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JP3936626B2 - 高周波誘導加熱式炊飯釜およびその製造方法 - Google Patents
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高周波誘導加熱式炊飯釜およびその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特に連続して高周波誘導加熱により炊飯を行うことのできる高周波誘導加熱式炊飯釜およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の高周波誘導加熱式炊飯装置は、例えば、特開平11−111437号公報に記載されているように、炊飯釜を移送装置により順次に高周波誘導加熱手段による加熱位置に移送し、この高周波誘導加熱手段によって炊飯釜を加熱して炊飯し、炊飯が終了後に炊飯釜を次の行程に移送するとともに、次の炊飯釜を高周波誘導加熱手段による高周波誘導加熱位置に移送して連続的に炊飯するようにした構成が採られている。
【0003】
そして、この高周波誘導加熱式炊飯装置では、炊飯釜本体の底部が高周波誘導加熱手段に接触されないように高周波誘導加熱手段上から浮上させて移送する必要があり、また、炊飯釜本体内の炊き上がった米の取り出し、洗浄などに際して炊飯釜本体を反転させる必要がある。
【0004】
従来のこの種の炊飯釜は、炊飯釜本体をアルミニウム鋳物またはアルミニウム板などにて形成し、この炊飯釜本体の外面に強磁性体材を溶射し、また、この炊飯釜本体の上面開口縁部にてフランジ部または取っ手を一体に形成した構造が採られていた。
【0005】
この従来の炊飯釜本体は、反復して炊飯に使用している間に、熱膨張が繰り返されることとなり、それによって強磁性体が剥離し易く、長期使用に耐えることができなかった。また、アルミニウム板によって形成した炊飯釜本体の開口縁部にフランジ部または取っ手を一体形成させた構造では、フランジ部または取っ手を利用して炊飯釜本体を移送するようにする場合、衝撃や荷重によってフランジ部が変形したり、また、取っ手が変形したり、破損するおそれがあった。
【0006】
本発明は上記問題点に鑑みなされたもので、誘導加熱が効率よく行えるとともに、内面側の熱伝導を良好にして被加熱物を効率よく加熱でき、また、炊飯釜本体の開口縁部に取り付けたフランジ体が外れることがなく、フランジ体を利用して炊飯釜本体を移送できる高周波誘導加熱式炊飯釜およびその製造方法を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明の高周波誘導加熱式炊飯釜は、外側をステンレス鋼板とするとともに内側をアルミニウム板としたクラッド鋼鈑にて形成され上面を開口した炊飯釜本体と、この炊飯釜本体の開口縁部にこの開口縁部の内面および外面を覆って取り付けられアルミニウム鋳物にて成形され取っ手部および前記炊飯釜本体の上面開口部を覆う蓋体の嵌合受部を有するフランジ体とを備えたものである。
【0008】
求項2記載の発明の高周波誘導加熱式炊飯釜は、請求項1記載の高周波誘導加熱式炊飯釜において、炊飯釜本体の開口縁部は外方に向って拡開状に折り曲げたものである。
【0009】
求項記載の発明の高周波誘導加熱式炊飯釜の製造方法は、外側をステンレス鋼板とするとともに内側をアルミニウム板としたクラッド鋼鈑にて上面を開口した炊飯釜本体を形成する工程と、この炊飯釜本体の開口縁部をフランジ体成形型内に配設し、このフランジ体成形型内にアルミニウム溶融材を注入してこの炊飯釜本体の開口縁部の内面および外面を覆うとともに取っ手部および前記炊飯釜本体の上面開口部を覆う蓋体の嵌合受部を有するフランジ体をこの炊飯釜本体の開口縁部に取り付ける工程とを有するものである
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の高周波誘導加熱式炊飯釜の一実施の形態を図1ないし図6に基いて説明する。
【0011】
炊飯釜本体1は外側をステンレス鋼板2とするとともに内側をアルミニウム板3としたクラッド鋼鈑4にて略矩形形状の底面部5から上方に拡開状に形成され、この炊飯釜本体1は上面が開口されている。この炊飯釜本体1は底面部を中心にして展開された状態のクラッド鋼鈑4を溶接により形成し、図6に示すように、クラッド鋼鈑4の溶接端縁部のアルミニウム板3を削除してからステンレス鋼板2の端縁を互いに溶接し、次いで、クラッド鋼鈑4のアルミニウム板3の端縁にアルミニウム材3aを肉盛りし、クラッド鋼鈑4のアルミニウム板3の端縁を互いに溶接する。
【0012】
そして、図4及び図5に示すように、この炊飯釜本体1の弧状に湾曲した角隅部6を除いて上面開口縁部は延出され、この延出部7は外方に向って拡開状に折り曲げられている。
【0013】
次に、この炊飯釜本体1の開口縁部には、この開口縁部を覆ってアルミニウム鋳物にて成形されたフランジ体10が取り付けられている。
【0014】
このフランジ体10は、内側に段状に前記炊飯釜本体1の上面開口部を覆う蓋体11の嵌合受部12が形成され、このフランジ体10の両側部には炊飯釜本体1より外側に突出する取っ手部13がそれぞれ一体に形成され、このフランジ体10の取っ手部13の下面が図示しない移送手段にて支持されてこの炊飯釜本体1の底面部5が浮上して移動されるようになっている。
【0015】
また、前記蓋体11の下面周縁部には前記フランジ体10の嵌合受部12に嵌合される突縁14が形成されている。
【0016】
次に、この実施の形態の作用を説明する。
【0017】
炊飯釜本体1は外面が強磁性のステンレス鋼板2で形成されているため、図示しない高周波誘導加熱手段の電磁コイル電磁誘導による渦電流が発生し易くなり、炊飯釜本体1は効率よく発熱され、また、内面がアルミニウム板3のため、炊飯釜本体1は熱伝導がよく、炊飯釜本体1内の被加熱物を効率よく加熱でき、強磁性体を溶射した構造に比し剥離することがなく、長期使用が可能となる。
【0018】
また、炊飯釜本体1の開口縁部に取り付けられたフランジ体10は、この炊飯釜本体1の開口縁部を覆って取り付けられたアルミニウム鋳物のため、炊飯釜本体1の内側のアルミニウム板3とアルミニウム鋳物のフランジ体10とが溶着結合されて確実に取り付けられ、炊飯時に炊飯釜本体1に対するフランジ体10の取り付け部から蒸気が漏れることがないとともにフランジ体10を利用して炊飯釜本体1を持ち上げてもフランジ体10が炊飯釜本体1の荷重で外れることがなく、炊飯釜本体の底面部5が高周波誘導加熱手段に接触されないように周波誘導加熱手段の誘導コイル上から浮上させて移送することができ、また、炊飯釜本体1内の炊き上がった米の取り出し、洗浄などに炊飯釜本体1を反転させるなどの際にも、フランジ体10を利用して行うことができ、炊飯釜本体1に衝撃を与えることがなく、炊飯釜本体1の底面部5などを変形破損するおそれがない。
【0019】
そして、炊飯釜本体1の開口縁部に取り付けられたフランジ体10に上方に持ち上げる力が作用しても、炊飯釜本体1の荷重で炊飯釜本体1の開口縁部がフランジ体10から抜け外れることがない。
【0020】
そして、フランジ体10の嵌合受部12に蓋体11の突縁14を嵌合することにより、蓋体11の周縁部はフランジ体10の上面に接触され、炊飯釜本体1の上面開口部を閉塞できる。
【0021】
次に、高周波誘導加熱式炊飯釜の製造方法の実施の形態を図7に基いて説明する。
【0022】
第1の工程は、外側をステンレス鋼板2とするとともに内側をアルミニウム板3とした底面部を中央にして展開された状態のクラッド鋼鈑4を溶接により上面を開口した炊飯釜本体1を形成する。このクラッド鋼鈑4の溶接端縁は、図6に示すように、アルミニウム板3を削除して互いにステンレス鋼板2を溶接し、次いで、アルミニウム板3の端部にアルミニウム材3aを肉盛りしてアルミニウム板3の端部を互いに溶接する。
【0023】
この炊飯釜本体1を形成する工程に引き続き第2の工程は、この炊飯釜本体1の開口縁部をフランジ体成形型20内に配設し、このフランジ体成形型20内にアルミニウム溶融材を注入してこの炊飯釜本体1の開口縁部を覆ったフランジ体10をこの炊飯釜本体1の開口縁部に取り付ける。
【0024】
このフランジ体成形型20は、図7に示すように下型部21と左右に2つ割された上型部22とを具備し、前記下型部21は炊飯釜本体1を反転して嵌合する支持台部23を有し、この支持台部23に炊飯釜本体1を反転して嵌合し、図示しない支持手段にて炊飯釜本体1の高さが一定に位置決めされる。
【0025】
次いで、前記左右に2つ割された上型部22は前記下型部21上にそれぞれ嵌着され、この下型部21との間にフランジ体10を鋳造する中空状の成形部24を形成するようになっている。そして、この成形部24に前記炊飯釜本体1の延出部7とともに開口縁部が配設されている。
【0026】
また、2つ割の上型部22にはそれぞれ前記中空状の成形部24に連通するアルミニウム溶融材を注入する注入口25が上面に開口されている。なお、この2つ割の上型部22には、前記フランジ部10の取っ手部13を成形する部分26は、上方に向って着脱可能となっている。
【0027】
そして、2つ割の上型部22の注入口25からアルミニウム溶融材を注入して、中空状の成形部24に注入されたアルミニウム溶融材を冷却すると、アルミニウム溶融材が硬化されて、フランジ体10が鋳造され、まず、2つ割の上型部22の取っ手部13を成形する部分26を取り外し、2つ割の上型部22を左右に開き、炊飯釜本体1とともにこの炊飯釜本体1の開口縁部に一体的に取り付けられたフランジ体10を取り出す。この状態で、炊飯釜本体1の内側のアルミニウム板3とアルミニウム鋳物のフランジ体10とが溶着結合され、フランジ体10は炊飯釜本体1に一体的に結合され、炊飯釜本体1の開口縁部を覆ったフランジ体10がこの炊飯釜本体1の開口縁部に取り付けられている。
【0028】
次に、この実施の形態の作用を説明する。
【0029】
下型部21の支持台部23に炊飯釜本体1を反転して嵌合し、図示しない支持手段にて炊飯釜本体1の高さを一定に位置決めして支持し、次いで、前記左右に2つ割された上型部22を前記下型部21上にそれぞれ嵌着し、この下型部21と2つ割された上型部22との間に前記炊飯釜本体1の延出部7とともに開口縁部が配設されている中空状の成形部24に2つ割の上型部22の注入口25から中空状の成形部24にアルミニウム溶融材を注入し、この成形部24に注入されたアルミニウム溶融材を冷却すると、アルミニウム溶融材が硬化されて、フランジ体10が鋳造される。そして、2つ割の上型部22の取っ手部13を成形する部分26を取り外し、2つ割の上型部22を左右に開き、炊飯釜本体1とともにこの炊飯釜本体1の開口縁部に一体的に取り付けられたフランジ体10を取り出す。
【0030】
この状態で、炊飯釜本体1の内側のアルミニウム板と3アルミニウム鋳物のフランジ体10とが溶着結合され、フランジ体10は炊飯釜本体1に一体的に結合され、炊飯釜本体1の開口縁部を覆ったフランジ体10がこの炊飯釜本体1の開口縁部に取り付けられているので、クラッド鋼鈑4にて形成した炊飯釜本体1の開口縁部に容易にフランジ体10を取り付けることができ、アルミニウム鋳物のフランジ体10と炊飯釜本体1のアルミニウム板3とが溶融して一体化し、炊飯釜本体1の開口縁部にフランジ体10が強固に取り付けられる。
【0031】
【発明の効果】
発明によれば、誘導加熱が効率よく行えるとともに、内面側の熱伝導を良好にして被加熱物を効率よく加熱でき、また、炊飯釜本体の開口縁部に取り付けたフランジ体が外れることがなく、フランジ体を利用して炊飯釜本体を移送できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態を示す高周波誘導加熱式炊飯釜の縦断正面図である。
【図2】 同上炊飯釜本体とフランジ部との結合部の拡大断面図である。
【図3】 同上炊飯釜本体の平面図である。
【図4】 同上炊飯釜本体の正面図である。
【図5】 同上炊飯釜本体の平面図である。
【図6】 同上炊飯釜本体のクラッド鋼鈑の溶接部の拡大断面図である。
【図7】 同上フランジ部成形型の縦断正面図である。
【符号の説明】
1 炊飯釜本体
2 ステンレス鋼板
3 アルミニウム板
4 クラッド鋼鈑
5 炊飯釜本体1の底面部
10 フランジ体
11 蓋体
12 嵌合受部
20 フランジ体成形型

Claims (3)

  1. 外側をステンレス鋼板とするとともに内側をアルミニウム板としたクラッド鋼鈑にて形成され上面を開口した炊飯釜本体と、
    この炊飯釜本体の開口縁部にこの開口縁部の内面および外面を覆って取り付けられアルミニウム鋳物にて成形され取っ手部および前記炊飯釜本体の上面開口部を覆う蓋体の嵌合受部を有するフランジ体と
    を備えたことを特徴とする高周波誘導加熱式炊飯釜。
  2. 炊飯釜本体の開口縁部は外方に向って拡開状に折り曲げた
    ことを特徴とする請求項1記載の高周波誘導加熱式炊飯釜。
  3. 外側をステンレス鋼板とするとともに内側をアルミニウム板としたクラッド鋼鈑にて上面を開口した炊飯釜本体を形成する工程と、
    この炊飯釜本体の開口縁部をフランジ体成形型内に配設し、このフランジ体成形型内にアルミニウム溶融材を注入してこの炊飯釜本体の開口縁部の内面および外面を覆うとともに取っ手部および前記炊飯釜本体の上面開口部を覆う蓋体の嵌合受部を有するフランジ体をこの炊飯釜本体の開口縁部に取り付ける工程と
    を有する高周波誘導加熱式炊飯釜の製造方法。
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