JP3929750B2 - ミラーキャビネット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、洗面ボウルや水栓が設けられたキャビネット函体が設置された後方の壁面に固定され、該キャビネット函体とで洗面化粧台を構成するミラーキャビネットに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に洗面化粧台は、図5並びに図6に示すように洗面ボウルや水栓など(図示せず)が設けられたキャビネット函体5と、このキャビネット函体5の上側に、その後方の壁面Wに固定して設置されるミラーキャビネット10とで構成されている。このミラーキャビネット10は、棚部10bなどを設けた所定の形状に合成樹脂で一体成形され、その表面の所定位置に鏡2を取り付けたものであり、壁面Wへの取り付けは、その上下両端(通常、その四隅角部)をキャップ付ねじ(図示せず)で固定することにより、行うこととしていた。
【0003】
ここにおいて、このミラーキャビネット10は、設置場所の高さ制約などによって設置できない場合が有り、これに対応するために、高さの異なる(低い)ミラーキャビネットをもう一つ用意する必要があった。しかしながら、このように高さの異なるものを二種類製造するには、高価な成形用金型を二種類、準備しなくてはならず、コストが嵩むという問題点があった。
【0004】
そこで、従来は、鏡2が取り付けられる個所の下側にバックガード10aとなる部分が連設されたものを、標準品として製造し、高さの低いものに対しては、図7に破線で示したように、このバックガード10aに相当する個所を切除することにより対応していた。しかしながら、このようにキャビネット10の下側を切除すると、補強リブとして作用する周縁部分が失われるので、キャビネット10自体の強度が低下すると共に、ねじの貫通個所の強度も低下するという問題点が生じる。
【0005】
そのため、従来は、この切除個所の上側に、図8に示すように、樹脂補強桟12を両面テープなどの適宜手段を用いて取り付けると共に、その上側に左右一対のスペーサー11,11を同様に取り付け、このスペーサー11を取り付けた個所を壁面Wへのねじ止め部としていた。
【0006】
図9は、このようにして壁面Wに取り付けられたミラーキャビネット10の要部断面図である。図示したように、このミラーキャビネット10は、表面からスペーサー11を貫通したねじ3で壁面Wに固定されており、このねじ3の頭部には、外観の体裁が悪くならないように、キャップ4を被せていた。
【0007】
なお、ミラーキャビネット10の上側の固定は、照明器具6のカバー内などの目立たない個所に設けられたねじ孔(図示せず)を利用して、同様に壁面Wにねじ止めすることにより、なされる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のミラーキャビネットでは、洗面化粧台の種類に応じて、その下端部分を切除する必要が生じた場合、別途、樹脂補強桟やスペーサーを準備しなくてはならず、部品代が嵩むと共に、これらをキャビネット裏面の所定位置に固定する手間も必要とし、組立作業能率が悪いという問題点があった。
【0009】
本発明は、これらの問題点を解決し、容易に高さの変更に対応し得るようにしたミラーキャビネットを提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明のうち、請求項1記載の発明は、洗面ボウルや水栓が設けられたキャビネット函体が設置された後方の壁面に固定され、該キャビネット函体とで洗面化粧台を構成するミラーキャビネットを、所定の形状に合成樹脂で一体成形され、かつ、その裏面の下端寄りに一対の平行な補強リブが横向きに設けられたものとし、リブの下方を切除することにより、強度に影響を与えることなく、高さの変更を可能とし、一対のリブ間の任意の位置にねじ孔を設けることにより、横方向の任意の位置で壁面にねじ止め固定できるようにしたことを特徴とする。
【0011】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加えて、補強リブの下側に、この補強リブに沿って切除案内用のカット溝を設けたことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示した実施の形態に基づき詳細に説明する。なお、従来例に示したものと同一の個所には、同一の符号を附している。
【0013】
図1は、本発明のミラーキャビネット1の要部分解斜視図、図2は、要部の拡大断面図である。このミラーキャビネット1は、図5や図6に示した従来のものと同様に、表面に棚部1bなどを有する所定の形状に合成樹脂で一体成形され、その表面の所定位置に鏡2を取り付けたものであり、洗面ボウルや水栓など(図示せず)が設けられたキャビネット函体5と組み合わせて用いられることにより、洗面化粧台を構成するものである。
【0014】
そして、その取り付けも、従来のものと同様に、洗面化粧台のベースとなるキャビネット函体5が設置された後側の壁面Wに、ねじ止め固定することによりなされる。
【0015】
また、このミラーキャビネット1は、洗面化粧台のタイプによって、鏡の2下端とキャビネット函体5との間のバックガード1aに相当する部分が、図5に示すように高くしたものと、図6に示すように、殆ど設けないようにしたものの二種の用いられ方がある点についても従来のものと、同じである。
【0016】
ここにおいて本発明のミラーキャビネット1では、裏面の下端寄りに一対の平行な補強リブ1c,1dを横向きに一体成形すると共に、この補強リブ1dに沿って、その下側に切除案内用のカット溝1fを凹設している。
【0017】
したがって、図5に示すように、キャビネット函体5との間に、比較的大きなバックガード1aに相当する部分を備えた標準品の場合は、このミラーキャビネット1をそのままキャビネット函体5が設置された後方の壁面Wにねじ止めすれば良く、この点において従来のものと何ら変わるところはない。
【0018】
そして、このように大きなバックガード1aを要さず、鏡2をキャビネット函体5に近接して設置したい場合や、洗面化粧台自体の高さを低くする必要がある場合には、このミラーキャビネット1の下側を切除する訳であるが、この時、本発明のミラーキャビネット1では、切除案内用のカット溝1fが、その裏面の所定個所に設けられているので、カッターなどを用いて容易に、このカット溝1fからミラーキャビネット1の下側を、図1に示すように切り離すことができる。
【0019】
そして、このようにしてミラーキャビネット1の下側を切除した後、平行な補強リブ1c,1dの間の適所に、図2に示すようにねじ孔1eを穿設し、このねじ孔1eを利用して、図3に示すようにミラーキャビネット1を壁面Wにねじ止めすれば良く、このことで、一対の補強リブ1c,1dは、ミラーキャビネット1自体の強度を保つように機能すると共に、ねじ止めの際のスペーサーのように機能するものである。
【0020】
図6は、このようにして下側が切除されたミラーキャビネット1を、キャビネット函体5が設置された後側の壁面Wにねじ止め固定してなる洗面化粧台の正面図である。なお、図6において符号4は、ねじ3の頭部を覆い、キャビネットの外観の体裁が悪くならないようにするためのキャップを示す。
【0021】
なお、図示していないが、ミラーキャビネット1の上側に配置された照明器具6のカバー内などの目立たない個所には、ミラーキャビネット1の上側を固定するねじを取り付けるためのねじ孔が設けられており、このねじ孔を利用してミラーキャビネット1の上側が、壁面Wにねじ止め固定されるようになっている。
【0022】
以上のようにして本発明のミラーキャビネット1では、ガイド溝1fに沿ってその下側を切除し、平行な補強リブ1c,1dの間にねじ孔1eを穿設するだけで、このミラーキャビネット1を高さの異なるタイプの洗面化粧台に対応させることができ、その組み付け作業性の向上が図られることとなる。
【0023】
また、上記ねじ孔1eは、平行な補強リブ1c,1dの間であれば、その横方向の何れの位置にでも設けることができるので、ミラーキャビネット1が固定される壁面Wの内部構造材(図示せず)の位置に対応させることができ、その設置場所の制限がなくなると共に、その取付固定も、より確実になるという効果がある。
【0024】
なお、図示した実施の形態では、ミラーキャビネット1の下側の切除作業が容易に行えるように、下側の補強リブ1dに沿ってカット溝1fを凹設した例を示したが、本発明のミラーキャビネット1は、裏面の下端寄りに一対の補強リブ1c,1dを設けることにより、その下方が切除された際にキャビネット自体の強度が低下しないようにすると共に、この補強リブ1c,1dをねじ止めの際の受け部として機能させるようにした点に特徴があり、カット溝1fは、必ずしも設ける必要はない。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のうち、請求項1記載の発明は、ミラーキャビネットの裏面に一対の補強リブを設け、この補強リブの下側で切除可能とし、かつ、このリブの間にねじ孔を設けることとしたので、下方を切除しても、全体の強度が低下するおそれがなく、また、ねじの受け部を、別途、設ける必要もない。よって、従来のように樹脂桟やスペーサーなどの別部品を用意する必要がなく、かつ、これを取り付ける手間も不要となり、部品及び組立コストが削減されると共に、組立作業能率も向上する。また、ねじ孔は、平行な補強リブの間であれば、その横方向の何れの位置にでも設けることができるので、ミラーキャビネットが固定される壁面の内部構造材(図示せず)の位置に対応させることができ、その設置場所の制限がなくなると共に、ねじ止めされた際のキャビネットの変形が防止されるので、その取付固定もより確実になるという効果がある。
【0026】
請求項2記載の発明は、補強リブの下側に、この補強リブに沿って切除案内用のカット溝を設けたので、ミラーキャビネットの下側の切除作業が容易、かつ正確に行えることとなり、請求項1記載の発明の効果に加え、一層その作業能率の向上が図られるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るミラーキャビネットの実施形態を示した要部分解斜視図である。
【図2】図1に示したミラーキャビネットの要部拡大裏面図である。
【図3】本発明のミラーキャビネットの取付状態の要部断面図である。
【図4】本発明のミラーキャビネットの要部断面図である。
【図5】ミラーキャビネットの第1使用例を示した簡略正面図である。
【図6】ミラーキャビネットの第2使用例を示した簡略正面図である。
【図7】従来のミラーキャビネットの要部断面図である。
【図8】従来のミラーキャビネットの要部分解斜視図である。
【図9】従来のミラーキャビネットの取付状態の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 ミラーキャビネット
1a バックガード
1b 棚部
1c,1d 補強リブ
1e ねじ孔
1f ガイド溝
2 鏡
3 ねじ
4 キャップ
5 キャビネット函体
W 壁面
Claims (2)
- 洗面ボウルや水栓が設けられたキャビネット函体が設置された後方の壁面に固定され、該キャビネット函体とで洗面化粧台を構成するミラーキャビネットであって、
このミラーキャビネットは、所定の形状に合成樹脂で一体成形され、かつ裏面の下端寄りに、一対の平行な補強リブが横向きに設けられたものであり、該リブの下方が切除されることにより、強度に影響を与えることなく、寸法の変更が可能となされると共に、一対のリブ間の任意の位置にねじ孔を設けることにより、横方向の任意の位置で壁面にねじ止め固定できるようになされたことを特徴とするミラーキャビネット。 - 補強リブの下側に、この補強リブに沿って切除案内用のカット溝が設けられていることを特徴とする請求項1記載のミラーキャビネット。
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