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JP3940663B2 - 遊技機 - Google Patents
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JP3940663B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は複数種類の図柄を立体的に表示可能な表示装置を備えた遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の遊技機では、特開平9−103558号公報等で開示されるように、リーチなどが発生した場合に図柄を立体的に表示する変動表示装置を備えたものが知られている。
【0003】
この種の変動表示装置では、特開平10−222139号公報等に開示されるように、表示制御装置で左目用画像と右目用画像を生成して変動表示装置に送り、変動表示装置側では右目用と左目用の画像データを合成して立体的な3次元画像を表示している。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−222139号公報
【特許文献2】
特開平9−103558号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記後者の従来例(特開平10−222139号公報)においては、左目用の画像データと右目用の画像データを表示制御装置から変動表示装置へ送信しているが、例えば、リーチ状態で図柄を立体的に表示させ、さらに、大当たり発生報知(ファンファーレなど)でも図柄などを立体的に表示する場合、リーチが確定した画像から大当たり発生報知の画面へ移行するなど画像が大きく変化する際に、左目用画像と右目用画像が一時的に異なることになり、新たに表示される図柄やオブジェクトなどに目が慣れるまで時間を要してしまい、遊技者に違和感を与える場合があった。
【0006】
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、立体的な画像が大きく変化する際に、遊技者へ違和感を与えるのを防止することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、左目用画像及び右目用画像としての図柄を表示領域に表示することにより遊技者に立体画像を見せる表示装置と、前記表示装置の画像表示を制御する表示制御手段とを備えた遊技機において、前記表示制御手段は、前記左目用画像と右目用画像とをそれぞれ生成する生成手段と、前記生成された左目用画像と右目用画像とを合成して、前記表示装置の表示領域に表示させる合成手段と、前記左目用画像及び右目用画像の図柄をスクロールさせ、連続的に他の図柄に切り換える指示をするスクロール手段と、前記左目用画像及び右目用画像の図柄をスクロールによらず他の図柄に切り換える指示をする指示手段と、前記指示手段による指示に基づいて前記画像のデータを切り換える切換手段と、を備え、この切換手段は、切り換え前の画像と切り換え後の画像との間に、該切り換え前の画像及び切り換え後の画像の何れの画像よりも予め輝度を低く設定した低輝度状態の画像を挿入する。
【0008】
また、第2の発明は、前記第1の発明において、前記低輝度状態の画像は、予め設定した黒またはグレーの画像である。
【0009】
また、第3の発明は、前記第1または第2の発明のいずれか一つにおいて、前記切換手段は、切り換え前の画像を徐々に暗くした後、前記低輝度状態の画像を挿入し、その後、切り換え後の画像を徐々に明るくする。
【0010】
また、第4の発明は、前記第1ないし第3の発明のいずれか一つにおいて、前記左目用画像と右目用画像は所定の視差を有し、前記切換手段は、切り換え前の画像の視差を徐々に解消した後、前記低輝度状態の画像を挿入し、その後、切り換え後の画像の視差を徐々に所定値まで増大させる。
【0011】
また、第5の発明は、第1ないし第4の発明のいずれか一つにおいて、前記スクロール手段が前記図柄をスクロールさせ、連続的に他の図柄に切り換える指示をすることによって、前記表示装置の表示領域にて複数の識別情報を変動表示させる変動表示ゲームを行い、この変動表示ゲームの結果態様に関連して特定の遊技価値を付与する特別遊技状態を生起可能な特別遊技状態制御手段を備え、
前記指示手段は、前記特別遊技状態が発生または終了したときに、前記切換手段に前記低輝度状態の画像の挿入を指示する。
【0012】
また、第6の発明は、前記第5の発明において、前記変動表示ゲームの結果態様が、全ての識別情報が同一内容で停止表示される所定の大当たりの組合せとなった場合に前記特別遊技状態が生起され、前記複数の識別情報のうち、1つの識別情報が変動表示されている状態で、該1つの識別情報を除き既に停止表示された複数の識別情報が、前記所定の大当たりの組合せを発生させる可能性のある組合せとなった場合にリーチ状態を発生可能であり、前記指示手段は、前記リーチ状態が発生した場合に、前記切換手段に前記低輝度状態の画像の挿入を指示する。
【0013】
【発明の効果】
したがって、第1の発明は、遊技機の表示装置の表示領域には、生成手段及び合成手段からの左目用画像と右目用画像が独立して表示されることにより識別情報等を立体的に表示する。画像の切り換え(例えば、変動表示画面から大当たり発生報知の画面など)の際には、切り換え前の画像と切り換え後の画像の間に低輝度状態(例えば、黒やグレー)の画像が挿入されるため、画像が大きく変化する場合に左右の画像が全く異なるのを防いで、遊技者に違和感を与えることなくシーンの切り換えを行うことが可能となる。
【0014】
また、第2の発明は、低輝度状態の画像を、予め設定した黒またはグレーの画像とすることで、画像が一瞬暗くなって遊技者の目には前の画像の残像があるため、異常となっている期間が短ければ、目の残像効果によって前後の画像を補完でき、遊技者は画像が消えたことを感じることなく立体的な画像を視認し続けることが可能となる。
【0015】
また、第3の発明は、切り換え前の画像を徐々に暗くした後、低輝度状態の画像とし、さらに、切り換え後の画像を徐々に明るくするので、色彩が急激に変化するのを防いで、滑らかに画像の切り換えを行うことが可能となる。
【0016】
また、第4の発明は、切り換え前の左右の画像の視差を徐々に解消した後、低輝度状態とし、さらに、切り換え後の画像の視差を0から徐々に所定値まで増大させるようにしたので、視差の変化の急激な変化を防いで、画面の切換後も迅速に立体的な画像を認識することが可能となる。
【0017】
また、第5の発明は、変動表示ゲームから特別遊技状態へ切り換わるとき、あるいは逆方向に切り換わるときには、切換手段による低輝度状態の画像が挿入されるので、遊技者が目で追っていた識別情報が突然消えた際の(または突然出現したときの)違和感を抑制することができる。
【0018】
また、第6の発明は、変動表示ゲームによって、全ての識別情報が同一内容で停止表示されて大当たり(特別遊技状態)が確定する場合には、識別情報が1つを除いて同一内容で停止表示されるリーチ状態となった段階で、切換手段による低輝度状態の画像が挿入されるので、遊技者が目で追っていた識別情報が突然変化する際の違和感を抑制することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
【0020】
図1は、本発明の一実施形態を示す遊技機(カード球貸ユニットを併設したCR機)全体の構成を示す正面図で、図2は制御系のブロック図である。
【0021】
遊技機(パチンコ遊技機)1の前面枠3は本体枠(外枠)4にヒンジ5を介して開閉回動可能に組み付けられ、遊技盤6は前面枠3の裏面に取り付けられた収納フレーム(図示省略)に収装される。
【0022】
遊技盤6の表面には、変動表示装置(表示装置)8、大入賞口を備えた変動入賞装置10、一般入賞口11〜15、始動口16、普通図柄始動ゲート27A、27B、普通図柄表示器7、普通変動入賞装置9(補助入賞手段)等が配設された遊技領域が形成される。前面枠3には、遊技盤6の前面を覆うカバーガラス18が取り付けられている。
【0023】
変動表示装置8は、表示領域に、例えば、左、中、右の三つの表示図柄(識別情報)が表示される。これらの表示図柄には、例えば「0」〜「9」までの各数字と、「A」〜「E」のアルファベット文字等が割り当てられている。
【0024】
変動表示装置8は、始動口16へ遊技球の入賞があると、前述した数字、文字で構成される表示図柄が順に表示される。始動口16への入賞が所定のタイミングでなされたとき(具体的には、入賞検出時の特別図柄乱数カウンタ値が当たり値であるとき)には、大当たり状態となり、三つの表示図柄が揃った状態(大当たり図柄)で停止する。このとき、変動入賞装置10の大入賞口が所定の時間(例えば30秒)だけ大きく開き、多くの遊技球を獲得することができる。
【0025】
この始動口16への遊技球の入賞は、特別図柄始動センサ51(図2参照)で検知される。この遊技球の通過タイミング(具体的には、入賞検出時点での遊技制御装置100(図2参照)内に備えられた特別図柄乱数カウンタの値)は、特別図柄入賞記憶として、遊技制御装置100内の所定の記憶領域(特別図柄乱数記憶領域)に、最大で連続した所定回分を限度に記憶される。この特別図柄入賞記憶の記憶数は、変動表示装置8の下側に設けられた複数のLEDからなる特別図柄記憶状態表示器17に表示される。遊技制御装置100は、特別図柄入賞記憶に基づいて、変動表示装置8にて変動表示ゲームを行う。
【0026】
普通図柄表示器7は、普通図柄始動ゲート27A、27Bへ遊技球の入賞があると、普通図柄(例えば一つの数字からなる図柄)の変動表示を始める。普通図柄始動ゲート27A、27Bへの入賞が所定のタイミングでなされたとき(具体的には、入賞検出時の普通図柄乱数カウンタ値が当たり値であるとき)には、普通図柄に関する当たり状態となり、普通図柄が当たり図柄(当たり番号)で停止する。このとき、始動口16の手前に設けられた普通変動入賞装置9が所定の時間(例えば0.5秒)だけ大きく開き、遊技球の始動口16への入賞可能性が高められる。
【0027】
この普通図柄始動ゲート27A、27Bへの遊技球の通過は、普通図柄始動センサ52(図2参照)で検知される。この遊技球の通過タイミング(具体的には、遊技制御装置100内に備えられた普通図柄乱数カウンタの通過検出時点での値)は、普通図柄入賞記憶として、遊技制御装置100内の所定の記憶領域(普通図柄乱数記憶領域)に、所定回数(例えば、最大で連続した4回分)を限度に記憶される。この普通図柄入賞記憶の記憶数は、普通図柄表示器7の左右に設けられた複数のLEDからなる普通図柄記憶状態表示器19に表示される。遊技制御装置100は、普通図柄入賞記憶に基づいて、普通図柄に関する当たりの抽選を行う。なお、普通図柄記憶状態表示器19の記憶数は任意の値に設定される。
【0028】
前面枠3の下部の開閉パネル20には球を打球発射装置に供給する上皿21が、固定パネル22には下皿23及び打球発射装置の操作部24等が配設される。
【0029】
カバーガラス18の上部の前面枠3には、点灯により球の排出の異常等の状態を報知する第1報知ランプ31、第2報知ランプ32(図2参照)が設けられている。
【0030】
カード球貸ユニット用の操作パネル26には、カードの残高を表示するカード残高表示部(図示省略)と、球貸しを指令する球貸しスイッチ28と、カードの返却を指令するカード返却スイッチ30等が設けられている。
【0031】
カード球貸ユニット2には、前面のカード挿入部25に挿入されたカード(プリペイドカード等)のデータの読込、書込等を行うカードリーダライタと球貸制御装置が内蔵され、カード球貸ユニット用の操作パネル26は遊技機1の上皿21の外面に形成される。
【0032】
図2は、遊技制御装置100を中心とする制御系を示すブロック構成図である。
【0033】
遊技制御装置100は、遊技を統括的に制御する主制御装置であり、遊技制御を司るCPU、遊技制御のための不変の情報を記憶しているROM、遊技制御時にワークエリアとして利用されるRAMを内蔵した遊技用マイクロコンピュータ101、入力インターフェース102、出力インターフェース103、発振器104等から構成される。
【0034】
遊技用マイクロコンピュータ101は、入力インターフェース102を介しての各種検出装置(特別図柄始動センサ51、一般入賞口センサ55A〜55N、カウントセンサ54、継続センサ53、普通図柄始動センサ52)からの検出信号を受けて、大当たり抽選等、種々の処理を行う。そして、出力インターフェース103を介して、各種制御装置(表示制御装置150、排出制御装置200、装飾制御装置250、音制御装置300)、大入賞口ソレノイド36、普通電動役物ソレノイド90、普通図柄表示器7等に指令信号を送信して、遊技を統括的に制御する。
【0035】
排出制御装置200は、遊技制御装置100からの賞球指令信号またはカード球貸ユニット2からの貸球要求に基づいて、払出ユニットの動作を制御し、賞球または貸球の排出を行わせる。
【0036】
装飾制御装置250は、遊技制御装置100からの装飾指令信号に基づいて、装飾用ランプ、LED等の装飾発光装置を制御すると共に、特別図柄記憶表示器(特図保留LED)18、普通図柄記憶表示器19の表示を制御する。
【0037】
音制御装置300は、スピーカからの効果音出力を制御する。なお、遊技制御装置100から、各種従属制御装置(表示制御装置150、排出制御装置200、装飾制御装置250、音制御装置300)への通信は、遊技制御装置100から従属制御装置に向かう単方向通信のみが許容されるようになっている。これにより、遊技制御装置100に従属制御装置側から不正な信号が入力されることを防止することができる。
【0038】
表示制御手段を構成する表示制御装置150は、画像の表示制御を行うもので、合成変換装置170と共に表示制御手段として機能する。この表示制御装置150は、CPU151、VDC(Video Display Controller)156、RAM153、インターフェース155、プログラムやシーケンスデータ等を格納したROM152、画像データ(図柄データ、背景画データ、動画キャラクタデータ、テクスチャデータ等)を格納したフォントROM157、同期信号やストローブ信号を発生させるタイミング信号を生成する発振器158等から構成される。
【0039】
CPU151は、ROM152に格納したプログラムを実行し、遊技制御装置100からの信号に基づいて所定の変動表示ゲームのための画像制御情報(スプライトデータやポリゴンデータ等で構成される図柄表示情報、背景画面情報、動画オブジェクト画面情報等)を演算して画像生成をVDC156に指示する。
【0040】
VDC156は、フォントROM157に格納された画像データ及びCPU151により画像制御情報を演算した内容に基づいて、例えば、画像のポリゴン描画(または、通常のビットマップ描画)を行うとともに、各ポリゴンに所定のテクスチャを貼り付けてフレームバッファとしてのRAM153に格納する。そして、VDC156は、RAM153の画像を所定のタイミング(垂直同期信号V_SYNC、水平同期信号H_SYNC)でLCD側(合成変換装置170)へ送信する。
【0041】
VDC156が行う描画処理は、点描画、線描画、トライアングル描画、ポリゴン描画を行い、さらにテクスチャマッピング、アルファブレンディング、シェーディング処理(グローシェーディングなど)、陰面消去(Zバッファ処理など)を行って、γ補正回路159を介して画像信号を合成変換装置170に出力する。
【0042】
なお、VDC156は、描画した画像データをフレームバッファとしてのRAM153へ一旦格納した後、同期信号(V_SYNCなど)に合わせて合成変換装置170へ出力しても良い。
【0043】
ここで、フレームバッファは、複数のフレームバッファをそれぞれRAM153の所定の記憶領域などに設定しておき、VDC156は、任意の画像に重ね合わせて(オーバーレイ)出力することも可能である。
【0044】
VDC156には、クロック信号を供給する発振器158が接続されている。発振器158が生成するクロック信号は、VDC156の動作周期を規定している。VDC156は、このクロック信号を分周して垂直同期信号(V_SYNC)と、水平同期信号(H_SYNC)を生成し、合成変換装置170へ出力する。同時に、VDC156は、合成変換装置170を経由して、変動表示装置8にも垂直同期信号(V_SYNC)と水平同期信号(H_SYNC)を出力する。
【0045】
VDC156から出力されるRGB信号は、γ補正回路159に入力されている。このγ補正回路159は、変動表示装置8の信号電圧に対する照度の非線形特性を補正して、変動表示装置8の表示照度を調整して、変動表示装置8に対して出力するRGB信号(画像データ)を生成する。
【0046】
また、表示制御装置150のCPU151は、発振器158のクロック信号(例えば、垂直同期信号V_SYNC)に基づいて、合成変換装置170へ出力する画像データ(RGB)が、左目用の画像又は右目用の画像の何れであるかを識別するL/R信号(画像識別信号)を出力する。
【0047】
さらに、CPU151は、変動表示装置8の発光量(輝度)を制御するため、デューティ制御信号DTY_CTRを発振器158のクロック信号(または垂直同期信号V_SYNC)に基づいて生成し、変動表示装置8へ出力する。
【0048】
図3に示すように、合成変換装置170は、制御部171、右目用フレームバッファ172、左目用フレームバッファ173及び立体視用フレームバッファ174が設けられており、CPU151からのL/R信号に基づいて、制御部171は、VDC156から送られてきた右目用画像を右目用フレームバッファ172に書き込み、左目用画像を左目用フレームバッファ173に書き込む。そして、立体視用フレームバッファ174に書き込んで右目用画像と左目用画像とを合成して立体視用画像(3次元画像)を生成し、立体視用画像データをRGB信号等として変動表示装置8に出力する。なお、L/R信号は、Hiレベル=1で左目用画像データを示し、Loレベル=0で右目用画像データを示す。
【0049】
この左目用画像と右目用画像との合成による立体視用画像の生成は、図4で示すように、微細位相差板802に設けられた1/2波長板821の間隔毎に、左目用画像と右目用画像を組み合わせる。具体的には、本実施形態の変動表示装置8の微細位相差板802の1/2波長板821は、液晶表示パネル804の表示単位の間隔で配置されているので、液晶表示パネル804の表示単位の横方向ライン(走査線)毎に左目用画像と右目用画像とが交互に表示されるように立体視用画像を表示する。
【0050】
通常の表示状態では、L信号出力中にVDC156から送信されてきた左目用画像データを左目用フレームバッファ173に書き込み、R信号出力中にVDC156から送信されてきた右目用画像データを右目用フレームバッファ172に書き込む。そして、左目用フレームバッファ173に書き込まれた左目用画像データと、右目用フレームバッファ172に書き込まれた右目用画像データとを走査線一本毎読み出して、立体視用フレームバッファ174に書き込む。
【0051】
変動表示装置8内には液晶ドライバ(LCD DRV)181、バックライトドライバ(BL DRV)182が設けられている。液晶ドライバ(LCD DRV)181は、合成変換装置170から送られてきたV_SYNC信号、H_SYNC信号及びRGB信号(画像データ)に基づいて、液晶表示パネルの電極に順次電圧をかけて、液晶表示パネル804に立体視用の合成画像を表示する。
【0052】
バックライトドライバ182は、CPU151から出力されたDTY_CTR信号に基づいて発光素子(バックライト)810に加わる電圧のデューティー比を変化させて、液晶表示パネル804の明るさを変化させる。
【0053】
図4は、変動表示装置8の構成を示す説明図で、光源801は、発光素子810、偏光フィルタ811、フレネルレンズ812によって構成されている。発光素子810には白色発光ダイオード(LED)等の点光源を横に並べて用いたり、冷陰極管等の線光源を水平に配置して構成されている。偏光フィルタ811は、左側領域811bと右側領域811aとで透過する光の偏光が異なる(例えば、左側領域811bと右側領域811aとで透過する光の偏光を90度ずらす)ように設定されている。フレネルレンズ812は一側面に同心円上の凹凸を有するレンズ面を有している。
【0054】
発光素子810から放射された光は、偏光フィルタ811によって一定の偏光の光のみが透過される。すなわち、発光素子810から放射された光のうち、偏光フィルタ811の左側領域811bを通過した光と、右側領域811aを通過した光とが異なる偏光の光としてフレネルレンズ812に照射される。後述するように、偏光フィルタ811の左側領域811bを通過した光は観察者の右目に到達し、右側領域811aを通過した光は観察者の左目に到達するようになっている。
【0055】
なお、発光素子と偏光フィルタを用いなくても、異なる偏光の光を異なる位置から照射するように構成すればよく、例えば、異なる偏光の光を発生する発光素子を二つ設けて、異なる偏光の光を異なる位置からフレネルレンズ812に照射するように構成してもよい。
【0056】
偏光フィルタ811を透過した光はフレネルレンズ812に照射される。フレネルレンズ812は凸レンズであり、フレネルレンズ812では発光素子810から拡散するように放射された光の光路を略平行に屈折し、微細位相差板802を透過して、液晶表示パネル804に照射する。
【0057】
このとき、微細位相差板802を透過して照射される光は、上下方向に広がることがないように出射され、液晶パネル804に照射される。すなわち、微細位相差板802の特定の領域を透過した光が、液晶表示パネル804の特定の表示単位の部分を透過するようになっている。
【0058】
また、液晶表示パネル804に照射される光のうち、偏光フィルタ811の右側領域811aを通過した光と左側領域811bを通過した光とは、異なる角度でフレネルレンズ812に入射し、フレネルレンズ812で屈折して左右異なる経路で液晶表示パネル804から放射される。
【0059】
液晶表示パネル804は、2枚の透明板(例えば、ガラス板)の間に所定の角度(例えば、90度)ねじれて配向された液晶が配置されており、例えば、TFT型の液晶表示パネルを構成している。液晶表示パネルに入射した光は、液晶に電圧が加わっていない状態では、入射光の偏光が90度ずらして出射される。一方、液晶に電圧が加わっている状態では、液晶のねじれが解けるので、入射光はそのままの偏光で出射される。
【0060】
液晶表示パネル804の光源1側には、微細位相差板802及び偏光板803(第2偏光板)が配置されており、観察者側には、偏光板805(第1偏光板)が配置されている。
【0061】
微細位相差板802は、透過する光の位相を変える領域が、微細な間隔で繰り返して配置されている。具体的には、光透過性の基材に、微細な幅の1/2波長板821が設けられた領域802aと、1/2波長板821の幅と同一の微細な間隔で、1/2波長板821が設けられていない領域802bとが微細な間隔で繰り返して設けられている。すなわち、設けられた1/2波長板によって透過する光の位相を変える領域802aと、1/2波長板821が設けられていないために透過する光の位相を変えない領域802bとが微細な間隔で繰り返して設けられている。この1/2波長板821は、透過する光の位相を変化させる位相差板として機能している。
【0062】
1/2波長板821は、その光学軸を偏光フィルタ811の右側領域811aを透過する光の偏光軸と45度傾けて配置して、右側領域811aを透過した光の偏光軸を90度回転させて出射する。すなわち、右側領域811aを透過した光の偏光を90度回転させて、左側領域811bを透過する光の偏光と等しくする。すなわち、1/2波長板821が設けられていない領域802bは左側領域811bを通過した、偏光板803と同一の偏光を有する光を透過する。そして、1/2波長板821が設けられた領域2aは右側領域11aを通過した、偏光板803と偏光軸が直交した光を、偏光板803の偏光軸と等しくなるように回転させて出射する。
【0063】
この微細位相差板802の偏光特性の繰り返しは、液晶表示パネル804の表示単位と略同一のピッチとして、表示単位毎(すなわち、表示単位の横方向の水平ライン毎)に透過する光の偏光が異なるようにする。よって、液晶表示パネル804の表示単位の水平ライン(走査線)毎に対応する微細位相差板802の偏光特性が異なるようになって、水平ライン毎に出射する光の方向が異なる。
【0064】
あるいは、微細位相差板802の偏光特性の繰り返しは、液晶表示パネル804の表示単位のピッチの整数倍のピッチとして、微細位相差板802の偏光特性が複数の表示単位毎(すなわち、複数の表示単位の水平ライン毎)に変わるようにして、複数の表示単位毎に透過する光の偏光が異なるように設定してもよい。この場合において、液晶表示パネル804の表示単位の水平ライン(走査線)の複数本毎に微細位相差板の偏光特定が異なって、水平ラインの複数本毎に出射する光の方向が異なるようになる。
【0065】
このように、微細位相差板802の偏光特性の繰り返し毎に異なる光を液晶表示パネル804の表示素子(水平ライン)に照射する必要があるため、微細位相差板802を透過して液晶表示パネル804に照射される光は、上下方向の拡散を抑制したものである必要がある。
【0066】
すなわち、微細位相差板802の光の位相を変化させる領域802aは、偏光フィルタ811の右側領域811aを透過した光を、左側領域811bを透過した光の偏光と等しい傾きの光に変えて透過する。また、微細位相差板802の光の位相を変化させない領域802bは、偏光フィルタ811の左側領域811bを透過した光をそのまま透過する。そして微細位相差板802を出射した光は、左側領域811bを透過した光と同じ偏光を有して、液晶表示パネル804の光源側に設けられた偏光板803に入射する。
【0067】
偏光板803は第2偏光板として機能し、偏光フィルタ811の左側領域811bを透過した光と同一の偏光の光を透過する偏光特性を有する。すなわち、偏光フィルタ811の左側領域811bを透過した光は第2偏光板803を透過し、偏光フィルタ811の右側領域811aを透過した光は偏光軸を90度回転させられて第2偏光板803を透過する。また、偏光板805は第1偏光板として機能し、偏光板803と90度異なる偏光の光を透過する偏光特性を有する。
【0068】
このような微細位相差板802、偏光板803及び偏光板805を液晶表示パネル804に貼り合わせて、微細位相差板802、偏光板803、液晶表示パネル804及び偏光板805を組み合わせて画像表示装置を構成する。このとき、液晶に電圧が加わった状態では、偏光板803を透過した光は偏光板805を透過する。一方、液晶に電圧が加わっていない状態では、偏光板803を透過した光は偏光が90度ねじれて液晶表示パネル804から出射されるので、偏光板805を透過しない。
【0069】
デフューザ806は、第1偏光板805の前面側(観察者側)に取り付けられており、液晶表示パネルを透過した光を上下方向に拡散する拡散手段として機能する。具体的には、縦方向にかまぼこ状の凹凸が繰り返し設けられたレンチキュラーレンズを用い液晶表示パネルを透過した光を、上下に拡散する。
【0070】
なお、レンチキュラーレンズに代わって縦方向により強い拡散指光性を持つマット状拡散面を設けたものであってもよい。液晶パネル804透過まで上下方向の拡散を抑制したことにより視野角が狭くなっていることを改善することができる。
【0071】
図5は、変動表示装置8の光学系を示す平面図である。
【0072】
発光素子810から放射された光は偏光フィルタ811を透過して放射状に広がっている。光源から放射された光のうち偏光フィルタ811の左側領域811bを透過した光は、フレネルレンズ812に到達し、フレネルレンズ812で光の進行方向を変えられて、微細位相差板802、偏光板803、液晶表示パネル804、偏光板805に到達し、これらを略垂直(やや左側から右側)に透過して右目に至る。
【0073】
一方、光源から放射された光のうち偏光フィルタ811の右側領域811aを透過した光は、フレネルレンズ812に到達し、フレネルレンズ812で光の進行方向を変えられて、微細位相差板802、偏光板803、液晶表示パネル804、偏光板805に到達し、これらを略垂直(やや右側から左側)に透過して右目に至る。
【0074】
このように、発光素子810から放射され偏光フィルタ811と透過した光を光学手段としてのフレネルレンズ812によって、液晶表示パネル804に略垂直に照射し、発光素子810、偏光フィルタ811及びフレネルレンズ812によって、偏光面が異なる光を略垂直に、かつ、異なる経路で液晶表示パネル804に照射する光源1を構成し、液晶表示パネル804を透過した光を異なる経路で放出して、左目又は右目に到達させる。すなわち、液晶表示パネル804の走査線ピッチと、微細位相差板802の偏光特性の繰り返しピッチとを等しくして、液晶表示パネル804の走査線ピッチ毎に異なる方向から到来した光が照射され、異なる方向に光を出射する。
【0075】
図6は、変動表示装置8の表示面8Aから遊技者側の奥行き方向(図中Z軸方向)へ2次元の図柄850を表示する一例を示す斜視図で、表示面8Aから遊技者側へ向けた図中Z1の位置に図柄850が飛び出すように虚像を表示した場合で、図柄850は表示面8Aのほぼ中央の位置である。
【0076】
ここで、図柄850は識別情報の一つである「C」の字状の図形で構成した場合を示し、図中X軸は表示面8Aの水平方向(水平走査方向)で、Y軸は上下方向(垂直走査方向)、Z軸は奥行き方向を示す。また、図柄850は、フォントROM157に格納された2次元のスプライトデータで、相対的な座標(水平座標及び垂直座標)が予め定義されており、Z軸位置と大きさに応じて表示空間上の座標(X−Y−Z座標)に変換したものである。
【0077】
このように図柄850を3次元画像として表示する場合、右目で観察する右目用画像850Rと、左目で観察する左目用画像850Lが表示面8Aに実際に表示されており、これら画像850R、850Lは遊技者が観察する3次元画像850の水平方向位置に対して、それぞれ所定量dxだけずれて表示される。
【0078】
すなわち、左目用画像850Lは、図6において、3次元画像850の水平方向位置から図中左側にdxだけずれた位置に表示され、右目用画像850Rは、3次元画像850の水平方向位置から図中左側に−dxだけずれた位置に表示されて、表示面8Aに実際に表示される左右の画像850L、Rの位置は、3次元画像850の奥行き方向の位置(飛び出し量)に応じたずれ量2dxだけずれて表示される。
【0079】
したがって、図6において、左目用画像850Lと右目用画像850RのX軸方向のずれ量(右目と左目の視差)2dxを変化させることによって、3次元画像850のZ軸方向位置を制御することができる。例えば、図中実線の位置に表示されている3次元画像850を表示面8A側へ移動するには、ずれ量(座標パラメータ)2dxを減少させればよく、逆に遊技者側へ移動するにはずれ量2dxを増大させればよいのである。また、表示面8Aから遊技者側へ3次元画像850を飛び出させるには、左目用画像850Lに正のずれ量(図中右側)+dxを与え、右目用画像850Rには負のずれ量(図中左側)−dxを与えたが、表示面8Aの反対側(液晶表示パネル804の奥側)に3次元画像850を表示させるには、左目用画像850Lに負のずれ量(図中左側)−dxを与え、右目用画像850Rには正のずれ量(図中右側)+dxを与えればよく、遊技者が観測する立体的な図柄(虚像)850は、左目用画像850Lと右目用画像850Rに水平方向のずれ量2dxを与えたものから生成される。
【0080】
なお、上記図6では、説明を簡易にするため左目用画像850Lと右目用画像850Rが重なるように図示したが、実際には後述するように、液晶表示パネル804の水平方向ラインの上下方向位置に応じて左目用画像850Lを表示するラインと右目用画像850Rを表示するラインが予め設定されており、左目用画像850Lと右目用画像850Rは交互に表示され、同一水平方向ライン上で重なることはない。
【0081】
次に、図7は、表示制御装置150と合成変換装置170で行われる、左右画像の生成と、合成の様子を示すものである。
【0082】
まず、図7(A)は、CPU151のフォントROM157に格納されている上記図6の図柄850のビットマップデータを示し、図中C1〜Cnは、X軸座標(水平方向位置)に対応する列アドレスを示し、図中D1〜Dnは、Y軸座標(垂直方向位置)に対応する行アドレスを示している。
【0083】
図中の座標(C4、D1)などの黒色の画素は、液晶パネル804上の画素が明るく点灯して高輝度状態となっていることを示し、座標(C3、D1)などの白色の画素は、液晶パネル804上の画素が低輝度状態(黒やグレーなどになっていることを示している。
【0084】
また、ビットマップデータは、赤、緑、青の3色から構成され、実際には3つのバッファ(記憶領域)から構成されるが、ここでは説明を簡易にするために白黒の画素で説明する。
【0085】
いま、図7(A)のように、識別情報の一つである「C」の字状の図柄850の縦線部850Aが1ドットの幅で構成され、虚像として観測される図柄850の飛び出し量(Z軸方向位置)に応じた視差が±1ドットの場合、水平方向の基準位置として列アドレス=C4とすれば、右目用画像850Rは、図7(B)のように図柄850を列アドレス=C4から−1ドット(図中左側)だけ水平方向にシフトした図柄となり、左目用画像850Lは、図7(C)のように、図柄850を列アドレス=C4から+1ドット(図中右側)だけ水平方向にシフトした図柄となる。
【0086】
次に、微細位相差板802の1/2波長板821の配置間隔が垂直方向の座標に換算すると1ドットおきに設定されている場合、左目用画像850Lと右目用画 像850Rは、垂直方向の1ドットずつ交互に現れればよいので、表示制御装置150は、奇数の行アドレスD、D3……を右目用画像データの記憶領域とし、 偶数の行アドレスD2、D4……を左目用画像の記憶領域として設定する。なお、これらの記憶領域は表示制御装置150のRAM153等に確保される。
【0087】
したがって、右目用画像850Rは、図7(B)で示すように、元の図柄850を−1ドットだけ水平方向にシフトして縦線部850Aを列アドレス=C3に設定するとともに、奇数の行アドレスで構成され、行アドレスの1つおきに画像データが生成される。
【0088】
同様に、左目用画像850Lは、図7(C)で示すように、元の図柄850を+1ドットだけ水平方向にシフトして縦線部850Aを列アドレス=C5に設定するとともに、偶数の行アドレスで構成され、行アドレスの1つおきに画像データが生成される。
【0089】
表示制御装置150は、このように生成した左右画像を、上述のL/R信号に応じて交互に送信する。なお、画像データの送信は垂直同期信号V_SYNCに同期して行われる。
【0090】
一方、合成変換装置170の制御部171は、垂直同期信号V_SYNCを受けると、そのときのL/R信号に基づいて、図3に示した左目用フレームバッファ173または右目用フレームバッファ172のいずれか一方に、受信した画像データを取り込む。
【0091】
そして、これらフレームバッファ172、173に書き込まれた画像データは、合成変換装置170の出力バッファとなる立体視用フレームバッファ174に書き込まれ、図7(D)で示すように、奇数ラインと偶数ラインを上書きすることで同一の記憶領域上で合成され、所定のタイミング(垂直同期信号V_SYNC)おきに変動表示装置8の液晶パネル804に出力される。なお、液晶パネル804への出力は、インターレース若しくはノンインターレースで行われる。
【0092】
次に、図8は、表示制御装置150及び合成変換装置170との間で行われる信号の送受信タイミングと、合成変換装置170から変動表示装置8へインターレースで画像データを出力する場合のタイミングチャートを示す。
【0093】
まず、垂直同期信号V_SYNCは、所定の周期(例えば、16.7msec=1/60秒)毎にONとなり、この垂直同期信号V_SYNCの立ち下がりで、表示制御装置150はγ補正回路159からRGBの画像データ(図中DATA)を送信するとともに、CPU151は垂直同期信号V_SYNCの立ち上がりに同期して、L/R信号を合成変換装置170に送信する。L/R信号は、送信する画像データが左目用と右目用のいずれであるかを判定するもので、例えば、ONのときに左目用(L)を示し、OFFのときに右目用(R)を示す。
【0094】
例えば、図中垂直同期信号V1がONになると、L/R信号がONになって送信する画像データL1が左目用であることを示し、次の垂直同期信号V2がONになると、L/R信号がOFFになって送信する画像データR2が右目用であることを示しており、左目用と右目用の画像データを垂直同期信号V_SYNC毎に交互に送出する。
【0095】
合成変換装置170の制御部171は、垂直同期信号V_SYNCがONになると、L/R信号を読み込んで、受信する画像データが左目用と右目用のいずれであるかを判定する。
【0096】
例えば、図中垂直同期信号V1がONになると、L/R信号がONであるため、受信する画像データL1が左目用であると判定して、受信した画像データL1を左目用フレームバッファ173に記憶する。
【0097】
次の垂直同期信号V2がONになると、L/R信号がOFFになるため、受信する画像データR2が右目用であると判定して、受信した画像データR2を右目用フレームバッファ172に記憶する。
【0098】
合成変換装置170の制御部171は、立体視用フレームバッファ174から変動表示装置8への出力が終了した時点(図中T)でVブランクとなり、このVブランク期間に左右のフレームバッファから立体視用フレームバッファ174への転送を行って、画像を合成する。
【0099】
垂直同期信号V_SYNCの各周期では、立体視用フレームバッファ174から変動表示装置8への出力が終了した時点より、L/R信号に応じて左右のフレームバッファから立体視用フレームバッファ174への転送が行われる。例えば、図中垂直同期信号V1で受信した左目用の画像データL1は、次の垂直同期信号V2以降で、立体視用フレームバッファ174から変動表示装置8への出力が終了した時点Tから転送が行われる。
【0100】
制御部171は、立体視用フレームバッファ174からの出力が終了すると、L/R信号から書込が行われていない方のフレームバッファから立体視用フレームバッファ174への転送を行う。つまり、垂直同期信号V2からはL/R信号がOFFになって右目用の画像データがフレームバッファ172へ書き込まれているため、読み出し可能な左目用フレームバッファ173の画像データL1を転送する。
【0101】
次の垂直同期信号V3からはL/R信号がONになって左目用の画像データがフレームバッファ173へ書き込まれているため、右目用フレームバッファ173の画像データR2を転送する。
【0102】
また、立体視用フレームバッファ174に書き込まれていた画像データは、垂直同期信号V_SYNCとL/R信号に基づいて変動表示装置8への出力が行われる。
【0103】
立体視用フレームバッファ174が、図7のように奇数の行アドレスが右目用の画像データで、偶数の行アドレスが左目用の画像データである場合、図8において、垂直同期信号V3が発生するとL/R信号がONであることから、2周期前に左目用フレームバッファ173へ取り込んだ左目用の画像データL1が立体視用フレームバッファ174に格納されていることが分かるので、立体視用フレームバッファ174の偶数の行アドレス(D2、D4………)について読み出し、インターレースにて変動表示装置8への出力を行う。
【0104】
同様に、次の垂直同期信号V4では、L/R信号がOFFであることから、2周期前に取り込んだ右目用の画像データR2が立体視用フレームバッファ174に格納されていることが分かるので、立体視用フレームバッファ174の奇数の行アドレス(D1、D3、……)について読み出し、インターレースにて変動表示装置8への出力を行う。
【0105】
こうして、垂直同期信号V_SYNC毎に交互に変化するL/R信号によって、送信される画像データが左目用であるか右目用であるかを判定して、左右の各フレームバッファへ取り込んだ後、出力バッファである立体視用フレームバッファ174へ転送して左右の画像データを合成して変動表示装置8への出力が行われる。
【0106】
図9は遊技の流れ図を示し、以下、この図に従って遊技の概要を説明する。
【0107】
まず、遊技開始当初(あるいは遊技開始前)の時点では、客待ち状態となっており、客待ち画面の表示を指令する信号が遊技制御装置100から表示制御装置150に送信され、変動表示装置4の画面には客待ち画面(動画または静止画)が表示される。
【0108】
そして、遊技盤6の遊技領域に打ち出された遊技球が始動口16に入賞すると、その入賞に基づき、遊技制御装置100によって所定の乱数が抽出され、変動表示ゲームの大当たりの抽選が行われると共に、遊技制御装置100から表示制御装置150に変動表示を指令する信号が送信され、変動表示装置8の画面の左、右、中の変動表示領域に複数の図柄の変動表示が開始される。
【0109】
この変動表示の開始後、所定時間経過すると、変動表示は例えば左、右、中の順に仮停止(例えば、停止位置にて図柄を微少に変動させること等)されていくが、この過程でリーチ状態(例えば、左の図柄と右の図柄が大当たりの組合せを発生する可能性のある組合せであり、通常よりも大当たりとなる期待が持てる状態)が発生すると、所定のリーチ遊技が行われる。このリーチ遊技では、例えば中の図柄の変動表示を極低速で行ったり、高速変動したり、変動表示を逆転したりする。また、リーチ遊技に合わせた背景表示、キャラクタ表示が行われる。
【0110】
なお、仮停止状態とは遊技者が図柄を略停止状態として認識可能な状態であり、最終停止態様が確定しない状態であり、停止状態とは、この仮停止状態と図柄が停止した状態を含む状態である。なお、仮停止状態の具体例としては、停止位置での微少変動の他に、図柄を拡大縮小表示したり、図柄の色を変化させたり、図柄の形状を変化させる等の態様がある。
【0111】
そして、大当たり抽選の結果が大当たりであれば、最終的に左、右、中の図柄が所定の大当たりの組合せで停止され、大当たり(大当たり遊技=特定遊技価値の付与)が発生する。 この、大当たり遊技が発生すると、変動入賞装置10が所定期間にわたって開かれる特別遊技が行われる。この特別遊技は、変動入賞装置10への遊技球の所定数(例えば10個)の入賞または所定時間の経過(例えば30秒)を1単位(1ラウンド)として実行され、変動入賞装置10内の継続入賞口への入賞(継続センサ53による入賞球の検出)を条件に、規定ラウンド(例えば16ラウンド)繰り返される。また、大当たり遊技が発生すると、大当たりのファンファーレ表示、ラウンド数表示、大当たりの演出表示等、遊技制御装置100から表示制御装置150に大当たり遊技の表示を指令する信号が送信され、変動表示装置8の画面に大当たり遊技の表示(特別遊技状態が発生していることを示す画像)が行われる。
【0112】
この場合、大当たりが特定の大当たりであれば、大当たり遊技後に特定遊技状態が発生され、次回の大当たりの発生確率を高確率にしたり、後述するように遊技球の始動口16への入賞に基づく変動表示装置8の変動表示ゲームの変動表示時間の短縮等が行われる。
【0113】
前記変動表示ゲーム中あるいは大当たり遊技中に遊技球が始動口16に入賞したとき(特別図柄始動記憶の発生時)には、変動表示ゲームが終了した後(ハズレのとき)にあるいは大当たり遊技が終了した後に、その特別図柄始動記憶に基づき、新たな変動表示ゲームが繰り返される。また、変動表示ゲームが終了したとき(ハズレのとき)、あるいは大当たり遊技が終了したときに、特別図柄始動記憶がないときは、客待ち状態に戻される。
【0114】
なお、普通図柄始動ゲート27A、Bを遊技球が通過すると、その通過または普通図柄始動記憶に基づき、普通図柄に関する乱数が抽出され、乱数が当たりであれば、普通図柄表示器7に当たり表示が行われて、始動口16の普通変動入賞装置9が所定時間にわたって拡開され、始動口16への入賞が容易にされる。
【0115】
次に、図10は、上記図柄850を図11で示すように表示面の下方へ向けて縦スクロールによる変動表示を行った場合の表示制御装置150が出力する右目用画像データと左目用画像データ及び垂直同期信号V_SYNCの関係を示す。
【0116】
画像データは図8に示すタイミングで送受信が行われ、右目用画像データがR1〜R4、左目用画像データがL1〜L4、垂直同期信号はV1〜V7とした場合で、画像データや各信号のタイミングは図8と同一である。
【0117】
表示制御装置150は、最初の垂直同期信号V1で左目用画像データL1を出力し(実際には前回の右目用画像も合わせて出力し)、左目用フレームバッファ173が更新される。右目用フレームバッファ172の内容は前回の垂直同期信号の内容(画像データR1)を保持する。
【0118】
次の垂直同期信号V2では、右目用画像データR2を出力し(実際には前回の左目用画像も合せて出力され)、右目用フレームバッファ172が画像データR2で更新され、左目用フレームバッファ173の内容は前回の垂直同期信号の内容を保持する。
【0119】
この後、垂直同期信号毎に左右の画像データが交互に出力され、左右のフレームバッファは垂直同期信号の1つおきに更新されていく。そして、更新されたフレームバッファ172、173の内容は、図8のOUT/buffで示すように、次の周期で立体使用フレームバッファ174へ転送され、立体使用フレームバッファ174では、奇数ラインと偶数ラインが順次上書きされて、左右の画像データが合成される。こうして合成された左右の画像データは、図8のLCD_OUTで示すように、各垂直同期信号の時点の内容で変動表示装置8へ出力され、例えば、垂直同期信号V3の時点では、右目用画像データR1と左目用画像データL1からなる合成画像が出力され、次の垂直同期信号V4の時点では、右目用画像データR2と左目用画像データL1からなる合成画像が出力されるのである。
【0120】
したがって、左右のフレームバッファの内容は、図中奇数の垂直同期信号V1、V3……で同一のスクロール位置の図柄となり、図中偶数の垂直同期信号V2、V4……で、スクロール位置が2ラインだけ異なることになる。なお、遊技者は連続的に図柄850のスクロールを観測しており、さらに、視差の変化はないため、偶数の垂直同期信号で左右の画像のスクロール位置が2ラインだけ異なったとしても、違和感なく立体的な画像を観測することができる。
【0121】
ここで、上記図10、図11のように、変動表示を行った後、大当たりが確定すると変動表示の画面から大当たり発生報知の画面に切り換わってから大当たり遊技が開始される。
【0122】
図12は、大当たり発生報知画面で用いられる図柄の一例を示し、例えば、「Hit」などのメッセージが出力され、そのうち「H」の文字が立体的に表示される様子を示している。上記図7と同様に左右画像の生成及び合成が行われる。
【0123】
すなわち、図12(A)は、CPU151のフォントROM157に格納されている図柄860のビットマップデータを示し、図中C1〜Cnは、X軸座標(水平方向位置)に対応する列アドレスを示し、図中D1〜Dnは、Y軸座標(垂直方向位置)に対応する行アドレスを示している。
【0124】
図中の座標(C3、D1)などの黒色の画素は、液晶パネル804上の画素が明るく点灯して高輝度状態となっていることを示し、座標(C2、D1)などの白色の画素は、液晶パネル804上の画素が低輝度状態(黒やグレーなどになっていることを示している。また、ビットマップデータは、赤、緑、青の3色から構成され、実際には3つのバッファ(記憶領域)から構成されるが、ここでは説明を簡易にするために白黒の画素で説明する。
【0125】
いま、図12(A)のように、「H」の図柄860が虚像として観測される図柄860の飛び出し量(Z軸方向位置)に応じた視差(水平方向のずれ量)が±2ドットの場合、右目用図柄860Rは、図12(B)のように(A)の図柄860を−2ドット(図中左側)だけ全体的に水平方向へシフトした図柄となり、左目用画像860Lは、図12(C)のように、図柄860を+2ドット(図中右側)だけ全体的に水平方向へシフトした図柄となる。
【0126】
次に、微細位相差板802の1/2波長板821の配置間隔が垂直方向の座標に換算すると1ドットおきに設定されている場合、左目用図柄860Lと右目用図柄860Rは、垂直方向の1ドットずつ交互に現れればよいので、表示制御装置150は、奇数の行アドレスD、D3……を右目用画像データの記憶領域とし、偶数の行アドレスD2、D4……を左目用画像の記憶領域として設定する。なお、これらの記憶領域は表示制御装置150のRAM153等に確保される。
【0127】
したがって、右目用図柄860Rと左目用図柄860Lは、行アドレスの1つおきに交互に画像データとして生成される。
【0128】
表示制御装置150は、このように生成した左右画像データを、上述のL/R信号に応じて交互に送信する。なお、画像データの送信は垂直同期信号V_SYNCに同期して行われる。
【0129】
一方、合成変換装置170の制御部171は、垂直同期信号V_SYNCを受けると、そのときのL/R信号に基づいて、図3に示した左目用フレームバッファ173または右目用フレームバッファ172のいずれか一方に、受信した画像データを取り込む。
【0130】
そして、これらフレームバッファ172、173に書き込まれた画像データは、合成変換装置170の出力バッファとなる立体視用フレームバッファ174に書き込まれ、図12(D)で示すように、同一の記憶領域上で合成され、所定のタイミング(垂直同期信号V_SYNC)で変動表示装置8の液晶パネル804に出力される。
【0131】
ここで、前記従来例による画面の切換を説明する。
【0132】
図13は、上記図7の変動表示用の図柄850と、上記図12に示した大当たり発生報知の図柄860を前記従来例に基づいて切り換える場合を示す。
【0133】
まず、垂直同期信号V1(画像データL1)、V2(画像データR1)では、変動表示で確定した右目用図柄850Rと左目用図柄850Lが、表示制御装置150より交互に出力され、この画像データR1、L1の交互の出力は垂直同期信号3まで継続し、次の、垂直同期信号V4になると右目用画像データは、大当たり発生報知図柄860RのR2に切り換わり、右目用フレームバッファ172が更新される。
【0134】
この垂直同期信号V4の時点では、右目用フレームバッファ172の内容が大当たり発生報知図柄860に切り換わっているのに対し、左目用フレームバッファ173の内容は変動表示が確定した状態のままである。
【0135】
すなわち、垂直同期信号V4時点の画像データは左右で全く異なり、変動表示装置8では、右目には大当たり発生報知の図柄860が観測され、左目には変動表示の図柄850が観測されて左右の目で観測する画像が全く異なるものとなる。
【0136】
そして、垂直同期信号V5の時点で、左目用フレームバッファ173の内容が大当たり発生報知図柄860Lに更新され、この時点で左右画像が一致し、新たな図柄860に切り換わったことを観測できる。
【0137】
つまり、従来の制御によれば、垂直同期信号V4のタイミングでは、画面が変動表示から大当たり発生報知へ大きく切り換わるのに加えて、左右の目で全く異なる画像を観測するために、上述のように遊技者に違和感を与えてしまう。
【0138】
なお、変動表示中のように、同一の背景で図柄850がスクロールしながら順次切り換わる場合では、画面全体の変化としては小さいため、遊技者に違和感を与えることはない。
【0139】
さらに、垂直同期信号V4のタイミングでは、左右画像に関連性がないため、立体的な画像を観測することはできず、一時的に2次元画像として観測することになり、この後の垂直同期信号V10から立体的な表示が復帰する訳であるが、図柄850と図柄860の奥行き方向の位置が異なる場合では、垂直同期信号V10からの左右画像の視差を認識して立体的な画像として観測できるまでに時間を要するため、遊技者が感じる違和感が増大するのである。
【0140】
そこで、本発明では、以下に示す図14〜図16のように、画面が大きく変化するときには、一時的に画面または画像を暗くして左右の画像データが全く異なる画像となるのを抑制するのである。
【0141】
図14は、表示演出を制御するためのシーケンスデータの一例を示し、表示する背景や図柄、オブジェクト(キャラクタなど)の種類や位置などを時間の経過(あるいはフレーム)に基づいて指示する情報である。このシーケンスデータは、表示制御装置150のROM152等に予め格納され、遊技制御装置100から指令に応じたシーケンスデータを表示制御装置150のCPU151が読み込んで、シーケンスデータに基づくデータをフォントROM157から読み込んで表示位置などを決定し、VDC156に描画の指令を行う。
【0142】
ここでは、変動表示ゲームが大当たりとなった場合のシーケンスデータを示し、変動表示を開始すると所定のパターンで図柄の変動を所定時間行い、その後、図柄を仮停止させた後に、図柄切換指令160の後に大当たり発生報知画面へ移行する。
【0143】
この図柄切換指令160は、図柄が確定(図柄停止)した状態から大当たり発生報知の初期画面へ切り換える際に、予め設定した均一な低輝度状態の画面(例えば、全画素を黒やグレーなど)を所定数(所定フレームまたは所定時間)だけ表示し、画面全体(または3次元画像を表示している領域)を全体的に暗くして、2つの異なる画面を滑らかに接続する。
【0144】
さらに、大当たり発生報知の最終画面から大当たり演出表示の初期画面へ移行する際にも、上記と同様の図柄切換指令161を介装し、画面が大きく変化するときに一時的に画面を暗くして、2つの異なる画面を滑らかに接続する。
【0145】
なお、大当たり遊技が終わって大当たり演出表示画面から変動表示画面へ移行する際にも、低輝度状態の画像を挿入しても良い。
【0146】
次に、図15は、表示制御装置150で行われる表示制御の一例を示すフローチャートを示し、所定の時間間隔(例えば、垂直同期信号の発生周期と等しい16.7msec=1/60秒毎)で繰り返し実行されるものである。
【0147】
まず、ステップS1では、遊技制御装置100から送られてきた指令信号に基づいてシーケンスデータを読み込み、ステップS2では、現在のシーンが図柄切換指令であるか否かを判定する。図柄切換指令であればステップS7に進んで、全画素(全画面)を低輝度状態で描画するように設定し、そうでない場合には、ステップS3に進んで通常の描画設定処理を行う。
【0148】
ステップS7の低輝度状態の設定は、全ての画素が予め設定した低輝度状態の単色となるように指令する。
【0149】
ここで、低輝度状態の画素は、例えば、無彩色であれば黒やグレーなど明度の低い色に設定され、有彩色であれば、彩度が低い濁った色(グレー)等に設定される。なお、明度とは色の明暗を示し、明度が最大の場合には白になり、明度が最低の場合には黒となる。また、彩度とは色の鮮やかさを示し、彩度が最大の場合にはその色相の純色となる一方、彩度が最低の場合(色相がない)にはグレーとなる。
【0150】
なお、低輝度状態として黒やグレーなどの画面にすることにより、急激に色彩が変化するのを防ぎ、遊技者に与える違和感を抑制することができる。
【0151】
この後、ステップS9でVDC156へ描画指令を送出し、ステップS10では、全ての画素または画像について設定を終了したので処理を終える。
【0152】
一方、表示演出を行うステップS3では、シーケンスデータに基づいて図柄やオブジェクトを決定し、これらの画像データをフォントROM157から読み込む。
【0153】
ステップS4では、読み込んだ画像データが3次元画像か2次元画像の何れであるかを判定する。なおこの判定はシーケンスデータに含まれる情報に基づいて行う。3次元画像として表示する場合にはステップS5の処理に進む一方、2次元画像の場合にはステップS8へ進む。2次元画像のステップS8では、シーケンスデータに設定されている表示位置(表示面8A上のX−Y座標)に対応するフレームバッファの領域(またはアドレス)に画像データを書き込む。なお、フレームバッファはRAM153に設定された所定の記憶領域である。
【0154】
3次元画像の場合は、ステップS5で選択した画像データから生成する左右の画像のずれ量(視差)を抽出し、ステップS6で、ずれ量と表示位置に基づいて左目用画像データと右目用画像データを生成する。
【0155】
次に、ステップS9では、ステップS6またはS8で生成した画像データを描画するようにVDC156に指令を送出する。ステップS10では、1フレームの画像データの生成を全て終了したか否かを判定し、終了していなければステップS3へ戻ってシーケンスデータに基づく次の画像データを処理し、全ての画像データの処理が完了していれば処理を終了する。
【0156】
こうして、シーケンスデータに図柄切換指令があれば、画面全体を低輝度状態で描画することになり、一瞬画像のない状態にしてから次の画面を描画するため、変動表示から大当たり発生報知へ切り換える場合など、画面が大きく変化する場合に左右の画像が全く異なるのを防いで、遊技者に違和感を与えることなくシーンの切り換えを行うことが可能となる。
【0157】
例えば、上記図14のシーケンスデータに基づいて変動表示の図柄850を大当たり発生報知図柄860に切り換える場合、左右の画像データは図16に示すように変化する。
【0158】
図16は、変動表示と大当たり発生報知の画面を接続する図柄切り換え処理の様子を示す左右のフレームバッファ172、173の内容を垂直同期信号毎に示したものである。
【0159】
まず、垂直同期信号V1、V2は、シーケンスデータは変動表示であるため、確定した図柄を、左目用画像データL1、右目用画像データR1として垂直同期信号毎に交互に出力する。
【0160】
垂直同期信号V3からは、シーケンスデータが図柄切り換え指令となり、変動表示と大当たり発生報知の画面を切り換えるため、低輝度状態で描画が行われ、図8と同様に垂直同期信号V3ではL/R信号がONであるので、表示制御装置150は左目用画像データを低輝度状態で描画し、左目用フレームバッファ173が黒やグレーなどの低輝度状態で更新される。一方、右目用フレームバッファ172は、変動表示の図柄850Rを維持している。
【0161】
次の、垂直同期信号V4では、右目用画像データを低輝度状態で描画し、右目用フレームバッファ172が黒やグレーなどの低輝度状態で更新されて、左右のフレームバッファはともに低輝度状態となる。このため、一瞬画像がなくなったように観測できる。
【0162】
垂直同期信号V5からは、シーケンスデータが図柄切り換えから大当たり発生報知の画面となり、左目用フレームバッファ173が新しい左目用画像である図柄860Lに更新される。この時点では、右目用フレームバッファ172は低輝度状態であるため、右目で観測できる画像ないので図柄860Rは、3次元画像ではなく2次元画像として観測される。
【0163】
次に、垂直同期信号V6では右目用フレームバッファ172が、新しい図柄860Rで更新され、この時点で初めて左右のフレームバッファが大当たり発生報知図柄860となって、遊技者は立体的な画像として図柄860を観測することができる。
【0164】
こうして、変動表示から大当たり発生報知の画面など画面の変化が大きいときには、一時的に左右のフレームバッファを低輝度状態とすることで、図柄切り換え中に左目と右目が全く異なる画像を観測するのを防いで、遊技者に違和感を与えることがなくなり、また、一瞬、画像をなくすことで、新たな画像の立体視を円滑に行うことが可能となる。そして、遊技者が目で追っていた識別情報が突然消えた際の(または突然出現したときの)違和感を抑制することができる。
【0165】
また、上記図14のシーケンスデータに示した図柄切換指令161も、上記図16と同様に低輝度状態の画面を挟むことで、大当たり発生報知と大当たり遊技の画面を違和感なくスムーズにつなぐことができる。
【0166】
なお、上記図16において、垂直同期信号V2からV3にかけて画面を徐々に暗くしてから低輝度状態に移行し、その後垂直同期信号V5からV6にかけて画面を徐々に明るくしてもよく、急激な色彩の変化を抑制して画面の切換をより滑らかに行うことができる。なお、画面の明るさは、画素の明度を変化させたり、バックライトの輝度を変化させればよい。
【0167】
図17〜図20は、第2の実施形態を示し、前記第1実施形態の低輝度状態と3次元画像との間に2次元画像を挟むようにしたもので、低輝度状態の画面によって左目用画像と右目用画像が異なる画像となるのを防ぐとともに、2次元画像を挟むことで、画面の変化が大きい場合の3次元画像を迅速に認識できるようにしたものである。
【0168】
まず、図17は、前記図14と同様に、変動表示ゲームが大当たりとなった場合のシーケンスデータを示し、変動表示を開始すると所定のパターンで図柄の変動を所定時間行い、その後、図柄を仮停止させてから確定すると、図柄切換指令163の後に大当たり発生報知の初期画面へ移行する。
【0169】
この図柄切換指令163は、図柄で確定した変動表示画面において、3次元画像(図中3D)の図柄850を徐々に2次元画像(図中2D)へ切り換えた後、前記第1実施形態と同様に低輝度状態の画面(図中黒画面)とし、一瞬、画像をなくす。
【0170】
その後、2次元画像にて大当たり発生報知図柄860の表示を開始し、徐々に3次元画像として図柄切り換え処理を終了し、大当たり発生報知の画面へ移行するものである。
【0171】
なお、この図柄切り換え処理は、大当たり発生報知から大当たり遊技の演出画面の切り換え時にも実行され、大当たりが終了して大当たり遊技の演出画面から変動表示画面に戻る際にも実行される。
【0172】
次に、図18は、表示制御装置150で行われる表示制御の一例を示すフローチャートで、前記第1実施形態の図15のステップS7を、切換移行処理に置き換えたもので、その他の構成は前記第1実施形態の図15と同様である。
【0173】
この制御では、読み込んだシーケンスデータが図柄切り換え処理となると、変動表示の3次元画像の図柄850を、2次元画像へ向けて徐々に変化させる。
【0174】
この3次元から2次元の処理は、左右の画像データの視差(水平方向のずれ量)を徐々になくすことで行われる。
【0175】
そして、左右の画像データの視差がなくなって2次元画像になると、次に、左右の画面を低輝度状態とし、画像の表示を一瞬中断する。
【0176】
この後、大当たり発生報知図柄860Rを2次元画像で表示する。これは、図12(B)、(C)に示した左右の画像データのずれ量を0、すなわち、図12(A)の画像として表示する。その後、徐々に3次元画像とするため、左右の画像データをそれぞれ、所定のずれ量となるように水平方向へ移動させ、図12の(B)、(C)のずれ量となった時点で、2次元から3次元への移行を終了し、大当たり発生報知の画面に切り換わるのである。
【0177】
上記図17、図18の制御による左右のフレームバッファ172、173の内容の変化は図19、図20のようになる。
【0178】
図19、図20は、変動表示と大当たり発生報知の画面を接続する図柄切り換え処理の様子を示す左右のフレームバッファ172、173の内容を垂直同期信号毎に示したものである。
【0179】
まず、垂直同期信号V1では、シーケンスデータが変動表示であるため、確定した図柄を、左目用画像データL1、右目用画像データR1として垂直同期信号毎に交互に出力し、V1においては左目用画像データL1で左目用フレームバッファ173を更新する。
【0180】
垂直同期信号V2からは、シーケンスデータが図柄切り換え指令となり、変動表示と大当たり発生報知の画面を切り換えるため、まず、3次元画像から2次元画像への切換処理が行われる。
【0181】
3次元から2次元の移行は、まず、垂直同期信号V2の時点では、変動表示の最後の図柄850Rを1ドット(画素)だけ視差のなくなる方向(ここでは右側)へシフトした画像データR2を表示制御装置150が出力し、右目用フレームバッファ172を更新する。この時点では、左右のフレームバッファの画像データL1、R2の視差は1ドットなり、変動表示中の視差(L1、R1のずれ量=2ドット)に比して減少する。視差の減少に伴って、奥行き方向に飛び出していた図柄850は表示面8A側に引き込まれる。
【0182】
次に、垂直同期信号V3では、変動表示の最後の図柄850Lを1ドット(画素)だけ視差のなくなる方向(ここでは左側)へシフトした画像データL2を表示制御装置150が出力し、左目用フレームバッファ173を更新する。この時点で、左右のフレームバッファの画像データL2、R2の視差は0ドットなり、2次元画像となる。
【0183】
こうして、3次元画像から2次元画像への切換処理が徐々に行われた後、前記第1実施形態と同様に、低輝度状態での描画が開始される。
【0184】
つまり、垂直同期信号V4では、右目用画像データが低輝度状態(例えば、黒やグレー)等で描画され、右目用フレームバッファ172が更新され、遊技者の右目には画像がなくなる。この時点で、左目用フレームバッファ173には、2次元画像の図柄850Lが維持されているので、遊技者には変動表示の図柄850が2次元画像で観測される。
【0185】
次に、垂直同期信号V5では、左目用画像データが低輝度状態(例えば、黒やグレー)等で描画され、左目用フレームバッファ173が更新され、遊技者の左目にも画像がなくなり、この時点で、左右のフレームバッファはともに低輝度状態となって、遊技者は何も画像のない画面を観測することになる。
【0186】
こうして、低輝度状態が完了すると、大当たり発生報知の画面へ移行するため、2次元画像から3次元画像への切換処理が行われる。
【0187】
図20の垂直同期信号V6において、右目用画像データR3を生成し、右目用フレームバッファ172を更新する。この右目用画像データR3は、図12(B)のずれ量=0ドットとしたものである。この垂直同期信号V6の時点では、左目用フレームバッファ173は低輝度状態であるため、左目で観測できる画像がないため、右目で観測した図柄860Rを2次元画像で見ることになる。
【0188】
次に、垂直同期信号V7では、左目用画像データL3を生成し、左目用フレムバッファ173を更新する。この左目用画像データL3は、図12(C)のずれ量=0ドットとしたものである。この垂直同期信号V7の時点では、左右のフレームバッファはともに視差のない状態であるので、図柄860R、860Lを2次元画像として観測することになる。
【0189】
さらに、垂直同期信号V8では、図12(B)の画像データのずれ量=1ドット(図中左側)とした右目用画像データR4を生成し、右目用フレームバッファ172を更新する。この時点から左右のフレームバッファの図柄860に生じるので、図柄860は3次元画像として観測される。
【0190】
次の、垂直同期信号V9では、図12(C)の画像データのずれ量=1ドット(図中右側)とした左目用画像データL4を生成し、左目用フレームバッファ173を更新する。この時点では、左右の画像データの視差は2ドットになり、垂直同期信号V8の時点からさらに奥行き方向の位置(飛び出し量)が増大する。
【0191】
そして、垂直同期信号V10では、図12(B)の画像データのずれ量が所定量である2ドット(図中左側)とした右目用画像データR5を生成し、次の垂直同期信号V11では、図12(C)の画像データのずれ量が所定量である2ドット(図中右側)とした左目用画像データL5を生成し、順次左右のフレームバッファ172、173を更新する。これにより、2次元画像から3次元画像への切換処理では、2次元の図柄860が飛び出し量を徐々に増大して所定量まで飛び出すことになる。
【0192】
したがって、大きく画面が変化する際に、一瞬低輝度状態として、画像のない画面とするのに加え、徐々に2次元画像と3次元画像を切り換えるようにしたので、遊技者は図柄などを切り換えても迅速に立体的な画像を認識することが可能となり、画面の切換をより滑らかに行うことが可能となる。
【0193】
また、上記図17のシーケンスデータに示した図柄切換指令163も、上記図19、図20と同様に低輝度状態の画面と2次元と3次元の切換処理を挟むことで、大当たり発生報知と大当たり遊技の画面を違和感なくスムーズにつなぎ、かつ、新たな3次元画像を迅速に認識できるのである。
【0194】
なお、上記実施形態においては、大当たり発生報知の画面について図柄切り換え処理を行う場合について述べたが、この他、変動表示におけるリーチ(2つの図柄が同一内容で停止して、残り一つの図柄が変動している状態)の開始時と終了時、待ち受け画面から変動表示画面への切り換え時、変動表示中の図柄確定から再抽選画面など、画面が大きく変化するときに、一時的に左右の画面を低輝度状態にすれば上記と同様の効果を得ることができ、立体的な画像を表示する遊技機で、高品質な立体視を実現することが可能となる。
【0195】
今回開示した実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び内容の範囲での全ての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の遊技機全体の構成を示す正面図である。
【図2】同じく制御系の一部を示すブロック図である。
【図3】同じく合成変換装置を示すブロック図である。
【図4】同じく光学系を説明するための分解斜視図である。
【図5】同じく光学系の平面図である。
【図6】図柄を立体的に表示させたときの実際の画像と虚像との関係を示す斜視図である。
【図7】表示制御装置と合成変換装置で行われる、左右画像の生成と、合成の様子を説明図で、(A)はフォントROM上のデータを、(B)は視差に基づく右目用画像を、(C)は視差に基づく左目用画像を、(D)左右の画像を合成した出力用の合成画像を示す。
【図8】垂直同期信号V_SYNCと画像データ(DATA)、L/R信号、左右フレームバッファ(R/buff、L/buff)のデータ、立体視用フレームバッファ(OUT/buff)のデータ及び出力データ(LCD_OUT)と時間の関係を示すタイミングチャート。
【図9】遊技の状態を示す状態遷移図である。
【図10】縦スクロールを行ったときの垂直同期信号V_SYNCに対応した右目用画像データと左目用画像データの状態遷移図である。
【図11】縦スクロールの説明図である。
【図12】表示制御装置と合成変換装置で行われる、大当たり発生報知図柄の左右画像の生成と、合成の様子を示す説明図で、(A)はフォントROM上のデータを、(B)は視差に基づく右目用画像を、(C)は視差に基づく左目用画像を、(D)左右の画像を合成した出力用の合成画像を示す。
【図13】従来例により、変動表示と大当たり発生報知の画面縦を切り換えた場合の垂直同期信号V_SYNCに対応した右目用画像データと左目用画像データの状態遷移図である。
【図14】シーケンスデータの概念図である。
【図15】表示制御装置で行われる制御のフローチャートである。
【図16】本発明により、変動表示と大当たり発生報知の画面縦を切り換えた場合の垂直同期信号V_SYNCに対応した右目用画像データと左目用画像データの状態遷移図である。
【図17】第2の実施形態を示し、シーケンスデータの概念図である。
【図18】同じく、表示制御装置で行われる制御のフローチャートである。
【図19】同じく、変動表示と大当たり発生報知の画面縦を切り換えた場合の垂直同期信号V_SYNCに対応した右目用画像データと左目用画像データの状態遷移図で、その前半部である。
【図20】同じく、右目用画像データと左目用画像データの状態遷移図で、その後半部である。
【符号の説明】
8 変動表示装置
150 表示制御装置
151 CPU
170 合成変換装置
171 制御部
172 右目用フレームバッファ
173 左目用フレームバッファ
174 立体視用フレームバッファ
181 LCDドライブ
182 光源ドライブ
801 光源
810 発光素子
811 偏光フィルタ
812 フレネルレンズ
802 微細位相差板
803 偏光板
804 液晶表示パネル
805 偏光板
806 デフューザ

Claims (6)

  1. 左目用画像及び右目用画像としての図柄を表示領域に表示することにより遊技者に立体画像を見せる表示装置と、前記表示装置の画像表示を制御する表示制御手段とを備えた遊技機において、
    前記表示制御手段は、
    前記左目用画像と右目用画像とをそれぞれ生成する生成手段と、
    前記生成された左目用画像と右目用画像とを合成して、前記表示装置の表示領域に表示させる合成手段と、
    前記左目用画像及び右目用画像の図柄をスクロールさせ、連続的に他の図柄に切り換える指示をするスクロール手段と、
    前記左目用画像及び右目用画像の図柄をスクロールによらず他の図柄に切り換える指示をする指示手段と、
    前記指示手段による指示に基づいて前記画像のデータを切り換える切換手段と、を備え、
    この切換手段は、切り換え前の画像と切り換え後の画像との間に、該切り換え前の画像及び切り換え後の画像の何れの画像よりも予め輝度を低く設定した低輝度状態の画像を挿入することを特徴とする遊技機。
  2. 前記低輝度状態の画像は、予め設定した黒またはグレーの画像であることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記切換手段は、切り換え前の画像を徐々に暗くした後、前記低輝度状態の画像を挿入し、その後、切り換え後の画像を徐々に明るくすることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか一つに記載の遊技機。
  4. 前記左目用画像と右目用画像は所定の視差を有し、
    前記切換手段は、切り換え前の画像の視差を徐々に解消した後、前記低輝度状態の画像を挿入し、その後、切り換え後の画像の視差を徐々に所定値まで増大させることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一つに記載の遊技機。
  5. 前記スクロール手段が前記図柄をスクロールさせ、連続的に他の図柄に切り換える指示をすることによって、前記表示装置の表示領域にて複数の識別情報を変動表示させる変動表示ゲームを行い、この変動表示ゲームの結果態様に関連して特定の遊技価値を付与する特別遊技状態を生起可能な特別遊技状態制御手段を備え、
    前記指示手段は、前記特別遊技状態が発生または終了したときに、前記切換手段に前記低輝度状態の画像の挿入を指示することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一つに記載の遊技機。
  6. 前記変動表示ゲームの結果態様が、全ての識別情報が同一内容で停止表示される所定の大当たりの組合せとなった場合に前記特別遊技状態が生起され
    前記複数の識別情報のうち、1つの識別情報が変動表示されている状態で、該1つの識別情報を除き既に停止表示された複数の識別情報が、前記所定の大当たりの組合せを発生させる可能性のある組合せとなった場合にリーチ状態を発生可能であり、
    前記指示手段は、前記リーチ状態が発生した場合に、前記切換手段に前記低輝度状態の画像の挿入を指示することを特徴とする請求項5に記載の遊技機。
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