JP3933261B2 - ボイラのブロー制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ボイラの缶水濃度を適正値に保つようにしたボイラのブロー制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ボイラを運転して蒸気を発生させると、ボイラの給水中に含まれる不純物がボイラの缶水中に残り、徐々に濃縮してキャリオーバー現象を引き起こす。このため、ブロー電磁弁を備え、ボイラの缶水濃度が上昇するとブロー電磁弁を開けてボイラの缶水を排出し、ボイラの缶水濃度が低下するとブロー電磁弁を閉め、これにより、缶水濃度を規定値に保持するようにしたブロー制御装置をボイラに備えて、前記キャリオーバー現象を防止することが広く行われている。
【0003】
従来、前記ブロー制御装置は、ブローと給水との熱交換等の理由により、給水ポンプと同期してブロー電磁弁を開けるように該ブロー電磁弁の開閉を制御することが一般に行われていた。そして、このブロー流量は、給水ポンプの給水流量等により、オリフィスや絞り弁等で絞って、所定流量に調整されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ここに、前記ブロー制御装置にあっては、ブロー電磁弁用ストレーナの詰まりやブロー配管の排圧の上昇等によりブロー流量が減少することがあるが、上記従来例にあっては、このような場合に、缶水の排出量が不足して缶水濃度が上昇し、キャリオーバー現象を起こして蒸気の乾き度が低下することがあるという問題があった。
【0005】
この発明は上記事情に鑑みて為されたもので、ブロー制御装置のブロー流量が減少しても缶水の排出量を確保して、缶水濃度を規定値に保持できるようにしたボイラのブロー制御装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のボイラのブロー制御装置は、ボイラの缶水濃度が缶水濃度上限値に達すると、給水に同期してブロー電磁弁を断続的に開閉制御し、以降、缶水濃度が下限値に達するまでこの動作を繰り返し、缶水濃度が下限値に達すると、ブロー電磁弁を閉に継続し給水のみを断続的に開閉制御するボイラのブロー制御装置において、前記ボイラの缶水濃度が前記缶水濃度上限値に達し、給水に同期してブロー電磁弁を断続的に開閉制御を開始した後に缶水濃度が前記缶水濃度上限値を超えてさらに上昇傾向にあるかを判定する手段と、前記上昇傾向にあると判定した場合に、給水と同期することなくブロー電磁弁を開に継続し給水のみを断続的に開閉制御する手段を備えたことを特徴とする。
【0007】
また、本発明のボイラのブロー制御装置は、ボイラの缶水濃度が缶水濃度上限値に達すると、給水に同期してブロー電磁弁を断続的に開閉制御し、以降、缶水濃度が下限値に達するまでこの動作を繰り返し、缶水濃度が下限値に達すると、ブロー電磁弁を閉に継続し給水のみを断続的に開閉制御するボイラのブロー制御装置において、前記ボイラの缶水濃度が前記缶水濃度上限値に達し、給水に同期してブロー電磁弁を断続的に開閉制御を開始した後に缶水濃度が前記缶水濃度上限値を超えてさらに上昇傾向にあるかを判定する手段と、前記上昇傾向にあると判定した場合に、ブロー電磁弁を給水と同期して開とすると共に、給水が閉となる時間に対してブロー電磁弁が閉となる時間を遅らせて給水のオン時間よりもブロー電磁弁のオン時間を長く設定する手段を備えたことを特徴とする。
【0008】
これにより、ブロー流量の低下等により缶水濃度が上昇傾向にある場合に、給水中であるか否かに関係なくブロー電磁弁を開くことによって缶水の排出量を確保し、缶水濃度を既定値に保持することができる。
【0009】
ここに、前記缶水濃度上限値より高い缶水濃度の上昇判定用設定値を設け、缶水濃度がこの上昇判定用設定値に達した時に、缶水濃度が前記缶水濃度上限値を超えてさらに上昇傾向にあると判定することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図2は、ブロー制御装置を備えた蒸気ボイラの概要を示す全体構成図で、ボイラ本体1には、蒸気を発生させるために該ボイラ本体1を加熱する燃焼装置2と、ボイラ本体1に水を供給する給水ポンプ3と、ボイラの缶水濃度を既定値に保持するためのブロー制御装置4が備えられている。
【0011】
前記ブロー制御装置4には、前記ボイラ本体1に接続されたブロー配管5と、このブロー配管5内に介装されたブロー電磁弁6と、このブロー電磁弁6の開閉を制御する制御装置7が備えられている。同様に前記ボイラ本体1内の缶水濃度を測定する缶水濃度センサ8が備えられている。この濃度センサ8及び前記給水ポンプ3からの出力信号が前記制御装置7に入力され、この制御装置7からの信号がブロー電磁弁6に入力され、ブロー電磁弁6が開閉されるようになっている。
ここに、前記制御装置7には、図1に示す缶水濃度上限値C1と缶水濃度下限値C2が予め設定されている。
【0012】
次に、図1を参照して、前記ブロー制御装置4の制御動作を説明する。
ボイラは燃焼装置2により加熱されて蒸気を発生するため、この蒸気の発生に伴って缶水の水位が低下する。そして、この缶水が給水ポンプ始動レベルまで下がると給水ポンプ3がオンになり、給水ポンプ停止レベルに達するまで給水して水を補給する。そして、このように蒸気を発生させていくと、ボイラの缶水には、給水から持ち込まれた不純物が徐々にたまり、缶水濃度センサ8で検出している缶水濃度が上昇していく。ボイラの缶水濃度が低く、缶水濃度上限値C1まで達しない状態では、給水ポンプ3がオンになっても、ブロー電磁弁6は閉のままである。
【0013】
そして、ボイラが蒸気を発生し続けて缶水濃度が上昇し、これが缶水濃度上限値C1に達した時(時間t1)、給水ポンプ3と同期してブロー電磁弁6を開にして、缶水を排出する。以降、缶水濃度が缶水濃度下限値C2に達するまで、この動作を繰り返す。すると、ブロー流量が適正であれば、缶水濃度は徐々に低下し、缶水濃度下限値C2まで達したら(時間t2)、ブロー電磁弁6を閉にして、給水ポンプがオンとなっても、ブロー電磁弁6は閉を継続する。通常は、このように動作して、缶水濃度を適正値に保持する。
【0014】
しかしながら、ブロー電磁弁6のストレーナの詰まりや、ブロー配管5の2次側(ブロー電磁弁6の下流側)の排圧の上昇等によって、ブロー流量が不足する場合がある。例えば、ボイラを複数台設置し、ブロー配管5の2次側を集合管にした場合には、他の複数台のボイラのブローの影響により、この集合管の圧力が上昇し、結果的に排圧が上昇することがある。
【0015】
そこで、缶水濃度がその上限値C1に達し、ブロー電磁弁6を給水ポンプ3に同期して開にした(時間t3)後、缶水濃度が平均的に徐々に増加し、所定時間Tを経過しても缶水濃度がその上限値C1以下に低下しない場合に、ブロー不足と判定する手段を制御装置7内に備える。そして、缶水濃度が上昇傾向と判定された場合には、今まで給水と同期で開けていたブロー電磁弁6を、給水との同期をなくして、連続で開(給水停止中でも開にする)にして(時間t4)、ブロー流量の不足を時間の方で補い排出量を確保して缶水濃度を低下させる。そして、缶水濃度がその下限値C2に達するまでこの動作を継続する(時間t4〜t5)。これにより、ブロー流量が不足しても、缶水排出量の不足を補って、ボイラの缶水濃度を適正値に保持することができる。
【0016】
なお、この実施の形態では、ブロー不足と判定した後にブロー電磁弁6を連続して開けた例を示しているが、缶水濃度センサ8からの缶水濃度の値により、給水ポンプ4を停止した後、ブロー電磁弁6を停止する時間を遅らせて、ブロー電磁弁6の開の時間を給水時間より長くして、排水量の不足を補うようにすることもできる。即ち、缶水濃度が所定値を超えて上昇傾向と判断した場合に、給水ポンプ3のオン時間に対して、ブロー電磁弁6のオン時間をタイマー等により長く設定することで、ブロー電磁弁6を給水ポンプ3と同期してオン/オフさせながら、ブロー排出量を多くすることができる。
【0017】
また、ブロー電磁弁2の開後に缶水濃度が上昇傾向にあるか否かを、時間Tを経過した後の缶水濃度で見ているが、例えば、図1の一点鎖線で示すように、上限設定より高い缶水濃度の上昇判定用設定値C3を設け、缶水濃度がこの設定値C3に達した場合、直ちに上昇傾向と判断するようにしても良い。
【0018】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明によれば、ブロー流量の低下等により缶水濃度が上昇傾向にある場合に、給水中であるか否かに関係なくブロー電磁弁を開くことによって缶水の排出量を確保し、缶水濃度を既定値に保持することができ、これによって、キャリオーバー現象を起こして蒸気の乾き度が低下してしまうことを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の制御動作の説明に付する図。
【図2】本発明が適用されるブロー制御装置を備えたボイラの概要を示す全体構成図。
【符号の説明】
1 ボイラ本体
2 燃焼装置
3 給水ポンプ
4 ブロー制御装置
5 ブロー配管
6 ブロー電磁弁
7 制御装置
8 缶水濃度センサ
Claims (3)
- ボイラの缶水濃度が缶水濃度上限値に達すると、給水に同期してブロー電磁弁を断続的に開閉制御し、以降、缶水濃度が下限値に達するまでこの動作を繰り返し、缶水濃度が下限値に達すると、ブロー電磁弁を閉に継続し給水のみを断続的に開閉制御するボイラのブロー制御装置において、
前記ボイラの缶水濃度が前記缶水濃度上限値に達し、給水に同期してブロー電磁弁を断続的に開閉制御を開始した後に缶水濃度が前記缶水濃度上限値を超えてさらに上昇傾向にあるかを判定する手段と、
前記上昇傾向にあると判定した場合に、給水と同期することなくブロー電磁弁を開に継続し給水のみを断続的に開閉制御する手段を備えたことを特徴とするボイラのブロー制御装置。 - ボイラの缶水濃度が缶水濃度上限値に達すると、給水に同期してブロー電磁弁を断続的に開閉制御し、以降、缶水濃度が下限値に達するまでこの動作を繰り返し、缶水濃度が下限値に達すると、ブロー電磁弁を閉に継続し給水のみを断続的に開閉制御するボイラのブロー制御装置において、
前記ボイラの缶水濃度が前記缶水濃度上限値に達し、給水に同期してブロー電磁弁を断続的に開閉制御を開始した後に缶水濃度が前記缶水濃度上限値を超えてさらに上昇傾向にあるかを判定する手段と、
前記上昇傾向にあると判定した場合に、ブロー電磁弁を給水と同期して開とすると共に、給水が閉となる時間に対してブロー電磁弁が閉となる時間を遅らせて給水のオン時間よりもブロー電磁弁のオン時間を長く設定する手段を備えたことを特徴とするボイラのブロー制御装置。 - 前記缶水濃度上限値より高い缶水濃度の上昇判定用設定値を設け、缶水濃度がこの上昇判定用設定値に達した時に、缶水濃度が前記缶水濃度上限値を超えてさらに上昇傾向にあると判定することを特徴とする請求項1又は2記載のボイラのブロー制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21564897A JP3933261B2 (ja) | 1997-07-25 | 1997-07-25 | ボイラのブロー制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21564897A JP3933261B2 (ja) | 1997-07-25 | 1997-07-25 | ボイラのブロー制御装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1144408A JPH1144408A (ja) | 1999-02-16 |
| JP3933261B2 true JP3933261B2 (ja) | 2007-06-20 |
Family
ID=16675892
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21564897A Expired - Lifetime JP3933261B2 (ja) | 1997-07-25 | 1997-07-25 | ボイラのブロー制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
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| JP (1) | JP3933261B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| CN114599696B (zh) | 2019-11-13 | 2023-09-08 | 株式会社Lg化学 | 超吸收性聚合物及其制备方法 |
-
1997
- 1997-07-25 JP JP21564897A patent/JP3933261B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
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| JPH1144408A (ja) | 1999-02-16 |
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