JP3928766B2 - 光ファイバ保持装置及び光ファイバの保持方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ファイバを相互に接続するための光ファイバコネクタに用いられる光ファイバ保持装置及び光ファイバの保持方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、光ファイバを相互に接続するには、光ファイバの端部をフェルールと呼ばれる保持装置に保持させ、この保持装置を光ファイバコネクタに装着して接続すべき光ファイバ同士の端面を突き合わせて固定する方法が主として採用されている。光ファイバの端部を保持装置に保持する際しては、光ファイバを損傷させることなく、しっかりと保持することが要求されている。
【0003】
そして、光ファイバの端部を保持装置に保持する方法としては、保持装置内に光ファイバの端部を挿入して接着剤で固定する方法や金属パイプなどに光ファイバを挿入しこの金属パイプを機械的にかしめて固定する方法などが提案されている。
しかし、光ファイバを接着剤で固定する方法では、光ファイバの前処理や接着剤の乾燥に時間がかかって生産性が悪いのみならず、接着剤が硬化するまでに光ファイバの位置がずれてしまうという問題があった。
【0004】
また、金属パイプを機械的にかしめて固定する方法では、かしめ力が少しでも強すぎると、光ファイバが折れるなどの損傷をきたし、一方、かしめ力が弱すぎると、光ファイバが抜けてしまうため、かしめ力を厳密に管理しなければならないという問題があった。
これら問題を解決するための光ファイバ保持装置として、例えば、図13に示すものが提案されている(特開平9- 113757号公報参照)。
【0005】
この光ファイバ保持装置100は、光ファイバFを挟むように対向配置される金属製の1対の中空部材110,110と、これら中空部材110,110を押圧保持する金属製のスリーブ120と、一端131がスリーブ120内に挿入されて中空部材110,110を光ファイバFの光軸方向に押し込む光ファイバガイド130とを具備している。
【0006】
ここで、各中空部材110は、図13(b)及び図13(c)に示すように、全体として略半円筒形状をなし、平面部111の略中央部には、軸方向に沿って光ファイバFの保持溝112が形成されている。この保持溝112の一端部は、溝の内径を大きくした光ファイバFの導入部112aをなし、他端部は、溝の内径を小さくした光ファイバFの固定部112bをなしている。また、中空部材110には、軸方向に沿って延びる中空部113が形成されている。
【0007】
そして、この光ファイバ保持装置100によって光ファイバFを保持するには、先ず、スリーブ120の拡径孔部122内に、1対の中空部材110,110を、それらの平面部111,111を突き合わせた状態で導入部112a側から挿入する。また、スリーブ120の外周に環体141及びコイルばね140を装着しておく。次いで、環体142を装着した光ファイバガイド130の一端131をスリーブ120の拡径孔部122内挿入する。その後、光ファイバFの接続すべき端部を、スリーブ120の導入孔123に通し、更に1対の中空部材110,110間に通し、更に光ファイバガイド130の軸孔132とガイド孔133とを通して、光ファイバガイド130の先端面から突出させる。この際に、光ファイバFは、1対の中空部材110,110の保持溝112,112の固定部112b、112b間に位置する。また、光ファイバFの被覆F1 の先端は、保持溝112,112の導入部112a,112aの縁に当接し、被覆F1 は固定部112b側に挿入できない。
【0008】
その後、光ファイバガイド130の一端131を、スリーブ120の拡径孔部122の奥方に押し込む。その結果、1対の中空部材110,110は光ファイバFの光軸方向に沿ってスリーブ120の縮径孔部121に押し込まれる。中空部材110,110が縮径孔部121に押し込まれると、それら中空部材110,110はスリーブ120に押圧保持され、光ファイバFは1対の中空部材110,110の固定部112b,112bに挟まれて押圧固定される。このとき、中空部材110の押圧力は、中空部113によって弾性的になされ、光ファイバFを損傷させることなくしっかりと保持することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この従来の光ファイバ保持装置100にあっては、光ファイバFを押圧固定する1対の中空部材110,110を光ファイバFの光軸方向に沿ってスリーブ120内に押し込む必要があるので、光ファイバFを押圧固定した際に、光ファイバFのスリーブ120に対する光軸方向の位置が位置ずれしてしまい、その位置精度が定まりにくいという問題点があった。
【0010】
また、光ファイバFを押圧固定する1対の中空部材110,110を光ファイバFの光軸方向に沿ってスリーブ120内に押し込むために、その押し込み作業に先立って、光ファイバFの接続すべき端部を、中空部材110,110以外の光ファイバガイド130の軸孔132及びガイド孔133に通す作業が必要となり、光ファイバFの光ファイバ保持装置1に対する固定作業が煩雑、困難であった。また、中空部材110,110を光ファイバFの光軸方向に沿ってスリーブ120内に押し込むので、その押し込みの際に、光ファイバFが邪魔となり、光ファイバFを押圧固定する部材の押圧作業が困難であった。
【0011】
従って、本発明は、これら問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、光ファイバの光軸方向の高い位置精度を実現できると共に、光ファイバの固定作業及び押圧作業を容易、簡単に行える光ファイバ保持装置及び光ファイバの保持方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記問題を解決するため、本発明のうち請求項1に係る光ファイバ保持装置は、光ファイバを保持する光ファイバ保持装置であって、前記光ファイバを受容するファイバ受容溝を有する平板部を有するコア部材と、該コア部材の前記平板部上に配置されるファイバ押え部材と、前記コア部材及び前記ファイバ押え部材を収容するハウジングと、該ハウジングと前記ファイバ押え部材との間に前記光ファイバの光軸方向と直交する方向に挿入され、前記ファイバ受容溝に受容された前記光ファイバを前記ファイバ押え部材によって押圧固定するくさび部材とを具備し、前記光ファイバは、ガラスファイバ部、該ガラスファイバ部の周囲に設けられた保護層部、及び該保護層部の周囲に設けられた被覆部を有し、前記コア部材の前記ファイバ受容溝は、前記ガラスファイバ部、前記保護層部、及び前記被覆部のそれぞれを受容するガラスファイバ受容溝、保護層受容溝、及び被覆受容溝からなり、前記くさび部材は、前記ハウジングと前記ファイバ押え部材との間に前記光ファイバの光軸方向と直交する方向に挿入されることによって、前記ガラスファイバ受容溝、保護層受容溝、及び被覆受容溝に受容された前記光ファイバのガラスファイバ部、保護層部、及び被覆部を前記ファイバ押え部材によって押圧固定することを特徴としている。
【0014】
本発明のうち請求項2に係る光ファイバ保持装置は、請求項1記載の発明において、前記くさび部材は、平板状部と、該平板状部の一主面から前記挿入方向に直交する方向に沿って離間した位置で突出し且つ前記挿入方向に沿って延びる複数の突起部と、前記一主面とは反対側の主面から前記位置とは異なる位置で突出し且つ前記挿入方向に沿って延びる少なくとも1つの突起部とを具備することを特徴としている。
【0015】
更に、本発明のうち請求項3に係る光ファイバの保持方法は、光ファイバを保持する光ファイバの保持方法であって、前記光ファイバを受容するファイバ受容溝を有する平板部を有するコア部材の前記平板部上に、ファイバ押え部材を配置する工程と、前記コア部材及び前記ファイバ押え部材をハウジングに収容する工程と、前記光ファイバを、該光ファイバが前記ファイバ受容溝に位置するように、前記コア部材と前記ファイバ押え部材との間に挿入する工程と、前記ハウジングと前記ファイバ押え部材との間に前記光ファイバの光軸方向と直交する方向にくさび部材を挿入し、前記ファイバ受容溝に受容された前記光ファイバを前記ファイバ押え部材によって押圧固定する工程とを具備し、前記光ファイバは、ガラスファイバ部、該ガラスファイバ部の周囲に設けられた保護層部、及び該保護層部の周囲に設けられた被覆部を有し、前記コア部材の前記ファイバ受容溝は、前記ガラスファイバ部、前記保護層部、及び前記被覆部のそれぞれを受容するガラスファイバ受容溝、保護層受容溝、及び被覆受容溝からなり、前記ガラスファイバ部、前記保護層部、及び前記被覆部を露出した前記光ファイバを、前記ガラスファイバ部が前記ガラスファイバ受容溝に、前記保護層部が前記保護層受容溝に、前記被覆部が前記被覆受容溝に位置するように、前記コア部材と前記ファイバ押え部材との間に挿入し、前記ハウジングと前記ファイバ押え部材との間に前記光ファイバの光軸方向と直交する方向に前記くさび部材を挿入し、これにより、前記ガラスファイバ受容溝、保護層受容溝、及び被覆受容溝に受容された前記光ファイバのガラスファイバ部、保護層部、及び被覆部を前記ファイバ押え部材によって押圧固定することを特徴としている。
【0017】
請求項1に係る光ファイバ保持装置及び請求項3に係る光ファイバの保持方法によれば、コア部材の平面部上にファイバ押え部材を配置し、コア部材及びファイバ押え部材をハウジングに収容し、コア部材とファイバ押え部材との間に光ファイバを挿入し、ハウジングとファイバ押え部材との間に光ファイバの光軸方向と直交する方向にくさび部材を挿入することにより、光ファイバを押圧固定することができる。
【0018】
また、請求項1に係る光ファイバ保持装置及び請求項3に係る光ファイバの保持方法によれば、ハウジングとファイバ押え部材との間に光ファイバの光軸方向と直交する方向にくさび部材を挿入することにより、ガラスファイバ受容溝、保護層受容溝、及び被覆受容溝に受容された光ファイバのガラスファイバ部、保護層部、及び被覆部を押圧固定することができる。
【0019】
更に、請求項2に係る光ファイバ保持装置によれば、くさび部材が平板状部と平板状部の一主面及びその反対側の主面から突出する複数の突起部とからなる梁構造を有し、その材料自体の弾性のみならずその梁構造による曲げ弾性により弾性力を生成する。通常の外側に傾斜面を形成した中実構造のくさび部材では、その形状による曲げ弾性が少なくその材料自体の弾性による弾性力が、生成される弾性力の主因となる。このため、前記くさび部材によれば、製造公差を通常のくさび部材よりも拡げることができ、製造容易である。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明に係る光ファイバ保持装置によって保持される光ファイバの概略正面図である。
図1に示すように、光ファイバ保持装置によって保持される光ファイバAは、コア(図示せず)及びクラッド(図示せず)を有するガラスファイバ部A1 、ガラスファイバ部A1 の周囲に設けられた除去可能な保護層部A2 、及び保護層部A2 の周囲に設けられたポリ塩化ビニル等のプラスチック材からなる被覆部A3 からなっている。光ファイバAはこのように3層構造となっているが、本発明の光ファイバ保持装置によって保持される光ファイバは、3層構造を有するものに限られない。また、保護層部A2 は除去可能に構成されているが、除去することを意図しない除去困難な構成としてもよい。
【0021】
次に、光ファイバ保持装置を図2乃至図10を参照して説明する。図2は、本発明に係る光ファイバ保持装置を構成するコア部材を示し、(a)はその平面図、(b)は正面図、(c)は左側面図、(d)は(a)の2d- 2d線に沿った断面図である。図3は図2に示すコア部材の主要部の拡大断面を示し、(a)は図2(a)の3a- 3a線に沿った拡大断面図、(b)は図2(a)の3b- 3b線に沿った拡大断面図、(c)は図2(a)の3c- 3c線に沿った拡大断面図である。図4は、本発明に係る光ファイバ保持装置を構成する第1ファイバ押え部材を示し、(a)はその正面図、(b)は右側面図、(c)は底面図である。図5は、本発明に係る光ファイバ保持装置を構成する第2ファイバ押え部材を示し、(a)はその正面図、(b)は右側面図、(c)は底面図である。図6は、本発明に係る光ファイバ保持装置を構成する第3ファイバ押え部材を示し、(a)はその正面図、(b)は右側面図、(c)は底面図である。図7は、本発明に係る光ファイバ保持装置を構成するハウジングを示し、(a)はその平面図、(b)は正面図、(c)は右側面図、(d)は(a)の7d- 7d線に沿った断面図である。図8は、本発明に係る光ファイバ保持装置を構成する第1くさび部材を示し、(a)はその正面図、(b)は右側面図である。図9は、本発明に係る光ファイバ保持装置を構成する第2くさび部材を示し、(a)はその正面図、(b)は右側面図である。図10は、本発明に係る光ファイバ保持装置を構成する第3くさび部材を示し、(a)はその正面図、(b)は右側面図である。
【0022】
光ファイバ保持装置は、図2及び図3に示すコア部材10と、コア部材10の平板部11上に配置される図4乃至図6に示す第1乃至第3ファイバ押え部材21,22,23と、コア部材10及び第1乃至第3ファイバ押え部材21,22,23を収容する図7に示すハウジング30と、図8乃至図10に示す第1乃至第3くさび部材41,42,43とからなっている。
【0023】
ここで、コア部材10は、光ファイバAを受容する複数のファイバ受容溝12を上面に有する平板部11と、平板部11の前端(図1(a)における右端)から前方に延びる前端が二股形状の筒状部15とを具備し、樹脂を成形することによって形成される。
各ファイバ受容溝12は、光ファイバAのガラスファイバ部A1 を受容するガラスファイバ受容溝12a、光ファイバAの保護層部A2 を受容する保護層受容溝12b、及び光ファイバAの被覆部A3 を受容する被覆受容溝12cを有している。各ガラスファイバ受容溝12aは、図3(a)及び後述の図12(a)に最も良く示されるように、ガラスファイバ部A1 を2点接触によって受容可能な断面V字形状をなしている。また、各保護層受容溝12bは、図3(b)及び後述の図12(b)に示すように、ガラスファイバ受容溝12aよりも大きい、保護層部A2 を2点接触によって受容可能な断面V字形状をなしている。更に、被覆受容溝12cは、図3(c)及び図12(c)に示すように、被覆部A3 を3点接触によって受容可能な断面台形形状をなしている。
【0024】
また、平板部11の上面には、ガラスファイバ受容溝12aの両側に位置する複数のポスト受容凹部13a、保護層受容溝12bの両側に位置する複数のポスト受容凹部13b、及び被覆受容溝12cの両側に位置する複数のポスト受容凹部13cが形成されている。そして、平板部11の両側面には、図7に示すハウジング30のコア収容孔32aに収容される際に、コア収容部32の係止孔34に係止される1対の突起14が突出形成されている。
【0025】
一方、筒状部15は、ガラスファイバ受容溝12aから突出するガラスファイバ部A1 の撓みを許容する空洞15aを内部に有している。また、筒状部15の二股状部の両側面には、外側に突出する1対の突部15bが形成されている。これら突部15bは、図示しないアダプタ内に1対のコア部材10,10が挿入されてそれらコア部材10,10の先端が互いに当接するとき、アダプタに形成されたロック部材によって挟持されるものである。そして、筒状部15の二股状部の上下部分には、それら二股状部間を連結する連結部15cが設けられている。
【0026】
次に、第1ファイバ押え部材21は、図4に示すように、略矩形平板の下面に下側に突出する複数の押圧凸状部21aを形成し、樹脂を成形することによって形成される。押圧凸状部21aは、平板の幅方向において複数のガラスファイバ受容溝12aに対応する位置に配置され、平板の長手方向においてガラスファイバ受容溝12aと略同一の長さを有する。また、これら押圧凸状部21aの両側には、コア部材10のポスト受容凹部13aに受容される複数のポスト21bが突出形成されている。更に、これら押圧凸状部21aの長手方向の左端部には、光ファイバAのガラスファイバ部A1 が挿入される際に、ガラスファイバ部A1 の挿入を容易にするための傾斜面21cが形成されている。また、押圧凸状部21aの長手方向の右端部には、ガラスファイバ部A1 の導出を容易にするための傾斜面21dが形成されている。
【0027】
また、第2ファイバ押え部材22は、図5に示すように、略矩形平板の突出部22eの下面に複数の保護層押圧凹部22aを形成し、樹脂を成形することによって形成される。保護層押圧凹部22aは、平板の幅方向において複数の保護層受容溝12bに対応する位置に配置され、平板の長手方向において保護層受容溝12bと略同一の長さを有する。また、これら保護層押圧凹部22aの両側には、コア部材10のポスト受容凹部13bに受容される複数のポスト22bが突出形成されている。更に、保護層押圧凹部22aの長手方向の左端部には、光ファイバAのガラスファイバ部A1 及び保護層部A2 が挿入される際に、それらの挿入を容易にするための傾斜面22cが形成されている。また、保護層押圧凹部22aの長手方向の右端部には、ガラスファイバ部A1 の導出を容易にするための傾斜面22dが形成されている。
【0028】
更に、第3ファイバ押え部材23は、図6に示すように、略矩形平板の下面に1つの被覆押圧凹部23aを形成し、樹脂を成形することによって形成される。被覆押圧凹部23aは、平板の幅方向において複数の被覆受容溝12cを覆う幅を有し、平板の長手方向において被覆受容溝12cと略同一の長さを有する。また、これら被覆押圧凹部23aの両側には、コア部材10のポスト受容凹部13cに受容される複数のポスト23bが突出形成されている。更に、被覆押圧凹部23aの長手方向の左端部には、光ファイバAのガラスファイバ部A1 、保護層部A2 、及び被覆部A3 が挿入される際に、それらの挿入を容易にするための傾斜面23cが形成されている。また、被覆押圧凹部23aの長手方向の右端部には、ガラスファイバ部A1 及び保護層部A2 の導出を容易にするための傾斜面23dが形成されている。
【0029】
次に、コア部材10及び第1乃至第3ファイバ押え部材21,22,23を収容するハウジング30は、図7に示すように、ケーブル収容部31と、ケーブル収容部31から前方(図7(a)における右方)に延びるコア収容部32とを具備している。ケーブル収容部31は、後端から前方に延びる、複数本の光ファイバAを収容するためのケーブル収容孔31aを有している。一方、コア収容部32は、ケーブル収容孔31aに連通し前端に開口する、コア部材10及び第1乃至第3ファイバ押え部材21,22,23を収容するためのコア収容孔32aを有している。コア収容孔32aの径は、ケーブル収容孔31aの径よりも大きく、コア収容孔32aとケーブル収容孔31aとが連通する部分には、停止面32bが形成される。このハウジング30は、樹脂を成形することによって形成される。
【0030】
そして、コア収容部32の両側面には、第1乃至第3くさび部材41,42,43のそれぞれを挿入可能とするための第1乃至第3くさび孔33a,33b,33cが形成されている。第1乃至第3くさび孔33a,33b,33cの上下方向の位置は、図7(d)に示すように、それらの上縁面がコア収容部32の上壁32cの下面32dと一致する位置である。また、コア収容部32の両側面には、コア部材10の両側面に突出形成された突起14が仮係止される係止孔34が形成されている。係止孔34の上下方向の位置は、それらの下縁面がコア収容部32の下壁32eの上面32fと一致する位置である。
【0031】
次に、コア収容部32の第1くさび孔33aからハウジング30内に挿入される第1くさび部材41は、図8に示すように、第1くさび孔33aよりもやや小さい幅laを有する略平板形状で構成される。この第1くさび部材41は、樹脂を成形することによって形成される。第1くさび部材41の上面には、2つの突起部41aが突出形成され、下面には、3つの突起部41bが突出形成されている。突起部41aは、平板状部の上面から第1くさび部材41の挿入方向に直交する沿って離間した位置で突出し且つ前記挿入方向に沿って延びる。また、突起部41bは、平板状部の下面から前記位置とは異なる位置で突出し且つ前記挿入方向に沿って延びている。突起部41aの上端と突起部41bの下端とがなす高さhaは、第1くさび孔33aの高さ方向の幅よりもやや小さく、コア収容部32の上壁32cの下面32dと、コア収容部32内に挿入された第1ファイバ押え部材21の上面との間の間隔よりもやや大きくなっている。また、これら突起部41a及び41bの個数及び配列ピッチは、幅laに応じて調整される。第1くさび部材41の先端(図8(b)における右端)には、第1くさび部材41を第1くさび孔33aから挿入する際に、その挿入を容易にするための傾斜面41cが形成されている。
【0032】
また、コア収容部32の第2くさび孔33bからハウジング30内に挿入される第2くさび部材42は、図9に示すように、第2くさび孔33bよりもやや小さい幅lbを有する略平板形状で構成される。この第2くさび部材42は、樹脂を成形することによって形成される。第2くさび部材42の上面には、1つの突起部42aが突出形成され、下面には、2つの突起部42bが突出形成されている。突起部42aは、平板状部の上面から第2くさび部材42の挿入方向に直交する沿って離間した位置で突出し且つ前記挿入方向に沿って延びる。また、突起部42bは、平板状部の下面から前記位置とは異なる位置で突出し且つ前記挿入方向に沿って延びている。これら突起部42a,42bの数は、第2くさび部材42の幅lbが第1くさび部材41の幅laよりも短いため、第1くさび部材41の突起部41a,41bの数よりも少ない。そして、突起部42aの上端と突起部42bの下端とがなす高さhbは、第2くさび孔33bの高さ方向の幅よりもやや小さく、コア収容部32の上壁32cの下面32dと、コア収容部32内に挿入された第2ファイバ押え部材22の上面との間の間隔よりもやや大きくなっている。第2くさび部材42の先端には、第1くさび部材41と同様に、第2くさび部材42の挿入を容易にするための傾斜面42cが形成されている。
【0033】
更に、コア収容部32の第3くさび孔33cからハウジング30内に挿入される第3くさび部材43は、図10に示すように、第3くさび孔33cよりもやや小さい幅lcを有する略平板形状で構成される。この第3くさび部材43は、樹脂を成形することによって形成される。第3くさび部材43の上面には、第2くさび部材42と同様に、1つの突起部43aが突出形成され、下面には、2つの突起部43bが突出形成されている。突起部43aは、平板状部の上面から第3くさび部材43の挿入方向に直交する沿って離間した位置で突出し且つ前記挿入方向に沿って延びる。また、突起部43bは、平板状部の下面から前記位置とは異なる位置で突出し且つ前記挿入方向に沿って延びている。そして、突起部43aの上端と突起部43bの下端とがなす高さhcは、第3くさび孔33cの高さ方向の幅よりもやや小さく、コア収容部32の上壁32cの下面32dと、コア収容部32内に挿入された第3ファイバ押え部材23の上面との間の間隔よりもやや大きくなっている。第3くさび部材43の先端には、第1くさび部材41と同様に、第3くさび部材43の挿入を容易にするための傾斜面43cが形成されている。第1乃至第3くさび部材41、42、43は、以上に説明したように、平板状部と平板状部の一主面及びその反対側の主面から突出する複数の突起部41a,41b、42a,42b、43a,43bとからなる梁構造を有し、その材料自体の弾性のみならずその梁構造による曲げ弾性により弾性力を生成する。通常の外側に傾斜面を形成した中実構造のくさび部材では、その形状による曲げ弾性が少なくその材料自体の弾性による弾性力が、生成される弾性力の主因となる。このため、前記くさび部材41、42、43によれば、製造公差を通常のくさび部材よりも広げることができ、製造容易となる。
【0034】
次に、図11及び図12を参照して光ファイバ保持装置を用いて光ファイバを保持する方法について説明する。図11は、光ファイバ保持装置を用いて光ファイバを保持する方法の説明図であり、(a)はコア部材上に第1乃至第3ファイバ押え部材を配置したものをハウジング内に挿入する状態の説明図、(b)は複数の光ファイバを含む光ファイバケーブルをハウジング内に挿入する状態の説明図、(c)は第1乃至第3くさび部材をハウジング内に挿入する状態の説明図である。図12は、第1乃至第3ファイバ押え部材によって光ファイバをコア部材に押圧する前の状態の断面を示し、(a)は第1ファイバ押え部材によってガラスファイバ部をコア部材に押圧する前の断面図、(b)は第2ファイバ押え部材によって保護層部をコア部材に押圧する前の断面図、(c)は第3ファイバ押え部材によって被覆部をコア部材に押圧する前の断面図である。但し、図12においては、第1乃至第3ファイバ押え部材に押圧力を付与する第1乃至第3くさび部材及びハウジングの断面は図示されていない。
【0035】
光ファイバAを光ファイバ保持装置によって保持するには、先ず、コア部材10のポスト受容凹部13a、ポスト受容凹部13b、及びポスト受容凹部13cのそれぞれに、第1ファイバ押え部材21のポスト21b、第2ファイバ押え部材22のポスト22b、及び第3ファイバ押え部材23のポスト23bのそれぞれを挿入してコア部材10の平板部11上に第1乃至第3ファイバ押え部材21,22,23を配置する。
【0036】
次いで、図11(a)に示すように、第1乃至第3ファイバ押え部材21,22,23を平板部11上に配置したコア部材10を、コア部材の平板部11の先端がハウジング30の停止面32bに当接するまで、ハウジング30の前方側からコア収容部32のコア収容孔32a内に挿入する。このとき、コア部材10に形成された突起14がハウジング30に形成された係止穴34に入り込んでコア部材10がハウジング30に仮係止される。また、コア部材10の筒状部15は、ハウジング30の前端から突出する。
【0037】
次いで、図11(b)に示すように、ガラスファイバ部A1 、保護層部A2 、及び被覆部A3 を露出した複数本の光ファイバAを、ガラスファイバ部A1 がガラスファイバ受容溝12aに、保護層部A2 が保護層受容溝12bに、被覆部A3 が被覆受容溝12cに位置するように、ハウジング10の後方側からコア部材10と第1乃至第3ファイバ押え部材21,22,23との間に挿入する。このとき、ガラスファイバ部A1 の前方部分がコア部材10の空洞15a内に位置し、被覆部A3 の後方部分は、ハウジング30のケーブル収容孔31a内に収容される。
【0038】
そして、図11(c)に示すように、第1乃至第3くさび部材41,42,43のそれぞれを、光ファイバAの光軸方向と直交する方向に沿ってハウジング30の側方から第1乃至第3くさび孔33a,33b,33cを介してハウジング30の上壁32cと第1乃至第3ファイバ押え部材21,22,23の上面との間に挿入する。ここで、第1乃至第3くさび部材41,42,43の突起部41a,42a,43aの上端と突起部41b,42b,43bの下端とがなす高さha,hb,hcは、コア収容部32の上壁32cの下面32dと、コア収容部32内に挿入された第1乃至第3ファイバ押え部材21,22,23の上面との間の間隔よりもやや大きくなっている。このため、第1乃至第3くさび部材41,42,43を挿入すると、第1乃至第3くさび部材41,42,43のそれぞれの上面に形成された突起部41a,42a,43aがハウジング30の上壁32cを押圧し、下面に形成された突起部41b,42b,43bが第1乃至第3ファイバ押え部材21,22,23の上面を押圧する。これにより、コア部材10及び第1乃至第3ファイバ押え部材21,22,23は、ハウジング10に固定される。また、図12(a)に示すように、光ファイバAのガラスファイバ部A1 が、第1ファイバ押え部材21の押圧凸状部21aの押圧力によってコア部材10の平板部11に形成されたガラスファイバ受容溝12aとの間で挟持されて固定される。このとき、ガラスファイバ部A1 は、ガラスファイバ受容溝12aの2つの傾斜面と押圧凸状部21aの平面とに接触して合計3点で固定される。また、光ファイバAの保護層部A2 が、図12(b)に示すように、第2ファイバ押え部材22の保護層押圧受容凹部22aの押圧力によってコア部材10の平板部11に形成された保護層受容溝12bとの間で挟持されて固定される。更に、光ファイバAの被覆部A3 が、図12(c)に示すように、第3ファイバ押え部材23の被覆押圧凹部23aの押圧力によってコア部材10の平板部11に形成された被覆受容溝12cとの間で挟持されて固定される。
【0039】
以上の作業により、光ファイバAを光ファイバ保持装置によって保持することができる。光ファイバ保持装置による光ファイバAの保持力は、実験により約14.75Nであることが確認されている。光ファイバ保持装置による光ファイバAの保持力は、主に、光ファイバAのガラスファイバ部A1 の押圧固定力に起因して生じるものであり、柔らかい材質の保護層部A2 及び被覆部A3 の押圧固定力に起因するものではない。保護層部A2 及び被覆部A3 を第2及び第3ファイバ押え部材22,23によって押圧固定すると、第2及び第3ファイバ押え部材22,23によって保護層部A2 及び被覆部A3 の変形を防止することができる。また、光ファイバAのガラスファイバ部A1 を押圧固定することによって生じる伝送特性の損失の増加は、平均約0.2dBと比較的小さな値であることが確認されている。
【0040】
このように、本実施形態にあっては、光ファイバAを光ファイバ保持装置によって保持するために、第1乃至第3くさび部材41,42,43を光ファイバAの光軸方向と直交する方向に沿ってハウジング30及び第1乃至第3ファイバ押え部材21,22,23間に挿入する。このため、光ファイバAを押圧固定した際に、光ファイバAが光軸方向にずれることはなく、光ファイバAの光ファイバ保持装置に対する光軸方向の高い位置精度を実現することができる。また、光ファイバAを、コア部材10と第1乃至第3ファイバ押え部材21,22,23との間に挿入する以外に他の部材間に挿入する必要はなく、光ファイバAの固定作業を容易、簡単に行うことができる。更に、第1乃至第3くさび部材41,42,43のそれぞれを、光ファイバAの光軸方向と直交する方向に沿ってハウジング30内に挿入するので、それらくさび部材41,42,43の挿入の際に、光ファイバAが邪魔にならず、光ファイバAの押圧作業を容易に行うことができる。
【0041】
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されず、種々の変更をすることができる。例えば、光ファイバAを3層構造ではなく他の構造とした場合、ファイバ受容溝12を3層構造とするのではなく、その光ファイバAの層構造に合わせた層構造とする。また、本実施形態にあっては、ファイバ受容溝12の3層構造に合わせた3つのファイバ押え部材21,22,23を使用しているが、これらファイバ押え部材21,22,23を一体的に形成することができる。また、くさび部材も、3つのファイバ押え部材21,22,23に合わせて3つのくさび部材41,42,43を使用しているが、これらくさび部材41,42,43を一体的に形成することができる。さらに、本実施形態にあっては、コア部材10、第1乃至第3ファイバ押え部材21,22,23、ハウジング30、及び第1乃至第3くさび部材41,42,43の全てをコスト安価のために樹脂を成形することによって形成しているが、それらの全て又はそれらの一部を金属製とすることができる。また、本実施形態にあっては、第1乃至第3ファイバ押え部材21,22,23は、ポスト21b、22b、23bをコア部材10のポスト受容凹部13a,13b,13cに挿入してコア部材10上に配置されているだけであるが、それら第1乃至第3ファイバ押え部材21,22,23とコア部材10とをばね性を有する部材(例えば、断面コ字形のばね部材)によって固定しても良い。また、本実施形態にあっては、ガラスファイバ部A1 を断面V字形状のガラスファイバ受容溝12aの2つの傾斜面と押圧凸状部21aの平面とに接触させて固定しているが、ガラスファイバ受容溝12a及びファイバ押え部材21,22,23が断面で光ファイバAと3点で接する構造であれば足りるので、ガラスファイバ受容溝12aの断面形状はU形状でもよいし、ファイバ押え部材21,22,23は押圧凸状部ではなく単なる平面で接してもよい。さらに、3本の円筒部材で光ファイバAを固定してもよい。また、押圧凸状部21aの接触面を湾曲して構成してもよい。更に、本実施形態にあっては、コア部材10に形成されるファイバ受容溝12は複数(具体的には2つ)形成され、多心(具体的には2心)の光ファイバに適用できるようになっているが、ファイバ受容溝12を1つとして単心の光ファイバに適用できるようにしてもよい。また、光ファイバの固定補助手段として接着剤を使用してもよい。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のうち請求項1に係る光ファイバ保持装置によれば、コア部材の平板部上にファイバ押え部材を配置し、コア部材及びファイバ押え部材をハウジングに収容し、コア部材とファイバ押え部材との間に光ファイバを挿入し、ハウジングとファイバ押え部材との間に光ファイバの光軸方向と直交する方向にくさび部材を挿入することにより、光ファイバを押圧固定することができる。くさび部材を光ファイバの光軸方向に沿ってハウジング及びファイバ押え部材間に挿入する必要はなく、光ファイバを押圧固定した際に、光ファイバの光ファイバ保持装置に対する光軸方向の高い位置精度を実現することができる。また、光ファイバの固定作業及び押圧作業を容易、簡単に行うことができる。
【0043】
また、前記くさび部材は、前記ハウジングと前記ファイバ押え部材との間に前記光ファイバの光軸方向と直交する方向に挿入されることによって、ガラスファイバ受容溝、保護層受容溝、及び被覆受容溝に受容された光ファイバのガラスファイバ部、保護層部、及び被覆部を前記ファイバ押え部材によって押圧固定する。このため、くさび部材をハウジングとファイバ押え部材との間に光ファイバの光軸方向と直交する方向に挿入することによって、光ファイバのガラスファイバ部、保護層部、及び被覆部を押圧固定することができる。
【0044】
本発明のうち請求項2に係る光ファイバ保持装置によれば、請求項1記載の発明において、前記くさび部材は、平板状部と、該平板状部の一主面から前記挿入方向に直交する方向に沿って離間した位置で突出し且つ前記挿入方向に沿って延びる複数の突起部と、前記一主面とは反対側の主面から前記位置とは異なる位置で突出し且つ前記挿入方向に沿って延びる少なくとも1つの突起部とを具備しているので、くさび部材が梁構造を有し、その材料自体の弾性のみならずその梁構造による曲げ弾性により弾性力を生成する。このため、製造公差を通常のくさび部材よりも広げることができ、製造容易となる。
【0045】
更に、本発明のうち請求項3に係る光ファイバの保持方法によれば、請求項1に係る光ファイバ保持装置と同様に、コア部材の平面部上にファイバ押え部材を配置し、コア部材及びファイバ押え部材をハウジングに収容し、コア部材とファイバ押え部材との間に光ファイバを挿入し、ハウジングとファイバ押え部材との間に光ファイバの光軸方向と直交する方向にくさび部材を挿入することにより、光ファイバを押圧固定することができる。このため、光ファイバの光ファイバ保持装置に対する光軸方向の高い位置精度を実現することができると共に、光ファイバの固定作業及び押圧作業を容易、簡単に行うことができる。
【0046】
また、前記ハウジングと前記ファイバ押え部材との間に前記光ファイバの光軸方向と直交する方向に前記くさび部材を挿入し、これにより、コア部材のガラスファイバ受容溝、保護層受容溝、及び被覆受容溝に受容された前記光ファイバのガラスファイバ部、保護層部、及び被覆部を前記ファイバ押え部材によって押圧固定する。このため、請求項1に係る光ファイバ保持装置と同様に、くさび部材をハウジングとファイバ押え部材との間に光ファイバの光軸方向と直交する方向に挿入することによって、光ファイバのガラスファイバ部、保護層部、及び被覆部を押圧固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ファイバ保持装置によって保持される光ファイバの概略正面図である。
【図2】本発明に係る光ファイバ保持装置を構成するコア部材を示し、(a)はその平面図、(b)は正面図、(c)は左側面図、(d)は(a)の2d- 2d線に沿った断面図である。
【図3】図2に示すコア部材の主要部の拡大断面を示し、(a)は図2(a)の3a- 2a線に沿った拡大断面図、(b)は図2(a)の3b- 3b線に沿った拡大断面図、(c)は図2(a)の3c- 3c線に沿った拡大断面図である。
【図4】本発明に係る光ファイバ保持装置を構成する第1ファイバ押え部材を示し、(a)はその正面図、(b)は右側面図、(c)は底面図である。
【図5】本発明に係る光ファイバ保持装置を構成する第2ファイバ押え部材を示し、(a)はその正面図、(b)は右側面図、(c)は底面図である。
【図6】本発明に係る光ファイバ保持装置を構成する第3ファイバ押え部材を示し、(a)はその正面図、(b)は右側面図、(c)は底面図である。
【図7】本発明に係る光ファイバ保持装置を構成するハウジングを示し、(a)はその平面図、(b)は正面図、(c)は右側面図、(d)は(a)の7d- 7d線に沿った断面図である。
【図8】本発明に係る光ファイバ保持装置を構成する第1くさび部材を示し、(a)はその正面図、(b)は右側面図である。
【図9】本発明に係る光ファイバ保持装置を構成する第2くさび部材を示し、(a)はその正面図、(b)は右側面図である。
【図10】本発明に係る光ファイバ保持装置を構成する第3くさび部材を示し、(a)はその正面図、(b)は右側面図である。
【図11】本発明に係る光ファイバ保持装置を用いて光ファイバを保持する方法の説明図であり、(a)はコア部材上に第1乃至第3ファイバ押え部材を配置したものをハウジング内に挿入する状態の説明図、(b)は複数の光ファイバを含む光ファイバケーブルをハウジング内に挿入する状態の説明図、(c)は第1乃至第3くさび部材をハウジング内に挿入する状態の説明図である。
【図12】第1乃至第3ファイバ押え部材によって光ファイバをコア部材に押圧する前の状態の断面を示し、(a)は第1ファイバ押え部材によってガラスファイバ部をコア部材に押圧する前の断面図、(b)は第2ファイバ押え部材によって保護層部をコア部材に押圧する前の断面図、(c)は第3ファイバ押え部材によって被覆部をコア部材に押する前の断面図である。但し、図12においては、第1乃至第3ファイバ押え部材に押圧力を付与する第1乃至第3くさび部材及びハウジングの断面は図示されていない。
【図13】従来例の光ファイバ保持装置を示し、(a)はその縦断面図、(b)は中空部材の平面図、(c)は中空部材の右側面図である。
【符号の説明】
10はコア部材
11は平板部
12はファイバ受容溝
12aはガラスファイバ受容溝
12bは保護層受容溝
12cは被覆受容溝
21は第1ファイバ押え部材(ファイバ押え部材)
22は第2ファイバ押え部材(ファイバ押え部材)
23は第3ファイバ押え部材(ファイバ押え部材)
30はハウジング
41は第1くさび部材(くさび部材)
42は第2くさび部材(くさび部材)
43は第3くさび部材(くさび部材)
Aは光ファイバ
A1 はガラスファイバ部
A2 は保護層部
A3 は被覆部
Claims (3)
- 光ファイバを保持する光ファイバ保持装置であって、
前記光ファイバを受容するファイバ受容溝を有する平板部を有するコア部材と、
該コア部材の前記平板部上に配置されるファイバ押え部材と、
前記コア部材及び前記ファイバ押え部材を収容するハウジングと、
該ハウジングと前記ファイバ押え部材との間に前記光ファイバの光軸方向と直交する方向に挿入され、前記ファイバ受容溝に受容された前記光ファイバを前記ファイバ押え部材によって押圧固定するくさび部材とを具備し、
前記光ファイバは、ガラスファイバ部、該ガラスファイバ部の周囲に設けられた保護層部、及び該保護層部の周囲に設けられた被覆部を有し、
前記コア部材の前記ファイバ受容溝は、前記ガラスファイバ部、前記保護層部、及び前記被覆部のそれぞれを受容するガラスファイバ受容溝、保護層受容溝、及び被覆受容溝からなり、
前記くさび部材は、前記ハウジングと前記ファイバ押え部材との間に前記光ファイバの光軸方向と直交する方向に挿入されることによって、前記ガラスファイバ受容溝、保護層受容溝、及び被覆受容溝に受容された前記光ファイバのガラスファイバ部、保護層部、及び被覆部を前記ファイバ押え部材によって押圧固定することを特徴とする光ファイバ保持装置。 - 前記くさび部材は、平板状部と、該平板状部の一主面から前記挿入方向に直交する方向に沿って離間した位置で突出し且つ前記挿入方向に沿って延びる複数の突起部と、前記一主面とは反対側の主面から前記位置とは異なる位置で突出し且つ前記挿入方向に沿って延びる少なくとも1つの突起部とを具備することを特徴とする請求項1記載の光ファイバ保持装置。
- 光ファイバを保持する光ファイバの保持方法であって、
前記光ファイバを受容するファイバ受容溝を有する平板部を有するコア部材の前記平板部上に、ファイバ押え部材を配置する工程と、
前記コア部材及び前記ファイバ押え部材をハウジングに収容する工程と、
前記光ファイバを、該光ファイバが前記ファイバ受容溝に位置するように、前記コア部材と前記ファイバ押え部材との間に挿入する工程と、
前記ハウジングと前記ファイバ押え部材との間に前記光ファイバの光軸方向と直交する方向にくさび部材を挿入し、前記ファイバ受容溝に受容された前記光ファイバを前記ファイバ押え部材によって押圧固定する工程とを具備し、
前記光ファイバは、ガラスファイバ部、該ガラスファイバ部の周囲に設けられた保護層部、及び該保護層部の周囲に設けられた被覆部を有し、
前記コア部材の前記ファイバ受容溝は、前記ガラスファイバ部、前記保護層部、及び前記被覆部のそれぞれを受容するガラスファイバ受容溝、保護層受容溝、及び被覆受容溝からなり、
前記ガラスファイバ部、前記保護層部、及び前記被覆部を露出した前記光ファイバを、前記ガラスファイバ部が前記ガラスファイバ受容溝に、前記保護層部が前記保護層受容溝に、前記被覆部が前記被覆受容溝に位置するように、前記コア部材と前記ファイバ押え部材との間に挿入し、
前記ハウジングと前記ファイバ押え部材との間に前記光ファイバの光軸方向と直交する方向に前記くさび部材を挿入し、これにより、前記ガラスファイバ受容溝、保護層受容溝、及び被覆受容溝に受容された前記光ファイバのガラスファイバ部、保護層部、及び被覆部を前記ファイバ押え部材によって押圧固定することを特徴とする光ファイバの保持方法。
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