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JP3926643B2 - アルミニウムパイプ製フレームの製造方法 - Google Patents
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JP3926643B2 - アルミニウムパイプ製フレームの製造方法 - Google Patents

アルミニウムパイプ製フレームの製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【技術分野】
本発明は、アルミニウムパイプ製フレームの製造方法に係り、特に、アルミニウム製の角パイプの複数が互いに組み付けられて、一体的に接合されている一方、かかる角パイプの少なくとも1本が屈曲せしめられてなる構造のアルミニウムパイプ製フレームを有利に製造する方法に関するものである。
【0002】
【背景技術】
従来から、自動車や船舶、或いは建造物等の様々な構造物の骨組を与えるフレームが、各種の金属材料等を用いて、構成されているが、その中でも、アルミニウム若しくはアルミニウム合金製のパイプの複数を互いに組み付けて、一体的に接合せしめてなる、所謂アルミニウムパイプ製フレームは、アルミニウムパイプの使用による軽量化が達成されるばかりでなく、アルミニウムパイプの全体形状や断面形状の最適化によって高い剛性が発揮されることとなる。このため、近年では、特に、燃費の向上等の点から軽量化が強く望まれる自動車等のフレームに対して、一体型や部分型の形態を問わず、アルミニウムパイプ製フレームが、徐々に適用され始めてきているのである。
【0003】
ところで、そのようなアルミニウムパイプ製フレームを製造する際には、一般に、パイプ同士を互いに接触するように組み付ける一方、その接触部のそれぞれをアーク溶接(MIG溶接やTIG溶接)等にて溶接せしめることにより、パイプ同士を、各接触部において一体的に接合する方法が、採用されている。
【0004】
ところが、かくの如き従来のアルミニウムパイプ製フレームの製造方法によって、例えば、アルミニウム製の角パイプの複数が互いに組み付けられて、一体的に接合されている一方、かかる角パイプの少なくとも1本が屈曲せしめられてなる構造のフレームを製造する場合には、予め屈曲せしめられた角パイプに対して、それとは別の角パイプを接触させた状態で組み付けられて、それらの角パイプ同士が、その接触部において、互いにアーク溶接されることとなるのであるが、その際に、以下に示す如き問題が、生じていたのである。
【0005】
すなわち、従来手法では、予め屈曲せしめられた角パイプとそれに組み付けられる角パイプとの接合が、それらの接触部を溶融せしめることからなる溶融溶接となるところから、溶接時の多大な入熱により熱歪みが生じて、屈曲せしめられた角パイプの曲げ精度が低下してしまうことが避けられなかったのであり、それ故に、そのような曲げ精度の低い屈曲角パイプに対して、更に別の角パイプを接触させた状態で組み付けて、溶接しようとすると、それら溶接されるべき角パイプ同士の接触面の間に隙間や段差等が生じることとなって、溶接精度(接合精度)が著しく低下するといった重大な問題が、惹起せしめられていたのである。
【0006】
【解決課題】
ここにおいて、本発明は、上述せる如き事情を背景にして為されたものであって、その解決課題とするところは、アルミニウム製の角パイプの複数が互いに組み付けられて、一体的に接合されている一方、かかる角パイプの少なくとも1本が屈曲せしめられてなる構造のアルミニウムパイプ製フレームを、屈曲せしめられた角パイプの曲げ精度の低下を効果的に防止乃至は抑制することで、高い接合精度を確保しつつ、有利に製造することが出来る手法を提供することにある。
【0007】
【解決手段】
そして、本発明にあっては、かかる課題の解決のために、アルミニウム製の角パイプの複数が互いに組み付けられて、一体的に接合されている一方、かかる角パイプの少なくとも1本が屈曲せしめられてなる構造のアルミニウムパイプ製フレームを製造するに際して、前記角パイプの幾つかを互いに接触させた状態で組み付けて、その接触部に対する摩擦撹拌接合操作を行なうことにより、該接触部の少なくとも一部を接合せしめた後、それら接触部の少なくとも一部において接合された角パイプのそれぞれの非接合部分を屈曲せしめて、目的とする前記アルミニウムパイプ製フレームの一部を与える構成部品を形成し、その後、かくして形成された構成部品の複数を互いに接触させた状態で組み付けて、一体的に接合する工程を含むことを特徴とするアルミニウムパイプ製フレームの製造方法を、その要旨とするものである。
【0008】
要するに、この本発明に従うアルミニウムパイプ製フレームの製造方法においては、屈曲せしめられた角パイプを含んでなる、目的とするアルミニウムパイプ製フレームの一部を構成する構成部品を形成した後、そのような構成部品同士や、構成部品と真っ直ぐな角パイプとを、それぞれ一体的に接合することによって、目的とするアルミニウムパイプ製フレームを製造するようにしたものであって、特に、上述の如き構成部品を形成する際に、それを与える幾つかの角パイプ同士の接触部の接合操作として、摩擦撹拌接合操作、即ち、例えば、接触部に対して、ロッド状の回転治具の先端に同心的に設けたピンを、回転治具と共に一体に回転させつつ差し込み、相対的に移動させることにより、接触部を溶融せしめることなく、その少なくとも一部を接合せしめる接合操作が採用されているところから、構成部品を形成する際における角パイプ同士の接合時の接触部への入熱が少なくされて、角パイプのそれぞれにおける熱歪みの発生が有利に解消乃至は抑制され得るのである。
【0009】
しかも、本発明手法においては、かかる摩擦撹拌接合操作により、角パイプ同士を接触部の少なくとも一部において接合せしめた後、非接合部分が屈曲せしめられて、所定の角パイプの所定箇所に屈曲部が形成されるようになっているため、予め屈曲せしめられた角パイプを他の角パイプに対して接合する場合とは異なって、その接合時における入熱に起因して、屈曲せしめられた角パイプの曲げ精度が低下するようなことも、効果的に皆無ならしめられ得るのである。
【0010】
それ故、このような本発明に従うアルミニウムパイプ製フレームの製造方法にあっては、屈曲せしめられた角パイプを含む構成部品の形成過程で、かかる屈曲角パイプの曲げ精度が低下するようなことが、極めて有利に防止乃至は抑制され得るのであり、それによって、そのような構成部品同士や、構成部品と真っ直ぐな角パイプとを、それぞれ互いに接触させた状態で組み付けて、一体的に接合する際に、接合されるべき角パイプ同士の接触面の間に隙間や段差等が生じるようなことも、効果的に解消され得ることとなるのである。
【0011】
従って、かくの如き本発明に従うアルミニウムパイプ製フレームの製造方法によれば、アルミニウム製の角パイプの複数が互いに組み付けられて、一体的に接合されている一方、かかる角パイプの少なくとも1本が屈曲せしめられてなる構造のアルミニウムパイプ製フレームが、屈曲せしめられた角パイプの曲げ精度の低下を招くことなく、それによって、高い接合精度を十分に確保しつつ、極めて有利に製造され得るのである。そして、その結果として、優れた接合品質と所望の形状を有し、しかも軽量性に富んだアルミニウムパイプ製フレームの製造が、有利に実現され得ることとなったのである。
【0012】
なお、かかる本発明手法では、構成部品の複数を互いに接触させた状態で組み付けて、一体的に接合する工程において採用される接合方式が、特に限定されるものではなく、一般的な溶接方式や摩擦撹拌接合方式等が適宜に採用されることとなる。
【0013】
そして、このような本発明に従うアルミニウムパイプ製フレームの製造方法の好ましい態様の一つによれば、前記複数の構成部品の一体的な接合が、それら複数の構成部品の接触部に対する摩擦撹拌接合操作を行なうことにより実現される。これによって、構成部品同士を接触部において接合する際における、それら構成部品の接触部への入熱が少なく為され得て、構成部品のそれぞれにおける熱歪みの発生も有利に解消乃至は抑制され得、以て、各構成部品の屈曲せしめられた角パイプの曲げ精度がより十分に確保され得ると共に、接合部における残留応力も可及的に小さく為され得るのであり、その結果として、更に一層高度な接合品質と形状精度に優れたアルミニウムパイプ製フレームを製造することが可能となるのである。
【0014】
また、本発明に従うアルミニウムパイプ製フレームの製造方法の別の有利な態様の一つによれば、接合されるべき前記幾つかの角パイプのうちの一つを、その端面において、他の一つに突き合わせることにより接触させた状態で組み付けて、その接触部に対する摩擦撹拌接合操作を行なう際に、かかる摩擦撹拌接合操作の実施に先立って、該他の一つの角パイプに突き合わされる該一つの角パイプの内部に、該一つの角パイプの厚さ:tに対して、板厚:wが、次式:t<w<10tを満たす寸法とされたアルミニウム製板材を、該一つの角パイプにおける、該摩擦撹拌接合操作により形成される接合部の内側に位置するように、挿入せしめるようにされる。これによって、角パイプ同士の突合せ部の接合時において、かかる突合せ部の周辺部位に座屈等が生ずるようなことが有利に回避され得、以て、角パイプ同士の突合せ部が、優れた接合品質と高度な接合強度とをもって、有利に接合され得るのである。
【0015】
さらに、本発明に従うアルミニウムパイプ製フレームの製造方法の望ましい他の態様の一つによれば、前記接触部の少なくとも一部が接合された幾つかの角パイプのそれぞれにおける非接合部分を屈曲せしめた後、かかる屈曲部と、該屈曲部を有する角パイプが接合される他の角パイプとの間の隙間内にビードが充填されるように、それら屈曲部と他の角パイプとを、不活性ガスアーク溶接若しくはレーザー溶接により接合するようにされる。これによって、構成部品、ひいてはアルミニウムパイプ製フレーム全体の強度の向上が、より有利に図られ得ることとなる。
【0016】
更にまた、本発明に従うアルミニウムパイプ製フレームの製造方法の更に別の有利な態様の一つによれば、前記目的とするアルミニウムパイプ製フレームが、自動車用フレームとして適用されることとなる。これによって、自動車用フレームの軽量化に加えて、接合品質と形状精度の向上が、有利に実現され得るのである。
【0017】
また、本発明に従うアルミニウムパイプ製フレームの製造方法の好ましい他の態様の一つによれば、前記構成部品の複数を形成した後、それら構成部品の複数を互いに接触させた状態で組み付けて、一体的に接合する一方、互いに対向位置せしめられたアルミニウム製の2枚の面板間に、アルミニウム製のコアが少なくとも配置され、且つ少なくとも、それら2枚の面板とコアとが一体的に接合されてなるサンドイッチパネル若しくは押出形材を、該構成部品に接触させた状態で組み付けて、その接触部に対する摩擦撹拌接合操作を行なうことにより、それらサンドイッチパネル若しくは押出形材と該構成部品とを、該接触部の少なくとも一部において一体的に接合するようにされる。これによって、アルミニウムパイプ製フレームの形状精度を損ねることなく、その内側に、壁部材を有利に配設することが出来、以てフレーム全体の強度を効果的に高めることが可能となるばかりでなく、例えば、かかるサンドイッチパネルや押出形材を床部として利用することによって、床部が一体形成された自動車用フレーム等として、極めて有利に適用され得ることとなる。
【0018】
さらに、本発明に従うアルミニウムパイプ製フレームの製造方法の望ましい更に他の態様の一つによれば、前記構成部品の複数を形成した後、それら構成部品の複数を互いに接触させた状態で組み付けて、一体的に接合する一方、該構成部品を与える前記角パイプとは別のアルミニウム製の角パイプの複数を、それぞれの側面において互いに接触させつつ、幅方向に並列的に並べると共に、それら複数の角パイプのうち、少なくとも、その幅方向の最も外側に位置せしめられる角パイプを該構成部品に接触させた状態で組み付けて、該角パイプの該構成部品との接触部と該角パイプ同士の接触部とに対する摩擦撹拌接合操作をそれぞれ行なうことにより、該複数の角パイプと該構成部品とを、各接触部の少なくとも一部においてそれぞれ一体的に接合するようにされる。このような構成を採用する場合にあっても、アルミニウムパイプ製フレーム全体の強度の向上が有利に図られ得ると共に、床部が一体形成された自動車用フレーム等への適用が、極めて有利に実現され得るのである。
【0019】
また、構成部品を与える角パイプとは別の角パイプの複数が、該構成部品と接合される場合には、有利には、かかる構成部品を与える角パイプとは別の複数の角パイプのうちの少なくとも一つが、その内部に、制振材を有して構成されることとなる。これによって、アルミニウムパイプ製フレームに対して、優れた制振性能が付与され得て、例えば、自動車用フレーム等として、更に有利に適用され得ることとなるのである。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明に係るアルミニウムパイプ製フレームの製造方法の構成について、図面を参照しつつ、詳細に説明することとする。
【0021】
先ず、図1及び図2には、本発明手法に従って製造されたアルミニウムパイプ製フレームの一例として、自動車の一体型フレームの一種たる周囲型フレームが、その正面形態と側面形態とにおいて、それぞれ、概略的に示されている。それらの図からも明らかなように、フレーム10は、矩形の横断面形状を有する6本の角パイプ12a,12b,14a,14b,16a,16bが、互いに組み付けられ、一体的に接合されている一方、それら6本の角パイプ12a〜16bのうちの4本の角パイプ12a,12b,14a,14bが、コ字状に屈曲せしめられてなる構造を有している。
【0022】
より具体的には、フレーム10にあっては、コ字状に屈曲せしめられた4本の角パイプ12a〜14bのうち、それぞれ2本ずつが、全体としてH字形状を呈するように互いに接合される一方、それら4本の角パイプ12a〜14bのうちの2本の角パイプ12a,12bが、コ字状の開口側のそれぞれの端面において互いに突き合わされて、一体的に接合されており、また、その突合せ接合された2本のコ字状の角パイプ12a,12bとは別の2本のコ字状の角パイプ14a,14bに対して、真っ直ぐな角パイプ16a,16bが、それぞれ、コ字状の脚部に跨るようにして、一体的に接合されているのである。
【0023】
なお、このようなフレーム10を与える6本の角パイプ12a〜16bは、何れも、アルミニウム若しくはアルミニウム合金製の展伸材や鋳物材、押出材等からなっており、その材質は、特に限定されるものではなく、フレーム10に対する要求品質等に応じて適宜に選択されるものではあるものの、ここでは、角パイプ12a〜16bのそれぞれの構成材料として、代表的な構造用材であって、且つ強度に優れた6000系アルミニウム合金が、用いられている。
【0024】
そして、そのような6本の角パイプ12a〜16bを用いて、フレーム10を製造するに際しては、例えば、図3に示されるように、先ず、一直線に延びる2本の角パイプ12a,14aを、幅方向に隣り合うようにして水平に並べ、且つ対応する側面同士において接触させた状態で配置する。このとき、これら2本の角パイプ12a,14aの接触部18が離間しないように、好ましくは、適当な拘束治具(図示せず)により、2本の角パイプ12a,14bが、取外し可能な状態で、変位不能に拘束される。
【0025】
次いで、2本の角パイプ12a,14bの接触部18に対する摩擦撹拌接合操作を行なうのであるが、本工程では、そのような摩擦撹拌接合操作が、図4に示されるように、先端部に鋼等の硬質材料からなるピン20が同心的に設けられたロッド状の回転治具22を用いて、実施される。
【0026】
すなわち、かかる回転治具22に設けられたピン20を、回転治具22と共に軸心回りに一体に高速回転させつつ、2本の角パイプ12a,14aの接触部18における、その長さ方向の中心部よりも一方側に所定寸法偏奇した位置に差し込み、更に、回転治具22の先端面の一部が、2本の角パイプ12a,14aの接触部18の表面に当接するまで差し込むことにより、かかる接触部18と、ピン20及び回転治具22の先端部との接触面において摩擦熱を発生させ、以て接触部18の周辺部位を可塑化せしめる。そして、そのような接触部18への差込み状態下でのピン20の高速回転に伴う撹拌作用にて、接触部18の周辺部位の組織を入り交じり合わせて、接合部を形成し、更に、かかるピン20及び回転治具22を接触部18に沿って相対的に移動せしめることにより、2本の角パイプ12a,14aを、その接触部18において、溶融させることなく、一体的に接合せしめるのである。
【0027】
なお、このとき、ピン20及び回転治具22が、接触部18に対する相対移動によって、図4において二点鎖線で示される位置、つまり、接触部18における、その長さ方向の中心部よりも他方側に所定寸法偏奇した位置に達した時点で、接触部18から引き抜かれるのであり、それによって、2本の角パイプ12a,14aが、接触部18における長さ方向の中間部分のみに接合部(24)が形成される一方、ピン20が差し込まれたなかった両側端部部分が非接合部分(26,28)とされ、以て、そのような2本の角パイプ12a,14aにて、その接触部18の中間部分のみが部分的に一体接合された形態を有する接合体が形成されることとなる(図5参照)。
【0028】
また、かかる本工程では、2本の角パイプ12a,14aの接触部18の接合操作が摩擦撹拌接合操作にて実施されて、それら2本の角パイプ12a,14aの接触部18が非溶融状態で接合されることになるところから、2本の角パイプ12a,14aの接合時における接触部18への入熱が少なくされて、角パイプ12a,14aのそれぞれにおける熱歪みの発生が有利に解消乃至は抑制され、以て、互いに接合された角パイプ12a,14a同士において、幅方向に隣り合って水平に並んだ状態が可及的に維持され得るようになっているのである。
【0029】
次ぎに、図5に示されるように、部分的に一体接合されてなる接合体の2本の角パイプ12a,14aのそれぞれにおける両端部部分の非接合部分26a,28aを、接合部24を形成する、角パイプ12a,14aのそれぞれの中間部分に対して直角となるように、公知のプレス成形等により曲げ加工して、角パイプ12a、14aを、それぞれコ字状に屈曲せしめ、また、その一方で、図6に示される如く、2本の角パイプ12a,14aのうちの一方の角パイプ12aの非接合部分26a,26aの長さ方向中間部を山形状を呈するように、公知のプレス成形等により屈曲せしめる。これによって、2本の角パイプ12a,14aが接触部18の一部において接合されると共に、それら2本の角パイプ12a,14aのそれぞれの非接合部分26a,28aが屈曲せしめられ、更には、角パイプ12aの非接合部分26a,26bの長さ方向中間部に、山形屈曲部38aがそれぞれ設けられてなる、目的とするフレーム10の一部を与える構成部品30を形成するのである。
【0030】
このとき、上述の如く、構成部品30を与える2本の角パイプ12a,14aのそれぞれにおいて、接合による熱歪みの発生が可及的に解消されていることに加えて、2本の角パイプ12a,14aに対する曲げ加工が、それらの接合後に行なわれることとなるため、構成部品30における角パイプ12a,14aのそれぞれにおける、水平に並んで位置せしめられた状態での曲げ精度が、十分に高いレベルで確保されているのである。
【0031】
そして、かくして構成部品30を形成した後、必要に応じて、図7に示される如く、構成部品30の2本の角パイプ12a,14aにおいて、それらに対してコ字状の屈曲形態をそれぞれ与えるコ字状屈曲部32a,34a同士の間に形成される隙間内にビード36が充填されるように、それら各コ字状屈曲部32a,34a同士を、公知の不活性ガスアーク溶接やレーザー溶接する。これによって、構成部品30、ひいては目的とするフレーム10全体の強度の向上が、有利に図られ得ることとなる。
【0032】
その後、図8に示されるように、構成部品30を与える2本の角パイプ12a,14aのうち、一方の角パイプ12aの各非接合部分26a,26aにおける、山形に屈曲せしめられた山形屈曲部38a,38aの対向面間に、真っ直ぐな角パイプ16aを、その両端面が、各山形屈曲部38a,38aのそれぞれの対向面となる内側側面に突き合わされるように配置する。なお、このとき、互いに突き合わされて、位置せしめられる、屈曲した角パイプ12aと真っ直ぐな角パイプ16aの突合せ部40,40が離間しないように、好ましくは、適当な拘束治具(図示せず)により、屈曲した角パイプ12aを含む構成部品30と真っ直ぐな角パイプ16aとが、取外し可能な状態で、変位不能に拘束される。
【0033】
そして、引き続いて、図9に示される如く、構成部品30を与える2本の角パイプ12a,14aの接触部18を摩擦撹拌接合した際に用いられる回転治具22を使用して、構成部品30の角パイプ12aと真っ直ぐな角パイプ16aの突合せ部40を、摩擦撹拌接合する。即ち、回転治具22に設けられたピン20を、回転治具22と共に軸心回りに一体に高速回転させつつ、2本の角パイプ12a,16aの突合せ部40に差し込み、更に、回転治具22の先端面の一部が、角パイプ16aの表面に当接するまで差し込むことにより、突合せ部40と、ピン20及び回転治具22の先端部との接触面において摩擦熱を発生させ、以て突合せ部40の周辺部位を可塑化せしめる。そして、そのような突合せ部40への差込み状態下でのピン20の高速回転に伴う撹拌作用にて、突合せ部40の周辺部位の組織を入り交じり合わせて、接合部を形成し、更に、かかるピン20及び回転治具22を突合せ部40に沿って、角パイプ16aの周方向に相対的に移動せしめることにより、2本の角パイプ12a,16aを、その突合せ部40において、溶融させることなく、一体的に接合せしめるのである。
【0034】
なお、ここでは、図9からも明らかなように、角パイプ12aの山形屈曲部38a,38aの内側側面に対する角パイプ16aの突合せ操作に先立って、角パイプ16aの両端部分の内部に(図9では、角パイプ16aの一方の端部分の内部のみを示した)、該角パイプ16aと同一材質の6000系アルミニウム合金からなり、且つ角パイプ16aの両端部分の内部形状に対応した矩形形状を呈する裏当て板42が、それぞれ挿入位置せしめられており、また、角パイプ16aが、その両端面おいて、角パイプ12aの山形屈曲部38a,38aの内側側面に突き合わされた状態下で、角パイプ16aの両端部分内に挿入された裏当て板42が、厚さ方向の一方の面において、角パイプ12aの山形屈曲部38a,38aの各内側側面に当接して、位置せしめられるようになっている。
【0035】
そして、そのような裏当て板42の存在下で、それら角パイプ12a,16aの突合せ部40に対する摩擦撹拌接合操作が実施されているのであり、これによって、回転治具22と共に一体に高速回転せしめられるピン20を突合せ部40に差し込んで相対移動させた際に、角パイプ16aの両端部分において座屈が生ずるようなことが阻止され得るようになっているのである。なお、この裏当て板42の厚さ:wは、特に限定されるものではないものの、好ましくは、それが挿入される角パイプ16aの厚さ:tと比較して、t<w<10tを満たす寸法とされる。何故なら、裏当て板42の厚さ:wが、角パイプ16aの厚さ:tと同等以下である場合、高速回転せしめられるピン20や回転治具22の先端部との接触により発生する摩擦熱によって可塑化された突合せ部40の周辺部位のメタルの多くが、角パイプ16aの内側に向かって流動せしめられることとなって、健全な接合部の形成が困難となるからであり、また、裏当て板42の厚さ:wが、角パイプ16aの厚さ:tの10倍以上となると、裏当て板42の厚さ:wが必要以上に厚くなって、裏当て板42、ひいてはそれが挿入される角パイプ16a、更には角パイプ16aが接合される構成部品30全体の重量が、無用に増大せしめられることとなるからである。
【0036】
また、このような本工程では、構成部品30の角パイプ12aと真っ直ぐな角パイプ16aの突合せ部40の接合操作が摩擦撹拌接合操作にて実施されて、それら2本の角パイプ12a,16aの突合せ部40が非溶融状態で接合されているところから、2本の角パイプ12a,16aの接合時における突合せ部40への入熱が少なくされて、角パイプ12a,16a、ひいては構成部品30全体における熱歪みの発生が有利に解消乃至は抑制され、それによって、構成部品30を与える、屈曲せしめられた2本の角パイプ12a,14aのそれぞれの曲げ精度が真っ直ぐな角パイプ16aの接合により低下するようなことが、効果的に阻止されるようになっているのである。
【0037】
そして、かくして、目的とするフレーム10の左側半分の部位を与える構成部品30を形成する一方で、それと同一の工程を行なうことによって、フレーム10の右側半分の部位を与える構成部品(44)を形成する。
【0038】
その後、図10に示される如く、上述のようにして形成された二つの構成部品30,44を、真っ直ぐな角パイプ16a,16bが一体接合されていない側の角パイプ14a,14bにおける各非接合部28a,28bの端面同士において、突き合わせるように配置する。このとき、それら2本の角パイプ14a,14bの突合せ部46を形成する角パイプ14a,14bのそれぞれの両端部分の内部に、それら角パイプ14a,14bと同一材質の6000系アルミニウム合金からなり、且つ角パイプ14a,14bの両端部分の内部形状に対応した矩形形状を呈する裏当てブロック48,48が、それぞれ挿入位置せしられるように、角パイプ14a,14bが、両端部分において、各裏当てブロック48,48に対して、その両側から外嵌された状態で、互いに突き合わされることとなる。
【0039】
また、ここでは、特に、前述せるように、2つの構成部品30,44の全体における熱歪みの発生が有利に解消乃至は抑制されて、それら各構成部品30,44を与える、屈曲せしめられた角パイプ12a,14a,12b,14bの曲げ精度が、何れも高いレベルで十分に確保されているところから、2つの構成部品30,44を、角パイプ14a,14bにおける各非接合部28a,28bの端面同士において突き合わせて配置する際に、それらの端面同士の間で、段差や隙間が生ずるようなことがなく、それ故に、角パイプ14a,14bが、両端部分において、各裏当てブロック48,48の両端部に対して、極めてスムーズに外嵌せしめられて、互いに突き合わされるようになっているのである。
【0040】
なお、この裏当てブロック48の長さ:mも、特に限定されるものではないものの、前述せる裏当て板42の厚さ:wの好適範囲を規定したのと同じ理由から、角パイプ14a,14bのそれぞれの端部部分に挿入される挿入長さ、つまり裏当てブロック48の半分の長さ:m/2が、それが挿入される角パイプ14a,14bの厚さ:tと比較して、t<m/2<10tを満たす寸法とされていることが、望ましいのである。
【0041】
そして、必要に応じて、互いに突き合わされた角パイプ14a,14bの突合せ部46が離間しないように、二つの構成部品30,44を、適当な拘束治具(図示せず)にて拘束した後、各構成部品30,44の各パイプ12a,12bと真っ直ぐな角パイプ16a,16bとを突合せ接合せしめる摩擦撹拌接合操作と同様な操作を行なって、角パイプ14a,14bの突合せ部46を、一体的に接合する。かくして、図1及び図2に示される如き構造を有する、目的とするフレーム10を得るのである。
【0042】
このように、本実施形態においては、屈曲せしめられた角パイプ12,14と真っ直ぐな角パイプ16とを含む二つの構成部品30,44の形成過程で、それら屈曲せしめられた角パイプ12,14の曲げ精度が、高いレベルで十分に確保されて、形成された二つの構成部品30,44を互いに突き合わせて、一体的に接合する際に、接合されるべき角パイプ14同士の突合せ部46に隙間や段差等が生じるようなことが、効果的に解消され得るようになっているところから、軽量性に富んだアルミニウム製の6本の角パイプ12a〜16bからなるフレーム10が、優れた接合品質と高い形状精度をもって、有利に製造され得ることとなったのである。
【0043】
また、かかる本実施形態では、二つの構成部品30,44の形成過程において、或いはそれら二つの構成部品30,44を一体化せしめる際において、互いに突き合わされた突合せ部40,46を摩擦撹拌接合操作により突合せ接合するのに先立って、それら各突合せ部40,46を与える角パイプ14,16の内部に、それぞれ、適度な厚さ乃至は長さとされた裏当て板42乃至は裏当てブロック48が挿入位置せしめられた後、突合せ部40,46に対する摩擦撹拌接合操作が実施されて、そのような摩擦撹拌接合時における突合せ部40,46の周辺部位での座屈等の発生が回避され得るようになっているため、それらの突合せ部40,46が、優れた接合品質と高度な接合強度とをもって、より有利に接合され得るのである。
【0044】
ところで、上述の如き工程に従って製造されたフレーム10に対して、床部を設けることも、可能である。
【0045】
すなわち、例えば、図11に示されるように、フレーム10を与える二つの構成部品30,44のそれぞれにおける、互いの突合せ部46において一体接合されたコ字状の角パイプ12a,12bの内側に、フレーム10を構成する角パイプ12a〜16bと同一材質のアルミニウム合金からなるサンドイッチパネル50を嵌め込むように位置せしめた状態で、接合して、床部51を形成するのである。
【0046】
なお、図12に示される如く、このサンドイッチパネル50は、例えば、特開平5−138778号公報や特開2001−138043号公報等に明らかにされるような構造、つまり、互いに対向位置せしめられた、前記アルミニウム合金製の2枚の面板52,52間に、それと同一材質のアルミニウム合金製のコア54が配置され、且つそれら2枚の面板52,52とコア54とが一体的に接合されてなる構造を有するものである。
【0047】
そして、かくの如き構造のサンドイッチパネル50をフレーム10に接合する際には、例えば、先ず、サンドイッチパネル50の幅方向両端部に位置せしめられた枠パイプ56,56を、それぞれの外側側面において、フレーム10を与える二つの構成部品30,44の互いに突合せ接合された角パイプ12a,12bの各内側側面に接触させた状態で、組み付け、その後、それらの接触部58,58に対する摩擦撹拌接合操作を行なうことにより、各接触部58に沿って接合部を形成し、以てサンドイッチパネル50と各構成部品30,44とを一体的に接合するのである。なお、ここでの摩擦撹拌接合操作は、例えば、各構成部品30,44の2本の角パイプ12,14を摩擦撹拌接合する際と同様な操作が、実施される。
【0048】
また、図13に示されるように、二つの構成部品30,44を与える角パイプ12a〜16bと同一材質の押出形材からなる角パイプ62の複数(ここでは、8本)を用いて、フレーム10の内側に床部63を形成することも可能である。
【0049】
すなわち、例えば、二つの構成部品30,44の互いに突合せ接合された角パイプ14a,14bの内側に、押出形材からなる複数の角パイプ62を幅方向に並べると共に、その両方の最も外側に位置する2本の角パイプ62,62の外側側面を、二つの構成部品30,44の角パイプ12a,12bの各内側側面に接触させた状態で、組み付け、その後、二つの構成部品30,44の角パイプ12a,12bとそれらに接触する角パイプ62,62の接触部64や、角パイプ60同士の接触部64に対する摩擦撹拌接合操作をそれぞれ行なうことにより、各接触部64に沿って接合部を形成し、以て複数の角パイプ62と各構成部品30,44とを一体的に接合するのである。なお、ここでの摩擦撹拌接合操作も、例えば、各構成部品30,44の2本の角パイプ12,14を摩擦撹拌接合する際と同一の操作が、行なわれることとなる。また、このように、複数の角パイプ62にて床部63を形成する場合には、好ましくは、角パイプ62の内部に、ゴム材料等からなる制振材68が挿入配置せしめられる。それによって、フレーム10に対して、優れた制振性能が付与され得ることとなる。
【0050】
このように、フレーム10の内側に、サンドイッチパネル50や複数の角パイプ62からなる床部51,63を形成することにより、フレーム10を骨格として製造される自動車の床部の強度向上が、有利に図られ得るのである。
【0051】
なお、ここにおいて、前記実施形態では、二つの構成部品30,44の形成過程において、或いはそれら二つの構成部品30,44を一体化せしめる際において、互いに突き合わされた突合せ部40,46が摩擦撹拌接合されていたが、それらの突合せ部40,46を、例えば、公知の溶融溶接手法により接合することも、可能である。
【0052】
また、前記実施形態では、本発明を、自動車の一体型フレームの一種たる周囲型フレームの製造方法に適用した具体例が示されていたが、本発明は、その他、自動車のスペースフレーム等の別の一体型フレームやサブフレーム等の部分型フレームの製造方法、更には自動車以外の船舶や建造物等の様々な構造物の骨組を与えるフレームの製造方法の何れに対しても有利に適用され得るものであることは、言うまでもないところである。
【0053】
【実施例】
以下に、本発明の幾つかの実施例を示し、本発明を更に具体的に明らかにすることとするが、本発明が、そのような実施例の記載によって、何等の制約をも受けるものでないことは、言うまでもないところである。また、本発明には、以下の実施例の他にも、更には、上記した発明の実施の形態以外にも、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づいて、種々なる変更、修正、改良等を加え得るものであることが、理解されるべきである。
【0054】
先ず、横断面矩形形状を呈し、横断面の長辺長さ:30mm、横断面の短辺長さ:25mm、厚さ:2.5mmの6061−T6アルミニウム合金製の角パイプを4本準備する一方、先端のピン直径:3mm、ピン高さ:3mm、回転治具肩部半径:6mmである鋼製の回転治具を準備した。
【0055】
そして、準備された4本の角パイプのうちの2本を幅方向に隣り合うようにして水平に並べ、且つ対応する側面同士において接触させた状態で配置して、公知の拘束治具により拘束した後、準備された回転治具を用いて、回転数:2000rpm、接合速度:500mm/分の条件で、2本の角パイプの接触部の長さ方向中間部分に対する摩擦撹拌接合操作を実施して、それら2本の角パイプが、接触部の長さ方向中間部分において一体接合されてなる接合体を得た。また、その一方で、残りの2本の角パイプに対しても、同様な操作を実施して、もう一つの接合体を得た。
【0056】
次いで、かくして得られた二つの接合体を用い、それらの非接合部分を公知のベンダーで、接合部分に対して直角に位置するように、曲げ加工して、それぞれの接合体を、コ字状に屈曲せしめられた2本の角パイプが、全体としてH字形状を呈するように互いに接合されてなる形態と為した。その後、それら二つの接合体を、コ字状に屈曲せしめられた2本の角パイプのうちの1本の角パイプの端面同士において突き合わせて配置した。このとき、それら互いに突き合わされる角パイプの端面同士の間における隙間や段差の有無を視認により調べたところ、そのような隙間や段差は認められなかった。
【0057】
引き続き、前記準備された回転治具を用いて、端面同士において突き合わされた角パイプの突合せ部に対する摩擦撹拌接合操作を、前記と同様な条件で実施し、以て、H字形状を呈する二つの接合体が、互いに一体的に突合せ接合せしめられてなる、目的とするフレームを得た。
【0058】
そして、かくして得られたフレームを用い、公知の手法により、角パイプ同士の接合部に対する引張試験と疲労試験を行なった。その結果、破断が、接合部ではなく、その周辺部分で生じていることが、確認された。これらのことから、本発明に従って製造されたフレームが、屈曲せしめられた角パイプにおいて高い曲げ精度が確保され得ると共に、接合部において十分な接合強度が発揮され得ることが、認められるのである。
【0059】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明に従うアルミニウムパイプ製フレームの製造方法によれば、アルミニウム製の角パイプの複数が互いに組み付けられて、一体的に接合されている一方、かかる角パイプの少なくとも1本が屈曲せしめられてなる構造のアルミニウムパイプ製フレームが、屈曲せしめられた角パイプの曲げ精度の低下を招くことなく、それによって、高い接合精度を十分に確保しつつ、極めて有利に製造され得ることとなるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明手法に従って製造されるアルミニウムパイプ製フレームの一例を示す正面説明図である。
【図2】図1におけるII矢視説明図である。
【図3】本発明手法に従って、アルミニウムパイプ製フレームを製造する工程の一例を示す説明図であって、アルミニウムパイプ製フレームの構成部品を与える2本の角パイプを幅方向に並べて、互いに接触させて配置した状態を示している。
【図4】本発明手法に従って、アルミニウムパイプ製フレームを製造する工程の別の例を示す説明図であって、アルミニウムパイプ製フレームの構成部品を与える2本の角パイプの接触部を摩擦撹拌接合している状態を示している。
【図5】本発明手法に従って、アルミニウムパイプ製フレームを製造する工程の更に別の例を示す説明図であって、アルミニウムパイプ製フレームの構成部品を与える2本の角パイプの非接合部分をそれぞれ屈曲せしめた状態を示している。
【図6】本発明手法に従って、アルミニウムパイプ製フレームを製造する工程の他の例を示す説明図であって、アルミニウムパイプ製フレームの構成部品を与える2本の角パイプのうちの一方における非接合部分を更に屈曲せしめた状態を示す、図5におけるVI矢視に相当する図である。
【図7】本発明手法に従って、アルミニウムパイプ製フレームを製造する工程の更に他の例を示す説明図であって、アルミニウムパイプ製フレームの構成部品を与える2本の角パイプの屈曲部同士の間に形成された隙間を溶接した状態を示す、図6におけるVII−VII拡大断面に相当する図である。
【図8】本発明手法に従って、アルミニウムパイプ製フレームを製造する工程の別の例を示す説明図であって、アルミニウムパイプ製フレームの構成部品に別の角パイプを突き合わせて、組み付けた状態を示している。
【図9】本発明手法に従って、アルミニウムパイプ製フレームを製造する工程の別の例を示す説明図であって、アルミニウムパイプ製フレームの構成部品と別の角パイプとの突合せ部を摩擦撹拌接合している状態を示す、図8におけるIX−IX拡大断面に相当する図である。
【図10】本発明手法に従って、アルミニウムパイプ製フレームを製造する工程の他の例を示す説明図であって、アルミニウムパイプ製フレームの構成部品の二つを互いに突き合わせて配置した状態を示している。
【図11】本発明手法に従って製造されたアルミニウムパイプ製フレームに対して、サンドイッチパネルからなる床部を設けた状態を示す図1に対応する図である。
【図12】図11のXII−XII断面における拡大断面説明図である。
【図13】本発明手法に従って製造されたアルミニウムパイプ製フレームに対して、複数の角パイプからなる床部を設けた状態を示す図12に対応する図である。
【符号の説明】
10 フレーム 12,14,16 角パイプ
18 接触部 20 ピン
22 回転治具 26,28 非接合部分
30、44 構成部品 42 裏当て板
48 裏当てブロック 51,63 床部
68 制振材

Claims (8)

  1. アルミニウム製の角パイプの複数が互いに組み付けられて、一体的に接合されている一方、かかる角パイプの少なくとも1本が屈曲せしめられてなる構造のアルミニウムパイプ製フレームを製造するに際して、
    前記角パイプの幾つかを互いに接触させた状態で組み付けて、その接触部に対する摩擦撹拌接合操作を行なうことにより、該接触部の少なくとも一部を接合せしめた後、それら接触部の少なくとも一部において接合された角パイプのそれぞれの非接合部分を屈曲せしめて、目的とする前記アルミニウムパイプ製フレームの一部を与える構成部品を形成し、その後、かくして形成された構成部品の複数を互いに接触させた状態で組み付けて、一体的に接合する工程を含むことを特徴とするアルミニウムパイプ製フレームの製造方法。
  2. 前記複数の構成部品の一体的な接合が、それら複数の構成部品の接触部に対する摩擦撹拌接合操作を行なうことにより実現されている請求項1に記載のアルミニウムパイプ製フレームの製造方法。
  3. 接合されるべき前記幾つかの角パイプのうちの一つを、その端面において、他の一つに突き合わせることにより接触させた状態で組み付けて、その接触部に対する摩擦撹拌接合操作を行なう際に、かかる摩擦撹拌接合操作の実施に先立って、該他の一つの角パイプに突き合わされる該一つの角パイプの内部に、該一つの角パイプの厚さ:tに対して、板厚:wが、次式:t<w<10tを満たす寸法とされたアルミニウム製板材を、該一つの角パイプにおける、該摩擦撹拌接合操作により形成される接合部の内側に位置するように、挿入せしめるようにした請求項1又は請求項2に記載のアルミニウムパイプ製フレームの製造方法。
  4. 前記接触部の少なくとも一部が接合された幾つかの角パイプのそれぞれにおける非接合部分を屈曲せしめた後、かかる屈曲部と、該屈曲部を有する角パイプが接合される他の角パイプとの間の隙間内にビードが充填されるように、それら屈曲部と他の角パイプとを、不活性ガスアーク溶接若しくはレーザー溶接により接合するようにした請求項1乃至請求項3の何れかに記載のアルミニウムパイプ製フレームの製造方法。
  5. 前記目的とするアルミニウムパイプ製フレームが、自動車用フレームである請求項1乃至請求項4の何れかに記載のアルミニウムパイプ製フレームの製造方法。
  6. 前記構成部品の複数を形成した後、それら構成部品の複数を互いに接触させた状態で組み付けて、一体的に接合する一方、互いに対向位置せしめられたアルミニウム製の2枚の面板間に、アルミニウム製のコアが少なくとも配置され、且つ少なくとも、それら2枚の面板とコアとが一体的に接合されてなるサンドイッチパネル若しくは押出形材を、該構成部品に接触させた状態で組み付けて、その接触部に対する摩擦撹拌接合操作を行なうことにより、それらサンドイッチパネル若しくは押出形材と該構成部品とを、該接触部の少なくとも一部において一体的に接合するようにした請求項1乃至請求項5の何れかに記載のアルミニウムパイプ製フレームの製造方法。
  7. 前記構成部品の複数を形成した後、それら構成部品の複数を互いに接触させた状態で組み付けて、一体的に接合する一方、該構成部品を与える前記角パイプとは別のアルミニウム製の角パイプの複数を、それぞれの側面において互いに接触させつつ、幅方向に並列的に並べると共に、それら複数の角パイプのうち、少なくとも、その幅方向の最も外側に位置せしめられる角パイプを該構成部品に接触させた状態で組み付けて、該角パイプの該構成部品との接触部と該角パイプ同士の接触部とに対する摩擦撹拌接合操作をそれぞれ行なうことにより、該複数の角パイプと該構成部品とを、各接触部の少なくとも一部においてそれぞれ一体的に接合するようにした請求項1乃至請求項5の何れかに記載のアルミニウムパイプ製フレームの製造方法。
  8. 前記構成部品を与える角パイプとは別の複数の角パイプのうちの少なくとも一つが、その内部に、制振材を有して構成されている請求項7に記載のアルミニウムパイプ製フレームの製造方法。
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