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JP3931264B2 - カメラ - Google Patents
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JP3931264B2 - カメラ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はカメラに係り、特にズームレンズのズーム位置を逆戻り制御することによりズーム位置を正確に検出するようにしたカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
三角測距法によって撮影距離を測距し、その測距値に基づいてフォーカスレンズをピントが合う位置に移動させるオートフォーカス装置と、ズームスイッチの操作でズームレンズを所定のズーム位置に移動させるズームレンズ装置とを備えたカメラでは、フォーカスレンズをピントが合う位置に正確に制御するために、ズームレンズの正確なズーム位置を検出する必要がある。
【0003】
特開昭62−265632号公報に開示されたカメラは、ズームモータの回転中にズームスイッチをOFFすると、ズームモータがTELE方向(正転)の時は直ちに停止し、WIDE方向(逆転)の時は一定の短時間正転させてズームレンズをTELE方向に所定量逆戻りさせている。即ち、前記カメラは、ズームレンズを常にTELE方向の移動時に停止させることで、ズームレンズの正確なズーム位置を検出している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開昭62−265632号公報のカメラは、撮影者が焦点距離を決める際に、ズームレンズの位置を小刻みに変更している時にも、毎回逆戻り制御が行われるので、駆動エネルギーが浪費するという欠点がある。
また、前記カメラは、撮影者がズーム位置を少しだけ変更しようとしても、ズームスイッチをOFFにする度に逆戻り制御が行われ、元の位置に戻ってしまうので使いづらいという欠点がある。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、駆動エネルギーを節約することができるカメラを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記目的を達成するために、ズームレンズと、前記ズームレンズのズーム位置を指示するズームスイッチと、前記ズームスイッチの操作によってズームレンズを移動させるズームレンズ駆動機構と、全押し及び半押し可能なレリーズスイッチと、前記ズームレンズのテレ方向及びワイド方向の移動方向のうち予め定めた一方向にズームレンズが移動して停止し、且つ前記レリーズスイッチが半押し操作された時、又はレリーズスイッチが半押し操作されて全押し操作される前に、他方向に所定量だけ前記ズームレンズが移動したのち停止するようにズームレンズ駆動機構を逆戻り制御する制御部と、を備え、前記制御部による前記逆戻り制御は、一方向の移動中に停止したズームレンズが他方向に移動し、且つズーム位置が切り替わらない範囲のズームモータの回転量に基づいて行われることを特徴としている。
【0007】
本発明によれば、ズームスイッチを操作すると、ズームレンズはテレ方向及びワイド方向の移動方向のうち予め定めた一方向に移動して停止し、そして、レリーズスイッチを半押し操作した時、又は半押し操作されて全押し操作される前に、他方向に所定量だけズームレンズが逆戻り移動して停止する。このように本発明は、レリーズスイッチを半押し操作する時に、即ち、実際に撮影する時にズームレンズの逆戻り制御を行うようにしたので、ズームレンズが移動する度に逆戻り制御を行う従来装置と比較して、駆動エネルギーを節約することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態について詳説する。
図1は本発明の実施の形態を示すカメラ100の正面図であり、図2は、前記カメラ100に組み込まれたズームレンズの分解斜視図である。
図2において、前記ズームレンズは、第1群レンズ(変倍系レンズ)10、第2群レンズ(補正系レンズ)20、及び第3群レンズ(フォーカスレンズ)30の3群から構成されている。前記変倍レンズ10、補正系レンズ20及びフォーカスレンズ30は、それぞれ第1群レンズ枠12、第2群レンズ枠22及び第3群レンズ枠32に固定されている。
【0009】
第1群レンズ枠12は、カム内筒14内に進退自在に配設されている。即ち、カム内筒14には3本の直線溝14Aが形成されており、このカム内筒14は、カム筒16内に挿入されたのち、地板70に固定される。一方、第1群レンズ枠12には3本のガイドピン12Aが植設されており、これらの3本のガイドピン12Aがカム内筒14の3本の直線溝14A及びカム筒16内の3本のカム溝16Aに挿入される。これにより第1群レンズ枠12(変倍系レンズ10)は、カム内筒14の直線溝14Aによって光軸L方向に進退自在に案内されるとともに、カム筒16の回転により光軸L方向に移動する。
【0010】
前記第2群レンズ枠22及び第3群レンズ枠32は、それぞれガイドバー支持筒24内に進退自在に配設されている。即ち、ガイドバー支持筒24は、3本のガイドバー26、27、28の一端側をそれぞれ支持するもので、地板70に固定され、該地板70との間で3本のガイドバー26、27、28を固定する。第2群レンズ枠22は、ガイドバー26、27によって光軸L方向に進退自在に案内され、第3群レンズ枠32はガイドバー27、28によって光軸L方向に進退自在に案内されている。
【0011】
第2群レンズ枠22にはガイドピン22Aが植設されており、このガイドピン22Aは、ガイドバー支持筒24の長孔24Aを介してカム筒16内に形成されたカム溝(図示せず)に係合している。従って、第2群レンズ枠22(補正系レンズ20)は、カム筒16の回転により光軸L方向に移動する。
一方、第3群レンズ枠32は、その一端が、ガイドバー支持筒24の長孔24Bを介してフォーカスレンズ駆動ユニット50のリードスクリュー52に螺合している。前記フォーカスレンズ駆動ユニット50は、地板70に固定される支持枠51と、この支持枠51に配設されたステップモータからなるフォーカスモータ52と、該フォーカスモータ52によって回転する前記リードスクリュー53と、支持枠51に配設され前記第3群レンズ枠32(フォーカスレンズ30)の基準位置を検出するフォトインタラプタ(図示せず)とから構成されている。
【0012】
フォーカスレンズ駆動ユニット50のフォーカースモータ54を駆動してリードスクリュー52を回転させることにより、第3群レンズ枠32(フォーカスレンズ30)を光軸L方向に移動させることができる。また、フォーカスレンズ30の位置は、フォーカスレンズ30の基準位置がフォトインタラプタ(図示せず)によって検出された時点からフォーカスモータ30に印加した駆動パルスのパルス数によって検出することができる。
【0013】
第2群レンズ枠22には、アイリスユニット40が搭載されている。このアイリスユニット40は、複数の絞り孔が形成された絞り板42と、この絞り板42を回転させるアイリスモータ44とを有しており、絞り板42の回転位置を制御することにより、所望の絞り孔を光軸L上に位置決めし、又は絞り孔が形成されていない遮光部分を光軸L上に位置決めする。
【0014】
また、前記カム筒16を回転させるカム筒駆動ユニット60は、地板70に固定されている。カム筒駆動ユニット60は、ズームモータ61と、複数の遮光羽を有する回転板62及び各遮光羽を検出するフォトインタラプタ63とからなるモータ回転検出部と、ズームモータ61の回転駆動力をカム筒16のリングギア17に伝達するギア列64とから構成されている。
【0015】
このカム筒駆動ユニット60のズームモータ61を回転させると、その回転駆動力はギア列64を介してカム筒16のリングギア17に伝達される。これにより、カム筒16はカム内筒14の外周に沿って回転し、前述したように第1群レンズ枠12及び第2群レンズ枠22をそれぞれ移動させる。また、回転板62が同時に回転し、この回転板62の遮光羽を検出するフォトインタラプタ63からは、回転板62の回転に応じてパルス信号(回転板62の1回転当たり4パルスのパルス信号)が出力される。このパルス信号を図示しないカウンタによってカウントすることにより、カム筒16の回転量を検出することができる。
【0016】
アイリスユニット40は、第2群レンズ枠22上に配設されているため、第1群レンズ枠22(補正系レンズ20)とともにレンズ鏡胴内を移動する。絞り板42上に形成された絞り孔は、レンズの光軸上に位置決めされるため、光軸Lと絞り板42の回転中心42Aとはずれている。一方、レンズの光軸とレンズ鏡胴の中心とは通常一致しているが、この場合には、上記のようにアイリスユニット40を移動可能にするために、レンズ鏡胴の内径を大きくする必要がある。
【0017】
そこで、本実施の形態は、レンズ鏡胴の中心Cとレンズの光軸Lとをずらすようにしている。即ち、レンズ鏡胴の中心Cが、光軸Lと絞り板42の回転中心42Aとの中央の位置にくるように、レンズ鏡胴内に各レンズ及びアイリスユニット40が配置されている。これにより、レンズ鏡胴の内径が最小になり、レンズ鏡胴がコンパクトになる。
【0018】
次に、ズームレンズのズーム位置の検出方法について説明する。
図2に示すように、カム筒16の外周には、コード板18が配設され、このコード板18に対向する所定の位置に、前記コード板18に接触する5本のブラシ19が配設されている。
図3は上記コード板18の詳細を示す展開図である。そして、カム筒16を回動させると、ブラシ19に対してコード板18が移動する。従って、ブラシ19から出力されるコード信号(CODE0〜3)に基づいてカム筒16の回動位置(即ち、ズーム位置)を検出することができる。尚、本実施の形態では、ズームレンズが所定のズーム位置に達したことが検出されると、ズームモータ61にブレーキをかけ、カム筒16を停止させるが、カム筒16が停止するまでカム筒16はオーバーランする。このオーバーラン量は、前述したモータ回転検出部のフォトインタラプタ63から出力されるパルス信号をカウントすることにより測定する。そして、このオーバーラン量を前記コード信号によって検出したズーム位置に加算することにより、正確なズーム位置を検出するようにしている。
【0019】
図4はカム筒16の回動範囲を制限するストッパ72と、カム筒16との位置関係を示す図である。このストッパ72は地板72上に固定されており(図2)、カム筒16の内周面に形成された凹部16B内に挿入される。これにより、カム筒16は、その凹部16Bがストッパ72に当接する範囲内で回動する。また、このカム筒16の回動範囲と、図3に示したコード板18の検出範囲とは一対一に対応しており、カム筒16がストッパ72に当接する直前に、前記コード板18に形成された両端位置を示すコードパターン(0000)及び(1000)のうちのいずれか一方が、ブラシ19によって検出されるようになっている。尚、カム筒16はストッパ72に当接しないように停止制御されるが、カム筒16の制御系が暴走した場合には、ストッパ72によって停止させられ、また、その停止位置はブラシ19によって検出できるようになっている。
【0020】
図5はズームレンズを制御するためのズーム駆動コマンドと、コード板との関係を示す図である。ズーム駆動コマンドは、POWER ON, POWER OFF,MACRO ON, MACRO OFF, WIDE ZOOM, TELE ZOOM の6つの種類がある。
また、図6はカメラ100の背面図であり、この背面にはPOWER ONスイッチ80、MACRO ON及びMACRO OFF を行うスイッチ82、 WIDE ZOOM及びTELE ZOOM を行うズームスイッチ84がそれぞれ設けられている。
【0021】
レリーズスイッチ86は、半押しされるとスイッチS1がONし、全押しされるとスイッチS2がONする2段階スイッチである。そして、スイッチS1がONされると、ピント調整及びアイリス制御、及び後述する逆戻り制御等の撮影準備を行い、スイッチS2がONされると、シャッタがレリーズされて被写体が撮影される。
【0022】
図2において、前記ズームレンズは、撮影を行わないときにはレンズ鏡胴がカメラ100の本体内に収納される沈胴式のズームレンズである。また、第1群レンズである変倍系レンズ10は、負のパワーをもったレンズである。従って、ズームレンズをワイド方向にズーミングする場合には、第1群レンズ枠12(変倍系レンズ10)は繰り出され、テレ方向にズーミングする場合には、第1群レンズ枠12(変倍系レンズ10)は繰り込まれる。
【0023】
更に、ピント調整は、三角測距法によって撮影距離を測距し、その測距値に基づいてフォーカスレンズ30をピントが合う位置に移動させるオートフォーカス装置によって行われる。尚、フォーカスレンズ30は、変倍系レンズ10及び補正系レンズ20よりも後方に位置しているため、フォーカスレンズ30をピントが合う位置に正確に制御するためには、変倍系レンズ10及び補正系レンズ20の正確な位置(即ち、正確なズーム位置)を検出する必要がある。
【0024】
次に、各ズーム駆動コマンドに基づくズームレンズの制御の概略について説明する。
図5に示すように、先ずズーム駆動コマンドとしてPOWER ONを受入すると、ズームレンズを沈胴位置から予め決められたズーム初期位置まで移動させる。尚、ここでは、予め決められたズーム初期位置をワイド端とズーム端との中間位置としている。一方、ズームレンズが任意のズーム位置にあるときに、POWER OFF を受入すると、ズームレンズを沈胴位置まで移動させる。
【0025】
また、ズームレンズが任意のズーム位置にあるときに、MACRO ONを受入すると、ズームレンズをワイド端まで移動させる。これによりマクロ撮影が可能なマクロ撮影モードとなり、ズームスイッチ84によるズームミングは禁止される。尚、マクロ撮影モード時にMACRO OFF を受入してもズームレンズは移動しない。即ち、ズームレンズは、MACRO OFF を受入しても、MACRO ONを受入したときのズーム位置に自動的に戻ることはない。但し、マクロ撮影モードが解除されるため、ズームスイッチ84によるズームミングは可能になる。
【0026】
更に、ズームレンズがテレ端からワイド端の間の任意のズーム位置にあるときに、ズームスイッチ84の操作によって WIDE ZOOMを受入すると、このコマンドの受入期間中、ズームレンズはワイド方向に移動し、ズームスイッチ84がOFFされると、ズームレンズはズーム位置がワイド方向に1ステップ切り替わった後に停止する。一方、ズームレンズが任意のズーム位置にあるときに、ズームスイッチ84の操作によってTELE ZOOM を受入すると、このコマンドの受入期間中、ズームレンズはテレ方向に移動し、ズームスイッチ84がOFFされると、ズームレンズはズーム位置がテレ方向に1ステップ切り替わり、この後、レリーズスイッチ86が半押しされると、ズーム方向を反転してワイド方向に移動を開始し(逆戻り)、ズーム位置がワイド方向に1ステップ切り替わった後に停止する。
【0027】
即ち、ズームレンズをテレ端からワイド端のズーム範囲で停止させる場合には、ワイド方向の移動時に停止させる。これにより、ズームレンズのズーム位置を正確に検出できるようにしている。
次に、上述したズームレンズの動作について図7を参照しながら詳述する。
本実施の形態のカメラ100は、5mS毎に図7に示す割り込みルーチンを実行することによってズームレンズの動作を制御する。
【0028】
まず、タイマー割り込みによって図7に示す割り込みルーチンがスタートすると、ズーム動作中か否かを判別する(ステップS10)。ここで、ズーム動作中とは、ズーム駆動コマンドに基づいてズームモータ61に駆動信号が出力されている状態をいう。ズーム動作中でない場合には、ズームモータ61にブレーキをかけているか否かを判別し(ステップS12)、ブレーキをかけていない場合には、ズーム停止中か否かを判別する(ステップS14)。そして、ズーム停止中には、この割り込みルーチンを終了し、ズーム停止中でない場合にはエラー処理をしたのち(ステップS16)、割り込みルーチンを終了する。尚、ブレーキ中とは、ズームモータ61にブレーキ信号が出力されている状態をいい、ズーム停止中とはズームモータ61に信号が加えられていない状態をいう。
【0029】
さて、ステップS10において、ズーム動作中と判別されると、ブラシ19から出力されるコード信号(CODE0〜3)に基づいて現在のズーム位置からズーム位置が変化したか否かを判別する(ステップS18)。ズーム位置の変化が検出されない場合には、切替り途中フラグをクリアし(ステップS20)、割り込みルーチンを終了する。尚、切替り途中フラグの作用については後述する。
【0030】
一方、ステップS18において、ズーム位置の変化が検出されると、切替り途中フラグがセットされているか否かを判別する(ステップS22)。そして、切替り途中フラグがセットされていない場合には、切替り途中フラグをセットしたのち(ステップS24)、割り込みルーチンを終了し、切替り途中フラグがセットされている場合には、現在のズーム位置を更新する(ステップS26)。即ち、ズーム位置が更新されるためには、前回の割り込みルーチンの処理時に切替り途中フラグがセットされることが必要である。換言すれば、ズーム位置の変化が検出されてから、5mS後に再び割り込みルーチンの処理がスタートするが、このときに再びズーム位置の変化が検出されると、ズーム位置が更新される。これは、チャタリングのためにズーム位置が誤検出されることを防止のためである。
【0031】
さて、ステップS26において、ズーム位置が更新されると、その更新されたズーム位置が停止位置か、又は停止要求フラグがONされたかを判別する(ステップS28)。ここで、ズーム位置が停止位置とは、例えば図5に示すようにズーム駆動コマンドがPOWER ONの場合には、テレ端とワイド端の中間位置が停止位置であり、ズーム駆動コマンドがMACRO ONの場合には、ワイド端が停止位置である。また、停止要求フラグがONとなるのは、ズームスイッチ84がOFFにされた場合である。
【0032】
ステップS28において、更新されたズーム位置が停止位置でなく、また停止要求フラグもONされていないと判別されると、切替り途中フラグをクリアしたのち(ステップS30)、割り込みルーチンを終了する。これにより、ズーミング動作が継続される。
一方、ステップS28において、更新されたズーム位置が停止位置又は停止要求フラグがONされたと判別されると、ズームレンズを停止させるための処理に移行する。ここで、ズームレンズのズーム方向がテレ方向かワイド方向かによって停止制御が異なる。即ち、ステップS32において、ズーム方向がテレ方向でない(ワイド方向)と判別されると、ブレーキ時間をカウントするためのカウンタを0にし、またズームモータ61にブレーキ信号を出力するとともにオーバーラン量の測定を開始し、割り込みルーチンを終了する(ステップS34)。尚、オーバーラン量の測定は、前述したようにモータ回転検出部のフォトインタラプタ63(図2参照)から出力されるパルス信号をカウントすることにより測定する。
【0033】
上記ステップS34の処理が終了すると、5mS後に再び割り込みルーチンがスタートする。この場合には、ステップS10ではズーム動作中ではないと判別され、ステップS12に移行し、ここでブレーキ中か否かが判別される。ステップS34でブレーキをかけたため、ステップS36に進み、ここでブレーキ時間をカウントするためのカウンタのカウンタ値が、15以上か否かが判別される。現在のカウンタは0であるため(ステップS34でカウンタを0にしたため)、ステップS38に進み、ここでカウンタを1だけインクリメントしたのち、割り込みルーチンを終了する。
【0034】
このようにして、ステップS10、ステップS12、ステップS36及びステップS38を経由する割り込みルーチンを15回繰り返し、16回目の割り込みルーチンがスタートしてステップS36に移行すると、カウンタのカウンタ値が15となっているため、ステップS40に移行する。尚、ステップS34でブレーキをかけてからステップS40に移行するまで、80mS(=5mS×16)経過している。即ち、ステップS34でブレーキをかけてから80mS後にステップS40に移行する。ステップS40では、ステップS34でブレーキをかけてから80mS経過するまでのオーバーラン量の測定が行われる。そして、この時点でズーム停止とし、ズームモータ61へのブレーキ信号をOFFにする(ステップS42)。これにより、その後、割り込みルーチンがスタートすると、ステップS10、ステップS12、及びステップS14を経由して割り込みルーチンを終了する。
【0035】
一方、ステップS32において、ズーム方向がテレ方向と判別されると、ズーム方向フラグを“TELE”にセットしたのち(ステップS33)、ブレーキ時間をカウントするためのカウンタを0にし、またズームモータ61にブレーキ信号を出力するとともにオーバーラン量の測定を開始し、割り込みルーチンを終了する(ステップS34)。一方、ズーム方向がワイド方向であると判別されると、ステップS34に進み、停止制御のための処理を実行する。
【0036】
ここで、ズームスイッチ84をテレ方向に操作したのち、ズームスイッチ84をOFFにした場合のズーミング動作について、図8を参照しながら詳述する。同図において、▲1▼ズームスイッチ84がOFFされると、その後、▲2▼ズーム位置が切り替わり、更に▲3▼チャタリング防止の時刻が経過すると(図7のステップS18、S22、S24)、ズーム位置が更新される(ステップS26)。続いて、ステップS28、ステップS32による判別が行われたのち、▲4▼ズーム方向が反転させられる(ステップS36)。
【0037】
ズーム方向が反転してワイド方向のズーム動作中に、再び▲5▼ズーム位置が切り替わり、更に▲6▼チャタリング防止の時刻が経過すると、ズーム位置が更新される(ステップS26)。続いて、ステップS28、ステップS32による判別が行われたのち、▲7▼ズームモータにブレーキをかけ(ステップS34)、上記と同様に80mSブレーキをかけたのち、オーバーラン量を測定する。
【0038】
さて、ズームレンズのズーム位置は、コード板18に接触する5本のブラシ19から出力されるコード信号(ズーム位置)と、ズーム位置が切り替わったのちモータ回転検出部のフォトインタラプタ63から出力されるパルス信号をカウントして得られるオーバーラン量とから正確に検出される。
そして、このようにして検出したズーム位置と、三角測距法によって測距した撮影距離とに基づいてフォーカスレンズ30をピントが合う位置に自動的に移動させる。
【0039】
次に、レリーズスイッチ86の半押し操作によるズームレンズの逆戻り制御について説明する。
レリーズスイッチ86が半押しされ、スイッチS1がONされると、図9に示す割り込みルーチンがスタートし、まず、ズームレンズのズーム方向フラグが“TELE”か否かを判別する(ステップS50)。ズーム方向フラグが“TELE”でない場合には、ステップS64に進み、撮影距離の測距等の通常の撮影準備を行う。
【0040】
一方、ズーム方向フラグが“TELE”の場合には、ワイド方向にズーム駆動させ(ステップS52)、図7のステップS40で測定したオーバーラン量のダウンカウントを開始させる(ステップS54)。その後、所定量ダウンカウントしたか否かを判別する(ステップS56)。ここで、所定量のダウンカウントとは、テレ方向の移動中に停止したズームレンズが実際にワイド方向に移動し、且つズーム位置が切り替わらない範囲のズームモータ61の回転量に相当する。
【0041】
オーバーラン量が所定量ダウンカウントされると、ズームモータ61に一定期間ブレーキ信号を出力し(ステップS58)、続いてオーバーラン量を測定するとともにズーム方向フラグを“WIDE”にセットする(ステップS60、ステップS62)。
その後、ステップS64に進み、撮影距離の測距等の通常の撮影準備を行う。尚、ズーム方向フラグが“TELE”の場合には、コード板18に接触する5本のブラシ19から出力されるコード信号(ズーム位置)と、ステップS60で測定してオーバーラン量とから正確なズーム位置を検出する。そして、このようにして検出したズーム位置と、三角測距法によって測距した撮影距離とに基づいてフォーカスレンズ30をピントが合う位置に自動的に移動させる。そして、この後、レリーズスイッチ86を全押しして被写体を撮影する。
【0042】
このように、本実施の形態のカメラ100では、レリーズスイッチ86を半押し操作する時に、即ち、実際に撮影する時にズームレンズの逆戻り制御を行うようにしたので、駆動エネルギーを節約することができる。
また、前記カメラ100は、レリーズスイッチ86の半押し操作時に逆戻り制御を行うようにしたので、ズームスイッチをOFFにする度に逆戻り制御が行われる従来のカメラと比較して使用し易いという効果がある。
【0043】
また、本実施の形態では、レリーズスイッチ86を半押し操作した時に逆戻り制御を行なうようにしたが、これに限られるものではなく、レリーズスイッチ86が半押し操作されて全押し操作される前に逆戻り制御を行なうようにしても良い。即ち、半押し操作でAE、AFを行なった後に逆戻り制御しても良く、レリーズスイッチ86とは別のスイッチで、レリーズスイッチ86が半押し後、そのスイッチを操作して逆戻り制御しても良い。
【0044】
また、バックラッシュのある特定方向の時には、オーバーランさせないで、レリーズスイッチ86の半押し後に逆戻り制御を行なっても良い。
一方、従来のカメラには、レリーズスイッチの全押し後、フォーカス駆動の前に逆戻り制御を行うものがある(特開平2−201306号公報)。このタイプのカメラと比較して、本実施の形態のカメラは半押し操作時に逆戻り制御を行うので、シャッタレリーズ時のタイムラグを短くできる。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のカメラによれば、レリーズスイッチを半押し操作する時に、即ち、実際に撮影する時にズームレンズの逆戻り制御を行うようにしたので、ズームレンズが移動する度に逆戻り制御を行う従来装置と比較して、駆動エネルギーを節約することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るカメラの正面図
【図2】ズームレンズ装置の分解斜視図
【図3】コード板の詳細を示す展開図
【図4】カム筒の回動範囲を制限するストッパとカム筒との位置関係を示す図
【図5】ズーム駆動コマンドとコード板との関係を示す図
【図6】図1に示したカメラの背面図
【図7】ズームレンズの動作を説明するためのフローチャート
【図8】ズームレンズの動作を説明するためのフローチャート
【図9】割り込みルーチンを説明するためのフローチャート
【符号の説明】
10…変倍レンズ
20…補正系レンズ
30…フォーカスレンズ
86…レリーズスイッチ
100…カメラ

Claims (1)

  1. ズームレンズと、
    前記ズームレンズのズーム位置を指示するズームスイッチと、
    前記ズームスイッチの操作によってズームレンズを移動させるズームレンズ駆動機構と、
    全押し及び半押し可能なレリーズスイッチと、
    前記ズームレンズのテレ方向及びワイド方向の移動方向のうち予め定めた一方向にズームレンズが移動して停止し、且つ前記レリーズスイッチが半押し操作された時、又はレリーズスイッチが半押し操作されて全押し操作される前に、他方向に所定量だけ前記ズームレンズが移動したのち停止するようにズームレンズ駆動機構を逆戻り制御する制御部と、を備え
    前記制御部による前記逆戻り制御は、一方向の移動中に停止したズームレンズが他方向に移動し、且つズーム位置が切り替わらない範囲のズームモータの回転量に基づいて行われることを特徴とするカメラ。
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