JP3931352B2 - パチンコ機 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、パチンコ機に関し、特に発音体を備えたパチンコ機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、パチンコ機においては、パチンコ球の入賞時や通常よりも入賞確率の高い大当り状態になった時等に、それに対応して効果音を発生させるようにしており、これによって遊技者に興趣を与えている。
【0003】
そして、従来のパチンコ機では、例えば実公平3−19914号公報にも開示されているように、パチンコ機において遊技盤の遊技面よりも下方に配設された上皿(打球補給皿)の周辺に、発音体としてのスピーカを設け、そのスピーカから効果音を発生させるようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のパチンコ機では、遊技状態に応じた効果音を発生させても、遊技面とは異なった位置から音が聞こえて来ることとなるため、遊技者は、視覚的な位置感覚と聴覚的な位置感覚とがずれて、違和感を覚えてしまう。
【0005】
特に、近年のパチンコ機では、遊技盤の遊技面に表示装置を設け、その表示装置に、遊技状態に応じた様々な画像を表示すると共に、表示する画像に応じた効果音を発生させるようにしており、これによって面白味を高めているが、上記のような位置感覚のずれによって、その効果を十分に発揮することができなかった。
【0006】
本発明は、このような問題に鑑みなされたものであり、遊技者に対して、違和感なく興趣を与えることのできるパチンコ機を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の本発明は、
遊技盤の遊技面を覆うガラス扉と、
外部からの電気信号に応じて所定方向に伸縮するアクチュエータと、
を備え、
前記ガラス扉は、保持枠により所定間隔を空けて保持された2枚のガラス板からなると共に、
前記アクチュエータを、前記2枚のガラス板の間に、その伸縮方向が前記2枚のガラス板の面に直交するように取り付け、
前記アクチュエータに電気信号を入力して前記2枚のガラス板を振動させることにより、該2枚のガラス板から発音させること、
を特徴とするパチンコ機を要旨としている。
【0009】
【作用及び発明の効果】
上記のように構成された請求項1に記載のパチンコ機においては、遊技盤の遊技面を覆うガラス扉に、外部からの電気信号に応じてガラス扉を振動させるアクチュエータが取り付けられている。そして、そのアクチュエータに電気信号を入力してガラス扉を振動させることにより、ガラス扉から発音させるようにしている。
【0010】
つまり、請求項1に記載のパチンコ機では、従来のパチンコ機のようにスピーカを所定位置に設けて発音させるのではなく、遊技面を覆うガラス扉を振動させて発音させるようにしている。従って、このような請求項1に記載のパチンコ機によれば、遊技面から音が聞こえて来るようにすることができるため、遊技者の視覚的な位置感覚と聴覚的な位置感覚とを一致させることができる。よって、遊技者に対して、違和感なく興趣を与えることができる。
【0011】
また、請求項1に記載のパチンコ機では、遊技盤の遊技面を覆うガラス扉が、保持枠により所定間隔を空けて保持された2枚のガラス板から構成されている。そして、外部からの電気信号に応じて所定方向に伸縮するアクチュエータを、保持枠に保持された2枚のガラス板の間に、その伸縮方向がガラス板の面に直交するように取り付けている。
【0012】
このような請求項1に記載のパチンコ機においては、アクチュエータに電気信号を入力して、それを伸縮させれば、2枚のガラス板の相互間隔が変化されて、ガラス板が振動する。よって、請求項1に記載のパチンコ機によれば、ガラス板を簡単な構成で確実に振動させることができる。
【0013】
また、請求項1に記載のパチンコ機によれば、アクチュエータが2枚のガラス板の間に取り付けられているため、アクチュエータが遊技者等によって外側から触られたり、また逆に、アクチュエータが遊技面に飛び交うパチンコ球の邪魔になってしまうことがない。
【0014】
【実施例】
以下、本発明が適用された実施例のパチンコ機について説明する。
まず、図1は本実施例のパチンコ機2の前面を表す正面図である。図1において、4は、パチンコ機2の前面枠、6は、前面枠4の背後に装着された遊技盤、8は、前面枠4の透窓の内周縁に装着された縁金枠であり、10は、縁金枠8に片開き可能に装着されて遊技盤6の表面(即ち遊技面)を覆うガラス扉である。
【0015】
また図1において、12は、遊技盤6の遊技面に設けられて遊技領域を形成するガイドレール、14は、ガイドレール12を経由して遊技領域内へ発射されるパチンコ球を貯留すると共に、入賞に応じた景品球が排出される上皿(打球補給皿)であり、16は、上皿14に形成された図示しない球通路が開操作されたときに、上皿14から落下して来るパチンコ球を受ける下皿である。
【0016】
そして、本実施例のパチンコ機2においては、遊技状態に応じた様々な効果音を発生させるための圧電アクチュエータ18L,18Rが、ガラス扉10左右に取り付けられている。
そこで次に、ガラス扉10の構造について図2及び図3を用いて説明する。尚、図2はガラス扉10の構造を説明する説明図であり、(B)は(A)におけるX−X方向の断面を表している。そして、図3は図2(B)にて二点鎖線で囲まれた部分Qの拡大図である。
【0017】
図2及び図3に示すように、ガラス扉10は、2枚のガラス板20a,20bと、ガラス板20a,20bの4つの側縁に夫々取り付けられて、ガラス板20a,20bを所定間隔に保持する4つの枠材22a,22b,22c,22dと、から構成されている。
【0018】
各枠材22a〜22dは、硬質ポリウレタン等の樹脂によって長尺状に形成されており、その内側面(ガラス板20a,20bに取り付けられる側の面)には長手方向に沿って2本の溝24a,24bが平行に設けられている。よって、各枠材22a〜22dの断面は「E」字状になっている。
【0019】
また、各枠材22a〜22dの端部は、互いを直角に組み合わせて四角形の保持枠が形成できるように、長手方向に対して45度の角度を有している。そして更に、枠材22a〜22dのうち、ガラス板20a,20bの左側縁,下側縁,及び右側縁に夫々取り付けられる枠材22a,22b,22cの内部には、各圧電アクチュエータ18L,18Rから夫々伸びた信号線26L,26Rを、図2の点線で示す如く配線するための配線孔が形成されている。
【0020】
そして、ガラス扉10は、以下のような手順で組み立てられている。
まず、3つの枠材22a,22b,22cを互いに直角に組み合わせて、「U」字状にする。そして、その状態で、圧電アクチュエータ18L,18Rから伸びた信号線26L,26Rを、図2の点線で示すように枠材22a,22b,22cの上記配線孔に挿通して、信号線26L,26Rの先端を枠材22bの左端部付近から外側へ取り出す。そしてその後、枠材22a,22b,22cの端部同士を接着剤によって接着固定することにより、「U」字状の枠(以下、U字枠という)を形成する。
【0021】
次に、2枚のガラス板20a,20bの間に圧電アクチュエータ18L,18Rを後述するように取り付けた後、ガラス板20a,20bを、枠材22a〜22cからなるU字枠の溝24a,24bに夫々はめ込む。尚、このとき、U字枠(枠材22b)から取り出された信号線26L,26Rの先端を引っ張って、信号線26L,26Rの撓みをなくしておく。
【0022】
最後に、枠材22dを、その溝24a,24bに各ガラス板20a,20bの上側縁がはまるように取り付け、枠材22dの両端部と枠材22a,22cの端部とを接着剤で接着することにより、当該ガラス扉10が完成する。
そして、この完成状態において両ガラス板20a,20bは、保持枠を成す4つの枠材22a〜22dに形成された溝24a,24bによって、ガタが生じることなくしっかりと保持される。尚、枠材22a〜22dの溝24a,24bに接着剤を塗布しておき、ガラス板20a,20bと枠材22a〜22dとを完全に接着するようにしてもよい。
【0023】
一方、図2に示すように、ガラス扉10(枠材22b)から取り出された信号線26L,26Rは、圧電アクチュエータ18L,18Rを制御装置28からの音響信号に応じて駆動するドライバ回路29に接続される。
尚、制御装置28は、当該パチンコ機2の入賞状態に応じて、遊技盤6の遊技面に設けられた液晶表示装置(図示せず)に様々な画像を表示させると共に、所定条件が成立すると、遊技面に設けられた電動入賞装置(図示せず)を駆動して、当該パチンコ機2を通常よりも入賞確率の高い大当り状態にする、といった制御を行うものである。そして、制御装置28は、遊技状態や液晶表示装置に表示する画像に応じた効果音を発生するための音響信号をドライバ回路29に出力する。また、制御回路28及びドライバ回路29は、当該パチンコ機2内の所定位置に設けられている。
【0024】
次に、圧電アクチュエータ18L,18Rについて説明する。
図4に示すように、各圧電アクチュエータ18L,18Rは、ジルコン酸チタン酸鉛(PZT)等からなる圧電素子(圧電セラミック)30を、内部電極32を介して多数積層し、その積層した圧電素子30の両側に一対の外部電極34p,34mを取り付ける、といった周知の構造を有している。尚、図4において、35は絶縁体である。
【0025】
そして、外部電極34pには、上記信号線26L,26Rを構成する2本のリード線36p,36mのうちの、プラス側のリード線36pが接続され、外部電極34mには、上記信号線26L,26Rを構成する2本のリード線36p,36mのうちの、マイナス側のリード線36mが接続されている。
【0026】
この圧電アクチュエータ18L,18Rは、上記信号線26L,26R(リード線36p,36m)を介して外部電極34p,34mに電圧を印加すると、図4の矢印方向に伸びる。よって、外部電極34p,34mへの印加電圧を変化させることによって、図4の矢印方向に伸縮させることができる。
【0027】
そして、各圧電アクチュエータ18L,18Rは、図4に示すように、上記伸縮によって互いの間隔が変化する面(図4における上面及び下面)がガラス板20a,20bに当接するように、2枚のガラス板20a,20bの間に配設され、その当接面は接着剤38によってガラス板20a,20bに接着される。また、各圧電アクチュエータ18L,18Rは、図1及び図2に示すように、夫々、ガラス板20a,20bの左右の脇に配置される。
【0028】
次に、このような圧電アクチュエータ18L,18Rを駆動するドライバ回路29について説明する。
図5に示すように、ドライバ回路29は、制御装置28から出力された左側音響信号LSを、圧電アクチュエータ18L,18Rを駆動可能な電圧レベルにまで増幅し、その増幅した信号を信号線26Lのプラス側リード線36pに出力する左側増幅回路40Lと、制御装置28から出力された右側音響信号RSを、圧電アクチュエータ18L,18Rを駆動可能な電圧レベルにまで増幅し、その増幅した信号を信号線26Rのプラス側リード線36pに出力する右側増幅回路40Rと、を備えている。そして、各信号線26L,26Rのマイナス側リード線36mは、共に基準電位(0V)に接続されている。
【0029】
よって、ガラス扉10にて左側に取り付けられた圧電アクチュエータ18Lの外部電極34p,34m間には、信号線26Lの各リード線36p,36mを介して、制御装置28からの左側音響信号LSを増幅した電圧が印加され、また同様に、ガラス扉10にて右側に取り付けられた圧電アクチュエータ18Rの外部電極34p,34m間には、信号線26Rの各リード線36p,36mを介して、制御装置28からの右側音響信号RSを増幅した電圧が印加される。
【0030】
以上のように構成された本実施例のパチンコ機2においては、制御装置28が、遊技状態や液晶表示装置での表示画像に応じた音響信号LS,RSを出力すると、各圧電アクチュエータ18L,18Rが、対応する音響信号LS,RSに応じて夫々伸縮し、その伸縮に伴ってガラス板20a,20bの相互間隔が変化される。そして、この結果、図2の一点鎖線で示すように、ガラス板20a,20bは、圧電アクチュエータ18L,18Rを振動源として振動し、この振動によって、ガラス板20aから外部(遊技者側)へ、音響信号LS,RSに応じた効果音が発生する。尚、奥側のガラス板20bからも音は出るが、その音は外部へ漏れ難いため、表側のガラス板20aから出た音が当該パチンコ機2の外部へ発せられることとなる。
【0031】
つまり、本実施例のパチンコ機2では、従来のパチンコ機のようにスピーカを所定位置に設けて発音させるのではなく、遊技面を覆うガラス板20a,20bを振動させて発音させるようにしている。
従って、本実施例のパチンコ機2によれば、パチンコ遊技が展開される遊技面から音が聞こえて来るようになるため、遊技者が遊技を行う際の視覚的な位置感覚と、聴覚的な位置感覚とを一致させることができる。よって、遊技者に対して、違和感を与えることなくパチンコ遊技の面白味を提供することができる。
【0032】
また、本実施例のパチンコ機2によれば、遊技者の耳に近いガラス板20aから音が発生するため、不必要に音量を大きくする必要がない。
ところで、外側のガラス板20aだけにアクチュエータを取り付ける場合、或いは、ガラス板が1枚しかない場合には、以下のようにすればよい。即ち、この場合には、ガラス板に固定される固定部と、その固定部に対し外部信号に応じて振動する振動部とを備えたアクチュエータを用い、振動部が固定部(ガラス板)に対して振動する際の反力によって、ガラス板を振動させればよい。
【0033】
但し、この場合には、振動部の重量をある程度大きく設定しなければならず、振動周波数を上げたり、振動周波数を急激に変化させるのには限界がある。
これに対して、本実施例のパチンコ機2では、枠材22a〜22bによって所定間隔に保持された2枚のガラス板20a,20bの間に、その面に垂直な方向に伸縮可能な圧電アクチュエータ18L,18Rを取り付け、その圧電アクチュエータ18L,18Rを伸縮させることによって、ガラス板20a,20bを振動させるようにしている。
【0034】
従って、本実施例のパチンコ機2によれば、表側のガラス板20aを簡単な構成で確実に振動させて音を発生させることができる。
また、本実施例のパチンコ機2によれば、圧電アクチュエータ18L,18Rが2枚のガラス板20a,20bの間に取り付けられているため、圧電アクチュエータ18L,18Rが遊技者等によって外側から触られたり、また逆に、圧電アクチュエータ18L,18Rが遊技面に飛び交うパチンコ球の邪魔になってしまうことがない。
【0035】
尚、上記実施例のパチンコ機2では、圧電アクチュエータ18L,18Rを用いてガラス板20a,20bを振動させるようにしたが、電磁力によって伸縮する電磁アクチュエータを用いてガラス板20a,20bを振動させるようにしてもよい。ただ、上記圧電アクチュエータ18L,18Rは、応答速度,制御精度,及び発生応力に優れているため、制御装置28からの音響信号LS,RSに対して、より忠実な音を発生させることができるという点で有利である。
【0036】
一方、上記パチンコ機2の効果を一層高めるために、例えば、図6に示すように、遊技者が座る椅子50に、圧電アクチュエータ18L,18Rと協働して振動するボディソニックを取り付けておけば、パチンコ機2のガラス板20aからの音響と相まって、優れた音響効果を得ることができる。
【0037】
また更に、図6に示すように、パチンコホールの床面において、椅子50の左右後方に、リアスピーカ52L,52Rを夫々配設し、パチンコ機2のガラス板20a(圧電アクチュエータ18L,18R)と協働させて、サラウンド音場を形成するようにしてもよい。
【0038】
また、図7に示すように、上記実施例のパチンコ機2を背中合せに並べて構成された複数のパチンコ島60がある場合には、例えば、丸の中の数字が「1」であるパチンコ機2(斜線を付したパチンコ機2)が大当り状態になった場合に、各パチンコ機2のガラス板20aを、丸の中の数字の順番(1,2,3,4,…)で発音させるように制御すれば、大当り状態になったパチンコ機2を中心として、音がパチンコホール内を渦巻状に移動していくような音響効果を実現することができる。
【0039】
そして、このようにパチンコホール全体の音響制御を行う場合には、大当り状態になったパチンコ機2を中心として、発音するパチンコ機2が放射状に変化していくようにしてもよいし、また単に、大当り状態になったパチンコ機2から隣のパチンコ機2へと、発音するパチンコ機2が順次変化していくようにしてもよい。
【0040】
そして更に、発音するパチンコ機2を上記のように順次変化させる場合には、音を出すパチンコ機2の上部に設けられた大当り報知用のランプ等を、音と協働して点灯させるようにしてもよい。そして、このようにすれば、何れかのパチンコ機2が大当り状態になった場合に、パチンコホール内を音と光が移動していくこととなり、遊技者の遊技意欲を一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のパチンコ機の正面図である。
【図2】 実施例のパチンコ機に設けられたガラス扉の構造を説明する説明図である。
【図3】 図2にて二点鎖線で囲まれた部分の拡大図である。
【図4】 ガラス扉に取り付けられた圧電アクチュエータを説明する説明図である。
【図5】 圧電アクチュエータを駆動するドライバ回路の構成を表すブロック図である。
【図6】 実施例のパチンコ機の効果を高めるための構成例を説明する説明図である。
【図7】 図6とは異なる他の例を説明する説明図である。
【符号の説明】
2…パチンコ機 4…前面枠 6…遊技盤 8…縁金枠
10…ガラス扉 18L,18R…圧電アクチュエータ
20a,20b…ガラス板 22a〜22d…枠材 24a,24b…溝
26L,26R…信号線 28…制御装置 29…ドライバ回路
30…圧電素子 34p,34m…外部電極 36p,36m…リード線
38…接着剤
Claims (1)
- 遊技盤の遊技面を覆うガラス扉と、
外部からの電気信号に応じて所定方向に伸縮するアクチュエータと、
を備え、
前記ガラス扉は、保持枠により所定間隔を空けて保持された2枚のガラス板からなると共に、
前記アクチュエータを、前記2枚のガラス板の間に、その伸縮方向が前記2枚のガラス板の面に直交するように取り付け、
前記アクチュエータに電気信号を入力して前記2枚のガラス板を振動させることにより、該2枚のガラス板から発音させること、
を特徴とするパチンコ機。
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