記制御部は、前記引き出された給紙段が再セットされたとき、この給紙段の用紙のサイズもチェックし、引き出す前と用紙サイズが変更されているときは、切り替えた前記給紙段からの給紙を継続させることを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
  9. 前記制御部は、再セットされた前記給紙段に用紙がないときや用紙のサイズが引き出す前と異なるときは、用紙がない旨やセットされた用紙のサイズが引き出す前の用紙のサイズと異なる旨の警告を発することを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
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