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JP3936080B2 - モータ用ブリーザ - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明はモータ内での結露防止及びモータ内浸入水の排出等に適用するモータ用ブリーザに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、モータ内での結露防止あるいはモータ内浸入水の排出のために、モータの車輌搭載時における鉛直方向下部に相当する位置のモータケースに孔または筒状のブリーザが設けられる。
また、モータの車輌搭載位置によっては道路からの強い被水を受けるので、孔あるいは通常のブリーザを設けた場合当該孔及びブリーザからモータ内へ水を浸入させてしまう。
【0003】
この問題を解決するものとして、実開平7−39260号公報では強い被水を曲折部で防護しようとするL字状のブリーザが、また、実開昭59−28261号公報では筒を縦割りとしその筒内周から筒延伸方向に互いに位置をずらせ略半円の防壁を複数突設した各ピースを腹合わせにして形成したブリーザが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述のL字状のブリーザでは、車の高圧洗浄等の場合にその高圧水が曲折部を回り込みモータ内に浸入してしまう。
また、前述の半円防壁ブリーザでは、2部品を要し組付けも必要であるので高価となり、あるいは半円防壁が互いに対向しているので水を排出させるためにブリーザの取付方向が制限されてしまう。さらに、このブリーザをゴムなどの弾性材料を用い成形により一部品で安価に製作しようとした場合には、この半円の防壁を成形する内型をブリーザから抜き出すときにこの防壁をブリーザ本体から欠落させやすく、部品の歩留まりを悪化させる結果ブリーザは高価なものになってしまう。
【0005】
そこで本発明は以上の問題を解決するもので、車の高圧洗浄時などにモータが高圧水を受ける場合にも、ブリーザから水を浸入させることがない一部品で製作可能な安価なブリーザを提供することを目的とする。さらに本発明は、ブリーザの取付方向が限定されないこと、ブリーザの歩留まりを向上させることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、モータ内気の取込口及び外気との呼吸口をつなぐ連接孔を備える筒状の弾性材料からなるモータ用ブリーザであって、その連接孔の内周面から連接孔の一部を遮るように突設する3個以上の防壁が連接孔延伸方向に互いに離れ且つ異なる連接孔円周方向角度位置に突設角が120°以下で配置されるとともに、その複数の防壁による連接孔延伸方向の投影面が連接孔の断面をほぼ覆うことを要旨とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のモータ用ブリーザにおいて、前記防壁は3個であるとともに、連接孔の内周面との突設角が略120°であることを要旨とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1及び請求項2に記載のモータ用ブリーザにおいて、前記防壁と内気の取込口との間に当該取込口に向けて順に連接孔小径部とL字状屈曲部を設けたことを要旨とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、モータ内気の取込口及び外気との呼吸口をつなぐ連接孔を備える筒状の弾性材料からなるモータ用ブリーザであって、その連接孔の内周面から連接孔の一部を遮るように突設する防壁が連接孔伸延方向に互いに離れ且つ異なる連接孔円周方向角度位置に突設角が120°以下で配置されるとともに、前記防壁と内気の取込口との間に当該取込口に向けて連接孔小径部を設け、その複数の防壁による連接孔伸延方向の投影面が連接孔小径部の断面をほぼ覆うことを要旨とする。
【0010】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のモータ用ブリーザにおいて、前記防壁は2個であるとともに、連接孔の内周面との突設角が略120°であることを要旨とする。
【0011】
【作用】
請求項1に記載の発明によれば、3個以上の防壁が連接孔延伸方向に互いに離れ且つ異なる連接孔円周方向角度位置に突設角が120°以下で配置されるとともに、その複数の防壁による連接孔延伸方向の投影面が連接孔の断面をほぼ覆うので、高圧水の浸入を阻止できる。また、防壁の連接孔との突設角が120°以下の小さい角度で設定されるので、ブリーザを成形により一部品で製作した場合にも防壁の欠落を防止でき、ブリーザは安価なものとなる。
【0012】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載のモータ用ブリーザにおいて、前記防壁は3個であるとともに、連接孔の内周面との突設角が略120°であるので、上記効果に加え、ブリーザの取付方向によらずともモータ浸入水を排出できる。
【0013】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1及び請求項2に記載のモータ用ブリーザにおいて、前記防壁と内気の取込口との間に当該取込口に向けて順に連接孔小径部とL字状屈曲部を設けているので、高圧水の浸入を一層阻止できる。
【0014】
請求項4に記載の発明によれば、連接孔の内周面から連接孔を遮るように突設する防壁が連接孔延伸方向に互いに離れ且つ異なる連接孔円周方向角度位置に突設角が120°以下で配置されるとともに、前記防壁と内気の取込口との間に当該取込口に向けて連接孔小径部を設け、その複数の防壁による連接孔伸延方向の投影面が連接孔小径部の断面をほぼ覆うので、高圧水の浸入を阻止できる。また、防壁の連接孔との突設角が120°以下の小さい角度で設定されるので、ブリーザを成形により一部品で製作した場合にも防壁の欠落を防止でき、ブリーザは安価なものとなる。
【0015】
請求項5に記載の発明によれば、請求項4に記載のモータ用ブリーザにおいて、前記防壁は2個であるとともに、連接孔の内周面との突設角が略120°であるので、ブリーザの取付方向によらずともモータ浸入水を排出できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具現化した実施の形態を図面に従って説明する。
先ず、第一実施例を図1、図2及び図5により説明する。
【0017】
図1は本発明第一実施例のモータに装着された状態のブリーザ20の横断面図、図2は図1のA方向からみた正面拡大図である。
図1、図2において、10はモータ、12はモータ10のアーマチャ、14はモータ10の第一ケース、16はモータ10の第二ケース、そして20はブリーザである。
【0018】
ここで、ブリーザ20は、モータ10内気の取込口22及び外気との呼吸口24をつなぐ連接孔26を備える筒状のゴムなどの弾性材料からなり、その連接孔26の内周面26aから連接孔26の一部を遮るように突設する突設角120°の扇形状である3個の防壁28が連接孔26の延伸方向に互いに離れ且つ連接孔26の円周方向に120°づつずれるように設定されている。尚、ここでいう突設角θは、図2に示す通り、連接孔26の孔中心に対する防壁28の円周方向の内周面26aからの突設角度をいう。
【0019】
また、ブリーザ20は、前記防壁28と内気の取込口22との間に連接孔26の小径部29及びL字状の屈曲部27が設けられている。
【0020】
以上の如く、本実施例の構成によれば、3個の防壁28により連接孔26の延伸方向の投影面が連接孔26の断面を覆うことになり、外部からの高圧水の浸入を阻止することが可能となる。
【0021】
また、防壁28の突設角θを120°としたことにより、防壁28の欠落がなくなる。これを図5を用い説明する。図5は防壁の突設角θに対する防壁28の内周面26aと接合するy軸方向長の増加度合いを説明するものである。y軸方向長は、防壁28成形溝を備える孔側成形型をブリーザ20から抜き出す時に防壁28の倒れを阻止するように作用するので、y軸方向長が大きい程防壁28を欠落させやすくなる。図5より明らかなように、突設角θが120°を超えると、突設角θに対するy方向長が急激に増大する。従って防壁28の突設角θは120°以下とすることが好適であるといえる。これは実際上の製品において、防壁28の突設角θを180°としたブリーザでは防壁28の欠落が極めて多量に発生するが、防壁28の突設角θを120°としたブリーザでは防壁28の欠落がなく製品の歩留まりが高いものとなっていることからも明らかである。
【0022】
さらに本実施例では突設角θが120°の防壁28を120°ピッチでずらして配置しているので、ブリーザの設置位置角がずれても浸入水の排出が可能となり、ブリーザの設置位置が制限されない。
また、小径部29及びL字状の屈曲部27により、高圧水の浸入が一層確実に阻止される。
【0023】
次に、第二実施例について図3の(A)及び(B)により説明する。
図3の(A)及び(B)は本発明の第二実施例であるブリーザ30の横断面図及び(A)の右正面図である。
【0024】
ブリーザ30は、モータ10内気の取込口32及び外気との呼吸口34をつなぐ連接孔36を備える筒状のゴムなどの弾性材料からなり、その連接孔36の内周面36aから連接孔36の一部を遮るように突設する突設角120°の2個の矩形状である防壁38が連接孔36の延伸方向に互いに離れ且つ連接孔36の円周方向に180°対向して設定され、さらに前記防壁38と内気の取込口32との間に当該取込口32に向けて2個からなる前記防壁38の連接孔延伸方向の投影面により覆われる連接孔36の小径部39が設定されている。
【0025】
以上の如く、本実施例の構成によれば、2個からなる防壁38による連接孔延伸方向の投影面が連接孔小径部の断面を覆うことになり、外部からの高圧水の浸入を阻止することが可能となる。本例は、防壁が2個であって全体形状も簡易であるので、極めて安価となる。
【0026】
次に、第三実施例について図4の(A)及び(B)により説明する。
図4の(A)及び(B)は本発明の第三実施例であるブリーザ40の横断面図及び(A)の右正面図である。
【0027】
ブリーザ40は、モータ内気の取込口42及び外気との呼吸口44をつなぐ連接孔46を備える筒状のゴムなどの弾性材料からなり、その連接孔46の内周面46aから連接孔46の一部を遮るように突設する突設角120°の2個の矩形状である防壁48が連接孔46の延伸方向に互いに離れ且つ連接孔46の円周方向に180°対向して設定され、さらに前記防壁48と内気の取込口42との間にL字状の屈曲部47が設定されている。
【0028】
以上の如く、本実施例の構成によれば、突設角θが120°の防壁48により高圧水の大部分の浸入を阻止でき、さらに防壁48により低圧となるが防壁48を超えてブリーザ40に浸入する水はL字屈曲部により浸入を阻止できる。本例は、防壁が2個であって全体形状も簡易であるので、極めて安価となる。
【0029】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明によれば、車の高圧洗浄時などにモータが高圧水を受ける場合にも、ブリーザから水を浸入させることがない。しかもブリーザは一部品で製作可能であり、防壁の欠落も防止でき、安価なブリーザを得ることができる。さらに、防壁の突設角は120°程度とできるので、モータへのブリーザの取付位置が自由に選択できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第一実施例のモータに装着された状態の横断面図。
【図2】図1のA方向からみた本発明第一実施例の正面拡大図。
【図3】本発明第二実施例の横断面図及び右正面図。
【図4】本発明第三実施例の横断面図及び右正面図。
【図5】防壁の突設角θに対するy方向長の増加傾向説明図。
【符号の説明】
10… モータ、12… アーマチャ、14… 第一ケース、
16… 第二ケース、20、30,40… ブリーザ、22、32、42… 取込口、
24,34,44… 呼吸口、26、36,46… 連接孔、26a、36a,46a… 連接孔内周面
27、47… L字状屈曲部、28,38,48… 防壁、29,39… 連接孔小径部、
θ… 防壁の突設角

Claims (5)

  1. モータ内気の取込口及び外気との呼吸口をつなぐ連接孔を備える筒状の弾性材料からなるモータ用ブリーザであって、その連接孔の内周面から連接孔の一部を遮るように突設する3個以上の防壁が連接孔延伸方向に互いに離れ且つ異なる連接孔円周方向角度位置に突設角が120°以下で配置されるとともに、その複数の防壁による連接孔延伸方向の投影面が連接孔の断面をほぼ覆うことを特徴とするモータ用ブリーザ。
  2. 前記防壁は3個であるとともに、前記連接孔の内周面との前記突設角が略120°であることを特徴とする請求項1に記載のモータ用ブリーザ。
  3. 前記防壁と内気の前記取込口との間に前記取込口に向けて順に連接孔小径部とL字状屈曲部を設けたことを特徴とする請求項1及び請求項2に記載のモータ用ブリーザ。
  4. モータ内気の取込口及び外気との呼吸口をつなぐ連接孔を備える筒状の弾性材料からなるモータ用ブリーザであって、その連接孔の内周面から連接孔の一部を遮るように突設する防壁が連接孔延伸方向に互いに離れ且つ異なる連接孔内周方向位置に突設角が120°以下で配置されるとともに、前記防壁と内気の前記取込口との間に当該取込口に向けて連接孔小径部を設け、その複数の防壁による連接孔延伸方向の投影面が連接孔小径部の断面をほぼ覆うことを特徴とするモータ用ブリーザ。
  5. 前記防壁は2個であるとともに、前記連接孔の内周面との前記突設角が略120°であることを特徴とする請求項4に記載のモータ用ブリーザ。
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